JPH07138450A - フェノール樹脂複合体の製造方法 - Google Patents

フェノール樹脂複合体の製造方法

Info

Publication number
JPH07138450A
JPH07138450A JP5286844A JP28684493A JPH07138450A JP H07138450 A JPH07138450 A JP H07138450A JP 5286844 A JP5286844 A JP 5286844A JP 28684493 A JP28684493 A JP 28684493A JP H07138450 A JPH07138450 A JP H07138450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
water
phenol resin
powdery
alkali
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5286844A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3459094B2 (ja
Inventor
Isao Kai
勲 甲斐
Tokufusa Harada
徳房 原田
Yoshihisa Umikawa
善久 海川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Yukizai Corp
Original Assignee
Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd filed Critical Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd
Priority to JP28684493A priority Critical patent/JP3459094B2/ja
Publication of JPH07138450A publication Critical patent/JPH07138450A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3459094B2 publication Critical patent/JP3459094B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フェノール樹脂複合体の製造方法において、
樹脂中の遊離ホルムアルデヒドによる作業環境、化学的
経時変化による樹脂の水溶性低下や粘度上昇等、樹脂の
輸送及び維持コスト等の問題を解決すること。 【構成】 (a)数平均分子量が400以上でメチロー
ル基を有するフェノール樹脂で、かつ該樹脂中にフェノ
ール性水酸基1当量に対し0.1〜1.2当量のアルカ
リ金属を含有する粉末状で水溶性のアルカリフェノール
樹脂、(b)水又は水とシランカップリング剤との混合
物、(c)25℃における水溶液中の酸解離指数pKa
が9.82以下である酸性物質、アルカリ金属と接触し
てそのような酸性物質を発生する物質、有機エステル、
これらの組合せ、を含む硬化性バインダーと有機又は無
機素材を接触させた後、硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェノール樹脂複合体
の製造方法に関する。本発明方法は、例えば本質系複合
材、繊維質系複合材、断熱及び防音材、鋳物用鋳型材、
摩擦材、耐火物材、注型材のほかコンクリート添加剤等
の製造に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】フェノール樹脂の中でも水溶性の液状レ
ゾール型フェノール樹脂を用いる代表的な複合体の製造
方法としては、例えば、ガラス繊維やロックウールに代
表される繊維質基材を低分子量の水溶性液状レゾール型
フェノール樹脂で結合して成形体を製造する方法、アル
カリを加えて水溶性を良くした液状レゾール型フェノー
ル樹脂と硫酸バンド等とを併用してウッドチップやウッ
ドパーティクルを固める成形方法、最近では、例えば特
開昭58−154433号及び同58−154434号
公報に開示されているような、強アルカリ性で高分子量
のレゾール型フェノール樹脂水溶液を有機エステル系硬
化剤で硬化させて鋳型を製造する方法等が知られてい
る。
【0003】しかしながら、低分子量の水溶性液状レゾ
ール型フェノール樹脂は、(1)使用する際に水で希釈
して使用するため、水溶性のポットライフは作業上極め
て重要であり、貯蔵タンクや輸送容器は常に保冷(例え
ば15℃以下)しなければならないこと、(2)製品は
多量の水分を含む水溶液であるため単価に占める輸送コ
ストが大きいこと、(3)低分子量化で水溶性を付与し
ている関係上、一般に有害な遊離ホルムアルデヒドの含
有量が高く使用現場の環境を非常に悪化させることなど
が指摘されていた。かかる遊離ホルムアルデヒドの問題
は、ウッドパーティクル等の繊維質基材の結合に使用さ
れる前記液状レゾール型フェノール樹脂についても同様
で建材製品化後にもホルムアルデヒドを放出するという
問題を残していた。また、鋳型の製造に用いられる強ア
ルカリ性で高分子量のレゾール型フェノール樹脂水溶液
は、(1)鋳型の強度が樹脂の分子量や濃度の大きさで
決まるため、樹脂水溶液の粘度は低下させることができ
ず、そのため作業能率が非常に悪いという問題、(2)
前記低分子量の水溶性液状レゾール型フェノール樹脂と
同様に造型現場の環境問題及び製品の輸送コスト問題、
(3)樹脂水溶液の経時変化に伴う粘度上昇の問題等々
が残されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みなされたもので、下記事項を改善できるような硬化
性フェノール系バインダー組成物と有機質及び/又は無
機質被着体とを接触させてフェノール樹脂複合体を製造
する方法を提供することを目的とする。 (1)樹脂中の遊離ホルムアルデヒドによる作業環境の
問題。 (2)化学的経時変化による樹脂の水溶性低下や粘度上
昇等の問題。 (3)樹脂の輸送及び維持コスト等の問題。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記の成分(a),(b)及び(c)を必須の構成要素と
する硬化性バインダー組成物と有機質及び/又は無機質
素材を接触させた後に硬化させることを特徴とするフェ
ノール樹脂複合体の製造方法である。 (a)数平均分子量が400以上でメチロール基を有す
るフェノール樹脂で、かつ該樹脂中にフェノール性水酸
基1当量に対し0.1〜1.2当量のアルカリ金属を含
有する粉末状で水溶性のアルカリフェノール樹脂、
(b)水又は水とシランカップリング剤との混合物、
(c)25℃における水溶液中での酸解離指数pKaが
9.82以下である酸性物質、アルカリ金属と接触して
酸解離指数pKaが9.82以下の酸性物質を発生させ
る無機塩、及び有機エステルの中から選ばれた1種以
上。
【0006】本発明において、硬化性バインダー組成物
の構成要素である成分(a)は、後述する媒質成分
(b)及び硬化剤成分(c)の存在下で良好な結合機能
を発揮する樹脂成分であり、このような成分(a)とし
ては、数平均分子量が400以上で分子中にメチロール
基を有するフェノール樹脂で、かつ該樹脂中にフェノー
ル性水酸基1当量に対し0.1〜1.2当量のアルカリ
金属を、粉末状のアルカリ金属化合物として分散させる
か、又はフェノール性水酸基と化学的に結合させた状態
で含有させて成る、粉末状でかつ水溶性である点に特徴
をもつアルカリフェノール樹脂(以下、単に「樹脂」と
も称する)が用いられる。更に、該樹脂の有する他の重
要な特徴は、水分を殆ど含まない粉末状であるため、遊
離ホルムアルデヒド含有量が極めて少ない点である。こ
こでいう、数平均分子量が400未満であると、樹脂が
保存時にブロック化する可能性があり好ましくない。ま
た、アルカリ金属の量が0.1当量未満であると、樹脂
の水溶性が十分でなく、逆に1.2当量を越えると、樹
脂複合体の耐水性や耐熱性が極度に悪化して好ましくな
い。
【0007】このようなアルカリフェノール樹脂は、有
機質及び/又は無機質素材への分散性、水への溶解速度
の観点から、好ましくは100μm以下の粒度に調整し
て用いられる。また、前記メチロール基の量は特に限定
されないが、樹脂複合体の強度発現性を必要とする場合
には、メチロール基量をフェノール核1個あたり1個以
下に調整しておくことが望ましく、さらに好ましくは
0.5個以下である。かかるメチロール基の量はNMR
法により測定することができる。また、成分(a)の配
合量は、本発明方法の適用分野及び樹脂の性質により異
なるため特に限定されないが、後記の鋳型材を除く他の
複合材などの場合には、有機質及び/又は無機質素材1
00重量部に対して通常10重量部以上、好ましくは2
0重量部以上であり、その使用量の上限については、例
えば湿式抄造法のように前記素材の重量に対して約10
倍程度あるいはそれ以上の樹脂を使用することもあるの
で特に制限されない。なお、鋳物用鋳型材の場合には、
無機質素材(特に耐火性骨材)100重量部に対し通常
0.2〜5重量部の範囲で選ばれる。
【0008】前記アルカリフェノール樹脂の製造実施態
様としては、例えば、(1)フェノール類1モルとアル
デヒド類0.8モル以上とを酸性触媒の存在下に含水状
態で少なくとも乳化点を過ぎるまて反応させ、必要に応
じてアルデヒド類の総計配合量がフェノール類1モルに
対し5モルを越えない範囲内で更にアルデヒド類を追加
して反応させた後、使用した原料フェノール類のフェノ
ール性水酸基1当量に対しアルカリ金属化合物を0.1
〜1.2当量添加して樹脂水溶液を作製し、次いで該樹
脂水溶液を加熱減圧下に粉末状になるまで脱水濃縮、好
ましくは加熱減圧機能を有する2軸式ニーダーで処理し
て粉末状樹脂を得る方法、若しくはスプレードライヤー
により噴霧乾燥して粉粒状樹脂を得る方法、(2)フェ
ノール類1モルとアルデヒド類0.8〜5モル、好まし
くは1.2〜5モルとを塩基性触媒の存在下に反応させ
た後、アルカリ金属化合物の総計配合量が使用した原料
フェノール類のフェノール性水酸基1当量に対し0.1
〜1.2当量、好ましくは0.3〜1当量の範囲内にな
るようにアルカリ金属化合物を添加し、更に反応させる
か又は反応させずに単に混合溶解して樹脂水溶液を作製
した後、前記(1)同様に処理して粉末状樹脂を得る方
法、(3)フェノール類1モルとアルデヒド類0.8〜
5モルとを酸性触媒の存在下に含水状態で少なくとも乳
化点を過ぎるまで反応させて初期縮合物を合成した後、
保護コロイド等の存在下で該初期縮合物を粒状化し、濾
過、乾燥して得られる粉粒体にアルカリ金属化合物を、
使用した原料フェノール類のフェノール性水酸基1当量
に対し0.1〜1.2当量混合し、必要に応じて共粉砕
して粉末状樹脂を得る方法等が挙げられる。
【0009】前記フェノール類としては、フェノール、
クレゾール、キシレノール、パラターシャリブチルフェ
ノール等の1価フェノール、レゾルシノール、カテコー
ル等の多価フェノール、ジヒドロキシジフェニルメタ
ン、ビスフェノールA等のビスフェノール及びその精製
残渣などが用いられる。アルデヒド類としては、ホルマ
リン、パラホルムアルデヒド、ポリオキシメチレン等の
ホルムアルデヒドのほか必要に応じてグリオキザール、
フルフラール、ベンズアルデヒドなどが用いられる。反
応触媒としては、シュウ酸、パラトルエンスルホン酸、
塩酸、硫酸等の酸性触媒、アルカリ金属又はアルカリ土
類金属の水酸化物又は酸化物、リン酸ナトリウム、アン
モニア、ヘキサメチレンテトラミン等の塩基性触媒など
が用いられる。これらは、それぞれ単独で用いてもよい
し、2種以上を併用してもよい。また、アルカリ金属化
合物としては、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属酸
化物及びこれらの混合物、好ましくはアルカリ金属水酸
化物、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化リチウムなどが単独又は混合して用いられる。また、
上述した成分(a)には、必要に応じて硬化促進機能を
有する添加物、例えばMg(OH)2 、MgO、Ca
(OH)2 、CaO等を配合することができる。
【0010】また、硬化性バインダー組成物の構成要素
である成分(b)は、樹脂成分(a)と硬化剤成分
(c)とを均一に接触させる働きをなす重要な媒質成分
であり、このような成分(b)としては、水又は水とシ
ランカップリング剤との混合物が用いられる。該成分
(b)の配合量は、本発明方法の適用分野及び樹脂の性
質により異なるが、少なくとも樹脂成分(a)を完全に
水溶液化できる量を用いる必要があり、一般的には樹脂
成分(a)100重量部に対し5重量部以上、好ましく
は10重量部以上であり、その使用量の上限について
は、例えば湿式抄造法のように樹脂成分に対して10倍
程度あるいはそれ以上の水を使用することもあるので特
に制限されない。
【0011】かかる媒質成分(b)は、有機質及び/又
は無機質素材と樹脂成分(a)とを混合した後に添加し
てもよく、又は有機質及び/又は無機質素材と混合して
該素材に内含又は付着させておいてもよい。要するに、
有機質及び/又は無機質素材と成分(a)〜(c)が同
時に混在するバインダーとが最終的にある段階で接触せ
られればよく、しかる後硬化工程に入る。また、前記シ
ランカップリング剤は、無機質素材と樹脂との接着性を
向上させる目的で使用されるものであり、好適な例とし
ては、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−ア
ミノプロピルエチルジエトキシシラン、N−β(アミノ
エチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のア
ミノシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシラン等のエポキシシラン等が挙げられ
る。該シランカップリング剤の配合量は特に制限されな
いが、一般的には樹脂成分100重量部に対し0.1〜
3重量部、好ましくは0.1〜1重量部の範囲で選ばれ
る。
【0012】更に、硬化性バインダー組成物の構成要素
である成分(c)は、媒質成分(b)の存在下で樹脂成
分(a)中のアルカリ金属と反応して樹脂の水溶性を喪
失させると共に樹脂を固結硬化させる働きをなす硬化剤
成分であり、このような成分(c)としては、25℃に
おける水溶液中での酸解離指数pKaが9.82以下で
ある酸性物質、アルカリ金属と接触して酸解離指数pK
aが9.82以下の酸性物質を発生させる無機塩、有機
エステル又はこれらの組合せが用いられる。該成分
(c)の配合量は、本発明の適用分野、樹脂の性質及び
硬化剤の種類により異なるが、一般的には樹脂成分
(a)100重量部に対し5重量部以上、好ましくは1
0〜200重量部、より好ましくは10〜100重量部
の範囲で選ばれる。配合量が5重量部未満では硬化が不
十分となり好ましくない。
【0013】前記酸性物質は、酸解離指数pKaが9.
82であるフェノールより強い酸性を有する物質であ
り、このような酸性物質の例としては、炭酸ガス等に代
表される酸性ガス類や炭酸、ホウ酸、リン酸、硫酸、カ
ルボン酸、スルホン酸等に代表される酸類等が挙げられ
るが、中でも炭酸ガスが好ましい。また、かかる酸性物
質を発生する無機塩の例としては、前記酸類のアルカリ
金属を含まない塩類が挙げられるが、中でも硫酸アルミ
ニウム(硫酸バンド)に代表されるアルミニウム金属無
機強酸塩や塩化マグネシウムに代表されるアルカリ土類
金属無機強酸塩等が好ましい。これらの酸性物質や無機
塩は、それぞれを単独で用いてもよく、組合せて用いて
もよい。もちろん同種を組合せて用いてもよい。
【0014】一方、有機エステルとしては、例えば、ギ
酸メチル、ギ酸エチル、酢酸エチル、乳酸エチル、セバ
シン酸メチル、エチレングリコールジアセテート、ジア
セチン、トリアセチン等のカルボン酸エステル類、又は
γ−ブチロラクトン、γ−カプロラクトン、δ−バレロ
ラクトン、δ−カプロラクトン、β−プロピオラクト
ン、ε−カプロラクトン等のラクトン類、又はエチレン
カーボネート、プロピレンカーボネート、4−エチルジ
オキソロン、4−ブチルジオキソロン、4,4−ジメチ
ルジオキソロン、4,5−ジメチルジオキソロン等の環
状シルキレンカーボネート類(有機炭酸エステル類)等
が挙げられる。
【0015】なお、かかる硬化剤成分(c)の使用に際
しては、通常、作業の簡素化の観点から媒質成分(b)
と混合して用いる方法や、可使時間等の調整容易性の観
点から有機質及び/又は無機質素材と樹脂成分(a)と
を混合した後に用いる方法が採られる。本発明において
使用される有機質及び/又は無機質素材は、樹脂複合体
の基体成分、例えば耐火性骨材、強化基材及び充填材等
として一般に称される任意形状の有機質又は無機質物質
を意味するものであり、具体的には、例えば、ケイ砂、
アルミナサンド等の耐火性骨材、ガラス繊維、ガラスス
トランド、ロックウール、炭素繊維、ウィスカー、アラ
ミド繊維、ポリアミド繊維、フェルト、再生故紙、鋸
屑、パルプ、チップ、パーティクル、ハニカム等の強化
材、シラスバルーン、パーライト、フライアッシュ、発
泡スチレンビーズ、発泡サランビーズ、カーボン粒子、
産業廃棄物ダスト等の充填材の他、砂利、セメント等が
挙げられるが、これらに限定されるものではない。これ
らは単独で用いてもよく、2種以上の混合物として用い
てもよい。
【0016】
【作用】本発明の製造方法において、(a)成分の粉末
状で水溶性のメチロール基を有するアルカリフェノール
樹脂が従来の強アルカリ性レゾール型フェノール樹脂水
溶液より優れた性質を有する理由は定かでないが、下記
のような作用効果を示すことによるものと推察される。
すなわち、 (1)アルカリフェノール樹脂中の水酸基は、アルカリ
金属と結合したフェノラート構造を形成しているため、
メチロール基の反応性が抑制されることや、媒質的役割
を果たす水分が極めて少ないため、樹脂中のメチロール
基の離脱に基づく分子の再配列や分子の活性化(分子の
動き)が抑制されることなどが相乗的に作用することに
より、樹脂自体の反応性、すなわち縮合反応の進行に伴
う高分子化(粘度上昇)が抑制される。その結果、従来
の水溶液より良好なポットライフを提供することができ
る。
【0017】(2)(a)成分の粉末状樹脂は、水分を
可及的に取り除いて調製されているため、遊離アルデヒ
ド類、特に一般的に用いられる気体でかつ高い水溶性を
有する有害な遊離ホルムアルデヒドを殆ど含有していな
い。そのため、(a)成分の粉末状樹脂は、その使用に
より作業環境の悪化を伴う虞がない。 (3)(a)成分の粉末状樹脂は、有機質及び/又は無
機質素材との接触において、水溶液のように、例えば多
孔質素材への浸込みや比表面積の大きな素材中での偏析
がないなど、各種素材に対し有効かつ良好な分散混合性
を有する。しかも、(a)成分の粉末状樹脂は、(b)
成分の水との接触によって極めて容易に溶液化すると共
に拡散して素材表面上に被覆層を広範囲に形成すること
ができる。
【0018】(4)そのほか、(a)成分の粉末状樹脂
は、実質的輸送単位が水溶液より大きいため、大幅な輸
送コストの低減を果たすことができる。また、(a)成
分の粉末状樹脂及び(b)成分の水の使用量は、目的に
応じて任意に設定できるため、固定された組成を有する
従来樹脂水溶液より使用する際の自由度が大きくかつ物
性上好ましくない不必要量の水の使用を回避することが
できる。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例によって制限され
るものではない。なお、アルカリフェノール樹脂は下記
の製造例で調製したものを用いた。また、数平均分子量
は、東ソー(株)製HLC8010型ゲル濾過クロマト
グラフィー(分離カラムはGXL1000+2000、
溶離液はテトラヒドロフラン1ml/min 、UV検出器)
により分子量分布曲線を得、これを標準ポリスチレンに
基づく分子量検量線により校正して求めた。使用した試
料は、アルカリフェノール樹脂水溶液に炭酸ガスを吹き
込むことによって樹脂を沈殿させた後、濾過分離、水
洗、乾燥して得た樹脂約0.1gをテトラヒドロフラン
50mlに溶解して調製した。
【0020】〔製造例1〕還流コンデンサー、温度計及
び撹拌機を備えた3つ口反応フラスコに、フェノール9
40g(10モル)、47重量%ホルマリン766g
(12モル)及びシュウ酸4.7gを仕込み、撹拌下に
100℃で4時間反応させた後、冷却しながらNaOH
284g(7.1モル)を添加、溶解して樹脂水溶液を
作製した。次いで、該樹脂水溶液を実験用スプレードラ
イヤーにより噴霧乾燥して粉末状のアルカリフェノール
樹脂Aを得た。得られた粉末状のアルカリフェノール樹
脂Aは、ホルムアルデヒド臭がなく、無限大の水溶性を
示し、又数平均分子量は856であった。
【0021】〔製造例2〕製造例1に記載同様の3つ口
反応フラスコに、フェノール940g(10モル)、9
2重量%パラホルムアルデヒド652g(20モル)、
水850g及びNaOH48g(1.2モル)を仕込
み、撹拌下に注意しながら70〜80℃まで昇温して約
2時間反応させた後、冷却しながら更にNaOH100
g(2.5モル)を追加して再度80℃で1時間反応さ
せて樹脂水溶液を作製した。次いで、該樹脂水溶液を加
熱・減圧機能を備えた2軸式ニーダー内で減圧脱水して
粉末状のアルカリフェノール樹脂Bを得た。得られた粉
末状のアルカリフェノール樹脂Bは、弱いホルムアルデ
ヒド臭を有し、水に易溶性であり、又数平均分子量は6
91であった。
【0022】〔製造例3〕製造例1に記載同様の3つ口
反応フラスコに、ビスフェノールA912g(4モ
ル)、47重量%ホルマリン511g(8モル)及び蓚
酸9.12gを仕込み、撹拌下に100℃で約3時間反
応させて縮合生成物を合成した後、アラビアゴム水溶液
を添加し、撹拌下に該縮合生成物を造粒化し、冷却、遠
心濾過、流動乾燥して粉粒状樹脂を作製した。次いで、
該粉粒状樹脂にKOH448g(8モル)を配合した後
アトマイザーで共粉砕して粉末状のアルカリフェノール
樹脂Cを得た。得られた粉末状のアルカリフェノール樹
脂Cは、極めて弱いホルムアルデヒド臭を有し、多少時
間を要するが水に溶ける性質を有し、又数平均分子量は
950であった。
【0023】〔製造例4〕前記製造例2で合成した縮合
生成物を脱水することなく濃度50重量%に調整してア
ルカリフェノール樹脂水溶液Dを得た。得られたアルカ
リフェノール樹脂水溶液Dは、粘度が90cp/25℃
で、かなり強いホルムアルデヒド臭を有するものであっ
た。
【0024】〔実施例1〕品川式実験用ミキサーにパー
ライト1000g(東邦工業(株)製No. 10F)と製
造例1で調製した粉末状のアルカリフェノール樹脂A3
00gとを入れて5分間混合した後、水100gとトリ
アセチン100gとを添加、混合して常温自硬性の混合
物を作製し、これを長さ300mm×幅300mm×高さ5
0mmの木型に充填し、更に20kgの加重をかけて常温放
置後抜型して成形体を得た。得られた成形体は下記の特
徴を有するものであった。 (1)鋸やナイフによる切断性に優れたマスターモデル
用母材として有用なものであり、切削加工の際にもホル
ムアルデヒド臭は全く感じられなかった。 (2)熱伝導率が0.123Kcal/m・Hr・℃の断熱性
能を有していた。 (3)100℃で乾燥処理したものは、高吸水性で自重
当たり20重量%以上の保水性を有し、湿度除法性の調
湿板として使用できるものであった。 (4)バーナーによる加熱で全く着火せず、しかも型崩
れのしない耐火性ボードとして使用できるものであっ
た。
【0025】〔比較例1〕実施例1において、アルカリ
フェノール樹脂A300gに代えて製造例4で調製した
アルカリフェノール樹脂水溶液D600g及び水100
gとトリアセチン100gに代えてトリアセチン100
gを用いる以外は、実施例1と同様にして成形体を得
た。得られた成形体は、樹脂分の多い所と少ない所とが
見られ、また切削加工する時にホルムアルデヒド臭が強
く目にしみるものであった。
【0026】〔実施例2〕品川式実験用ミキサーに木粉
1000g、パルプ1000g、ガラス繊維200g及
び製造例2で調製した粉末状のアルカリフェノール樹脂
B660gを入れて混合した後、水593gとアミノシ
ラン1gとプロピレンカーボネート66gとを添加、混
合して常温自硬性の混合物を作製し、これを金属板上に
載せた発泡スチロール製型枠内に充填して更に金属板を
載せた後プレス機により圧力100kg/cm2 で常温成形
して厚さ30mmのボードを得た。得られたボードは、密
度600kg/m3 で強度150kg/cm2 を有し、しかも
釘打ち性が良好であるため、人工木材として建材分野で
使用可能なボードであった。
【0027】〔実施例3〕品川式実験用ミキサーに三河
ケイ砂V−6号1000gと製造例1で調整した粉末状
のアルカリフェノール樹脂A10gとを入れて混合した
後、水10gとアミノシラン0.04gとエチレングリ
コールジアセテート/γ−ブチロラクトン混液4gとを
添加し、更に2分間混合して常温自硬性の混合物を作製
し、これを直径50mm×高さ50mmの鋳型強度試験片作
成用木型に手込め充填した後、25分、1時間及び24
時間後に抜型しその抗圧力を測定した。その結果は、表
1に示すように鋳造用鋳型として十分に使用できる強度
を有するものであった。また、前記混合物作製時に北川
式検知管で測定したホルムアルデヒド濃度は非常に少な
いものであった。
【0028】〔実施例4〜5〕実施例3において、アル
カリフェノール樹脂Aに代えて製造例2又は3で調製し
た粉末状のアルカリフェノール樹脂B又はCをそれぞれ
使用する以外は、実施例3と同様にしてそれぞれの鋳型
強度(抗圧力)及びホルムアルデヒド濃度を測定した。
その結果を表1に示す。
【0029】〔比較例2〕実施例3において、アルカリ
フェノール樹脂A10gに代えて製造例4で調製したア
ルカリフェノール樹脂水溶液D20gを使用しかつ水を
使用しないこと以外は、実施例3と同様にして鋳型強度
(抗圧力)及びホルムアルデヒド濃度を測定した。その
結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】〔実施例6〜7〕品川式実験用ミキサーに
フリマントル砂3000gと製造例1で調製した粉末状
のアルカリフェノール樹脂A45gとを入れて混合した
後、水30gとアミノシラン0.2gとを添加し、更に
2分間混合して混合物を作製した。次いで、通気硬化型
鋳型造型機を用いて、前記混合物を長さ120mm×幅2
5mm×高さ25mmの鋳型強度試験片作成用金型に圧力3
kg/cm2 でブロー充填した後、炭酸ガスを通気して鋳型
強度試験片を作製し、成形直後、1時間後及び24時間
後の抗折力を測定した(実施例6)。また、炭酸ガスに
代えてギ酸メチルをガス状で用いる以外は実施例6と同
様にして鋳型の抗折力を測定した(実施例7)。その結
果は、表2に示すように鋳造用鋳型として十分に使用で
きる強度を有するものであった。
【0032】
【表2】
【0033】〔実施例8〕撹拌機を備えた混合槽に水5
0l、新聞紙500g及びロックウール100gを投
入、混合して繊維質基材を解繊分散させた後、製造例1
で調製した粉末状のアルカリフェノール樹脂A5000
gを添加、混合して繊維分散水溶液を作製した。次い
で、該繊維分散水溶液を100メッシュの丸篩に入れて
濾過した後、この上から硫酸バンド水溶液を噴霧して樹
脂を析出定着させると共に少し加圧脱水して含水状態の
プリプレグを作製した。次いで、該プリプレグを50〜
60℃の熱風で通気乾燥して乾体のプリプレグを得、同
様にして数十枚の乾体プリプレグを作製した。次いで、
該乾体プリプレグを複数枚積層してプレス機により加熱
加圧成形(温度150℃、圧力100kg/cm2 )してボ
ードを得た。得られたボードは、密度800kg/m3
曲げ強度150kg/cm2 であった。更に、厚み2mmのベ
ニア板を前記ボードの両面に接着して複合板を作製した
ところ、得られた複合板は、多数の木材単板の積層体で
ある市販ベニア板と比較して何ら遜色がなくその代替材
料として十分に使用できるものであった。
【0034】〔参考例1〕前記製造例1〜3で調製した
粉末状のアルカリフェノール樹脂A,B及びCを用いて
作製した50重量%水溶液の25℃における粘度は、そ
れぞれ80cp、150cp及び300cpであった。
また製造例4で調製したアルカリフェノール樹脂水溶液
Dの粘度は90cpであった。更に、これらの水溶液を
30℃で3ケ月放置した時の25℃における粘度は、そ
れぞれ5000cp、15000cp、半固形及び70
00cpと大幅に増粘して実用不可能な状態であった。
これに対し、前記アルカリフェノール樹脂A,B及びC
をポリエチレン袋に封入後30℃で3ケ月保存したもの
は、全く同じ条件で粘度を測定したところ、それぞれ9
5cp、140cp及び320cpであって、ほぼ初期
の粘度が保持されており極めて経時変化の少ないことが
証明された。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
遊離ホルムアルデヒド含有量が極めて少なくかつ経時変
化が小さい粉末状で水溶性のアルカリフェノール樹脂を
用いるため、従来の水溶性液状レゾール型フェノール樹
脂又はアルカリフェノール樹脂水溶液を用いて樹脂複合
体を製造する際の対策、例えば樹脂の品質維持に必要な
保冷管理(樹脂の経時変化防止)や作業環境の臭気対策
等を施す必要がなく、また樹脂の粘度上昇に伴う作業能
率の低下を来すこともなく、しかも従来法と遜色のない
性能を有する樹脂複合体を提供することができる。その
結果、前記対策に従来要していた費用を大幅に削減し得
るのみならず、作業能率の向上や輸送コストの大幅な低
減を可能とし総じて樹脂複合体の製造コストを大幅に低
減できる。
【0036】上記したような有用さを有する本発明方法
は、水溶性フェノール樹脂を用いる産業分野、例えば本
質系複合材、繊維質系複合材、断熱及び防音材、鋳物用
鋳型材、摩擦材、耐火物材、注型材のほかコンクリート
添加剤等の製造に適用することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分(a),(b)及び(c)を
    必須の構成要素とする硬化性バインダー組成物と有機質
    及び/又は無機質素材とを接触させた後に硬化させるこ
    とを特徴とするフェノール樹脂複合体の製造方法。 (a)数平均分子量が400以上でメチロール基を有す
    るフェノール樹脂で、かつ該樹脂中にフェノール性水酸
    基1当量に対し0.1〜1.2当量のアルカリ金属を含
    有する粉末状で水溶性のアルカリフェノール樹脂、
    (b)水又は水とシランカップリング剤との混合物、
    (c)25℃における水溶液中の酸解離指数pKaが
    9.82以下である酸性物質、アルカリ金属と接触して
    酸解離指数pKaが9.82以下の酸物質を発生させる
    無機塩、及び有機エステルの中から選ばれた1種以上。
  2. 【請求項2】 成分(a)が、フェノール類1モルとア
    ルデヒド類0.8モル以上とを酸性触媒の存在下に含水
    状態で少なくとも乳化点を過ぎるまで反応させ、必要に
    応じてアルデヒド類の総計配合量が前記フェノール類1
    モルに対し5モルを越えない範囲内で更にアルデヒド類
    を追加して反応させた後、前記フェノール類のフェノー
    ル性水酸基1当量に対しアルカリ金属化合物を0.1〜
    1.2当量添加し、脱水濃縮して得られる数平均分子量
    が400以上でメチロール基を有する粉末状で水溶性の
    アルカリフェノール樹脂である請求項1に記載のフェノ
    ール樹脂複合体の製造方法。
  3. 【請求項3】 成分(a)が、フェノール類1モルとア
    ルデヒド類1.2〜5モルとを塩基性触媒の存在下に反
    応させた後、アルカリ金属化合物の総計配合量が前記フ
    ェノール類のフェノール性水酸基1当量に対し0.3〜
    1当量の範囲になるようにアルカリ金属化合物を添加
    し、更に反応させた後脱水濃縮して得られる数平均分子
    量が400以上でメチロール基を有する粉末状で水溶性
    のアルカリフェノール樹脂である請求項1に記載のフェ
    ノール樹脂複合体の製造方法。
  4. 【請求項4】 成分(c)が、アルカリ土類金属の無機
    強酸塩及び/又はアルミニウム金属の無機強酸塩、若し
    くは環状アルキレンカーボネート類、ラクトン類及びカ
    ルボン酸エステル類から選ばれる少なくとも1種、又は
    炭酸ガス及び/又はガス状ギ酸メチルのいずれか又はこ
    れらの組合せである請求項1に記載のフェノール樹脂複
    合体の製造方法。
JP28684493A 1993-11-16 1993-11-16 フェノール樹脂複合体の製造方法 Expired - Fee Related JP3459094B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28684493A JP3459094B2 (ja) 1993-11-16 1993-11-16 フェノール樹脂複合体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28684493A JP3459094B2 (ja) 1993-11-16 1993-11-16 フェノール樹脂複合体の製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002245541A Division JP3830436B2 (ja) 2002-08-26 2002-08-26 フェノール樹脂複合体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07138450A true JPH07138450A (ja) 1995-05-30
JP3459094B2 JP3459094B2 (ja) 2003-10-20

Family

ID=17709767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28684493A Expired - Fee Related JP3459094B2 (ja) 1993-11-16 1993-11-16 フェノール樹脂複合体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3459094B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007231218A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Kao Corp アルカリフェノール樹脂用硬化剤組成物
KR20170037536A (ko) * 2015-09-25 2017-04-04 금오공과대학교 산학협력단 탄소섬유를 이용한 탄소섬유전극 및 이의 제조방법
CN114369215A (zh) * 2021-12-09 2022-04-19 西北工业大学 一种杂化酚醛树脂及其合成方法与纤维/杂化酚醛树脂复合材料

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007231218A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Kao Corp アルカリフェノール樹脂用硬化剤組成物
KR20170037536A (ko) * 2015-09-25 2017-04-04 금오공과대학교 산학협력단 탄소섬유를 이용한 탄소섬유전극 및 이의 제조방법
KR101865617B1 (ko) * 2015-09-25 2018-06-11 금오공과대학교 산학협력단 탄소섬유를 이용한 탄소섬유전극 및 이의 제조방법
CN114369215A (zh) * 2021-12-09 2022-04-19 西北工业大学 一种杂化酚醛树脂及其合成方法与纤维/杂化酚醛树脂复合材料

Also Published As

Publication number Publication date
JP3459094B2 (ja) 2003-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5344909A (en) Latent catalyzed phenolic resole resin composition
AU652884B2 (en) Resole melamine dispersions as adhesives
US5032642A (en) Phenolic resin compositions
JPH02263814A (ja) フェノール樹脂組成物
JP2010260101A (ja) 硬化剤組成物
AU771526B2 (en) Ester cured binders
JP3459094B2 (ja) フェノール樹脂複合体の製造方法
JP3830436B2 (ja) フェノール樹脂複合体の製造方法
JPH11244991A (ja) レジンコ−テッドサンド製造方法
JP4611457B2 (ja) 酸硬化可能なフェノール樹脂組成物のための反応性希釈剤
JP6798059B1 (ja) 鋳型造型用粘結剤組成物
JP3459098B2 (ja) 鋳型の製造法
JPH0559256A (ja) 酸硬化剤組成物及び合成樹脂組成物
JP2003183475A (ja) フェノール樹脂リサイクル組成物
JP3249010B2 (ja) 鋳造用鋳型の製造方法
JP3165262B2 (ja) 鋳造成形用粘結剤組成物、鋳造成形用組成物、および鋳造用鋳型の製造方法
JP3464975B2 (ja) かき型造型用粘結剤組成物
JPH06184405A (ja) フェノール樹脂組成物
JP2000000632A (ja) 鋳型造型法
JPS63230760A (ja) フエノ−ル樹脂結合剤
JP3324718B2 (ja) 鋳型製造用粘結剤−硬化剤キット
JPS63230761A (ja) フエノ−ル樹脂結合剤
JPS60229934A (ja) フエノ−ルフオ−ム
JPH0890148A (ja) 鋳型用フェノール樹脂組成物
JPH0192242A (ja) フェノール樹脂系発泡体

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080808

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080808

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090808

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100808

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100808

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees