JPH07141389A - 検索装置 - Google Patents

検索装置

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JPH07141389A
JPH07141389A JP5351113A JP35111393A JPH07141389A JP H07141389 A JPH07141389 A JP H07141389A JP 5351113 A JP5351113 A JP 5351113A JP 35111393 A JP35111393 A JP 35111393A JP H07141389 A JPH07141389 A JP H07141389A
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誠司 三池
Akira Morishita
明 森下
Yasutsugu Kawakura
康嗣 川倉
Miyoshi Fukui
美佳 福井
Hisako Tanaka
久子 田中
Yoichi Takebayashi
洋一 竹林
Hiroshi Mizoguchi
博 溝口
Satoshi Ito
聡 伊藤
Shigenobu Seto
重宣 瀬戸
Yoshikuni Matsumura
善邦 松村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】文書やタイトルや内容ある検索式を思い出せな
い場合や、文書のタイトルや内容を自然言語でうまく表
現できない場合でも、文書を検索できる検索装置を提供
する。 【構成】文書データを記憶しておくための文書データ記
憶手段2と、文書データ記憶時等において上記文書と周
囲の状況とを関連づけた環境解析対象データを入力する
手段4と、この手段で入力されたデータを解析し、検索
キーとして利用し易い環境情報にして文書データに関連
させて格納する手段4,5,6と、環境情報を用いて文
書データ記憶手段2内の文書を検索するための検索手段
8,9とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、検索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の文書検索装置やワードプロセッサ
では、利用者が過去に検索した文書を再び得るために
は、検索した文書のタイトルまたは内容などを思い出し
て文書を呼び出すか、過去の検索に用いた検索式を思い
出すなどしてデータを検索する必要があった。このと
き、検索式は文字列で入力し、文書のタイトルまたは内
容などはそれらそのものを表す自然言語表現かそれらに
類似した自然言語表現を入力する必要があった。従っ
て、検索式や、文書のタイトルや内容を思い出せない場
合、あるいはそれらを文字列や自然言語表現で表せない
場合には検索することができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、検索
式や、文書のタイトルや内容を思い出せない場合、ある
いはそれらを文字列や自然言語表現で表せない場合には
それらを検索し、抽出することができなかった。
【0004】そこで、本願発明は検索式や、文書のタイ
トルや内容を思い出せない場合や、文書のタイトルや内
容を自然言語表現で表せない場合でも検索できるように
する検索装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明は、文書
等のデータを作成あるいは検索を行った際に、前記デー
タとこのデータの作成、検索を行った位置の位置情報と
を対応づけて記憶する手段と、この記憶手段に記憶され
た位置情報に基づいて所望のデータを抽出する手段とを
備えることを特徴とする検索装置であり、第2の発明
は、スケジュール項目を設定することにより、スケジュ
ール表を作成するスケジュール管理システムを用い、文
書等の記憶対象データと関連するスケジュール項目をス
ケジュール表から特定する手段と、この手段により特定
されたスケジュール項目と前記記憶対象データとを関連
づけて記憶する手段と、この手段に記憶されたデータを
前記スケジュール表のスケジュール項目を基づいて抽出
する手段とを備えることを特徴とする検索装置であり、
第3の発明は、文書等のデータを記憶する際に、このデ
ータの構造的特徴を示す情報を抽出する手段と、この手
段により抽出された構造的特徴を示す情報と上記データ
とを対応づけて記憶する手段と、この手段に記憶された
前記データを前記構造的特徴を示す情報を基に抽出する
手段とを備えることを特徴とする検索装置であり、第4
の発明は、文書等のデータを作成、記憶、検索し得る装
置と、この装置の所定位置に設置された画像入力装置と
を用い、前記データを入力し、記憶し、あるいは記憶さ
れたデータを検索する際の各々の動作を画像情報として
前記画像入力装置を介して入力し、この画像情報を前記
データとを各々対応づけて記憶する手段と、この手段に
記憶された画像情報を用いて所望のデータを抽出する手
段とを備えることを特徴とする検索装置であり、第5の
発明は、文書等のデータを作成する際に、前記データの
作成開始時刻あるいは作成終了時刻を検出する手段と、
この手段により検出された時刻と前記データとを対応づ
けて記憶する手段と、この手段に記憶された時刻に基づ
いて所望のデータを抽出する手段とを備えることを特徴
とする検索装置であり、第6の発明は、文書、音声等の
データを入力する際に、前記音声のデータから音声の特
徴的データを検出する手段と、この手段により検出され
た特徴的データと前記データと対応づけて記憶する手段
と、この手段に記憶された特徴的データを用いて所望の
データを抽出する手段とを備えることを特徴とする検索
装置である。
【0006】
【作用】利用者が過去にデータを作成、検索等を行った
ときの状況・場面・環境等を表現する内容を入力し、こ
れを解析し、解析結果をデータと共に記憶する。したが
って、記憶した状況・場面・環境等を手がかりにして所
望のデータを検索するものである。
【0007】
【実施例】具体的な実施例を説明する前に、本発明に係
る検索装置の基本的な思想および用語の定義等について
説明する。
【0008】ワードプロセッサに代表されるように、今
日の多くの情報機器では、システムに入力したデータを
後に加工して再利用することが多い。しかし、入力した
データ数が増えてくる程、再利用したいときに必要なデ
ータを検索するのに手間がかかるという問題がある。
【0009】本発明に係る検索装置は、検索の対象とな
るデータの検索キーとして、システムにデータを入力す
る際や、そのデータを加工・編集するときなど、該デー
タにアクセスする際(「システム利用時」と呼ぶ)のユ
ーザ自身やシステムあるいは周囲の状況を表す情報
(「環境情報」と呼ぶ)を利用するものであり、この環
境情報の抽出を半ば自動的に行うことを特徴としてい
る。
【0010】従来、システムに既に入力されている多く
のデータの中から必要なものを検索する場合、データフ
ァイル名などのようにユーザがデータに意識的に付加す
るラベルがないか、または不適切なとき、データ生成時
刻などシステムによる自動付加の比較的簡単な物理的ラ
ベル類を補助的に検索キーとして使う以外にはなく、そ
の場合、多くの検索の実行では、その物理的ラベルから
検索対象への対応づけをユーザの記憶に頼る部分が大き
かった。
【0011】しかし一方、人間が検索を必要とする場面
では、探したいデータを思い浮かべる際に、時刻のよう
な物理的ラベルからよりも、「…した頃の」,「…して
いる時に」,「…にいた時の」,「…と一緒にいた時
の」といったシステムにアクセスしていた時のユーザや
周囲の状況に関連づけている場合が多く、上記のような
物理的なラベルからの検索は不便な場合もあった。
【0012】本発明に係る検索装置では、検索データに
アクセスしている時のユーザ、システムあるいは周囲の
状況を得ることのできる物理的なラベル・データを取り
込むデバイスを有し、これにより入力されるデータ
(「環境解析対象データ」と呼ぶ)を解析することによ
り、検索キーとしてより利用しやすい「環境情報」を検
索対象とするデータと関連づけて格納し、検索時に利用
することを特徴としている。
【0013】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。
【0014】まず、システムの基本構成を図1に示す。
【0015】このシステムは、検索対象データ入力部
1、検索対象データ記憶部2、検索対象データ出力部
3、環境解析対象データ入力部4、環境情報解析部5、
環境情報記憶部6、環境情報出力部7、検索キー入力部
8、検索部9から構成される。
【0016】ここでいう検索対象データとは、図3に示
すように、計算機などにより実現されたシステムに入力
されたデータ一般をさす。例えば、キーボード、マウ
ス、ペンなどを利用して入力したテキスト、画像などか
らなる文書やデータファイル、イメージスキャナやカメ
ラを利用して入力した静止画、動画などの画像データ、
マイクロフォンを使って収録したり、電子的に合成した
音響データなど、システムに入力され、格納された後、
編集、加工や参照などの再利用可能なデータである。
【0017】検索対象データ入力部1は、図2に示すよ
うに、これらの検索対象データを入力するための入力デ
バイスと、後の解析に必要な入力データに関する情報
(例えば入力デバイスが複数あるときは、デバイス識別
子、量子化ビッ数や標本化周波数など)を付加するデー
タ変換部から構成されている。
【0018】検索対象データ記憶部2は、検索対象デー
タ入力部1から入力したこれら検索対象データを格納す
る。
【0019】検索対象データ出力部3は、検索対象デー
タ記憶部2に格納されている検索対象データを取り出
し、ユーザに提示、出力する。ここで、提示、出力の様
式はアプリケーションに依存する。検索対象データとし
て文書や画像データを扱う場合は、ディスプレイへの表
示や印刷などを行う手段を持ち、また音響データを扱う
場合はスピーカなどへの再生出力を行う音響出力手段を
持つ。
【0020】環境解析対象データは、図3に示すよう
に、解析により環境情報を取り出すもととなるデータで
あり、ユーザのシステム利用時に自動的にシステム内に
入力される。
【0021】例えば、キーボード、マウス、ペンなどを
利用した入力操作の履歴、スキャナカメラなどを利用し
て入力した静止画、動画などの画像データ、マイクロフ
ォンを使って収録したり、電子的に合成した音響デー
タ、GPSや磁気センサなどの位置測定ディバイスを利
用した位置測定データ、温度,湿度,圧力センサによっ
て得た測定値データなどシステム利用時にユーザの様子
や外部状況を知るためのデータ、脈拍や血圧,体温,血
糖値などユーザの健康状態を示す測定値データなどがあ
げられる。
【0022】この他システム利用時にユーザが検索に利
用されることを意図せずに行った入力も環境解析対象デ
ータとして利用できる。例えば、ワークステーションは
複数のユーザで利用することを前提としているため、シ
ステム利用の最初にユーザ名を入力する必要があるが、
これによりユーザIDが判明するため、誰がシステムを
利用したかが判る。
【0023】また、ネットワーク上で結ばれた計算機の
識別子を取得することによって、どのシステムを使って
いたかが判る。システムの設置場所が固定されている場
合には、どこのシステムを利用していたかが判る。
【0024】これらの誰が、どこで入力したデータかと
いう情報は、予定表や他の文書など、検索対象以外の入
力データを解析することによって得られる。検索対象デ
ータを環境解析対象データとして利用することも可能で
ある。
【0025】環境解析対象データ入力部4は、これらの
環境解析対象データを入力するための入力デバイスと、
後の解析に必要な入力データに関する情報を付加するデ
ータ変換部とから構成されている。
【0026】環境解析対象データには、どの検索対象デ
ータに対応するものかを示す対応情報が付加される。例
えば、検索対象データが時系列データであれば検索対象
データの入力時刻を対応情報として利用できる。即ち、
検索対象データと環境解析対象データの各々について、
入力された時刻を付加し、この時刻情報をもとに対応づ
けを行うことができる。
【0027】また、検索対象データが時間的に変化する
データでない場合や変化が僅かである場合、環境解析対
象データが時間的に変化がない場合や変化が僅かである
場合は、データに識別子を付加しておき、これを対応情
報として利用できる。即ち、検索対象データと環境解析
対象データにデータ識別子をそれぞれ付加し、これをも
とに各々の対応するデータを同定することができる。
【0028】環境解析対象データは、例えば、音声認識
による発話内容の抽出、音響特性によるシステム利用場
所の識別、話者認識による発話者の特定、画像認識によ
るシステム利用場所の特定、文書データのレイアウト解
析、スケジュールやデータへのアクセス情報の分析を行
うことにより、環境情報を得る。
【0029】これらの検出、分析、認識などの解析は、
環境情報解析部5で行われる。解析は、環境解析対象デ
ータの形態によって異なり、複数の解析結果をさらに解
析し、構造化することにより、より高次の環境情報を得
ることができる。
【0030】各々の環境解析対象データ毎に具体的な解
析内容、得られる環境情報については後述する個々の実
施例の中で説明する。
【0031】これらの解析は、システム利用時に自動的
に行われることが望ましいが、解析の処理が複雑で実時
間性が確保できない場合には、ユーザがシステムを利用
していない時に実行してもよい。
【0032】また、自動的な解析の誤りを修正したり、
ユーザが意図的に環境情報を付加したい場合は、解析結
果とマニュアルによる修正、追加を可能としてもよい。
【0033】既述したように、環境解析対象データに
は、どの検索対象データに対応しているのかを示す対応
情報が付加されるが、解析によって得られる環境情報に
もどの環境解析対象データから得たかを示す対応情報が
付加される。勿論、この対応情報は、環境情報と環境解
析対象データとの間の対応づけを行うのではなく、環境
情報と検索対象データとの直接の対応づけを行うもので
あってもよい。この対応情報は、検索対象データと環境
解析対象データとの対応関係と同様に、データの時間的
変化が有意なものである場合には、検索対象データの入
力時刻を対応情報として用いることができるし、時間的
変化が特に意味を持たない場合は、データ識別子により
対応づけを行うことができる。
【0034】また、得られた環境情報が、検索対象デー
タあるいは環境解析対象データの一部に対応するするも
のである場合には、全体のうちのどの部分に対応するか
を示すような対応情報を付加すればより正確かつ容易に
検索することができる。
【0035】このような環境情報と検索対象データある
いは環境解析対象データ間の対応情報をたどることによ
り、環境情報を検索キーとして検索対象データを検索す
ることができる。
【0036】さらに、環境情報がどのような解析を経て
得られたものであるか、あるいはどの程度の尤もらしさ
で得られたかを示す情報を環境情報に付加することもで
きる。この場合、同じような環境情報が複数の解析方法
によって得られている場合でも、どの環境情報が最も信
頼できるかを判断する材料として利用できる。
【0037】ここでいう環境情報とは、図3に示すよう
に、システムを使って検索対象データをユーザが入力、
編集、あるいは検索、出力するときの、ユーザ自身ある
いは周囲の状況など(時刻、場所)に関する情報であ
り、単に物理的な時刻、場所だけでなく、ある人と一緒
にいたとき、ある会議に出席したとき、通勤の電車の中
で、自宅の居間でというように、「いついた所」「どこ
にいた時」「何をしていた時、所」「どうしていた時、
所」「誰といた時、所」など、検索をしようとするユー
ザにとって意味のある構造化された情報をさす。環境情
報を検索対象データとリンクすることにより、ユーザが
必要とする検索対象データを環境情報を検索キーとして
容易に捜し出すことができる。
【0038】各々の環境情報は、「誰が検索対象データ
を入力したか」、「どこで検索対象データを入力した
か」、「どのように検索対象データを入力したか」、
「何故、検索データを入力したか」など、解析によって
得られるトピックに応じた識別子を具体的な解析結果に
付加することによって、環境情報の内容をユーザに提示
する場合にユーザに判り易く示すことができる。
【0039】このような環境情報は、ユーザがシステム
を利用しているあいだ自動的に取り込まれる音、映像な
どの信号、位置などの測定値など、物理的なデータを解
析することにより得られる。このような、環境情報を得
るために解析を行う対象となるデータを、図3に示すよ
うに、環境解析対象データと呼ぶことにする。
【0040】環境情報解析部5では、環境解析対象デー
タ入力部4よりシステムに入力した環境解析対象データ
を解析、構造化し、環境情報を生成する。
【0041】環境情報記憶部6は、解析結果やその構造
化情報を含む環境情報を格納する。環境情報出力部7
は、環境情報記憶部に格納されている解析結果やその構
造化情報を含む環境情報を出力する。
【0042】検索キー入力部8は、ユーザからの入力を
受け付けるキーボード、タッチパネル、ペン、マウスな
どの入力デバイスと、これを検索したい環境情報に変換
する環境情報変換部から構成される。
【0043】検索部9は、検索キー入力部8によりユー
ザが指定する環境情報を環境情報記憶部6から検索し、
その環境情報とリンクされている検索対象データを取り
出す。
【0044】また検索部9は、環境情報記憶部6に格納
されている環境情報や構造化情報をたどって、関連する
環境情報を取り出すこともできる。
【0045】既存の、ワードプロセッサや電子出版シス
テムや録音・録画システムなどのマルチメディアデータ
の入出力アプリケーションは、単に、検索対象となるデ
ータの入出力や記憶をつかさどる機能を実現しているだ
けであり、図1の構成に対応させて表現した場合、この
うち検索対象データ入力部と検索対象データ記憶部およ
び検索対象データ出力部を備えているに過ぎない。
【0046】本発明は、システムを利用してユーザが検
索対象データを操作していたときのユーザおよび周囲の
状況を表わす情報(環境情報)を検索対象データにリン
クさせ、環境情報を利用して検索対象データを探し出す
枠組みを提供するものである。さらに、基本的には環境
情報の生成をシステムが自動的に行う点が大きな特徴で
ある。
【0047】つづいて、各部の詳細について述べる。
【0048】・入力デバイスからのデータの入力 検索対象データ入力部1あるいは環境解析対象データ入
力部4の入力デバイスは、音響メディアあるいは映像メ
ディアなどの連続データ、ポインティング位置を示す入
力デバイスとシステムの相対位置データ、位置測定シス
テムを利用して得たシステム自体の絶対位置データなど
をシステムに取り込む。
【0049】図2および図4に示される検索対象データ
入力部1あるいは環境解析対象データ入力部4のデータ
変換部では、これらの入力データをシステムで扱えるフ
ォーマットに変換する。たとえば、連続データは離散・
量子化したフォーマットで格納・処理される。
【0050】ここで離散・量子化した検索対象データお
よび環境解析対象データには、その離散・量子化情報も
付加される。この離散・量子化情報は、検索対象データ
の全部または一部を再生出力する時に利用される。
【0051】また、検索対象データあるいは環境解析対
象データと言う場合、変換された後のデータを指すこと
にする。
【0052】・環境解析対象データとしての時間情報の
扱い 入力、編集、検索および出力など、検索対象データに対
する操作をイベントとしてとらえれば、それぞれのイベ
ントの生起時刻は、検索対象データに関する環境情報を
得るための解析対象として利用できる。すなわち、検索
対象データがシステムに入力された時刻を示す時間情報
等のイベント生起時刻系列は、環境解析対象データとし
て扱うことができる。これにより、検索対象データがい
つ操作されたか、検索対象データのある部分がいつ操作
されたかという情報が記録される。
【0053】また、環境解析対象データについても同様
に、その入力時刻を示す時間情報を環境解析対象データ
として扱うことができる。
【0054】このように、それぞれの入力データについ
て時間情報を持つことにより、それぞれの時間的な対応
をとることができる。検索対象データあるいはその一部
と環境解析対象データとの時間的なリンクを付けたり、
検索対象データに対する操作イベントと環境解析対象デ
ータのリンクを付けるときに利用できる。
【0055】・検索対象データと環境解析対象データの
格納 検索対象データ記憶部2は検索対象データを、環境解析
対象データ記憶部6は環境解析対象データを、離散・量
子化情報などの付加情報とともに格納する。
【0056】検索対象データあるいは環境解析対象デー
タの実体と付加情報は、たとえば、互いにリンクを張っ
ていてもよい。あるいは、検索対象データや環境解析対
象データの実体は一般に膨大な記憶容量を必要とするの
に対し、その付加情報は比較的に入力デバイス毎や入力
データ毎に共通した内容であることが多いので、検索対
象データや環境解析対象データごとにフレームを用意
し、フレームにはその実体を指すポインタと、付加情報
または付加情報の実体を指すポインタを持たせていても
よい。
【0057】・環境解析のタイミング(環境情報解析部
5) 環境情報解析部5では、環境解析対象データを解析して
環境情報を得る。即ち、パラメータ抽出、パターン認識
・理解などにより環境情報を得る。
【0058】環境解析対象データの解析は、図5に示す
ように、環境解析対象データが入力されるときに自動的
に行われる。上に述べたように、環境解析対象データ
は、ユーザがシステムを利用してユーザが検索対象デー
タを操作していたときに必ず入力される。したがって、
ユーザがシステムを利用しているあいだ、常に解析が行
われることになる。
【0059】・環境情報の解析(環境情報解析部5) ここで抽出あるいは認識・理解して得られる情報は、直
接的ないしは間接的にユーザがシステムを利用している
ときのユーザ自身や周囲の状況を表わす情報である。
【0060】たとえば、検索対象データを作成した場所
が自宅の居間であることを環境情報とする例について説
明する。この環境情報は、たとえばGPSなどの位置測
定システムから送られてくる位置データ系列を環境解析
対象データとして、その位置データが自宅の居間である
ことを認識することにより得られる。使用場所を示す環
境情報は、GPS以外の環境解析対象データからも得る
ことができ、その例を図6に示す。
【0061】ところで、環境情報解析部5では、どの環
境情報を得たいのか、その環境情報はどの解析結果から
得られるのか、その解析結果はどの環境解析対象データ
からとの解析方法によって得られるのか、については自
動的な解析に先立って設定しておく必要がある。
【0062】上の例で言えば、システムの利用場所に関
する環境情報として、自宅の居間であるとか、自分の仕
事場であるとかいった識別すべき使用場所、さらに、そ
の使用場所を識別するために解析対象データとしてGP
S位置測定データを使うこと、その位置データ値と識別
すべき使用場所との対応などを、解析する前に設定して
おく必要がある。
【0063】このうち、「ある環境情報を得るために
は、どの解析対象データに対してどのような解析方法で
解析すればよいか」については、応用場面やユーザにあ
まり依存しにくい部分であるので、解析に関するデフォ
ルトの知識としてシステムに持たせておいてもよい。図
6で言えば、使用場所を示す環境情報を得るためには、
残響データの残響パターンと周囲音データの周囲音パタ
ーンと、…などの解析を行えばよいということは、応用
によらずシステムが内蔵する予備知識として扱ってもよ
い。
【0064】一方、「どの環境情報(のインスタンス)
を得たいのか、また、その環境情報(のインスタンス)
はどの解析結果から得られるのか」については、応用場
面やユーザに大きく依存する。すなわち、上の例で言え
ば、前者は、使用場所を示す環境情報として、自宅の居
間と仕事場と移動の車内の3種類を識別すればよい、と
いうように、何を識別するかに関する知識であって、後
者は、自宅の居間であると識別するのは、解析の結果ど
のような残響パターンか得られた時か、どのような周囲
音パターンが得られた時かなどのように、解析結果の理
解に関する知識であるが、これらはいずれも、応用やユ
ーザの要求に大きく依存する知識である。表2で言え
ば、解析結果から個々の環境情報を得る部分は、ユーザ
が解析に先立って設定しておく必要がある。
【0065】具体的には、音・画像・位置・スケジュー
ル・アクセス情報などが考えられるが、この詳細につい
ては、後段で詳しく説明する。
【0066】・検索のメカニズム また、それぞれ得られた解析結果には、環境解析対象デ
ータのどの部分を解析して得たか等の解析に関する情報
が付加される。これにより、得られた個々の環境情報と
環境解析対象データの全部または解析した部分との間を
リンク付けをする。既に述べたように、検索対象データ
と環境解析対象データの間には、互いにリンクがあるの
で、環境情報から検索対象データを検索することが可能
になる。
【0067】検索の際には、検索対象データにリンクさ
れている環境情報からさがす。たとえば、利用場所、利
用時刻、利用状況などを示す環境情報が環境情報出力部
7を通じて表示され、これを参照しこの中から検索キー
として使う環境情報を選択する。
【0068】検索キーとして使う環境情報は、検索キー
入力部8を介して指定する。検索部9は、指定された環
境情報を環境情報記憶部6の中で検索し、それにリンク
されている検索対象データが検索対象データ出力部3か
ら出力される。
【0069】・環境情報への尤度の付加(環境情報解析
部5・環境情報出力部7) 解析結果の確からしさ(尤度)は解析方法に依存する。
また、同じ解析方法から得たものであっても、解析結果
ごとに尤度が異なる。
【0070】したがって、上述の解析に関する情報とし
て、どの解析方法によって得たか、その解析方法によれ
ばどの程度確からしい解析結果であるかという情報を付
加しておく。
【0071】この尤度は、ユーザが主観的に決めた値を
固定して使ってもよいし、システムが半自動的に設定し
てもよい。
【0072】例えば、ある解析方法により得られた環境
情報を検索キーとして使う頻度が高いほど、その解析方
法の尤度は高く設定する。また、解析が何らかのパター
ン認識であれば、標準パターンとの類似度を尤度として
もよい。
【0073】解析方法が複数あってそれぞれの方法で得
られた解析結果に矛盾がある場合、解析方法や解析結果
の尤度についての情報を参照することによって、検索対
象データを検索する際に、尤度の高いものを優先的に扱
い検索を効率的に進めることができる。また、多くの解
析方法から高い尤度で得られた環境情報を優先すること
も可能である。
【0074】・解析結果の構造化(環境情報解析部5) 環境解析対象データとして、マルチメディアのデータが
利用できる場合には、最初にメディアごとに別個に解析
が行われる。
【0075】ついで、得たい環境情報ごとに各メディア
の解析結果を構造化する。例えば、検索対象データをど
こで入力したかという利用場所に関する環境情報は、図
6に示したように、GPS等の測位システムによっても
得られるほか、残響特性や周囲雑音等の音響データによ
る識別、画像によるシーン認識、スケジュールや日常行
動の履歴などのデータを参照して推定することも可能で
ある。これらの複数のメディアごとの利用場所に関する
解析結果は、同じ内容を意味する環境情報として構造化
される。
【0076】・環境解析対象データとしての検索対象デ
ータの利用 ところで、これまでは検索対象データと環境解析対象デ
ータとは別個のデータとして説明してきたが、これらは
同一のデータであっても構わない。すなわち、検索対象
データをそのまま環境解析対象データとして利用して、
これを解析し環境情報を得てもよい。たとえば、マイク
ロフォンから入力した音声データを使い話者認識を行っ
た認識結果を環境情報として、ある特定の人の発話を再
生する場合、検索対象データも環境解析対象データも同
一の音声データである。
【0077】このように、システム内部では同一のデー
タが、検索の観点からは検索対象であり、同時に、環境
の解析の観点からは解析対象であることも可能である。
【0078】・環境解析対象データとしてのデバイス情
報の扱い システムは、検索対象データ入力部あるいは環境解析対
象データ入力部の入力デバイスを複数個備えることがで
きる。複数の入力デバイスが利用できる場合には、各入
力データがどのデバイスから入力されたかを示すデバイ
ス情報自体も環境解析対象データとすることができる。
例えば、音響メディアであるとか映像メディアであると
か、どこに設置されたデバイスから入力したデータか、
どこに向けられたマイクロフォンやカメラで取り込んだ
データか、などの情報からも環境情報を得ることができ
る。
【0079】・デバイス情報による尤度の付加。
【0080】デバイス毎に環境解析対象データの品質が
異なる場合は、デバイス情報を参照して尤度を変えるこ
とができる。
【0081】つぎに、ユーザからの環境情報の入力を可
能とする環境情報入力部10を備える例について図7を
用いて説明する。
【0082】環境情報入力部10は、ユーザからの入力
を受け付けるキーボード、タッチパネル、ペン、マウス
などの入力デバイスと、これを環境情報に変換する環境
情報変換部から構成される。
【0083】一般に、自動解析によって得られた結果に
は誤りが含まれることが避けられず、これを修正せずに
利用すれば検索の効率が低下することもある。ユーザが
直接環境情報を入力することにより、システムによる解
析誤りを修正・削除したり、必要な環境情報を追加する
ことが可能となる。
【0084】ここでいうユーザの入力できる環境情報
は、システムの解析結果やその構造化情報、あるいは尤
度を含んでいる。
【0085】ユーザが直接入力した環境情報に高い尤度
を付加することも可能である。また、ユーザが解析結果
を削除する頻度が高い解析方法は、その解析方法の尤度
を下げたり、逆に修正を頻繁に繰り返し検索キーに使う
ような環境情報を多く得た解析方法は、ユーザが注意を
払っている解析結果が多いものと判断できるので、その
解析方法の尤度を高めることができる。
【0086】つぎに、環境解析対象データを格納する、
環境解析対象データ記憶部を備える例について図8を用
いて説明する。
【0087】環境解析対象データ記憶部11は、環境解
析対象データ入力部4から入力される環境解析対象デー
タを格納する。ここに格納された環境解析対象データ
は、必要に応じて取り出され、環境情報解析部5におい
て解析、構造化が行われる。
【0088】システムにいったん入力された環境解析対
象データの解析を行うことにより、ハードウェアの処理
能力に比較して複雑な解析をオフラインで行ったり、既
に得ている環境情報が十分でない場合に再解析すること
が可能になる。すなわち、環境情報を得るための環境解
析対象データの解析において、解析によって何を取り出
すか(解析結果)やどの様に解析するか(必要なパラメ
ータ設定を含む解析方法)はあらかじめ決めておく必要
があるが、検索時の目的によっては、既に得ている解析
結果や解析方法が十分でない場合もありうる。環境解析
対象データをシステム内部に記憶しておき、解析方法や
得たい解析結果を設定し直すことにより、必要に応じた
環境情報を得ることができる。
【0089】次に、上述した具体例について詳しく説明
する。
【0090】まず、第1の発明について説明する。第1
の発明は、文書等のデータを作成、検索を行った際に、
このデータのIDと、このデータの作成、検索を行った
位置の位置情報とを対応づけて記憶し、この位置情報で
所望のデータを抽出する検索装置に関してである。例え
ば、位置情報としては、ユーザの行動履歴を収集できる
GPSを用いたり、データの抽出は、地図、部屋の見取
り図の情報に基づいて行うものである。以下に、詳しく
説明する。 ・実施例1 検索対象は文書(データ)として行う。
【0091】本発明の文書検索装置は小型携帯型の装置
である。図9に、本発明の装置を構成するための機器の
構成を図示する。本発明に基づく制御や処理を行う中央
処理手段101、プログラム並びにデータを格納する半
導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、CDーRO
M、ICカードなどの記憶手段102、検索結果の表示
や文書内容の表示を行うための液晶ディスプレイやプラ
ズマディスプレイなどの表示手段104、およびその制
御を行う表示コントローラ103、利用者の検索命令の
入力を行うキーボードやマウスなどの入力手段106、
およびその制御を行う入力コントローラ105、GPS
アンテナ、赤外線受信機などの通信手段107からな
る。
【0092】図10に、本実施例の機能構成を図示す
る。本実施例は、文書データなどを格納しておく文書デ
ータ格納部25、文書を検索するための検索命令を入力
するための入力部20、検索命令に従って文書を検索す
るための検索部23、検索結果を表示するための検索結
果表示部22、計算機装置本体の存在する位置を計測す
るための位置測定部24、計測された位置の情報と検索
された文書の名前などを格納しておく位置文書情報格納
部26、計測された位置の情報と位置を表現する場所名
とを格納しておく場所名格納部27、およびこれらの各
構成要素を制御するための制御部21からなる。
【0093】図11に、文書データ格納部内の文書デー
タの形式とその一例を示す。文書データは、文書名とそ
の文書のデータが格納されているファイルの文書IDと
の対からなる。図11では、file8, file11, file23 な
どが文書IDを表現している。また、文書名は例えばJI
S コードの順に並べられている。なお、文書データ格納
部は、図9の記憶手段102の上に実現されており、C
DーROMやICカードなどの場合のように取り替えて
利用できるようにすることができる。
【0094】まず、第一に特定の文書を検索した場合の
処理について述べ、第二に任意の場所の名前の設定につ
いて述べ、第三に場所名を用いて過去に閲覧、修正、作
成した文書を検索する処理について述べる。
【0095】第一に、利用者がキーボードなどにより検
索したい文書の名前を入力部から入力し、図示しないウ
ィンドウ上の“検索”をマウスなどで指定するか、ある
いはキーボード上の“検索”キーを押下する。この場合
の制御部21の処理の流れを図12に示し、検索部23
の処理の流れを図13に示す。
【0096】制御部21は、“検索”が選択されると、
入力部20から入力文字列を受け取り(処理401)、
検索部23を起動し(処理402)、検索部に入力文字
列を転送する(処理403)。検索部23は、制御部2
1から転送された入力文字列を用いて、文書データを検
索する(処理501)。該当する文書名が存在した場合
に、得られた文書IDを制御部に転送する(処理50
3)。制御部21は、検索部23から転送された文書名
と文書IDを受けとり(処理404)、検索結果表示部
22を起動し(処理405)、検索結果表示部22に検
索結果を転送する(処理406)。検索結果表示部22
は、検索結果表示部ウィンドウを生成し、当該ウィンド
ウに文書データの内容を表示する。利用者はこのように
して文書を閲覧することができる。なお、閲覧だけでな
く、文書の修正を行なえるようにすることは容易であ
る。
【0097】一方、検索部23は位置測定部24を起動
する(処理504)。位置測定部24は当該の計算機が
位置する地点の緯度と経度を算出し、算出した緯度と経
度からなる位置情報を検索部23へ転送し、検索部23
は当該の位置情報を受け取る(処理505)。位置計測
の方法については本発明の主旨ではなく、例えば測位衛
星を利用したGPS(グローバル・ポジショニング・シ
ステム)の方法(「カーナビゲーションシステム」山口
隆他、東芝レビュー、Vol.48, No.2、1993年)など
を用いればよい。GPSの場合には、測位衛星を利用で
きる野外で位置を計測することができる。
【0098】検索部23は、位置測定部24から転送さ
れた位置情報と、検索された文書の文書IDとを対応づ
けて位置文書情報格納部26に格納する(処理50
6)。図14に、位置文書情報格納部26内のデータ形
式とデータの一例を示す。ここでは、検索された文書の
文書IDを格納したが、複数の文書が検索された場合な
どに、利用者が検索結果表示部において利用者が選択し
て内容を表示した文書のみの文書IDを格納するように
することもできる。
【0099】以上は、利用者が既存の文書を検索して閲
覧、修正する場合を説明したが、利用者は新規に文書を
入力作成してもよい。この場合、入力部は利用者の入力
を文書データ格納部25の中に格納し、文書IDと利用
者が設定した文書名を格納する。さらに、文書IDを制
御部21へ転送する。制御部21は検索部23を起動
し、文書IDを転送する。検索部23は、図16に示す
ように、制御部から文書IDを受け取り(処理160
1)、位置測定部24を起動する(処理1602)。位
置測定部24から位置情報を受け取る(処理1603)
と、位置情報と文書IDを位置文書情報格納部26に格
納する(処理1604)。
【0100】第二に、利用者は、任意の場所で、当該の
場所を表現する名前を入力部20から入力し、図示しな
いウィンドウ上の“場所登録”をマウスなどで指定する
か、あるいはキーボード上の“場所登録”キーを押下す
る。この場合の制御部の処理の流れを図15に示し、位
置測定部の処理の流れを図14に示す。
【0101】制御部は、“場所登録”が選択されると、
入力部20から入力文字列を受け取り(処理701)、
位置測定部24を起動し(処理702)、入力文字列を
位置測定部24へ転送する(処理703)。
【0102】位置測定部24は、転送された入力文字列
を受け取る(処理1401)。次に、当該の計算機が位
置する地点の緯度と経度を算出し(処理1402)、転
送された入力文字列と、算出した緯度と経度からなる位
置情報とを対応づけて場所名格納部27に格納する(処
理1403)。図16に、場所名格納部内のデータ形式
とデータの一例を示す。
【0103】第三に、利用者が任意の時間や場所で、図
示しないウィンドウ上の“場所検索”をマウスなどで指
定するか、あるいはキーボード上の“場所検索”キーを
押下する。
【0104】図17に、この場合の制御部の処理の流れ
を示す。制御部21は、検索結果表示部22を起動する
(処理901)。図18に、検索結果表示部22の処理
の流れを示す。検索結果表示部22は、場所名格納部2
7からすべての場所名を取り出し(処理1001)、取
り出したすべての場所名を検索結果表示部用ウィンドウ
に表示し(処理1002)、利用者が表示された場所名
の中からマウス等により場所名を選択するのを待つ(処
理1003)。図19に、検索結果表示部用ウィンドウ
における表示の一例を示す。図19において、黒塗りの
部分は利用者が選択したことを示している。検索結果表
示部22は、選択された場所名に対応する位置情報を場
所名格納部27から取り出し(処理1004)、取り出
した位置情報を制御部21へ転送する(処理100
5)。
【0105】制御部21は、検索結果表示部22から位
置情報を受け取る(処理902)と、検索部23を起動
し(処理903)、検索部23に位置情報を転送する
(処理904)。図20に、検索部23の処理の流れを
示す。検索部23は、制御部21から転送された位置情
報を用いて位置文書情報格納部26を検索する(処理1
201)。
【0106】この検索処理の詳細を図23に示す。図2
3に示すように、緯度と経度の一致は、完全一致ではな
く、所定の値の範囲内にあるかどうかで判定する。該当
する文書IDが検索された場合、当該の位置文書情報中
の文書IDを用いて文書データ格納部25を検索する
(処理1203)。検索された文書名と文書IDを制御
部に転送する(処理1204)。制御部21は、転送さ
れた文書名と文書IDを受けとり(処理905)、検索
結果表示部22へ転送する(処理906)。
【0107】検索結果表示部22は、制御部21から文
書名と文書IDを受けとり(処理1006)、検索結果
表示部用ウィンドウに表示する(処理1007)。文書
IDが一つであれば、文書名と文書IDの文書の内容を
表示し、文書IDが複数であれば、図21のように文書
名を一覧表示する。後者の場合、利用者は表示された文
書名から必要な文書名を選択することができる。検索結
果表示部は、利用者が選択した文書名に対応する文書I
Dの文書の内容を検索結果表示部用ウィンドウに表示す
る。
【0108】なお、図19の表示の段階で、すべての場
所名について、それぞれに対応する文書名を同時にすべ
て表示するようにすることは可能である。具体的には、
利用者が選択した場所の位置情報だけではなく、場所名
格納部内のすべての場所名の位置情報について、図20
の処理を行なえばよい。
【0109】また、次に説明するように、所定の条件
で、利用者が閲覧、修正、作成した文書や作成した文書
すべてについて当該文書の位置情報に対応する場所名が
設定されているか否かのチェックを行ない、対応する場
所名が設定されていない文書が存在する場合に、利用者
に場所名の登録を促すようにすることができる。この処
理について、図25に制御部の処理の流れを示す。
【0110】制御部21は、利用者が閲覧、修正、作成
した文書の数が所定の数を越えた場合に、検索結果表示
部22を起動する(処理1702)。図26に、検索結
果表示部22の処理の流れを示す。検索結果表示部22
は、場所名格納部27のすべての位置情報を取り出し
(処理1801)、制御部21へ転送する(処理180
2)。制御部21は、検索結果表示部22から位置情報
を受け取り(処理1703)、検索部23を起動し(処
理1704)、当該の位置情報を転送する(処理170
5)。
【0111】図27に示すように、検索部23は制御部
21から転送された位置情報を受け取り(処理190
1)、当該の位置情報で位置文書情報格納部26を検索
する(処理1902)。位置文書情報格納部26の位置
情報の中に、転送された位置情報,すなわち場所名が登
録されている位置情報から,所定の範囲内にない位置情
報がある場合に、当該の位置情報の文書IDで文書デー
タ格納部25を検索する(処理1904)。検索された
文書名と文書ID、および位置情報を制御部21へ転送
する(処理1905)。
【0112】制御部21は、検索部23から転送された
文書名と文書ID、および位置情報を検索結果表示部2
2へ転送する(処理1706)。検索結果表示部22
は、制御部21から文書名と文書ID、および位置情報
を受け取り(処理1803)、当該の位置情報に最も近
い位置情報の場所名を場所名格納部27から取り出し
(処理1804)、検索結果表示部用ウィンドウに、場
所名の登録を促すメッセージと、当該の文書名と場所名
格納部27から取り出したそれに最も近い場所名を表示
する(処理1805)。
【0113】図31に検索結果表示部用ウィンドウの表
示の一例を示す。利用者が場所名を入力した場合、入力
された場所名で場所名格納部27を検索する(処理18
07)。一致する場所名がない場合、入力された場所名
と対応する文書の位置情報を場所名格納部27に格納し
(処理1809)、表示している文書の中で、格納した
位置情報の所定の範囲に入らない位置情報の文書があれ
ば、さらに当該の文書の文書名と最も近い場所名を再表
示する(処理1811)。図32に,図31の表示に対
して利用者が場所名を登録した後の表示の例を示す.本
実施例では、位置計測の方法としてGPSを用い緯度と
経度を測定しその情報を格納したが、位置測定の方法は
GPSに限らない.例えば,赤外線送受信機を用いるこ
ともできる。具体的には,例えば異なる敷地や構内のビ
ルや家屋、あるいは同一の敷地や構内の異なるビルや、
家屋、フロアにおいて、会議室や作業場など任意の場所
に、当該の場所に固有のビットパターンを発振する赤外
線送信機を設置する。この場合、本実施例における位置
測定手段には赤外線受信機を用い、緯度と経度を測定す
る代わりに赤外線送信機が発するビットパターンを受信
し、場所名や部屋名を設定すればよい。このようにし
て、本実施例と同様の処理を行なうことができる。
【0114】また、本実施例では検索の処理において、
表示された場所名を選択する方法を説明したが、場所名
を入力して検索してもよい。具体的には、場所名を入力
し、入力された場所名と場所名格納部27内の場所名と
を照合し、一致する場所名が存在する場合に、当該の場
所名の緯度と経度の値で位置文書情報格納部26を検索
し、所定の値の範囲内にある経度と緯度の値の文書ID
の文書を表示すればよい。
【0115】また、緯度と経度の値を入力して検索して
もよい。具体的には、緯度と経度の値を入力し、入力さ
れた緯度と経度の値で位置文書情報格納部26を検索
し、所定の値の範囲内にある経度と緯度の値の文書ID
の文書を表示すればよい。このとき、入力された緯度と
経度の値で場所名格納部を検索し、所定の値の範囲内に
ある経度と緯度の値の場所名を同時に表示することもで
きる。
【0116】また、本実施例では場所名と文書名を記憶
し表示したが、同時に時刻も計測し、場所名、文書名と
時刻を組み合わせて格納してもよい。この場合、場所名
ごとに時刻とともに文書名を表示することができる。
【0117】本実施例では、文書の閲覧,修正,作成の
場合について説明したがそれらに限るものではない.例
えば,携帯電話機と組み合わせて,電話を使用した位置
の情報を格納し,どこでどこへあるいは誰と通話したか
を後で検索できるようにすることができる.また,電子
スチールカメラやビデオレコーダーなどと組み合わせ
て,写真やビデオを撮った位置の情報を格納し,どこで
何を撮影したかを後で検索できるようにすることができ
る.また,自動車などの乗り物や移動物に登載し,移動
中の位置の情報を格納し,どこを通ったかを後で検索で
きるようにすることができる. ・実施例2 本実施例の機器構成は、図9と同じであるので説明を省
略する。図28に、機能構成を示す。実施例1では、場
所名の登録は、文書の閲覧、修正、作成と独立であっ
た。本実施例では、利用者が文書を閲覧、修正、作成し
たときに、既に登録された場所名があるかを検査し、な
ければ場所名の登録を促す。
【0118】図29に利用者が文書を閲覧、修正する場
合の検索部23の処理の流れを示し、図30に利用者が
文書を作成する場合の検索部の処理の流れを示す。図2
9に示すように、処理2107により既に登録された場
所名があるかを検査し、なければ処理2109等により
場所名の登録を促す。同様に、図30に示すように、処
理2205により既に登録された場所名があるかを検査
し、なければ処理2207等により場所名の登録を促
す。 ・実施例3 実施例1では,文書検索装置が位置を測定する手段を有
していたが,本実施例では,文書を閲覧,修正,作成す
る手段と情報を送信する手段を有する小型携帯型第一の
装置と、情報を受信する手段と検索を行なう手段を有す
る第二の装置からなる.本実施例の第一の装置と第二の
装置の機器構成は図9と同じである.ただし,通信手段
107は,第一の装置では赤外線送信機などであり,第
二の装置では赤外線受信機などである.図33に、本実
施例の第一の装置の機能構成を図示する。第一の装置
は、文書データなどを格納しておく文書データ格納部2
5、文書を検索するための検索命令を入力する入力部2
0、検索命令に従って文書を検索するための検索部2
3、検索結果を表示するための検索結果表示部22、時
刻を計時する計時部29、時刻データおよび検索結果の
文書の文書IDと文書名を格納する操作履歴格納部3
1、第一の装置の存在を通知するための通信部30、操
作履歴格納部31内のデータを出力するための出力部2
8、およびこれらの各構成要素を制御するための制御部
21からなる。
【0119】図34に、本実施例の第二の装置の機能構
成を図示する。第二の装置は、データの入力および文書
を検索するための検索命令を入力する入力部20、検索
命令に従って検索するための検索部23、検索結果を表
示するための検索結果表示部22、第一の装置から送信
される情報を受信するための通信部30、第一の装置か
ら送信された情報などを格納する位置操作情報格納部3
2、位置を表現する場所名を格納しておく場所名格納部
27、およびこれらの各構成要素を制御するための制御
部23からなる。
【0120】図33における第一の装置の文書データ格
納部25内のデータの形式は図11と同じである。
【0121】図33における第一の装置の制御部の処理
の流れは図12と同じである。
【0122】図35に、図33における第一の装置の検
索部23の処理の流れを図示する。検索部23は、制御
部21から転送された入力文字列を用いて、文書データ
を検索する(処理2701)。該当する文書名が存在し
た場合に、当該の文書の文書IDを制御部21に転送し
(処理2703)、計時部30からその時の時刻のデー
タを受け取る(処理2704)。さらに、通信部30を
起動し(処理2705)、通信部30へ当該の時刻デー
タを転送する(処理2706)。起動された通信部30
は、第一の装置を操作している利用者のユーザIDと転
送された時刻データを送信する。図36に、通信部30
が送信するデータの形式とその例を示す。検索部23は
最後に、時刻データおよび検索された文書の文書IDと
文書名を操作履歴格納部31に格納する(処理270
7)。図29に、操作履歴格納部31内のデータの形式
とその例を示す。なお、ここでは、検索された文書の文
書IDと文書名を格納したが、複数の文書が検索された
場合などに、利用者が検索結果表示部において利用者が
選択して内容を表示した文書のみの文書IDを格納する
ようにすることもできる。
【0123】以上は、利用者が既存の文書を検索して閲
覧、修正する場合を説明したが、利用者は新規に文書を
入力作成してもよい。この場合、入力部は利用者の入力
を文書データ格納部25の中に格納し、文書IDと利用
者が設定した文書名を格納する。さらに、文書IDを制
御部へ転送する。制御部21は検索部23を起動し、文
書IDを転送する。検索部23は、図38に示すよう
に、制御部21から文書IDを受け取り(処理300
1)、計時部29から時刻データを受け取る(処理30
02)。さらに、通信部30を起動し(処理300
3)、通信部30へ時刻データを転送する(処理300
4)。最後に、時刻データおよび入力作成された文書の
文書IDと文書名を操作履歴格納部31に格納する(処
理3005)。
【0124】第二の装置では、任意の第一の装置から送
信されたデータを受信した場合の処理と、場所名を用い
て過去に閲覧、修正、作成した文書を検索する処理を行
う。なお、第二の装置の通信部はそれぞれが設置されて
いる場所の場所IDを付与されている。
【0125】任意の通信部iが任意の第一の装置が送信
したデータを受信すると、制御部21は、受信したデー
タと通信部i30に付与されている場所IDとを対にし
て位置操作情報格納部32に格納する。図39に、位置
操作情報格納部32内のデータの形式と、当該の処理が
行われた直後のデータの例を<例1>に示す。<例1>
では、文書IDと文書名はまだ設定されていない。後に
説明する処理で設定される。
【0126】次に、場所名を用いて文書を検索する処理
について説明する。利用者は、まず第一の装置の操作履
歴格納部31内のデータを、第一の装置の出力部から第
二の装置の入力部20へ入力する。具体的には、例えば
第一の装置の出力部と第二の装置の入力部をコードで接
続し、第二の装置の図示しないウィンドウ上の“操作履
歴入力”をマウスなどで指定するか、あるいはキーボー
ド上の“操作履歴入力”キーを押下する。このとき、コ
ードによる接続ではなく、光通信でもよい。第二の装置
の制御部21は、“操作履歴入力”が選択されて、第一
の装置の操作履歴格納部31内のデータが入力される
と、入力されたデータを検索部23へ転送する。
【0127】検索部23は、転送されたすべてのデータ
について、図40の処理を行う。すなわち、転送された
第一の装置の操作履歴格納部31のすべてのデータにつ
いて、第二の装置の位置操作情報格納部32内のデータ
を検索し、ユーザIDと時刻が一致する場合に、当該の
操作履歴格納部31のデータ内の文書IDと文書名の並
びを当該の位置操作情報格納部32内のデータに追加す
る。図39の<例2>は、当該の処理が行われた直後の
データの例を示している。
【0128】次に利用者は、次に第二の装置の図示しな
いウィンドウ上の“場所検索”をマウスなどで指定する
か、あるいはキーボード上の“場所検索”キーを押下す
る。第二の装置の制御部21は、“場所検索”が選択さ
れると、検索部23を起動する。検索部23は、位置操
作情報格納部32から、利用者のユーザIDと一致する
データを取り出す。取り出したデータの場所IDで、場
所名格納部27を検索し、場所IDを場所名格納部27
に格納された場所名に置き換える。図41に、場所名格
納部27内のデータの形式とその例を示す。検索部23
はそれらの検索結果を制御部21へ転送する。制御部2
1は、検索結果表示部22を起動し、当該の検索結果を
検索結果表示部22へ転送する。検索結果表示部22
は、当該の検索結果を検索結果表示部用ウィンドウに表
示する。図42に、検索結果表示部用ウィンドウにおけ
る表示の一例を図示する。 ・実施例4 実施例3では,第一の装置の通信手段は赤外線送信機な
どで送信するだけであり、第二の装置の通信手段は赤外
線受信機などで受信するだけであった。本実施例では,
第一の装置および第二の装置の通信手段は、赤外線送受
信機などであり送信と受信を行なう。
【0129】本実施例の第一の装置と第二の装置の機器
構成は図9と同じである.ただし、通信手段107は,
赤外線送受信機などである。
【0130】図43に、本実施例の第一の装置の機能構
成を図示する。第一の装置は、文書データなどを格納し
ておく文書データ格納部25、文書を検索するための検
索命令を入力する入力部20、検索命令に従って文書を
検索するための検索部23、検索結果を表示するための
検索結果表示部22、時刻を計時する計時部29、さら
に、時刻データ、場所IDおよび検索結果の文書の文書
IDと文書名を格納する操作履歴格納部31、場所ID
に対応する場所名を格納しておく場所名格納部27、第
一の装置の存在を第二の装置に通知し、第二の装置から
場所IDを受信するための通信部30、およびこれらの
各構成要素を制御するための制御部21からなる。
【0131】図44に、本実施例の第二の装置の機能構
成を図示する。第二の装置は、第一の装置から送信され
る情報を受信し、場所IDを送信するための通信部3
0,受信したデータと場所IDとを格納する送受信記憶
部33、およびこれらの各構成要素を制御するための制
御部21からなる。
【0132】図43における第一の装置の文書データ格
納部25内のデータの形式は図11と同じである。
【0133】図43における第一の装置の制御部21の
処理の流れは図12と同じである。図45に、図43に
おける第一の装置の検索部23の処理の流れを図示す
る。検索部23は、制御部から転送された入力文字列を
用いて、文書データを検索する(処理3701)。該当
する文書名が存在した場合に、当該の文書の文書IDを
制御部21に転送し(処理3703)、計時部29から
その時の時刻のデータを受け取る(処理3704)。さ
らに、通信部30を起動し(処理3705)、通信部3
0へ当該の時刻データを転送する(処理3706)。起
動された通信部は、第一の装置を操作している利用者の
ユーザIDと転送された時刻データを送信する。通信部
30が送信するデータの形式とその例は図36と同じで
ある。なお、図36では、通信部30が送信するデータ
はユーザIDと時刻データからなるが、ユーザIDの
み、時刻データのみ、あるいは他のデータでもよい。要
するに、第一の装置の存在を第二の装置に通知できれば
よい。
【0134】通信部30は、さらに第二の装置の通信部
30から送信される場所IDを受信し、検索部23へ転
送する。検索部23は、転送された場所IDを受け取る
(処理3707)。検索部23は最後に、場所IDを、
時刻データおよび検索された文書の文書IDと文書名と
ともに操作履歴格納部31に格納する(処理370
8)。図46に、操作履歴格納部31内のデータの形式
とその例を示す。なお、ここでは、検索された文書の文
書IDと文書名を格納したが、複数の文書が検索された
場合などに、利用者が検索結果表示部において利用者が
選択して内容を表示した文書のみの文書IDを格納する
ようにすることもできる。
【0135】以上は、利用者が既存の文書を検索して閲
覧、修正する場合を説明したが、利用者は新規に文書を
入力作成してもよい。この場合、入力部は利用者の入力
を文書データ格納部25の中に格納し、文書IDと利用
者が設定した文書名を格納する。さらに、文書IDを制
御部21へ転送する。制御部21は検索部23を起動
し、文書IDを転送する。検索部23は、図47に示す
ように、制御部21から文書IDを受け取り(処理39
01)、計時部29から時刻データを受け取る(処理3
902)。さらに、通信部30を起動し(処理390
3)、通信部30へ時刻データを転送する(処理390
4)。起動された通信部30は、第一の装置を操作して
いる利用者のユーザIDと転送された時刻データを送信
し、さらに第二の装置の通信部30から送信される場所
IDを受信し検索部23へ転送する。検索部23は、転
送された場所IDを受け取る(処理3905)。検索部
23は最後に、場所IDを、時刻データおよび入力作成
された文書の文書IDと文書名とともに操作履歴格納部
31に格納する(処理3906)。
【0136】第二の装置の通信部30はそれぞれが設置
されている場所の場所IDを付与されている。第二の装
置の任意の通信部i30が任意の第一の装置が送信した
データを受信すると、制御部21は、受信したデータと
通信部i30に付与されている場所IDとを送受信記憶
部33に格納し、通信部i30から場所IDを送信す
る。
【0137】次に、場所名を用いて文書を検索する処理
について説明する。利用者は、第一の装置の図示しない
ウィンドウ上の“場所検索”をマウスなどで指定する
か、あるいはキーボード上の“場所検索”キーを押下す
る。第一の装置の制御部21は、“場所検索”が選択さ
れると、検索部23を起動する。検索部23は、位置操
作情報格納部32からデータを取り出す。取り出したデ
ータの場所IDで、場所名格納部27を検索し、場所I
Dを場所名格納部27に格納された場所名に置き換え
る。場所名格納部27内のデータの形式とその例は図4
1と同じである。検索部23はそれらの検索結果を制御
部21へ転送する。制御部21は、検索結果表示部22
を起動し、当該の検索結果を検索結果表示部22へ転送
する。検索結果表示部22は、当該の検索結果を検索結
果表示部用ウィンドウに表示する。第一の装置の検索結
果表示部用ウィンドウにおける表示の一例は図42と同
じである。
【0138】本実施例では、時刻を計測し、時刻デー
タ、場所ID、および文書の文書IDと文書名を記憶、
表示したが、時刻を計測せず、場所IDおよび文書の文
書IDと文書名のみを記憶、表示してもよい。
【0139】また、第一の装置と第二の装置とで場所I
Dを送受信したが、場所名を送受信するようにしてもよ
い。この場合には、場所名格納部27は必要でない。 ・実施例5 実施例3では,第一の装置の赤外線送信機などの通信手
段により送信を行ない、第二の装置の赤外線受信機など
の通信手段30により受信を行なった。本実施例では,
逆に第一の装置が赤外線受信機などの通信手段30によ
り受信を行ない、第二の装置が赤外線送信機などの通信
手段30により送信を行なう。
【0140】本実施例の第一の装置と第二の装置の機器
構成は図9と同じである.ただし、通信手段107は,
第一の装置では赤外線受信機などであり,第二の装置で
は赤外線送信機などである.本実施例の第一の装置の機
能構成は実施例4の図43と同じである.ただし、通信
部30は、第二の装置から場所IDを受信することのみ
を行なう。
【0141】図48に、本実施例の第二の装置の機能構
成を図示する。第二の装置は、場所IDを送信するため
の通信部30,送信した場所IDを格納する送信記憶部
33およびこれらの各構成要素を制御するための制御部
21からなる。
【0142】第一の装置の文書データ格納部25内のデ
ータの形式は図11と同じである。第一の装置の制御部
21の処理の流れは図12と同じである。
【0143】第一の装置の検索部23の処理の流れは、
実施例4における第一の装置の検索部23の処理の流れ
と同じである。ただし、第二の装置の通信部は常にまた
は一定間隔で場所IDを送信しており、図45の処理3
706および図47の処理3904の処理は行なわな
い。
【0144】その他、第一の装置の文書データ格納部2
5内のデータの形式や、第一の装置の制御部21の処理
の流れ、操作履歴格納部31内のデータの形式、場所名
格納部27内のデータの形式などは実施例4と同じであ
る。 ・実施例6 実施例1から実施例5までは、過去に閲覧、修正、作成
した文書について位置の情報により、任意の場所で当該
の文書を検索できるようにした。また、実施例1、実施
例2、実施例4および実施例5では、計算機が計算機自
身の位置を知ることができた。
【0145】本実施例では,計算機の位置の情報と、過
去に閲覧、修正、または作成した文書の位置の情報とを
照合し、一致した位置の情報の文書を表示する。
【0146】実施例1と実施例2に対応する実施例の検
索部23の処理の流れを図49に示す。
【0147】実施例4と実施例5に対応する本実施例の
検索部23の処理の流れを図50に示す。図50におい
ては、場所IDだけでなく、一日の時刻を照合すること
によって、例えば、同じ会議室で午前と午後で異なる会
議が行われる場合にそれぞれに該当する議事録を開くこ
とができる。なお、さらに曜日を記憶し照合するように
拡張することは容易である。
【0148】その他、制御部21の処理の流れや、各デ
ータの形式などはそれぞれ実施例1、実施例2、実施例
4および実施例5と同じであるので、ここでの説明は省
略する。 ・実施例7 実施例1において図11と図13に示した検索結果表示
部22の表示および実施例3において図34に示した検
索結果表示部22の表示では、場所の情報については場
所の名称を表示するのみであった。本実施例では、場所
の名称だけではなく、画像を表示する。
【0149】本実施例の機能構成は実施例1の図10と
同じであり、検索結果表示部22は地図データベースを
有する。検索結果表示部22の処理の流れは図10と同
じである。図51に、図10における処理1002の表
示処理の詳細を示す。図52に、検索結果表示部用ウィ
ンドウの表示の一例を図示する。図52の(a) は日本地
図を表示した例であり、(b) は世界地図を表示した例で
ある。ここで、検索結果表示部22は、検索結果表示部
用ウィンドウのX座標とY座標が経度と緯度に対応する
ように表示している。さらに、図53に、図52(a) に
おいて「研究所(神戸)」が選択された後の表示の例を
図示する。その他の処理などについては、実施例1と同
じであるのでここでの説明は省略する。なお、実施例1
と同様にして、図52の表示の段階で、すべての場所名
の位置に、それぞれに対応する文書名を同時に表示する
ようにすることは可能である。また、いずれの場合も、
文書名を所定の数だけ表示し、所定の数を越える文書が
存在する場合には、マウスなどの指定により他の文書名
を表示するようにすることができる。
【0150】実施例3や実施例4についても同様に、検
索結果表示部22が地図データベースを有し、表示処理
を行なうことができる。図54に、検索結果表示部用ウ
ィンドウの一例を図示する。図54の(a) は会社組織の
部所名を表す文字列とともに、それらに対応付けて場所
名、文書名、および時刻を表示している。この場合の地
図データベース内のデータの形式と一例を図55に示
す。図54の(a) では、図55の組織のレベルの数値の
順に当該組織名を木構造の形で表示している。図54の
(b) では、場所名を場所の映像と対応付けて表示してい
る。場所の映像の表示と、場所名との対応付けはコンピ
ュータグラフィックスの技術を用いればよい。
【0151】また、ある一定区域の場所中の文書はひと
まとまりとして表示し、当該の場所が選択された場合に
各文書の位置に表示することが可能である。例えば、世
界地図での表示において、日本国内の文書をまとめて一
つの位置に表示し、この位置がマウスなどで指定される
と、世界地図のかわりに日本地図を表示し、その各文書
を当該日本地図上の各地の該当する位置に表示する。あ
るいは、例えば、会社の全社組織図の表示において、本
社の文書をまとめて一つの位置に表示し、この位置がマ
ウスなどで指定されると、全社組織図のかわりに本社組
織図を表示し、その各文書を当該本社組織図上の該当す
る位置に表示する。
【0152】なお、以上の実施例では位置の情報を検索
キーとして文書を検索する方法を説明したが、逆に、利
用者が表示した文書について、その文書が閲覧、修正、
あるいは作成された位置の情報を表示することにより、
利用者がその文書の内容や過去に閲覧、修正、あるいは
作成したいきさつなどを思い出す手がかりに用いること
ができる。具体的には、検索された文書の文書IDで位
置文書情報格納部26または操作履歴格納部31を検索
し、当該文書IDの緯度と経度または場所IDに従って
場所名を表示すればよい。
【0153】また、以上の実施例では文書を検索した
が、検索の対象を文書に限るものではない。例えば、プ
ログラムなどでもよい。例えばプログラムの場合には、
具体的には文書IDと文書の代わりにプログラムIDと
プログラムを用いればよい。 ・実施例8 以上の実施例では装置の位置の情報を検索の手がかりと
した。本実施例では、文書中に含まれている住所などの
情報を利用して文書群を表示し、文書の検索を容易にす
る。
【0154】本実施例の機器構成は図9と同じである。
【0155】図56に、本実施例の機能構成を図示す
る。本実施例は、文書データなどを格納しておく文書デ
ータ格納部25、文書データの表示命令や検索命令を入
力するための入力部20、検索命令に従って文書を検索
するための検索部23、文書データや検索結果を表示す
るための表示部34、文書データや検索結果の表示のた
めに用いられる地図データベース36と位置データベー
ス37およびこれらの各構成要素を制御するための制御
部21からなる。
【0156】まず、図57に示すように、文書に筆者の
住所が書かれている場合について説明する。住所の抽出
については、後段で詳しく説明するが、文書章枠認識を
利用し、第一文書枠内の文字列を解析すればよい。解析
の方法は機械翻訳システムなどで用いられている方法を
用いればよい。このように文書から筆者の住所が抽出さ
れて、図58に示すように、文書IDと住所が文書デー
タ格納部に格納されている。
【0157】図59に、位置データベースの形式とその
一例を示す。
【0158】表示部34は検索された文書について、各
文書の住所を位置データベース37中の住所と照合し、
文書の住所を構成する住所が位置データベース37中に
存在する場合に、当該の緯度と経度の値を文書に付与す
る。その後、地図データベース36内の地図を表示し、
文書の緯度と経度の値に対応する座標位置に文書名を表
示する。また、検索された文書だけではなく、文書デー
タ格納部25内のすべての文書を表示することは可能で
ある。このとき、実施例7と同様にして、文書名を所定
の数だけ表示し、所定の数を越える文書が存在する場合
には、マウスなどの指定により他の文書名を表示するよ
うにすることができる。
【0159】次に、図60に示すように、文書に筆者の
所属機関または所属部所名のみが書かれている場合につ
いて説明する。所属機関または所属部所名の抽出は上記
の説明のように行なうことができる。図61に、文書デ
ータ格納部25の形式とその例を示す。
【0160】図62に、位置データベース37の形式と
その一例を示す。
【0161】表示部34は検索された文書について、各
文書の筆者の所属機関または所属部所名を位置データベ
ース37中の所属機関または部所名と照合し、一致する
所属機関または部所名が存在する場合に、当該の緯度と
経度の値を文書に付与する。その後、地図データベース
36内の地図を表示し、文書の緯度と経度の値に対応す
る座標位置に文書名を表示する。また、検索された文書
だけではなく、文書データ格納部25内のすべての文書
を表示することは可能である。このとき、実施例7と同
様にして、文書名を所定の数だけ表示し、所定の数を越
える文書が存在する場合には、マウスなどの指定により
他の文書名を表示するようにすることができる。
【0162】また、実施例7と同様に、ある一定区域の
場所中の文書はひとまとまりとして表示し、当該の場所
が選択された場合に各文書の位置に表示することが可能
である。
【0163】また、住所と同様に、文書のタイトル部分
などに書かれている作成日付、発表日付、あるいは発行
日付を抽出して、図63に示すように日付と文書の一覧
を表示することができる。同様に、複数の文書データ格
納部25がある場合に、図64に図示するように文書が
存在した文書データ格納部25に付与された日付、文書
データ格納部25の名称および文書名を表示することが
できる。
【0164】次に、図65を参照しながら第2の発明に
ついて説明する。
【0165】第2の発明は、公知のスケジュール管理シ
ステムを用いて作成されたスケジュールと文書等のデー
タとを関連づけて記憶し、スケジュール項目から所望の
データを抽出する検索装置についてである。
【0166】前記データとスケジュールとを関連づける
方法には、 (1) 時刻を用いずにユーザがマニュアルで関連づける方
法 (2) 前記データに書かれた日付等を解析して関連づける
方法 (3) データ作成時刻、データ変更時刻、アクセスした時
刻等を用いる方法 などがある。
【0167】また、上記手段によって特定されたスケジ
ュール項目を対象データに関連づけて記憶する方法とし
ては、スケジュールに対象データへのリンク情報を付加
して記憶する方法などがある。
【0168】さらに、前記方法によって関連づけて記憶
されたデータの検索方法としては、 (1) スケジュール表をインターフェースとしてスケジュ
ール項目を指定することにより、直接、関連づけられて
いる所望のデータを検索する方法 (2) 『「……会議」に使用した資料』のように、まず
「……会議」をスケジュール表から検索し、抽出された
スケジュール項目を用いて関連づけされているデータを
検索する方法 などがある。
【0169】従来のスケジュール管理装置は、スケジュ
ールだけを管理することができ、事前に準備した資料や
スケジュールにしたがって実際に行った会議等の記録な
どの関連資料を管理する機能は持たない。
【0170】本実施例では、従来のスケジュール管理装
置に加え、対象データへのリンク情報を持ち、リンク付
けするスケジュールを決定し、スケジュール検索の結果
から対象データへのリンクをたどるようになされてい
る。
【0171】従来のスケジュール管理装置について、図
65を用いて説明する。
【0172】スケジュールのデータ構造は、以下のよう
になされている。
【0173】スケジュール := (日時、用件) 日時 := [開始時刻から][終了時刻まで]
(少なくとも片方があればよい) 用件 := 1個以上のキーワード キーワード := {場所* スケジュール名* 相手*
内容* その他のメモ} スケジュール表 := スケジュールを時間順に並べた
表 上記スケジュール表の構成は、スケジュールを日時(時
刻)順に管理するため、年、月、日という階層構造をそ
のままディレクトリ構造とし、個々のスケジュールの時
刻をファイル名として、スケジュールを一つずつ個別の
ファイルに格納する。
【0174】'92---Jan ---1 ---0700, 1300, *-Feb *-2 ---1000, *-... *-.. *-Dec *-31 -- 図65において、スケジュール作成部42はキーボード
等の入力部41から入力されたデータに基づいてスケジ
ュールを作成する。作成されたスケジュールはスケジュ
ールはスケジュール記憶部48に格納される。
【0175】基本機能は、日時を指定してスケジュール
を格納すること、日時を指定してスケジュールを取り出
すことである。用件をキーとして、キーを含むスケジュ
ールを検索する機能を持つ場合もある。
【0176】リンク情報について説明する。対象データ
を記録するときに、スケジュールと対象データとを関連
づけるリンク情報をスケジュールに付加する。例えば、
前述の構造をもつスケジュール表の場合には、個々のス
ケジュールに対応するファイルに、対象データ記憶装置
内の該当データへのリンク情報を書いておく。対象デー
タからスケジュールへのリンク情報を作り、双方向リン
クとするように拡張することも容易である。
【0177】リンク付けを行う時刻と対象スケジュール
の時刻の前後関係により、以下の3種類のリンク情報が
ある。スケジュールを基準として、過去に作成されたこ
とを示す「事前」リンク、スケジュールの進行と同時に
記録されたことを示す「現在」リンク、スケジュールが
終了した後に記録されたことをしめす「事後」リンクで
ある。
【0178】図66に例を示す。60がスケジュール表
である。3月2日13:00から開催される会議の資料
61を1日の午前中に作成したとする。資料作成時刻が
スケジュールよりも前なので実線で示すように「事前」
リンクを張る。2日13:00の会議中の速記録または
録音テープ62は、スケジュールと同時刻に作成される
ので、2重線で示すように「現在」リンクを張る。「現
在」リンクは、進行中の出来事の記録をとる場合に有効
である。会議の翌日に作成した議事録63は、スケジュ
ール以降に作成されているので、破線で示される「事
後」リンクを張る。
【0179】次に、前記リンクを用いてスケジュールと
対象データとを関連づける手段について説明する。入力
された対象データに関連づける対象とするスケジュール
項目を特定する方法として、ユーザが明示的に指示する
方法と対象データから特定する方法、環境情報から特定
する方法の3通りがある。
【0180】対象データを記録する際に、ユーザがどの
スケジュールとリンク付けするかを明示的に指示する。
スケジュール表を候補として示してユーザが選択する形
式とすれば、指示しやすくなる。図66の資料61を3
月1日の午前中に作成したとすると、その時刻にはスケ
ジュールが入っていない。そこで、資料を記録する際
に、スケジュール表60のように前後のスケジュールを
表示して、どのスケジュールにリンク付けするかをユー
ザに選択させる。スケジュール項目が特定されればリン
クの種類は時刻を比較することで決定できる。例えば、
ユーザが3月2日の会議を選択すると、時刻を比較して
「事前」リンクを張る。
【0181】対象データを作成してからスケジュールと
関連付けるのではなく、あらかじめスケジュールを選択
してから、文書を編集するようにすることも可能であ
る。例えば、3月1日の午前中に、スケジュール表60
が表示されている状態で、3月2日の会議を指定してか
ら資料作成を始めると、作成完了時点で自動的ににリン
ク付けする。
【0182】対象データを解析し、表題や日付けを認識
してスケジュールを特定する。一定の形式の会議開催通
知を作成したり議事録を作成する場合には、会議名や開
催日時を特定することが容易にできる。このように形式
が決まった対象データを記録する場合に特に有効であ
る。例えば、3月3日に議事録63を作成した場合、議
事録中に3月2日13:00から15:00の会議であ
ることが明記されているので、「事後」リンクを張るこ
とができる。具体的には、基本図面は基本情報レイアウ
ト抽出部54により対象データ入力部47からの対象デ
ータから、例えば、「議事録」という文字列と、その次
の日時を抽出すればよい。又、「開催日時」という文字
列の後の日時を抽出すればよい。又、文章枠を認識し、
第1文章枠内の文字列とスケジュール中の文字列を参照
すればよい。例えば、「開発会議議事録」と「開発会
議」の場合には、「開発会議」が一致するのでリンクで
きることが分かる。
【0183】対象データ以外の環境情報を用いて、スケ
ジュールを特定することも考えられる。音声情報から相
手を特定したり、画像情報から会議名を判読したりし
て、スケジュールの用件に記述されていそうな項目を抽
出する。十分な認識結果が得られない場合には、この項
目と現在時刻をキーとしてスケジュールを検索し、一致
度の高いスケジュールから順に候補としてユーザに提示
する。
【0184】上記のいづれか、または、組み合わせた方
法により、リンク付けするスケジュールが決まったら、
「事前」、「現在」、「事後」のどの種類のリンクとす
るかを決める。
【0185】対象データを作成した現在の時刻とスケジ
ュールの時刻とを比較して、現在時刻以降のスケジュー
ルの場合は「事前」リンク、現在と同時刻の場合は「現
在」リンク、過去のスケジュールの場合は「事後」リン
クとする。又、対象データを作成した時点ではなく、例
えば、一定時刻の後にリンク情報の種類を決定する場合
には、後述する対象データのアクセス情報中の「データ
新規作成時刻」とスケジュールの時刻とを比較すればよ
い。
【0186】次に、前記手段によりスケジュールと関連
づけられたデータを検索する方法について説明する。
【0187】日時や場所・相手・用件名など用件中に書
かれているキーワードを指定してスケジュールを検索す
る。この機能は従来のスケジュール管理装置において、
すでに実現されている。 従来の機能に加え、アクセス
情報や位置情報と関連づけることにより、キーワードに
修飾子をつけて複数のキーワードを連結して使用した
り、限定の度合を緩くすることも可能である。例えば、
「x 時頃にアクセスした」、「xx( 場所) から帰ってき
てから作成した」という検索方法も実現できる。このよ
うにしてスケジュールを特定した後に、リンク情報をた
どって目的の対象データに到達する。検索に連動して対
象データへのリンクをたどる点が、従来のスケジュール
管理装置と大きく異なる点である。
【0188】スケジュールに記載されているキーワード
以外の修飾子も検索範囲を限定するために用いることが
できる。たとえば、「xxx 会議用に作った資料」という
検索指定の「用に作った」の部分からxxx 会議への「事
前」リンクであると判断できる。「xxx から帰った後で
作った」の「帰った後で」から、xxx へ行った時刻より
後に作成された対象データを探せば良いと判断できる。
【0189】図により検索部50における検索例を示
す。
【0190】図66(b) は、3月2日13:00の会議
開始時刻にスケジュール表を表示させた状態を示してい
る。スケジュール表には、「事前」リンク欄、「現在」
リンク欄、「事後」リンク欄がある。印64は、事前に
準備された資料があることを示す。64をマウスやペン
などの入力装置で指定すると、65に示す資料選択画面
が表示され、希望の資料を選択することができる。66
の資料1を選択すれば、66のように内容が表示され
る。リンク付けされた資料が一つしかない場合には、6
5の資料選択画面を表示せずに、すぐに66の内容を表
示するように設定することも可能である。
【0191】図67(a) は、3月2日の16:00にス
ケジュール表を開いた時の3月2日の欄だけを示してい
る。「現在」リンク欄にはテープマーク67が表示さ
れ、会議の録音テープが存在することを示している。こ
のマークを選択すると、テープを再生して聞くことがで
きる。
【0192】図67(b) は、議事録を作成した後のスケ
ジュール表の3月2日の欄を示している。「事後」リン
ク欄に資料があることを示すマーク68がある。69を
選択して事前に作成した資料を見たり、67を選択して
録音テープに記録された会議の様子を再生したりするこ
ともできる。又、対象データは電子メールの文書でもよ
い。電子メールの文書の場合、電子メール内に記述され
ている発信日時とサブジェクト(表題)を用いることに
より、上記で説明したスケジュールとのリンク付けが実
現できる。
【0193】XXX 会議をキーワードとする検索以外の検
索も可能である。例えば、「本社にいった後に開かれた
開発会議の資料」という入力を行った場合、まず、この
入力文字列から「本社」,[後」,「開発会議」を抽出
する。次に、「本社」というキーワードでスケジュール
表を検索する。図66のスケジュール表60では、3月
1日が該当することがわかる。次に、3月1日以降で
「開発会議」の文字列を検索し、3月2日が該当するこ
とがわかる。その後、3月2日にリンクされている会議
資料等の名称を表示すればよい。
【0194】変形例として、対象データをテレビ番組、
スケジュールを番組表と読み替えると、ビデオレコーダ
に応用できる。録画予約は従来と同じ方法で行う。別の
入力手段で番組表(スケジュール)を記憶させておく。
録画済みのテープから希望の番組を取り出すときに、番
組名や出演者で検索する。
【0195】その他の変形例として、時刻の指定方法と
して、ある基準からの相対時刻を用いると、誕生日や入
社日を計時の基準として設定することにより、「xx才の
時の写真」とか「xx年目の仕事」という指定で記録を検
索することができる。
【0196】又、スケジュールを検索対象とすることが
可能である。例えば、検索キーとして「開発会議」を入
力し、スケジュールに「開発会議」の文字列を含む場合
に当該のスケジュールとそのスケジュールにリンクされ
ている文書の表題を表示することができる。図68にそ
の表示例を示す。
【0197】次に、第3の発明について説明する。第3
の発明は、文書等のデータを作成し、記憶する際に、こ
のデータのレイアウト情報を抽出し、データと共にレイ
アウト情報を対応づけて記憶し、このレイアウト情報で
所望のデータを抽出する検索装置である。レイアウト情
報としては、段組数、文書枠の大きさ及び位置、行数、
図、表の数、図表の大きさ及び位置、図表の種類であ
り、上記レイアウト情報を用いて上記データを検索でき
るが、図表の大きさあるいは位置等は何種類かのパター
ンを用意しておき、ここから選ばせるか、タブレット等
の手書き表現された図表のレイアウトを基に類似のデー
タを検索できる。以下に、詳しく説明する。・実施例1 図69は、実施例を示すブロック図である。
【0198】文書を構成するイメージデータ・文字デー
タ・図形データ等は、例えばイメージスキャナ・通信ケ
ーブル・CDROMプレイヤー・フロッピーディスクド
ライブなどからなる文書データ入力部101を介して読
みとられ、メモリやハードディスクなどからなる文書デ
ータ記憶部102に保存される。レイアウト情報抽出部
103は、文書データ記憶部102の内容から、文書デ
ータ中のレイアウト情報を抽出する。例えば、レイアウ
ト情報としては、頁数、頁の大きさ、段組数、文章枠の
大きさと位置、行数、行枠の大きさと位置、文字の大き
さ、図表の数、図表の大きさと位置、図表の種類などが
抽出される。れらは、レイアウト情報記憶部104に保
存される。
【0199】ユーザは検索する文書のレイアウトイメー
ジを、検索キー入力部105を介して入力する。検索部
106は、検索キー入力部105から入力された検索キ
ーを用いて、レイアウト情報記憶部104の中から対応
する文書を探し出す。文書出力部107は、検索部10
6で見つかった文書をユーザに呈示する。
【0200】以下に、図70の入力データ例を用いて動
作を示す。
【0201】図69の文書データ入力部101から入力
されるデータは、例えば図70に示すような、文字デー
タと図形データあるいはイメージデータなどで構成され
る文書データとする。文書データは、ユーザによって閲
覧される際、文書データ入力部101を介して文書デー
タ記憶部102に読み込まれ、ディスプレイやプリンタ
などからなる文書出力部107に表示される。
【0202】一度ユーザによって閲覧された文書データ
は、レイアウト情報抽出部103に送られる。レイアウ
ト情報抽出部103の動作については、イメージデータ
からの抽出は特願昭63ー7518号に、文字データや
図形データ等コード情報からの抽出は特願昭61ー20
6835号に詳しいので、ここでは割愛する。
【0203】例えば、図71のような文章枠と図表の位
置と大きさが抽出されたとすると、以下に示すような方
法で、各頁の段組(1段組・2段組・タイトル付き2段
組など)と図表配置のタイプを決定し、分類しておく。
【0204】図72に段組テンプレートと制約条件の例
を示す。まず、抽出されたレイアウト情報中に文章枠同
士が非常に近接している場合があれば、包括する文章枠
を定義し直す。次に、文章枠の数以上の段組を持つ段組
テンプレートを選ぶ。段組テンプレート中の各段組の変
数に、抽出した文章枠の位置などのレイアウト情報の値
を代入していく。ただし、文章枠に近接する図表がある
場合は、近接する辺と向かいあう辺を文章枠の境界とす
る。代入した結果、各段組テンプレート固有の制約条件
を満たさない場合は、次の段組テンプレートとマッチン
グを行う。図71に示すように、この例では文章枠が2
つ抽出されている。隣接する文章枠および図表枠との間
隔は20mm〜30mmあるので近接するとはみなされない
ため、段組の数が2段組以上のテンプレートにあてはめ
る。2段組のテンプレートにあてはめると、SX1=17
0、SX2=100、SY1=50、SY2=200、PY1=
30、PY2=100、PX1+SX1=40+170=21
0、PX2=20となり、制約条件をまったく満たさな
い。一方、タイトル付きの2段組にあてはめ、第1文章
枠をタイトル段組、第2文章枠を第2段組に、第1図表
と第2図表をあわせて第3文章枠とすると、SX2=SX3
=100、SY2=SY3=200、PY2=PY3=100、
PX2+SX2=120<PX3=130<PX1+SX1=21
0、PY1+SY1=80<PY2=100となり、制約条件
を満たす。第1頁の段組はタイトル付き2段組と決定す
る。
【0205】次に図表配置タイプで分類する。タイトル
付き2段組の図表配置タイプの一覧の例を図73に示
す。図71の例では文章枠は2つであるから、F,G,
H…のどれかになる。第3段組が図表のみで構成されて
いるGタイプに分類できる。
【0206】文書データのタイトルや抽出されたレイア
ウト情報と分類は、例えば図74に示すような形で、レ
イアウト情報記憶部104に記憶される。
【0207】検索キー入力部105では、文書データの
タイトルや著者名だけでなく、例えば以下のようなイン
タフェースを介して、レイアウト情報を入力する。ま
ず、図75(a)に示すような、文書の段組の一覧をユ
ーザに呈示し、例えばマウスやキーボードなどを用い
て、ユーザの記憶に近い物を選択してもらう。ユーザが
タイトル付き2段組を選択したとする。検索キー入力部
では、図75(b)で示すような、タイトル付き2段組
での図表配置タイプの一覧を示し、再度ユーザの選択を
促す。これらのキーが送られた検索部では、レイアウト
情報記憶部のデータから、タイトル付き2段組でGタイ
プの頁を探し出し、文書出力部107に送られユーザに
呈示される。該当する頁が複数見つかった場合、順に呈
示するか、縮小して何枚づつか一度に並べて呈示し、選
択させてもよい。又、ユーザ自身がタブレット等を利用
して手書き表現された図表のレイアウトを検索キーと
し、これに基づいて文書を検索してもよい。
【0208】ユーザのレイアウトに関する記憶が曖昧な
場合がある。例えば、図73のGタイプは、ユーザによ
って、CタイプやDタイプあるいはHタイプなどと混同
して記憶されることがある。そこで、混同し易い図表配
置タイプを類似図表配置タイプとして検索部に記憶させ
ておき、類似配置の頁も検索し、ユーザに呈示すること
も考えられる。
【0209】図表の種類から検索する場合は、検索キー
入力部105で、例えば図76に示すようなインタフェ
ースを介して図表の種類を入力する。例えば図76
(a)で示すように図表の種類が示され、その中から検
索する頁にあったと記憶しているものを選択する。その
頁に複数図表がある場合は複数指定すればよい。選択し
た項目について、図76(b)か(c)のような、それ
ぞれ詳しい分類を入力する画面が示される。ここでは、
グラフを選択したのでグラフの種類が示されている。こ
こで、棒グラフを選択すると、検索キー入力部から検索
部にその情報が渡される。レイアウト情報記憶部104
の図表種類と照合して棒グラフがレイアウトされている
頁のデータをユーザに示す。ここで、頁のイメージを1
枚ずつ、あるいは何枚かまとめて示してもよい。また、
図表の部分のみ切り出して呈示してもよい。例えば、図
77(a)に示すように、検索した頁の棒グラフの部分
のみユーザに示す。複数検索した場合は、ユーザが「次
候補」などのボタンを押せば、図77(b)、(c)の
ように次の検索された頁の棒グラフを見せる。また、図
78に示すように、一度に複数の検索頁のグラフのみ一
覧表示してもよい。
【0210】レイアウト情報抽出部103では、入力さ
れた文書の全頁でなく、ユーザが一番長い時間閲覧して
いた頁や、第1頁目や、図表や写真のある頁など、特徴
のある頁のみレイアウト情報を抽出しても良い。また、
レイアウト情報を抽出する頁を、ユーザに指定させるこ
とも考えられる。もちろん、あらかじめレイアウト情報
を取り込んでいない文書に対しては、検索時にレイアウ
ト情報を抽出しながら該当する頁を探しだす。
【0211】次に、第4の発明について説明する。第4
の発明は、文書等のデータを作成、記憶、検索し得る所
定の装置を用いて、データを入力し、記憶し、あるいは
記憶されたデータを検索する際の各々の動作に供される
前記データと、入力、記憶、あるいは検索時に前記装置
の所定位置に設置された画像入力装置を介して入力され
た画像情報とを各々対応づけて記憶し、この画像情報を
用いて所望のデータを抽出する検索装置である。データ
の抽出時には、入力された画像情報の変化点を用い、変
化点は、画像のシーンチェンジあるいは明暗等を環境情
報として検索に用いるものである。以下に、詳しく説明
する。 ・実施例1 以下では、入力にカメラを用いた場合の実施例につい
て、図を用いて説明を行う。
【0212】図79は、シーンの変化点(時刻)を環境
情報として抽出する環境情報抽出方法の構成を示す図で
ある。入力として、映像が与えられた画像メモリ70,
71に入る。
【0213】ヒストグラム演算部72で、この画像メモ
リ70,71の輝度のヒストグラムが計算される。この
計算は各フィールドごとに行われる。即ち、垂直同期符
号VSYNCにより、演算部72の出力はラッチされ、
内部のレジスタがクリアされる。シーンに変化がなけれ
ば、連続するフィールド間では、さほどの輝度の変化は
起きない。逆に輝度の変化が大きい場合、シーンが変化
していることになるので、連続フィールド間におけるヒ
ストグラム演算部72の出力の差の絶対値の総和がある
しきい値より大きければシーンの変化点であると判断し
て、その時の時刻を記録する。
【0214】図80は、ヒストグラム演算部72の動作
を説明するフローチャートである。ここで画面のサイズ
をM×Nとする。
【0215】図81は、シーン変化の判定の別の方法を
示す図である。連続フィールド間におけるヒストグラム
演算部72の出力の差の絶対値で比べる代わりに、ヒス
トグラムの計上、即ち分布の広がり具合を示す。分散X
の変化をシーン変化の判定基準とする。輝度分布の形状
に着目すれば、分布の高さの変化には影響されないの
で、同じシーンで画面の明るさが変化したような場合
に、シーン変化あり、と誤判定しなくて済む、というメ
リットがある。
【0216】図82は、分散X演算器73の動作を説明
するフローチャートである。
【0217】図83は、逆にシーンの動きが止まった場
合を検出する方法を示す図である。ある一定時間以上に
わたってシーンの変化がなければ、カメラの動きが止ま
ったと判断できるので、シーン変化があってからの時間
を計ることにより、停止を判定できる。
【0218】図84は、シーン変化判定部の構成を示す
図である。上述の輝度の代わりにカラー情報を利用し、
画面全体の色合いの変化をもって、シーンの変化とす
る。入力されたコンポジットカラー画像信号(NTSC
信号etc )は、カラーデコーダ74で、明度(L)とX
Y表色系のX,Y信号に分離され、それぞれA/D変換
器75でデジタイズされる。デジタル化されたL,X,
Y信号はそれぞれヒストグラム演算器に与えられ、ヒス
トグラムと共に平均値PL ,PX ,PY と分散XL ,X
X ,XY とが算出される。上述の輝度のヒストグラムと
同様、これらの値はフィールドごとに求められるものと
する。シーン変化判定部では、XL ,XX,XY の値の
変化により、シーン変化を判定する。
【0219】図85は、更に別のシーン変化検出法に基
く、環境情報抽出の構成例を示す図である。入力される
映像信号の連続するフィールド間の差分を常に求め、そ
の絶対値の緩和をもって、シーン変化の判定を行う。連
続するフィールド間の演算は、フィールドメモリを用い
ることにより、1フィールド前の画像を保持して行う。
図は、輝度だけで行う場合を示す。絶対値の緩和が、設
定したしきい値より大きければ、シーン変化ありとす
る。しきい値は、書き替え可能なしきい値レジスタに保
持されるものとする。
【0220】図86は、カラー情報を利用する場合を示
す。X,Y信号の差を用いることにより、色合いの変化
を検出することができる。
【0221】以上の説明では、入力された画像のシーン
変化検出を、その場でリアルタイム(もしくはほぼリア
ルタイム)に行うことを想定したが、一旦蓄積された映
像やあるいは既に録画されてある映像に対して、後から
シーンの変化検出を行う場合もありうる。
【0222】この場合、シーン変化の検出に要する時間
が、リアルタイムでなく、長くても構わなければ、シー
ン変化を検出するための計算速度を減じることが可能
で、装置規模、コストの減少を図ることができる。この
場合の構成は、図87に示すように、環境情報入力部か
らの生データ(映像)が、先に一旦、環境情報記憶部に
記憶され、そこから環境情報抽出部へ生データが送られ
てシーン変化の検出が行われ、結果のシーン変化点列に
関する情報が環境情報記憶部に送り返されて記憶され
る。
【0223】映像が蓄積されていれば、図88に示すよ
うに一つの蓄積映像に対して複数のシーン変化検出手段
を適用し、並列にシーン変化の検出を行うこともでき、
分析時間を短縮することが可能である。
【0224】以上の説明では、検索キーとして、映像中
のシーンの変化点を想定し、その検出方法について述べ
てきたが、シーンの変化点以外にも、例えば、画面の中
に人間が現われるシーンとか特定の個人が登場するシー
ン、等を検索キーとして想定することができる。
【0225】人間の検出については、例えば、上述した
カラー情報を利用し、肌色が出てくるシーンを検出する
ことにより行う。この場合、肌色の指定方法としては、
例えば、図89に示すようなxy表色系の色分布図をデ
ィスプレイの画面上に表示させておき、その中から所望
の色(この場合、肌色)の点、又は領域をポインティン
グデバイス等によって選択することにより、指定する方
法が考えられる。
【0226】肌色を指定する別の方法としては、例えば
図90に示すように、人間が写っている、あるシーンで
映像を止め、そこに写っている人間の顔や手など肌色の
領域を、ポインティングデバイス等を用いて切り出して
指定する方法も考えられる。特定の個人を検出するに
は、まずシーンの中から顔の領域を抽出し、ついで探す
べき個人の顔のイメージのマッチングをとることにより
判定する。シーンの中から顔の領域を抽出するには、上
述した方法によって肌色の領域を検出し、その領域の面
積を求め、前髪、目、鼻などを探して顔であるかどうか
判定する。マッチングの方法としては、相関演算、SS
DA(Sequential Similarity Detection Algorithm )
等が知られている。
【0227】探すべき、個人の指定の方法として、その
人間が写っているシーンを止め、ポインティングデバイ
スで顔の領域を切り出して指定する方法が考えられる。
複数の個人の顔のイメージが、予め名前と共に登録され
ている場合には、イメージで指定する代わりに個人の名
前で指定することができる。もちろん、登録してある顔
を列挙して表示し、それをポインティングデバイスで選
択する方法も考えられる。
【0228】個人の顔イメージが予め登録している場合
には、それら、おのおのをテンプレートとして検索を行
い、その映像の中に「誰それは居るか」の代わりに誰が
いたか、という情報を得ることもできる。
【0229】以上説明した、映像のシーン変化、人間が
写っているシーン、特定の個人、誰が居たか、といった
情報は、いずれも時間の情報を含むものであることは言
うまでもない。
【0230】次に検索時の動作について説明する。
【0231】本発明の中心的な考え方の一つは、ある文
書やプログラムを、それが作られた/登録された/前回
参照された/最後に参照された/際の環境情報と共に記
憶し、その環境情報を用いて当該文書又はプログラムの
検索を行うというものである。そしてここでは、環境情
報として映像を想定して論じている。
【0232】映像を検索に緩用する方法の一つは、図9
1に示すようにシーンの変化点などの静止画を画面上に
列べて一覧できるようにし、その中から画像を選ぶとそ
れに対応する文書やプログラムが検索されるようにする
ものである。
【0233】これは図92に示すように、シーンの変化
点など映像中の特徴シーンから、文書やプログラムにリ
ンクを貼ることにより実現する。最も単純には、文書や
プログラムにとって意味のある時刻(作成、登録、改
変、参照etc )に対応する映像中のシーンを特徴シーン
とすることである。
【0234】逆に映像とは別の手段を緩用して検索され
た文書やプログラムについて、関連する各時点での映像
を再現するためには、図93に示すように文書やプログ
ラムから対応するシーンへの逆向きのリンクを貼ればよ
い。
【0235】映像の場合、シーン変化点等、検索のキー
とすべきシーンが必ずしも全て切り出せる訳ではない。
とくに人間の「画を見て思い出す」たぐいの人間の感性
にかかわるシーンの場合には、自動抽出ではなく人間の
介在が不可欠である。
【0236】この場合、録画してある映像を早送り等し
ながら探索することになるが、その際、図94に示すよ
うに一つの画面だけでなく、映像全体をn分割し、n個
の画面で並列に再生することによって検索に要する時間
を1/nに短縮することができる。これは、映像を磁気
テープなどのシーケンシャルなメディアの場合でも、n
個のトラックに対してn個のヘッドで同時に読み書きす
ることによって実現できる。
【0237】あるいは、又、n台の磁気テープ装置を用
い、全体の1/nの時間分ずつ映像を順に記憶してお
き、再生時にn台同時に再生するようにすれば、シーケ
ンシャルなメディアでも上記の効果が実現できる。
【0238】検索の他の例としては、図137に示すよ
うに、文書の入力開始、入力終了時点にカメラで取り込
んでおいた映像および入力中にシーンの変更があった時
点の静止画を並べて表示する。これらの映像を見て必要
な文書を選択することができる。
【0239】なお、入力中の静止画に限ることなく、そ
の間にきたメイルの標題や、その間に録音した音声など
を出すことも可能である。
【0240】また、上述の説明では、計算機に設置した
カメラを用い、映像を文書の検索に用いた。同様にし
て、小型のカメラを名札やバッチに装着して画像を蓄積
し、蓄積した画像を計算機に転送して上述の処理を行う
ことにより、行動の記録として用いることができる。
【0241】次に、第5の発明について説明する。第5
の発明は、文書等のデータを作成する際に要した前記デ
ータの作成開始時刻あるいは前記データの作成終了時刻
を、前記データと共に記憶し、これらの時刻を用いて所
望のデータを抽出する検索装置である。作成されたデー
タの作成開始、終了時刻から前記データの(段階的な)
緊急度を得、この緊急度を検索キーに用いる。データの
作成開始、終了時刻から作成に供された時間間隔を模式
的に表現する。模式化された図を検索キーとして用いる
等である。又、この発明は記憶された文書等のデータに
対し編集を行う際に、前記データへのアクセス開始時刻
あるいはアクセス終了時刻を、前記データと共に記憶
し、これらの時刻を用いて所望のデータを抽出する検索
装置である。アクセス開始回数をカウントし、参照頻度
を得、この頻度を検索キーに用いる(週報なら毎週アク
セスする)。時間の経過に対しての所定のデータのアク
セス頻度(密度)を模式的に表現する。模式化された図
を検索キーとして用いると共に、指示された模式図に基
づいた編集を施されたデータを抽出する。以下に、詳し
く説明する。 ・実施例1 基本図、図95における検索キー解析部53の構成、内
容と処理の例を図96〜図99に示す。図99の実行部
の「ー1」は実行部分の単語に位置からの相対位置を示
しており、実行部は条件部に示された単語「学会」の直
前の単語を抽出することを意味する。
【0242】基本図、図95においてアクセス情報検出
部45では、文章データ作成・編集の際に、データへの
アクセス操作に関する情報を抽出し、アクセス情報とし
て環境情報記憶部48に記憶したり、環境情報記憶部4
8にあるアクセス情報を削除したりする。表1にアクセ
ス情報検出部45が検出する操作イベントを示す。
【0243】
【表1】 これらの操作に伴い、表2に示す属性を持つアクセス情
報要素が生成または削除される。
【0244】
【表2】 このうち、データ新規作成時のデータ量は一般にはゼロ
であるが、データのファイル名を変更して新たなデータ
を作成した場合は、始めからいくらかの量を持ってい
る。アクセス情報は上記のアクセス情報要素のリスト
に、文書の他の属性情報として、参照回数、緊急度、コ
ピー元のファイル名、プリントアウトの総数などを加え
たもので構成される。ここで、参照回数とはデータ内容
の変更がないようなアクセス情報要素の総数を表す。ま
た、緊急度とは、単位時間あたりの記述量を表した値で
あり、1つの文章の緊急度をEとすると、Eは以下の式
で導かれる。
【0245】
【数1】 ここで、各変数は表3の意味を持つ。
【0246】
【表3】 また、プリントアウトの総数は個々のアクセス情報要素
におけるプリントアウト回数の総和である。
【0247】図100にアクセス情報の一例を示してお
り、文書1と文書1−アクセス情報はリンクで結ばれて
いる。文書1ーアクセス情報はアクセス情報要素リスト
とその他の属性情報で記述されており、各アクセス情報
要素は、1回のアクセスが発生するごとに生成され、リ
ストに付加される。
【0248】図101は「データの新規作成」操作およ
び、「データ名変更後保存」操作に対して、アクセス情
報検出部が行なう処理のフローを示している。
【0249】図102は「データアクセス開始」操作に
対してアクセス情報検出部が行なう処理のフローを示し
ている。
【0250】図103は「データアクセス終了」操作に
対してアクセス情報検出部が行なう処理のフローを示し
ている。
【0251】図104はデータのプリントアウトに対し
てアクセス情報検出部が行なう処理のフローを示してい
る。図105はデータ削除に対してアクセス情報検出部
が行なう処理のフローを示している。
【0252】基本図、面95における検索部50では、
環境情報記憶部48に記憶されたアクセス情報を用い
て、表4に示すようなキーワードによる文書データの検
索を行なう。
【0253】
【表4】 図106は表4における時期に関する情報(時期パター
ン1)を用いた検索処理のフローであり、これによって
時刻S から時刻E までの範囲と、アクセス情報が持つ時
間情報を比較することで、作成、または作成開始、また
は作成終了した文書データを検索できる。
【0254】図107は表4における時期に関する情報
(時期パターン2)を用いた検索処理のフローであり、
これによっで時刻(T-dT)から時刻(T+dT)までの範囲
と、アクセス情報が持つ時間情報を比較することで、作
成、または作成開始、または作成終了した文書データを
検索できる。
【0255】図108は表4における期間に関する情報
を用いた検索処理のフローであり、アクセス情報が持つ
新規作成時刻から、最新アクセス終了時刻までにかかっ
た時間が、e%の誤差で期間Tに含まれるような文書デ
ータを検索できる。
【0256】図109は表4における参照頻度に関する
情報を用いた検索処理のフローであり、参照回数が範囲
Dを満たすようなアクセス情報を持つ文書データを検索
できる。ここで、参照回数とはデータ内容の変更がない
ようなアクセス情報要素の総数を表す。また、Noftenは
経験的に「何回も参照した」とみなせる一定の回数であ
り、ユーザによってことなる値を持つ。
【0257】図115は表4におけるプリント頻度に関
する情報を用いた検索処理のフローであり、プリントア
ウト総数がDを満たすようなアクセス情報を持つ文書デ
ータを検索できる。Noftenは経験的に「何回もプリント
した」とみなせる一定の回数であり、ユーザによって異
なる値を持つ。
【0258】図110は表4における作成の緊急度に関
する情報を用いた検索処理のフローであり、作成時の緊
急度による文書データの検索ができる。
【0259】[ 検索例1] 「2月ごろ書き始めた文章
で、何回か参照した文章」 [ 検索例2] 「3月ごろに作成した文章で、急いで1日
で書いたた文章」 [ 検索例3] 「一カ月の期間で、推敲を重ねて作成した
文章」 図111はアクセス情報要素の属性を表示した例であ
り、左端は新規作成時刻またはアクセス開始時刻を表
し、右端はアクセス終了時間を示す。また、図形の高さ
は、新規作成、アクセス開始、アクセス終了のそれぞれ
の時刻における文書データの量を示している。さらにデ
ータ内容の変更の有無を図形の持つ模様で表現してお
り、新規作成時点と最新のアクセス終了時点を色付けさ
れた小円で表している。また、コピー元のファイルとの
リンクは矢印で表現されている。
【0260】図112は、図111で示した表示方法に
基づいていくつかの文章のアクセス情報を一月毎の単位
で表示した例である。図112における文章1、文章
2、文章3はそれぞれ、上記の[検索例1]、[検索例
2][検索例3]によって検索されるような特徴を持っ
ている。
【0261】図113は、一週間の単位で図112と同
じデータを表示しなおしたものである。また、基本図面
における検索部ではスケジュール作成部で生成されたス
ケジューリングの情報を時期情報として用いることで、
絶対時間ではなく、スケジュールに記述された言葉で検
索を行なうこともできる。これにより、例えば「○○学
会の論文〆切の頃に作成した文章」のような検索も可能
になる。具体的には、図97に示したように検索キーか
ら・・・学会、論文、及び〆切を抽出し、これらの文字
列を含むスケジュールデータないの文字列を特定し、そ
の後は上記に述べたように検索処理を行えば良い。
【0262】図114は、スケジュールデータと組み合
わせて、文書のアクセスデータを表示したものである。
【0263】次に、第6の発明について説明する。第6
の発明は、文書、音声等のデータを入力する際に、前記
音声のデータから音声の特徴的データを検出し、検出さ
れた特徴的データと前記データと対応づけて記憶し、こ
の特徴的データを用いて所望のデータを抽出する検索装
置である。特徴的データは、音声のデータから話者認識
を行うことによって得られる話者あるいは話者の人数で
ある。特徴的データは、文書、音声等のデータが入力さ
れた環境(部屋の広さ又は電車の中等)のデータであ
る。特徴的データは、音声等のデータの密度、テンショ
ン(笑い声、にぎやかさあるいは静けさに相当)を模式
化したものである。以下に、図95の基本図を用いて詳
しく説明する。
【0264】次に、環境解析対象データとして、周囲の
音や音声などの音響メディアを利用する場合について説
明する。
【0265】環境情報入力部80は、マイクロフォンな
ど音響メディア入力デバイスを持ち、周囲の音や音声な
どの音響データを取り込み、低域通過型フィルタを介し
てA/D変換して標本化、量子化する。音響データに
は、標本化周波数、量子化ビット数などの離散化処理の
情報、入力デバイスに関する情報を付加すれば、様々な
離散化処理による形式の異なった入力データが混在した
場合のデータ抽出処理に有用である。
【0266】環境解析対象データは、原則としてユーザ
がシステムを利用しているあいだ常時入力される。すな
わち、検索対象データを入力、編集、検索・出力してい
るとき、あるいは、環境情報をユーザが追加、修正する
ときは必ず入力される。ただし、解析対象データを常時
取り込むと、その量が膨大になるため、特にその利用時
における検索対象データから得た環境情報をキーに検索
する必要がないときは解析対象データの入力を省略して
もよい。
【0267】入力される環境解析対象データは、複数の
マイクロフォンを利用したマルチチャネルの音響データ
であってもよい。例えば、複数の話者が出席している会
議において話者一人ひとりにマイクロフォンを持たせた
り、マイクロフォンアレイを用いて特定位置あるいは方
向にある音源の発する音を強めたり弱めたりして再構成
した音響データなどを入力することもできる。この場合
は、どのマイクロフォンによる入力か、どの位置あるい
はどの到来方向を強調あるいは減衰させたかを示す情報
が、入力デバイスに関する情報として音響データに付加
される。
【0268】環境情抽出部43は、入力された環境解析
対象データを直ちに自動的に解析する。環境解析対象デ
ータが音響データである場合は、解析する内容として、
例えば周囲音レベル、周囲音の種類の識別、周囲の残響
特性による利用場所の識別、話者認識、音声認識、音声
理解があげられる。
【0269】周囲音レベルは、検索対象データの入力、
編集、検索・出力時などにおける音響データの信号パワ
ーを計算することにより得られる。周囲音のレベルが、
予め設定した閾値と比較して越えているか、あるいは閾
値より低いかによって、システムを利用していた場所が
騒々しいところであるとか、静かなところであるといっ
た、周囲の騒々しさに関する環境情報が得られる。
【0270】また、音響データの周波数分析によるスペ
クトルパターンデータと、周囲音の種類に対応する周波
数スペクトルパターンデータとの類似度を計算すること
により、周囲音の種類を識別できる。例えば、拍手の
音、笑い声など、利用者あるいは利用場所に居合わせた
人のたてる音、空調や自動車などの走行音、中波ラジ
オ、電話等の呼び出し音など利用場所の周囲音などに対
応する標準的な周波数スペクトルパターンデータを用い
て、システムを利用していた場所の周囲の音源の種類、
さらには利用場所に関する環境情報を得る。周囲音の識
別の方法は、単語音声認識で行われている方法と同じで
あり、単語音声の代りに周囲音の波形データを用いて単
語音声認識では単語毎に作成していた照合用の標準的な
周波数スペクトルパターンデータを周囲音の種類毎に作
成すればよい。
【0271】システム使用時に試験音を発し、その残響
音を収集して残響特性を求めることによりシステムの利
用場所を識別することも可能である。システムの使用中
に移動することがなければ、システムの利用開始時にビ
ープ音などの試験音を出してその残響音を収集すればよ
い。この場合は、上記周囲音の識別において、利用場所
毎に標準的な周波数スペクトルパターンデータを個別に
作成すればよい。これにより、システムを利用していた
場所が野外であるとか、残響音が長く残るホールである
とか、自分のいつも座る席であるなど、利用場所を識別
し、利用場所に関する環境情報を得る。
【0272】複数の話者がいる場所で使う場合は、誰の
発話であるかを話者認識により知ることができる。また
前述のように、話者ごとにマイクロフォンを持たせて別
々のチャネルから入力したり、マイクロフォンアレイに
より指向性を持たせることにより認識処理をしなくても
話者を特定できる。このような話者に関する情報によっ
て、誰の発話であるかだけでなく、誰が近くにいたかと
いった環境情報が得られる。
【0273】また、認識したい音韻や単語の標準的な周
波数スペクトルパターンを用意しておけば、環境解析対
象データである音響データの周波数分析によるスペクト
ルパターンデータとの類似度を計算することにより、音
韻や単語を検出できる。検出されるのが音韻の場合は、
さらに動的計画法(DP)などの方法を用いて単語検出
結果を得る。単語を検出する場合は、ワードスポッティ
ングを行ない単語検出結果を得る。さらに、検出した単
語を組み合わせてできる、可能な複数の単語検出結果列
を構文・意味解析することによって単語認識結果を決定
できる。また、認識結果を構成する単語列のつくる発話
の意味内容を得ることができる。
【0274】ここで、認識対象となる単語や単語列が構
成する意味内容は、解析に先立って設定しておく必要が
ある。すなわち、環境解析対象データの入力時に自動的
に解析結果として得られるのは、解析前に設定しておい
た単語や意味内容だけである。したがって、環境解析対
象データの入力時には設定してなかった単語や単語列が
構成する意味内容を利用した環境情報による検索をする
場合は、あらためて設定を行なって、環境解析対象デー
タを環境解析対象データ記憶部から取りだし再解析す
る。このように、予め認識結果として得たい情報を設定
する必要があることは、音声認識だけでなく、話者認
識、周囲音の識別、周囲音の識別など認識、識別などの
解析一般に共通しており、検索時に必要な環境情報が不
足していれば、同様に環境解析対象データの再解析を行
なえばよい。
【0275】環境情報として音響データを利用するパー
ソナルマルチメディアファイリングシステムの例とし
て、会議ファイルに応用する場合について述べる。
【0276】システムへ入力されるデータは音響、画
像、文字などのマルチメディアデータである。
【0277】ここでは、入力マルチメディアデータが検
索対象データである。
【0278】また、検索対象データを入力したり出力す
るのと同時に、環境情報を抽出するための音響データを
取り込む。ここでいう入出力時の環境情報とは、誰が、
誰と、いつ、どこで、何を、どのように対象データを入
力したり出力したかを示す情報である。このうち、入力
時の環境情報はこの環境情報を抽出するための音響デー
タは、対象データと同じものを用いてもよい。
【0279】このような環境情報を付加することによっ
て、後に入力マルチメディアデータを再び検索・出力す
る場合に検索が容易になる。
【0280】システムは、この音響データから環境情報
を自動的に抽出し、これを対象データとリンクさせて記
憶しておく。
【0281】対象データ入力部47は、例えばマイク、
スキャナ、カメラ、ペン、マウス、キーボードなどの音
響、画像、文字など、対象データを入力する手段を有す
る。音響データのシステムへの入力はマイクを介して取
り込む。環境情報の抽出をリアルタイムに行なう必要の
ない場合は、マイクから取り込んだ音響データを一旦、
対象データ記憶部49に蓄えておき、環境情報を抽出す
る際にこれを利用することもできる。
【0282】また、発言者が複数いるときのように複数
音源がある場合に音響データの品質を高め、環境情報の
抽出精度を高めるため、複数のマイクを利用して音響デ
ータを取り込み、マルチチャネル入力とすることも可能
である。
【0283】音響データ以外の検索対象データ、例えば
会議における配布資料などの文書・映像・イメージデー
タ、議場風景などの画像データ、メモなどの文字・イメ
ージデータは、例えばスキャナ、カメラ、ペン、マウス
などの入力デバイスを介して入力する。
【0284】対象データ記憶部49では、対象データ入
力部49が取り込んだマルチメディアデータを、その入
力時刻とともに格納する。
【0285】環境情報入力部80は、マイクなどの音響
入力手段を有する。
【0286】対象データ入力部47と同様、発言者の音
声や聴衆の音声や周囲の環境雑音などの音響データは、
マイクを介して取り込む。発言者が複数いる場合も同様
に、複数のマイクを利用し、マルチチャネル入力とする
ことも可能である。
【0287】環境情報抽出部43は、図118に示すよ
うに、音源推定部90、音声区間推定部91、音声認識
理解部92、話者情報管理部93、会議状況推定部94
を有する。
【0288】音源推定部90は、環境情報入力部80で
複数のマイクにより取り込んだ音響データ中に含まれる
音源の位置、方向を判定し、特定の音源の発する音響デ
ータ成分を推定する。音源推定部の最も簡単な構成例
は、発言者ごとにマイクを用意し、各マイクが取り込ん
だ音響データと発言者を対応させることにより、ある話
者の声の成分を推定する方法である。また、発言者の数
とマイクの数が一致していない場合でも、各マイクが取
り込んだ音響データを畳み込み、その畳み込み係数を制
御することにより音響的な指向性を制御することが可能
であり、音波の到来方向の違いから複数の話者を弁別
し、特定の話者の成分を推定したり、特定の話者以外の
成分を推定することができる。
【0289】ここでいう音源は必ずしも人間の発声する
音声に限定されず、周囲の環境雑音とすることも可能で
ある。
【0290】音声区間推定部91は、音響データの時系
列中において、音声が存在する時間的な区間を推定す
る。例えば、音声の始端を決める場合は、あるパワー閾
値とある時間閾値を設定しておき、音響データにおいて
その時間閾値以上の時間にわたりパワー閾値を超える信
号のパワーが持続したとき、そのパワー閾値を超えた時
点を始端と決定する。
【0291】終端も同様に決定できる。また、パワー閾
値と時間閾値を、始端決定用と終端決定用とで別の値に
設定することにより、音声区間をより高精度に推定でき
る。音源推定部が得た特定の話者の音声信号成分から、
その話者の発声した始端、終端を推定することができ
る。
【0292】音声認識理解部92は、音響データの音響
的分析、構文、意味解析により、単語認識、音声理解を
行い、発言の意味内容を抽出する。音響分析は、短区間
の周波数分析を、例えば数ミリ秒間隔で行い、HMMな
どの統計的な方法や複合類似度法などによるパターンマ
ッチングにより、音韻系列、あるいは単語系列を得る。
これらと履歴情報なども利用して構文意味解析を行い、
最終的な音声認識、理解結果を得る。また、音源推定部
が得た特定の話者の音声信号成分から、その話者の発声
した語彙、意味内容を抽出することができる。(図)話
者情報管理部93は、音源推定部90によって推定され
る話者ごとに、音声区間推定部91の推定する音声区
間、音声認識理解部92の出力する単語認識結果、発言
の意味内容を管理し、どの話者がいつ何を発言したかを
示す環境情報を管理する。これらの情報は話者情報管理
テーブル内で管理される。話者情報管理テーブルでは、
ある話者の発声した音声だけを対象とするだけでなく、
ある音源が発した環境雑音をも対象とすることが可能で
ある。また、これらのデータを時間情報とともに管理す
れば検索対象データとの対応付けが容易である。
【0293】会議状況推定部94は、話者交替時間差計
測部、周囲雑音計測部、非発言者発生音量計測部、状況
推定部を有する。話者交替時間差計測部は、一人の発言
者が発言を終えてから別の発言者が発言を始めるまでの
経過時間を、話者情報管理テーブルを参照して求める。
周囲雑音計測部は、非音声区間の音量レベルから周囲雑
音のレベルを求める。非発言者発生音量計測部は、音声
区間の発言者以外の音源による周囲音のレベルを求め
る。状況推定部は、話者交替時間差計測部の測定する経
過時間から議論進行の円滑さを、周囲雑音計測部の測定
する周囲雑音レベルや非発言者発生音量計測部の測定す
る周囲音のレベルから会議のにぎやかさ等の会議状況を
推定する。これらの会議状況は、時間情報とともに、会
議状況情報管理テーブルで管理する。
【0294】以上述べた環境情報抽出部43への入力
は、環境情報入力部80が取り込んだ音響データを利用
する場合についてであるが、対象データ記憶部49に格
納されている音響データを利用して環境情報を抽出する
ことも可能である。
【0295】環境情報記憶部48は、環境情報抽出部4
3の話者情報管理テーブルの内容と会議状況情報管理テ
ーブルの内容を格納する。これらの情報はすべて時間情
報が付加されている。
【0296】検索キー入力部52は、マイク、ペン、マ
ウス、キーボードなどの入力手段を有する。
【0297】話者、語彙、意味内容、雰囲気など環境情
報記憶部48に格納されている話者情報管理テーブルと
会議状況情報管理テーブルの内容に関する検索キーを、
これらの入力手段を用いて音声入力あるいはポインティ
ング操作により入力する。
【0298】検索部50は、検索キー入力部の受け付け
た検索キーをもとに、話者情報管理テーブルの内容や会
議状況情報管理テーブルの内容を検索し、マッチする環
境情報と、それに関連する対象データを検索結果として
文字あるいはアイコン表示などの視覚的方法あるいは音
声や効果音などの聴覚的方法で出力する。
【0299】対象データ出力部51は、環境情報記憶部
48、対象データ記憶部49に格納されている環境情報
およびマルチメディアデータの内容、検索部の検索結果
を音響的あるいは視覚的に再生出力する。
【0300】たとえば、環境情報の出力例について説明
する。話者と時間を軸とすれば、誰がいつ発言したかを
視覚的に示すことができる。また、意味内容と話者を軸
とすれば、誰がどのような意味の発言をして、誰がそれ
に近い内容を発言したかを視覚的に示すことができる。
【0301】音を環境情報として利用した幾つかの例に
ついて説明する。
【0302】(例)会議ファイル:対象データは音声・
資料などの文書 ○入力時 ・環境情報入力部80ではマイクを介して発言者の音
声、周囲の音を取り込む。 ・環境情報抽出部43では、これらの音声データから、
いつ、1)誰が発言したかあるいは 2) どのような話題、
使用語彙、意味内容であるかを、音声認識・音声理解を
行い抽出する。また、3)一人の発言者が発言を終えてか
ら別の発言者が発言を始めるまでの経過時間、発言のな
いときの周囲雑音レベル、発言者以外の音声・音レベル
等から、会議の雰囲気などの会議状況も抽出する。
【0303】−誰が発言したか:複数のマイクを用いて
マルチチャネル入力ができれば容易である。
【0304】例えば、少なくともマイクが発言者と同じ
数だけあれば、マイクと発言者を対応付けることによ
り、誰が発言したかわかる。また、マイクが発言者の数
より少なくても、マイクアレイを構成して音源の方向が
判れば、だいたいの話者は判断できる。
【0305】−話題、語彙、意味内容:連続音声認識に
より発話の中から単語を認識し、その単語の組合せから
意味内容を判断する。認識対象となる単語は、予想され
る話題から予めいくつか指定しておき、他の単語よりも
認識結果を決める際に優先的に扱うこともできる。
【0306】−発言の開始と終了:音声レベルと持続時
間から音声区間が検出できる。 ・環境情報記憶部48では、その音声データあるいは環
境情報抽出部43が抽出した環境情報を入力時刻ととも
に記録する。 ・対象データ出力部51では、環境情報を視覚的に提
示、あるいは対象データたる音声、音の再生、文書を表
示出力する。 ○検索時 ・検索キー入力部52ではペン、キーボード、マウス、
カメラなどの入力デバイスからユーザの検索要求入力を
受け付ける。例えば、環境情報出力部43で、図119
に示すように、環境情報のリストを表示しておき、この
中から入力デバイスで検索キーとする環境情報を選択す
れば、それと一致する環境情報を得た環境解析対象デー
タ、さらにそれとリンクされた検索対象データを得るこ
とができる。 ・話者に着目した検索の例:何を発言したか、語彙、意
味内容を時刻順に表示する。例えば、検索対象データと
して映画などの動画像データを流しておき、それを複数
の人で見たときの各々の場面における感想を各自が述べ
たとする。環境解析対象データとしてはその場の発言を
収録した音声テープを使い、話者認識による話者の推定
結果と発話に含まれる語の認識結果を各々環境情報とす
る解析を行うとする。得られた環境情報、すなわち話者
毎の認識結果を発話の時間順に並べて表示すれば、特定
の人の発言内容や、その移り変りを環境情報だけから知
ることもできるし、ある人がある語を発言した場面とし
て検索対象データを検索することもできる。 ・語彙に着目した検索の例:繰り返し発言に含まれる語
彙を、その会議のキーワードとして扱う。 ・話題に着目した検索の例:ある話題に対して誰がどう
いう意見であるかを表示する。 ・会議の雰囲気に着目した検索の例:一人の発言者が発
言を終えてから別の発言者が発言を始めるまでの経過時
間が短いと議論が白熱しているとみなす。また、発言者
以外の音声、音のレベルから、にぎやかであったか静か
であったかがわかる。
【0307】(例)文書ファイル:対象データは音声以
外、環境情報は周囲の雑音情報(レベル) ○入力時 ・環境情報入力部80では複数のマイクを介して利用時
の周囲の音を取り込む。 ・環境情報抽出部43では、これらの音データから周囲
雑音のレベルを抽出する。また、文書作成のためのキー
入力の頻度を抽出する。(あるいは、キー入力音のスペ
クトルに近い雑音とそうでない雑音のレベルを分けて抽
出することにより、周囲雑音の中から文書作成のために
発生する雑音を除く。) ・環境情報記憶部48では、その音声データあるいは環
境情報抽出部が抽出した環境情報を入力時刻とともに記
録する。 ・対象データ出力部51では、文書毎に、あるいは、段
落、文、句、節、文字などの単位で雑音情報を視覚的に
提示する。 ○検索時 ・検索キー入力部52ではペン、キーボード、マウス、
カメラなどの入力デバイスからユーザの検索要求入力を
受け付ける。 ・文書作成の集中度に着目した検索の例:周囲雑音のレ
ベルや種類から、静かな環境で作成した文書をクオリテ
ィが高いと判断する。
【0308】次に、第7の発明について説明する。第7
の発明は、ユーザが使用した(ログインした)計算機固
有の番号あるいは名称や愛称を記憶し、記憶した番号あ
るいは名称や愛称を用いて所望の文書などのデータを抽
出検索する検索装置である。
【0309】現在多数のパソコンやワークステーション
などの計算機をネットワークによって接続することが可
能となり、また、そのような環境下では、ある計算機の
記憶装置などに存在するデータを他の計算機から参照し
たり、変更したりすることが可能になっている。この第
7の発明では、このような環境においても、どの計算機
でデータを作成や参照、変更したかを手掛かりに所望の
データを抽出検索することを可能としている。 ・実施例1 図120に基本構成を示す。
【0310】この検索装置は、入力部100、計算機I
D設定部101、検索対象データ記憶部102、検索対
象データ出力部103、データおよび計算機ID記憶部
104、環境情報出力部105、検索キー入力部10
6、検索部107、通信部108から構成されている。
【0311】図121にデータおよび計算機ID記憶部
104に記憶される情報の形式とその例を示す。図12
2に検索対象データ記憶部102に格納されているデー
タ名と文書名の対応表の例を示す。図123に図121
の情報を生成する計算機ID設定部101での処理の流
れを示す。
【0312】検索キー入力部106の図示しないウイン
ドウ上の検索キーが押下されると、検索部107により
検索処理が行われる。
【0313】検索処理の流れを図124に示す。処理1
231により表示される画面の例を図125に示す。図
125において、計算機名が選択されると、図124の
処理1233以下の処理が行われる。処理1233によ
り表示される画面の例を図126に示す。 ・実施例2 装置の構成は図120と同様である。この実施例では、
計算機固有の番号あるいは名称や愛称と計算機が置かれ
ている部屋の中の配置図を格納しておき、場所の配置を
手掛かりとして所望のデータを検索することを可能にし
ている。
【0314】図127には計算機とその配置図に関する
情報が示されている。この情報を予め作成しておき、各
計算機のデータおよび計算機ID記憶部102に図12
1に示す情報とともに格納しておく。
【0315】図127の情報を生成する計算機ID設定
部101の処理の流れは図123と同様である。図12
8に検索部107の処理の流れを示す。また、処理12
71で表示される画面の一例を図129に示す。なお、
処理1271では、全ての場所名を表示しているが、当
該のユーザのユーザIDで、全ての計算機のデータおよ
び計算機ID記憶部104内の図121に示した情報を
検索し、当該の計算機IDによりそれらの計算機が置か
れている部屋のゾーンの名前だけを表示してもよい。処
理1273により表示される画面の一例を図130に示
す。処理1279により表示される画面の例は図126
と同様である。
【0316】なお、図127中の対応表は、計算機を接
続するネットワークのコンセントにAIなどの位置表示
を付与しておくことにより、計算機を接続したときに自
動的に作成するようにしてもよい。この場合、計算機を
移動させても対応表を自動的に作成変更することができ
る。
【0317】次に、図1の環境情報出力部7が表示範囲
決定の処理を行う例を説明する。ここでは環境解析対象
データの例として温度を用いる。温度の測定について
は、ディジタル温度計などで用いられている技術を用い
ればよい。また検索対象データとして文書を用いる。
【0318】図131に記憶される情報の形式と例を示
す。図132に環境情報出力部7の処理の流れを示し、
図133に表示の一例を示す。
【0319】同様に、明るさ(照度)を環境解析対象デ
ータとする場合には、図134に示すように表示すれば
よい。また、音声を環境解析対象データとし、音声の大
きさを検索キーとする場合には、図135に示すように
表示し、音声の種類を検索キーとする場合には図136
に示すように表示すればよい。
【0320】
【発明の効果】本願発明によれば、データを、検索式や
タイトルや内容を思い出せない場合や、タイトルや内容
を自然言語表現で表せない場合でも検索できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるシステムの概略構成図
【図2】本発明に係わる検索対象データ入力部の構成図
【図3】本発明に係わるデータのレベルを表す図
【図4】本発明に係わる環境解析対象データ入力部の構
成図
【図5】本発明に係わる解析タイミングを示す図
【図6】本発明に係わる環境情報の取得に関する説明図
【図7】本発明に係わるシステムの概略構成図
【図8】本発明に係わるシステムの概略構成図
【図9】第1の発明に係わる機器構成図
【図10】第1の発明に係わる機能構成図
【図11】第1の発明に係わる文書データ格納部内の形
式とその一例を示す図
【図12】第1の発明に係わる制御部の処理の流れを示
す図
【図13】第1の発明に係わる検索部の処理の流れを示
す図
【図14】第1の発明に係わる位置文書情報格納部内の
形式とその一例を示す図
【図15】第1の発明に係わる“場所登録”キーが押下
された場合の制御部の処理の流れを示す図
【図16】第1の発明に係わる場所名格納部内の形式と
その一例を示す図
【図17】第1の発明に係わる制御部の処理の流れを示
す図
【図18】第1の発明に係わる検索結果表示部の処理の
流れを示す図
【図19】第1の発明に係わる検索結果表示部用ウィン
ドウにおける表示の一例を示す図
【図20】第1の発明に係わる検索部の処理の流れを示
す図
【図21】第1の発明に係わる検索結果表示部用ウィン
ドウの表示の一例を示す図
【図22】第1の発明に係わる“場所登録”キーが押下
された場合の位置測定部の処理の流れを示す図
【図23】第1の発明に係わる位置文書情報格納部の検
索処理の流れを示す図
【図24】第1の発明に係わる新規文書入力の場合の検
索部の処理の流れを示す図
【図25】第1の発明に係わる場所名登録促進の場合の
制御部の処理の流れを示す図
【図26】第1の発明に係わる場所名登録促進の場合の
検索結果表示部の処理の流れを示す図
【図27】第1の発明に係わる場所名登録促進の場合の
検索部の処理の流れを示す図
【図28】第1の発明に係わる実施例2における機能構
成を示す図
【図29】第1の発明に係わる実施例2における検索部
の処理の流れを示す図
【図30】第1の発明に係わる実施例2における新規文
書入力の場合の検索部の処理の流れを示す図
【図31】第1の発明に係わる場所名登録促進の場合の
表示の一例を示す図
【図32】第1の発明に係わる場所名登録促進の操作後
の表示の一例を示す図
【図33】第1の発明に係わる実施例3における第一の
装置の機能構成を示す図
【図34】第1の発明に係わる実施例3における第二の
装置の機能構成を示す図
【図35】第1の発明に係わる実施例3における第一の
装置の検索部の処理の流れを示す図
【図36】第1の発明に係わる実施例3における第一の
装置の通信部が送信するデータの形式とその例を示す図
【図37】第1の発明に係わる実施例3における第一の
装置の操作履歴格納部内の形式とその例を示す図
【図38】第1の発明に係わる実施例3における新規文
書入力の場合の第一の装置の検索部の処理の流れを示す
【図39】第1の発明に係わる実施例3における第二の
装置の位置操作情報格納部内の形式とその例を示す図
【図40】第1の発明に係わる実施例3における第二の
装置の検索部の処理の流れを示す図
【図41】第1の発明に係わる実施例3における第二の
装置の場所名格納部内の形式とその例を示す図
【図42】第1の発明に係わる実施例3における第二の
装置の検索結果表示部の表示の一例を示す図
【図43】第1の発明に係わる実施例4における第一の
装置の機能構成図
【図44】第1の発明に係わる実施例4における第二の
装置の機能構成図
【図45】第1の発明に係わる実施例4における第一の
装置の検索部の処理の流れを示す図
【図46】第1の発明に係わる実施例4における第一の
装置の操作履歴格納部内の形式とその例を示す図
【図47】第1の発明に係わる実施例4における新規文
書入力の場合の第一の装置の検索部の処理の流れを示す
【図48】第1の発明に係わる実施例5における第二の
装置の機能構成図
【図49】第1の発明に係わる実施例6における検索部
の処理の流れを示す図
【図50】第1の発明に係わる実施例6における検索部
の処理の流れ(その2)を示す図
【図51】第1の発明に係わる実施例7における検索結
果表示部の表示処理の流れを示す図
【図52】第1の発明に係わる実施例7における検索結
果表示部用ウィンドウの表示の一例を示す図
【図53】第1の発明に係わる実施例7における検索結
果表示部用ウィンドウの表示の一例(その2)を示す図
【図54】第1の発明に係わる実施例7における検索結
果表示部用ウィンドウの表示の一例(その3)を示す図
【図55】第1の発明に係わる実施例7における地図デ
ータベース内のデータの形式と一例を示す図
【図56】第1の発明に係わる実施例8における機能構
成図
【図57】第1の発明に係わる実施例8における文書の
一例を示す図
【図58】第1の発明に係わる実施例8における文書デ
ータ格納部の形式とその例を示す図
【図59】第1の発明に係わる実施例8における位置デ
ータベースの形式とその一例を示す図
【図60】第1の発明に係わる実施例8における文書の
一例(その2)を示す図
【図61】第1の発明に係わる実施例8における文書デ
ータ格納部の形式とその例(その2)を示す図
【図62】第1の発明に係わる実施例8における位置デ
ータベースの形式とその一例(その2)を示す図
【図63】第1の発明に係わる実施例8における表示の
一例を示す図
【図64】第1の発明に係わる実施例8における表示の
一例(その2)を示す図
【図65】第2の発明に係わる基本図
【図66】第2の発明に係わるスケジュール表の一例を
示す図
【図67】第2の発明に係わるスケジュール表の一例を
示す図
【図68】第2の発明に係わるスケジュール表の一例を
示す図
【図69】第3の発明に係わる基本図
【図70】第3の発明に係わる文書例を示す図
【図71】第3の発明に係わるレイアウトの例を示す図
【図72】第3の発明に係わる段組テンプレートと制約
条件を示す図
【図73】第3の発明に係わる図表配置タイプを示す図
【図74】第3の発明に係わるレイアウト情報記憶部の
記憶例を示す図
【図75】第3の発明に係わる段組の一覧を示す図
【図76】第3の発明に係わる図表の種類を示す図
【図77】第3の発明に係わる検索結果を示す図
【図78】第3の発明に係わる検索結果をしめす図
【図79】第4の発明に係わる環境情報抽出部を示す図
【図80】第4の発明に係わる処理の流れを示す図
【図81】第4の発明に係わるシーン変化判定部を示す
【図82】第4の発明に係わる処理の流れを示す図
【図83】第4の発明に係わるシーン変化検出例を示す
【図84】第4の発明に係わるシーン変化検出例を示す
【図85】第4の発明に係わるシーン変化検出例を示す
【図86】第4の発明に係わるシーン変化検出例を示す
【図87】第4の発明に係わる他の実施例を示す図
【図88】第4の発明に係わるシーン変化検出例を示す
【図89】第4の発明に係わるシーン変化検出例を示す
【図90】第4の発明に係わるシーン変化検出例を示す
【図91】第4の発明に係わるシーン変化検出例を示す
【図92】第4の発明に係わるシーン変化検出例を示す
【図93】第4の発明に係わるシーン変化検出例を示す
【図94】第4の発明に係わるシーン変化検出例を示す
【図95】第5および第6の発明に係わる基本図
【図96】検索キー解析部を示す図
【図97】検索キー解析処理を示す図
【図98】検索語辞書を示す図
【図99】検索語抽出用規則辞を示す図
【図100】アクセス情報の一例を示す図
【図101】図95におけるアクセス情報検出部の処理
の流れを示す図
【図102】図95におけるアクセス情報検出部の処理
の流れを示す図
【図103】図95におけるアクセス情報検出部の処理
の流れを示す図
【図104】図95におけるアクセス情報検出部の処理
の流れを示す図
【図105】図95におけるアクセス情報検出部の処理
の流れを示す図
【図106】図95における検索部の処理の流れを示す
【図107】図95における検索部の処理の流れを示す
【図108】図95における検索部の処理の流れを示す
【図109】図95における検索部の処理の流れを示す
【図110】図95における検索部の処理の流れを示す
【図111】アクセス情報要素の表示例を示す図
【図112】アクセス情報表示例を示す図
【図113】アクセス情報表示例を示す図
【図114】スケジュールデータタと組み合わせたアク
セス情報表示例を示す図
【図115】図95における検索部の処理の流れを示す
【図116】アクセス情報の一例を示す図
【図117】文書表示の一例を示す図
【図118】環境情報抽出部の例を示す図
【図119】環境情報リストの表示例を示す図
【図120】第7の発明に係る基本構成図
【図121】データおよび計算機ID記憶部に記憶され
る情報の形式とその例を示す図
【図122】検索対象データ記憶部に格納されるデータ
名と文書名との対応表の一例を示す図
【図123】計算機ID設定部での処理の流れを示す図
【図124】検索処理の流れを示す図
【図125】同処理により表示される画面例を示す図
【図126】同処理により表示される画面例を示す図
【図127】計算機とその配置に関する情報例を示す図
【図128】検索部の処理の流れを示す図
【図129】同処理により表示される画面例を示す図
【図130】同処理により表示される画面例を示す図
【図131】図1に示す装置における記憶情報の形式と
例を示す図
【図132】図1に示す装置の環境情報出力部の処理の
流れを示す図
【図133】同処理解きおける表示の一例を示す図
【図134】明るさを環境解析対象データとしたときの
表示例を示す図
【図135】音声の大きさを環境解析対象データとした
ときの表示例を示す図
【図136】音声の種類を環境解析対象データとしたと
きの表示例を示す図
【図137】図65に示す装置の検索応用例を示す図
【符号の説明】
1…検索対象データ入力部 2…検索対象デー
タ記憶部 3…検索対象データ出力部 4…環境解析対象
データ入力部 5…環境情報解析部 6…環境情報記憶
部 7…環境情報出力部 8…検索キー入力
部 9…検索部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 美佳 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 田中 久子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 竹林 洋一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 溝口 博 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 伊藤 聡 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 瀬戸 重宣 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 松村 善邦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文書等のデータを作成あるいは検索を行っ
    た際に、前記データとこのデータの作成、検索を行った
    位置の情報あるいは位置に関連する情報とを対応づけて
    記憶する手段と、 この記憶手段に記憶された情報に基づいて、前記データ
    を抽出する手段とを備えてなることを特徴とする検索装
    置。
  2. 【請求項2】スケジュール項目を設定することにより、
    スケジュール表を作成するスケジュール管理システムを
    用い、 文書等の記憶対象データと関連するスケジュール項目を
    スケジュール表から特定する手段と、 この手段により特定されたスケジュール項目と前記記憶
    対象データとを関連づけて記憶する手段と、 この手段に記憶されたデータを前記スケジュール表のス
    ケジュール項目を基づいて抽出する手段とを備えてなる
    ことを特徴とする検索装置。
  3. 【請求項3】文書等のデータを記憶する際に、このデー
    タの構造的特徴を示す情報を抽出する手段と、 この手段により抽出された構造的特徴を示す情報と上記
    データとを対応づけて記憶する手段と、 この手段に記憶された前記データを、前記構造的特徴を
    示す情報に基づいて抽出する手段とを備えてなることを
    特徴とする検索装置。
  4. 【請求項4】データの構造的特徴を示す情報は、段組
    数、文書枠の大きさ及び位置、行数、図、表の数、図表
    の大きさ及び位置、図表の種類を示す情報であることを
    特徴とする請求項3に記載の検索装置。
  5. 【請求項5】文書等のデータを作成、記憶、検索し得る
    装置と、この装置の所定位置に設置された画像入力装置
    とを用い、 前記データを入力し、記憶し、あるいは記憶されたデー
    タを検索する際の各々の動作を画像情報として前記画像
    入力装置を介して入力し、この画像情報と前記データと
    を各々対応づけて記憶する手段と、 この手段に記憶された画像情報を用いて、所望のデータ
    を抽出する手段とを備えてなることを特徴とする検索装
    置。
  6. 【請求項6】文書等のデータを作成する際に、前記デー
    タの作成開始時刻あるいは作成終了時刻を検出する手段
    と、 この手段により検出された時刻と前記データとを対応づ
    けて記憶する手段と、この手段に記憶された時刻に基づ
    いて所望のデータを抽出する手段とを備えてなることを
    特徴とする検索装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の検索装置において、作成
    されたデータの作成開始時刻及び終了時刻からこのデー
    タの緊急度を得る手段を付加し、 この手段により得られた緊急度を用いて所望のデータを
    抽出することを特徴とする検索装置。
  8. 【請求項8】請求項6に記載の検索装置において、作成
    されたデータの作成開始時刻及び終了時刻から作成に供
    された時間間隔を模式図に表現する手段を付加し、 この手段により得られた模式図を用いて所望のデータを
    抽出することを特徴とする検索装置。
  9. 【請求項9】文書等のデータに対し編集を行う際に、前
    記データのアクセス開始時刻あるいは終了時刻を検出す
    る手段と、 この手段により検出された時刻と前記データとを対応づ
    けて記憶する手段と、 この手段に記憶された時刻に基づいて所望のデータを抽
    出する手段とを備えてなることを特徴とする検索装置。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の検索装置において、前
    記データのアクセス開始時刻あるいは終了時刻からアク
    セス回数をカウントする手段を付加し、 この手段により得られたアクセス回数(参照頻度)を用
    いて所望のデータを抽出する手段を備えてなることを特
    徴とする検索装置。
  11. 【請求項11】文書、音声等のデータを入力する際に、
    前記音声のデータから音声の特徴的データを検出する手
    段と、 この手段により検出された特徴的データと前記データと
    対応づけて記憶する手段と、 この手段に記憶された特徴的データを用いて所望のデー
    タを抽出する手段とを備えてなることを特徴とする検索
    装置。
  12. 【請求項12】音声の特徴的データは、音声のデータか
    ら話者認識を行うことによって得られる話者の数を表す
    ことを特徴とする請求項11に記載の検索装置。
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