JPH07142440A - パーティクル除去方法及びパーティクル除去手段を有する半導体製造装置 - Google Patents

パーティクル除去方法及びパーティクル除去手段を有する半導体製造装置

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JPH07142440A
JPH07142440A JP29101393A JP29101393A JPH07142440A JP H07142440 A JPH07142440 A JP H07142440A JP 29101393 A JP29101393 A JP 29101393A JP 29101393 A JP29101393 A JP 29101393A JP H07142440 A JPH07142440 A JP H07142440A
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adhesive
substrate
particles
particle removing
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JP29101393A
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English (en)
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Shigeyuki Sugino
林志 杉野
Haruhisa Mori
治久 森
Shuzo Fujimura
修三 藤村
Hiroteru Ogawa
洋輝 小川
Yoshimi Shirakawa
良美 白川
Michiko Inaba
三智子 稲葉
Kenji Ishikawa
健治 石川
Hiroshi Kaneda
寛 金田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体製造装置内のパーティクルを除去し、又
は半導体基板やレチクル等の表面のパーティクルを除去
する方法に関し、他に悪影響を及ぼさずに、より簡単
に、かつより確実に半導体製造装置内のパーティクルや
半導体装置等の基板表面のパーティクルを除去すること
が可能なパーティクル除去方法を提供する。 【構成】粘着層13aが形成されたパーティクル除去体11
a,11bの粘着層13a,13bを被処理基板が載置される
基板保持台23a,23bに接着させた後、パーティクル除
去体11a,11bを基板保持台23a又は23bから引き剥が
すことにより、基板保持台23a,23bの表面に存在する
パーティクルを粘着層13a,13bに固着し、除去するこ
とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーティクル除去方法
及びパーティクル除去手段を有する半導体製造装置に関
し、より詳しくは、半導体製造装置内のパーティクルを
除去し、又は半導体基板やレチクル等の表面のパーティ
クルを除去する方法及びパーティクル除去手段を有する
半導体製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置や液晶ディスプレイの
微細化が著しい。従って、配線層間のショートを防止す
るため、半導体装置や液晶ディスプレイの製造途中で半
導体製造装置内及び大気中のパーティクルがこれらに付
着し、残存することを避けなければならない。また、半
導体装置や液晶ディスプレイに形成される配線層の一部
欠如や層間絶縁膜のピンホールを防止するため、パター
ニング用のマスクやレチクルにパーティクルが付着する
ことも避ける必要がある。
【0003】従来、半導体製造装置の処理室内のパーテ
ィクルを除去する方法として、水やアルコール等の有機
溶剤を湿した非発塵性の布等で拭う方法がある。特に処
理室を減圧する必要がある装置においては、減圧状態を
大気圧に戻した状態で、その作業を行っている。また、
半導体装置等の基板表面からパーティクルを除去する方
法として、高圧のガスや液体を吹きつける方法、アンモ
ニア水,過酸化水素水及び水の混合溶液中に被処理基板
を浸漬する方法、外部からの力を利用するブラシスクラ
ブ法、及び超音波等音響的高周波を用いて振動する方法
等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、半導体製造装
置の処理室内のパーティクルを除去するための、水やア
ルコール等の有機溶剤を湿した非発塵性の布等で拭う方
法では、以下のような問題がある。即ち、 作業する際に、装置カバーを外して処理室を開放した
り、作業後に元に戻したりする作業が必要であり、多く
の工数を要する。
【0005】処理室等を開放したときには、外部から
逆に処理室内へのパーティクルの混入を招く。また、拭
い取るという作業自体が表面を擦ることで新たにパーテ
ィクルを発生させるため、パーティクル除去作業後に
は、むしろパーティクル数が多くなってしまう。これを
避けるために、エージングが必要になり、工数が増え
る。
【0006】半導体基板等の搬送手段は一般に複雑な
構造を有し、複雑な動作を行うため、人手による作業に
は危険が伴う。 処理室を真空にする必要がある装置では、処理室を大
気圧に戻したり、再度減圧したりする時間が必要にな
る。また、作業に用いる水やアルコール等の有機溶剤
は、処理室内壁に吸着するため、排気時間を長くし、装
置の有効稼働時間を更に減ずる。
【0007】また、半導体装置等の基板表面からパーテ
ィクルを除去する方法では、以下のような問題がある。
即ち、 高圧のガスや液体を吹きつける方法では、剥離したパ
ーティクルの再付着が避けられない。 アンモニア水,過酸化水素水及び水の混合溶液中に被
処理基板を浸漬する方法では、洗浄力が十分でない。
【0008】外部からの力を利用するブラシスクラブ
法では、被処理基板表面を傷つける危険性がある。 超音波等音響的高周波を用いて振動する方法では、パ
ーティクルを剥離する力が十分でない。 これを改善するために、粘着剤が形成された粘着テープ
を清浄にすべき面に張りつけてパーティクルを粘着し、
粘着テープを剥がすことによりパーティクルを除去する
方法が考えられるが、半導体基板のように表面に凹凸を
有する場合には、粘着剤を凹部の底部まで達するように
するのが困難なため、凹部の底部にあるパーティクルを
除去するのが難しいという問題がある。
【0009】本発明は、係る従来例の問題点に鑑みて創
作されたものであり、他に悪影響を及ぼさずに、より簡
単に、かつより確実に半導体製造装置内のパーティクル
や半導体装置等の基板表面のパーティクルを除去するこ
とが可能なパーティクル除去方法及びパーティクル除去
手段を有する半導体製造装置を提供することを目的とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1に、基
板上に粘着層が形成されたパーティクル除去体の前記粘
着層を被処理基板が載置される基板保持台に接着させた
後、前記パーティクル除去体を前記基板保持台から引き
剥がすことにより、前記基板保持台の表面に存在するパ
ーティクルを前記粘着層に固着し、除去することを特徴
とするパーティクル除去方法によって達成され、第2
に、基板上に粘着層が形成されたパーティクル除去体
を、前記粘着層の形成面を上にして被処理基板が載置さ
れる基板保持台に保持した状態で、浮遊するパーティク
ルを前記粘着層に固着させることを特徴とするパーティ
クル除去方法によって達成され、第3に、被処理基板の
表面に粘着剤を含む溶液を塗布して粘着層を形成した
後、該粘着層を剥離することにより、前記被処理基板の
表面に存在するパーティクルを前記粘着層に固着し、除
去することを特徴とするパーティクル除去方法によって
達成され、第4に、被処理基板或いは粘着層を有する粘
着手段の温度を上げた状態で、又は前記被処理基板或い
は前記粘着手段に超音波を印加した状態で、前記被処理
基板の表面に前記粘着手段の粘着層を接着させた後、前
記粘着手段を引き剥がすことにより、前記被処理基板の
表面に存在するパーティクルを前記粘着層に固着し、除
去することを特徴とするパーティクル除去方法によって
達成され、第5に、被処理基板に識別記号を付与するた
めレーザ光により被処理基板表面を蝕刻するレーザ照射
手段と、前記蝕刻箇所及びその周辺部に粘着手段の粘着
層を接着させ、剥離することにより切削屑を粘着層に固
着し、除去するパーティクル除去手段とを有する半導体
製造装置によって達成される。
【0011】
【作用】本発明のパーティクルの除去方法においては、
第1に、パーティクル除去体の粘着層を被処理基板が載
置される基板保持台に接着させた後、引き剥がすことに
より、基板保持台の表面のパーティクルを粘着層に固着
し、除去している。従って、基板保持台への被処理基板
の着脱と同様な作業により、パーティクルを除去するこ
とが可能である。従って、処理を行うために被処理基板
が収納されるチャンバ等を開放しなくてもよい。特に、
チャンバ内を減圧状態に保持する必要があるような装置
の場合には、チャンバ内を大気圧に戻すことなくパーテ
ィクル除去作業を行うことができるので、作業は非常に
簡単になる。
【0012】また、紫外線に反応して粘着力が低下する
粘着剤を粘着層に用いることにより、粘着層を除去する
場合に、紫外線を照射して粘着力を低下させて、パーテ
ィクル除去体を容易に引き剥がすことができる。第2
に、パーティクル除去体の粘着層の形成面を上にして被
処理基板が載置される基板保持台にパーティクル除去体
を保持した状態で、浮遊するパーティクルを粘着層に固
着させている。
【0013】従って、例えば、チャンバ内に浮遊するパ
ーティクルに適用する場合、チャンバを開放することな
く、チャンバ内のパーティクルを除去することが可能で
ある。第3に、被処理基板の表面に塗布により粘着層を
形成した後、粘着層を剥離することにより、被処理基板
の表面のパーティクルを粘着層に固着し、除去してい
る。
【0014】従って、被処理基板が凹凸を有していた場
合でも、塗布により形成された粘着層は凹部にも入り込
む。このため、凹部の底部に存在するパーティクルは粘
着層により確実に固着され、除去される。また、紫外線
に反応して粘着力が低下する粘着剤を粘着層に用いるこ
とにより、粘着層を除去する場合に、紫外線を照射して
粘着力を低下させて、粘着層を容易に除去できる。
【0015】第4に、被処理基板或いは粘着層を有する
粘着手段の温度を上げた状態で、又は粘着手段或いは被
処理基板に超音波を印加した状態で、被処理基板の表面
に粘着手段を接着させた後、引き剥がすことにより、被
処理基板の表面のパーティクルを粘着層に固着し、除去
している。高い温度又は超音波の印加により粘着層が流
動化するため、被処理基板が凹凸を有していても、粘着
剤は凹部にも入り込む。このため、凹部の底部に存在す
るパーティクルでも粘着層により確実に粘着され、除去
される。
【0016】このように、本発明のパーティクルの除去
方法によれば、他に悪影響を及ぼさずに、より簡単に、
かつより確実にチャンバ内のパーティクルを除去するこ
とが可能である。また、本発明のパーティクル除去手段
を有する半導体製造装置においては、被処理基板に識別
記号を付与するためレーザ光により被処理基板表面を蝕
刻するレーザ照射手段と、その蝕刻箇所及びその周辺部
に粘着手段を接着し、剥離することにより切削屑を除去
するパーティクル除去手段とを有している。
【0017】従って、ナンバリング直後にパーティクル
除去手段により加工面を清浄にできる。しかも、作業が
簡単で、時間も要しない。また、被処理基板の加工面だ
けに粘着手段を接着させればよいので、被処理基板表面
の他の部分を汚染しない。しかも、固着によりパーティ
クルを除去することが可能なので、周囲の環境を汚染し
ない。
【0018】
【実施例】次に、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。 (1)本発明の実施例に係る半導体製造装置内のパーテ
ィクル除去方法の説明 (a)第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例に係るパーティクル除去
方法に用いられるパーティクル除去体11aを示す斜視図
である。図中、12aは被処理基板であるウエハとほぼ同
一の形状に加工した適当な厚さの石英基板、13aは石英
基板12aの片面に形成されたアクリル樹脂系の粘着剤か
らなる粘着層で、回転塗布法等により形成される。回転
塗布法に用いられる粘着剤溶液として、例えば、アクリ
ル樹脂系の粘着剤を、1,4-ジオキサン(C4H8O2)等の有機
溶剤に溶かし込み、200-1 cp(センチポイズ)程度の粘
度に調整したものを用いる。また、アクリル樹脂系の粘
着剤のうち、紫外線を照射することで、重合し、固化し
て、粘着力が低下するものを選択する。
【0019】パーティクル除去体11aは次のようにして
作成される。即ち、回転塗布法により回転数2000〜5000
rpm の条件で、石英基板12a表面に粘着剤溶液を塗布
し、膜厚0.5 〜3μmの粘着層を形成する。続いて、温
度50〜150℃に昇温し、加熱して粘着層中の有機溶
剤を除去する。図2,図3(a)〜(c),図4は、本
発明の第1の実施例に係るパーティクル除去方法につい
て説明するイオン注入装置の側面図である。図中、14
は減圧可能なチャンバで、予備排気室15,注入室16
及びイオンビーム室17からなる。
【0020】チャンバ14下部の予備排気室15には、
キャリア18に収納されたパーティクル除去体11a,処
理すべきウエハ又は処理済のウエハが置かれている。キ
ャリア18はベルトコンベア等の移動手段19の上に載
置され、順次適当な位置に移動される。そして、ピック
20により上方に押し上げられて注入室16に送られ
る。
【0021】注入室16には、ホルダ25が置かれ、ホ
ルダ駆動部26により基板保持台23aとの間を往復直線
運動する。このホルダ25により処理すべきウエハをピ
ック20から受け取り、ディスク駆動部24により回動
可能なディスク22の基板保持台23aに載置し、又は処
理済のウエハを基板保持台23aから取り外し、ピック2
0に引き渡す。更に、パーティクル除去体11a,11bに
紫外線を照射するための紫外線ランプ27と紫外線ラン
プ27に電力を供給する電源28が備えられている。
【0022】また、イオンビーム室17は基板保持台23
bに対向する位置に設けられ、イオンビーム照射装置が
収納されている。イオンビーム室17から導電型不純物
のイオンビームが発射され、基板保持台23bに保持され
たウエハ等に導電型不純物イオンが照射される。次に、
図1,図2,図3(a)〜(c),図4を参照しなが
ら、本発明の第1の実施例に係るパーティクル除去方法
について説明する。
【0023】まず、パーティクル除去体11aと処理すべ
きウエハをともにキャリア18に載せ、イオン注入装置
の予備排気室15に運び込む。続いて、チャンバ14内
を排気し、減圧する。所定の圧力に達したらそのままの
圧力を保持する。次に、図2に示すように、パーティク
ル除去体11aをピック20で突き上げて、ホルダ25の
位置まで持ち上げる。
【0024】次いで、図3(a)に示すように、パーテ
ィクル除去体11aの粘着面が基板保持台23aに面するよ
うにホルダ25でパーティクル除去体11aの周辺部を保
持した後、ホルダ25を前方に移動し、図3(b)に示
すように、パーティクル除去体11aの粘着層13aを基板
保持台23aに接触させるとともに、ホルダ25で押圧す
る。押圧することにより、パーティクルが粘着層13aに
埋まり、一層保持力が増す。
【0025】続いて、ディスク22を回動し、ホルダ2
5と対向する位置に他の基板保持台23bを移動させた上
で、上記と同様にして、他の基板保持台23bにも別のパ
ーティクル除去体11bを載置し、押圧する。これによ
り、基板保持台23b上のパーティクルがパーティクル除
去体11bの粘着層13bに粘着される。次いで、図3
(c)に示すように、波長250 〜450nm ,強度10〜10
0mW/cm2の紫外線をパーティクル除去体11a,11bに照
射する。紫外線は石英基板12a,12bを透過して粘着層
13a,13bに当たる。この状態を10〜300 秒程度保持
する。これにより、粘着層13a,13bのアクリル樹脂中
に存在するCOOCH3の不飽和二重結合が活性化されて重合
し、固化するために粘着力が低下する。
【0026】次に、ホルダ25でパーティクル除去体11
bのエッヂを掴み、基板保持台23bの表面から引き剥が
す。このとき、紫外線照射により粘着層13bの粘着力が
低下しているので、基板保持台23bの表面から容易に剥
がすことができる。また、パーティクルも粘着層13bに
粘着されて基板保持台23bの表面から同時に除去され
る。
【0027】続いて、パーティクル除去体11bをピック
20に受けてキャリア18に収納する。次いで、上記と
同様にして、基板保持台23aからパーティクル除去体11
aを引き剥がし、キャリア18に収納する。これによ
り、基板保持台23aの表面のパーティクルもパーティク
ル除去体11aの粘着層13aに粘着されて基板保持台23a
の表面から除去される。
【0028】次に、図4に示すように、被処理基板とし
てのウエハ30a,30bを基板保持台23a,23bに載置
し、ディスク22を回動して、順次、ウエハ30a,30b
をイオンビーム室17の前面にセットし、イオン注入を
行う。このとき、基板保持台23a,23b上のパーティク
ルが除去されているので、パーティクルによるウエハ30
a,30b表面の汚染の可能性が減り、導電型不純物イオ
ンはパーティクルによる妨害をうけることなくウエハ30
a,30b内に注入される。これにより、ウエハ30a,30
b表層の所定の領域に所定の深さ,かつ所定の濃度のイ
オン注入層が形成される。
【0029】以上のように、本発明の第1の実施例のパ
ーティクル除去方法によれば、チャンバ14を開放する
ことなく、ウエハ30a,30bの着脱と同様な作業によ
り、チャンバ14内のパーティクルを除去することが可
能である。特に、チャンバ14内を減圧状態に保持する
必要があるような装置の場合には、チャンバ14内を大
気圧に戻すことなくパーティクル除去作業を行うことが
できるので、除去作業は非常に簡単になる。
【0030】このように、本発明の第1の実施例のパー
ティクル除去方法によれば、他に悪影響を及ぼさずに、
より簡単に、かつより確実にイオン注入装置内のパーテ
ィクルを除去することが可能である。 (b)第2の実施例 図5は、本発明の第2の実施例に係るパーティクル除去
方法について説明するイオン注入装置の側面図である。
図2と異なるところは、パーティクル除去体11c及び11
dの粘着層13c,13dが表に向くようにパーティクル除
去体11c及び11dを基板保持台23a,23bに保持するこ
とである。また、ガス導入管31が圧力調整手段32を
介して注入室16に接続されており、ガス導入管31か
らチャンバ14内に高圧の乾燥窒素ガス(N2 ガス)を
導入してチャンバ14内の浮遊可能なパーティクルを巻
き上げる。
【0031】上記のイオン注入装置内のパーティクルを
除去するには次のようにする。即ち、まず、第1の実施
例と同様にして、パーティクル除去体11c及び11dを基
板保持台23a,23b上に載置する。このとき、第1の実
施例と異なり、パーティクル除去体11c及び11dの粘着
層13c,13dが表に向くようにパーティクル除去体11c
及び11dを真空チャック等により基板保持台23a,23b
に保持する。
【0032】次いで、ディスク22を回転数約1000rpm
で回転させるとともに、チャンバ14内の圧力が1万P
a程度になるように乾燥窒素をチャンバ14内に導入
し、この状態を暫く保持する。このとき、高圧ガスの導
入によりチャンバ14内の浮遊可能なパーティクルが巻
き上げられる。そして、浮遊したパーティクルはパーテ
ィクル除去体11c及び11dの粘着層13c,13dに粘着す
る。これにより、チャンバ14内の浮遊可能なパーティ
クルを除去することができる。
【0033】以上のように、本発明の第2の実施例のパ
ーティクル除去方法によれば、高圧ガスをチャンバ14
に導入してチャンバ14内のパーティクルを巻き上げ
て、パーティクル除去体11c及び11dの粘着層13c,13
dに付着させることによりパーティクルを除去してい
る。従って、チャンバ14を開放することなく、チャン
バ14内のパーティクルを除去することが可能である。
これにより、他に悪影響を及ぼさずに、より簡単に、か
つより確実にイオン注入装置内のパーティクルを除去す
ることが可能である。
【0034】なお、図6に示すように、高真空状態から
乾燥窒素を100 l/sec程度の流量でチャンバ14内に
導入してもよい。このとき、大きい流量を得るため、予
備タンク35を備えることが望ましい。また、パーティ
クルの溜まり易いところ、例えばイオンビーム室17と
注入室16の接続部及び注入室16と予備排気室15と
の接続部等にガス導入管33,34が接続される。但
し、ホルダ25と赤外線ランプ27は図6には示してい
ない。
【0035】また、第2の実施例ではパーティクル除去
体11c及び11dの片面に粘着層13c,13dを形成してい
るが、パーティクル除去体11c及び11dの両面に粘着層
を形成してもよい。このようなパーティクル除去体11c
及び11dを基板保持台23a,23bに保持し、第2の実施
例と同様にしてチャンバ内の浮遊可能なパーティクルを
除去すると同時に、第1の実施例と同様にして基板保持
台23a,23b表面のパーティクルも除去することができ
る。
【0036】更に、上記第1及び第2の実施例では、本
発明をイオン注入装置に適用しているが、CVD装置や
露光装置等にも適用可能である。また、パーティクル除
去体11a,11b,11c及び11dの形状をウエハとほぼ同
一形状にしているが、ウエハよりも面積の大きい方形状
その他の形状にしてもよい。 (2)本発明の実施例に係る半導体装置やレチクル等の
基板表面のパーティクルの除去方法の説明 (a)第3の実施例 次に、図7(a)〜(d),図8を参照しながら、本発
明の第3の実施例に係るパーティクルの除去方法につい
て説明する。
【0037】回転塗布法により塗布される粘着剤溶液4
3として、例えば、アクリル樹脂系の粘着剤を、1,4-ジ
オキサン(C4H8O2)等の有機溶剤に溶かし込み、200-1 cp
(センチポイズ)程度の粘性に調整したものを用いる。
また、アクリル樹脂系の粘着剤のうち、紫外線照射によ
り粘着力が低下するものを選択する。まず、図7(a)
に示すように、回転塗布法により、回転数2000〜5000rp
m の条件で、半導体基板42表面に粘着剤溶液43を塗
布し、図7(b)に示すように、厚さ0.5 〜3μmの粘
着層43aを形成する。このとき、図7(c)に示すよう
に、粘着剤溶液43は半導体基板42表面の凹部44に
も入り込み、凹部44の底部にあるパーティクル45も
粘着層43aにより固着される。続いて、温度50〜150
℃で乾燥する。
【0038】次いで、図7(d)に示すように、波長25
0 〜450nm ,強度10〜100mW/cm2の紫外線を半導体基
板42表面の粘着層43aに照射する。この状態を10〜
300秒程度保持する。これにより、粘着層43aのアクリ
ル樹脂中に存在するCOOCH3の不飽和二重結合が活性化さ
れて重合し、固化するために粘着力が低下する。次に、
図8に示すように、半導体基板42を移動ステージ46
に載せて順次移動させるとともに、その移動ステージ4
6の動きに対応させて粘着層が片面に形成された粘着テ
ープ47を移動させる。このとき、粘着テープ47の粘
着層が半導体基板42表面の粘着層43aに接触するよう
にして、粘着テープ47を移動させる。粘着テープ47
の移動に伴い、粘着テープ47は半導体基板42表面の
粘着層43aを固着し、半導体基板42表面からはぎ取
る。
【0039】そして、粘着層43aが除去された半導体基
板42はカセット48に収納される。表1を参照しなが
ら、上記のパーティクル除去方法によるパーティクルの
除去効果について説明する。表1は、平坦な面を有する
基板、及びパターンが形成され、凹凸を有する基板の2
種類の試料に第3の実施例を適用した場合の粒径0.2 μ
m以上のパーティクルの除去効率について示す。ここ
で、除去効率とは、処理前に存在するパーティクルの個
数に対して処理後に残存するパーティクルの個数のこと
をいう。なお、比較のため、粘着テープを張りつけたと
きの除去効率についても示す。
【0040】表1の結果によれば、平坦な面を有する試
料では処理前400〜550個あったパーティクルが処
理後に、実施例の場合は、残存個数0〜8個に大幅に減
少し、これに対して、比較例の場合、残存個数40〜5
8個と、実施例の場合と比べて減少の割合は小さい。ま
た、凹凸を有する試料では処理前350〜680個あっ
たパーティクルが処理後に、実施例の場合は、残存個数
16〜30個に減少し、これに対して、比較例の場合、
残存個数230〜280個と、実施例の場合と比べて減
少の割合は小さい。
【0041】このことは、第3の実施例のように粘着剤
溶液43を塗布した場合には、粘着剤が凹部44まで入
り込んで、凹部44の底部のパーティクル45をも固着
し、除去していることを示している。一方、比較例で
は、図10(a)に示すように、凹凸を有する半導体基
板42の表面に粘着テープ50を張りつけたとき、図1
0(b)に示すように、凹部44aの底部まで粘着層50b
が届かないため、凹部44aの底部のパーティクル45aを
粘着し、除去することができないことを示している。
【0042】以上のように、第3の実施例のパーティク
ル除去方法によれば、凹凸を有する半導体基板42表面
に粘着剤溶液43の塗布により粘着層43aを形成してい
るので、粘着層43aは凹部44にも入り込む。このた
め、凹部44の底部に存在するパーティクル45でも粘
着層43aにより固着される。また、図7(d)に示すよ
うに、粘着層43aを除去する場合に、紫外線を照射して
粘着力を低下させているので、粘着層43aを容易に除去
できる。
【0043】なお、粘着層43aを除去する手段として粘
着テープ47を用いているが、図9に示す円筒面上に粘
着層が形成された粘着ローラ49を用いても、上記と同
じように粘着層43aを除去することができる。また、上
記の実施例では、紫外線の照射期間を特に考慮していな
いが、場合により、粘着層43aが完全に除去されるま
で、紫外線を照射し続けることが望ましい。これは、紫
外線による粘着剤の重合・固化を十分に起こさせて、半
導体基板42表面に粘着剤が残らないようにするためで
ある。
【0044】更に、粘着剤が残らないようにするために
酸素或いはオゾン雰囲気中で紫外線を照射することが望
ましい。これは、粘着剤はC,O,H原子から構成され
ているため、O原子が多量に存在する状態で紫外線を照
射すると、原子同士で反応が起き、高分子物質はCO2
やH2 Oの気体として容易に除去されるためである。ま
た、水蒸気雰囲気中で粘着層を剥すことが望ましい。こ
れは、粘着剤中に存在するNa等のイオンを水蒸気に溶
解することにより、半導体装置等に悪影響のあるこれら
のイオンの除去を容易にし、これらのイオンが半導体基
板等の表面に残存しないようにするためである。
【0045】(b)第4〜第11の実施例 次に、図11〜図18を参照しながら、本発明の第4〜
第11の実施例に係るパーティクルの除去方法について
説明する。パーティクル除去体として片面に粘着層が形
成されている粘着テープを用いる。更に、半導体基板の
表面に粘着テープを張りつけるときに粘着剤を流動化し
て表面の凹部に埋め込むため、温度や超音波を印加す
る。粘着剤として、例えば、アクリル樹脂系の粘着剤を
用いる。
【0046】図11(a)〜(c)を参照しながら、本
発明の第4の実施例に係るパーティクルの除去方法につ
いて説明する。この場合、半導体基板の表面に粘着テー
プを張りつけるときに温度を印加する。まず、図11
(a)に示すように、ヒータ52が埋め込まれた移動ス
テージ51上に表面に凹凸を有する半導体基板53を載
せる。続いて、ヒータ52により半導体基板53を例え
ば120℃程度に加熱する。
【0047】この状態で、図11(b)に示すように、
移動ステージ51を移動するとともに、移動ステージ5
1の移動に対応させて、片面に粘着層が形成されている
粘着テープ54を移動し、半導体基板53と接触させ
る。このとき、粘着テープ54の粘着層が半導体基板5
3表面に接触するようにして、粘着テープ54を移動さ
せる。また、粘着テープ54が半導体基板53に接触し
た状態で、粘着テープ54の上からローラ55a,55bで
押圧する。粘着テープ54の粘着層54bは温度により流
動化し、凹部56に入り込む。更に、ローラ55a,55b
の押圧により粘着剤がより一層確実に凹部56に入り込
むとともに、パーティクル57a,57bと粘着層54bの密
着性が増す。
【0048】粘着テープ54の移動に伴い、粘着テープ
54は粘着層54bにパーティクル57a,57bを固着し、
半導体基板53表面からはぎ取られる。これにより、パ
ーティクル57a,57bは半導体基板53表面から除去さ
れる。表2を参照しながら、上記のパーティクル除去方
法によるパーティクル除去効果について説明する。
【0049】表2は、平坦な面を有する基板、及びパタ
ーンが形成され、凹凸を有する基板の2種類の試料に第
4の実施例を適用した場合の粒径0.2 μm以上のパーテ
ィクルの除去効率について示す。ここで、除去効率と
は、処理前に存在したパーティクルの個数に対して処理
により除去されたパーティクルの個数の割合を示す。な
お、比較のため、粘着テープを張りつけるときに加熱し
ない試料についての除去効率についても示す。
【0050】表2の結果によれば、第4の実施例の場合
は、両方の試料とも95%以上の除去効率が得られた。
一方、比較例の場合、平坦な面を有する基板の除去効率
に対して凹凸を有する基板の除去効率が極端に小さい。
これは、第4の実施例の場合、加熱により、粘着層54b
が流動化し、凹部56まで入り込んでいることを示して
いる。
【0051】また、平坦な面を有する基板の除去効率
も、比較例の場合に比べて、第4の実施例の場合には高
い。これは、第4の実施例の場合には加熱による粘着層
54bの流動化により、粘着層54bとパーティクル57a,
57bとの接触面積が増えて、粘着力が増したためと考え
られる。以上のように、第4の実施例のパーティクル除
去方法によれば、片面に粘着層が形成されている粘着テ
ープ54の粘着層を凹凸を有する半導体基板53表面に
接着し、かつ加熱している。これにより、粘着層54bが
流動化し、粘着層54bは凹部56にも入り込む。このた
め、凹部56の底部に存在するパーティクル57bでも粘
着層54bにより確実に粘着され、除去される。
【0052】なお、上記第4の実施例では、粘着テープ
54を加熱する手段として移動ステージ51に内蔵され
たヒータ52を用いているが、第5の実施例として、図
12に示すように、赤外線ランプ(IRランプ)58を
用いてもよいし、第6の実施例として、図13に示すよ
うに、マイクロ波を用いてもよい。なお、マイクロ波は
マイクロ波導波管59により半導体基板53上に導かれ
る。
【0053】また、移動ステージ51を加熱する代わり
に、第7の実施例として、図14に示すように、ヒー
タ,赤外線ランプ又はマイクロ波等の加熱手段により粘
着テープ54を押圧するローラ60を加熱してもよい。
更に、ローラを用いない場合には、移動ステージ51を
加熱する代わりに、第8〜第10の実施例として、図1
5〜図17に示すように、ヒータ61,赤外線ランプ6
2又はマイクロ波等の加熱手段により、半導体基板53
に張りつける前に、粘着テープ54を加熱してもよい。
なお、マイクロ波はマイクロ波導波管59により粘着テ
ープ54表面上に導かれる。
【0054】また、移動ステージ51を加熱する代わり
に、第11の実施例として、図18に示すように、移動
ステージ51或いはローラ60又はそれらの両方に超音
波振動子64a,64bを接続し、これらを超音波振動子64
a,64bにより振動させて、粘着テープ54の粘着層54
bを流動化し、凹部56内に充たすこともできる。更
に、加熱温度を120℃程度にしているが、粘着層54b
の流動化が起こり、かつ粘着テープ54が変質しない様
な温度範囲であればよい。例えば、200℃以下が望ま
しい。
【0055】また、粘着テープ54の粘着剤として紫外
線により粘着力が低下するものを用い、粘着テープ54
を剥離する際、紫外線を照射して剥離を容易に行うこと
も可能である。このとき、場合により、粘着テープ54
が完全に剥がれるまで、紫外線を照射し続けるか、又は
酸素或いはオゾン雰囲気中で紫外線を照射することが望
ましい。更に、水蒸気雰囲気中で粘着テープ54を剥す
ことが望ましい。このようにするのは、第3の実施例で
説明したのと同じ理由による。
【0056】更に、上記第4〜第11の実施例では、粘
着手段として粘着テープ54を用いているが、円筒状の
粘着層の形成面を有し、該形成面に平行な軸の周りに回
動可能な粘着ローラを用いてもよい。この場合、粘着層
を被処理基板表面に接触させて粘着ローラを回動するこ
とにより、パーティクルを粘着層に接着させ、除去す
る。
【0057】(c)第12の実施例 次に、図19〜図21を参照しながら、本発明の第12
の実施例に係るナンバリング装置の構成について説明す
る。特に、レーザ光の照射によりナンバリングした後の
ウエハの表面に発生する切削屑を除去する手段を有する
ナンバリング装置について説明する。
【0058】図中、71はレーザ照射手段であり、レー
ザ照射装置75と、レーザ照射装置75から発射された
レーザ光を反射によりウエハ74に導くミラー76とを
有する。72はパーティクル除去手段であり、ヒータを
内蔵し、回動可能なローラ(テープ支持具)77を有
し、片面に粘着層が形成された粘着テープ78が粘着層
を外側にして巻かれ、ローラ77の回転により粘着テー
プ78が順次送られる。また、ローラ77を下方へ移動
させることにより、粘着テープ78はウエハ74表面の
レーザ光による加工面と接着し、押圧される。
【0059】73はウエハ74を載置し、移動させる移
動ステージである。このナンバリング装置は、次のよう
に用いられる。即ち、まず、ウエハ74のオリエンテー
ションフラットの上部の表面上にレーザ光を照射し、ウ
エハナンバ(識別記号)等を蝕刻する。続いて、120
℃程度に加熱されたローラ77の下方へウエハ74を移
動させ、かつローラ77を回転して粘着テープ78を送
りながら、ローラ77を下方へ移動してウエハ74表面
のレーザによる加工面に粘着テープ78を接触させ、押
圧する。粘着テープ78はウエハ74表面に強く接着
し、ウエハ74表面の切削屑を固着するとともに、加熱
により流動化した粘着テープ78の粘着剤は、蝕刻され
た溝内に充たされて、溝内の切削屑を固着する。
【0060】次いで、ウエハ74の移動に伴い、粘着テ
ープ78がウエハ74の表面から引き剥がされる。ウエ
ハ74の表面から粘着テープ78が離脱する際に、ウエ
ハ74表面の切削屑79や溝内の切削屑79も同時に除
去される。以上のように、第12の実施例のナンバリン
グ装置によれば、パーティクル除去手段を有しているの
で、ナンバリング直後に加工面を清浄にできる。しか
も、作業が簡単で、時間も要しない。
【0061】また、ウエハ74の加工面だけに接触させ
ればよいので、ウエハ74表面の他の部分を汚染しな
い。しかも、固着によりパーティクル79を除去するこ
とが可能なので、周囲の環境を汚染しない。なお、上記
第12の実施例では、粘着手段として粘着テープ78を
用いているが、円筒状の粘着層の形成面を有し、その形
成面に平行な軸の周りに回動可能な粘着ローラを用いて
もよい。この場合、粘着層を加工面に接触させて粘着ロ
ーラを回動することにより、切削屑を粘着層に接着さ
せ、除去する。
【0062】また、ローラ77にヒータが内蔵されてい
るが、粘着ローラ又は移動ステージにヒータが内蔵され
てもよいし、単独に粘着テープ78を加熱するヒータを
設けてもよい。更に、ヒータの代わりに赤外線ランプ又
はマイクロ波を用いてもよい。また、粘着テープ74に
振動を与える超音波振動子(超音波印加手段)を設けて
もよい。
【0063】更に、上記第3〜第12の実施例では被処
理基板としてウエハ74を用いているが、レチクルやマ
スク或いは液晶ディスプレイ基板等を用いることができ
る。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明のパーティクル除
去方法においては、第1に、基板の粘着層を被処理基板
が載置される基板保持台に接着させた後、引き剥がすこ
とにより、基板保持台の表面のパーティクルを粘着層に
固着し、除去している。このため、基板保持台への被処
理基板の着脱と同様な作業により、パーティクルを除去
することが可能であり、除去作業が非常に簡単になる。
【0065】第2に、基板の粘着層の形成面を上にして
被処理基板が載置される基板保持台に基板を保持した状
態で、浮遊するパーティクルを粘着層に固着させてい
る。従って、チャンバを開放することなく、チャンバ内
に浮遊するパーティクルを除去することが可能である。
第3に、被処理基板の表面に塗布により粘着層を形成し
た後、粘着層を剥離することにより、被処理基板の表面
のパーティクルを粘着層に固着し、除去している。塗布
により形成された粘着層は被処理基板の凹部にも入り込
むため、凹部の底部に存在するパーティクルでも粘着層
により確実に固着され、除去される。
【0066】第4に、粘着テープ或いは被処理基板の温
度を上げた状態で、又は粘着テープ或いは被処理基板に
超音波を印加した状態で、被処理基板の表面に粘着テー
プを接着させた後、引き剥がすことにより、被処理基板
の表面のパーティクルを粘着テープに固着し、除去して
いる。高い温度又は超音波の印加により、粘着剤は流動
化して被処理基板表面の凹部にも入り込み、凹部の底部
のパーティクルでも粘着層により確実に粘着され、除去
される。
【0067】以上のように、本発明のパーティクル除去
方法によれば、他に悪影響を及ぼさずに、より簡単に、
かつより確実にパーティクルを除去することが可能であ
る。本発明のパーティクル除去手段を有する半導体製造
装置においては、被処理基板表面に識別記号を蝕刻する
レーザ照射手段と、その蝕刻箇所及びその周辺部に粘着
テープを接着し、剥離することにより切削屑を除去する
パーティクル除去手段とを有している。
【0068】従って、ナンバリング直後にパーティクル
除去手段により加工面を清浄にできる。しかも、作業が
簡単で、時間も要しない。また、ウエハの加工面だけに
粘着テープを接触させればよいので、ウエハ表面の他の
部分を汚染しない。しかも、固着によりパーティクルを
除去することが可能なので、周囲の環境を汚染しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るパーティクル除去
方法に用いられるパーティクル除去体の構成について示
す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るパーティクル除去
方法について示すイオン注入装置の側面図(その1)で
ある。
【図3】本発明の第1の実施例に係るパーティクル除去
方法について示すイオン注入装置の側面図(その2)で
ある。
【図4】本発明の第1の実施例に係るパーティクル除去
方法について示すイオン注入装置の側面図(その3)で
ある。
【図5】本発明の第2の実施例に係るパーティクル除去
方法について示すイオン注入装置の側面図(その1)で
ある。
【図6】本発明の第2の実施例に係るパーティクル除去
方法について示すイオン注入装置の側面図(その2)で
ある。
【図7】本発明の第3の実施例に係るパーティクル除去
方法について示す側面図(その1)である。
【図8】本発明の第3の実施例に係るパーティクル除去
方法について示す側面図(その2)である。
【図9】本発明の第3の実施例に係る他のパーティクル
除去方法について示す側面図である。
【図10】本発明の第3の実施例の比較例に係るパーテ
ィクル除去方法について示す側面図である。
【図11】本発明の第4の実施例に係るパーティクル除
去方法について示す側面図である。
【図12】本発明の第5の実施例に係るパーティクル除
去方法について示す側面図である。
【図13】本発明の第6の実施例に係るパーティクル除
去方法について示す側面図である。
【図14】本発明の第7の実施例に係るパーティクル除
去方法について示す側面図である。
【図15】本発明の第8の実施例に係るパーティクル除
去方法について示す側面図である。
【図16】本発明の第9の実施例に係るパーティクル除
去方法について示す側面図である。
【図17】本発明の第10の実施例に係るパーティクル
除去方法について示す側面図である。
【図18】本発明の第11の実施例に係るパーティクル
除去方法について示す側面図である。
【図19】本発明の第12の実施例に係るパーティクル
除去手段を有するナンバリング装置の構成についての説
明図である。
【図20】本発明の第12の実施例に係るナンバリング
装置を用いたナンバリング方法について示す斜視図(そ
の1)である。
【図21】本発明の第12の実施例に係るナンバリング
装置を用いたナンバリング方法について示す斜視図(そ
の2)である。
【符号の説明】
11a,11b, 11c,11d パーティクル除去体、 12a,12b, 12c,12d 石英基板、 13a,13b, 13c,13d,43a,50b,54b 粘着層、 14 チャンバ、 15 予備排気室、 16 注入室、 17 イオンビーム室、 18 キャリア、 19 移動手段、 20 ピック、 22 ディスク、 23a,23b 基板保持台、 24 ディスク駆動部、 25 ホルダ、 26 ホルダ駆動部、 27 紫外線ランプ、 28 電源、 29 イオンビーム照射装置、 30a〜30c,74 ウエハ、 31,33,34 ガス導入管 32,32a 圧力調整手段、 35 予備タンク、 41 回転板、 42,42a,53 半導体基板、 43 粘着剤溶液、 44,44a,56 凹部、 45,45a,57a,57b パーティクル、 46,51,73 移動ステージ、 47,50,54,78 粘着テープ、 48 カセット、 49 粘着ローラ、 50a,54a 基体、 52,61 ヒータ、 55a,55b,60 ローラ、 58,62 赤外線ランプ(IRランプ)、 59,63 マイクロ波導波管、 64a,64b 超音波振動子、 71 レーザ照射手段、 72 パーティクル除去手段、 75 レーザ照射装置、 76 ミラー、 77 ローラ(テープ支持具)、 79 切削屑。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 洋輝 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 白川 良美 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 稲葉 三智子 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 石川 健治 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 金田 寛 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に粘着層が形成されたパーティク
    ル除去体の前記粘着層を被処理基板が載置される基板保
    持台に接着させた後、前記パーティクル除去体を前記基
    板保持台から引き剥がすことにより、前記基板保持台の
    表面に存在するパーティクルを前記粘着層に固着し、除
    去することを特徴とするパーティクル除去方法。
  2. 【請求項2】 前記粘着層は紫外線の照射により粘着力
    が低下するようなアクリル樹脂系の粘着剤からなり、前
    記基板は紫外線を透過する材料からなり、前記パーティ
    クル除去体を引き剥がす際に紫外線を照射することを特
    徴とする請求項1記載のパーティクル除去方法。
  3. 【請求項3】 基板上に粘着層が形成されたパーティク
    ル除去体を、前記粘着層の形成面を上にして被処理基板
    が載置される基板保持台に保持した状態で、浮遊するパ
    ーティクルを前記粘着層に固着させることを特徴とする
    パーティクル除去方法。
  4. 【請求項4】 前記粘着層は、アクリル樹脂系の粘着剤
    からなることを特徴とする請求項1乃至3記載のパーテ
    ィクル除去方法。
  5. 【請求項5】 ガスの圧力により前記基板保持台周辺に
    存在する前記パーティクルを浮遊させることを特徴とす
    る請求項3記載のパーティクル除去方法。
  6. 【請求項6】 前記パーティクル除去体を前記基板保持
    台に保持した状態で、前記基板保持台を軸の周りに周回
    させることを特徴とする請求項3記載のパーティクル除
    去方法。
  7. 【請求項7】 被処理基板の表面に粘着剤を含む溶液を
    塗布して粘着層を形成した後、該粘着層を剥離すること
    により、前記被処理基板の表面に存在するパーティクル
    を前記粘着層に固着し、除去することを特徴とするパー
    ティクル除去方法。
  8. 【請求項8】 前記粘着層を剥離する際、該粘着層を粘
    着テープ或いは粘着ローラに接着させて剥離することを
    特徴とする請求項7記載のパーティクル除去方法。
  9. 【請求項9】 被処理基板或いは粘着層を有する粘着手
    段の温度を上げた状態で、又は前記被処理基板或いは前
    記粘着手段に超音波を印加した状態で、前記被処理基板
    の表面に前記粘着手段の粘着層を接着させた後、前記粘
    着手段を引き剥がすことにより、前記被処理基板の表面
    に存在するパーティクルを前記粘着層に固着し、除去す
    ることを特徴とするパーティクル除去方法。
  10. 【請求項10】 前記粘着手段は、粘着テープ又は円筒
    面上に前記粘着層が形成された粘着ローラであることを
    特徴とする請求項9記載のパーティクル除去方法。
  11. 【請求項11】 水蒸気中で前記粘着層を剥離すること
    を特徴とする請求項8又は請求項9記載のパーティクル
    除去方法。
  12. 【請求項12】 前記粘着層は紫外線の照射により粘着
    力が低下するようなアクリル樹脂系の粘着剤からなり、
    前記粘着層を剥離する際に前記粘着層に紫外線を照射す
    ることを特徴とする請求項7又は請求項9記載のパーテ
    ィクル除去方法。
  13. 【請求項13】 前記粘着層を剥離する際に、酸素ガス
    中又はオゾンガス中で前記粘着層に紫外線を照射するこ
    とを特徴とする請求項12記載のパーティクル除去方
    法。
  14. 【請求項14】 被処理基板に識別記号を付与するため
    レーザ光により被処理基板表面を蝕刻するレーザ照射手
    段と、前記蝕刻箇所及びその周辺部に粘着手段の粘着層
    を接着し、剥離することにより切削屑を粘着層に固着
    し、除去するパーティクル除去手段とを有する半導体製
    造装置。
  15. 【請求項15】 前記粘着手段は粘着テープであり、前
    記パーティクル除去手段は、前記粘着テープが支持さ
    れ、かつ前記粘着テープを前記被処理基板表面に押圧す
    るテープ支持具を有することを特徴とする請求項14記
    載のパーティクル除去手段を有する半導体製造装置。
  16. 【請求項16】 前記粘着手段は円筒状の前記粘着層の
    形成面を有し、該形成面に平行な軸の周りに回動可能な
    粘着ローラであり、前記粘着層を前記被処理基板表面の
    蝕刻箇所及びその周辺部に接触させて前記粘着ローラを
    回動することにより、前記切削屑を前記粘着層に接着さ
    せ、除去するものであることを特徴とする請求項14記
    載のパーティクル除去手段を有する半導体製造装置。
  17. 【請求項17】 前記パーティクル除去手段は、前記粘
    着層を加熱する加熱手段又は前記粘着層に振動を与える
    超音波印加手段を有することを特徴とする請求項14,
    請求項15又は請求項16記載のパーティクル除去手段
    を有する半導体製造装置。
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