JPH07139738A - ガスタービン燃焼器 - Google Patents

ガスタービン燃焼器

Info

Publication number
JPH07139738A
JPH07139738A JP28302393A JP28302393A JPH07139738A JP H07139738 A JPH07139738 A JP H07139738A JP 28302393 A JP28302393 A JP 28302393A JP 28302393 A JP28302393 A JP 28302393A JP H07139738 A JPH07139738 A JP H07139738A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustor
resonator
gas turbine
combustion
premixer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28302393A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Inage
真一 稲毛
Masaya Otsuka
雅哉 大塚
Atsushi Miyauchi
敦 宮内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP28302393A priority Critical patent/JPH07139738A/ja
Publication of JPH07139738A publication Critical patent/JPH07139738A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23RGENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
    • F23R2900/00Special features of, or arrangements for continuous combustion chambers; Combustion processes therefor
    • F23R2900/00013Reducing thermo-acoustic vibrations by active means

Abstract

(57)【要約】 【構成】燃焼器中心部には、拡散燃焼方式のパイロット
バーナ7が設置され、パイロット火炎は、副室9を経て
主室10へ流出される。副室9の周囲に設置された予混
合器1の入口からは燃焼用空気3が予混合器内に吹き込
まれ、予混合器に設置された燃料噴射ノズル2より燃料
が予混合器内に噴射される。噴出された燃料及び空気
は、拡散で混合しながら予混合器流路内を流れる。ま
た、副室9の周りに設置されたリング状のヘルムホルツ
共鳴器11の共鳴振動数は、燃焼器の固有振動数と一致
させる。 【効果】燃焼器内の振動燃焼をパッシブに抑制,防止を
行える。さらに、それに伴いNOx発生の抑制も容易に
なる。すなわち、燃焼器内に燃焼器の固有振動数の音波
に共鳴する共鳴器を設けることにより、その音波を吸
収,減衰させ、燃焼器内に存在する振動燃焼の発生原因
となる圧力変動をなくすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスタービン燃焼器に係
り、特に、予混合燃焼方式の採用による窒素酸化物(以
下、NOxと略す)の低減のためのガスタービン燃焼器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、ガスタービン燃焼器では空気と
燃料とを別個に噴出し、混合させながら燃焼させる拡散
燃焼方式が採用されていた。拡散燃焼方式では、燃料濃
度が当量比に近い領域で局所的に2000℃前後の高温
部分が発生する。この高温領域が存在するため、拡散燃
焼は火炎の安定性に優れている。しかし、窒素酸化物
(NOx)は1500℃程度からその生成量が急激に増
えるため、拡散燃焼方式を用いるとNOx排出量が増大
する。従来はNOxを低減するために水や水蒸気を火炎
中に噴射し高温領域における火炎温度を下げる手段が用
いられていたが、全体の平均温度そのものを下げてしま
うために、効率が落ちる問題があった。そのため、近年
では、拡散燃焼方式から予混合燃焼方式に変わりつつあ
る。予混合燃焼方式は、空気と燃料を予め混合した予混
合気を燃焼させるものである。燃料が希薄でかつ予混合
が十分になされていれば局所的な高温領域が生じないた
め、その燃焼方式のみで著しくNOxを低減することが
できる。また、燃焼反応領域が小さく、火炎も短いため
高負荷燃焼に適しており、高効率化が図れる。
【0003】図2に従来の予混合方式の燃焼器の構造を
示す。図において、1は予混合器、2は燃料噴射ノズ
ル、3は空気流である。通常、燃料は、燃料ノズルより
空気流中に噴出される。空気と燃料の混合は専ら各気体
間の移流,拡散により行われる。図において、5はブラ
フボデイと呼ばれる保炎器、6は燃焼器本体、7は燃焼
器断面中央部に設けられる拡散燃焼方式のパイロットバ
ーナである。保炎器5の下流側には、渦列8が形成され
る。渦列8により生じた圧力変動は、音波として予混合
器内部へと伝わる。圧力変動のために、予混合器内での
空気流量も変動を受けるため、圧力変動と同じ周期で予
混合気の燃料濃度にもむらが生じる。燃料のむらによ
り、火炎の温度,圧力も変動する。圧力変動の振動数が
燃焼器の固有振動数と一致する場合、次々にフィードバ
ックがかかり、先の一連の過程(燃焼器内の圧力変動発
生→予混合器内の空気量変動→予混合気の燃料濃度むら
の発生→濃度むらによる火炎の温度,圧力の変動→燃焼
器内の圧力変動発生→…)が繰り返され振動燃焼に至る
と考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的
は、燃焼器の固有振動数と一致する音波が存在しても、
パッシブに音波を吸収,減衰させ、振動燃焼を抑制及び
防止する燃焼器を提供することにある。
【0005】本発明の第二の目的は、低NOxでかつ安
定な燃焼が行えるガスタービン等の燃焼器,ガスタービ
ン機関,ガスタービン用発電設備を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は燃焼器内に前記
燃焼器の固有振動数と一致する音波に対する共鳴器を設
置し、音波を吸収するとともに減衰させることにより第
一の目的を達成するようにしたものである。
【0007】また、本発明は上記共鳴器にヘルムホルツ
共鳴器を用いることにより、さらに効果的に上記第一の
目的を達成するようにしたものである。
【0008】また、本発明は予混合器の一部をヘルムホ
ルツ共鳴器として用いることにより、さらに効果的に上
記第一の目的を達成するようにしたものである。
【0009】また、本発明は共鳴器の体積を可変にし、
共鳴器の固有振動数を任意に設定できるようにすること
により、さらに効果的に上記第一の目的を達成するよう
にしたものである。
【0010】また、本発明は、前述のいずれかのガスタ
ービン用の燃焼器と、前記ガスタービン用燃焼器内で発
生した燃焼気体により駆動するタービンと、前記ガスタ
ービンの回転軸に接触された空気圧縮器を備えたガスタ
ービン機関により第二の目的を達成するようにしたもの
である。
【0011】また、本発明は、いずれかのガスタービン
用の燃焼器と、前記ガスタービン用燃焼器内で発生した
燃焼気体により駆動するタービンと、前記ガスタービン
の駆動により発電を行う発電機とを備えたガスタービン
発電設備により上記第二の目的を達成するようにしたも
のである。
【0012】また、本発明は、いずれかのガスタービン
用の燃焼器と、前記ガスタービン用燃焼器内で発生した
燃焼気体により駆動するタービンと、前記ガスタービン
の駆動により発電を行う発電機と、前記ガスタービンよ
り排出される燃焼気体により蒸気を発生させる廃熱回収
ボイラを備えたコジェネレーションシステムにより第二
の目的を達成するようにしたものである。
【0013】
【作用】本発明の作用を概説すると、第一の目的は、空
気と燃料を混合し予混合気を作る予混合器を有する燃焼
器において、その内部ないし周囲に燃焼器の固有振動数
と一致する音波を吸収する共鳴器を設けることにより達
成できる。すなわち、燃焼器内部にその固有振動数と一
致する音源が存在しかつそのエネルギが十分大きい場
合、振動燃焼が発生する。音源は、乱流による渦の発生
や入り口流速変動等が上げられる。その時、共鳴器は燃
焼器の固有振動数と一致する音波によりエネルギを受け
取り、その内部に共鳴音波を生じさせる。しかし、共鳴
器の体積が十分小さい場合は、共鳴音波はすぐにエネル
ギを失い、減衰する。これにより、選択的に固有振動数
の音波を減衰させることにより振動燃焼の発生を抑制及
び防止でき、第一の目的を達成することができる。
【0014】第一の目的を達成するための本発明の作用
をより効果的にする手段として、共鳴器にヘルムホルツ
共鳴器を用いることがあげられる。ヘルムホルツ共鳴器
の一例を図3に示す。ヘルムホルツ共鳴器は、例えば、
ある量の体積を有する閉領域より管12を突出させるこ
とにより構成できる。最も単純には、片側一端を閉じた
管を用いても良い。その際、ヘルムホルツ共鳴器の固有
振動数fは次式で与えられ、閉領域の体積Vと管12の
径a及び長さLにより一義的に決定される。
【0015】
【数1】
【0016】ここに、Aは管の断面積である。これによ
り、共鳴器の設計が容易となり、さらに効果的に第一の
目的を達成することができる。
【0017】また第一の目的を達成するための本発明の
作用を効果的にする他の手段として、予混合器に一部を
共鳴器として用いることがあげられる。燃焼器の固有振
動数が決まれば、数1より予混合器内で前記固有振動数
の音波が共鳴するように予混合器の直径及び体積を決定
できる。これにより、本発明の燃焼器への適用が容易と
なり、さらに効果的に第一の目的を達成することができ
る。
【0018】さらに第一の目的を達成するための本発明
の作用を効果的にする他の手段として、共鳴器の内部に
音波吸収体を封入することがあげられる。音波吸収体
は、例えば、グラスウール等の耐熱性の繊維が上げられ
る。燃焼前の予混合気は360℃程度であるが、耐熱材
料を用いることにより信頼性を向上できる。音波吸収体
を封入することにより、共鳴器内部に生じた共鳴音波を
効率的にそのエネルギを奪い、減衰できる。これによ
り、振動燃焼の抑制,防止作用をさらに強めることがで
きる。
【0019】さらに第一の目的を達成するための本発明
の作用を効果的にする他の手段として、共鳴器の体積を
可変にしても良い。体積を可変にすることにより、数1
より、任意に共鳴器の固有振動数を設定できる。これ
は、予め燃焼器の固有振動数がわかっていない場合に
は、特に有効である。
【0020】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0021】図1は本発明を実施するための、燃焼器の
一実施例を示すものである。燃焼器中心部には、拡散燃
焼方式のパイロットバーナ7が設置されている。パイロ
ット火炎は、副室9内を経て主室10へ流出される。副
室9の周囲に設置された予混合器1の入口からは燃焼用
空気3が予混合器内に吹き込まれる。さらに、予混合器
に設置された燃料噴射ノズル2より燃料が予混合器内に
噴射される。噴出された燃料及び空気は、拡散で混合し
ながら予混合器流路内を流れる。保炎器5とパイロット
バーナ7により予混合火炎の安定化を図っている。この
実施例では、副室9の周囲にリング状のヘルムホルツ共
鳴器11を設置している。ヘルムホルツ共鳴器の共鳴振
動数は、燃焼器の固有振動数と一致させておく。ヘルム
ホルツ共鳴器11と燃焼器の副室は、円管12により接
続される。燃焼器内でその固有振動数と一致する音波が
発生した場合、共鳴器により吸収,減衰させられる。本
実施例により、低NOxでかつ振動燃焼を抑制,防止で
きる燃焼器を供給できる。
【0022】図4及び図5は本発明の燃焼器に関する他
実施例である。図1と同様に、燃焼器中心部には、拡散
燃焼方式のパイロットバーナ7が設置されている。パイ
ロット火炎は、副室9内を経て主室10へ流出される。
副室9の周囲に設置された予混合器1の入口からは燃焼
用空気3が予混合器内に吹き込まれる。さらに、予混合
器に設置された燃料噴射ノズル2より燃料が予混合器内
に噴射される。噴出された燃料及び空気は、拡散で混合
しながら予混合器流路内を流れる。保炎器5とパイロッ
トバーナ7により予混合火炎の安定化を図っている。こ
の実施例では予混合器の一部をヘルムホルツ共鳴器とし
て使用しており、図5のように予混合器1と共鳴器11
を交互に配置している。共鳴器11は図4のように閉領
域を燃焼器領域と連結する円管部12により構成され
る。この実施例は、NOxの低減にも有効である。その
機構を図6に示す。すなわち、二つの予混合器の間に共
鳴器が存在するために、共鳴器の上部に循環流13が形
成される。循環流13は、既燃焼気体を予混合器1の出
口部に引き戻す役割をはたす。そのため、予混合器1か
ら噴出する予混合気体は、既燃焼気体と混合させられ
る。既燃焼気体は、酸素濃度が低い一種の不活性ガスで
あるため、混合により相対的に予混合気体の空気比を下
げる働きをする。そのため、NOxの発生量を抑制でき
る。
【0023】図7は本発明の燃焼器に関する他実施例を
示すものである。構造は、図1と同様で、燃焼器中心部
には、拡散燃焼方式のパイロットバーナ7が設置されて
いる。パイロット火炎は、副室9内を経て主室10へ噴
き出す。副室9の周囲に設置された予混合器1の入口か
らは燃焼用空気3が予混合器内に吹き込まれる。さら
に、予混合器に設置された燃料噴射ノズル2より燃料が
予混合器内に噴射される。噴出された燃料及び空気は、
拡散で混合しながら予混合器流路内を流れる。保炎器5
とパイロットバーナ7により予混合火炎の安定化を図っ
ている。この実施例では、副室9の周囲にリング状のヘ
ルムホルツ共鳴器11を設置している。ヘルムホルツ共
鳴器の共鳴振動数は、燃焼器の固有振動数と一致させて
おく。ヘルムホルツ共鳴器11と燃焼器の副室は、円管
12により接続される。ヘルムホルツ共鳴器12の内部
には音の吸収体14が封入される。吸収体には、耐熱性
の繊維材、例えば、グラスウール等が最適である。燃焼
器内でその固有振動数と一致する音波が発生した場合、
共鳴器により吸収,減衰させられる。本実施例では吸収
体14により音の吸収,減衰効果をさらに大きくでき
る。本実施例によっても、低NOxでかつ振動燃焼を抑
制,防止できる燃焼器を提供できる。
【0024】図8は本発明の燃焼器に関する他実施例を
示すものである。構造は、図1と同様で、燃焼器中心部
には、拡散燃焼方式のパイロットバーナ7が設置されて
いる。パイロット火炎は、副室9内を経て主室10へ噴
出する。副室9の周囲に設置された予混合器1の入口か
らは燃焼用空気3が予混合器内に吹き込まれる。さら
に、予混合器に設置された燃料噴射ノズル2より燃料が
予混合器内に噴射される。噴出された燃料及び空気は、
拡散で混合しながら予混合器流路内を流れる。保炎器5
とパイロットバーナ7により予混合火炎の安定化を図っ
ている。この実施例では、副室9の周囲にリング状のヘ
ルムホルツ共鳴器11を設置している。ヘルムホルツ共
鳴器11と燃焼器の副室は、円管12により接続され
る。ヘルムホルツ共鳴器11の内部にはピストン15が
設置される。ピストン15を移動させることにより、共
鳴器11の閉領域の体積を変えることができる。予め燃
焼器内の固有振動数が判らない場合、このピストンによ
り共鳴器11の体積を変化させ共鳴振動数を調整でき
る。本実施例によっても、低NOxでかつ振動燃焼を抑
制,防止する燃焼器を提供できる。
【0025】図9は、前述のいずれかの本発明を用いた
燃焼器を実際のガスタービン機関に適用した場合の実施
例である。本実施例で、本発明を用いた燃焼器16によ
り発生した高温の燃焼ガス17は、ガスタービン18へ
供給されガスタービン18を駆動する。ガスタービン1
8は空気圧縮器19と連動されており、ガスタービン1
8で生じた動力の一部は空気圧縮器19の駆動に用いら
れる。空気圧縮器19は、燃焼器16へ接続されており
燃焼用空気3を供給する。本実施例により、低NOxで
かつ燃焼が安定に行えるガスタービン機関を提供するこ
とができる。
【0026】図10は、前述のいずれかの本発明を用い
た燃焼器を実際のガスタービン発電設備に適用した場合
の実施例である。燃焼器16により発生した高温の燃焼
ガス17は、ガスタービン18へ供給され、ガスタービ
ン18を駆動し動力を発生させた後、煙突21を経て大
気へ放出される。ガスタービン18は空気圧縮器19と
連動されており、ガスタービン18で生じた動力の一部
は空気圧縮器19の駆動に用いられる。空気圧縮器19
は、燃焼器16へ接続されており燃焼用空気3を供給す
る。ガスタービン18で発生された残りの動力は発電機
20を駆動するのに用いられる。本実施例により、低N
Oxでかつ燃焼が安定に行えるガスタービン発電設備を
提供できる。
【0027】図11は、前述のいずれかの本発明を用い
た燃焼器を実際のガスタービンコジェネレーションシス
テムに適用した場合の実施例である。本実施例におい
て、燃焼器16により発生した高温の燃焼ガス17は、
ガスタービン18へ供給されガスタービン18で駆動動
力を発生させる。ガスタービン18は空気圧縮器19と
連動されており、ガスタービン18で生じた動力の一部
は空気圧縮器19の駆動に用いられる。空気圧縮器19
は、燃焼器16へ接続されており燃焼用空気3を供給す
る。ガスタービン18で発生した残りの動力は発電機2
0を駆動するのに用いられる。ガスタービン18を駆動
した後、高温燃焼ガス17は、廃熱回収ボイラ22を通
過し蒸気23を発生させた後、煙突24より外気へ放出
される。廃熱回収ボイラ22より発生した蒸気23は、
蒸気タービン24へと導かれ、発電機25を駆動する。
本実施例により、低NOxで燃焼が安定に行え、さらに
高効率なガスタービンコジェネレーションシステムを提
供することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、燃焼器内の振動燃焼を
パッシブに抑制及び防止を行える。さらに、それに伴い
窒素酸化物の抑制も容易になる。すなわち、燃焼器内に
燃焼器の固有振動数の音波に共鳴する共鳴器を設けるこ
とにより、その音波を吸収,減衰させ、燃焼器内に存在
する振動燃焼の発生原因となる圧力変動をなくすことが
できる。簡単な構造により実現でき、稼働部分もないた
め信頼性も高い。
【0029】このため、本発明の予混合器を適用するこ
とで、火炎安定性に優れ、かつ窒素酸化物排出量の少な
いガスタービン等の燃焼器,ガスタービン機関,ガスタ
ービン発電設備及びガスタービンコジェネレーションシ
ステムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す説明図。
【図2】従来の予燃焼器の実施例を示す説明図。
【図3】ヘルムホルツ共鳴器の説明図。
【図4】本発明の第二実施例を示す説明図。
【図5】本発明の第二実施例を示す説明図。
【図6】本発明の第二実施例の低NOx化機構の説明
図。
【図7】本発明の第三実施例を示す説明図。
【図8】本発明の第四実施例を示す説明図。
【図9】本発明を適用したガスタービン機関の実施例を
示すブロック図。
【図10】本発明を適用したガスタービン発電設備の実
施例を示すブロック図。
【図11】本発明を適用したガスタービンコジェネレー
ションシステムの実施例を示すブロック図。
【符号の説明】
1…予混合器、2…燃料噴射ノズル、3…空気流、4…
ライナ、5…保炎器、7…パイロットバーナ、9…副
室、10…主室、11…ヘルムホルツ共鳴器、12…円
管。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気と燃料を混合し予混合気を作る予混合
    器を設け、前記予混合器の出口で予混合気を燃焼させる
    燃焼器において、前記燃焼器の固有振動数と一致する音
    波に対する共鳴器を設け、前記固有振動数の音波を減衰
    させる事を特徴とするガスタービン燃焼器。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記共鳴器としてヘル
    ムホルツ共鳴器を用いる燃焼器。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記予混合器
    の一部をヘルムホルツ共鳴器として使用する燃焼器。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3において、前記共鳴
    器の内部に吸音材を装着した燃焼器。
  5. 【請求項5】請求項1,2または3において、前記共鳴
    器の体積を可変にし、前記共鳴器の固有振動数を可変に
    した燃焼器。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3または4において、前記
    燃焼器と、前記燃焼器内で発生した燃焼気体により駆動
    するタービンと、前記ガスタービンの回転軸に接触され
    た空気圧縮器を備えているガスタービン機関。
  7. 【請求項7】請求項1,2,3または4において、前記
    燃焼器と、前記燃焼器内で発生した燃焼気体により駆動
    するタービンと、前記ガスタービンの駆動により発電を
    行う発電機とを備えているガスタービン発電設備。
  8. 【請求項8】請求項1,2,3,4,5,6または7に
    おいて、前記燃焼器と、前記燃焼器内で発生した燃焼気
    体により駆動するタービンと、前記ガスタービンの駆動
    により発電を行う発電機と、前記ガスタービンより排出
    される燃焼気体により蒸気を発生させる廃熱回収ボイラ
    を備えているコジェネレーションシステム。
JP28302393A 1993-11-12 1993-11-12 ガスタービン燃焼器 Pending JPH07139738A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28302393A JPH07139738A (ja) 1993-11-12 1993-11-12 ガスタービン燃焼器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28302393A JPH07139738A (ja) 1993-11-12 1993-11-12 ガスタービン燃焼器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07139738A true JPH07139738A (ja) 1995-05-30

Family

ID=17660228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28302393A Pending JPH07139738A (ja) 1993-11-12 1993-11-12 ガスタービン燃焼器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07139738A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000146182A (ja) * 1998-11-10 2000-05-26 Asea Brown Boveri Ag バ―ナのために音波の振動増幅をダンピングするためのダンピング装置
JP2002129982A (ja) * 2000-05-26 2002-05-09 Alstom Power Nv 燃焼器内の音響振動を減衰するための装置
JP2005090951A (ja) * 2003-09-16 2005-04-07 General Electric Co <Ge> 燃焼器の音響を低減するための方法及び装置。
JP2007218659A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Toshiba Corp 主蒸気配管および沸騰水型原子力発電プラントの運転方法
JP2008256681A (ja) * 2007-03-14 2008-10-23 Toshiba Corp 原子力プラントの圧力変動監視システム
JP2011002220A (ja) * 2009-06-16 2011-01-06 General Electric Co <Ge> ガスタービンにおけるダイナミックスを軽減するための共振器組立体
JP2011017523A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 General Electric Co <Ge> 一体の共振器を持つ噴射器
JP2013242136A (ja) * 2012-05-21 2013-12-05 General Electric Co <Ge> ターボ機械燃焼器およびターボ機械燃焼器内の燃焼ダイナミックスを調整するための方法
JP2014152979A (ja) * 2013-02-07 2014-08-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 音響ダンパ、燃焼器およびガスタービン
JP2015518102A (ja) * 2012-03-20 2015-06-25 アルストム テクノロジー リミテッドALSTOM Technology Ltd 環状ヘルムホルツダンパ
JP2015518534A (ja) * 2012-03-21 2015-07-02 アルストム テクノロジー リミテッドALSTOM Technology Ltd 燃焼室内の複数の位置での同時かつ広帯域の減衰
JP2016524686A (ja) * 2013-05-14 2016-08-18 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフトSiemens Aktiengesellschaft ガスタービンエンジンの燃焼器用の音響減衰システム

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000146182A (ja) * 1998-11-10 2000-05-26 Asea Brown Boveri Ag バ―ナのために音波の振動増幅をダンピングするためのダンピング装置
JP4511658B2 (ja) * 1998-11-10 2010-07-28 アルストム バーナのために音波の振動増幅をダンピングするためのダンピング装置
JP2002129982A (ja) * 2000-05-26 2002-05-09 Alstom Power Nv 燃焼器内の音響振動を減衰するための装置
JP4620416B2 (ja) * 2003-09-16 2011-01-26 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 燃焼器の音響を低減するための方法及び装置。
JP2005090951A (ja) * 2003-09-16 2005-04-07 General Electric Co <Ge> 燃焼器の音響を低減するための方法及び装置。
JP2007218659A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Toshiba Corp 主蒸気配管および沸騰水型原子力発電プラントの運転方法
JP4551875B2 (ja) * 2006-02-15 2010-09-29 株式会社東芝 主蒸気配管
JP2008256681A (ja) * 2007-03-14 2008-10-23 Toshiba Corp 原子力プラントの圧力変動監視システム
JP2011002220A (ja) * 2009-06-16 2011-01-06 General Electric Co <Ge> ガスタービンにおけるダイナミックスを軽減するための共振器組立体
JP2011017523A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 General Electric Co <Ge> 一体の共振器を持つ噴射器
US8789372B2 (en) 2009-07-08 2014-07-29 General Electric Company Injector with integrated resonator
JP2015518102A (ja) * 2012-03-20 2015-06-25 アルストム テクノロジー リミテッドALSTOM Technology Ltd 環状ヘルムホルツダンパ
JP2015518534A (ja) * 2012-03-21 2015-07-02 アルストム テクノロジー リミテッドALSTOM Technology Ltd 燃焼室内の複数の位置での同時かつ広帯域の減衰
US10546070B2 (en) 2012-03-21 2020-01-28 Ansaldo Energia Switzerland AG Simultaneous broadband damping at multiple locations in a combustion chamber
JP2013242136A (ja) * 2012-05-21 2013-12-05 General Electric Co <Ge> ターボ機械燃焼器およびターボ機械燃焼器内の燃焼ダイナミックスを調整するための方法
JP2014152979A (ja) * 2013-02-07 2014-08-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 音響ダンパ、燃焼器およびガスタービン
JP2016524686A (ja) * 2013-05-14 2016-08-18 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフトSiemens Aktiengesellschaft ガスタービンエンジンの燃焼器用の音響減衰システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4733284B2 (ja) ガスタービンエンジンの排気を低減する方法及び装置
US7578130B1 (en) Methods and systems for combustion dynamics reduction
EP1934530B1 (en) Method for operating a turbine engine
EP1213539B1 (en) Gas turbine combustor, gas turbine, and jet engine
US7320222B2 (en) Burner, method for operating a burner and gas turbine
JP4658471B2 (ja) ガスタービンエンジンの燃焼器エミッションを減少させる方法及び装置
JP4958709B2 (ja) 燃焼器音響作用の低減を促進する装置
JP4205199B2 (ja) 燃焼火炎を動的に安定化させた低NOx燃焼器
US6272842B1 (en) Combustor tuning
US6973790B2 (en) Gas turbine combustor, gas turbine, and jet engine
US6269646B1 (en) Combustors with improved dynamics
RU2655107C2 (ru) Камера сгорания газовой турбины и установка, содержащая камеру сгорания (варианты)
JP2002022171A (ja) 旋回安定化ミキサで燃焼器排出物を減らす方法と装置
KR101626692B1 (ko) 연소기
JPH07139738A (ja) ガスタービン燃焼器
JP2007113911A (ja) 段階的燃料予混合器を備える燃焼器
EP2627950A1 (en) Combustion system for a gas turbine comprising a resonator
US20030101729A1 (en) Retrofittable air assisted fuel injection method to control gaseous and acoustic emissions
EP2758713A1 (en) Combustor cap for damping low frequency dynamics
RU2541478C2 (ru) Система форсунок и способ демпфирования такой системы форсунок
Paschereit et al. Control of thermoacoustic instabilities in a premixed combustor by fuel modulation
JP2005090951A (ja) 燃焼器の音響を低減するための方法及び装置。
WO2018181002A1 (ja) 燃焼装置及びガスタービン
JPH1183017A (ja) ガスタービン用燃焼器
CN115597088A (zh) 燃烧室结构、燃烧调控的方法