JPH07138757A - 基板保持装置 - Google Patents

基板保持装置

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JPH07138757A
JPH07138757A JP30464193A JP30464193A JPH07138757A JP H07138757 A JPH07138757 A JP H07138757A JP 30464193 A JP30464193 A JP 30464193A JP 30464193 A JP30464193 A JP 30464193A JP H07138757 A JPH07138757 A JP H07138757A
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JP
Japan
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substrate
substrate holder
holder
shaft
ion
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JP30464193A
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English (en)
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Shigehiro Fujita
穣太 藤田
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板処理の均一性の向上、ビーム利用率の向
上および必要スペースの減縮を可能にした基板保持装置
を提供する。 【構成】 この装置は、基板6を保持する角形の基板ホ
ルダ8と、その裏面に取り付けられた軸受20と、一端
部が軸受20によって回転自在に支持された偏心軸22
と、それを回転させるモータ28と、基板ホルダ8の向
きを一定に保ちつつその円軌跡運動を許容するXYスラ
イドユニット36とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばイオン注入装
置、イオンビームミキシング装置、イオンビームエッチ
ング装置等のように、基板にイオンビームを照射して当
該基板を処理するイオンビーム照射装置に用いられる基
板保持装置に関し、より具体的には、基板処理の均一性
向上、イオンビームの利用率向上、必要スペースの減縮
等を図る手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の基板保持装置には、固定
式と回転式とがある。
【0003】固定式は、基板を保持するホルダが固定の
ものである。この固定式の基板保持装置は、構造が簡単
であり、しかも必要スペースを小さくすることができる
けれども、基板に照射するイオンビームが有している不
均一性がそのまま基板に対するイオン注入等の処理に反
映されるため、基板処理の均一性が悪くなるという根本
的な問題がある。
【0004】回転式は、例えば図5および図6に示すよ
うに、基板6を保持する基板ホルダ8を、モータ12等
によって例えば矢印Aのように回転させるものである。
基板ホルダ8は真空容器16内に収納されており、この
基板ホルダ8とモータ12間は回転軸10で接続されて
いる。この回転軸10が真空容器16を貫通する部分に
は、軸受および真空シールを兼ねる回転導入機14が設
けられている。このような構成で基板ホルダ8を回転さ
せながら、その上の基板6にイオン源2からイオンビー
ム4を照射してイオン注入等の処理を施す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記回転式の基板保持
装置によれば、イオンビーム4が有する不均一性が基板
6の回転によって平均化されるので、基板処理の均一性
が向上するけれども、基板ホルダが角形の場合、基板ホ
ルダの対角を回転直径とする大きなスペースが必要にな
ると共に、イオンビームをこの基板ホルダの全回転領域
に照射しなければならないため、ビーム利用率が悪化す
るという問題がある。
【0006】これを詳述すると、基板ホルダ8が例えば
図6に示すような長方形の場合、その長辺の長さをa、
短辺の長さをbとすると、基板ホルダ8の対角である√
(a2+b2)がその回転直径となり、図中に一点鎖線で
示す領域7がその回転領域である。基板ホルダ8が正方
形の場合は、その一辺の長さをcとすると、その回転直
径は√2cとなる。
【0007】このような基板ホルダ8自身とその回転領
域7との面積を比べると、両者の差が一番小さい正方形
の場合で、回転領域7が基板ホルダ8自身の約1.57
倍になる。逆にみれば、基板ホルダ8自身の面積は回転
領域7の約64%になる。
【0008】基板ホルダ8とほぼ同じ大きさの基板6を
処理するとすれば、イオンビーム4を上記回転領域7の
全領域に照射しなければならず、従ってイオンビーム4
の利用率は上記面積比と同じく約64%という低い値に
なる。
【0009】このようにイオンビーム4の利用率が低い
分、イオン源2の大形化、その電源の大容量化、消費電
力の増大およびこれらに伴うコストアップ等を惹き起こ
す。
【0010】また、上記のように回転領域7が大きい
分、その必要スペースが大きくなり、真空容器16の大
形化、基板ホルダ8に対して基板6を搬送する基板搬送
系(例えば基板搬送ロボット)の搬送距離の増大、それ
に伴う基板搬送系の強度アップおよびこれらに伴うコス
トアップ等を惹き起こす。
【0011】また、回転式にすると、基板ホルダ8の回
転中心と、イオン源2の電極孔の中心とが一致した場
合、回転中心部は当該電極孔に対して移動しないので、
基板6上の回転中心部に、ビーム照射量の特に多いビー
ムスポットが発生することがあり、これが基板処理の均
一性を悪化させる原因になる。このようなことの起こる
確率は低いが、イオン源2が大形化して電極孔が多くな
るほど、上記ビームスポットの出ないようにする調整が
難しくなる。
【0012】そこでこの発明は、基板処理の均一性の向
上、ビーム利用率の向上および必要スペースの減縮を可
能にした基板保持装置を提供することを主たる目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の基板保持装置は、基板を保持する角形の
基板ホルダと、この基板ホルダの裏面に取り付けられた
軸受と、一端部がこの軸受によって回転自在に支持され
た偏心軸と、この偏心軸の他端部に結合されていてそれ
を回転させるモータと、前記基板ホルダの裏面に結合さ
れていて、当該基板ホルダの向きを一定に保ちつつその
円軌跡運動を許容するXYスライドユニットとを備える
ことを特徴とする。
【0014】
【作用】上記構成によれば、モータによって偏心軸の他
端部を回転させると、当該偏心軸の一端部が円軌跡運動
を行い、軸受を介して当該一端部に結合された基板ホル
ダも円軌跡運動を行う。その際、XYスライドユニット
は、基板ホルダの向きを一定に保ちつつ、それが円軌跡
運動を行うガイドの働きをする。
【0015】このような作用によって、基板ホルダを円
軌跡運動させると、当該基板ホルダ上の基板とイオンビ
ームとの相対位置が変化するので、イオンビームの不均
一性が平均化され、基板処理の均一性が向上する。
【0016】また、基板ホルダ上の基板は、一点を中心
にして回転するのではなく、その全ての領域において円
軌跡運動を行うので、イオン源の電極孔との相対関係に
よる影響はなく、従ってビームスポットが基板上に発生
することもない。この意味からも基板処理の均一性が向
上する。
【0017】また、基板ホルダは回転するのではなく円
軌跡運動するだけであるから、基板ホルダが角形であっ
ても、それを回転させる場合に比べて、必要スペースが
小さくなる。
【0018】また、基板ホルダは円軌跡運動をするだけ
であるから、基板ホルダの移動領域に対する基板ホルダ
自身の面積比は、回転式の場合に比べて遙かに大きく、
従ってビーム利用率が向上する。
【0019】
【実施例】図1は、この発明の一実施例に係る基板保持
装置を示す断面図である。図2は、図1の基板保持装置
の平面図である。図5および図6の従来例と同一または
相当する部分には同一符号を付し、以下においては当該
従来例との相違点を主に説明する。
【0020】この実施例の基板保持装置は、基板ホルダ
8を駆動する機構を大気圧側に設置した例である。
【0021】詳述すると、真空容器16内に、基板6を
保持する角形の基板ホルダ8が収納されており、その背
面側に、内部容器18が基板ホルダ8との間を気密を保
つように取り付けられている。
【0022】この内部容器18内にベース板30が設け
られており、このベース板30は、支持筒32によって
真空容器16から支持されている。従ってベース板30
は固定である。ベース板30、支持筒32および真空容
器16は、互いに連通していて真空容器16外に通じる
穴31、33および17をそれぞれ有している。
【0023】内部容器18の下部と真空容器16との間
には、内部容器18の穴19、支持筒32および穴17
を取り囲むように、ベローズ34が設けられており、こ
れによって、内部容器18の後述するような円軌跡運動
を許容しつつ、内部容器18と真空容器16間の真空シ
ールを行って、内部容器18内を大気圧に保つようにし
ている。
【0024】基板ホルダ8の裏面には、軸受20が取り
付けられており、それによって偏心軸22の一端部が回
転自在に支持されている。即ち、偏心軸22は、この例
では互いに偏心距離Rだけ偏心した2本の軸24および
26を有しており、その一方の軸24がこの軸受20に
回転自在に支持されている。
【0025】ベース板30上にはモータ28が設置され
ており、偏心軸22の他端部、即ち軸26はこのモータ
28に結合されており、このモータ28によって偏心軸
22を例えば矢印Bのように回転させるようにしてい
る。これによって、軸24は軸26の中心の周りを円軌
跡運動する。その半径は、前記偏心距離と等しくRとな
る。
【0026】ベース板30上には、基板ホルダ8の裏面
に結合されていて、基板ホルダ8が回転しないようにそ
の向きを一定に保ちつつ、基板ホルダ8の円軌跡運動を
許容するXYスライドユニット36が設置されている。
【0027】このXYスライドユニット36は、ベース
板30上に取り付けられていて1方向(X方向)に延び
るレール38と、それに跨がっていてX方向にスライド
するスライド部40と、基板ホルダ8の裏面に取り付け
られていて前記X方向に直交するY方向に延びるレール
42と、それに対してY方向にスライドするスライド部
44とを備えており、スライド部40と44は互いに背
中合わせに取り付けられている。このXYスライドユニ
ット36によって、基板ホルダ8は、回転はしないけれ
ども、X方向およびY方向に同時に移動可能な状態で、
即ちX方向およびY方向を含む平面内で移動可能な状態
で、ベース板30から支持されている。
【0028】動作例を説明すると、モータ28によって
偏心軸22の一方の軸26を例えば矢印B方向に回転さ
せると、他方の軸24が半径Rで円軌跡運動をし、軸受
20を介してこの軸24に結合された基板ホルダ8も半
径Rの円軌跡運動を行う。その際、XYスライドユニッ
ト36は、基板ホルダ8の向きを一定に保ちつつ、当該
基板ホルダ8が円軌跡運動を行うガイドの働きをする。
また、基板ホルダ8の背面側に取り付けられた内部容器
18も円軌跡運動を行うことになるので、ベローズ34
でその動きを許容しつつ真空シールするようにしてい
る。
【0029】このような作用によって、基板ホルダ8を
円軌跡運動させると、基板ホルダ8上の基板6と、イオ
ン源2からそれに照射されるイオンビーム4との相対位
置が変化するので、イオンビーム4の不均一性が平均化
され、基板処理の均一性が向上する。
【0030】また、基板ホルダ8上の基板6は、一点を
中心にして回転するのではなく、その全ての領域におい
て円軌跡運動を行うので、イオン源2の電極孔との相対
関係による影響はない。即ち、イオン源2の電極孔は全
て、基板ホルダ8上の基板6に対して相対的に円軌跡運
動することになる(これは後で図3および図4を参照し
て詳述する)。従って、回転式の場合に問題となったビ
ームスポットが基板6上に発生することはない。この意
味からも基板処理の均一性が向上する。また、イオン源
2が大形化しても、それとこの基板保持装置との位置関
係の調整は非常に簡単になる。
【0031】上記の場合、基板ホルダ8の円軌跡運動の
半径Rが大きいほど、基板6の移動距離が大きくなるた
め、基板処理の均一性は良くなるが、基板ホルダ8の移
動領域9も大きくなって必要スペースが大きくなるた
め、基板処理の均一性向上とスペース減縮とを両立させ
るには、半径Rをイオン源2の電極孔のピッチ程度にす
るのが現実的であると言える。
【0032】例えば、イオン源2の電極孔50の配列が
図3に示すような格子状の場合、そのピッチをdとする
と、基板ホルダ8の円軌跡運動の半径Rは、0.85d
程度が好ましいと言える。この図3中の実線46は、基
板ホルダ8の円軌跡運動に伴う、各電極孔50の中心5
2の基板ホルダ8に対する相対的な動きの軌跡を示すも
のである(図4においても同様)。
【0033】また、イオン源2の電極孔50の配列が図
4に示すように千鳥状の場合は、そのピッチを同じくd
とすると、基板ホルダ8の円軌跡運動の半径Rは、0.
75d程度が好ましいと言える。
【0034】上記のようにすると、各電極孔50の中心
52の軌跡が、離れもせず、かつ重なり過ぎもせず、適
度に重なり、上記基板処理の均一性向上とスペース減縮
とを両立させることができる。
【0035】より具体例を示すと、例えば基板ホルダ8
が320mm×320mmの正方形で、イオン源2の電
極孔が格子配列で10mmピッチとすると、R=8.5
mmとなり、基板ホルダ8の最大移動距離は2R=17
mmとなる。このときの基板ホルダ8の移動領域9の面
積は、基板ホルダ8自身の面積の1.11倍に過ぎな
い。即ち、基板ホルダ8の必要スペースは、固定式の場
合に比べて1.11倍で済む。ちなみに、同寸法の基板
ホルダ8が従来の回転式の場合は、その必要スペースは
前述したように固定式の1.57倍にもなる。
【0036】また、基板ホルダ8が320mm×420
mmの長方形で同上の条件ならば、基板ホルダ8の必要
スペースは固定式に比べて1.10倍で済む。従来の回
転式ならば1.63倍必要である。
【0037】このように、この実施例の場合は、基板ホ
ルダ8が正方形および長方形のいずれの場合も、当該基
板ホルダ8を回転させる場合に比べて、必要スペースを
小さくすることができる。その結果、真空容器16の小
形化が可能になり、ひいてはその真空排気系の小容量化
等も可能になる。
【0038】また、真空容器16の内面から基板ホルダ
8の中心までの距離は、基板ホルダ8を320mm×3
20mmの正方形として、その端面と真空容器16間の
隙間を10mmとすると、この実施例の装置では、32
0÷2+10=170mm、従来の回転式では、320
×√2÷2+10=236mmとなり、両者の差は66
mmとなる。基板ホルダ8が長方形の場合はその差は更
に大きくなり、基板ホルダ8が320mm×420mm
の場合は、上記距離はこの実施例の装置では170m
m、従来の回転式では260mmとなり、両者の差は9
0mmになる。
【0039】このような真空容器16の内面から基板ホ
ルダ8の中心までの距離は、基板6の搬送距離の一部を
成しており、この実施例の装置では上記のようにこの搬
送距離を短縮することができるので、基板搬送系(例え
ば基板搬送ロボット)のコンパクト化およびコストダウ
ンが可能になる。また、搬送距離が短くなると強度的に
も楽になるので、基板搬送系のトラブルが減少し、かつ
メインテナンス時間の短縮等も可能になる。
【0040】また、基板ホルダ8自身の面積は、その移
動領域9の面積に対して、上記正方形の場合で1/1.
11=0.9、上記長方形の場合で1/1.10=0.
91となり、イオンビーム4を移動領域9の全領域に照
射する場合のビーム利用率はそれぞれ90%および91
%となる。従来の回転式の場合は、前述したように、基
板ホルダ8が正方形の場合がビーム利用率が比較的高い
がそれでも64%であり、これに比べてこの実施例の装
置のビーム利用率が非常に高いことが分かる。
【0041】このようにビーム利用率が向上する結果、
イオン源2の小形化、その電源の小容量化、消費電力の
減少、イオン源2用の冷却系の小形・小容量化およびこ
れらに伴うコストダウンが可能になる。
【0042】また、従来の回転式の場合は、図5では簡
略化して記載しているが、実際上は、基板6を冷却する
ために基板ホルダ8に冷却水等の冷媒を供給する必要が
あり、これを回転軸10内を経由して供給する必要があ
るため、回転導入機14の周りの構造は複雑になってい
る。また、冷媒漏れのトラブルも発生しやすい。これに
対して、この実施例の装置では、基板ホルダ8は回転し
ないので、フレキシブルチューブを利用する等して、冷
却配管等を直接真空容器16外へ引き出すことができ
る。従って、冷媒シールの部分におけるトラブル発生を
少なくすることができる。
【0043】また、基板ホルダ8は回転しないので、そ
れに直接、基板温度計測用の熱電対等のセンサーや、照
射されるイオンビーム4のビーム電流計測用のファラデ
ーカップ等の取り付けおよびそのリード線の真空容器1
6外への引き出しが可能になり、計測上も有利になる。
【0044】なお、上記の冷媒供給用の配管、計測用の
リード線、モータ28用の電線等は、ベース板30、支
持筒32および真空容器16に設けた穴31、33およ
び17を通して真空容器16外へ簡単に引き出すことが
できる。
【0045】また、図3および図4を参照して説明した
ように、基板ホルダ8の円軌跡運動の半径Rは、イオン
源2の電極孔ピッチが10mmの場合、8.5mm(電
極孔が格子配列の場合)または7.5mm(電極孔が千
鳥配列の場合)であり、従ってこの基板ホルダ8の円軌
跡運動をガイドするXYスライドユニット36は、その
変位量がXY方向共に20mm程度あれば十分であるの
で、小形でコンパクトにできる。基板ホルダ8を円軌跡
運動させるモータ28も、円軌跡運動の半径Rが上記の
ようにわずかであり、また高速回転させる必要もなく、
しかもこの実施例では内部容器18内が大気圧側にあっ
てモータ28の軸シールが不要なため抵抗が小さく、従
って小容量のもので十分である。
【0046】以上のようにこの実施例の装置は、部分的
にみれば従来の回転式のものに比べて機構が増える点が
あるものの、全体的にみれば従来の回転式のものに比べ
てコストダウンを図ることができる。
【0047】なお、上記モータ28は、この実施例のよ
うに内部容器18内に設置せずに、その軸を延ばして真
空容器16外に設置しても良い。
【0048】また、内部容器18やベローズ34を設け
ずに、モータ28、XYスライドユニット36およびそ
れらに関連する機構の全部または一部を、真空容器16
内の真空側に設置することも可能である。その場合は、
真空容器16を貫通する部分に適当な真空シールを施す
等の処置を講じれば良い。
【0049】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、基板ホ
ルダを円軌跡運動させることができ、それによって、当
該基板ホルダ上の基板とイオンビームとの相対位置が変
化するので、イオンビームの不均一性が平均化され、基
板処理の均一性が向上する。
【0050】また、基板ホルダ上の基板はその全ての領
域において円軌跡運動を行うので、イオン源の電極孔と
の相対関係による影響はなく、従ってビームスポットが
基板上に発生することもない。この意味からも基板処理
の均一性が向上する。また、イオン源が大形化してもそ
れとの位置関係の調整も楽になる。
【0051】また、基板ホルダは回転するのではなく円
軌跡運動をするだけであるから、基板ホルダが角形であ
っても、それを回転させる場合に比べて、必要スペース
が小さくなる。その結果、真空容器の小形化、それ用の
真空排気系の小容量化およびコストダウンが可能にな
る。また、基板搬送系の搬送距離が短くて済み、基板搬
送系のコンパクト化、トラブル減少等も可能になる。
【0052】また、基板ホルダは円軌跡運動するだけで
あるから、基板ホルダの移動領域に対する基板ホルダ自
身の面積比は、回転式の場合に比べて遙かに大きく、従
ってビーム利用率が向上する。その結果、イオン源の小
形化、その電源の小容量化、消費電力の減少、冷却系の
小容量化およびこれらに伴うコストダウンが可能にな
る。
【0053】また、基板ホルダは回転しないので、それ
への冷媒の供給構造が簡単になり、トラブル発生も少な
くなる。また、基板ホルダへの各種センサーの取り付け
およびそのリード線の引き出しも簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る基板保持装置を示す
断面図である。
【図2】図1の基板保持装置の平面図である。
【図3】イオン源の電極孔の基板ホルダに対する相対的
な動きの一例を示す図である。
【図4】イオン源の電極孔の基板ホルダに対する相対的
な動きの他の例を示す図である。
【図5】従来の基板保持装置の一例を示す概略断面図で
ある。
【図6】図5の基板保持装置の平面図である。
【符号の説明】
2 イオン源 4 イオンビーム 6 基板 8 基板ホルダ 16 真空容器 18 内部容器 20 軸受 22 偏心軸 28 モータ 30 ベース板 34 ベローズ 36 XYスライドユニット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を保持する角形の基板ホルダと、こ
    の基板ホルダの裏面に取り付けられた軸受と、一端部が
    この軸受によって回転自在に支持された偏心軸と、この
    偏心軸の他端部に結合されていてそれを回転させるモー
    タと、前記基板ホルダの裏面に結合されていて、当該基
    板ホルダの向きを一定に保ちつつその円軌跡運動を許容
    するXYスライドユニットとを備えることを特徴とする
    基板保持装置。
JP30464193A 1993-11-10 1993-11-10 基板保持装置 Pending JPH07138757A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001027977A1 (en) * 1999-10-08 2001-04-19 Etec Systems, Inc. Epicyclic stage
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KR101279110B1 (ko) * 2011-05-16 2013-06-26 한동희 패널 자세 조절장치 및 이를 갖는 패널 부착장치
CN105483634A (zh) * 2015-12-11 2016-04-13 中国电子科技集团公司第四十八研究所 一种基片台装置

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