JPH07140490A - Tft基板の短絡検査方法 - Google Patents
Tft基板の短絡検査方法Info
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- JPH07140490A JPH07140490A JP30991493A JP30991493A JPH07140490A JP H07140490 A JPH07140490 A JP H07140490A JP 30991493 A JP30991493 A JP 30991493A JP 30991493 A JP30991493 A JP 30991493A JP H07140490 A JPH07140490 A JP H07140490A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 短絡格子点の周辺を焼損せず、発熱量の時間
変動にかかわらず、これを的確に検出する。 【構成】 予めテストサンプルに対してテスト電圧VS
を印加し、その短絡格子点の発熱量が拡散して周辺部が
損傷しないテスト電圧VS とその印加時間T0 、および
印加停止時間T1 との最適条件を求め、また、各映像信
号SC に含まれるノイズを除去する閾値ES を定める。
被検査のTFT基板に対して最適条件によるテストを複
数回繰り返し、各印加ごとにえられる発光点の映像信号
SC の波形を閾値ES に比較してノイズを除去し、複数
q回サンプリングしてその振幅hの平均値hm と、各平
均値の総和Hm を算出し、総和が判定基準値HS を越え
たとき、その発光点を短絡格子点と判定する。
変動にかかわらず、これを的確に検出する。 【構成】 予めテストサンプルに対してテスト電圧VS
を印加し、その短絡格子点の発熱量が拡散して周辺部が
損傷しないテスト電圧VS とその印加時間T0 、および
印加停止時間T1 との最適条件を求め、また、各映像信
号SC に含まれるノイズを除去する閾値ES を定める。
被検査のTFT基板に対して最適条件によるテストを複
数回繰り返し、各印加ごとにえられる発光点の映像信号
SC の波形を閾値ES に比較してノイズを除去し、複数
q回サンプリングしてその振幅hの平均値hm と、各平
均値の総和Hm を算出し、総和が判定基準値HS を越え
たとき、その発光点を短絡格子点と判定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液晶パネル用のTF
T基板の短絡格子点の検査方法に関する。
T基板の短絡格子点の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルは、微小な液晶素子が格子状
に多数配列された液晶板と、各液晶素子に対応した薄膜
トランジスタ(TFT)が配列されたTFT基板など
が、積層されて構成される。図4は液晶パネルの基本構
成を示し、液晶パネルはTFT基板1と、これを駆動す
る走査回路2およびデータ回路3よりなる。TFT基板
1は2枚の基板1a,1b が積層され、基板1a には縦方
向にn本のドレイン線D1 〜Dn が、基板1b には横方
向にm本のゲート線G1 〜Gm が、互いに格子状をなし
て配列され、両配線D,Gは端部に接続用のパッドPD,
PGをそれぞれ有する。各格子内にはTFT素子と液晶
素子(LC)、コンデンサ(CAP)がそれぞれ形成さ
れ、ドレイン線Dとゲート線Gに対して図示のように接
続されている。走査回路2より各ゲート線G1 〜Gm に
対して順次に走査パルスが供給され、データ回路3より
各ドレイン線D1 〜Dn のいずれかにデータが入力する
と、対応したTFTが走査パルスにより動作して液晶素
子に電荷が与えられ、その透明度が変化してバックに照
射された照明光によりデータに対応した映像がえられ
る。
に多数配列された液晶板と、各液晶素子に対応した薄膜
トランジスタ(TFT)が配列されたTFT基板など
が、積層されて構成される。図4は液晶パネルの基本構
成を示し、液晶パネルはTFT基板1と、これを駆動す
る走査回路2およびデータ回路3よりなる。TFT基板
1は2枚の基板1a,1b が積層され、基板1a には縦方
向にn本のドレイン線D1 〜Dn が、基板1b には横方
向にm本のゲート線G1 〜Gm が、互いに格子状をなし
て配列され、両配線D,Gは端部に接続用のパッドPD,
PGをそれぞれ有する。各格子内にはTFT素子と液晶
素子(LC)、コンデンサ(CAP)がそれぞれ形成さ
れ、ドレイン線Dとゲート線Gに対して図示のように接
続されている。走査回路2より各ゲート線G1 〜Gm に
対して順次に走査パルスが供給され、データ回路3より
各ドレイン線D1 〜Dn のいずれかにデータが入力する
と、対応したTFTが走査パルスにより動作して液晶素
子に電荷が与えられ、その透明度が変化してバックに照
射された照明光によりデータに対応した映像がえられ
る。
【0003】上記のTFT基板1の両配線D,GやTF
T素子などの接続点に欠陥があると液晶パネルの品質が
低下するので、この欠陥を検査装置により検出し、可能
なときは修復の措置がとられている。欠陥には線欠陥と
点欠陥があり、またそれぞれが短絡と断線に分かれて各
種があるが、この発明はドレイン線Dとゲート線Gの短
絡に対する検査装置を対象とする。
T素子などの接続点に欠陥があると液晶パネルの品質が
低下するので、この欠陥を検査装置により検出し、可能
なときは修復の措置がとられている。欠陥には線欠陥と
点欠陥があり、またそれぞれが短絡と断線に分かれて各
種があるが、この発明はドレイン線Dとゲート線Gの短
絡に対する検査装置を対象とする。
【0004】図5は、従来行われているドレイン線Dと
ゲート線Gの短絡検査装置の要部を示す。図において、
各ドレイン線DのパッドPD を接地し、各ゲート線Gの
パッドPG にテスト電圧VS を印加する。TFT基板1
の上方に走査型赤外線カメラ4を設け、TFT基板1が
大きいときは、その表面を例えば4区分して順次に撮像
する。格子点PXYが短絡していると、テスト電圧VS に
よる電流が流れて発熱し、その温度が上昇して赤外線を
発光(輻射)するので、これを赤外線カメラ4により撮
像し、その走査によりえられた映像信号を信号処理回路
(図示省略)で処理して格子点PXYの短絡が検出され、
格子点PXYのXY座標値を赤外線カメラ4の走査タイミ
ングより求めて出力される。
ゲート線Gの短絡検査装置の要部を示す。図において、
各ドレイン線DのパッドPD を接地し、各ゲート線Gの
パッドPG にテスト電圧VS を印加する。TFT基板1
の上方に走査型赤外線カメラ4を設け、TFT基板1が
大きいときは、その表面を例えば4区分して順次に撮像
する。格子点PXYが短絡していると、テスト電圧VS に
よる電流が流れて発熱し、その温度が上昇して赤外線を
発光(輻射)するので、これを赤外線カメラ4により撮
像し、その走査によりえられた映像信号を信号処理回路
(図示省略)で処理して格子点PXYの短絡が検出され、
格子点PXYのXY座標値を赤外線カメラ4の走査タイミ
ングより求めて出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の短絡検査におい
ては、短絡格子点PXYの発熱量はテスト電圧の印加開始
とともに漸次増加し、もし、テスト電圧VS とその印加
時間が過大のときは短絡格子点PXYの温度が必要以上に
上昇し、これが周辺に拡散してTFT素子などを焼損す
る危険がある。反対に過小のときは十分な赤外線がえら
れない。また、短絡格子点PXYの短絡抵抗にはバラツキ
があり、しかも印加時間の経過により変化する性質があ
るので、発熱量はマチマチで時間変動する。このような
周辺の焼損を防止し、発熱量の時間変動にかかわらず短
絡格子点PXYを的確に検出する方法が要望されている。
この発明は以上に鑑みてなされたもので、短絡格子点P
XYの周辺が焼損せず、時間変動する発熱量にかかわら
ず、短絡格子点PXYを的確に検出する短絡検査方法を提
供することを目的とする。
ては、短絡格子点PXYの発熱量はテスト電圧の印加開始
とともに漸次増加し、もし、テスト電圧VS とその印加
時間が過大のときは短絡格子点PXYの温度が必要以上に
上昇し、これが周辺に拡散してTFT素子などを焼損す
る危険がある。反対に過小のときは十分な赤外線がえら
れない。また、短絡格子点PXYの短絡抵抗にはバラツキ
があり、しかも印加時間の経過により変化する性質があ
るので、発熱量はマチマチで時間変動する。このような
周辺の焼損を防止し、発熱量の時間変動にかかわらず短
絡格子点PXYを的確に検出する方法が要望されている。
この発明は以上に鑑みてなされたもので、短絡格子点P
XYの周辺が焼損せず、時間変動する発熱量にかかわら
ず、短絡格子点PXYを的確に検出する短絡検査方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成したTFT基板の短絡検査方法であって、前記の短
絡検査装置において、予め短絡格子点を有するテストサ
ンプルに対してテスト電圧を印加し、短絡格子点が十分
な赤外線を発光し、かつ、その発熱量が拡散して周辺部
を焼損しないテスト電圧と、その印加時間および印加停
止時間との最適条件を求め、これをマイクロプロセッサ
に設定する。また、赤外線カメラの映像信号に含まれる
ノイズを除去する閾値を定めて信号処理回路に設定す
る。被検査のTFT基板に対して最適条件によるテスト
電圧の印加と停止とを複数回繰り返し、各印加ごとに、
赤外線カメラにより撮像された発光点の映像信号を信号
処理回路に入力し、閾値に比較してノイズを除去して複
数回サンプリングし、各サンプリングされた振幅の平均
値を算出してメモリに記憶する。マイクロプロセッサに
より各平均値の総和を算出して判定基準値に比較し、こ
れを越えた総和に対する発光点を短絡格子点と判定す
る。
達成したTFT基板の短絡検査方法であって、前記の短
絡検査装置において、予め短絡格子点を有するテストサ
ンプルに対してテスト電圧を印加し、短絡格子点が十分
な赤外線を発光し、かつ、その発熱量が拡散して周辺部
を焼損しないテスト電圧と、その印加時間および印加停
止時間との最適条件を求め、これをマイクロプロセッサ
に設定する。また、赤外線カメラの映像信号に含まれる
ノイズを除去する閾値を定めて信号処理回路に設定す
る。被検査のTFT基板に対して最適条件によるテスト
電圧の印加と停止とを複数回繰り返し、各印加ごとに、
赤外線カメラにより撮像された発光点の映像信号を信号
処理回路に入力し、閾値に比較してノイズを除去して複
数回サンプリングし、各サンプリングされた振幅の平均
値を算出してメモリに記憶する。マイクロプロセッサに
より各平均値の総和を算出して判定基準値に比較し、こ
れを越えた総和に対する発光点を短絡格子点と判定す
る。
【0007】
【作用】上記の短絡検査方法においては、テストサンプ
ルについて、テスト電圧と、その印加時間および停止時
間の最適条件が求められ、被検査のTFT基板に対して
この最適条件によるテスト電圧の印加と停止とが複数回
繰り返される。この最適条件では、繰り返しの都度、発
光点が十分な赤外線を発光するが、しかしその発熱量が
拡散して周辺部を焼損することがない。上記の各印加ご
とに、赤外線カメラにより撮像された発光点の各映像信
号は、信号処理回路に入力し、これに設定された閾値に
よりノイズが除去され、複数回サンプリングされてその
振幅の平均値が算出される。マイクロプロセッサにより
各平均値の総和が算出され、これが基準値を越えたと
き、この発光点が短絡格子点と判定される。このよう
に、繰り返された複数個の映像信号の振幅の平均値の総
和をわざわざ算出して短絡格子点を判定する理由は、ノ
イズを除去し、安定して検出するためである。以上の最
適条件によるテストと、各映像信号の振幅の平均値の総
和による判定により、短絡格子点は安定して検出され
る。
ルについて、テスト電圧と、その印加時間および停止時
間の最適条件が求められ、被検査のTFT基板に対して
この最適条件によるテスト電圧の印加と停止とが複数回
繰り返される。この最適条件では、繰り返しの都度、発
光点が十分な赤外線を発光するが、しかしその発熱量が
拡散して周辺部を焼損することがない。上記の各印加ご
とに、赤外線カメラにより撮像された発光点の各映像信
号は、信号処理回路に入力し、これに設定された閾値に
よりノイズが除去され、複数回サンプリングされてその
振幅の平均値が算出される。マイクロプロセッサにより
各平均値の総和が算出され、これが基準値を越えたと
き、この発光点が短絡格子点と判定される。このよう
に、繰り返された複数個の映像信号の振幅の平均値の総
和をわざわざ算出して短絡格子点を判定する理由は、ノ
イズを除去し、安定して検出するためである。以上の最
適条件によるテストと、各映像信号の振幅の平均値の総
和による判定により、短絡格子点は安定して検出され
る。
【0008】
【実施例】図1〜図3はこの発明の一実施例を示し、図
1は、この発明の短絡検査方法を適用した短絡検査装置
10の概略構成図、図2は、短絡検査方法の一部に対す
る説明図、図3は短絡検査方法の手順を示すフローチャ
ートである。
1は、この発明の短絡検査方法を適用した短絡検査装置
10の概略構成図、図2は、短絡検査方法の一部に対す
る説明図、図3は短絡検査方法の手順を示すフローチャ
ートである。
【0009】図1において、短絡検査装置10は、従来
と同様の赤外線カメラ4を具備し、これに対して電圧制
御部5、信号処理回路6およびデータ処理部7を設けて
構成される。電圧制御部5は、電圧制御回路51と可変直
流電源52、切替え制御回路53およびスイッチ54よりな
り、データ処理部7は、A/D変換器71とマイクロプロ
セッサ(MPU)72、メモリ(MEM)73および出力器
74よりなる。なお、信号処理回路6は回路構成図を図示
しないが、赤外線カメラ4より入力した発光点に対する
映像信号のノイズを除去し、複数回サンプリングしてそ
の平均値を算出し、また赤外線カメラ4の走査タイミン
グ信号より発光点のXY座標値を検出する機能を有する
ハード回路で、通常の技術により容易に構成することが
できる。
と同様の赤外線カメラ4を具備し、これに対して電圧制
御部5、信号処理回路6およびデータ処理部7を設けて
構成される。電圧制御部5は、電圧制御回路51と可変直
流電源52、切替え制御回路53およびスイッチ54よりな
り、データ処理部7は、A/D変換器71とマイクロプロ
セッサ(MPU)72、メモリ(MEM)73および出力器
74よりなる。なお、信号処理回路6は回路構成図を図示
しないが、赤外線カメラ4より入力した発光点に対する
映像信号のノイズを除去し、複数回サンプリングしてそ
の平均値を算出し、また赤外線カメラ4の走査タイミン
グ信号より発光点のXY座標値を検出する機能を有する
ハード回路で、通常の技術により容易に構成することが
できる。
【0010】以下、図1〜図3によりTFT基板1の短
絡検査方法を説明する。まず準備作業として、短絡格子
点を有するTFT基板をテストサンプルとして検査装置
10に装着して、赤外線カメラ5により撮像する(準備
フローチャートのステップ)。電圧制御回路41により
可変直流電源42を、切替制御回路53によりスイッチ54を
それぞれ制御して、テストサンプルに対して、適当なテ
スト電圧VS を印加時間T0 印加し、ついで印加停止時
間T1 だけ停止する。これら3者の各条件をそれぞれ変
化してテストを繰り返し、赤外線カメラ5の映像信号S
Cより短絡格子点の検出が十分可能で、その温度上昇が
周辺の液晶素子などを焼損しない、3者の最適条件を求
め、これをMPU72に設定する(ステップ)。また、
映像信号に含まれているノイズを除去する最適な閾値E
S を求めて信号処理回路6に設定し(ステップ)、さ
らに、総和に対する判定基準値HS を定めてMPU72に
設定すると(ステップ)、準備が完了する。被検査の
TFT基板1の検査においては、検査装置10にTFT
基板1を装着して赤外線カメラ5により撮像する(検査
フローチャートのステップ)。これに対してMPU72
の指令により、電圧制御回路41により可変直流電源42を
制御して上記の最適条件のテスト電圧VS を出力し、切
替え制御回路43によりスイッチ44を切替えて、TFT基
板1に対して最適条件による印加時間T0 の印加と、停
止時間T1 の停止とを複数r回繰り返すと、各印加ごと
に、各発光点の映像信号列SC1〜SCrと、その走査タイ
ミング信号SXYとが逐次に出力されて信号処理回路6に
入力する(ステップ)。図2は、印加時間T0 ,停止
時間T1 の複数r回の繰り返しと、これに対する映像信
号列SC1〜SCrの波形を例示するもので、各映像信号S
C の波形は信号処理回路6において閾値ES 以下のノイ
ズが除去されて検出され、その振幅hが時点t0 〜tq
で複数q回サンプリングされてその平均値hm が算出さ
れる。これとともに、走査タイミング信号SXYにより、
各映像信号列SC に対応した発光点のXY座標値が検出
され、平均値hm とXY座標値はともにA/D変換器71
によりデジタル化されてメモリ73に記憶される(ステッ
プ)。これが終了すると、発光点ごとに平均値hm の
総和Hm が算出される(ステップ)。算出された総和
Hm は、MPU72に設定された判定基準値HS に比較さ
れ(ステップ)、これを越えた総和Hm に対応した発
光点が短絡格子点PXYと判定され、そのXY座標値が出
力器74に出力されて(10)、検査が終了する(11)。総和H
m が判定基準値HS 以下のときは、再検査が必要であれ
ばルーチンはステップに戻って上記と同様に再検査さ
れ、必要がないときは検査終了となる。
絡検査方法を説明する。まず準備作業として、短絡格子
点を有するTFT基板をテストサンプルとして検査装置
10に装着して、赤外線カメラ5により撮像する(準備
フローチャートのステップ)。電圧制御回路41により
可変直流電源42を、切替制御回路53によりスイッチ54を
それぞれ制御して、テストサンプルに対して、適当なテ
スト電圧VS を印加時間T0 印加し、ついで印加停止時
間T1 だけ停止する。これら3者の各条件をそれぞれ変
化してテストを繰り返し、赤外線カメラ5の映像信号S
Cより短絡格子点の検出が十分可能で、その温度上昇が
周辺の液晶素子などを焼損しない、3者の最適条件を求
め、これをMPU72に設定する(ステップ)。また、
映像信号に含まれているノイズを除去する最適な閾値E
S を求めて信号処理回路6に設定し(ステップ)、さ
らに、総和に対する判定基準値HS を定めてMPU72に
設定すると(ステップ)、準備が完了する。被検査の
TFT基板1の検査においては、検査装置10にTFT
基板1を装着して赤外線カメラ5により撮像する(検査
フローチャートのステップ)。これに対してMPU72
の指令により、電圧制御回路41により可変直流電源42を
制御して上記の最適条件のテスト電圧VS を出力し、切
替え制御回路43によりスイッチ44を切替えて、TFT基
板1に対して最適条件による印加時間T0 の印加と、停
止時間T1 の停止とを複数r回繰り返すと、各印加ごと
に、各発光点の映像信号列SC1〜SCrと、その走査タイ
ミング信号SXYとが逐次に出力されて信号処理回路6に
入力する(ステップ)。図2は、印加時間T0 ,停止
時間T1 の複数r回の繰り返しと、これに対する映像信
号列SC1〜SCrの波形を例示するもので、各映像信号S
C の波形は信号処理回路6において閾値ES 以下のノイ
ズが除去されて検出され、その振幅hが時点t0 〜tq
で複数q回サンプリングされてその平均値hm が算出さ
れる。これとともに、走査タイミング信号SXYにより、
各映像信号列SC に対応した発光点のXY座標値が検出
され、平均値hm とXY座標値はともにA/D変換器71
によりデジタル化されてメモリ73に記憶される(ステッ
プ)。これが終了すると、発光点ごとに平均値hm の
総和Hm が算出される(ステップ)。算出された総和
Hm は、MPU72に設定された判定基準値HS に比較さ
れ(ステップ)、これを越えた総和Hm に対応した発
光点が短絡格子点PXYと判定され、そのXY座標値が出
力器74に出力されて(10)、検査が終了する(11)。総和H
m が判定基準値HS 以下のときは、再検査が必要であれ
ばルーチンはステップに戻って上記と同様に再検査さ
れ、必要がないときは検査終了となる。
【0011】
【発明の効果】以上の説明のとおり、この発明による短
絡検査方法においては、予めテストサンプルの短絡格子
点をテストして、テスト電圧とその印加時間および停止
時間の3者に対する最適条件と、映像信号のノイズに対
する適切な閾値とをそれぞれ求め、被検査のTFT基板
に対してこの最適条件によるテスト電圧の印加と停止と
を複数回繰り返し、各印加ごとに、発光点の各映像信号
のノイズを閾値により除去し、複数回サンプリングされ
た振幅の平均値の総和を算出し、これが判定基準値を越
えたとき、この発光点を短絡格子点と判定するもので、
発熱量の時間変動にかかわらず、周辺のTFTなどを焼
損することなく短絡格子点が的確に検出され、TFT基
板の短絡検査の信頼性の向上に寄与するところには大き
いものがある。
絡検査方法においては、予めテストサンプルの短絡格子
点をテストして、テスト電圧とその印加時間および停止
時間の3者に対する最適条件と、映像信号のノイズに対
する適切な閾値とをそれぞれ求め、被検査のTFT基板
に対してこの最適条件によるテスト電圧の印加と停止と
を複数回繰り返し、各印加ごとに、発光点の各映像信号
のノイズを閾値により除去し、複数回サンプリングされ
た振幅の平均値の総和を算出し、これが判定基準値を越
えたとき、この発光点を短絡格子点と判定するもので、
発熱量の時間変動にかかわらず、周辺のTFTなどを焼
損することなく短絡格子点が的確に検出され、TFT基
板の短絡検査の信頼性の向上に寄与するところには大き
いものがある。
【図1】この発明の短絡検査方法を適用した短絡検査装
置10の一実施例における概略構成図である。
置10の一実施例における概略構成図である。
【図2】短絡検査方法の一部に対する説明図で、(a) は
テスト電圧VS の繰り返しによる各映像信号SC の波形
図、(b) は各映像信号SC に対するサンプリングを示す
図である。
テスト電圧VS の繰り返しによる各映像信号SC の波形
図、(b) は各映像信号SC に対するサンプリングを示す
図である。
【図3】短絡検査方法の手順を示すフローチャートで、
(a) は準備に対するもの、(b)は検査に対するものを示
す。
(a) は準備に対するもの、(b)は検査に対するものを示
す。
【図4】液晶パネルの基本構成図である。
【図5】ドレイン線Dとゲート線Gの短絡検査装置の要
部の構成図である。
部の構成図である。
1…TFT基板、1a,1b …基板、2…走査回路、3…
データ回路、4…赤外線カメラ、5…電圧制御部、51…
電圧制御回路、52…可変直流電源、53…切替制御回路、
54…スイッチ、6…信号制御回路、7…データ処理部、
71…A/D変換器、72…マイクロプロセッサ(MP
U)、73…メモリ(MEM)、74…出力器、D1 〜Dn
…ドレイン線、G1 〜Gm …ゲート線、PD,PG …接続
用パッド、TFT…薄膜トランジスタ、LC…液晶損
傷、PXY…短絡格子点、VS …テスト電圧、T0 …印加
時間、T1 …印加停止時間、ES …閾値、SC …映像信
号、SC1〜SCr…映像信号列、h…映像信号波形の振
幅、q…サンプリング回数、hm …振幅の平均値、Hm
…平均値hm の総和、HS …判定基準値、〜(12)…フ
ローチャートのステップ番号。
データ回路、4…赤外線カメラ、5…電圧制御部、51…
電圧制御回路、52…可変直流電源、53…切替制御回路、
54…スイッチ、6…信号制御回路、7…データ処理部、
71…A/D変換器、72…マイクロプロセッサ(MP
U)、73…メモリ(MEM)、74…出力器、D1 〜Dn
…ドレイン線、G1 〜Gm …ゲート線、PD,PG …接続
用パッド、TFT…薄膜トランジスタ、LC…液晶損
傷、PXY…短絡格子点、VS …テスト電圧、T0 …印加
時間、T1 …印加停止時間、ES …閾値、SC …映像信
号、SC1〜SCr…映像信号列、h…映像信号波形の振
幅、q…サンプリング回数、hm …振幅の平均値、Hm
…平均値hm の総和、HS …判定基準値、〜(12)…フ
ローチャートのステップ番号。
Claims (1)
- 【請求項1】 液晶パネル用のTFT基板に格子状に配
列されたドレイン線とゲート線との両線の、いずれかの
一方を接地して他方にテスト電圧を印加し、該両線の短
絡した格子点が発熱し、発光した赤外線を走査型赤外線
カメラにより撮像し、その映像信号を信号処理回路によ
り処理して該短絡格子点を検出するTFT基板の短絡検
査装置において、予め前記短絡格子点を有するテストサ
ンプルに対して前記テスト電圧を印加し、該短絡格子点
が十分な赤外線を発光し、かつその発熱量が拡散して周
辺部を焼損しない該テスト電圧と、その印加時間および
印加停止時間との最適条件を求め、該最適条件をマイク
ロプロセッサに設定し、前記赤外線カメラの映像信号に
含まれるノイズを除去する閾値を定めて前記信号処理回
路に設定し、被検査のTFT基板に対して前記最適条件
によるテスト電圧の印加と停止とを複数回繰り返し、該
各印加ごとに、前記赤外線カメラにより撮像された発光
点の映像信号を前記信号処理回路に入力し、前記閾値に
比較してノイズを除去して複数回サンプリングし、該各
サンプリングされた振幅の平均値を算出してメモリに記
憶し、前記マイクロプロセッサにより該各平均値の総和
を算出して判定基準値に比較し、該判定基準値を越えた
総和に対する発光点を前記短絡格子点と判定することを
特徴とする、TFT基板の短絡検査方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30991493A JPH07140490A (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | Tft基板の短絡検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30991493A JPH07140490A (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | Tft基板の短絡検査方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07140490A true JPH07140490A (ja) | 1995-06-02 |
Family
ID=17998867
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30991493A Pending JPH07140490A (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | Tft基板の短絡検査方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07140490A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014510956A (ja) * | 2011-03-31 | 2014-05-01 | セイジ・エレクトロクロミクス,インコーポレイテッド | 熱撮像を用いてエレクトロクロミックデバイス内の欠陥を検出及び修復するためのシステム及び方法 |
JP2014209100A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-11-06 | フォトン・ダイナミクス・インコーポレーテッド | 検査中にディスプレイをリアルタイムで監視するシステムおよび方法 |
KR20170079828A (ko) * | 2015-12-31 | 2017-07-10 | 삼성전자주식회사 | 패턴 결함 검사 방법 |
US9713224B2 (en) | 2014-01-28 | 2017-07-18 | Koninklijke Philips N.V. | Electroluminescent device with short detection circuit |
-
1993
- 1993-11-16 JP JP30991493A patent/JPH07140490A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014510956A (ja) * | 2011-03-31 | 2014-05-01 | セイジ・エレクトロクロミクス,インコーポレイテッド | 熱撮像を用いてエレクトロクロミックデバイス内の欠陥を検出及び修復するためのシステム及び方法 |
JP2014209100A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-11-06 | フォトン・ダイナミクス・インコーポレーテッド | 検査中にディスプレイをリアルタイムで監視するシステムおよび方法 |
US9713224B2 (en) | 2014-01-28 | 2017-07-18 | Koninklijke Philips N.V. | Electroluminescent device with short detection circuit |
KR20170079828A (ko) * | 2015-12-31 | 2017-07-10 | 삼성전자주식회사 | 패턴 결함 검사 방법 |
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