JPH03250480A

JPH03250480A - テープガイド

Info

Publication number: JPH03250480A
Application number: JP4811590A
Authority: JP
Inventors: Hiroitsu Sasaki; 佐々木　普五; Osamu Kobayashi; 理小林; Takashi Fujimura; 隆藤村; Hitoshi Takita; 滝田　仁
Original assignee: Victor Company of Japan Ltd
Current assignee: Victor Company of Japan Ltd
Priority date: 1990-02-28
Filing date: 1990-02-28
Publication date: 1991-11-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野）本発明は磁気記録再生装置、及びテープカセット等に使
用され、磁気テープが添接されるテープガイドの改良に
関するものである。

（従来の技術）近年、磁気テープ（以下、テープと記載する）の高密度
記録化及び高Ｓ／Ｎ化はめざましく、このため、その磁
性層表面はますます平滑にされる傾向にある。これに伴
い、ベースフィルムの表面を平滑にする必要があるが、
この場合、ＶＴＲ等のようにテープを所定の位置に案内
するテープガイドとの接触面積が増えてしまうため、走
行ＩＩ！擦係数も増え、テープの走行性は悪化してしま
う。

そこで従来、上記課題を解消するために、テープガイド
との接触面となるベースフィルム上に微小な突起を設け
て、テープに必要な走行摩擦係数を与えると共に、磁性
層の平滑さを達成していた。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、従来の技術においては、テープガイドと
の走行による経時的な劣化によりテープの突起が脱落（
又は欠落）し、テープガイドとの摩擦係数が著しく増加
するため、繰返しの使用におけるテープの走行性を安定
させることが困難になるという問題点がある。また、脱
落した突起が磁性層表面に付着すると、信号のドロップ
アウト等が発生して高品位の画像を得ることができなく
なる虞れもある。

（課題を解決するため手段）本発明は、このような課題を解消するためになされたも
のであり、磁気テープを案内するためのテープガイドで
あって、前記テープガイドは、その外側面に断面形状が
Ｖ字状の溝を前記磁気テープの走行方向に向かって拡開
形成されると共に、前記溝は複数個に亙っで所定の間隔
にてパターン形成され、かつ、前記磁気テープの幅方向
に対応する前記外側面の一方向の表面粗さをｏ、　ｏｏ
ｓ〜０．０２５［μｍ］としたことを特徴とするテープ
ガイドを提供するものである。

（実施例）本発明を図面と共に説明する。第１図は本発明のテープ
ガイドを示す側面図、第２図はテープガイドを備えた一
例となるテープカセットを示す概略図である。

まず、一般的なテープガイドについて第２図に示すビデ
オテープカセットを参考にして説明する。

テープカセット１は、筺体２内に磁気テープ３（以下、
テープと記載する）が巻装された左右−対のリール４．
４を備えた構成とされるが、記録再生を行うときには、
テープ３０所定部分を外部に露出可能な状態とする必要
があり、一対のテープガイド５，５を用いてテープ３を
開閉蓋６が位置する一側面へと案内している。

また、第１因と併せて説明すると、テープガイド５は、
金属製または合成樹脂製の素材を円筒形状として筺体２
に固定されており、その外側面５ａにてテープ３のベー
スフィルム側が所定の角度に亙りて添接され、進行方向
（ａ方向）に滑りながら走行される。このようにテープ
ガイド５はテープ３に接するため、テープ３０走行性に
深く係わるものである。

次に、Ｍ１図を用いて本発明のテープガイドの特徴につ
いて説明する。テープガイド５の外側面５ａ（３６０度
に亙って）には、断面形状がＶ字状となる複数の溝５ｂ
がテープガイドの幅方向の中心から走行方向上（ａ方向
）下流に向かって所定の角度で拡開しながらパターン形
成されている。

ここで、溝５ｂの形成状態について述べると、例えば、
溝のピッチは１０〜２０［μｍ］、溝の深さは数［μｍ
］、溝幅は数［μｍ］とされている。

上記の様なテープガイド５及び接触面となるベースフィ
ルム上に微小な突起を備えたテープ３を使用した場合、
テープ３の走行に伴ってベースフィルム上形成された突
起が溝５ｂに当接する。突起は？ｆ１５ｂの形成方向に
沿って案内されるため、テープ３が外側面５ａを滑る際
には、テープ３の幅方向に張力が発生する。よって、走
行中のテープ３が幅方向に変動されにくく、安定したテ
ープ走行を行うことができる。

次に、テープガイド５の幅方向の表面粗さ（中心線平均
粗さ）をパラメータとした例を実施例１〜３、及び比較
例１〜４として説明する。

〈実施例１〉前述したテープガイド５において、幅方向の表面粗さを
０．００５　［μｍ］としたテープガイドを得る。

〈実施例２〉実施例１において、幅方向の表面粗さを０．０１５［μ
ｍ］としたテープガイドを得る。

〈実施例３〉実施例１において、幅方向の表面粗さを０．０２５しμ
ｍ］としたテープガイドを得る。

〈比較例１〉実施例１において、幅方向の表面粗さを０．００２［μ
ｍ］としたテープガイドを得る。

く比較例２〉実施例１において、幅方向の表面粗さを０．００４［μ
ｍ］としたテープガイドを得る。

く比較例３〉実施例１において、幅方向の表面粗さを０．０２７［μ
ｍ］としたテープガイドを得る。

く比較例４〉実施例１において、幅方向の表面粗さを００３０Ｅμｍ
〕としたテープガイドを得る。

上記各実施例及び各比較例の開時性を調べた結果を第１
表に示す。

動摩擦係数は、テープガイドにベースフィルム側を１８
０度巻き付けての測定としている。

ドロップアウト数の測定については、ＶＨ８方式ＶＴＲ
（日本ヒフターＩＪＨＲ−５５５００）　及Ｕシハソク
製カウンタを使用した。なお、測定値は−２０［ｄＢ］
、１５［μＳ］におけるドロップアウト数を示している
。

なお、表中のベース面傷付きの印の“○パは良好、“△
”は普通、“Ｘ”は難ありを夫々示しており、これは目
視検査によるものである。

（以下空白）第１表から理解できるように、実施例１〜３においては
、テープガイドの外側面に適度な表面粗さを与えたため
、度重なる走行によるテープの動摩擦係数の変化が小さ
い。従って、繰返しの使用においても、テープの走行性
を安定した状態にすることができる。

また、比較例１．２においては、テープガイドの幅方向
の表面粗さが小さ過ぎるため、テープとの接触面積が大
きくなり、度重なる走行によってベースフィルム上の突
起が削られてしまう。これにより、ベースフィルムが平
滑になるため、テープの動摩擦係数が増えて走行性が損
なわれる。

また、比較例３．４においては、テープガイドの表面粗
さが大き過ぎるため、接触面となるベースフィルムを傷
つけてしまう。この影響は反対側の磁性層表面まで及ぶ
ため、ドロップアウトが多発してしまう。

以上の結果から、テープガイドの幅方向の表面粗さの最
適な範囲は、ｏ、　ｏｏｓ〜０．０２５　［μｍ］であ
ると判断できる。

なお、本実施例のテープガイドにおいては、テープカセ
ットのみならず、ＶＴＲ等の磁気記録再生装置に使用し
ても良いことは言うまでもない。

〈発明の効果）以上詳述したように、本発明のテープガイドにおいては
、上述したパターンを形成したため、走行する磁気テー
プが幅方向に変動することはない。

また、テープガイドの幅方向の表面粗さを０．００５［
μｍ１以上としたため、磁気テープが繰返し走行された
場合においても、走行特性が劣化することがない。また
、この値の上限を０．０２５［μｍ］としたため、磁気
テープに傷がついてドロップアウトが多発することを防
止することもできる。よって、高品位な画像を提供可能
することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のテープガイドを示す側面図、第２図は
テープガイドを備えた一例となるテープカセットを示す
概略図である。３・・・テープ（磁気テープ）、５・・・テープガイド
、５ａ・・・外側面、５ｂ・・・溝。特許

Claims

【特許請求の範囲】磁気テープを案内するためのテープガイドであって、前記テープガイドは、その外側面に断面形状がＶ字状の
溝を前記磁気テープの走行方向に向かって拡開形成され
ると共に、前記溝は複数個に亙って所定の間隔にてパタ
ーン形成され、かつ、前記磁気テープの幅方向に対応す
る前記外側面の一方向の表面粗さを０．００５〜０．０
２５［μｍ］としたことを特徴とするテープガイド。