JPH07141825A - テープカセット用テープガイド - Google Patents

テープカセット用テープガイド

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JPH07141825A
JPH07141825A JP14775293A JP14775293A JPH07141825A JP H07141825 A JPH07141825 A JP H07141825A JP 14775293 A JP14775293 A JP 14775293A JP 14775293 A JP14775293 A JP 14775293A JP H07141825 A JPH07141825 A JP H07141825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
guide
tape guide
aluminum
cassette
Prior art date
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Pending
Application number
JP14775293A
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English (en)
Inventor
Masahiko Aida
雅彦 會田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープカセットのテープガイドを真鍮(Bs
BM)及びステンレス(SUS)等の材料から最も安価
なアルミニウム(Al)等を使用しても最適な相性にな
るような表面処理を提供する。 【構成】 アルミニウム(Al)材で形成されたテープ
ガイドの表面の粗度(Rz)を、ピッチ(PC)とバニ
シング量とで表面粗度Rz=3±1ミクロンメートル
(μm)すると共に、ピッチ(PC)は100〜134
個の値とし、バニシング量は5〜8ミクロンメートル
(μm)になるように表面処理をして使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープカセットに装着
されているテープガイドの材料をアルミニウム(Al)
材で形成した時に、磁気テープ等の記録媒体用テープへ
与える影響を最小限にする加工方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に市場に普及しているテープカセッ
トは、長方形状を呈しており、その外殻はテープリール
を収容する下シェルと、上殻となる上シェルと、前蓋と
で構成され、この下シェルと上シェルは夫々別々の製造
ラインで製作される。即ち、下シェルにテープを巻装さ
せたサプライ側及びテークアップ側からなる1対のテー
プリールを並べて収容した後に上シェルを接合させて組
み立てられる。
【0003】一方のテープリールから他方のテープリー
ルへ走行するテープは、テープカセットの開口部にあた
る前部の左右両側に設けられた円筒形状の金属製のテー
プガイドによって、テープカセットの前部側を走行する
ように案内される。このテープガイドは、下シェル及び
上シェルとは別に製作され、テープカセットの組み立て
工程で、下シェルと上シェルとの間に装着されて配設さ
れる。
【0004】このようにテープカセットに装着されたテ
ープガイドは、例えばビデオカセット用テープガイドと
しては、真鍮(BsBM)やステンレス(SUS)等の
材質からなる材料により形成されていることが一般的で
ある。
【0005】これは、一般にテープガイドは、磁気テー
プ等の記録媒体用テープの巻取り及び供給に際して、必
ずテープガイドによりガイドされて、適切な位置におけ
る読み書き等を行う上において密接な関係にあるため、
その材料の表面粗度(Rz)で管理し、その値もRz≦
0.7μmが望ましく、この条件を満足する材料、例え
ば真鍮(BsBM)やステンレス(SUS)が使用され
ていた。
【0006】ここで、上記示した真鍮(BsBM)やス
テンレス(SUS)等の材質よりも安価なアルミニウム
(Al)をテープガイドに使用する場合には、アルミニ
ウム(Al)自体の材質が真鍮(BsBM)やステンレ
ス(SUS)等の材質に比べて軟らかいため、耐摩耗と
してアルマイト処理を施し、且つ、アルマイト処理で荒
れた表面をスパロールで平滑にすることが磁気テープへ
の傷付きを考えた場合に最適である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、テープ
カセットに巻装されている磁気テープへの傷付き、及び
磁気テープとの摩擦係数(μ)を総合した磁気テープと
の相性を考えた場合には、従来から使用されている真鍮
(BsBM)、ステンレス(SUS)等における表面粗
度(Rz)で管理すると、仕上げ処理等の加工法が異な
るため、同じ表面粗度(Rz)の値であっても、磁気テ
ープに対する影響が違ってくると云う問題点がある。
【0008】従って、真鍮(BsBM)、ステンレス
(SUS)等よりも安価な材料であるアルミニウム(A
l)を使用しても、磁気テープへの影響を最小限にする
加工方法に解決しなければならない課題を有している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るテープカセット用テープガイドは、一
対のリールに巻装された記録媒体用テープをガイドする
テープガイドを備えたテープカセットであって、テープ
ガイドを、バニシング加工したアルミニウム(Al)材
で形成することである。
【0010】又、バニシング加工したアルミニウム(A
l)材の表面粗度(Rz)は、Rz=3±1μmに形成
したこと;バニシング加工したアルミニウム(Al)材
の表面粗度(Rz)は、1mm間における突起数が10
0〜134個で、バニシング加工量(W)がW=5〜8
μmであるテープカセット用テープガイドである。
【0011】
【作用】テープカセットのテープガイドの材料をアルミ
ニウム(Al)材で形成することにより、テープカセッ
トのコストを下げることが可能となる。
【0012】又、アルミニウム(Al)材で形成された
テープガイドの表面粗度(Rz)を、ピッチ(PC)と
バニシング加工量(W)とでRz=3±1μmに形成す
ることにより、磁気テープとテープガイドとの最適な相
性を得ることが可能となる。
【0013】更に、アルミニウム(Al)材で形成され
たテープガイドは、1mm間における突起数を100〜
134個で、バニシング加工量(W)をW=5〜8μm
にすることにより、磁気テープとテープガイドとの最適
な相性を得ることが可能となる。
【0014】
【実施例】本発明に係るテープカセット用テープガイド
の実施例について、図を参照にして説明する。
【0015】一般に市場に普及しているテープカセット
1は、図1及び図2に示すように、長方形状を呈してお
り、その外殻はテープリールを収容する下シェル2a
と、上殻となる上シェル2bと、前蓋とで構成され、こ
の下シェル2aと上シェル2bは夫々別々の製造ライン
で製作される。即ち、下シェル2aにテープ3を巻装さ
せたサプライ側及びテークアップ側からなる2つのテー
プリール4,5を並べて収容した後に上シェル2bを接
合させて組み立てられる。
【0016】前蓋は、上シェル2bの両側面の前面側に
設けられた軸を支点として開閉可能になっており、前蓋
が開いた時は、テープカセット1の前面にテープカセッ
ト1の外部と内部とを通ずる開口部が形成され、テープ
3とビデオデッキ等の電子機器の記録再生機構部との接
続状態が得られる構造になっている。
【0017】一方のテープリールから他方のテープリー
ルへ走行するテープ3は、テープカセットの開口部にあ
たる前部の左右両側に設けられた円筒形状の金属製のテ
ープガイド6,7によって、テープカセット1の前部側
を走行するように案内される。このテープガイド6
(7)は、下シェル2a及び上シェル2bとは別に製作
され、テープカセット1の組み立て工程で、下シェル2
aのボス部2cと上シェル2bのボス部2dとで挟持さ
れ、且つ支持された状態で配設される。
【0018】このテープガイド6(7)は、バニシング
加工したアルミニウム(Al)材で形成されており、ア
ルミニウム(Al)材の表面粗度(Rz)を、テープガ
イドの表面1mm間に施せる突起数、即ち山数からなる
ピッチ(PC)及びスパロールで突起をつぶす量である
バニシング加工量(W)により、テープガイドと磁気テ
ープとの最適な相性を得るように加工管理されている。
【0019】ここで、表面粗度(Rz)は、円筒形状を
したテープガイドの全長(実施例においては16mm)
の内、磁気テープ3が抵触して直接に影響を及ぼす幅
(実施例においては12.5mm)の粗度をいう。
【0020】又、摩擦係数(μ)は、長さ25cmの磁
気テープの一端に100gの重量を加え、その他端に摩
擦を測定する測定器を接続し、速度2cm/sで1〜5
00回往復させた時の最大値である。尚、この条件は適
宜設定変更することができる。
【0021】ここで、摩擦係数(μ)とバニシング加工
量(W)の関係について説明する。即ち、図4に示すよ
うに、アルミニウム(Al)材で形成したテープガイド
6(7)は、アルマイト処理後において、その表面に無
数の大小からなる突起8…8を形成している。この突起
8…8の数、即ち、テープガイド6(7)の表面の適宜
1mm間における突起8…8の山数を、ピッチ(PC)
で表している。この突起8をスパロールでつぶす量、即
ちバニシング加工量(W)が大きければ、図5に示すよ
うに、テープガイド6のつぶれた突起9による空間X1
が狭くなり、その結果、突起9と抵触する磁気テープと
の関係は面抵触に近い状態となり、その結果、摩擦係数
(μ)は上昇する。
【0022】これに対して、図4に示したアルマイト処
理後のテープガイド1の突起8…8のつぶす量を小さく
する、即ち、バニシング加工量(W)を小さくした場合
には、図6に示すように、つぶれた突起10の空間X2
は、図5に比べてピッチ(PC)間の空隙が大きいた
め、テープガイド6と磁気テープとの抵触は点抵触状態
となり、摩擦係数(μ)は上昇しない。
【0023】このように、突起9,10により生じる空
間X1,X2、及びつぶれた突起9,10の状態によ
り、抵触する磁気テープとの摩擦係数(μ)は大きく左
右され、且つ、磁気テープに与える影響も大きく異な
る。この関係を測定した結果を表1に示す。尚、磁気テ
ープは、一般的に市販されているビデオテープを無造作
に抽出したものを使用している。
【0024】
【表1】
【0025】この表1に示す測定結果を見ると、例えば
No.5による測定においては、前記説明した図5に示
すピッチ(PC)間の空間X1が小さくなり、磁気テー
プとの摩擦係数(μ)は大きくなる。
【0026】これに対して、No.10に示す測定にお
いては、前記説明した図6に示すピッチ(PC)の空間
X2が大きくなり、磁気テープとの摩擦係数(μ)は上
昇しないこととなる。
【0027】一方、図7は、表1に基づいて、アルミニ
ウム(Al)材で形成したテープガイドの摩擦係数
(μ)とテープ傷との関係を示したものであり、縦軸を
摩擦係数(μ)で表し、横軸をバニシング後の表面粗度
(Rz)で表した場合の摩擦係数測定値と目視による磁
気テープのテープ傷を表したものである。
【0028】この図7に示すように、バニシング量の少
ない場合の表面粗度(Rz)の場合には、摩擦係数測定
値(μ)は大きな値となり、バニシング量(W)が大き
くなった場合の表面粗度(Rz)の摩擦係数測定値
(μ)は徐々に小さな値になる。
【0029】一方、バニシング量(W)が大きい時のバ
ニシング後の表面粗度(Rz)に対する摩擦係数の測定
値(μ)は大きくなる、即ち、面接触状態で抵触するた
め目視によるテープ傷は少ない。
【0030】そして、バニシング量(W)が小さい時の
バニシング後の表面粗度(Rz)に対する摩擦係数の測
定値(μ)は小さくなる、即ち、点接触状態で抵触する
ため目視によるテープ傷は大きくなる。
【0031】このように、バニシング後の摩擦係数
(μ)とテープ傷の許せる範囲は、図7で示す斜線の部
分であり、且つ図3に示すように、つぶれた突起11及
びこのつぶれた突起11により生じる空間X3により得
られた表面の状態、即ちガイドピン6の外周面に接触す
る磁気テープの磁性面に与える影響を最小限に抑制でき
る加工管理であり、この時の表面粗度(Rz)はRz=
2.5〜3.5μmである。
【0032】これは、前記表1に示した、No.6,N
o.7に設定することが磁気テープとガイドピン6との
相性は最良の状態となることを示している。即ち、バニ
シング後の表面粗度(Rz)がRz=2.5〜3.5μ
mで、ピッチ(PC)が134個、バニシング加工量
(W)がW=5〜8μmのアルミニウム(Al)材がテ
ープガイド6(7)と磁気テープ3との最適な相性を得
ることができるのである。
【0033】
【発明の効果】上記説明したように、本発明に係るテー
プカセット用テープガイドをアルミニウム(Al)材で
形成し、その表面粗度(Rz)をRz=3±1μm、ピ
ッチ(PC)を100〜134個、バニシング加工量
(W)をW=5〜8μmにして使用することにより、安
価な材料であっても磁気テープとの最適な相性が得られ
るように、テープガイドの加工を管理することができる
と云う極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る上シェルを外した状態のテープカ
セットの平面図である。
【図2】同ガイドピンの状態を示す要部断面図である。
【図3】同ガイドピンの外周面を磁気テープとの最良の
状態でバニシング加工した要部を拡大した説明図であ
る。
【図4】アルミニウム(Al)材によるテープガイドを
アルマイト処理した説明図である。
【図5】図4のテープガイドをバニシング加工量が大き
い場合の突起の状態を示す説明図である。
【図6】同バニシング加工量が小さい場合の突起の状態
を示す説明図である。
【図7】バニシング加工したテープガイドとテープとの
摩擦係数測定値及びテープ傷との関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 テープカセット 2a 下シェル 2b 上シェル 3 テープ 4,5 テープリール 6,7 テープガイド 8,9,10,11 突起 X1,X2,x3 突起間の範囲

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のリールに巻装された記録媒体用テ
    ープをガイドするテープガイドを備えたテープカセット
    であって、前記テープガイドを、バニシング加工したア
    ルミニウム(Al)材で形成したことを特徴とするテー
    プカセット用テープガイド。
  2. 【請求項2】 バニシング加工したアルミニウム(A
    l)材の表面粗度(Rz)は、Rz=3±1μmに形成
    したことを特徴とする請求項1に記載のテープカセット
    用テープガイド。
  3. 【請求項3】 バニシング加工したアルミニウム(A
    l)材の表面粗度(Rz)は、1mm間における突起数
    が100〜134個で、バニシング加工量(W)がW=
    5〜8μmであることを特徴とする請求項1又は2に記
    載のテープカセット用テープガイド。
JP14775293A 1993-06-18 1993-06-18 テープカセット用テープガイド Pending JPH07141825A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09197696A (ja) * 1996-01-11 1997-07-31 Showa Alum Corp 感光ドラム基体用アルミニウム管の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09197696A (ja) * 1996-01-11 1997-07-31 Showa Alum Corp 感光ドラム基体用アルミニウム管の製造方法

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