JPH1183017A - ガスタービン用燃焼器 - Google Patents
ガスタービン用燃焼器Info
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- JPH1183017A JPH1183017A JP9242690A JP24269097A JPH1183017A JP H1183017 A JPH1183017 A JP H1183017A JP 9242690 A JP9242690 A JP 9242690A JP 24269097 A JP24269097 A JP 24269097A JP H1183017 A JPH1183017 A JP H1183017A
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- Japan
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- combustion
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Links
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- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims abstract description 22
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims abstract description 22
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims abstract description 13
- 239000000446 fuel Substances 0.000 abstract description 17
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 35
- 239000000567 combustion gas Substances 0.000 description 7
- MWUXSHHQAYIFBG-UHFFFAOYSA-N Nitric oxide Chemical compound O=[N] MWUXSHHQAYIFBG-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
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- 238000010790 dilution Methods 0.000 description 1
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- 230000001629 suppression Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23R—GENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
- F23R3/00—Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel
- F23R3/02—Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel characterised by the air-flow or gas-flow configuration
- F23R3/04—Air inlet arrangements
- F23R3/10—Air inlet arrangements for primary air
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05B—INDEXING SCHEME RELATING TO WIND, SPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS, TO MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS COVERED BY SUBCLASSES F03B, F03D AND F03G
- F05B2260/00—Function
- F05B2260/20—Heat transfer, e.g. cooling
- F05B2260/202—Heat transfer, e.g. cooling by film cooling
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 蒸気冷却壁を有する燃焼器において、冷却壁
面近傍の混合流の低速域における燃料濃度の増大を抑制
することによりＮＯx 排出量の低減及び燃料振動の抑制
がなされた燃焼器を得る。 【解決手段】 燃焼室の周壁が蒸気により冷却される蒸
気冷却壁にて構成されたガスタービン用燃焼器におい
て、上記燃焼室の上流寄りの上記周壁に、燃焼室内に空
気を注入するための空気穴を設け、同空気穴から上記周
壁の壁面近傍に空気を供給するように構成し、この空気
のフィルム流により壁面近傍における燃料濃度の上昇を
抑制する。
面近傍の混合流の低速域における燃料濃度の増大を抑制
することによりＮＯx 排出量の低減及び燃料振動の抑制
がなされた燃焼器を得る。 【解決手段】 燃焼室の周壁が蒸気により冷却される蒸
気冷却壁にて構成されたガスタービン用燃焼器におい
て、上記燃焼室の上流寄りの上記周壁に、燃焼室内に空
気を注入するための空気穴を設け、同空気穴から上記周
壁の壁面近傍に空気を供給するように構成し、この空気
のフィルム流により壁面近傍における燃料濃度の上昇を
抑制する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はガスタービンの燃焼
器に関し、特に周壁を蒸気で冷却するようにした燃焼器
に関する。
器に関し、特に周壁を蒸気で冷却するようにした燃焼器
に関する。
【０００２】
【従来の技術】図３にはガスタービンプラントの配置構
成図が示されている。図３において、６はコンプレッ
サ、７は燃焼器、８は同コンプレッサ６と同軸のタービ
ンである。９は上記タービン８を駆動後の排気ガスエネ
ルギを回収するための排ガスボイラである。
成図が示されている。図３において、６はコンプレッ
サ、７は燃焼器、８は同コンプレッサ６と同軸のタービ
ンである。９は上記タービン８を駆動後の排気ガスエネ
ルギを回収するための排ガスボイラである。
【０００３】上記ガスタービンプラントにおいて、ター
ビン８と同軸駆動されるコンプレッサ６により圧縮され
た燃焼用空気は燃焼器７に導かれる。同燃焼器７におい
ては上記加圧空気中に燃料を噴射して燃焼せしめる。こ
の燃焼ガスはガスタービン８に導かれて膨張仕事をなし
た後排ガスボイラ９に導かれる。ガスタービン８の出力
軸には発電機（図示省略）が連結され、駆動される。
ビン８と同軸駆動されるコンプレッサ６により圧縮され
た燃焼用空気は燃焼器７に導かれる。同燃焼器７におい
ては上記加圧空気中に燃料を噴射して燃焼せしめる。こ
の燃焼ガスはガスタービン８に導かれて膨張仕事をなし
た後排ガスボイラ９に導かれる。ガスタービン８の出力
軸には発電機（図示省略）が連結され、駆動される。
【０００４】上記排ガスボイラ９においては、ガスター
ビンからの排気ガスにより水を加熱して蒸気を発生せし
める。この蒸気は蒸気タービン（図示省略）に導かれて
これを駆動する。また上記蒸気の一部は冷却蒸気として
上記燃焼器７に導かれ、同燃焼器７の周壁の冷却に使用
される。
ビンからの排気ガスにより水を加熱して蒸気を発生せし
める。この蒸気は蒸気タービン（図示省略）に導かれて
これを駆動する。また上記蒸気の一部は冷却蒸気として
上記燃焼器７に導かれ、同燃焼器７の周壁の冷却に使用
される。
【０００５】図２には上記冷却蒸気により周壁を冷却す
るようにした燃焼器７の１例が示されている。かかる蒸
気冷却式の燃焼器７は、タービン入口温度１５００℃程
度の高温の燃焼ガスが生成される燃焼器に採用されてい
る。図２において、２は蒸気冷却壁（周壁）であり、上
記排ガスボイラ９により発生した蒸気のうちの蒸気ター
ビン（図示省略）にて膨張仕事をなして一定温度まで降
温した蒸気が冷却蒸気として内部を通流することにより
壁面が冷却されるようになっている。
るようにした燃焼器７の１例が示されている。かかる蒸
気冷却式の燃焼器７は、タービン入口温度１５００℃程
度の高温の燃焼ガスが生成される燃焼器に採用されてい
る。図２において、２は蒸気冷却壁（周壁）であり、上
記排ガスボイラ９により発生した蒸気のうちの蒸気ター
ビン（図示省略）にて膨張仕事をなして一定温度まで降
温した蒸気が冷却蒸気として内部を通流することにより
壁面が冷却されるようになっている。
【０００６】１０は上記蒸気冷却壁２で囲まれた燃焼室
であり、同燃焼室１０内には上記コンプレッサ６からの
圧縮空気が導入されている。また上記燃焼室１０の上流
側の壁部には、中央部にパイロットノズル４が取付けら
れるとともに、同パイロットノズル４の外側には複数の
メインノズル３が円周方向等間隔に配設されている。２
ａは燃焼ガスの出口である。
であり、同燃焼室１０内には上記コンプレッサ６からの
圧縮空気が導入されている。また上記燃焼室１０の上流
側の壁部には、中央部にパイロットノズル４が取付けら
れるとともに、同パイロットノズル４の外側には複数の
メインノズル３が円周方向等間隔に配設されている。２
ａは燃焼ガスの出口である。
【０００７】上記燃焼器７の稼動時において、燃焼室１
０内に導入された加圧空気中にパイロットノズル４から
燃料を噴射して着火せしめ、次いでこの着火火炎中に複
数のメインノズル３から燃料を噴射して空気と混合さ
せ、燃焼火炎５を形成する。燃焼ガスは出口２ａから導
出され、ガスタービン８に送られてこれを駆動する。
０内に導入された加圧空気中にパイロットノズル４から
燃料を噴射して着火せしめ、次いでこの着火火炎中に複
数のメインノズル３から燃料を噴射して空気と混合さ
せ、燃焼火炎５を形成する。燃焼ガスは出口２ａから導
出され、ガスタービン８に送られてこれを駆動する。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】図２に示されるような
従来の蒸気冷却式の燃焼器７においては、蒸気冷却壁２
の内周面近傍における空気流の低速域、即ち図２のＢ部
における燃料濃度が大きくなる（濃度が濃くなる）傾向
にある。このため、上記Ｂ部にて生起された火炎５が蒸
気冷却壁２の内面近傍を上流側（ノズル３，４側）へ伝
播され、その結果、燃焼温度の上昇によるＮＯx （窒素
酸化物）の排出量の増加や、急激な燃焼による燃焼振動
の増大等の不具合の発生をみるという問題点を有してい
る。
従来の蒸気冷却式の燃焼器７においては、蒸気冷却壁２
の内周面近傍における空気流の低速域、即ち図２のＢ部
における燃料濃度が大きくなる（濃度が濃くなる）傾向
にある。このため、上記Ｂ部にて生起された火炎５が蒸
気冷却壁２の内面近傍を上流側（ノズル３，４側）へ伝
播され、その結果、燃焼温度の上昇によるＮＯx （窒素
酸化物）の排出量の増加や、急激な燃焼による燃焼振動
の増大等の不具合の発生をみるという問題点を有してい
る。
【０００９】本発明の目的は、蒸気冷却壁を有する燃焼
器において、冷却壁面近傍の混合流の低速域における燃
料濃度の増大を抑制することによりＮＯx 排出量の低減
及び燃料振動の抑制がなされた燃焼器を得ることにあ
る。
器において、冷却壁面近傍の混合流の低速域における燃
料濃度の増大を抑制することによりＮＯx 排出量の低減
及び燃料振動の抑制がなされた燃焼器を得ることにあ
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような問
題点を解決するもので、その要旨とする手段は、燃焼室
の周壁が蒸気により冷却される蒸気冷却壁にて構成され
たガスタービン用燃焼器において、上記燃焼室の上流寄
りの上記周壁に、燃焼室内に空気を注入するための空気
穴を設け、同空気穴から上記周壁の壁面近傍に空気を供
給するように構成したことにある。
題点を解決するもので、その要旨とする手段は、燃焼室
の周壁が蒸気により冷却される蒸気冷却壁にて構成され
たガスタービン用燃焼器において、上記燃焼室の上流寄
りの上記周壁に、燃焼室内に空気を注入するための空気
穴を設け、同空気穴から上記周壁の壁面近傍に空気を供
給するように構成したことにある。
【００１１】上記のようなガスタービン燃焼器にあって
は、燃焼室内において、コンプレッサからの圧縮空気中
にパイロットノズル及びメインノズルから燃料が噴射さ
れるが、この際において、燃焼室内の上流寄り、つまり
ノズル寄りの周壁近傍の部位における空気流の低速域で
は燃料濃度が上昇する（濃くなる）。
は、燃焼室内において、コンプレッサからの圧縮空気中
にパイロットノズル及びメインノズルから燃料が噴射さ
れるが、この際において、燃焼室内の上流寄り、つまり
ノズル寄りの周壁近傍の部位における空気流の低速域で
は燃料濃度が上昇する（濃くなる）。
【００１２】然るに本発明においては、かかる低速域に
空気穴から空気を供給しているので、この希釈空気が周
壁近傍の上記低速域にフィルム流を形成し、このフィル
ム流によってこの部位の燃料濃度の上昇が抑制される。
空気穴から空気を供給しているので、この希釈空気が周
壁近傍の上記低速域にフィルム流を形成し、このフィル
ム流によってこの部位の燃料濃度の上昇が抑制される。
【００１３】これによって燃焼室中央部から発達した火
炎が周壁面に沿って上流側へと伝播するのが阻止され、
かかる火炎の伝播による燃焼温度の上昇及びこれに伴な
うＮＯx 排出量の増大が抑制されるとともに、燃焼圧
力、温度の急上昇による燃焼振動の発生が防止される。
炎が周壁面に沿って上流側へと伝播するのが阻止され、
かかる火炎の伝播による燃焼温度の上昇及びこれに伴な
うＮＯx 排出量の増大が抑制されるとともに、燃焼圧
力、温度の急上昇による燃焼振動の発生が防止される。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下図１〜図２及び図３を参照し
て本発明の実施形態につき詳細に説明する。
て本発明の実施形態につき詳細に説明する。
【００１５】本発明は図３に示されるガスタービンプラ
ントの燃焼器に適用されるものである。図３において、
６はガスタービンのコンプレッサ、７は燃焼器、８は同
コンプレッサと同軸配置されたタービン、９は同タービ
ンからの排気ガスエネルギを回収するための排ガスボイ
ラである。
ントの燃焼器に適用されるものである。図３において、
６はガスタービンのコンプレッサ、７は燃焼器、８は同
コンプレッサと同軸配置されたタービン、９は同タービ
ンからの排気ガスエネルギを回収するための排ガスボイ
ラである。
【００１６】上記ガスタービンプラントにおいて、ター
ビン８と同軸駆動されるコンプレッサ６により圧縮され
た燃焼用空気は燃焼器７に導かれる。燃焼器７において
は上記加圧空気中に燃料を噴射して燃焼せしめる。この
燃焼ガスはガスタービン８に導かれて膨張仕事をなした
後排ガスボイラ９に導かれる。ガスタービン８の出力軸
には発電機（図示省略）が連結され、駆動される。
ビン８と同軸駆動されるコンプレッサ６により圧縮され
た燃焼用空気は燃焼器７に導かれる。燃焼器７において
は上記加圧空気中に燃料を噴射して燃焼せしめる。この
燃焼ガスはガスタービン８に導かれて膨張仕事をなした
後排ガスボイラ９に導かれる。ガスタービン８の出力軸
には発電機（図示省略）が連結され、駆動される。
【００１７】上記排ガスボイラ９においては、ガスター
ビンからの排気ガスにより水を加熱して蒸気を発生せし
める。この蒸気は蒸気タービン（図示省略）に導かれて
これを駆動する。また上記蒸気の一部は冷却蒸気として
上記燃焼器７に導かれ、同燃焼器７の周壁の冷却に使用
される。
ビンからの排気ガスにより水を加熱して蒸気を発生せし
める。この蒸気は蒸気タービン（図示省略）に導かれて
これを駆動する。また上記蒸気の一部は冷却蒸気として
上記燃焼器７に導かれ、同燃焼器７の周壁の冷却に使用
される。
【００１８】本発明は上記のように構成されたガスター
ビンの燃焼器７の改良に係るものであり、図１は本発明
の実施形態に係るガスタービンの燃焼器の要部断面図、
図２は図１のＡ部拡大断面図である。
ビンの燃焼器７の改良に係るものであり、図１は本発明
の実施形態に係るガスタービンの燃焼器の要部断面図、
図２は図１のＡ部拡大断面図である。
【００１９】図１において、２は蒸気冷却壁、即ち周壁
であり、上記排ガスボイラ９により発生した蒸気のうち
の蒸気タービン（図示省略）にて膨張仕事をなして一定
温度まで降温した蒸気が冷却蒸気として内部を通流する
ことにより壁面が冷却されるようになっている。
であり、上記排ガスボイラ９により発生した蒸気のうち
の蒸気タービン（図示省略）にて膨張仕事をなして一定
温度まで降温した蒸気が冷却蒸気として内部を通流する
ことにより壁面が冷却されるようになっている。
【００２０】１０は上記蒸気冷却壁２で囲まれた燃焼室
であり、同燃焼室１０内には上記コンプレッサ６からの
圧縮空気が導入されている。また上記燃焼室１０の上流
側の壁部には、中央部にパイロットノズル４が取付けら
れるとともに、同パイロットノズル４の外側には複数の
メインノズルが円周方向等間隔に配設されている。２ａ
は燃焼ガスの出口である。以上の構成は図２に示す従来
のものと同様である。
であり、同燃焼室１０内には上記コンプレッサ６からの
圧縮空気が導入されている。また上記燃焼室１０の上流
側の壁部には、中央部にパイロットノズル４が取付けら
れるとともに、同パイロットノズル４の外側には複数の
メインノズルが円周方向等間隔に配設されている。２ａ
は燃焼ガスの出口である。以上の構成は図２に示す従来
のものと同様である。
【００２１】本発明の実施形態は上記燃焼器の周壁（蒸
気冷却壁）を改良している。即ち図１において、上記燃
焼器７の周壁即ち蒸気冷却壁２の上流側部位、つまり上
記メインノズル３の外側寄りの部位には、周方向に沿っ
て適宜な間隔で以って複数個の空気穴１が穿設されてい
る。上記空気穴１は１列あるいは複数列（この実施形態
では２列）穿設され、各空気穴１にはコンプレッサ６の
出口に接続される空気管１１を通してコンプレッサ出口
の加圧空気が導かれ、同空気はこの空気穴１から燃焼室
１０内に噴出せしめられるようになっている。
気冷却壁）を改良している。即ち図１において、上記燃
焼器７の周壁即ち蒸気冷却壁２の上流側部位、つまり上
記メインノズル３の外側寄りの部位には、周方向に沿っ
て適宜な間隔で以って複数個の空気穴１が穿設されてい
る。上記空気穴１は１列あるいは複数列（この実施形態
では２列）穿設され、各空気穴１にはコンプレッサ６の
出口に接続される空気管１１を通してコンプレッサ出口
の加圧空気が導かれ、同空気はこの空気穴１から燃焼室
１０内に噴出せしめられるようになっている。
【００２２】上記構成からなるガスタービンの運転時に
おいて、燃焼器７の燃焼室１０内に導入された加圧空気
中にパイロットノズル４から燃料を噴射して着火せし
め、次いでこの着火火炎中に複数のメインノズル３から
燃料を噴射して空気と混合させ、燃焼火炎５を形成す
る。このようにして生成された燃焼ガスは燃焼室の出口
２ａから導出され、ガスタービン８に送られてこれを駆
動する。
おいて、燃焼器７の燃焼室１０内に導入された加圧空気
中にパイロットノズル４から燃料を噴射して着火せし
め、次いでこの着火火炎中に複数のメインノズル３から
燃料を噴射して空気と混合させ、燃焼火炎５を形成す
る。このようにして生成された燃焼ガスは燃焼室の出口
２ａから導出され、ガスタービン８に送られてこれを駆
動する。
【００２３】かかる燃焼室１０内での燃焼時において、
同燃焼室１０の上流寄り、つまりノズル３，４寄りの蒸
気冷却壁２の壁面近傍は空気流の低速域となっており、
このため図４に示される従来の燃焼器にあっては、同低
速域では燃料濃度が上昇する（濃くなる）。
同燃焼室１０の上流寄り、つまりノズル３，４寄りの蒸
気冷却壁２の壁面近傍は空気流の低速域となっており、
このため図４に示される従来の燃焼器にあっては、同低
速域では燃料濃度が上昇する（濃くなる）。
【００２４】しかしながら本発明の実施形態において
は、蒸気冷却壁２に穿設された複数の空気穴から上記低
速域に空気を供給しているので、この希釈空気が上記低
速域にフィルム流を形成し、このフィルム流によってか
かる部位の燃料濃度の上昇が抑制される。
は、蒸気冷却壁２に穿設された複数の空気穴から上記低
速域に空気を供給しているので、この希釈空気が上記低
速域にフィルム流を形成し、このフィルム流によってか
かる部位の燃料濃度の上昇が抑制される。
【００２５】これによって燃焼室１０の中央部から発達
した火炎が上流側へと伝播するのが阻止され、かかる火
炎の伝播による燃焼温度の上昇が抑制され、これに伴な
うＮＯx の排出量が低減される。また、燃焼圧力及び温
度の急上昇による燃焼振動の発生が回避される。
した火炎が上流側へと伝播するのが阻止され、かかる火
炎の伝播による燃焼温度の上昇が抑制され、これに伴な
うＮＯx の排出量が低減される。また、燃焼圧力及び温
度の急上昇による燃焼振動の発生が回避される。
【００２６】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
本発明によれば、燃焼室内の上流の周壁近傍の空気流の
低速域に空気穴から希釈空気を供給することにより、同
低速域における燃料濃度の上昇が抑制される。これによ
って燃焼火炎が上記低速域に伝播されるのが阻止され、
かかる火炎の伝播による燃焼温度の上昇及びこれに伴な
うＮＯx 排出量の増大が抑制されるとともに、燃焼圧力
及び温度の急上昇による燃焼振動の発生が防止される。
本発明によれば、燃焼室内の上流の周壁近傍の空気流の
低速域に空気穴から希釈空気を供給することにより、同
低速域における燃料濃度の上昇が抑制される。これによ
って燃焼火炎が上記低速域に伝播されるのが阻止され、
かかる火炎の伝播による燃焼温度の上昇及びこれに伴な
うＮＯx 排出量の増大が抑制されるとともに、燃焼圧力
及び温度の急上昇による燃焼振動の発生が防止される。
【００２７】従って本発明によれば、燃焼器の周壁に空
気穴を設けるという、きわめて簡単かつ低コストの手段
で以って、ＮＯx 排出量が低減され、燃焼振動の発生が
防止されたガスタービンを得ることができる。
気穴を設けるという、きわめて簡単かつ低コストの手段
で以って、ＮＯx 排出量が低減され、燃焼振動の発生が
防止されたガスタービンを得ることができる。
【図１】本発明の実施形態に係るガスタービン用燃焼器
の要部断面図。
の要部断面図。
【図２】図１のＡ部拡大断面図。
【図３】ガスタービンプラントの配置構成図。
【図４】従来の燃焼器を示す図１応当図。
１ 空気穴 ２ 蒸気冷却壁（周壁） ３ メインノズル ４ パイロットノズル ５ 火炎 ７ 燃焼器 １０ 燃焼室 １１ 空気管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤松 真児 兵庫県高砂市荒井町新浜２丁目１番１号 三菱重工業株式会社高砂製作所内
Claims (1)
- 【請求項１】 燃焼室の周壁が蒸気により冷却される蒸
気冷却壁にて構成されたガスタービン用燃焼器におい
て、上記燃焼室の上流寄りの上記周壁に、燃焼室内に空
気を注入するための空気穴を設け、同空気穴から上記周
壁の壁面近傍に空気を供給するように構成したことを特
徴とするガスタービン用燃焼器。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9242690A JPH1183017A (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | ガスタービン用燃焼器 |
| DE69816383T DE69816383T2 (de) | 1997-09-08 | 1998-08-25 | Gasturbinenbrennkammer |
| EP98116007A EP0900982B1 (en) | 1997-09-08 | 1998-08-25 | Gas turbine combustor |
| US09/145,499 US6105372A (en) | 1997-09-08 | 1998-09-02 | Gas turbine combustor |
| CA002246218A CA2246218C (en) | 1997-09-08 | 1998-09-02 | Gas turbine combustor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9242690A JPH1183017A (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | ガスタービン用燃焼器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1183017A true JPH1183017A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17092798
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9242690A Pending JPH1183017A (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | ガスタービン用燃焼器 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6105372A (ja) |
| EP (1) | EP0900982B1 (ja) |
| JP (1) | JPH1183017A (ja) |
| CA (1) | CA2246218C (ja) |
| DE (1) | DE69816383T2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003013747A (ja) * | 2001-06-29 | 2003-01-15 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ガスタービン燃焼器 |
Families Citing this family (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3962554B2 (ja) | 2001-04-19 | 2007-08-22 | 三菱重工業株式会社 | ガスタービン燃焼器及びガスタービン |
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