JPH0713912B2 - ワークコイル - Google Patents

ワークコイル

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JPH0713912B2
JPH0713912B2 JP1071967A JP7196789A JPH0713912B2 JP H0713912 B2 JPH0713912 B2 JP H0713912B2 JP 1071967 A JP1071967 A JP 1071967A JP 7196789 A JP7196789 A JP 7196789A JP H0713912 B2 JPH0713912 B2 JP H0713912B2
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JP
Japan
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wire
work coil
litz wire
litz
strip
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JP1071967A
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English (en)
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JPH02265190A (ja
Inventor
長司 千葉
和見 佐野
貞 渡辺
崗哉 野崎
壽夫 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Electric Power Co Inc
Tokin Corp
Original Assignee
Tohoku Electric Power Co Inc
Tokin Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、誘導加熱器に用いられるワークコイルに関す
る。
[従来の技術] 一般に、鍋等の加熱を行う電磁調理器に用いられるワー
クコイルは、リッツ線を、単に渦巻状に巻いたものであ
る。リッツ線は第3図(a)に示す導体部31aと絶縁被
覆31bからなる素線31を第3図(b)に示すように撚り
合せた導線32を、第3図(c)に示すように繊維状絶縁
材33で破ったものである。リッツ線は個々に絶縁された
素線31を撚り合せることにより、表皮効果を抑えるもの
である。
このようなワークコイルを備えた電磁調理器は、主に
鉄、ステンレスといった磁性体で、固有抵抗の大きい材
料からる鍋の加熱に適している。この電磁調理器を固有
抵抗の小さい材料からなる鍋、例えば、アルミ鍋の加熱
にそのまま用いることはできない。ワークコイルに供給
する電力の周波数を50KHz程度(鉄鍋等の加熱に用いる
ときは20KHz程度)にしなければならないからである。
このため、鉄鍋用ワークコイルをそのまま用いるとリッ
ツ線の素線において表皮効果が著しくなり、加えて、ワ
ークコイルに流れる電流も鉄鍋を加熱するときの10倍程
度になるので、ワークコイルが直ちに焼損してしまう。
このような焼損を防ぐには、リッツ線の表皮効果の影響
を抑えればよい。それにはリッツ線を構成する素線の導
体部の径を細くし、素線の数を増やせばよい。
従来、リッツ線を構成する素線の径を細くし、素線の数
を増やしたワークコイルとして第4図に示すようなもの
がある。
第4図(a)に示すワークコイル41はリッツ線42の素線
を細くする一方、リッツ線42の断面積Sとしては、ワー
クコイルに流れる電流をI[A]としたときに、S≧I
[mm2]で表わされる断面積Sを有するように太くして
いる。
また、第4(b)に示すワークコイルは素線を細くする
一方、ワークコイルに流れる電流をI[A]としたとき
に、S≧I[mm2]で表わされる導体の総断面積Sを有
するように複数のリッツ線を上下方向に並列に並べてい
る。このときの電流分布を第5図(a)〜(c)に示
す。尚、第5図(a)は、ワークコイル51とトッププレ
ート52上の鍋53の断面の電流密度を・で現している。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、リッツ線を太くすると、電磁調理器の大
きさが決まっている場合には巻数を減らさなければなら
ず、この場合には負荷抵抗が減少し、熱効率が悪くな
る。
また、複数のリッツ線を上下方向に並列に並べると、ワ
ークコイル上に載せられる鍋との間に近接効果が生じ、
鍋に近いリッツ線即ち上側のリッツ線に電流が集中し、
焼損するといった問題点がある。
本発明は、固有抵抗の小さい材料からなる鍋の加熱を高
効率で行えるワークコイルの提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、導線部を渦巻状に巻いた、誘導加熱器
のワークコイルにおいて、前記導線部が複数のリッツ線
を帯状に編んだ帯状リッツ線であり、前記リッツ線を構
成する導体素線の直径が該導体素線の表皮の厚さの1倍
乃至1/10倍であり、前記帯状リッツ線に流れる電流をI
[A]としたとき、該帯状リッツ線の導体部の断面積S
[mm2]が、1/2I≦S≦10I、で表わされる範囲にあるこ
とを特徴とするワークコイルが得られる。
[実施例] 以下に図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図に本発明の一実施例を示す。本実施例のワークコ
イルは、第1図(a)に示すように複数(ここでは9
本)のリッツ線11を帯状に編み、第1図(c)及び
(d)に示すように渦巻状に巻いたものである。
複数本のリッツ線11の編み方は、全ての線が順次、一番
上になり、また順次一番下になるようにしなければなら
ない。本実施例では、それぞれのリッツ線11を第1図
(b)に示すように三角波形にして、帯状に編んでい
る。
複数本のリッツ線11を編むことによって、それぞれのリ
ッツ線11は、ワークコイル上の鍋との位置関係において
全て等しくなる。即ち、ある特定のリッツ線が鍋に近い
ということはない。よって、近接効果は生じず、一部の
リッツ線に電流が集中して流れるということはない。第
2図にその様子(電流分布)を示す。第2図(a)及び
(c)に示すように、ワークコイルに流れる電流は一様
である。
また、本実施例はリッツ線を太くするものではないので
巻数の減少はない。従って負荷抵抗を大きくでき、高効
率の加熱ができる。
ここで本実施例に用いられるリッツ線11は、表皮効果を
低減するために、素線導体部の直径d(第3図参照)を
表皮の厚さδの1倍ないし1/10倍にしたものを用いてい
る。また、素線の導体部の直径dを細くすることによっ
て抵抗が増すので、帯状リッツ線12の導体の総断面積S
を、帯状リッツ線12に流れる電流IL[A]を用いて1/2I
L≦S≦10IL[mm2]と表わされる値にすることによって
抵抗の増加を防いでいる。
また、帯状リッツ線12を成す各リッツ線11は第1図
(b)に示す折り返しピッチTが帯状リッチ線の幅Wの
√2倍〜3√2倍程度にしておけば、リッツ線11の長さ
が長くなることによる抵抗の増加を考慮しなくても良
い。
なお、本発明は、電磁調理器に限らず大電力の誘導加熱
器にも応用することができる。
[効果] 本発明によれば、渦巻状に巻かれる導線部を、直径が表
皮の厚さの1倍乃至1/10倍の導体素線で構成された複数
のリッツ線を編んで帯状にすると共に、導体部の総断面
積Sが、帯状リッツ線を流れる電流Iを用いて、1/2I≦
S≦10Iと表わされる値にしたことにより、導線部の抵
抗の増加を招くこと無く、表皮効果を低減することがで
きるので、固有抵抗の小さい材料からなる鍋を高効率で
加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明に係る一実施例の帯状リッツ線の
正面図、第1図(b)は各リッツ線の周期を説明するた
めの図、第1図(c),(d)は第1図(a)の帯状リ
ッツ線を用いたワークコイルの縦断面図及び上面図、第
2図は本発明の一実施例のワークコイルの電流分布を示
す図、第3図(a)は素線の断面図、第3図(b)は撚
り合せた素線の側面図、第3図(c)はリッツ線の断面
図、第4図(a)及び(b)は従来のワークコイルの縦
断面図、第5図は第4図(b)に示すワークコイルの電
流分布図である。 11……リッツ線、12……帯状リッツ線、31……素線、32
……導線、41、51……ワークコイル、52……トッププレ
ート、53……鍋。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野崎 崗哉 宮城県仙台市中山8丁目33番2号 (72)発明者 渡邉 壽夫 宮城県仙台市中山7丁目1番48―301号 (56)参考文献 実開 昭55−44555(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導線部を渦巻状に巻いた、誘導加熱器のワ
    ークコイルにおいて、前記導線部が複数のリッツ線を帯
    状に編んだ帯状リッツ線であり、前記リッツ線を構成す
    る導体素線の直径が該導体素線の表皮の厚さの1倍乃至
    1/10倍であり、前記帯状リッツ線に流れる電流をI
    [A]としたとき、該帯状リッツ線の導体部の断面積S
    [mm2]が、1/2I≦S≦10I、で表わされる範囲にあるこ
    とを特徴とするワークコイル。
JP1071967A 1989-03-27 1989-03-27 ワークコイル Expired - Lifetime JPH0713912B2 (ja)

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JP1071967A JPH0713912B2 (ja) 1989-03-27 1989-03-27 ワークコイル

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JPH02265190A JPH02265190A (ja) 1990-10-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4491983B2 (ja) * 2001-03-15 2010-06-30 パナソニック株式会社 誘導加熱コイル
JP2012165795A (ja) * 2011-02-10 2012-09-06 Panasonic Corp 炊飯器

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