JPH07138128A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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Publication number
JPH07138128A
JPH07138128A JP28341393A JP28341393A JPH07138128A JP H07138128 A JPH07138128 A JP H07138128A JP 28341393 A JP28341393 A JP 28341393A JP 28341393 A JP28341393 A JP 28341393A JP H07138128 A JPH07138128 A JP H07138128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boron nitride
powder
nitride powder
cosmetics
cosmetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28341393A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Ono
守 大野
Toru Tsurumi
徹 鶴見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】肌ざわり、付き、伸びに優れ、ぎらつき感が小
さくてぎらぎらした不自然な仕上がりになるのを防止で
きる化粧料を提供する。 【構成】投影円相当径の数平均径が0.5〜5μmの範
囲にある六方晶窒化硼素粉末を1〜90重量%の範囲で
配合してなる化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、乳液、クリーム、ロ
ーション等のスキンケア化粧品や、ファンデーション、
コンパクトパウダ、口紅、頬紅、アイシャドウ、マニキ
ュア等のメイクアップ化粧品などの化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化硼素粒子は、特公昭62−4924
7号公報に記載されているように、化粧料に配合して、
その伸び、付き、滑らかさ、隠蔽力等を向上させるのに
使われている。そのような窒化硼素粒子を配合してなる
化粧料は、しかしながら、窒化硼素粒子は正反射率が高
いことから、ぎらぎらした不自然な仕上がりになるとい
う問題がある。
【0003】すなわち、物体の表面に光を当てたとき、
反射特性は、その物質に固有の反射率と表面状態の相異
によって異なるが、化粧料も反射特性の異なる粒子の混
合物であるから、正反射率の高い粒子を含んでいると、
その粒子によるぎらぎらした不自然な仕上がりになるの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、従
来の化粧料の上述した問題点を解決し、肌ざわり、付
き、伸びに優れるばかりか、ぎらつき感が小さくてぎら
ぎらした不自然な仕上がりになるのを防止することがで
きる化粧料を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、投影円相当径の数平均径が0.5〜5
μmの範囲にある窒化硼素粉末を配合してなる化粧料を
提供する。窒化硼素粉末は、通常、1〜90重量%の範
囲で含まれる。
【0006】さて、この発明で使用する窒化硼素(B
N)粉末は、h(六方晶)−BN、w(ウルツ鉱型構
造)−BN、c(立方晶)−BN、r(菱面体晶)−B
N、t(乱層構造)−BNのいずれからなるものであっ
てもよいが、層間の結合力が弱くて劈開しやすく、化粧
料において良好な潤滑性を発現するh−BNからなるも
のであるのが好ましい。
【0007】窒化硼素粉末は、その投影円相当径の数平
均径が0.5〜5μmの範囲にあるものを選択して使用
する。0.5μmよりも小さいと滑沢性が損われ、滑ら
かな感触をもつ化粧料が得られなくなる。また、5μm
を超えると、やはり化粧料においてざらざらした感触が
強くなる。
【0008】ここで、投影円相当径の数平均径とは、粉
末の2,000〜10,000倍の顕微鏡写真を撮り、
写真上で横たわって見える単一の粉末についてその平面
積と同じ面積の円の直径(円相当径)を求め、いくつか
の粉末について単純平均して求めたものである。粉末が
凝集している場合には、粉末の境界に直線を引いて分離
する。なお、この投影円相当径の数平均径は、衝撃式超
粉砕機(ジェットミル、コスモマイザー等)や遠心流動
粉砕機を用いて調整することができる。
【0009】上述した窒化硼素粉末は、色材62[9]
548−557(1989)に記載される、化粧品業界
で一般に使用されている方法、すなわち、20gの粉末
を80mlのポリエチレングリコールに分散させ、これを
プレパラート上に0.2〜0.5mmほどの厚みで塗布
し、さらにその上から粉末をふりかけて粉末の薄い層を
形成した後、波長500nmの光を45°の角度から入射
させ、反射光の強度とその受光角依存性を測定する方法
によったとき、反射光の強度が小さく、しかも、受光角
依存性小さく、化粧料にこれを配合することでそのぎら
つき感を小さくすることができる。
【0010】窒化硼素粉末は、化粧料に、その種類等に
もよるが、1〜90重量%、好ましくは1〜70重量%
の範囲で配合される。たとえば、アイシャドウには30
〜70重量%の範囲で、コンパクトパウダには5〜50
重量%の範囲で、口紅には1〜20重量%の範囲で配合
される。
【0011】
【実施例および比較例】
実施例1 投影円相当径の数平均径が1.0μmの窒化硼素粉末を
下記の処方で配合し、コンパクトパウダを得た。なお、
単位は重量%である。
【0012】 窒化硼素粉末 40.0 二酸化チタン 35.0 カオリン 9.0 酸化鉄(赤) 1.0 酸化鉄(黒) 1.0 流動パラフィン 5.0 ソルビタンセキオレイン酸エステル 3.0 ソルビトール 4.0 プロピレングリコール 2.0 顔料 微量 香料 微量 製造は、二酸化チタンと、窒化硼素粉末と、カオリン
と、酸化鉄(赤)と、酸化鉄(黒)と、顔料とをブレン
ダで混合しながら、他の成分を均一に混合したものを加
え、粉砕処理し、圧縮成形することによって行った。
【0013】次に、得られたコンパクトパウダについ
て、官能性を評価した。官能性は、女性モニタ20人に
2週間使用してもらい、肌ざわり、付き、伸び、ぎらつ
き感の4項目について「よい」、「悪い」を答えてもら
った。ぎらつき感については、ぎらつき感が小さいのを
「よい」、大きいのを「悪い」として評価してもらっ
た。また、あわせて総合評価をしてもらった。以下は、
これら5つの項目について「よい」と答えた人の人数で
ある。
【0014】肌ざわり :16 付き :17 伸び :13 ぎらつき感:19 総合評価 :13 比較例1 投影円相当径の数平均径が6.0μmの窒化硼素粉末を
使用したほかは実施例1と同様にして、コンパクトパウ
ダを得た。
【0015】かくして得られたコンパクトパウダについ
て、実施例1と同様に官能性を評価したところ、次のと
おりであった。
【0016】肌ざわり :19 付き :20 伸び :20 ぎらつき感: 5 総合評価 : 8 実施例2 投影円相当径の数平均径が2.3μmの窒化硼素粉末を
使用したほかは実施例1と同様にして、コンパクトパウ
ダを得た。
【0017】かくして得られたコンパクトパウダについ
て、実施例1と同様に官能性を評価したところ、次のと
おりであった。
【0018】肌ざわり :17 付き :18 伸び :18 ぎらつき感:18 総合評価 :20 実施例3 実施例1で使用した窒化硼素粉末粉末を以下の処方で配
合し、ファンデーションを得た。なお、単位は重量%で
ある。
【0019】 窒化硼素粉末 14.0 二酸化チタン 30.0 亜鉛華 4.5 酸化鉄(赤) 1.4 酸化鉄(黒) 0.1 固形パラフィン 5.0 カルナウバロウ 3.0 流動パラフィン 34.0 イソプロピルミリスチン酸エステル 5.0 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 3.0 香料 微量 製造は、窒化硼素粉末と、二酸化チタンと、亜鉛華と、
酸化鉄とをブレンダで混合して得たものに流動パラフィ
ンの半量とソルビタンセスキオレイン酸エステルとを加
えてホモミキサで均一に混合し、さらにその他の成分を
加熱、融解して加え、よく混合した後、容器に流し込ん
で冷却することによって行った。
【0020】かくして得られたファンデーションについ
て、実施例1と同様に官能性を評価したところ、次のと
おりであった。
【0021】肌ざわり :17 付き :18 伸び :12 ぎらつき感:19 総合評価 :15 実施例4 実施例2で用いた窒化硼素粉末を使用したほかは実施例
3と同様にして、ファンデーションを得た。
【0022】かくして得られたファンデーションについ
て、実施例1と同様に官能性を評価したところ、次のと
おりであった。
【0023】肌ざわり :17 付き :19 伸び :19 ぎらつき感:17 総合評価 :19 比較例2 比較例1で用いた窒化硼素粉末を使用したほかは実施例
3と同様にして、ファンデーションを得た。
【0024】かくして得られたファンデーションについ
て、実施例1と同様に官能性を評価したところ、次のと
おりであった。
【0025】肌ざわり :18 付き :19 伸び :20 ぎらつき感: 4 総合評価 : 7
【0026】
【発明の効果】この発明の化粧料は、投影円相当径の数
平均径が0.5〜5μmの範囲にある窒化硼素粉末を特
に選択して配合してなるものであるから、実施例と比較
例との対比からも明らかなように、肌ざわり、付き、伸
びに優れるばかりか、ぎらつき感が小さく、ぎらぎらし
た不自然な仕上がりになるのを防止することができる。
そのため、乳液、クリーム、ローション等のスキンケア
化粧品や、ファンデーション、コンパクトパウダ、口
紅、頬紅、アイシャドウ、マニキュア等のメイクアップ
化粧品などとして好適である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投影円相当径の数平均径が0.5〜5μm
    の範囲にある窒化硼素粉末を配合してなる化粧料。
  2. 【請求項2】窒化硼素粉末が1〜90重量%の範囲で含
    まれている、請求項1の化粧料。
JP28341393A 1993-11-12 1993-11-12 化粧料 Pending JPH07138128A (ja)

Priority Applications (1)

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JP28341393A JPH07138128A (ja) 1993-11-12 1993-11-12 化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28341393A JPH07138128A (ja) 1993-11-12 1993-11-12 化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07138128A true JPH07138128A (ja) 1995-05-30

Family

ID=17665211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28341393A Pending JPH07138128A (ja) 1993-11-12 1993-11-12 化粧料

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010540435A (ja) * 2007-09-20 2010-12-24 モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド 窒化ホウ素含有シリコーンゲル組成物

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JP2010540435A (ja) * 2007-09-20 2010-12-24 モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド 窒化ホウ素含有シリコーンゲル組成物

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