JPH07138010A - 薬品賦活成型活性炭の製造方法 - Google Patents

薬品賦活成型活性炭の製造方法

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JPH07138010A
JPH07138010A JP5284988A JP28498893A JPH07138010A JP H07138010 A JPH07138010 A JP H07138010A JP 5284988 A JP5284988 A JP 5284988A JP 28498893 A JP28498893 A JP 28498893A JP H07138010 A JPH07138010 A JP H07138010A
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activated carbon
molded
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weight
reaction product
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JP5284988A
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Yoshinori Iwashima
良憲 岩島
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成型活性炭を薬品賦活法により、連続的に大
量に製造する方法を提供しようとするもの。 【構成】 薬品賦活しうる活性炭原料と水分含量が25
重量%以下で賦活成分含量が60重量%以上である賦活
薬品との混合物を、常法により加熱、反応させ、反応物
を成型し、次いで焼成、洗浄、乾燥して成型活性炭を得
る薬品賦活成型活性炭の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、薬品賦活成型活性炭
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、揮散した有機溶剤を含有する
ガス体から該有機溶剤を回収する方法として、成型活性
炭を充填した活性炭層に、上記ガス体を通じて有機溶剤
を吸着させた後、この活性炭層を加熱して吸着した有機
溶剤を再び脱離させる方法が行われている。
【0003】また、車のガソリンエンジンでは、駆動し
ているエンジンが停止すると、それまで高温であったエ
ンジンの回りの熱が周囲に伝わり、いわゆるホットソー
ク(hot soak)の状態になり、ガソリン蒸気が発生す
る。このガソリン蒸気を吸着させ、エンジン作動時に再
び放出利用させるために活性炭層が用いられている。こ
れらの活性炭層に利用される活性炭は、成型炭であって
特に吸脱着能及び耐久性の高いものが望まれている。
【0004】そこで、本発明者は、特開平2-167809号公
報において、疎水性有機化合物の吸脱着に適し、吸脱着
能が高くかつ耐久性が優れた成型活性炭を提案してい
る。このような薬品賦活成型活性炭の製造方法において
は、バッチ式の反応容器内で活性炭原料と賦活成分含量
が40〜70重量%の賦活薬品水溶液とを加熱、混合し
て反応させ、これら活性炭原料と賦活薬品水溶液とが、
適当に反応した時点で反応を中止する。そして、反応物
を成型、焼成、洗浄及び乾燥することによって、成型活
性炭が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の薬
品賦活成型活性炭の製造方法においては、活性炭原料と
賦活薬品との反応を適当に進行させるために、40〜7
0重量%の賦活薬品水溶液、すなわち60〜30%の水
分を含むものを用いているが、30%以上の水分を含む
賦活薬品は、反応に長時間を要し、好ましくない。本発
明は水分含量の少ない賦活薬品を用いることにより、比
較的短時間で効率よく薬品賦活成型活性炭を製造する方
法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】この発明によ
れば、薬品賦活しうる活性炭原料と水分含量が25重量
%以下で賦活成分含量が60重量%以上である賦活薬品
との混合物を、常法により加熱、反応させ、反応物を成
型し、次いで焼成、洗浄、乾燥して成型活性炭を得る薬
品賦活成型活性炭の製造方法が提供される。
【0007】この発明においては、成型活性炭は薬品賦
活法によって製造されるものである。従ってその原料
は、薬品賦活しうる活性炭原料である。その例としては
セルロース質(たとえば木屑、椰子殻)や澱粉質(例え
ばトウモロコシ、キビ、アワ、ヒエなどの穀物類)が挙
げられる。これらの中で、椰子殻、木屑などのセルロー
ス質のものが好ましい。
【0008】本発明の方法に用いられる賦活薬品に含ま
れる賦活成分としては、リン酸、塩化亜鉛、塩化カルシ
ウムなどの一般の賦活成分を挙げることができ、塩化亜
鉛、リン酸が好ましく、塩化亜鉛がさらに好ましい。
【0009】本発明において用いられる賦活薬品は、賦
活成分を60重量%を越える濃度で含み、水分含量が2
5重量%以下のものであればよく、実質的に賦活成分の
みからなるものでもよく、賦活成分以外に、例えば、塩
化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化
カルシウム、塩化第二鉄等の夾雑物を含んでいてもよ
い。これらの夾雑物の含有量は、賦活成分の濃度及び水
分含量が上記の範囲内であれば、特に限定されるもので
はない。賦活成分含量は、好ましくは70重量%以上、
さらに好ましくは75重量%以上である。水分含量は、
好ましくは20重量%以下、さらに好ましくは15重量
%以下である。水分含量が25重量%以上の賦活薬品水
溶液を用いると、反応させるのに時間を要するので好ま
しくない。また賦活成分含量が少なすぎると賦活効果が
十分でない。ここで、60重量%以上の高濃度の賦活成
分を含有し、水分含量が25重量%以下の賦活薬品は、
例えば、特開平5−163020号公報に記載の方法に
より、50重量%程度の低濃度賦活薬品水溶液を、減圧
下、熱交換器等により水分を除去し、濃縮することによ
って得ることができる。
【0010】また、活性炭原料と賦活薬品に含まれる賦
活成分の混合割合は、乾燥固形物重量で一般に1/0.6〜1
/3.0、好ましくは1/1.0〜1/2.8である。活性炭原料と賦
活薬品の混合物は、通常、100〜180℃で加熱、反
応させるが、ここで反応とは、活性炭原料を賦活薬品の
作用で、分解や脱水させて黒色の物質を作ることをい
う。この発明の方法においては、反応終点が重要であ
り、成型するのに最適なところまで反応を進めることが
必要である。また、この加熱、反応は、後の工程である
成型工程までを連続的に行うことができるように、連続
ニーダー及び連続押出成型機を用いることが好ましい。
例えば、内部にパドル及びスクリュー、外周にジャケッ
ト加熱器を具備した連続ニーダーを用いることが好まし
い。この装置を用いることにより、反応時間、すなわち
装置内での滞留時間を、パドル及びスクリューの回転数
により調節することで、また加熱温度を調節することで
最適な反応物を得ることができる。
【0011】反応物の温度としては、水分を除去できる
100℃以上が必要であり、温度を上げれば反応が早くな
るが、180℃以上にすると、反応が進みすぎ成型が困
難になる。好ましい温度範囲は140〜170℃であ
る。この発明の方法においては、反応終点を、反応物の
重量を加熱前の乾燥重量(活性炭原料乾燥重量+賦活薬
品乾燥重量)に対する重量と比較した値を用いて決定す
ることができる。つまり、反応物の重量が、加熱前の乾
燥重量(活性炭原料乾燥重量+賦活薬品乾燥重量)に対
して、90〜115重量%になった時点で成型するのが望ま
しい。ここで反応物とは、水を含めて反応系に存在する
物の総量を意味する。すなわち、活性炭原料が黒くなる
と同時に、タール質が生成される。このタール質が、成
型時、焼成賦活時のバインダーとなって作用すると考え
られるので、あまり反応を進め過ぎるとこのタール質が
なくなり、成型が困難になり、焼成賦活後の製品の硬度
がなくなり、緻密な成型活性炭ができない。一方、反応
をあまり手前で止めると、残留水分が多くて成型時粒子
間に水分が残り、焼成賦活後の製品の充填密度が低く緻
密な成型活性炭ができない。
【0012】次に、反応物を脱気しながら緻密に成型す
ることが好ましい。この時、反応物を90〜180℃に
加温しながら成型するのが好ましい。そうすることによ
り、反応で生成したタール質を溶融させ粒子間にバイン
ダーとして残し、緻密な成型物を得ることができる。成
型物温度を90℃未満で成型すると、タール質が溶融し
ないことにより粒子間にタール質が広がらず、成型が困
難となるとともに、焼成賦活後の製品が粉化しやすくな
る。成型物温度を180℃以上にすると、成型時に反応
物中の液成分(タール質と水分)と固形成分の分離が起
こり、成型が困難になる。成型時の形は、錠剤状、板
状、ペレット状、ブリケット状など自由に選ぶことがで
きる。また成型活性炭を破砕すれば、破砕炭を得ること
ができる。成型方法としては、例えば、プレス成型、押
出成型等が挙げられるが、押出成型が好ましい。本発明
においては、反応と成型を連続的に行うことができる。
【0013】この成型品の焼成賦活・酸洗浄の方法は、
薬品賦活炭の一般的製造に用いられるものが適用され
る。たとえば、ロータリーキルン内において、500−700
℃で10分−1時間焼成することにより賦活し、ついで洗
浄乾燥することにより成型活性炭を製造することができ
る。
【0014】この発明において製造される成型活性炭は
特開平2-167809号公報に記載の方法で得られるものと同
様である。
【0015】このようにして得られた薬品賦活成型活性
炭は、疎水性有機化合物の吸脱着を繰返して回収するの
に好適なものである。従って、該成型活性炭は例えばガ
ソリンエンジンのガソリン蒸発防止装置や溶媒回収プロ
セス等に用いることができる。また、例えば砂糖原液の
脱色等各種液の脱色や種々の工業薬品の分離精製等に用
いることができる。
【0016】また、この発明の製造方法による薬品賦活
成型活性炭は、さらにガス賦活することにより、n-ブタ
ン有効吸着量がさらに大きな成型炭として製造すること
ができる。この場合のガス賦活は、通常のガス賦活によ
る成型炭の製造と同様に行うことができる。例えば、賦
活ガスとして水蒸気、炭酸ガスを用い、30〜100%
のガス分圧下、850〜1000℃で10分〜4時間焼成するこ
とにより得ることができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例によりこの発明を詳細に説明す
るが、この発明はこれに限定されるものではない。 実施例 活性炭原料として木粉と、賦活薬品として、各濃度のZ
nCl2 とを、連続式パドルミキサー内に適宜導入し、
混合した。それをジャケット加熱式連続ニーダーにて反
応させた。滞留時間は回転数により調整し、成型に適し
た反応度合いになるように滞留時間を種々変化させた。
そして、成型のため、反応物を連続押し出し成型機に導
入し、所望の形状に成型した。成型品を650℃で焼成
した。焼成品を塩酸洗浄後、温水洗浄し、ほとんど完全
にZnCl2 を除去し、乾燥した。乾燥品を7.5〜3
0メッシュに篩別後、充填密度を測定した。その条件及
び結果を表1及び表2に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1の結果から水分含量が30%の賦活薬
品を用いた実験番号1では滞留時間(反応時間)が長く
好ましくない。それに対して水分含量が25重量%以下
の実験番号2〜7では滞留時間が短いうえに充填密度が
高い製品が得られる。
【0020】
【表2】
【0021】
【発明の効果】この発明によれば、種々の活性炭原料か
ら容積当たりの有効吸着量が大きく、かつ耐久性に優
れ、疎水性有機化合物の吸脱着に適しまた各種液の脱色
や種々の工業薬品の分離精に適した薬品賦活成型活性炭
を、比較的短時間に効率よく製造することができる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬品賦活しうる活性炭原料と水分含量が
    25重量%以下で賦活成分含量が60重量%以上である
    賦活薬品との混合物を、常法により加熱、反応させ、反
    応物を成型し、次いで焼成、洗浄、乾燥して成型活性炭
    を得ることを特徴とする薬品賦活成型活性炭の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 反応物の総重量が加熱前の乾燥固形物重
    量に対して90〜115重量%になった時点で反応物を
    成型する請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 活性炭原料と賦活薬品とを乾燥固形物重
    量で、1/0.6〜1/3.0の割合で混合した混合物
    を用いる請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 活性炭原料と賦活薬品との混合物を、1
    00〜180℃で加熱、反応させる請求項1記載の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 反応物を90〜180℃の温度で成型す
    る請求項1記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 70重量%以上の賦活成分を含有する賦
    活薬品を用いる請求項1記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 薬品賦活しうる活性炭原料が、椰子殻又
    は木屑である請求項1記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 賦活成分が、塩化亜鉛又はリン酸である
    請求項1記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 反応物がプレスによって成型される請求
    項1記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 反応物が90〜180℃で押し出し成
    型される請求項1記載の製造方法。
JP5284988A 1993-11-15 1993-11-15 薬品賦活成型活性炭の製造方法 Withdrawn JPH07138010A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000516133A (ja) * 1996-07-30 2000-12-05 キュノ インコーポレーテッド フィルターシート及び該フィルターシート使用のホトレジスト組成物精製法
JP2005035812A (ja) * 2003-07-16 2005-02-10 Cataler Corp 活性炭とキャニスタ
JP2009057239A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Futamura Chemical Co Ltd 活性炭の製法
US9737871B2 (en) 2013-02-20 2017-08-22 Osaka Gas Chemicals Co., Ltd. Granular activated carbon having many mesopores, and manufacturing method for same
US9802824B2 (en) 2013-02-20 2017-10-31 Osaka Gas Chemical Co., Ltd. Granular activated carbon, and manufacturing method for same

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Effective date: 20010130