JPH07138679A - ボンディングワイヤー - Google Patents

ボンディングワイヤー

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Publication number
JPH07138679A
JPH07138679A JP6117403A JP11740394A JPH07138679A JP H07138679 A JPH07138679 A JP H07138679A JP 6117403 A JP6117403 A JP 6117403A JP 11740394 A JP11740394 A JP 11740394A JP H07138679 A JPH07138679 A JP H07138679A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bonding wire
wire
ball
bonding
present
Prior art date
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Pending
Application number
JP6117403A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigemi Yamane
茂美 山根
Koichiro Atsumi
幸一郎 渥美
Tetsuo Ando
鉄男 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH07138679A publication Critical patent/JPH07138679A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 第1の発明のボンディングワイヤーはZnお
よびFeの1種または2種の元素を0.001重量%以
上,0.1重量%未満含有し、残部が実質的に銅である
ことを特徴とし、第2の発明のボンディングワイヤー
は、ZnおよびFeの1種または2種の元素を含有し、
さらにBe,Sn,Zr,AgおよびCrの1種または
2種以上の元素を含有し、それらの含有量の合計が0.
001重量%以上,0.1重量%未満であり、残部が実
質的に銅であることを特徴とする。 【効果】 ボール接合強度が良好でかつ導電性が良好な
銅系ボンディングワイヤーを提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボンディングワイヤー
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ICやLSIなどの半導体装置
は、例えば図1に示すように、樹脂モールド4の内部に
おいて、半導体チップ1および半導体装置の外部へ電気
的結線を行うためのリードフィンガ2が設けられてお
り、これらを線径10〜100μm程度のボンディング
ワイヤー3で結ぶ構造となっている。
【0003】このボンディングワイヤー3の接続方法の
一例としては、まずボンディングワイヤーの先端をボー
ル状に加熱溶融させ、次にこのボール状の先端を半導体
チップ1に圧接し、さらに弧を描くようにボンディング
ワイヤー3を延ばし、300〜350℃に加熱されたリ
ードフィンガ2にボンディングワイヤー3の一部を再度
圧接し、切断することにより、半導体チップ1とリード
フィンガ2とを結線するものである。
【0004】この種のボンディングワイヤーとしては、
導電性,ワイヤー伸び,ワイヤー強度,半導体チップと
の接合強度(以下「ボール接合強度」という)およびボ
ール形成性が要求されている。
【0005】従来においては、上記ボンディングワイヤ
ーには金線が使用されている。
【0006】しかし、近年、低価格化および導電性向上
の点から、上記ボンディングワイヤーとして金線に代え
て銅線を用いる試みがなされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、銅線を用いて
熱圧接を行うと、ボール接合強度が低下する場合があ
り、一方ボール接合強度を改善しようとすると導電性が
低下してしまい、双方の特性を満足する銅ボンディング
ワイヤーは得られていなかった。
【0008】このため、従来のボンディングワイヤーを
用いて半導体装置の電気的結線を行った半導体装置とし
ての信頼性の低下などの各種の問題を有していた。
【0009】本発明は、上記問題点を解決し、ボール接
合強度が良好でかつ導電性が良好な銅系ボンディングワ
イヤーを用い、高い信頼性を有する半導体装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段と作用】本発明者らは、ま
ずボンディングワイヤーについて鋭意研究した結果、従
来のボンディングワイヤーのボール接合強度の低下は、
主に形成されたボール中のガスにより生じることを見出
した。
【0011】すなわち、半導体チップ上にこのボールが
圧接された際、ガスによる空洞が接合部に発生,位置し
てしまい、ボール接合強度を低下させること、およびこ
の現象は特に銅線で発生しやすいことを見出した。
【0012】本発明は、これらの知見をもとに完成され
たものである。
【0013】まず、本発明の第1の発明のボンディング
ワイヤーはZnおよびFeの1種または2種の元素を
0.001重量%以上,0.1重量%未満含有し、残部
が実質的に銅であることを特徴とする。
【0014】また、本発明の第2の発明のボンディング
ワイヤーは、ZnおよびFeの1種または2種の元素を
含有し、さらにBe,Sn,Zr,AgおよびCrの1
種または2種以上の元素を含有し、それらの含有量の合
計が0.001重量%以上,0.1重量%未満であり、
残部が実質的に銅であることを特徴とする。
【0015】以下に、本発明の組成に関し説明する。
【0016】上記本発明のボンディングワイヤーに含有
される、ZnおよびFeの1種または2種、さらにはZ
nおよびFeの1種または2種と共に含有されるBe,
Sn,Zr,AgおよびCrの1種または2種以上の元
素は、合金中のH,O,N,Cを固定し、H2 ,O2
2 ,COガスの発生を抑制するためのものである。
【0017】しかし、これらの含有量が多すぎると導電
性を低下させ、一方少なすぎると効果が生じにくい。こ
のため、上記含有元素の含有量は0.001重量%以
上,0.1重量%未満とした。さらに好ましくは0.0
1〜0.05重量%である。
【0018】上記本発明のボンディングワイヤーの含有
元素は、ZnおよびFeのいずれか1種の含有において
も従来に比較し特性を向上することができるが、本発明
においてはそれらの元素を2種含有することによりボン
ディングワイヤーとして要求される全ての特性において
より優れた特性を得ることが可能となると共に、さらに
ZnおよびFeの1種または2種にBe,Sn,Zr,
AgおよびCrの1種または2種以上を含有することに
より、さらに優れた特性を得ることが可能となる。
【0019】なお、本発明のボンディングワイヤーは、
被覆されて使用されても良い。
【0020】次に、本発明のボンディングワイヤーの製
造方法の一例に関し説明する。
【0021】まず、本発明のボンディングワイヤーは、
成分元素を添加して溶解鋳造してインゴットを得る。次
いで、このインゴットを700〜800℃で熱間加工
し、その後900〜960℃で熱処理し、急冷後、60
%以上の冷間加工を施し、400〜600℃で熱処理を
施す。それにより、本発明の半導体装置に使用されるボ
ンディングワイヤーが得られる。
【0022】そして、上記ボンディングワイヤーを用い
て、常法により半導体装置を製造することができる。
【0023】
【実施例】下記表1に示す成分のボンディングワイヤー
を製造し、その特性として導電性(IACS%),初期ボー
ル硬度(ビッカース硬度),ワイヤー強度(kg/m
m2 ),ワイヤー伸び(%),ボール接合強度(gr),
およびボール形成性を測定した。
【0024】初期ボール硬度は、ボール圧接時の硬度を
いい、硬度が低いほど圧接性は良好となる。
【0025】また、ワイヤー伸びは、ボンディングワイ
ヤーが破断するまでの伸びをいい、伸びが大きいほど破
線率が低い。
【0026】また、ボール接合強度は、熱圧着されてい
るボンディングワイヤーの接合部に、つり針状のカギを
かけ、真横に引っ張って、接合部をせん断破壊させるま
での加重を測定することにより得られる。
【0027】また、ボール形成性は、ボンディングワイ
ヤーの先端がボール状に溶融した際、酸化するかどう
か、空洞ができるかどうか、ボール径のバラツキが大き
いか小さいかということを評価することにより判断され
る。
【0028】
【表1】 上記表1より、まず導電性に関しては、実施例1〜8お
よび比較例1がAu線より高い導電率を示し、非常に有
効である。
【0029】また、初期ボール硬度に関しては、実施例
1〜8および比較例1,5がビッカース硬度90以下を
示し、実用的である。
【0030】また、ワイヤー強度に関しては、実施例1
〜8および比較例1〜4がAu線と同等あるいはそれよ
り大きい強度を示し、有用である。
【0031】また、ワイヤー伸びに関しては、実施例1
〜8および比較例1,3がAu線より大きい伸びを示
し、有用である。
【0032】また、ボール接合強度に関しては、実施例
1〜8および比較例2,3,5がボール接合強度65gr
以上であり、実用的である。
【0033】また、ボール形成性に関しては、比較例4
以外は全て良好である。
【0034】以上の各特性を総合的に考慮すると、本発
明の実施例1〜8は比較例1〜5に比べて優れている。
【0035】そして、半導体チップとリードフィンガを
有する半導体装置の半導体チップとリードフィンガとの
結線に、上記優れた特性を有するボンディングワイヤー
を用いたところ、信頼性の高い半導体装置を得ることが
できた。
【0036】
【発明の効果】本発明は、ボール接合強度が良好でかつ
導電性が良好な銅系ボンディングワイヤーを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体装置の一部切り欠き斜視図。
【符号の説明】
1…半導体チップ 2…リードフィンガー 3…ボンディングワイヤー 4…樹脂モールド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ZnおよびFeの1種または2種の元素
    を0.001重量%以上,0.1重量%未満含有し、残
    部が実質的に銅であるボンディングワイヤー。
  2. 【請求項2】 ZnおよびFeの1種または2種の元素
    を含有し、さらにBe,Sn,Zr,AgおよびCrの
    1種または2種以上の元素を含有し、それらの含有量の
    合計が0.001重量%以上,0.1重量%未満であ
    り、残部が実質的に銅であるボンディングワイヤー。
JP6117403A 1994-05-09 1994-05-09 ボンディングワイヤー Pending JPH07138679A (ja)

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