JPH07138914A - 橋脚の施工方法 - Google Patents

橋脚の施工方法

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JPH07138914A
JPH07138914A JP30591293A JP30591293A JPH07138914A JP H07138914 A JPH07138914 A JP H07138914A JP 30591293 A JP30591293 A JP 30591293A JP 30591293 A JP30591293 A JP 30591293A JP H07138914 A JPH07138914 A JP H07138914A
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政一 堀口
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義明 今井
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明彦 望月
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、高所での作業を減らして、作業の
安全性及び施工能率の向上を図ることができる橋脚の施
工方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、ガイド柱の側面に上昇装置を装備
し、柱頭部をガイド柱に沿って所定の高さまで上昇、固
定させる工程と、前記上昇により柱頭部の下方に発生す
る空間に橋脚躯体を構築する工程と、前記上昇装置を稼
働させて柱頭部に反力をとりながらガイド柱を上昇、固
定する工程とを繰り返して橋脚躯体を構築することを特
徴とした、橋脚の施工方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に高さを有する橋脚
を施工する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、我が国における高橋脚の施工実績
としては、橋脚高70m程度のものが最高であるが、今
後、第二東名神や横断道の建設に伴い、山岳橋梁の着工
件数が増大することが想定され、橋脚高100mを越す
高橋脚の建設も考えられている。 従来、高橋脚での柱
頭部施工は、所定の高さまで橋脚を施工した後、橋脚側
面に鋼製の大型ブラケット支保工を取り付け、それを利
用して構築されるのが一般的である。柱頭部の施工完了
後はブラケット支保工を解体し、また上部工のトラベラ
−(架設作業車)を橋面上で組み立てる。また、資材の
搬入等に使用される荷役設備としてはタワ−クレ−ン、
クロ−ラ−クレ−ンなどが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術には、
次のような問題点が存在する。 <イ>大型ブラケット支保工の取り付け、解体作業は高
所作業であり、危険作業でもある。特に、解体作業につ
いては、支保工上部に躯体が構築されてからの作業であ
り、大変な危険作業である。 <ロ>ブラケット支保工上での柱頭部施工およびトラベ
ラ−組み立ても、高所作業かつ危険作業である。 <ハ>タワ−クレ−ン等は、風速により使用の制限を受
けるため、稼働率の減少が考えられる。
【0004】
【本発明の目的】本発明は、上記のような問題点を解決
するためになされたもので、高所での作業を減らして、
作業の安全性及び施工能率の向上を図ることができる橋
脚の施工方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、橋脚の
上部工としての柱頭部を地上で作製し、この柱頭部内に
橋脚下端からガイド柱を立ち上げ、前記ガイド柱の側面
に上昇装置を装備すると共に、前記柱頭部には前記上昇
装置と係合する係合梁を設け、上昇装置を稼働させて柱
頭部をガイド柱に沿って所定の高さまで上昇、固定させ
る工程と、前記上昇により柱頭部の下方に発生する空間
に橋脚躯体を構築する工程と、前記上昇装置を稼働させ
て柱頭部に反力をとりながらガイド柱を上昇、固定する
工程とを繰り返して行い、所定の高さまで前記橋脚躯体
を構築した後に、ガイド柱の解体、撤去を行うと共に柱
頭部と橋脚躯体上端とを接合する、橋脚の施工方法であ
る。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の一実施
例について説明する。 <イ>柱頭部の地上作製(図1) 地中にフ−チング1を施工し、その上部に型枠支保工及
び足場工11を組み立て、その内側に柱頭部躯体2を地
上において作製する。柱頭部躯体2は中空の函体であ
り、上端部においてに水平方向に張り出す上床版21と
下床版22には開口を設け、縦方向に貫通する貫通空間
23を形成する。
【0007】<ロ>ガイド柱の構築(図1) 柱頭部躯体2の貫通空間23内に貫通させて、クレ−ン
等によりガイド柱3を所定の高さまで立ち上げる。ガイ
ド柱3には角型鋼管等を用い、その底部には柱体を拡張
した基台31を有する。
【0008】<ハ>上昇装置等の装備(図2、3) ガイド柱3の側面に上昇装置4を装備する。上昇装置4
は、図3に示すように、ガイド柱3の4つの側面に縦方
向に固定した鋼製の角柱体であって、その角柱体のガイ
ド柱3の側面と対向する面にはガイド溝41を有し、か
つガイド柱3の側面と直角な2つの面には、ガイド溝4
1と複数の係止穴42を有する。
【0009】また、ガイド溝41内には上下方向に伸縮
する揚重ジャッキ43を収納し、その上下端側には水平
方向に突出、収納可能な上ピン44と下ピン45を設け
る。これらの上下ピン44、45を交互に係止穴42内
に着脱しながら、揚重ジャッキ43を伸縮させることに
よって、揚重ジャッキ43をガイド溝41に沿って昇降
させることができる。
【0010】一方、柱頭部躯体2内の底部には、その先
端部を上記ガイド溝41内に水平方向に差し込み、かつ
前記揚重ジャッキ43の上端に一体に接合した係合梁2
4を設ける。上昇装置4の揚重力およびその反力は、こ
の係合梁24を介して柱頭部躯体2に伝達される。ま
た、柱頭部躯体2内の中間部には、ガイド柱3を周りか
ら押圧して支持するための支持ジャッキ25を水平方向
に複数設ける。
【0011】そのほか図2に示すように、柱頭部躯体2
の上部にトラベラ−メインフレ−ム5及び全天候ル−フ
51を地上において搭載し(なお、図2は既に柱頭部躯
体2を地上から上昇させた状態を示す)、トラベラ−メ
インフレ−ム5には、主にガイド柱3の撤去に用いる走
行クレ−ン52を装備する。
【0012】また、柱頭部躯体2の上床版21の張り出
し部下面には、主に型枠や鉄筋の吊り込み用の走行クレ
−ン53を装備する。さらに、柱頭部躯体2の下床版2
2の下面には、上下方向に伸縮する重量受けジャッキ6
1を介して躯体受け梁6を装備し、この梁下面には主に
型枠や鉄筋の吊り込み用のホイスト62を装備する。
【0013】<ニ>柱頭部の上昇・固定(図2、3) 装備の完了した上昇装置4を稼働させて、柱頭部躯体2
をガイド柱3に沿って所定の高さまで上昇させ、固定す
る。柱頭部躯体2を上昇させる方法は、ガイド溝41内
の揚重ジャッキ43を収縮させた状態で、下ピン45を
係止穴42に差し込み、上ピン44を係止穴42から抜
き取る。
【0014】そして、揚重ジャッキ43を伸長して係合
梁24を持ち上げて、柱頭部躯体2を上昇させる。上昇
後は、上ピン44を係止穴42に差し込み、下ピン45
を係止穴42から抜き取って、揚重ジャッキ43を収縮
させ、再び下ピン45を係止穴42内に差し込む。以上
の操作を繰り返して所定の高さまで柱頭部躯体2を上昇
させた後、上下ピン44、45を差し込んで柱頭部躯体
2の位置を固定する。
【0015】<ホ>橋脚躯体の構築(図2、4) 柱頭部躯体2の上昇によりその下方に発生する空間に橋
脚躯体7を構築する。図2は既に第一段目の橋脚躯体7
を構築した状態を示しており、ここでは第二段目の橋脚
躯体を構築する場合について説明する。先ず、図2に示
すように、ホイスト62や走行クレ−ン53を用いて、
内型枠8、鉄筋81、外型枠82等を、第一段目の橋脚
躯体7上に設置する。そして、内外型枠8、82の間に
コンクリ−トを打設し、図4に示すように第二段目の橋
脚躯体7の構築を完了する。なお、このとき、橋脚躯体
7の側壁間には、ガイド柱受け梁71を水平方向に架設
する。
【0016】このとき、橋脚躯体7の上端と躯体受け梁
6との間には隙間が発生するため、図4に示すように、
重量受けジャッキ61を伸長して躯体受け梁6を橋脚躯
体7の上端に着床させ、柱頭部躯体2の重量を橋脚躯体
7に支持させる。
【0017】<ヘ>ガイド柱の上昇・固定(図2、4) 次に、上昇装置4を稼働させて柱頭部躯体2に反力をと
りながらガイド柱3を上昇、固定する。先ず、揚重ジャ
ッキ43を伸長し、下ピン45を係止穴42内に差し込
み、上ピン44を係止穴42内から抜き取る。このよう
に下ピン45でガイド柱3を支持した状態で、重量受け
ジャッキ61を収縮させて躯体受け梁6を離床させ、ま
たガイド柱3の基台31と地上部との固定を解放する。
【0018】次に、揚重ジャッキ43を収縮させ、下ピ
ン45の上昇と共に、ガイド柱3を上昇させる。上昇
後、上ピン44を係止穴42に差し込み、下ピン45を
係止穴42から抜き取り、再び揚重ジャッキ43を伸長
し、上記の操作を繰り返して所定の高さまでガイド柱3
を上昇させる。
【0019】<ト>ガイド柱の解体・撤去(図5、6) 柱頭部躯体2をガイド柱3に沿って所定の高さまで上
昇、固定させる工程と、上昇により柱頭部躯体2の下方
に発生する空間に橋脚躯体7を構築する工程と、柱頭部
躯体2に反力をとりながらガイド柱3を上昇、固定する
工程とを繰り返して行い、所定の高さまで橋脚躯体7を
構築した後に、図6に示すように走行クレ−ン52など
を用いてガイド柱3の解体、撤去作業を行う。
【0020】なお、ガイド柱3の上昇工程においては、
図5に示すように、ガイド柱3の基台31は、二本のガ
イド柱受け梁71上に梁間を横断して固定されているた
め、ガイド柱3の上昇時には、ガイド柱3を90度回転
させて一段上のガイド柱受け梁7間を通過させた後、再
び90度回転させてガイド柱受け梁7上に載置、固定を
行う。
【0021】<チ>コンクリ−トの打設(図6、7) ガイド柱3の撤去後、橋脚躯体7上端と柱頭部躯体2底
部との間の鉄筋72を接合する。そして、それらの接合
部の外側に型枠83を設置して、コンクリ−トを柱頭部
躯体2の貫通空間23を介して、橋脚躯体7及び柱頭部
躯体2の内部に打設して一体構造の橋脚9を構築する。
コンクリ−トの打設、養生後は、柱頭部躯体2の装備機
材等を撤去して施工を完了する。
【0022】
【本発明の効果】本発明は以上説明したように、上昇装
置により柱頭部及びガイド柱を上昇させることができる
ため、柱頭部の地上施工が可能で、かつトラベラ−を地
上において柱頭部の上部に組み立てることも可能とな
る。また、従来のようなブラケット支保工を高所におい
て施工する必要も無くなる。 従って、高所での作業を
減らして、より高い安全性を確保し、複数基装備した走
行クレ−ン、ホイストにより施工能率の向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 施工手順の説明図
【図2】 施工手順の説明図
【図3】 上昇装置の説明図
【図4】 施工手順の説明図
【図5】 ガイド柱受け梁の説明図
【図6】 施工手順の説明図
【図7】 施工手順の説明図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋脚の上部工としての柱頭部を地上で作
    製し、 この柱頭部内に橋脚下端からガイド柱を立ち上げ、 前記ガイド柱の側面に上昇装置を装備すると共に、前記
    柱頭部には前記上昇装置と係合する係合梁を設け、 上昇装置を稼働させて柱頭部をガイド柱に沿って所定の
    高さまで上昇、固定させる工程と、前記上昇により柱頭
    部の下方に発生する空間に橋脚躯体を構築する工程と、
    前記上昇装置を稼働させて柱頭部に反力をとりながらガ
    イド柱を上昇、固定する工程とを繰り返して行い、 所定の高さまで前記橋脚躯体を構築した後に、ガイド柱
    の解体、撤去を行うと共に柱頭部と橋脚躯体上端とを接
    合する、 橋脚の施工方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08232212A (ja) * 1995-02-27 1996-09-10 Sumitomo Constr Co Ltd 橋脚の構築方法及び施工方法
CN111851296A (zh) * 2020-06-22 2020-10-30 中铁北京工程局集团(天津)工程有限公司 一种钢梁吊装方法

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