JPH0713791U - 合成樹脂製のカップ型プリン容器 - Google Patents

合成樹脂製のカップ型プリン容器

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JPH0713791U
JPH0713791U JP4719493U JP4719493U JPH0713791U JP H0713791 U JPH0713791 U JP H0713791U JP 4719493 U JP4719493 U JP 4719493U JP 4719493 U JP4719493 U JP 4719493U JP H0713791 U JPH0713791 U JP H0713791U
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JP
Japan
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container
cup
pudding
synthetic resin
caramel
Prior art date
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Pending
Application number
JP4719493U
Other languages
English (en)
Inventor
征男 丹羽
博由 小山
Original Assignee
岸本産業株式会社
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Publication date
Application filed by 岸本産業株式会社 filed Critical 岸本産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 持ち帰り用のプリンを充填する透明の容器に
あって、プリン主部と、カラメルソース部との分離層成
部において、少なくとも可視部では、動的作用によるカ
ラメル上がりの現象を皆無にして商品価値の劣化を防止
し得ることを目的とする。 [構成] 底部2に接近し、該底部2と平行に位置する
内周に環状突起3を隆設したカップ型プリン容器1にお
いて、その容器内面の内容物が接触する面に、ぬれ指数
が30dyn/cm以上とし、かつ、中心線平均粗さ
を、0.01マイクロメートル(μm)以下とする処理
表面4を施してなる合成樹脂製のカップ型プリン容器。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、透明で、内容物が透視できる合成樹脂製のカップ型プリン容器に 関するものである。
【0002】
【技術的背景】
持ち帰り用のプリンは、内容物の可透性を重視する透明の合成樹脂製容器に充 填されたものがほとんどである。
【0003】 周知のように、プリンはその容器内においてプリン主部とカラメルソース部と が完全分離層成され、販売者側は、これらが微量でも、透視される容器内におい て、プリン主部の範囲にカラメルソースの上昇現象が認められないことを理想と している。
【0004】 これらはあくまでも、商品価値高揚以外なにものでもなく、仮に、これらが、 通称「カラメル上がり」現象が生じたとしても味覚的、品質的には全く低下、劣 化させるものではなく、あくまでも視覚本意に起来すものであるが、これによっ て商品価値を左右するものとされている。
【0005】 プリンにおける主部と、カラメルソース部の各々は、密度的に異質のものであ るが、わずかな衝撃、振動、傾斜等による移動素因で容器内面に沿って移動する 現象の発生率が高く、特に容器内壁に接しているカラメルソースの上昇傾向が顕 著である。プリンには、焼プリン、蒸しプリン、蒸し焼きプリン等、そのプリン 製法には複数種の手段が採用されているが、容器入りプリンにあっては、いずれ の場合もプリンミックス(材料)を容器に充填し、該容器ごと加熱処理し、前記 ミックスに含有する蛋白質を凝固させるものであるが、この凝固に移行する段階 で容積の収縮と相俟って、容器内面に接する面に形成される毛細管に対し、カラ メルソースが毛細管現象によって上昇するものとされている。
【0006】 これらプリン部とカラメルソース部とが最終消費者の手に渡るまでカラメル ソース上がり現象を一切生じさせないために、販売者側では、その内容物におい て食味関係を一切低下させず、むしろ向上性の追及とともに、これらの現象発生 防止を探求すると同時に、これらを充填する容器において、プリン主部ならびに カラメルソース部が接触する容器内面の面構成に腐心している。
【0007】
【従来の技術】
プリンを充填する合成樹脂製の容器内面において、プリン主部とカラメル部と を完全分離層成させる位置、あるいは該分離位置ならびに界面位置とに分離境界 線を物理的に隆設して、容器が受ける衝撃、振動あるいは傾斜等による内容物の 内部移動の現象を阻止しようとする可動抑制構造手段が施されている。
【0008】 なお、前記した分離境界線を物理的に隆設した手段に類する構成として、本願 実用新案登録出願人と同一出願人がした実用新案登録願による公開実用新案、昭 和60年第13314号で公開された技術がある。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
前記したように、容器内に2種の異物質を層成して充填する内容物を、容器内 面における構造手段によって、これら意に反する現象を抑制させる技術的思想を 施しても、目的とする2種異質の層成物質が充填する容器の内面に沿ってカラメ ル上がり現象の発生を完全に排除する技術は、未だ完成されていない。
【0010】 そこで、この考案は容器内において、少なくとも、容器内面に接する内容物の 移動を、内容物の接合面に、表面張力が高まる加工を施して、該容器全体が受け る動的現象の影響を、内容物に対し遮断して、無変化状態を持続させようとする ことができるようにしたことを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】 この考案は、上記の目的を達成させるための手段として、底部に接近し、該底 部と平行に位置する内周に環状突起を隆設したカップ型プリン容器において、そ の容器内面の内容物が接触する面に、ぬれ指数が30dyn/cm以上とする処 理表面を施してなるものである。
【0012】 またこの考案は、底部に接近し、該底部と平行に位置する内周に環状突起を隆 設したカップ型プリン容器において、その容器内面の内容物が接触する面を、中 心線平均粗さを、0,01マイクロメートル(μm)以下とする処理表面を施し てなるなるものである。
【0013】
【作用】
本考案の合成樹脂製のカップ型プリン容器の内面処理を施した内面粗さの指数 を表す「中心線平均粗さ」(JIS B−0601より引用)は、0.0074 3マイクロメートル(μm)で、この容器内に層成充填されたプリン主部と、カ ラメル部とは、少なくとも、容器内面に接する面においては、双方の物質が隣接 する、ともに相対向する物質領域を犯すことなく、独自の範囲において不動状態 をなし、隣接他領域に対し入あるいは侵略する現象を見ることができなくなっ た。
【0014】 前記の作用は、プリンが充填された容器本体を静止状態において見られたもの であるが、この容器に対し、一般的な、衝撃、振動、傾斜等の動的作用を与えて も、容器内の2層分離状態が破壊させる現象は見られなかった。
【0015】
【実施例】
次に、この考案の実施例を図とともに説明すれば、ポリプロピレン樹脂を素材 とし、底部2に接近し、該底部2と平行に位置する内周に環状突起3を隆設した カップ型プリン容器1において、その容器内面の内容物が接触する面に、ぬれ指 数が30dyn/cm以上とする処理表面4を施してなるものである。
【0016】 このぬれ指数30dyn/cm以上を得る手段として、コロナ処理によって行 われ、該処理によって処理表面4を構成するものである。
【0017】 また、カッブ内面の中心線平均粗さを0.01(マイクロメートルμm)以下 にする手段として、カップ成型に用いる金型自体の表面仕上げによって決定され 、通常のプリン容器ではとても用いられない高精度の研磨手段、例えば、コンパ クトディスク、レーザーディスクの成型用金型の磨きに必要とする超高精度研磨 による鏡面仕上げによってカップ内面における中心線平均粗さを0.00743 ないし0.00949マイクロメートル(μm)で、前記した結果が得られた。
【0018】 また、本願人以外で、複数個所(法人)で生産された従前の、ポリプロピレン 樹脂によるプリン容器における、内面粗さを、本考案容器の内面測定と同時に、 かつ、同測定方法で測定してみると、その範囲の差は大きく、0,144ないし 0,0452マイクロメートル(μm)で、この容器を用いた実験例において、 充填された層成内容物の容器内面接触面でのプリン主部に対しカラメル上がり現 象が認められた。
【0019】
【考案の効果】
この考案は、比重の異なる2物質を層成するように容器内に充填し、かつ、少 なくとも容器内面に接する面において、異物質同志が動的作用によって、プリン 主部に対しカラメル上がり現象を防止する目的から、表面張力作用による現象に 着眼し、内容充填物が接触する容器内面の、ぬれ指数30dyn/cm以上の処 理施すか、また、プリン容器の成型金型に対し鏡面仕上げを行いプリン容器内面 の中心線平均粗さを、0.01マイクロメートル(μm)以下とするか、さらに また、プリン容器内面の中心線平均粗さを、0.01マイクロメートル(μm) 以下とし、かつ、ぬれ指数30dyn/cm以上となるような処理を施して処理 表面を構成すことによって、前記した目的を達成することができ、これをプリン を充填した容器の外部から透視できる、プリン主部と、カラメルソース部との分 離層成部において、少なくとも可視部では、動的作用によるカラメル上がりの現 象を皆無にして商品価値の劣化を防止し得る効果あるものである。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】 プリン容器の断面図
【0021】
【符号の説明】
【1】 カップ型プリン容器
【2】 底部
【3】 環状突起
【4】 処理表面

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部2に接近し、該底部2と平行に位置
    する内周に環状突起3を隆設したカップ型プリン容器1
    において、その容器内面の内容物が接触する面に、ぬれ
    指数が30dyn/cm以上とする処理表面4を施して
    なることを特徴とする合成樹脂製のカップ型プリン容
    器。
  2. 【請求項2】 底部2に接近し、該底部2と平行に位置
    する内周に環状突起3を隆設したカップ型プリン容器1
    において、その容器内面の内容物が接触する面を、中心
    線平均粗さを、0.01マイクロメートル(μm)以下
    とする処理表面4を施してなることを特徴とする請求項
    1記載の合成樹脂製のカップ型プリン容器。
JP4719493U 1993-08-06 1993-08-06 合成樹脂製のカップ型プリン容器 Pending JPH0713791U (ja)

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JP4719493U JPH0713791U (ja) 1993-08-06 1993-08-06 合成樹脂製のカップ型プリン容器

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JP4719493U JPH0713791U (ja) 1993-08-06 1993-08-06 合成樹脂製のカップ型プリン容器

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JPH0713791U true JPH0713791U (ja) 1995-03-07

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ID=12768316

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JP4719493U Pending JPH0713791U (ja) 1993-08-06 1993-08-06 合成樹脂製のカップ型プリン容器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61175276A (ja) * 1985-01-29 1986-08-06 Yamaha Motor Co Ltd プロペラ型風車におけるブレ−ドのピツチ角変換装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH021615B2 (ja) * 1981-11-07 1990-01-12 Inoue Japax Res
JPH0632391A (ja) * 1992-07-13 1994-02-08 Dainippon Printing Co Ltd プリン容器

Patent Citations (2)

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JPH06100180B2 (ja) * 1985-01-29 1994-12-12 ヤマハ発動機株式会社 プロペラ型風車におけるブレ−ドのピツチ角変換装置

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