JPH0713727A - 情報表示装置 - Google Patents

情報表示装置

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JPH0713727A
JPH0713727A JP6070184A JP7018494A JPH0713727A JP H0713727 A JPH0713727 A JP H0713727A JP 6070184 A JP6070184 A JP 6070184A JP 7018494 A JP7018494 A JP 7018494A JP H0713727 A JPH0713727 A JP H0713727A
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JP6070184A
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Inventor
Stephen Gregory Eick
グレゴリ エイック ステファン
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AT&T Corp
Original Assignee
American Telephone and Telegraph Co Inc
AT&T Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/048Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI]
    • G06F3/0484Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI] for the control of specific functions or operations, e.g. selecting or manipulating an object, an image or a displayed text element, setting a parameter value or selecting a range
    • G06F3/04847Interaction techniques to control parameter settings, e.g. interaction with sliders or dials
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/048Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI]
    • G06F3/0484Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI] for the control of specific functions or operations, e.g. selecting or manipulating an object, an image or a displayed text element, setting a parameter value or selecting a range
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  • Physics & Mathematics (AREA)
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  • Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 データの表示に影響を与える値を選択するデ
ータ選択子を提供する。 【構成】 データ選択子は、値集合を表現し、選択は、
データ選択子の一部を対話的に「色塗り」することによ
り行われる。色塗りされた部分に対応する値は、活性化
される。データ選択子の種々の具体例には、離散型デー
タ選択子、連続型データ選択子および多次元データ選択
子からなる。一の離散型データ選択子は、超多数の実体
に関する情報を表示する装置内で使用される。離散型デ
ータ選択子は、実体の属性値を表現し、この選択子を色
塗りすることにより、対応する値を有する実体表現は、
活性化される。コードビュアは、選択された実体表現に
より表現された実体に関する情報を詳しく見ることを可
能とする。また、動画化表示モードと、色彩を選択子フ
ィールドにマッピングする技術が存在する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタルコンピュータ
システムにおける情報表示に関し、特に、情報の選択的
表示に関する。
【0002】
【従来の技術】現代のコンピュータシステムは、大規模
な高解像度色彩表示または高解像度白黒表示を駆動する
のに必要な能力を有する。高解像度は、彩色スケールお
よび/または無彩色スケールと一緒に使用することによ
り、前記のような表示内で大量の情報の提示を可能とす
る。例えば、本願の親米国特許出願に開示された情報表
示装置は、50,000行に達するコード行の表現を表
示することができ、個々のコード行に関する情報を伝え
るために、コード行表現の色彩、形状および挙動を使用
することができる。
【0003】このような大量の情報を表示する能力は、
それ自体として有用であるが、表示が、使用者をして情
報の有用な部分集合を容易に定義し表示することを可能
にさせるデータ選択子を一部として含むならば、情報表
示能力は、一段と有用となる。定義および表示をするた
めに長く使用されてきたデータ選択子の一種は、スライ
ダである。スライダは、使用者がマウスのような指示器
により、1個または2個の値を選択するのを可能とする
視覚表示上の制御手段であるこれらの選択値は、つい
で、表示の、ある面の挙動を決定する。図23は、従来
技術にかかる幾つかのスライダを示す。
【0004】スライダの最も簡単な形状によれば、スラ
イダ2301は、バー2303と位置マーカ2305と
からなる。位置マーカ2305は、指示器によりバー2
3003に沿って移動される。位置マーカ2305の位
置は、変数の値を示し、この値は、表示を制御するのに
使用される。また、スライダは、使用者に位置マーカ2
305の位置と変数の値との関係について一の観念を与
えるため、目盛2307を一部として含む。例えば、ス
ライダ2309は、図形的使用者インタフェース(GU
I)内の編集窓用スクロールバーである。このスクロー
ルバーは、編集中のテキスト全体を表現し、位置マーカ
は、このテキスト内の一の行を示す。幾らかの行数の周
辺行と一緒に位置マーカで特定される行は、スクロール
バーが属する窓の内部に表示される。
【0005】スライダは、使用者が表示内に情報を表示
するための1個以上のしきい値を設定するのを可能とす
るために、視覚表示内でしばしば使用される。例えば、
使用者は、温度がxより高い、密度がyより低い、また
は、ブロック化された呼の数がzより大きい等の個所を
表示するため、しきい値を設定できる。しきい値設定
は、大規模データベースからの視覚的クラッタを刈込む
ために特に効果的な技術である。
【0006】ある場合には、上限しきい値と下限しきい
値との両方を有することが望ましい。例えば、温度が高
いか、または、低い、すべての領域を示すには、2個の
スライダが必要となる。1個は、上限しきい値を制御す
るため、他の1個は、下限しきい値を制御するためであ
る。電気電子学会(IEEE)コンピュータグラフィッ
クスとその応用、第11(3)巻、12〜14頁(19
91年発行)に掲載されたベッカー(Becker)その他に
よる「網視覚化の基礎」は、上限しきい値と下限しきい
値とを選択する2エッジスライダを使用する。しかし、
この手法には、限界もある。2エッジしきい値スライダ
は、2個の間隔(すなわち、両しきい値より内側の範囲
または両しきい値より外側の範囲)のみを選択できるだ
けである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しきい値を定めること
は、クラッタ低減の効果的方法であるが、使用者が値集
合を直接選択するためにスライダを使用したい数多くの
状況が存在する。また、従来技術にかかるスライダが設
定する値に関して、使用者に与えた情報は、値の大小の
みである。表示制御用スライダの重要性と表示内でスラ
イダが占める空間の量とが与えられるならば、もっと多
くのことが可能である。スライダとして使用するように
容易であり、一層強力なデータ選択子を提供することが
本明細書に開示された技術の目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】親米国特許出願に開示さ
れた情報表示装置および方法についての仕事が進行する
につれて、この情報表示装置が新しい種類のデータ選択
子の実施態様を含んでいたことが明らかとなった。図2
3に示されたスライダと同様に、新種のデータ選択子
は、値集合を定義し、使用者がこの値集合から値を選択
することを可能とする。値は、表示の一部を成す領域上
にマッピングされ、値の部分集合は、データ選択子内の
1個以上の領域を「色塗りする」(領域の外観を変更す
る)ように選択される。色塗りされた領域上へマッピン
グされる値は、データ選択子の作用によって選択された
値である。値を選択する色塗りの使用は、もちろん、マ
ーカを不用とする。一層重要なことは、色塗りが使用者
をしてデータ選択子により定義された値集合の任意部分
集合を容易に選択するのを可能とすることである。
【0009】明細書に開示された技術および装置の前記
実施態様および他の実施態様と目的とは、図面と発明の
詳細な説明とを詳細に見、読めば、当業者には明らかで
あるはずである。
【0010】
【実施例】詳細な説明への序論 米国特許出願第07/902/912号と米国特許出願
第08/032342号に開示された装置を使用しての
他の仕事は、行特徴つけ列217が、事実上、データ選
択子の一部を色塗りすることによりf個の値が選択され
る新種のデータ選択子の第1実施例であったという理解
につながった。行特徴づけ列217は、親米国特許出願
において、「情報を表示するための好適な実施例の使
用」と「好適な実施例の作用」との表題を有する「詳細
な説明」中の部分に詳細に述べられている。また、行特
徴づけ列217により表現された種類の具体例は、本明
細書において、「データスライダ」の表題を有する項か
ら始まる個所に詳細に記載される。
【0011】図面および「実施例」中で使用される参照
番号は、2つの部分を有する。下2桁の数字は、図中の
対象物の番号を特定し、残りの数字は、この対象物が最
初に現れる図を特定する。例えば、参照番号603を有
する対象物は、図6に最初に示されている。
【0012】情報表示装置の主要特性(図16参照) 情報表示装置の価値の大部分は、2つの特性の内に存在
する。第1の特性は、情報表示装置が同時に非常に数多
くの個々の実体に関する情報を有用に表示できることで
あり、第2の特性は、情報表示装置が使用者をして、関
心のある実体部分集合を容易に見出し調査することを可
能とすることである。
【0013】第1の特性は、本発明の幾つかの特徴の結
果として生じる。これらの特徴は、(改良型表示装置に
より出力された表示1601を示す)図16により理解
することができる。図16は、属性値が原始コードを格
納するファイル集合と関係する方法を示す。まず、情報
が提供中の各実体に対応して、表示1601中に識別可
能な視覚的表現が存在する。これらの識別可能な視覚的
表現は、行表現207として図16内に出現する。各行
表現207は、原始コードの1行を表現する。ついで、
これらの実体表現は、行表現が属する文脈の表現の内部
に出現する。
【0014】図16において、縦バー205は、原始コ
ードを格納するファイルを示す。縦バー205内に、各
ファイルについて1本の縦バーが存在し、ファイル内の
各行についてファイルを表現する行表現207が存在す
る。また、行表現は、ファイル内の行と同一順序を有す
る。すなわち、行表現207と対応する行が何のファイ
ルに属し、行の位置がファイル内のどこであるかは、表
示1601内において、表示から常に明らかである。ま
た、ファイルに対して自然順序が存在するとき(例え
ば、すべてのファイルを時間順に配列することが意味を
有するとき)は、ファイルを表現する列は、表示160
1内でその順序に与えられる。
【0015】第1の特性に寄与する他の特徴は、実体表
現そのものである。実体表現は、必然的に非常に小さい
(図16内の行表現207の最小寸法は、1×15画素
である)が、実体に関する大量の情報を伝えることがで
きる。実体表現の色彩は、実体に属する属性の値を示
し、実体表現の形状は、実体の形状に関して何かを示
し、点滅のような表示技術は、他の情報をもちうる。図
16において、行表現207の色彩は、誰が行を書いた
かを示す。形状は、図16内で使用されていないが、コ
ード行の使途を示すのに使用してもよい。最後に、点滅
は、他の属性の値が、点滅する行表現207によって表
現された行にどのような影響を与えるかを示すのに使用
してもよい。
【0016】第1の特性に寄与する他の特徴は、使用者
が、詳しく視るために実体を選択するのを可能とする走
査子集合である。選択は、実体表現全体に亘って走査子
の目標を移動することにより行われる。これにより、対
応する実体が走査子窓内に出現する。走査子は、親米国
特許出願において「コードビュア」と名づけられてい
る。
【0017】(使用者が関心のある部分集合を容易に見
出すのを可能とする)第2の特性は、大部分、実体表現
と、選択子とよばれる表示の構成要素との間の関係の結
果である。図16において、選択子は、参照番号160
3を有する。親米国特許出願によれば、選択子は、行特
徴づけ列と名づけられる。選択子1603は、各属性値
について区分1605を格納。活性状態にあるとき、区
分1605は、この属性値を有する行の行表現207と
同一色彩である。選択子と実体表現との結合により、実
体表現の部分集合を表示することが容易となる。選択子
1603の区分1605は、マウスを用いて選択するこ
とにより、活性化されてもよい。また、区分1605が
活性化されたときは、この区分の値を有するすべての実
体表現と区分自体とがこの値の色彩で表示される。これ
に対応して、実体表現が同一方法で活性化されたとき
は、属性値についての選択子内の区分は、活性化され、
この属性値を有する他のすべての実体表現も、活性化さ
れる。
【0018】情報表示装置が、文脈を保全し実体に関す
るかなりの量の情報を提供する方法で、数多くの実体の
表現を表示するという事実と、情報表示装置が実体の容
易な部分集合化を可能とするという事実とは、数多くの
実体が存在し、これらの実体が空間的に表現できる組織
を有するか、または、与えることができる状況におい
て、情報表示装置を特に有用とする。このような一の状
況は、テキスト集合により与えられる。前述の通り、情
報表示装置は、行からなる文脈を保全しつつ、テキスト
の非常に数多くの行に関する情報の表示を可能とする。
他の状況は、レコードリストにより与えられる。
【0019】以下の記載から理解できるように、親米国
特許出願に開示された情報表示装置の改良は、使用者が
関心のある部分集合を発見し検討する能力を増大させ、
これにより、情報表示装置の有用性を増大させる。
【0020】本発明の環境:図1 本発明の実施例は、デジタル交換機のための非常に大き
なコードの集合体の保守を担当する開発者によって利用
される。大きなコードの集合体を維持する上での大きな
問題は、変更の軌跡を保存することである。実施例を使
用する開発者は、変更要求(modification request)に
のみ応じてデジタル交換機のコードの変更を行う。実施
例が用いられる環境101においては、変更要求に起因
する変更は、すべてコード集合体データベース113に
記憶される。データベース113には、その交換機で使
用されるコードの各ファイルに対するコード・ファイル
・レコード(CFR)115がある。これらのレコード
115が一体となってコード・ファイル・レコード集合
(CFRS)114を構成する。所与のコード・ファイ
ル・レコード115(m)は、コード・ファイル名(C
FN)116(そのレコードが対応するコード・ファイ
ルの名前)、およびコード・ファイル行レコード集合
(CFLRS)117へのポインタを含む。レコード集
合117には、コード・ファイル・レコード115
(m)に対応するコード・ファイルに対して追加または
削除が行われたコードの一つひとつの行に対するコード
・ファイル行レコード(CFLR)118が含まれる。
コード・ファイル・レコード115(m)によって表さ
れるファイルの行rに対するコード・ファイル行レコー
ド118(m,r)には3つのフィールド---追加また
は削除された行のテキストが収容されるテキスト・フィ
ールド119、追加変更要求(AMR)120、および
削除変更要求(DMR)122---が収容される。追加
変更要求120および削除変更要求122は、ファイル
に対する行の追加または削除を行うことになる変更要求
に対するコード集合体データベースのレコードへのポイ
ンタである。行はすべてコード集合体に一度追加された
ものであるから、すべての行が追加変更要求フィールド
120にポインタを持つ。その行が後に削除された場
合、削除変更要求フィールド122にもポインタを持
ち、そうでない場合には、削除変更要求フィールド12
2は空のポインタ値を持つ。コード・ファイル行レコー
ド118(m,r)において、追加変更要求フィールド
120がポインタを収容し、削除変更要求フィールド1
22が空値を収容している。ゆえに、コード・ファイル
行レコード118(m,r)により表されるコード・フ
ァイル行に対応する変更要求レコード(MRR)121
が唯一存在する。
【0021】コード集合体に変更をもたらしたすべての
変更要求に対し、変更要求レコード121が存在する。
変更要求レコードの全部が一体となって変更要求レコー
ド集合(MRRS)126を構成する。各変更要求レコ
ード121には、変更要求名(MRN)125および情
報の他の項目へのポインタが入る。現在の説明に関係す
るものには、日付139(変更要求において要求された
変更が完了した日付)、要旨141(変更要求の簡単な
記述)、および変更要求を実行した開発者のための開発
者記録(DVPR)145が収容される開発者記録集
(DVPRS)143が含まれる。
【0022】図1から明らかなように、所与の変更要求
によって変更された一つひとつのコード・ファイル行レ
コード118には、その与えられた変更要求に対する変
更要求レコード121へのポインタが入ることになる。
このように、開発者は、コード集合体データベース11
3を用いることにより、コード集合体の各行が追加また
は削除された時期、理由、および、変更者を知ることが
できる。コード集合体データベース113の情報は、す
べて処理ユニット111によってアクセス可能である。
処理ユニット111は、データベース・システムを用い
てコード集合体データベース113から情報を検索する
ことができる。検索された情報は、キーボード105ま
たは指示器(この場合はマウス)103により入力され
るコマンドに応じて画面107上に表示することができ
る。画面107上の現在位置は、カーソル110(キー
ボード105またはマウス103から制御される)によ
って示される。ウィンドウ処理システムがプロセッサ1
11上で実行している場合、情報は、画面107上の1
つ以上のウィンドウに表示してもよい。例えば、関係す
る行に対するコード・ファイル行レコード118のテキ
スト・フィールド110からコード行を表示するために
1つのウィンドウ109を使用し、関係する行に対する
変更要求レコード121から情報を表示するために別の
ウィンドウを使用することができる。
【0023】コード集合体データベース113には、コ
ード集合体の履歴を理解しようとするプログラマが必要
な情報がすべて含まれるが、その情報の有用性は、その
極めて僅かしか所与の瞬間に見ることができないという
事実によって厳しく制限されている。表示装置107
は、一般に対角線で僅か9インチの寸法の画面を持ち、
コード集合体データベース113からの情報は、一般に
ASCII文字の形式で表示されるため、結果的にコー
ド集合体データベース113からは全体で僅か約200
行の情報が表示装置107に有効に表示できるだけであ
る。
【0024】実施例を用いて情報を表示する:図2〜6 図2において、表示201は、画面107の1つのウィ
ンドウ109の内部である。表示201の上部にある表
題203によって示されるように、この表示の目的は、
コード集合体を構成するコード・ファイルからコードの
行に関する情報を表示することである。表示201は、
5つの部分に分割される---そのウィンドウの表題を表
示する表題表示部204;コード・ファイル116を表
し、ファイル列205によって表されるコード・ファイ
ル116における行を表す行表現207を収容するファ
イル列205を表示する表示空間部213;各ファイル
列205によって表されるコード・ファイルの名前を収
容する上部空間部211;および選択されたコード行ま
たは選択された変更要求に関するテキスト情報およびこ
の実施例を制御するための3個のボタンを表示するボタ
ン空間部215。
【0025】まず、表示空間213には、コード集合体
における各コード・ファイルのために一つずつ列205
がある。列205が対応するコード・ファイルの名前2
09は、その列の上の上部空間211に現れる。勿論、
この名前は、そのコード・ファイルに対応するコード・
ファイル・レコード115のコード・ファイル名から取
られる。各列205は、コード集合体におけるすべての
コード・ファイルに対する列205が表示空間213に
中に収まるように自動的に大きさが調節される。列の最
小幅は、15画素であり、列の長さは、行表現が行われ
る対象となる各コード行に対する行表現207を収容す
るのに必要な分となる。コード・ファイルにおける行数
により、表示空間213より長い列205が発生する場
合、残りの行に対する追加列206が、列205に直に
隣接して置かれる。
【0026】表示のためにボタン227を用いてコード
行を選択することができる。実施例では、3つの選択肢
がある。追加行の選択:列206の行表現207が、列
206によって表されるファイルに追加され、かつ、削
除されていないコード行を表す。削除行の選択:列20
6の行表現207が、列206によって表されるファイ
ルから削除されたコード行を表す。分割列の選択:列2
06において2組の行表現が並んで表示され、一方が削
除されたコード行を表し、他方が追加されたコード行を
表す。
【0027】コード行が追加されたか、または、削除さ
れたかは、勿論、コード集合体データベース113から
決定される。行表現207は、行がコード・ファイルに
現れるのと同じ順序で列205に現れる。好適な実施例
では、行表現207は、1画素の厚さである。さらに詳
細に後述するように、行表現207の色彩は、表示20
1上の選択肢によって変更することができる。
【0028】実施例において、コードは標準的なインデ
ンテーション(字下がり)規則で書かれているので、結
果的に、コード行のインデンテーションにより、コード
の構造が伝えられる。この情報を表示201を見ている
プログラマに利用できるようにするために、実施例で
は、行表現207が対応するコード行のインデンテーシ
ョンを示すようにするかどうかを選択するボタンを与え
る。プログラマは、このボタンをマウスを用いて有効に
することにより、インデンテーションを選択する。イン
デンテーションが選択された場合、行表現207の画素
は、対応するコード行のインデンテーションの程度に相
当する距離だけ列205の右手側から離れて始まり、行
表現には、対応するコード行の長さに相当する数の画素
が収容される。インデンテーションが選択されなかった
場合、行表現207は、列207の幅全体に及ぶ。
【0029】ボタン空間215には、ボタン223、2
25および227、ならびにラベル214および216
が収容される。ボタン223および227の用途は既に
説明した。ボタン225の用法は、詳細に後述する。ラ
ベル214は、選択されたコード行のテキストを表示す
る場所を示し、ラベル216は、選択された変更要求の
要旨のテキストが表示される位置を示す。選択が発生す
る態様は、後述する。
【0030】右手の空間217には、行特性列219お
よび行特性列ラベル220が入る。行特性列219は、
変更要求レコード121と異なる値を行表現207に表
現する方法を示す。例えば、各コード・ファイル行レコ
ード119には、行を追加または削除する変更要求に対
する変更要求レコード121へのポインタが含まれ、そ
して関係する変更要求レコード121には、日付レコー
ド139へのポインタが含まれる。結果的に、一つひと
つのコード行がコード集合体に対して追加または削除さ
れる時間は、コード集合体データベース113によって
決定される。コード行が変更された時間は、次のように
して表示201に現れるようにする。即ち、各変更要求
に色相を割り当てる。色相は、変更要求が完了した時期
に依存する。好適な実施例では、赤から黄を経て青に及
び、青は最も古い変更要求を表し、赤は最近の変更要求
を表す。さらに、各変更要求は、行特性列219におい
て画素の長方形からなる変更要求表現に関係付けられ、
最も古い変更要求の長方形が最下部に位置し、最新の変
更要求が最上部に位置する。所与の変更要求に対する変
更要求表現は、さらにその変更要求の色彩によって、行
特性列219が最下部から最上部にかけて青から赤に変
わるように表示される。最終的に、所与の変更要求にお
いて追加または削除された行表現207が、その時期に
対応する色彩で表現される。したがって、最新の変更要
求において追加または削除された行表現207は赤であ
り、一方、最も古い変更要求において追加または削除さ
れたものは青であり、その他の行表現207は、それら
が追加または削除された原因となった変更要求に対応す
る色彩となる。
【0031】このように、表示201は、2つの理由か
ら注目に値する。第1に、表示201により、コード集
合体におけるすべての行表現207が一度に行われる。
第2に、表現された行に対する情報が表示される。コー
ド集合体におけるすべての行の表示が行われる点につい
ては、対角線が19インチの標準画面107で垂直に1
024画素、水平に1280画素を表示することができ
る。107画面のほぼ全体を占めるウィンドウ109に
表示201がある場合、行特性列219が、水平空間の
約1/5をとり、上部空間211および下部空間215
が垂直空間の約1/8をとり、列205の表示のために
約900画素x1000画素の表示空間213が残る。
列の最小幅を15画素とし、列の間の距離を8画素とす
れば、40以上の列205を表示することが可能であ
り、これらの列の各々が900までの行表現を持つこと
ができる。従って、好適な実施例の単一画面に36,0
00以上の別個のコード行に対する行表現を表示するこ
とが可能である。
【0032】上述の例における行に関する情報の表示に
ついては、表示201により、プログラマは、コード集
合体の現在の開発を全体的に概観することができる。同
じかまたは緊密に関連した色相を有する行表現207に
より、ほぼ同じ時期に変更されたコード行が表される。
したがって、開発者は、列205における行表現207
に現れる色彩によってコード集合体の主な開発段階を知
ることができる。さらに、コード集合体のある部分が、
時間的に安定しているかどうか、または絶えず変更され
ているかどうかを判断することができる。前者の場合、
行表現207の大半が、同じ色彩を示し、後者の場合、
多くの異なる色彩を示す。最後に、1つのコード・ファ
イルで行われた変更が、他のコード・ファイルで行われ
た変更と如何なる関係にあるかを知ることができ、これ
によって、コード・ファイル間の依存関係が分かる。
【0033】表示201上の操作:図3〜5 表示201は、好適な実施例がコード集合体データベー
ス113からコード集合体に関する情報の全体像をどの
ように与えるかを示す。マウス103を用いれば、実施
例の利用者は、表示201上の操作を行うことにより、
コード集合体に関するさらに詳細な情報を得ることがで
きる。
【0034】表示201上では一般に4つのマウス操作
が可能である。即ち、カーソルの移動、現在のカーソル
位置にある実体の選択、現在のカーソル位置にある実体
の選択解除、および、ウィンドウの移動である。カーソ
ルを移動するには、単にマウス103を移動する。どの
ボタンも押されていなければ、カーソル110が、OF
Fとなっている行表現207または変更要求表現(好適
な実施例では黒)の上を通過する時、カーソル110が
行表現207または変更要求表現の上にある間は、行表
現または変更要求表現がONとなる(関係する変更要求
に関係付けられた色彩が付く)。所与の変更要求に対す
る変更要求表現、および、その与えられた変更要求で変
更されたコード行に対する行表現207は、共に結合さ
れるので、カーソル110が、前記の所与の変更要求の
上にあるか、または、その与えられた変更要求によって
影響される何れかのコード行に対する何れかの行表現2
07の上にある場合、前記の所与の変更要求に対する変
更要求表現、および、その与えられた変更要求によって
影響されるすべての行に対する行表現のすべてがONと
なる。
【0035】左端のマウスボタンが押されている場合、
カーソル下の行表現または変更要求表現は、ONとな
り、カーソルが移動した後もONのままである。変更要
求表現および影響された行の行表現207は、前記のよ
うに結合される。中央のボタンが押されている場合、カ
ーソル下の行表現または変更要求表現は、ONとなり、
カーソルの移動後はOFFとなる。この場合も、変更要
求、および、それに対応する行表現は、結合される。左
側のボタンと中央のボタンが共に押された場合、マウス
103を用いて、表示201の構成要素を動かし回るこ
とができる。マウスの右端のボタンの使用を続いて説明
する。
【0036】すべての行表現207および変更要求表現
は、行特性列219に対するラベル220によってON
またはOFFにすることができる。マウス103をラベ
ル220に移動し左端のボタンを押した場合、すべての
行表現207および変更要求表現が、ONとなり、ON
状態を維持する。中央のボタンを押した場合、すべての
行表現207および変更要求表現が、OFFとなり、カ
ーソルが行表現または変更要求表現の上を通るまでOF
F状態を維持する。以下において、変更要求およびその
変更要求に結合された行表現207がONとなりON状
態を維持している場合、その変更要求を「活性」と記
す。
【0037】図3に、マウス103を用いて、1つ以上
の変更要求についてさらに情報を得る方法を示す。すべ
ての行表現207および変更要求表現が直前の説明のよ
うにOFFとなっている場合、表示301が現れる。マ
ウス103によりカーソル110をウィンドウを横切っ
て移動させていくと、カーソルが上を通る行表現20
7、および、これらに結合された変更要求表現は、ON
となる。この時に左のボタンが押されている場合、変更
要求表現に対応する変更要求は活性化された状態とな
り、変更要求表現、および、これに結合された行表現2
07は、ONのままである。したがって、図3は、変更
要求表現303(1)、303(2)、303(3)お
よび303(4)の上で左側のマウス・ボタンを押した
結果を表す。これらの変更要求表現に結合された行表現
207は、それぞれ行表現の集合307(1)、307
(2)、307(3)および307(4)として現れ
る。変更要求表現303が直前に説明したように活性化
されると、ラベル305が変更要求表現303の右に現
れる。ラベル305のテキストは、その変更要求に対す
る変更要求レコード121の変更要求名レコード125
から取られる。さらに、変更要求の要旨のテキスト30
9が、最下部のフィールド215にラベル216に続い
て現れる。このテキストは、勿論、要旨レコード141
から取られる。
【0038】実施例においては、変更要求の非活性化
は、その変更要求に対応する変更要求表現303の上に
カーソルを置き中央のボタンを押すことによって、実行
する。そのボタンを押すと、変更要求表現303、およ
び、それに結合された行表現がOFFとなり、ラベル3
05および要旨のテキスト309もOFFとなる。マウ
ス103を用いて行特性列のラベル220を選択するこ
とにより変更要求をすべて活性化したときは、ラベル3
05および要旨のテキスト309は、現れない。
【0039】表示201に対するもう1つの操作は、図
4に示したコード・ファイル選択操作である。やはり、
コード・ファイル選択操作も、一般に、列205および
行特性列219をOFFとした後に行われる。コード・
ファイル選択操作においては、マウス103を用いてコ
ード・ファイル115を表す列205に対する列ラベル
209を選択することによって、コード・ファイル11
5を選択する。図4において、選択されたコード・ファ
イル403は、列205(n)によって表されるもので
あると解釈される。列ラベル209が選択されると、所
与のファイルに影響を与えた変更要求がすべて活性化さ
れる。その結果、列205(n)における行表現20
7、それらの行表現に結合されたすべての変更要求30
3、および、それらの変更要求に結合されたすべての行
表現207がONとなる。この場合も、ラベル305お
よびテキスト309は、現れない。マウス103を用い
てコード・ファイル115を表す列205に対する列ラ
ベル209を選択することによって、コード・ファイル
115を選択する。図4において、選択されたコード・
ファイル403は、列205(n)によって表されるも
のであると解釈される。列ラベル209が選択される
と、所与のファイルに影響を与えた変更要求がすべて活
性化される。その結果、列205(n)における行表現
207、それらの行表現に結合されたすべての変更要求
303、および、それらの変更要求に結合されたすべて
の行表現207がONとなる。この場合も、ラベル30
5およびテキスト309は、現れない。
【0040】図4において、ファイル列205(n)に
よって表されるファイルは、3つの変更要求---したが
って、3つの変更要求表現303(a)、303(b)
および303(c)---の結果である。これらの3つの
変更要求で変更されたコード行207は、列205
(n)、205(1)および205(2)の中にそれぞ
れ行307(a)、307(b)および307(c)と
して現れる。ファイルには一般に多くの行が含まれ、ま
た、ファイルは、少なくともいくつかの変更要求の結果
であるため、ファイル選択操作では、コード・ラベル2
14および変更要求ラベル216または変更要求表現3
03に対するラベル305の後にテキストは表示されな
い。選択された列403に対する列ラベル209の選択
解除により、すべての列205における行表現307
(a)、(b)および(c)の表示、ならびに、行特性
列219における変更要求表現303(a)、(b)お
よび(c)の表示がOFFとなる。以上の説明から分か
る通り、ファイル選択操作により、利用者は、選択され
たファイルに影響を及ぼした変更要求、および、それら
の変更要求がコード集合体114のその他のファイルに
如何なる影響を及ぼしたかを直ちに知ることができる。
【0041】表示201上で可能なもう1つの操作は、
行の選択である。カーソル110を所与の行表現207
へと移動し、左のマウスボタンを押すことにより、その
行表現207を選択すると、カーソル110を移動して
も、行表現207の画素はONとなった状態を維持す
る。勿論、結合された変更要求表現303、および、そ
の変更要求表現303に結合された行表現207もON
となった状態を維持し、ラベル305が、その変更要求
表現303と共に現れる。したがって、図5において、
表示501は、選択された行表現503(これは、変更
要求表現303(d)に対応する変更要求で変更された
ものである)を示す。行表現503は、変更要求表現3
03(d)に対応する変更要求で変更された行表現30
7(d)の集合のうちの1つの一部であり、それらの行
表現における画素もONとなる。選択された行自体が、
下部空間215にラベル「CODE」の後に現れ、変更
要求表現303(d)に対応する変更要求に対する要旨
が、下部空間215にラベル「変更要求」に続いて現れ
る。図5において、コード行は参照番号515を有し、
要旨は参照番号517を有する。前記の説明から推測さ
れるように、517への要旨の表示および515へのコ
ード行の表示に対する一般原則は、表示201に関する
現在の操作によって指定されるのは、単一の変更要求、
単一のコード行、または、これらの両方に過ぎないとい
うことである。行の選択解除は、中央ボタンを押しなが
ら行表現207を横切ってカーソルと移動させることに
より行われ、この結果、行選択の結果の逆となる。
【0042】図5において、コード表示ウィンドウ50
5は、カーソル110が現在位置する行表現207によ
って表されるコード行の前後のコード行を表す。コード
表示ウィンドウを開くためには、好適な実施例では、マ
ウス103を用いてコード・ウィンドウ・ボタン227
を選択する。ここでウィンドウが開き、マウス103を
用いて、ウィンドウを捉えたり、その位置を変更したり
することができる。表示ウィンドウ505を開き、捉え
た後、カーソル110を列205に移動させると、この
時点で、長方形504が列205のカーソル位置に現れ
る。この長方形は、その中央を横切る水平線を有し、ウ
ィンドウ505の大きさに比例した大きさを有する。即
ち、ウィンドウ109がコード行のために空間を有する
ように、長方形504も多くの行表現のための空間を持
つ。カーソル110が列205にある限り、カーソル1
10は長方形504の中央に位置し、長方形504はカ
ーソル110と共に移動する。長方形504の内部にあ
る行表現207に対応するコード行は、何れもウィンド
ウ505に現れる。
【0043】マウス103の右端のボタンを押すことに
より、長方形504をカーソル110から切り離すこと
ができる。このようにすると、長方形504は、右側の
ボタンが押されたときにそれがあった位置に留まり、ウ
ィンドウ505は、長方形504の内部に含まれる行表
現に対応するコード行の表示を続ける。再び右側のボタ
ンを押すことにより長方形504をカーソル110に再
び取り付けられ、この時点で、長方形504はカーソル
110位置に移動するようになる。コード・ウィンドウ
505は、ウィンドウ・システムに対する標準的な終了
操作を使用することによって閉じられる。
【0044】列205が分割されている場合、即ち、追
加および削除の両方の行に対する行表現207を行う場
合、ウィンドウ505も分割され、追加および削除され
たコード行が互いに並んで表示される。表示されるコー
ド行511の色彩は、長方形504内部の対応する行表
現207の色彩と同じである。対応する行表現207が
ONとなっていない場合、表示される行は灰色である。
コード表示空間509の中央に表示されるコード行51
3は、長方形504における水平線の位置にある行表現
207に対応するコード行である。好適な実施例では、
表示されるコード行513は、行511とは異なる色彩
の背景を有する。予想されるとおり、コード行515
は、行513と同じであり、要旨517は、表示される
コード行513に対応する変更要求に対するものと同じ
である。好適な実施例では、コード・ウィンドウ505
内で見られるコード行は、行513と同一であり、要旨
517は、表示されたコード行513に対応する変更要
求の要旨である。好適な実施例によれば、コードウィン
ドウ505内で見られるコード行は、長方形504を移
動することによってのみ変更できる。他の好適な実施例
によれば、コード行は、ウィンドウ505内で上下にス
クロールされることにより移動される。長方形504
は、行がウィンドウ505内でスクロールされるにつれ
て移動する。
【0045】好適な実施例では、3つまでコード・ウィ
ンドウ505を開くことができる。多数のコード・ウィ
ンドウ505を用いることにより、コード集合体のある
部分のコードを他の部分のコードと比較することができ
る。図6において、表示201は、2つのコード・ウィ
ンドウ505(a)および(b)を有する。コード・ウ
ィンドウ505(a)が既に存在し、長方形504
(a)がカーソル103から分離されていると仮定する
と、カーソル110をコード・ウィンドウ・ボタン22
7に移動させ、そのボタンを選択することにより、新た
なコード・ウィンドウ505(b)が作られる。結果的
に、ウィンドウ505(b)が開かれ、長方形504
(b)が現れてカーソル110に取り付けられる。ウィ
ンドウ505(b)は前述のように移動および捕捉が可
能であり、長方形504(b)がカーソル110に取り
付けられると、カーソル110の動きがウィンドウ50
5(b)に反映される。
【0046】勿論、前記のように長方形504(b)を
カーソル110から分離することも可能である。表示2
01に1つ以上の長方形504があり、カーソル110
がそれらの何れにも付けられていない場合、マウス10
3の右ボタンを押すことにより、カーソル110は最も
近い長方形504に移動し、その長方形504はカーソ
ル110と合体する。好適な実施例における長方形50
4の境界603は、カーソルが対応するウィンドウ50
5の境界と同じ色彩であり、このことが、どの長方形5
04がどのウィンドウ505に対応するかを判断するこ
とを容易にしている。グラフィック・ディスプレイ分野
の業者には明らかなとおり、コード・ウィンドウ505
および長方形504に関して説明した技術は、表示の一
部に関する詳細を示すために「ズーム」ウィンドウを用
いるような状況下で利用することができる。
【0047】このように、表示201上の操作により、
1つ以上の変更要求によって影響を受けたコード集合体
におけるコード行を容易かつ迅速に決定し、所与のコー
ド・ファイルまたは所与のコード・ファイルにおける所
与の行に関係する変更要求を判断し、さらに所与のコー
ド行およびその所与の行を直に取りまくコード行を表示
することができる。勿論、これらのすべての操作は、表
示201によって与えられるコード集合体の全体の概観
を背景として行われるという事実によって、さらに有用
なものとなる。図2〜6には示されていないが言及に値
する表示201の他の特徴であるが、実施例によって
は、表示空間214の左側に沿って行番号スケールを有
し、行特性列219における色相に関係付けられた値の
程度を示すスケールを行特性列219の左側に沿って有
するものもある。例えば、表示201においては、色相
が日付に関係付けられていて、スケールは、日付スケー
ルである。
【0048】好適な実施例の実施:図7〜13 好適な実施例の実施に関する以下の説明では、まず本発
明は実施されるハードウェアを説明し、次にデータ構造
を説明し、最後に、その実施例の動作を説明する。
【0049】好適な実施例において使用するハードウェ
ア:図7 本発明の好適な実施例は、パーソナルIRISオペレー
ティング・システムを実行するシリコン・グラフィック
ス(Silicon Graphic)社の4D/35プロセッサを用
いて実施される。図7において、処理ユニット111
は、2つの主な構成要素、メモリ701およびプロセッ
サ709を備えている。メモリには、プログラム・コー
ド(PC)703(実施例を実施するために使用される
プログラム)およびプログラムのデータ707(実施す
る上で使用されるデータ)が格納される。プログラム・
コード703の制御の下で、プロセッサ・ユニット70
9は、プログラム・データ707を用いて、画面107
について説明した表示を生成する。
【0050】処理ユニット111は、グラフィック表示
を作成するように特別に設計されたものである。処理ユ
ニット111には、画面107を制御し、キーボード1
05およびマウス103からの入力に応答するグラフィ
ックス・インタフェース711が含まれている。グラフ
ィックス・インタフェース711は、プログラム・コー
ド703におけるグラフィックス操作によって制御され
る。グラフィックス・インタフェース711は、Silico
n Graphics Computer Systemsの文書番号007-1203-040
(1991年)の「Graphics Library Reference Manua
l」の第C版に詳細に説明されている。既に述べたよう
に、好適な実施例の表示には色彩を使用し、表示に使用
する色彩は、グラフィックス・インタフェース711に
おけるカラー・マップ(CMAP)713によって定義
される。図7の右側に詳細に示したように、カラー・マ
ップ713は、4096個のカラー・マップ・エントリ
(CMAPE)715を持つ。個々のカラー・マップ・
エントリ715は、0から4096の範囲の値によって
索引が付けられている。各カラー・マップ・エントリに
は、3つのフィールド---赤フィールド717、緑フィ
ールド719、および、青フィールド721---からな
る。これらのフィールドの値によって、赤色成分、緑色
成分、および青色成分の強度が決定され、結果的に色彩
が決定される。例えば、黒い色に対しては、これら3つ
のフィールドは、すべてその値を持つ。
【0051】グラフィックス操作の中の3つの操作によ
ってカラー・マップ713を操作する。color(<color m
ap index>)により、カラー・マップ・エントリ715の
索引を指定することにより色彩を指定する。画面107
に書かれる次の画素を指定されたカラー・マップ・エン
トリ715で定義された色彩で書く。mapcolor(<color
map index>,<red value>,<green value>,<blue value>)
により、索引の値によって指定されたカラー・マップ・
エントリ715のフィールドを他の引数によって指定さ
れた値に設定する。getmcolor(<color map index>,<red
loc>,<green loc>,<blue loc>)により、索引値によっ
て指定されたカラー・マップ・エントリ715のフィー
ルドの現在の値を他の引数によって指定されたメモリ7
01内の位置に書く。
【0052】このように、カラー・マップ713を用い
て、画面107で使用するための色彩の「パレット」を
生成し、それらの色彩を画面107で使用することがで
きる。さらに、カラー・マップ713の現在の内容を後
で使用するためにメモリ701に保存しておくことがで
きる。
【0053】行および変更要求データ:図8 実施例の操作の速さを与えるために、表示の基礎である
コード集合体データベース113からのデータをメモリ
701にコピーし、これがプログラム・データ707の
一部を形成する。コピーは、詳細に後述する前処理動作
の一部として実行される。図8にメモリ707における
データ形式を示す。データは2つのグループに分けられ
る。即ち、コード集合体におけるコード行に関する情報
である行情報801、および、コード行に対応する変更
要求に関する情報である変更要求(変更要求)情報81
7である。前処理動作により、コード集合体におけるフ
ァイルおよび変更要求の両方の分類を行う。実施例で
は、ファイルをファイル名によって並べ替え、変更要求
は、色彩が関係付けられた値によって並べ替える。現在
の例では、それらの値は、データ・レコード139の値
である。その他の実施例では、変更要求を他の値(例え
ば、開発者記録集143からの開発者名)によって分類
してもよい。
【0054】まず行情報801については、第1の情報
は、追加されたコード行をその行に追加した変更要求に
関係付けるものである。追加変更要求803は、その行
が追加されたものであることを示す追加変更要求フィー
ルド120を持つ1つひとつのコード・ファイル行レコ
ード118に対し1つのエントリを有する配列である。
各ファイルに対するエントリは、それらの行がそのファ
イル上で発生する順序で配列されている。各追加変更要
求エントリ(AMRE)805には、その行を追加した
変更要求に関係付けられた色彩を指定する変更要求情報
817における位置へのポインタが入る。
【0055】削除変更要求807は、追加変更要求80
3のような配列であり、削除された各行に対するエント
リが入る点だけが異なる。この場合も、各エントリは、
その行を削除した変更要求に関係付けられた色彩を指定
する変更要求情報817における位置へのポインタを収
容する。コード行809は、コード集合体におけるコー
ド行のテキストである。行は、それらがファイルにおい
て発生する順序で配列され、ファイルは、分類された順
序で配列される。ファイル番号811は、ファイルの番
号を指定する整数であり、行番号813は、各ファイル
における行の番号を指定する整数の配列である。ファイ
ルに対する整数は、ファイルが分類された順に配列され
る。ファイル名815は、ファイル名の配列であり、こ
れもファイルが分類された順に配列される。
【0056】変更要求情報817の説明を続ける。この
データの第1の部分は、その変更要求に関係付けられた
色彩を指定する配列である。変更要求色彩819には、
コード集合体に影響を与えた各変更要求に対するエント
リ821が入る。所与の変更要求に対するエントリは、
変更要求を分類したリストにおけるその変更要求の位置
に対応する配列における位置に現れる。即ち、この場
合、第1のエントリ821は、最も古い変更要求に対す
るものであり、最後のエントリ821は、最新の変更要
求に対するものである。前処理の一部として、カラー・
マップ713は、変更要求に対応するカラー・マップ・
エントリ715の集合ができるように、設定される。こ
の集合において、最も古い変更要求に対応するエントリ
715に青色が与えられ、最新の変更要求に対応するエ
ントリ715に赤色が与えられ、その他には中間色が与
えられるように、色彩が配列される。各エントリ821
には、そのエントリ821によって表される変更要求に
対応する色彩のカラー・マップ713における索引が入
る。
【0057】変更要求名822は、変更要求名の配列で
ある。この情報は、変更要求名フィールド125から取
られる。この場合も、名前は、変更要求の分類順であ
る。フィールド823は、変更要求の番号を指定する。
変更要求記述825は、要旨141が収容される配列で
ある。変更要求表題827は、行特性列219の上に現
れる表題であり、前処理中にパラメータとして与えられ
る。変更要求日付829は、日付ファイル139におい
て指定されるような日付の配列である。これも、最も古
い日付が最初の要素で、最新のものが最後となる。変更
要求ラベル831は、行特性列219にある変更要求に
ラベルを付けるために使用されるデータである。ラベル
は、変更要求の分類順である。表示フラグ833は、開
発者から何らかの入力がある前の表示201の出現、例
えば、その時点で分割表示が使用されているかどうかを
示すフラグである。最後に、ウィンドウ表題835は、
ウィンドウ109の表題である。フラグおよび表題は、
共にパラメータとして与えられる。
【0058】行情報801および変更要求情報817を
コード集合体データベースから作成する効果は、コード
・データベース113へのある問い合わせから発生する
情報が行情報801および変更要求情報817に含まれ
るので、直ちに実施例に利用できることである。このよ
うに、好適な実施例によれば、そのような照会の結果を
ほぼ瞬時に表示できる。
【0059】実施例で使用される対象物:図9〜11 好適な実施例に対するプログラム・コード703のソー
ス・コードは、C++プログラミング言語を用いて書かれ
ている。この言語は、アディソン=ウェスレー(Addison
-Wesley)のビャーネ・ストラウスラップ(Bjarne Stro
ustrup)による「C++プログラミング言語」(1987
年)に説明がある。C++は、対象物指向言語であるか
ら、変更要求およびコードを表すために対象物を用い
る。
【0060】図9に、変更要求を表す変更要求対象物9
01において使用されるデータ構造体を示す。第1のデ
ータ構造体は、変更要求状態配列903である。配列9
03には各変更要求に対するエントリ903があり、エ
ントリは、古いものから順に配列されている。各エント
リは、4つの状態値---無印かつ不活性、有印、活性、
および有印かつ活性---のうちの1つを有する。「有
印」状態は、変更要求のラベル305が表示されるべき
であることを示し、「活性」状態は、変更要求が活性で
あることを示す。
【0061】フィールド907〜919は、変更要求情
報817の一部へのポインタである。MR NAMES907は
変更要求名822を指し、同様にMR DESCS911は変更
要求記述825を、MR TITLE915は変更要求表題82
7を、MR COLS919は変更要求色彩819をそれぞれ
指す。フィールド923は、変更要求の番号を示す。MR
SCALEN925は、行特性列219に対するスケール・
ラベルを収容する配列を指し、MR SCALEL929は、そ
れらのラベルに対する位置を収容する配列を指す。
【0062】フロント配列933およびバック配列93
7は、ブール配列である。各変更要求に対し各配列に1
つの要素があり、要素の値は、それに結合された変更要
求表現303および行表現205を表示201上に黒で
表示するべきか、または、変更要求に関係付けられた色
彩で表示するべきかを示す。配列が2つあるので、カー
ソル110の移動およびマウス103上のボタンの位置
から生じる変化を取り入れるためにバック937が変更
されている間に、フロントによって表示201を再描画
することができる。
【0063】図11に、コード集合体のコードを表すコ
ード対象物1101に属するデータ構造体を示す。コー
ドポインタ(CODE PTR)1103は、行情報801にお
けるコード行809を指す。図11に示すように、行は
各ファイルに対する順序で構成され、ファイルは、分類
順である。ファイル数1109は、コード行809にコ
ードを有するファイルの数を示す。行数ポインタ111
は、行数配列(NLA)1113を指す。配列1113
は、ファイルにおける行数を示すエントリ1115を8
09における各ファイルに対して収容する。このエント
リに対する順序も、ファイルの分類順である。最後に、
最大行ポインタ1117は、各ファイルに対するエント
リ1121を有する最大行長配列1119を指す。ある
ファイルに対する、このエントリは、そのファイルにお
ける最長の行の長さを示す。行の長さの情報は、行表現
207の大きさを正しく調整するために使用される。
【0064】図11において、色彩配列1123は、カ
ラー・マップ713に匹敵し、変更要求とカラー・マッ
プ713に本来設定される色彩との間の関係を保有する
メモリ701内の配列である。色彩配列1123には、
各カラー・マップ・エントリ715に対応する色彩配列
エントリ1127がある。また、カラー・マップ・エン
トリ715と同様に、色彩配列エントリ1125も、赤
フィールド1127、緑フィールド1129および青フ
ィールド1131の各値によって色彩を指定する。
【0065】図10に、実施例において使用され関係の
あるその他のデータ構造体を示す。変数do_indentは、
その値によって、行表現207がインデンテーションを
示すべきかどうかを示す。この値は、カーソル110が
ボタン223の上を移動し、かつ左の要求表現が押され
たときに設定される。変数do_splitは、その値により、
追加された行、削除された行、またはそれらの両方に対
する行表現を表示するべきかどうかを示す。この値は、
カーソル110がボタン227の上を通るときに設定さ
れる。また、両変数は、プログラムコード703の実行
開始時に、表示フラグ833の値から設定することがで
きる。追加行配列1005は、追加変更要求の配列80
3のエントリ805へのポインタの配列である。エント
リ805は、変更要求色彩819のエントリを指す。同
様に、削除行配列1011は、削除変更要求807のエ
ントリへのポインタの配列である。このように、これら
の構造は、コード行を関係のある変更要求に結合するこ
とに役立つ。
【0066】好適な実施例の動作:図12および13 図12および13の流れ図1201により、実施例の動
作の概要を示す。図12において、実施例の動作の最初
の部分は、前処理1209であり、コード集合体データ
ベース113のデータから行情報801および変更要求
情報817を準備する。前処理の第1段階は1203で
ある。ステップ1203において、カラー・マップ71
3の色彩に関係付けるために、値のクラスを選択する。
これまで説明してきた例では、選択されるクラスの値
は、各変更要求が完了した日付であったが、その他のク
ラスの値を選択することも可能である。例えば、どのコ
ードが何れの開発者によって書かれたかを知りたい場合
には、開発者レコード103で指定された開発者の集合
をそのクラスの値として選択し、開発者の各集合に異な
る色彩を関係付けることができる。好適な実施例では、
変更要求の値のクラスの選択は、前処理を行うプログラ
ムに与えられたパラメータに応じて行われる。
【0067】次のステップは、変更要求をカラー・マッ
プ713のエントリ715に割り当てることである。実
施例では、変更要求値の選択されたクラスの値を分類
し、分類した値をエントリ715に割り当て、さらに、
各変更要求をその変更要求に対して選択された値が割り
当てられる色彩に関係付けることによって、これを行
う。日付の例では、日付を、最前から最近へと分類し、
青から緑、黄そしてオレンジを経て赤に至る範囲の色彩
を表すカラーマップ・エントリ715に分類順に割り当
てる。各変更要求が日付を有し、さらに、その変更要求
の日付が割り当てられた色彩が、変更要求の色彩とな
る。選択された値の色彩へのマッピングおよび色彩の変
更要求への結合の結果は、変更要求色彩819に記録さ
れる。変更要求に対する各エントリ821には、所与の
変更要求に対する日付139に関係付けられた色彩に対
するカラーマップ・エントリ714の索引が入る。
【0068】前処理1209の最後のステップは、行情
報801および変更要求情報817を作成することであ
る。既に指摘したように、これらのデータ構造体におけ
る情報の大半は、コード集合体データベース113に基
づく。コード行に関する情報および行それ自体は、ファ
イル名を分類し、さらに行を分類にファイル名の順に入
れることによって、順番に配列される。変更要求に関す
る情報は、カラーマップ713に割り当てられた値の分
類順によって順序付けられる。表示フラグ813、変更
要求表題827、および、ウィンドウ表題835の値
は、前処理を行うプログラムに対するパラメータによっ
て与えられる。
【0069】変更要求情報817および行情報801
は、表示201を実際に生成し操作するプログラムへの
引数である。このプログラムの第1段階ステップ121
1は、ウィンドウ109を含む対象物を生成したのち、
前記の引数からの値を使用して対象物内のデータを初期
化することである。この時点で行われる動作には、カラ
ーマップ・エントリ715の現在の値を色彩配列112
3の対応するエントリにコピーすることも含まれる。
【0070】これらの初期化が終了すると、主ループ1
301(図13)を開始することができる。主ループ1
301の最初のステップは、キーボード105およびマ
ウス103からの入力の待ち行列の先頭の値を得ること
である。この値により、次に発生することが決定され
る。この値が、表示201が現れる行表現ウィンドウを
閉じるべきことを示す場合(分岐1306)、ステップ
1307および1309に示すように、ウィンドウを閉
じるために必要な処置を講じ、実施例を実施するプログ
ラムは終了する。
【0071】閉じる以外の場合、1311においてその
他の事例を処理する。如何なる事例を処理しても、次の
ステップは、判断ステップ1313であり、カーソル1
10が行表現ウィンドウの中にある場合、次のステップ
は1317であり、そうでなければ1303である。ス
テップ1317において、プログラムの状態をマウス入
力によって要求されたとおりに設定する。例を次ぎに掲
げる。
【0072】マウスが表示空間213にある場合、つぎ
のようになる。カーソルが行表現207または変更要求
表現303の上を通った場合、行表現によって表される
行を変更した変更要求または変更要求表現によって表さ
れる変更要求に対するフロント配列933のエントリ9
35が「真」に設定される。カーソルが行表現207ま
たは変更要求表現303の上を通過したときに左側のボ
タンが押されていた場合、その変更要求に対する変更要
求状態エントリ905が、「有印かつ活性」に設定され
る。カーソルが行表現207または変更要求表現303
の上を通過したときに中央のボタンが押されていた場
合、その変更要求に対する変更要求状態エントリ905
は、「無印かつ不活性」に設定され、その変更要求に対
するフロント配列933のエントリが、「偽」に設定さ
れる。
【0073】カーソルが上部空間211にある場合、つ
ぎのようになる。カーソル110がファイル名209の
上にある場合、その名前が、左のボタンが押された場合
に白となり、中央のボタンが押された場合に赤となり、
かつ、その他の場合に黄であるように、状態が設定され
る。次ぎに、ループが実行され、ラベルによって特定さ
れるファイルの各行に対して、次のことが行われる。追
加された行、削除された行、または両者の何れを表示が
示しているかによって、追加行配列1005および(ま
たは)削除行配列1011を用いて、追加または削除さ
れた行に関係付けられた変更要求に対するカラーマップ
713の索引を収容する変更要求色彩819におけるエ
ントリの所在を特定する。その変更要求に対するバック
配列937のエントリを「真」に設定する。左側のボタ
ンが押されている場合、変更要求状態エントリ905に
おける状態を活性に設定する(その状態が既に有印に設
定されている場合は、活性かつ有印に設定する)。右側
のボタンが押されている場合、その変更要求に対するバ
ック配列937のエントリを「偽」に設定し、変更要求
状態エントリ905の状態を無印かつ不活性に設定す
る。
【0074】カーソルが右の空間217にある場合、何
が起こるかは、それが行特性列ラベル220上にあるか
または列219の中にあるかによる。前者の場合、ファ
イル名209に対して説明したようにラベル220の色
彩を変更するように状態を設定する。次に、左または中
央のボタンが押されている場合、各変更要求に対し、変
更要求状態配列903におけるその変更要求に対するエ
ントリ905を調べて、その状態が「有印」か、または
「有印かつ活性」かを判断し、その状態を保存する。次
に、変更要求状態配列903における変更要求に対する
エントリを要求表現によって要求されたとおりに設定す
る。左のボタンが押されている場合、状態は活性とな
り、バック937の変更要求に対するエントリを「真」
に設定する。中央のボタンが押されている場合、状態は
無印かつ不活性となり、バック937の変更要求に対す
るエントリを「偽」に設定する。次に、変更要求の保存
された状態が「有印」または「有印かつ活性」でない場
合、変更要求の現在の状態を「活性」のみに設定する。
この効果は、変更要求表現がすべて活性化されたとき
に、列ラベル220の選択の前にONであった変更要求
表現に対するラベル305のみがON状態を維持するの
を保証することである。
【0075】カーソルが行特性列219にある場合、カ
ーソル110の位置は、そのカーソル位置の変更要求表
現によって表される変更要求の番号へと変換される。こ
の変換が可能なのは、変更要求表現309が、変更要求
色彩819における変更要求の順序と同じ順序を列21
9に持つためである。次に、変更要求に対する変更要求
状態配列903およびバック配列937のエントリを次
のように設定する。何れのボタンも押されていない場
合、バック配列エントリを「真」に設定する。左のボタ
ンが押されている場合、状態配列エントリをさらに値
「有印かつ活性」に設定する。中央のボタンが押されて
いる場合、バック配列エントリの値を「偽」に設定し、
さらに、状態配列エントリを値「無印かつ不活性」に設
定する。
【0076】カーソル110が表示空間213、上部空
間211または右の空間217にあるときに行われる動
作に関する前記の説明において述べたように状態を設定
することの重要な効果は、カーソル110が変更要求に
対する変更要求表現303または変更要求によって影響
を受ける行の行表現207の上を通るときにカーソル1
10によって「ONにされ」た各変更要求に対するバッ
ク配列エントリ939が「真」に設定されることであ
る。さらに、左または中央のボタンが押された場合、変
更要求に対する変更要求状態エントリ905をボタンに
よる要求どおりに設定し、中央のマウスボタンの場合、
バック配列エントリ939を偽に設定する。従って、バ
ック配列バック配列937を調べることによって、カー
ソル110の移動の結果としてONにするべき行表現2
07および変更要求表現303を決定することができ
る。また、変更要求状態配列903を調べることによっ
て、何れの行表現207および変更要求表現303がO
N状態を維持するべき(それらが左のマウスボタンによ
って選択されたため)かを決定することができる。
【0077】ボタン空間223には、最終的にボタン2
23、225および227のみが収容される。インデン
トボタン223およびコード表示型ボタン227の場
合、ボタンの選択または選択解除により、静的変数do_i
ndentおよびdo_splitの状態が変化する。コード表示ボ
タン225の効果は、さらに詳細に後述する。
【0078】状態設定の最終段階は、カラーマップ71
3を設定することにより、その変更要求表現303およ
びそれに関係付けられた行表現207がONにされるべ
き変更要求に対応するカラーマップ・エントリ715が
その変更要求に関係付けられた色彩に設定され、かつそ
の変更要求表現303およびそれに関係付けられた行表
現207がONにされるべきでない変更要求に対応する
カラーマップ・エントリ715が黒に設定されるように
することである。カラーマップ713は次のループを実
行することによって設定される。即ち、このループにお
いては、各変更要求に対し、まず変更要求に対するバッ
ク配列エントリ939をその変更要求に対するフロント
配列エントリと比較し、それらが異なる場合、変更要求
がONまたはOFFとなっていたことを示し、その変更
要求のカラーマップ・エントリ715の索引を保存す
る。次に、変更要求に対応するカラーマップ・エントリ
715がその変更要求に関係付けられた色彩に設定さ
れ、その変更要求表現303およびそれに関係付けられ
た行表現207がONにされるべきでない変更要求に対
応するカラーマップ・エントリ715が黒に設定される
ようにすることである。カラーマップ713は、次のル
ープを実行することによって設定される。即ち、このル
ープにおいては、各変更要求に対し、まず変更要求に対
するバック配列エントリ939をその変更要求に対する
フロント配列エントリと比較し、それらが異なる場合、
変更要求がONまたはOFFとなっていたことを示し、
その変更要求のカラーマップ・エントリ715の索引を
保存する。次に、その変更要求に対するバック配列エン
トリ939が真である場合、mapcolor関数を用いて、そ
の変更要求のカラーマップ・エントリ715をその変更
要求の色彩配列エントリ1125にある値に設定し、偽
の場合、mapcolorにより、変更要求のカラーマップ・エ
ントリ715を黒に設定する。その上で、バック配列エ
ントリ939をフロント配列エントリ935にコピーす
る。この最後のステップにより、フロント配列933が
バック配列937の直前の状態を常に収容することを保
証する。最後に、ラベル214および表示中のコード行
515、ならびに、ラベル216および表示中の変更要
求要旨517を下部空間215に表示する。
【0079】流れ図1201に戻りステップ1319に
おいて、表示210をステップ1317の動作またはル
ープ1301の以前の繰り返し動作において設定された
状態に従って再表示する。実施例では、マウスの入力結
果として変更された表示表示201の部分のみを再表示
する。例えば、入力が表示空間213にのみ関わる場
合、その空間のみを再表示する。再表示は、現在の表示
バッファを空のバッファにコピーし、その空のバッファ
の変更された部分を書き直し、さらにその書き換えられ
た表示内容を有するバッファと表示201を現在表示し
ているバッファとの間で内容を交換することによって、
行う。
【0080】種々の空間の再表示は次のとおりである。
表示空間213を再表示する場合、コード集合体におけ
る各ファイルに対する列205を描画するループを実行
する。この列は次のループによって描画される。ファイ
ルの各行に対し、まずコード行809に格納されている
行を調べて、その長さおよび先行する空白の数を決定す
る。次に、使用できるdo_indent1001がインデント
・ボタン223が押されたことを示す場合、行表現20
3の長さおよび開始点を前記の決定にしたがって設定す
る。押されていない場合、行表現は列205の長さであ
る。
【0081】次に、表示201が追加行、削除行、また
は両方の何れを表示しているかによって追加行配列10
05、削除行配列1011、または両方の何れかにおけ
るその行の変更要求に対して指定されたカラーマップ7
13への索引を用いて、行表現を描画する。既に述べた
ように、その行の変更要求に対する行表現207をON
にしようとする場合、カラーマップ713の変更要求エ
ントリを色彩配列1123における変更要求に対して指
定された色彩に設定する。その行表現をOFFにするば
あい、その変更要求のエントリ715を黒に設定する。
【0082】上部空間211については、各ファイルに
対するそれぞれの列205の上にそのファイルのファイ
ル名を書くループによって、上部空間211を再描画す
る。ボタン空間215を描画すると、ラベル214およ
び216、コード、および要旨行515および517に
ボタン223、225および227の現在の状態が追加
される。
【0083】右の空間217は次のように再描画され
る。行表現列219は、各変更要求に対して実行される
ループによって描画される。このループにより、変更要
求色彩819からカラーマップ713におけるその変更
要求の索引を獲得し、color関数を用いて書くべき色彩
をその色彩に設定したのち、変更要求表現303を描画
する;この結果、変更要求表現303はカラーマップ7
13におけるその変更要求に対する色彩になる。前述の
ように、この色彩は、その変更要求がONとなっていれ
ば黒であり、そうでない場合には、色彩配列1123に
おいてその変更要求に関係付けられた色彩となる。さら
に、その変更要求に対する変更要求状態配列エントリ9
05が「有印」状態または「有印かつ活性」の状態にあ
る場合、その変更要求に対するラベル305が変更要求
表現の隣に描画される。ラベル305はその変更要求表
現と同じ色彩になる。実施例では最後に、変更要求日付
スケールが、行表現列219の右側に描画され、表題ラ
ベル220が、行特性列の上に描画される。
【0084】コードビュアの実施:図5、6および14 図5の説明において述べたように、コード・ウィンドウ
・ボタン227が押されると、結果として、コードウィ
ンドウ505および関係付けられた長方形504が表示
201に現れる。長方形504が一群の行表現207の
上に置かれると、ウィンドウ505はそれらの行表現2
07によって表される行を表示する。長方形504およ
びウィンドウ505により、コードビュアが構成され
る。実施例ではコードビュアを3つまで持つことができ
る。これらは、コードビュア・対象物の配列として実施
される。図14において、データは4つの範疇に分かれ
る。コード・ウィンドウ情報1403:そのコードビュ
アのコード・ウィンドウ505で表示されている行を記
述する。ファイル情報1415:その行を表示する元と
なったファイルを記述する。長方形情報1431:その
コードビュアに対する長方形504を記述する。コード
ビュア状態1439:そのコードビュアが取り付けられ
ているかどうかを示す。
【0085】最初に、コード・ウィンドウ情報1403
について、データは次のとおりである。最大行(MAX LI
NES)1405により、ウィンドウ505に表示しうる
最大の行数を示す。先頭表示行オフセット(FDL OFF)
1407は、ウィンドウ505に表示されている最初の
行のコード行809におけるそのファイルの最初の行か
らのオフセットである。最終表示行オフセット(LDL OF
F)1409は、ウィンドウ505に表示されている最
後の行のコード行809におけるそのファイルの最初の
行からのオフセットである。表示モード・ポインタ(DI
SP MODE)1411は、追加された行、削除された行、
またはそれらの両方のうちの何れを表示するべきかを示
す変数do_splitへのポインタである。そして、前回表示
モード(LAST DISP MODE)1413により、ウィンドウ
505が最後に再描画された時の表示モードを示す。
【0086】続いて、ファイル情報1415について
は、次のものが含まれる。ファイル行ポインタ集合(FL
PTRS)1417:コード・ウィンドウ505に行を現
在表示する元となったファイルのコード行809におけ
る最初の行へのポインタ、長方形504の中心が現在置
かれている行へのポインタ、および、そのファイルの最
後の行へのポインタが含まれる。第1追加行配列エント
リ・ポインタ(FIRST ALAE)1425は、追加行配列
(ALA)1005におけるファイルの最初の行に対する
エントリを指す。そして、第1削除行配列エントリ・ポ
インタ(FIRST DLAE)1427は、削除行配列(DLA)
1011におけるファイルの最初の行に対するエントリ
を指す。このように、ファイル情報1415により、コ
ード・ウィンドウに現在表示されているファイルの行の
位置を特定し、その行に対する行表現207に対応する
色彩でその行を表示するために必要な情報がすべて与え
られる。
【0087】その他の情報により、長方形504を定義
し、コードビュアが取り付けられているかどうかを示
す。長方形情報1431は、長方形の中心の座標(CENT
ER X)1433および(CENTER Y)1435、および、
長方形およびそれに関係付けられたコード・ウィンドウ
に使用する輪郭の色彩からなる。コードビュア状態14
39は、コードビュアが取り付けられている場合には
「真」の値を持ち、そうでない場合は「偽」となる。
【0088】次に、コードビュアの生成および動作の詳
細を説明する。表示210中にコードビュアが3つ未満
しかないときにマウスでボタン227を活性化した場
合、結果的に、新たなコードビュアが生成される。生成
過程において、表示モード1411がdo_split1003
の現在の値に設定され、ポインタ集合1417がすべて
NULLに設定され、新たなコードビュアの境界の色彩
が決定され、コード・ウィンドウ505および長方形5
04の最小の大きさが設定され、さらに、コードビュア
状態1439が真に設定される。ここで、開発者がマウ
スを用いてウィンドウの大きさを調節すると、長方形5
04の大きさが、ウィンドウの大きさに比例して調整さ
れる。
【0089】行表現207にコードビュアがあると、カ
ーソルが移動される度ごとに、カーソルとコードビュア
との間の関係を判断する必要がある。取り付けられたコ
ードビュアがある場合、カーソル110は、勿論、その
コードビュアに取り付けられ、そうでない場合、各コー
ドビュアに対し、そのコードビュアの長方形504とカ
ーソル110の現在の位置(長方形情報1431に収容
されている)との間の距離を計算し、右側のマウスボタ
ンが押されている場合、カーソル位置に最も近いコード
ビュアの長方形が、カーソル110に取り付けられる。
右側のマウスボタンが押された時に取り付けられている
コードビュアがある場合、コードビュアは分離される。
【0090】次の段階は、現在取り付けられているコー
ドビュアを現在のカーソル位置に関係付けることであ
る。カーソルが列205にある場合、その列によって表
されるファイルは、以前に決定済みである。コードビュ
アをカーソルの現在位置に関係付けるために、FFL PTR
1419がそのファイルの最初の行を指し、LFL PTR1
423が最後の行を指し、CFL PTR1421がファイル
の現在の行を指すようにそれぞれ設定する。さらに、第
1追加行配列エントリ・ポインタ(FIRST ALAE)142
5よおび第1削除行配列エントリ・ポインタ(FIRST DL
AE)1427がそのファイルに対し、追加行配列100
5および削除行配列1011における最初のエントリを
それぞれ指すように、これらのポインタを設定する。最
後に、xおよびy座標1433および1435を現在の
カーソル位置の座標から設定する。
【0091】コードビュアの生成、その現在のカーソル
位置への取り付けおよび関係付けは、すべて流れ図12
01のステップ1317において発生し、このとき、そ
の表示に対する状態は、マウス入力により求められると
おりに設定される。何かが発生してコードビュアの状態
を変化させた場合、そのコードビュアは、行表現ウィン
ドウ再描画ステップ1319において再描画される。し
かしながら、すべての場合において、最初のステップ
は、長方形504を再描画することである。次に、コー
ド・ウィンドウ505における最初の行を決定したの
ち、そのウィンドウの最大行数に達するまで行を描画す
ることによって、コード・ウィンドウ505に要求され
た行を描画する。各行を描画する場合、追加行配列10
05、削除行配列1011、またはそれらの両方(分割
表示の場合)におけるその行のエントリを用いてカラー
マップ713の変更要求に対する索引を決定し、その変
更要求に対する色彩をカラーマップ713から取り出
し、さらにその色彩を用いてコード行を描画する。
【0092】本表示技術の他の用法:図15 大きなコード集合体の種々の概要を開発者に与えると同
時に、その集合体の重要な部分へのアクセスを与えるた
めに実施例において使用した表示技術は、詳細なアクセ
スに結び付いた概要が役立つような状況であれば、如何
なる場合も利用することができる。以下において、本表
示技術のその他の用法の多くの例を説明する。
【0093】例えば、列205によりデータベースにお
けるレコードの種類を表し、行表現207により、ある
種類に属する個々のレコードを表してもよい。レコード
に含まれるある情報のデータベース検索をそのデータベ
ースに対して行い、一致を発生させた行表現207をあ
る色彩で表示することもできる。結果として、利用者
は、それらの一致がその列によって表されるレコードの
種類にどのように関連するかを知ることができる。さら
に、検索を複数回行い、各検索および複数回の検索によ
る一致に異なる色彩を関係付けることができる。これに
より、異なる検索が、データベースのレコードと、他の
検索と、またレコードの種類とどのような関係にあるか
を知ることができる。また、このようなシステムが、一
般に本発明の実施例において開示したコードビュアのよ
うに作用して個々のレコードを調べられるようにする1
つ以上の「レコードビュア」を備えることも可能であ
る。
【0094】コード集合体の履歴を表示するために実施
例において使用した技術は、目録のデータベースと共に
使用して、目録の概要を与えることができる。例えば、
行表現207で目録の項目を表し、かつ項目が目録に入
った時間が目録のデータベースに格納されている場合、
行表現の色彩により、項目が目録に留まった期間を示す
ことができる。この場合、列により、目録の項目の種類
を示してもよい。同様に、目録項目の回転率を決定する
根拠となる情報がデータベースに入っていれば、色彩に
よって回転率を示すことができる。このような用途で
は、レコードビュアにより、目録項目に関する詳細にア
クセスすることができる。
【0095】この技術のもう1つの用途は、品目の売上
高の概要を得ることである。このような用途の場合、各
列で品目の販路を表し、所与の品目の行表現207が列
の各々の同じ位置に来るように行表現207を調整し、
さらに、色彩によって売上の範囲がどうであるかを示し
てもよい。このようにして、販路で何がどれだけ売れい
るかを容易に比較することができる。この場合も、レコ
ードビュアがあれば、個々の品目または品目のグループ
の売上高に関する詳細へのアクセスが得られ、かつ異な
る販路の結果の詳細な比較が可能となる。
【0096】データベースに記憶されている主な情報が
テキスト行であるようなデータベースも勿論多数存在す
る。コード行に関して本明細書に開示した技術は、その
ようなデータベースにも勿論、直接応用することができ
る。例えば、法文書データベースの場合、列205が法
律の法典の節に対応し、行表現が節における行を表し、
色彩を用いて、その行が法典に追加される原因となった
制定を示すことができる。また、法典の行をそれらを解
釈した判例に関係付けるように色彩を使用することも可
能である。このような用途の場合、コードビュアは、法
典の行を見るのみならず、注釈、行を追加した法律が通
過したときに作成されたレコードの関係する部分、およ
び、行を解釈する判決のような情報を見る際にも使用す
ることができる。
【0097】テキスト行からなるデータベースにおける
本技術のもう1つの応用は、色彩を用いて相互の参照を
表すことである。行または行の集合が他の行と相互に参
照し合う場合、それらの行のすべてが同じ色彩で現れ
る。同じ技術を項目索引を有するデータベースにおいて
使用することができる。即ち、項目索引から言葉を選択
することができ、その言葉を含む行に対する行表現がす
べて同じ色彩で与えられる。この用途の場合、コードビ
ュアを用いて、その言葉を含む行を表示し比較すること
ができる。好適な実施例では、追加された行および削除
された行を同時に表示する場合に分割選択肢を用いる
が、その他の実施例および本発明の応用においては、こ
れを用いて、コードの異なる版または一般に2つのテキ
ストの異なる版を比較することができる。
【0098】好適な実施例では、ファイルのコード行が
線的な秩序を有しているため、列205は、ファイルに
対して自然な表現である。しかしながら、この技術は、
データ項目がテーブル状に配列された状況においても使
用することができる。例えば、この技術を用いて、多数
のスプレッドシートを表示することができる。各スプレ
ッドシートは、各行表現207がスプレッドシートのセ
ルを表すテーブルとして現れる。行表現207の色彩を
用いて、セルの型、セルに収容される情報の種類、セル
間の依存性、またはセルが最後に変更された時間などの
情報を示すことができる。この場合、コードビュアを用
いて、個々のセルまたはセルのグループを調べることが
できる。行表現207は、線形な表示および表状の表示
の場合と同じように3次元の表示にも利用することがで
きる。
【0099】以上から明らかなように、ここに開示した
技術は、情報を表示する技術における根本的な革新であ
り、それらの応用は、情報を需要者および表示の供給者
の想像力によってのみ制限される。しかしながら、本技
術が特によく適合する情報表示技術の一分野がある。そ
の分野は、テキスト編集子である。
【0100】近年のテキスト編集子は、表示されたテキ
ストに対して編集を行う。テキストの表示は、表示画面
全体を占めたり、表示画面のウィンドウ109を占めた
りすることがある。最近のテキスト編集子の1つの構成
要素は、スクロールバーであり、表示の片側にある。ス
クロールバーは編集中のテキストファイル全体を表す。
ファイルの中央に移るには、カーソルをスクロールバー
の中央に移動させる。ファイルの2/3の点に移るに
は、カーソルをスクロールバーの2/3の点に移動させ
る。さらに、スクロールバーには、画面に表示されてい
る行の位置をファイル全体に関連付けて表示する明暗を
付けた部分があることが多い。現在の編集子の難点は、
スクロールバーによって与えられる表示(文書の全体を
表す)と画面で見ることができ僅かな行数分の文書によ
って与えられる表示との間に表示される詳細の段階がな
いことである。このような詳細の段階が、好適な実施例
において実施された技術によって与えられる。
【0101】図15における表示1501は、以下にお
いて、画面107上のウィンドウ1503内に表示され
るものと仮定する。ウィンドウ1503の最上部には、
表題バー1505があり、続いてメニューバー1507
(編集中のテキストに対する操作の選択に使用される)
がくる。テキストは、テキスト表示1513にテキスト
行1517として表示される。テキスト表示1513の
左にはスクロールバー1511がある。スクロールバー
1511には、編集中のテキストファイルにおける各行
に対する行表現207がある。単一のスクロールバー1
511に表示できる以上の行表現207がある場合、ス
クロールバー1511の隣に続きのスクロールバーが現
れる。テキストファイルにおける行を選択するために
は、カーソル110をスクロールバー1511の中へと
移動させる。カーソル110がスクロールバー1511
の中にある場合、カーソル110は、表示1513が含
む行1517の数と同数の行表現207を覆う長方形5
04に取り付けられる。長方形504内部の行表現20
7に対応する行1517がテキスト表示1513に表示
される。長方形504の中央にある水平な線によって横
切られた行表現207に対応する行1519が、テキス
ト表示1513の中央に現れる。行1519は、異なる
配色彩の背景または反転表示などの技術によりOFFに
設定してもよい。実施例によっては、ファイルに対する
表示1513の相対的位置が、長方形504を移動させ
るだけでなく、表示1513の中からも変更することが
できるものがある。そのような実施例では、表示151
3がファイル中を移動するにしたがって、長方形504
が、スクロールバー1511の中を移動する。
【0102】行表現207がファイルの行に関する詳細
な情報を与える方法は多く存在する。例えば、図15に
示したように、異なる色彩またはスクロールバー151
1の色彩の何れかによって、行表現207が、前記のよ
うにインデンテーションを示してもよく、また空白行を
示してもよい。さらに、節の見出しまたはリストのよう
な特殊な構造の部分であるテキスト行に編集子が印を付
ける場合、それらの行を異なる色彩で表示することによ
り、文書の論理構造がスクロールバー1511の行表現
によって見えるようになる。さらに、編集中のファイル
に対し言葉の検索を行う場合、検索される言葉を含む行
に対する行表現207の異なる表現を与えることができ
る。実施例によっては、異なる色彩で与えるものがあ
り、また行表現が点滅するものもあり、さらには、行表
現に横線(ダッシュ)を引くものもある。
【0103】ファイルの行に関連したファイルに関する
情報が他にある場合、スクロールバーの行表現を用い
て、その情報も表示することができる。例えば、編集中
のテキストが好適な実施例の関係するコード集合体のプ
ログラムである場合、行表現により、変更要求のデータ
ベースにおいて利用可能な情報をすべて示すことができ
る。従って、何れの変更要求が編集中の行を追加した
か、それが最後に変更されたのはいつか、そして誰がそ
れを変更したかを判断して、新たな事実を示すことがで
きる。
【0104】最後に、長方形504および行表現207
を用いて、削除および移動などの操作によって影響を受
けた行を指定することができる。表示1503を使用す
るエディタにおける削除操作は、次の用のに作用するこ
とができる。即ち、操作メニュー1507から削除を選
択する。その時、マウス103を用いてスクロールバー
1511の行表現207を選択することによって、削除
するべき行を選択する。選択された行表現の表現が変化
し、それらが削除されることを示す。利用者が正しい行
が削除されたことに満足した場合、その削除操作を再び
選択する。第2の選択により、実際の削除が起こる。移
動操作も同様であるが、選択されたテキストがスクロー
ルバー上で指定された位置に移動される点だけが異な
る。また、行くの用途が明らかになる。
【0105】さらに、好適な実施例のコードビュアに関
して説明した技術をテキスト編集子に応用してもよい。
例えば、テキスト表示1513に1つ以上のウィンドウ
があり、各ウィンドウが長方形504に対応しているこ
とがある。そのウィンドウの長方形504に対するカー
ソルの取り付けおよび取り外しは、実施例に対して説明
したとおりである。多数の長方形504を使用すれば、
ファイルの異なる部分の同時比較が可能となる。例え
ば、ある単語がファイルの異なる部分でどのように使用
されているかに興味がある場合、検索を行えばよい。そ
の結果、前述のように強調された行表現が現れ、いくつ
かの長方形504を用いて強調された行表現を出し、そ
の単語がいろいろな位置でどのように使用されているか
比較することができる。
【0106】情報表示装置の改良 親米国特許出願の情報表示装置を使用しての経験と一層
の開発とは、表示201での重要な技術革新となり、コ
ード保守以外の分野への情報表示装置の適用となった。
以下の記載では、まず、改良を示し、その後、新しい適
用例を示す。改良は、3つの部門に分けられる。最初の
部門は、選択子(行特徴づけ列219)に関係する改良
である。第2の部門は、表示201が、2個以上型の属
性の属性値を用いて、作動するのを可能とする改良であ
る。第3の部門は、使用者が、レコード表現の表示を属
性値の組合せ依存性とすることを可能とする改良であ
る。本明細書において、このような表示は、条件つき表
示と名づけられる。新しい適用は、大規模な電話交換機
がテストされるとき生成される誤りログファイルの検討
へ情報表示装置を適用することと、コード実行およびテ
スト適用範囲の検討へ情報表示装置を適用することとを
含む。
【0107】選択子の技術革新 本発明の情報表示装置によれば、行特徴づけ列219
は、各変更要求について、最新のものから最も早い時期
のものまで時間によって区分けされた表現303を含
む。その後、行特徴づけ列219が、本当は、極めて広
い一般概念の特殊例(すなわち、選択子の特殊例)であ
ったことが明らかとなった。図16は、選択子1603
を示す。好適な実施例による選択子1603は、現在関
心のある属性の各値について、区分1605に細分され
る縦バーである。行特徴づけ列219によれば、各表現
303は、本当は、変更要求の日付を表現する区分16
05であった。
【0108】図16において、表示201は、再び、コ
ードに関する情報を表示するのに使用されている。列
は、ファイルを表現し、行表現は、コード行を表現す
る。現在関心のある各行の属性は、コード行の変更要求
の日付でなく、むしろ、このコード行を書いたプログラ
マを識別する使用者識別名(userid)である。このよう
なプログラマは、7名である。したがって、選択子16
03は、各プログラマについて1区分づつ、7個の区分
からなる区分1605に分けられる。各区分1605に
は、互いに他と異なる色彩が割当てられる。選択子16
03の区分1605と行表現207とは、親米国特許出
願において、変更要求表現303と行表現207とにつ
いて述べられた通りに互いに結合されている。もちろ
ん、親米国特許出願の場合と同様に、選択子1603お
よび行表現207内の彩色スケールは、無彩色スケール
に置換えることもできる。
【0109】表示1601内の選択子1603の状態と
行表現207に関する追加の情報は、選択子1603の
下方に追加されている。位置1607には、現在活性中
の選択子の内部の区分1605の総数中の部分を明示す
る分数が示されている。位置1612には、現在活性中
の行表現207の総数のうちの部分を明示する分数が示
されている。
【0110】比例充填区分1605 図15から明らかなように、比較的少数の区分1605
が存在するときは、区分1605は、色彩以外の技術に
より情報の表示を可能とするのに十分な大きさである。
好適な実施例において、このような技術の範例は、比例
充填区分1605の使用である。このような比例充填区
分の範例は、図18に示されている。表示1801は、
プログラム中のどのコード行に一連テストが施されたか
を示すのに使用中である。
【0111】コード行は、3つの部門に区分される。す
なわち、一連テストに従って実行されたもの、一連テス
トに従って実行されたものでないもの、および、実行で
きないものである(宣言等)。この結果、選択子160
3内に3個の区分1605が存在する。すなわち、実行
できないコードに対する区分1803、実行できるが一
連テストにより実行されていないコードに対する区分1
805、および、一連テストにより実行されたコードに
対する区分1807である。また、比例充填される3個
の区分も存在する。最大数の行は、実行できない。この
ため、区分1803は、左から右まで色彩によって完全
に充填されている。若干少ない数の行は、実行できるが
一連テストによって実行されていない。この値に対する
区分1805は、実行できない行に対する実行されてい
ない行の割合で充填されている。さらに少ない数の行
は、テストによって実際に実行されており、この値に対
する区分1811は、実行できない行に対して実際に実
行された行の割合で充填されている。
【0112】もっと一般的に言えば、各区分1605の
色彩部分は、当該区分属性を有する行の数が最も頻繁に
出会う属性を有する行の数によって割られたときに生じ
るパーセントを示す。他の実施例によれば、比例充填
は、他の値を含む他の関係を示し、また、テキスチャ特
徴づけのような技術は、選択子1603の区分の内部で
情報を視覚化するのに使用される。
【0113】前記好適な実施例によれば、選択子160
3は、比例充填区分1605を使用して、または、使用
せずに動作する。モードの選択は、選択子上にカーソル
110を置き、右側のボタンを押すことにより行われ
る。これが行われると、使用者が、区分1605が充填
される方法を選択するのを可能とするポップアップメニ
ューが出現する。他の好適な実施例によれば、表示16
01の構成要素についての選択肢は、一般的に、カーソ
ル110を構成要素の方へ移動し、右側ボタンを押し、
ついで、ポップアップメニューから選択することにより
選択される。
【0114】選択子1603内の属性値への色彩マッピ
ングの変更 テキストまたは他のレコード集合の検討中に、この検討
を比較的少ない数の属性値に関するレコードに絞ること
は、有用なことが多い。親米国特許出願の情報表示装置
において、この絞り込みを行うことに伴う困難は、特に
関心のある属性値を極めて数多くの値から選択しなけれ
ばならないことであった。改良型情報表示装置によれ
ば、選択子1603内に区分1605が存在する属性値
の部分集合を選択することができ、選択された区分16
05の色彩は、選択子1603内で使用される彩色スケ
ールから得られる。例えば、親米国特許出願において情
報表示装置が使用されたコード集合の検討に基づいて、
3つの変更要求のみが関係していたことが判明したとき
は、3個の区分の色彩は、赤、黄、青となったことにな
る。他の実施例によれば、選択された区分は、選択子1
603を完全に充填するように拡大する。
【0115】選択子1603内で表示すべき属性値部分
集合の特定は、ポップアップメニューによっても行われ
る。ポップアップメニューが出現すると、使用者は、部
分集合選択肢を選択し、ついで、マウスの左側ボタンを
使用して、部分集合内の値を選択する。選択は、各値を
個別に選択することにより、または、カーソルが選択子
1603を上または下に移動される間、左側ボタンを固
定することにより行われる。属性値の全体集合に戻るた
めに、使用者は、親米国特許出願に記載されているよう
に、選択子1603を消灯し、ラベル220の位置に戻
す。
【0116】選択子1603内の区分1605の自動活
性化 情報表示装置を使用する1つの方法は、選択子1603
内においてカーソル110を上昇させ、カーソル110
が選択子163に沿って上昇するにつれて、それぞれの
行表現207が点灯し消灯し、区分1605がカーソル
110の運動に応答して活性化され不活性化されるパタ
ーンを探すことである。本願の主題である改良型情報表
示装置によれば、選択子1603に沿ってカーソル11
0を上昇させる効果は、自動的に得られ、カーソル11
0を他の操作に使えるようにする。
【0117】選択子1603内の区分1605の自動活
性化は、マウスを使用して、活性化ボタン1609を選
択することにより得られる。選択子1603内の各区分
1605は、ボタンにより選択されると、下端から始ま
るように活性化される。各新区分1605が活性化され
るにつれて、前区分は、不活性化される。最後の区分1
605が活性化されたとき、最初の区分1605が再び
活性化される。区分が活性化され不活性化される速さ
は、スライダ1611により決定される。この速さを大
きくするため、使用者は、カーソル110を使用して、
スライダ1611内の行を上昇させる。前記速さを小さ
くするため、使用者は、スライダ1611内の行を下降
させる。
【0118】使用者は、自動活性化を選択すると、再び
マウスを使用して動画化ボタンを選択することにより、
第2の自動活性化モードを得ることができる。第2モー
ドによれば、区分1605は、前と同一順序で活性化さ
れる。しかし、区分は、一旦、活性化されると、最初の
区分1605が再び活性化されるまで、不活性化されな
い。また、スライダ1611は、速さを制御する。区分
1605が連続して活性化され不活性化される第1モー
ドは、連続モードと名づけられる。第2モードは、引き
ずりモードと名づけられる。
【0119】モードの名称は、連続モードが、使用者が
マウスの左側ボタンを使用して各区分1605に触れた
かのように、ふるまい、引きずりモードが、使用者がマ
ウスの左側マウスボタンを押したまま、マウスを使用し
て選択子1605に沿ってカーソルを上昇させるかのよ
うに、ふるまう、という事実を反映する。自動活性化を
終了させるために、使用者は、再び、マウスを使用して
動画化ボタン1609を選択する。
【0120】前述された技術に関する変形は、もちろん
可能である。自動活性化中、例えば、所定のパターンに
属する区分1605のみを活性化し不活性化してもよ
い。このような1つのパターンは、自動活性化が始まっ
た時に活性中であった区分1605である。自動活性化
を制御する他の手法も、可能である。動画化ボタン16
09をクリックすることにより、使用者がモードを特定
することを可能とし、活性化を開始し終了するため、オ
ン・オフボタンを含んだポップアップメニューを出現さ
せる。
【0121】レコード表現の条件つき表示 親米国特許出願の情報表示装置によれば、コード行と結
び付きうる種々の型の属性がある。しかし、表示201
内においては、与えられた時には1つの型の属性のみが
使用可能であった。値が色彩と結び付くべきであった型
の属性の型は、パラメータによって、前処理したプログ
ラムに対して特定された。そして、前処理は、唯一の属
性型を有するのすべての値を色彩集合と結び付けた。
【0122】改良型情報表示装置によれば、2種類以上
の属性が前処理用プログラムに対して特定され、前処理
用プログラムは、属性型のそれぞれのすべての値を色彩
集合に結び付ける。また、属性型のそれぞれの名称は、
表示1601内に出現し、使用者が表示1601内の色
彩に表現してほしい値を有する属性型を選択する。使用
可能な属性型名リストは、表示1601の領域1613
内の列1623として出現する。
【0123】選択は、カーソル110を属性型の名前ま
で移動し、ついで、マウスの左側ボタンを押すことによ
り行われる。選択が行われると、選択された属性型は、
前景属性型となり、選択子1603の区分1605は、
選択属性型を表現する。選択属性型が最後に選択されな
かったとき、すべての値のうちいずれかが活性状態にあ
ったときは、これらの値についての区分1605と、こ
れらの値を有する実体の行表現207は、選択属性型の
前記値と結び付いた色彩を帯びる。列1623内の前景
属性型名は、黄色で表示され、名前を含む、領域162
3内の行は、青で下線が引かれる。前景属性型の選択除
外は、カーソル110を前景属性型名まで移動させ、中
央マウスボタンを押すことにより行われる。
【0124】表示1601内で2個以上の属性型が使用
可能となることにより、行表現207の条件つき表示が
可能となる。条件つき表示は、表示1601の使用者
が、行表現207を表示中の実体が種々の属性型から得
られた値の組合せと関係している態様を見るのを可能と
する。条件つき表示によれば、行表現207が活性状態
にあるかどうかは、2つ以上の属性型と結び付けられた
値に依存する。表示1601は、このような条件つき表
示を示す。表示1601内での表示に使用可能な属性型
の中に、行を書いたプログラマを特定する使用者識別名
と、行が新機能の一部として追加されたか、バグを除去
するために書かれたかを示すバグ新(bugnew)とが存在
する。
【0125】バグ新は、2つの値のみを有する。すなわ
ち、行がバグを除去するために書かれたときは、bugで
あり、行が新機能の一部として追加されたときは、new
である。表示1601によれば、すべての前景属性値
(すなわち、使用者識別名についての値)は、活性状態
にある。表示1601は、行が、使用者識別名が選択子
1603内で活性中であるプログラマのうちの一人によ
って書かれ、バグを除去するために追加されたときにの
み行表現207を活性化する。
【0126】条件つき表示内の行表現207の色彩は、
前景属性型の行表現207と結び付いた色彩によって決
定される。
【0127】条件つき表示を設定するために、使用者
は、1個以上の他の属性型を前景属性型として特定する
だけである。そうするために、使用者は、カーソル11
0を画面領域1613に移動し、右側マウスボタンを使
用して、現時前景属性型以外の属性型上に停止するだけ
である。今度は、この属性型が前景属性型となる。他の
好適な実施例によれば、赤色バーが選択後景属性型名を
含む、画面領域1613内の行の下方に出現する。
【0128】後景属性型が選択されると直ぐに、表示1
601は、条件つき表示モードで作動し始める。結果と
して、前景属性型の選択された属性値を有する行の行表
現207は、後景属性内の行のすべての値も活性状態と
なるときのみ、活性状態となる。このように、表示20
1が条件つき表示モードとなると、カーソル110また
は前述した自動化は、追加の、または、種々の前景属性
値を選択するのに使用され、これらの前景属性値に対応
する行表現207も、条件つきで表示される。
【0129】他の好適な実施例における条件つき表示の
一層の洗練は、マウスの右側ボタンが条件つき表示モー
ドの間、固定されたとき、選択子1603により活性化
されたすべての行表現が点灯され、これらの行表現の表
示が条件つきで点滅することである。属性型の条件つき
表示モードを停止するため、使用者は、カーソル110
を列1613内の属性型名まで移動させ、右側マウスボ
タンを押して停止させる。
【0130】区分1613内の列1621は、属性型の
それぞれの現時属性値を含む。前景属性型の現時属性値
は、カーソル110が接触した最後の行表現207の属
性値である。後景属性型の現時属性値は、カーソル11
0が接触した最後の行表現207の属性値である。他
方、後景属性型は、最後に前景属性型であった。
【0131】他の実施例によれば、表示1601を条件
つき表示モードにし、後景属性型と後景属性値とを選択
する他の方法が使用される。例えば、表示1601は、
表示1601自体内のボタン、または、カーソル110
が領域1613内に存在し、右端のマウスボタンが押さ
れたとき出現するポップアップメニューにより、条件つ
き表示モードにされる。また、各後景属性型は、選択子
1603の隣りに見えるそれ自体の選択子を有する。選
択値は、属性型の選択子上に表示される。このような実
施例によれば、後景属性型の選択子は、灰色または前景
属性型の選択子よりも弱めに色づけされる。
【0132】最後に、行表現207がすべての後景属性
値と活性前景属性値を有するときにのみ、好適な実施例
による行表現207は、活性化される(すなわち、活性
化は、前景属性値と後景属性値との活性状態のAND論
理によって決定される)。他方、原則的に、行表現が条
件つき表示の内部に表示される時を決定するため、ブー
ル的もしくは他の数学的表現を使用することができ、ま
た、このような表現の仕様を表示1601内に提供す
る。
【0133】条件つき表示技術は、もちろん、行表現2
07または選択子1603への使用に限定されず、表示
の領域が2個以上の属性型に属する値と結び付けられる
ときは、いずれの状況においても使用してもよい。例え
ば、表示は、米国のすべての州と選択子1603とを示
す地図から成ることもできる。選択子1603内の色彩
は、すべての州と結び付いた統計的属性の値を示し、地
図中の各州の色彩は、この州の統計的属性の値を表現す
る。地図中の州と選択子1603内の色彩とは、行表現
と選択子1603内の色彩とについてと全く同一の方法
で結合される。各州と結び付いた2つ以上の統計的属性
が存在したときは、地図中の州の条件つき表示は、行表
現207について述べたのと全く同一方法ですることが
できる。もちろん、選択子は、条件値が選択される唯一
の手段ではない。例えば、値は、値の図形表現の表示か
ら選択してもよい。
【0134】値の部分集合間の相違の表示 表示1601の重要な利点は、使用者が現時前景属性型
の値の部分集合を容易に選択でき、選択された部分集合
によって作成された、活性化行表現207のパターンを
容易に見ることができることである。この利点は、前記
部分集合に属さないものを視覚化することにより増大す
る。他の好適な実施例によれば、これは、ボタン160
9により達成される。ボタン1609がマウスを使用し
て押されたとき、表示1601は、2つのモードの間で
切り換わる。第1モードによれば、活性化されていない
行表現207と選択子1603とが、明るい灰色を使用
して表示することにより視覚化される。
【0135】同一思想の他の変形例は、最新の部分集合
が現時選択部分集合内に含まれない程度に視覚化された
ままであるように、表示1601を設定することであ
る。これは、最新の部分集合から生じた、現時部分集合
内で活性中でない区分1605と行表現207とを明る
い灰色で表示するだけですることができる。このような
表示モードの選択は、ポップアップメニュー、または、
ボタンによって行われる。
【0136】技術革新の実現 実現に関する以下の議論において、まず、適切な諸デー
タ構造体を示し、ついで、これらのデータ構造体が革新
的な作用において使用される態様を説明する。
【0137】データ構造体(図17,20および22参
照) 本実施例のすべての技術革新は、属性対象物と選択子対
象物とを使用することにより実現される。図20に示さ
れているように、属性対象物は、情報表示装置が使用さ
れている情報の処理中に作成される。(コンピュータシ
ステム内でのプログラム実行によって実行される)プリ
プロセッサ2007は、テキスト(または他のレコード
集合)2003と属性情報2005とを入力として受入
れる。ついで、プリプロセッサは、(行表現207とフ
ァイル列205とを表示1601内に出現すべき順序で
含む)テキストファイル2009を生じる。また、プリ
プロセッサ2007は、表示1601内での使用のため
に使用可能とされるべき各属性型について一の属性ファ
イル集合2010を生じる。例えば、その表示のため
に、7個の属性ファイル集合2010が存在する。
【0138】属性ファイル集合2010の各集合は、各
テキスト行の入力を含む属性値ファイル2012を含
む。エントリは、属性型についての行と結び付けられた
属性値を含む。属性値と結び付けられた記述が存在する
ときは、すべての記述は、すべての記述を含む記述索引
ファイルに入る。選択子対象物2015内の記述は、属
性値の順序に対応して並べられる。
【0139】他の好適な実施例によれば、使用者は、最
後に、属性値が選択子1603に出現するのを望む順
序、値と色彩との間の関係、および、値と値の記述との
間の関係を特定することができる。これは、索引ファイ
ル2013内で行われるが、任意に選択することができ
る。各属性値について、索引ファイル2013内にエン
トリが存在し、すべてのエントリの順序は、使用者が値
に選択子1603内で出現するのを望む順序である。各
エントリは、値と結び付けられる色彩について、赤色
値、緑色値および青色値、値自体および値と結び付けら
れるべき記述を有する。一体として考えると、各属性フ
ァイル集合2010は、テキスト行を属性値と関係づ
け、属性値を色彩および属性記述と関係づけ、それによ
って、選択子1603の定義、選択子1603の区分1
605と行表現207との結合を可能とする情報を含
む。
【0140】図17は、属性型について1個のみの属性
対象物1701(j)の適切なデータ構造体を示す。各
属性対象物1701は、情報表示装置の表示が開始され
た時、対応する属性型についての属性ファイル集合20
10内の情報から作成される。詳しく言えば、行属性値
図1703は、各行について1個のエントリ1705を
有する配列である。すべてのエントリは、行番号に従っ
て並べられている。各エントリ1705は、属性値リス
ト1709内のエントリに対応する、行の属性値の記憶
位置を含む。この結果、行属性値図1703は、行と結
び付けられた属性の値が行番号から知られることを可能
とする。
【0141】属性対象物1701(j)内の残りのデー
タ構造体の大部分は、選択子1603の区分1605の
順序と選択子1603を表示するのに必要となる情報と
の対応を確立する配列である。各配列内のエントリの数
は、値1735の数によって指定される。属性値リスト
1709は、属性型の各値について1個のエントリ17
13を有する配列である。属性値の順序が索引ファイル
2013内で全く指定されていないときは、属性ファイ
ル集合2012内のすべての値からなる集合は、選択子
1603内の区分1605の順序と属性対象物1701
からなる他のリスト内のエントリの順序とを決定する。
【0142】属性記述リスト1715は、各属性値につ
いて1個の記述用エントリ1717を有する配列である
(親米国特許出願の改良型読取り法(MR)の要約は、
このような記述の範例である)。属性状態リスト171
9は、値の状態を示す各属性値についてエントリ172
1を含む。好適な実施例によれば、エントリ1721
は、3個(OFF、遷移およびON)の値のうち1個を
有することができる。
【0143】OFFは、値が表示1601内で活性中で
ないことを示し、遷移は、値が表示1601内で活性中
であり、カーソル110が選択子1603内の値の区分
1605か、または、この区分1605と結び付けられ
た値を有する行の行表現207かに接触したため、活性
中となったことを示し、ONは、値が、カーソル110
を値の区分1605、または、値が結び付けられた行の
行表現207に移動され、クリックされることにより、
起動されたために活性中となったことを示す。状態が、
値が活性中であることを明示するときは、その値の区分
1605は、属性値に対応する色彩を表示する。値の状
態も、もちろん、条件つき表示モードで使用される。
【0144】属性色彩リスト1723は、値について選
択子1603の区分1605内で表示されるべき色彩
と、属性値が結び付けられた行を表現するすべての行表
現207内で表示されるべき色彩とを示す各属性値のエ
ントリを含む。色彩は、索引によって配列内へ指示され
る。索引によって示されたエントリは、表示内で色彩を
生じる赤色値、緑色値および青色値を特定することによ
り、色彩を特定する。索引ファイル2013が存在した
ときは、色彩リスト1723内で特定された色彩は、索
引ファイル2013内で特定された色彩である。そうで
ないときは、色彩は、すべての値を前記値を標準表色輪
上へマッピングすることにより、決定される。最後に、
区分幅リスト1727は、比例充填区分が特定されたと
き、属性値の区分の幅を示すエントリからなる。割合
は、属性値ファイル2012を使用して計算される。こ
れまで論じたのに似た他の配列を、区分1605のラベ
ルまたは選択子1603のスケールの特定のような目的
のため、設けてもよい。
【0145】属性対象物1701(j)は、また、属性
型名1731と、比例区分が表示中であるかどうかを示
す値1733とを含む。この値は、前述した通り、ポッ
プアップメニューによって設定されリセットされる。
【0146】前述の説明から理解できるように、属性対
象物1701は。選択子603を設定し選択子603を
表示し、属性値を活性化および不活性化し、行表現20
7が表示されるべき態様を決定するのに必要なすべての
情報を含む。選択子603を属性対象物1701に関係
づけるのに必要な情報は、図22に示されたデータ構造
体に含まれている。属性型構造2201から始めると、
これらの属性型構造は、属性型に関する情報を蓄積する
配列の集合である。これらの配列は、情報表示装置が初
期化されたとき、創出される。各配列は、名称が列16
23に出現する各属性型のエントリを有し、すべてのエ
ントリは、列1623内に所望の表示を生じるのに必要
な通りに配列されている。配列には、(各エントリ22
05が属性型名を有する)属性型名リスト2203(各
エントリ2209が属性型の属性対象物1701に対す
るポインタを有する)対象ポインタ属性型状態リスト2
211中の各エントリ2213は、属性型が後景属性型
かどうかを示す。
【0147】情報表示装置が作動中は、(選択子160
3を表現する)選択子対象物2215の唯一の例が存在
するだけである。選択子対象物2215は、(選択子1
603内でのカーソル110の現在位置を示す)値 mou
se-pt を格納し、他の場合には、前景属性型について
の、属性対象物1701内のデータに対するポインタ2
219を格納する。属性対象物内の、前景属性型のデー
タは、使用者によって行われる操作によって必要とされ
る通りに使用され修正される。
【0148】諸作用の実現 以下の説明において、諸作用の実現は、比例充填区分1
605から始まって、これらの諸作用自体が説明される
順序で説明される。比例充填選択肢が選定されると、属
性対象物1701内の、前景属性型の比例区分値173
3は、TRUEに設定される。選択子1603が再描さ
れると、この再描を行うルーチンは、比例区分値173
3を読取り、この値がTRUEのときは、ルーチンは、
区分幅リスト1727内で特定された区分幅を使用する
ことにより、区分1605を描く。
【0149】使用者が色彩マッピングを選択子1603
内の属性値に変換したいときは、実現は、まず、属性値
の色彩が色彩輪全体に均一に分散されるように、各属性
値を色彩輪のすべての色彩上にマッピングする。最低属
性値が青となり、最高属性値が赤となる。属性値がマッ
ピングされた後で、属性値の色彩の赤色値、緑色値およ
び青色値が決定され、赤色値、緑色値および青色値の配
列エントリの位置が定められ、この配列の索引が属性値
の属性値リストエントリ1725内に配置される。
【0150】属性値を有する行の行表現207が次に再
描されたときは、これらの行表現207は、属性色彩リ
スト1723内に特定された色彩を有し、この結果、こ
の新色彩で出現する。選択属性値が選択子1603全体
を充填する実施例によれば、属性対象物物1701は、
各区分1605の番号を、この番号が表現する属性値に
マッピングする表を一部として含む。
【0151】選択子1603の自動活性化は、前景属性
型の属性状態リスト1719上で作動するルーチンによ
りなされる。このルーチンは、属性状態リスト1719
を通じて逐次的に作動し、下記の通り、エントリ内の状
態の値を変更する。諸エントリにおける変更間の遅れ
は、スライダ1611により決定される。逐次モードに
おいて、ルーチンは、進行につれて、現時エントリ17
21内の状態を不活性化し、次のエントリ1721内の
状態を活性化する。引ずりモードにおいて、ルーチン
は、現時エントリ内の状態をスライダの上端に達するま
で、活性化したままとし、この上端において、ルーチン
は、すべてのエントリを不活性に設定し、再び、下端か
ら始まる。
【0152】前景属性型と後景属性型との選択は、属性
構造体2201によりなされる。使用者が、カーソル1
10を列1623内の属性型名上に配置し左端ボタンを
押すことにより、前景属性型を選択したとき、この選択
に応答するルーチンは、選択された属性型の対象物物ポ
インタリスト2207上のエントリの位置を突き止め、
選択属性型の属性対象物物1701内のデータ構造体に
向けるように設定するルーチンに対する選択子対象物物
2215内のポインタを提供する。
【0153】ついで、選択子1603は、新属性型に必
要な通りに再描される。使用者がカーソル110を列1
623内の属性型名上に置き、右端ボタンを押すことに
より、後景属性型を選択したとき、属性型は、後景属性
型として選択される。選択の効果は、属性型状態リスト
2211内の属性型のエントリ2213を設定すること
により、属性型が後景属性型であることを示すことであ
る。
【0154】条件つき表示は、行表現207が再描され
るべきかどうかを示すルーチンによりなされる。行表現
207に対応する各行について、ルーチンは、行属性値
地図1703に基づいて、行の前景属性値を決定する。
ついで、ルーチンは、前景属性型の属性状態リスト17
19を使用して、属性値が活性中であるかどうかを決定
する。属性値が活性中でないときは、ルーチンは、行表
現207が属性値に対応する色彩で再描されるべきでな
いことを示す。属性値が活性中のときは、ルーチンは、
属性型状態リスト2211内のエントリの審査を開始す
る。
【0155】いずれかのエントリ状態が、属性型が後景
属性型であることを示したときは、ルーチンは、後景属
性型の属性対象物内の問題の行の行属性値地図1703
を参照することにより、この行の後景型の属性の値を得
る。ついで、ルーチンは、後景属性型の属性状態リスト
1719に基づいて、値が活性中かどうかを決定する。
値が活性中でないときは、ルーチンは、行の行表現20
7が再描されるべきでないことを示す。このようにし
て、ルーチンは、すべての後景属性型について続行し、
行の属性値が前景属性型とすべての後景属性型内におい
て活性中であるときにのみ、行表現207が再描される
べきであることを示す。
【0156】すべての不活性な行表現207と区分16
05とを示す実施例によれば、なすべきことは、属性状
態リスト1719に基づいて、いずれの属性値が不活性
であるかを決定し、これらの値の区分1605と灰色の
不活性属性値を有する行の行表現207とを描くことだ
けである。最後に、値の部分集合間の相違を表示す実施
例によれば、属性型対象物1701は、属性値において
直前の状態を示す前属性状態リストを格納する。一の行
が再描されたときは、両方のリストが参照される。行属
性値が前リストに存在し属性状態リストに存在しないと
きは、この行の行表現207は、灰色で描かれる。
【0157】情報表示装置の新用途 経験により、親米国特許出願と本願とに開示された情報
表示装置は、属性値がレコードに結び付けられ、また
は、結び付けることができるいずれの状況でも使用して
よいこと、および、情報表示装置は、レコードに使用者
が知っており、列と表示201または1601の行記述
内に示すことができる自然の順序が存在する状況におい
て、特に有用であることが判明した。もちろん、このよ
うな状況の最も重要な判例は、プログラム原始コードの
ファイルであれ、法令であれ、判例集であれ、または、
書物類もしくは論文集であれ、テキスト集合である。以
下の説明において、情報表示装置をテキストに使用する
ことができる態様の2つの新しい範例が提供される。一
の用途は、コード実行分析器としてのものであり、他の
一の用途は、誤りログファイル分析器のものとしてであ
る。
【0158】コード実行分析器(図18および図19参
照) コンピュータプログラムの原始コードが書かれると、こ
の原始コードは、コンパイルまたはアセンブルされるこ
とにより、実行可能なコードを生じ、ついで、コードを
実行することにより試験される。このような試験におけ
る2つの共通の狙いは、コードの効率を改善する方法
と、コードにバグが無いかどうかを決定することであ
る。情報表示装置は、試験の両タイプをより易しくし、
より効率的にするのに使用してもよい。
【0159】これら2つの用途において、情報表示装置
は、普及型低レベルコード輪郭描写用ユーティリティと
組合せて使用される。このユーティリティは、コンパイ
ラまたはアセンブラの使用者がコード行が実行される毎
に、行と結び付いたカウンタが計数を1つ増大させるよ
うに、プログラムを編集する、プログラム用実行可能コ
ードの内部に命令を挿入するのを可能とする、コンパイ
ラまたはアセンブラに付いた選択肢である。
【0160】実行の終了時に、前記ユーティリティは、
行番号のリストと、各行と結び付けられコードが実行不
能であるかどうかを示し、実行可能なコードが実行され
た回数を示す値とを提供する。このようなユーティリテ
ィの一範例は、1984年10月発行の「AT&T ベ
ル研究所技術ジャーナル」63巻、8号、1815頁〜
1826頁に掲載された、ぺーター・ワインバーガー
(Peter Weinberger)の「安価な動的命令計数」に記載
されている。
【0161】ついで、コード輪郭描写ユーティリティに
よって出力された値は、コード行の属性として使用さ
れ、情報表示装置は、コード行と属性との関係を表示す
るのに使用される。この表示の目的は、一連試験の実行
中に取扱われるコードの量を示すことである。コード輪
郭描写は、プログラムが一連試験を実行する間になされ
た。
【0162】表示1801において、コード輪郭描写ユ
ーティリティにより出力された値は、3個の属性値とな
る。1個は、実行不能なコードを示す。1個は、実行さ
れなかった実行可能なコードを示す。1個は、少なくと
も1回実行されたコードを示す。値に割り振られた色彩
は、実行不能なコード行について灰色であり、実行され
なかった実行可能なコード行について赤色であり、実際
に実行された実行可能なコード行について青色である。
【0163】また、前述した通り、比例表示は、選択子
1603の区分1605で使用された。表示1801を
見ることにより、一連試験がコードを「処理する」とい
う特に良好なジョブをしなかったことを理解するのは、
容易である。
【0164】このような表示の他の例が図19に示され
ている。この表示の目的は、コード内の「ホットスポッ
ト」(すなわち、多数回実行される行)を示すことであ
る。高頻度実行コード領域は、もちろん、最適化の第1
候補である。表示1901において、コード輪郭描写ユ
ーティリティによって出力された値は、以下の通り、色
彩にマッピングされる。実行不能なコードについて黒色
(黒色は、図19内において空白行として出現する)、
実行されなかった実行可能なコードについて灰色、およ
び、行が実行される回数の範囲は、青色から赤色に至る
色彩の範囲にマッピングされる。
【0165】マッピングは、対数的になされるので、選
択子1903の青色端は、何百回も実行される行を示
す。他方、赤色端は、何百万回も実行される行を示す。
「ホットスポット」は、赤色の行表現207を含む列の
一部として出現する。スケールは、実行不能コードにつ
いて黒色を含み、実行されなかった実行可能コードにつ
いて灰色を含むので、表示1901は、ホットスポット
とともに試験適用範囲を示す。
【0166】ログファイルの表示 コンピュータシステムは、標準動作の一部として多量の
ログファイルを生成する。ログファイルは、システム誤
り、適用誤り、状態、および、システム性能に関する他
の情報を詳記するメッセージを含む。問題追跡のため、
ログファイルは、必須のツールである。これは、特に、
トランザクション処理システムと高信頼性規格の他のシ
ステムとについて真実である。管理責任者は、潜在する
問題がシステム性能に影響する前に、これらの問題を把
握するため、前記システムのログファイルを注意深く監
視しなければならない。
【0167】ログファイルは、問題分析を複雑にする重
要でないメッセージにより混乱させられることが多い。
このようなメッセージは、ログ雑音と名づけられる。試
験運転毎に数メガバイトの出力からなる数千の状態メッ
セージが存在することもある。真の問題は、雑音のうち
に隠されていることがあり、あまりにも多くの雑音のた
め、分析者は、決定的に重要なメッセージを見逃すこと
がある。
【0168】ログファイルの分析は、情報表示装置の使
用により、極めて容易となる。以下の判例は、AT&T
によって製造された5ESS(登録商標)電子交換機の
新製品が試験されたとき、情報表示装置が出力された読
取り専用プリンタ(ROP)ログファイルの分析を簡単
にするのに使用される態様を示す。5ESS電子交換機
は、多重プロセッサ、多重処理、分散型、高信頼性、耐
故障性の遠隔通信用交換機である。5ESS電子交換機
は、AT&Tにより、今まで15年間をかけて開発さ
れ、数百万のコード行を含む。開発過程の一部として、
ソフトウェアの諸版が連続的に再組込みされる。すべて
の構成は、開発者試験に使用可能とされる前に、研究室
用マシンを使用して素早く均一にならされる。問題は、
いちいちの活性期間後の修復のため、検出され、分析さ
れ、優先順位により格付けされなければならない。
【0169】開発仮定の早期において、試験期間から得
られた読取り専用プリンタのリストは、潜在する問題を
有する数百頁を含むこともある。メッセージは、暗号を
使用しているので、開発者でさえも、メッセージをその
コードに関係づけるには、困難を有する。根本問題は、
随伴するメッセージを含む一連の後続訂正活動を引起す
こともある。いずれの個々のメッセージについても、こ
のメッセージ自体が問題なのか、または、もっと前の問
題の結果なのかを知ることは、困難である。
【0170】多重プロセッサシステムによれば、「より
早期の」問題は、メッセージが時間の順序通りであるこ
とが保証されていないので、ログにおいて後の方に出現
することもある。矛盾するメッセージ書式は、機械化さ
れた分析を必要とする。個々のメッセージから、処理ま
たはプロセッサの全体パターンの内的本質を得ること
は、困難である。どのメッセージが真の問題に対応して
いるか、根は、何であるか、いずれが既に発見されてい
るか、いずれが新しいか、および、これらの問題の解決
のための優先順位を決定するために、専門家が読取り専
用プリンタを分析することは、困難で、退屈で、時間の
かかる、誤りがちな仕事である。
【0171】図21は、情報表示装置を使用して表示中
のログファイルの諸部分を示す。各列2107は、ログ
ファイル内の1時間分のメッセージを含む。メッセージ
のすべての行自体は、長さがメッセージのすべての行の
長さに対応する長さを有する行表現207によって表現
される。この形式の表現の利点は、熟練の分析者が誤り
メッセージの行表現207の外観から種々の誤りメッセ
ージを認識することができることである(例えば、図中
のメッセージ2103および2105参照)。
【0172】表示内に使用された属性型は、メッセージ
型である。各メッセージ型は、数多くの互いに異なる種
類のメッセージを有していてもよく、各メッセージは、
メッセージ番号を有する。表示2101内で属性値とし
て機能するのは、メッセージ番号である。誤りログファ
イルは、どの種類および型のメッセージに属するかを決
定するため、表示装置2101内の表示を解剖すること
により、また、行の属性型および属性値として行のメッ
セージ型とメッセージ番号とを使用することにより、作
成される。この適用例によれば、属性値に属する行は、
ファイル内のすべての行を含むのではないことを銘記す
べきである。
【0173】メッセージに関する情報が表示2101内
で表示されるメッセージ型が位置2109に示されてい
る。この位置において、表示中のものは、事象型につい
てのメッセージである。9個の異なる事象メッセージ番
号(253個の異なる事象メッセージ番号のうち)のう
ち1個を有するメッセージの行表現が、表示2101内
で表示中である。
【0174】表示2101は、8時間ソフトウェア安定
性運転から得られた1個のログファイルから得られた複
数連の関連メッセージを示す。最初の3本の列は、交換
機初期化から得られたものである。実試験は、午前零時
から始まり、午前7時に終了する。図21の関心のある
状態は、複数連の関連メッセージを含む。5ESS交換
機は、動作不能時間が分/年間で測定されるほど並外れ
た信頼性を有する。この信頼性は、交換機が問題から上
品に回復することを可能にする耐故障性技術を使用し
て、達成される。
【0175】前記すべての連の関連ログメッセージは、
ソフトウェア誤りから回復するシステムを示す。各連の
始まりにおいて、交換機は、ソフトウェア誤りに出会
う。交換機の回復過程の一部として、交換機は、その診
断ルーチンを実行し、実行過程誤りを検査し、一貫性を
求めてデータベースを検査し、最後に誤りに出会うプロ
セスを再初期化することにより、誤りを訂正しようとす
る。
【0176】誤りメッセージの連鎖は、最初、午前3時
から午前4時までの間(03:00)に出現する。(午
前0時から午前1時までの間(00:00)および午前
1時から午前2時までの間(01:00)のメッセージ
は、関係ない。)これは、午前3時に始まった一連試験
のうちの何かがこの問題を刺激したことを示唆し、誤り
除去(デバッキング)の出発点を提供する。
【0177】情報表示装置の他の適用例 このように詳述した適用例は、すべて、プログラミング
試験およびプログラム保守に関係しているが、情報表示
装置は、決して、このような領域に限定されるものでは
ない。例えば、情報表示装置は、対話型テレビシステム
に使用しても役立つ。このようなシステムにおいて利用
可能なチャネルの数が増大するにつれて、使用者に役立
つ方法でプログラム情報を表示することは、ますます困
難となる。
【0178】情報表示装置は、この問題を解決するため
に以下の通り使用される。各列205は、チャネルに対
応する。各行表現207は、番組を表現する。行表現2
07は、番組時間に従って列205内に並べられる。列
は、1日、1週間、または、より長い期間のすべての番
組を表現する。属性型は、番組の種類のようなものであ
る。この場合には、値は、「喜劇」、「ドラマ」、「フ
ットボール」、「ニュース」、「映画」等を含み、役者
またはチームの名前、番組の主題、または、種々の視聴
者に対する番組の適否等を含む。
【0179】テレビ視聴者は、情報表示装置を以下の通
り使用する。まず、テレビ視聴者は、関心のある属性型
を選択する。ついで、テレビ視聴者は、選択子1603
から関心のあった型を有する値を選択する。この時点
で、テレビ視聴者は、彼が関心をもった属性を有する番
組のうち、どれが、彼が関心をもった時点で見ることが
できるかを直ちに見る。ついで、テレビ視聴者は、番組
の詳細を得るために、1個以上のコード観察窓505を
使用する。条件つき表示は、このような適用例において
も有用である。例えば、使用者は、特定のチームに関係
するすべてのバスケットボールの試合を見ることがで
き、または、家族で見るのに適したすべての喜劇を探す
こともできる。視聴するための特定番組の選択は、マウ
スを使用することによりすることができ、または、幾つ
かの選択は、ビデオテープレコーダにより録画するため
幾つかの選択をすることができる。
【0180】対話型テレビジョンシステムと、この対話
型テレビジョンシステムとが備えられた網の能力によっ
て、表示は、中央局で出力され、テレビ受像機に供給さ
れるか、または、テレビ受像機は、そのテレビ受像機の
設置場所で表示を生成するのに必要なテキストファイル
と属性ファイルとを受信する。
【0181】新規データ選択子(図2,図3,図24〜
図30参照) 以下の説明において、新規データ選択子は、「スライ
ダ」と名づけられる。しかし、明らかとなるように、新
規データ選択子は、基本的に、従来技術にかかるスライ
ダと異なる。新規データ選択子は、スライダに対して、
少なくとも以下に記載する利点を有する。使用者は、デ
ータ選択子を使用する。データ選択子により表現された
値の任意の部分集合を幾つでも選択できる。新規データ
選択子は、2次元以上へ容易に一般化される。新規デー
タ選択子の幾つかのタイプは、値集合の代りに値の範囲
を特定し、したがって、これらのタイプのデータ選択子
が使用される値集合中の値の数が変化したとしても、働
き続ける。
【0182】行特徴づけ列219内の値の任意の部分集
合と明細書中に記載された他のスライダとの選択は、ス
ライダの1個以上の部分を色塗りすることによりなされ
る。色塗りは、行特徴づけ列219と表示201内にお
いて、以下の通り行われる。
【0183】表示201は、コード行での変更を要求す
る変更要求をコード行に関係づける。表示201の行特
徴づけ列209は、各変更要求について1個の変更要求
表現303を含む。すべての変更要求表現は、変更要求
表現303によって表現された変更要求の日付に従っ
て、行特徴づけ列219内に配列される。変更要求表現
は、点灯すると、その日付に対応する色彩を有する。ま
た、特定の変更要求表現が点灯すると、対応する変更要
求に従って修正された行に対する、表示空間213内の
行表現207も、点灯される。行表現207は、変更要
求表現と同一の色彩を有する。
【0184】変更要求表現を点灯させるために、使用者
は、マウスまたは他の指示装置を使用して、行特徴づけ
列219内の変更要求表現全体に亘って、カーソル11
0を移動させる。使用者がマウスのボタンを押していな
いときは、変更要求表現303と変更要求によって影響
を受けた行の行表現207とは、マウスが変更要求表現
303上を移動するにつれて点灯され、マウスがこの変
更要求表現303上にないとき、再び、消灯される。カ
ーソル110が変更要求表現303の全体に亘って移動
する場合において、使用者がマウスの左端ボタンを押し
ているときは、変更要求表現303と影響を受けた行の
行表現207とは、点灯し、そのまま残される。変更要
求表現303と、これに対応する行表現207とを消灯
させるために、使用者は、マウスの中央ボタンを押し、
変更要求表現303全体に亘ってカーソルを移動する。
【0185】上述の説明から理解できるように、行特徴
づけ列219の重要な利点は、上述した色塗り操作がす
べての変更要求表現303と、そのいずれかの部分集合
とを、変更要求表現303によって影響を受けた行の行
表現207と同様に点灯し消灯するために、使用できる
ことである。また、色塗りが、変更要求表現303を点
灯または消灯するので、変更要求表現のうちどの部分集
合が現在活性中であるかが使用者に常に直ちに明らかで
ある。
【0186】行特徴づけ列219は、明細書で離散型デ
ータスライダと名づけられる、本発明のデータスライダ
の一種の一範例である。離散型データスライダによれ
ば、このスライダは、離散値集合(行特徴づけ列219
の場合、変更要求)を表現する。各離散値は、スライダ
内に表現(変更要求表現303)を有し、値は、指示装
置によって表現を色塗りすることにより、選択される。
値が選択されるのと同時に、スライダ内の表現は、点灯
し、この値に対応する表示のすべての部分(行特徴づけ
列219の場合、行表現)も点灯する。
【0187】本発明のデータスライダの他の種類は、連
続型データスライダである。連続型データスライダによ
れば、スライダは、1個以上の値範囲を表現する。これ
らの値範囲内の値は、表示の他の構成要素と結び付けら
れる。色塗り技術は、1個以上の値範囲を点灯または消
灯するのに使用される。ある値範囲が点灯しているとき
は、この値範囲内の値と結びつけられた表示のすべての
部分が活性化されている。
【0188】第3の種類は、スライダが2個以上の値範
囲または値集合を表現する多次元データスライダであ
る。多次元データスライダ内の領域は、値集合から得ら
れた値組合せを表現する。再び、色塗り技術がスライダ
の一部を点灯または消灯するのに使用される。ある部分
が点灯しているときは、この部分によって表現される値
組合せと結び付けられた部分は、活性である。ある部分
が消灯しているときは、値組合せと結び付けられた部分
は、不活性である。
【0189】これらのスライダに関する以下の詳述にお
いて、まず、離散型データスライダの他の範例が説明さ
れ、ついで、連続型スライダと多次元スライダとが説明
される。
【0190】離散型データスライダの他の範例(図24
参照) 図24は、離散型スライダが、行特徴づけ例219が使
用された用途と非常に異なる用途に、使用される態様を
示す。表示2401は、アメリカ合衆国大陸の地図24
05を示す。表示2401は、ある種類の可視データに
おいて、地域的差異を作り出すのに使用される。表示2
401内で使用されるデータは、以下のものである。P
OP−1990年現在の千人単位での推定人口、income
−1989年の資産高別平均可処分個人収入、infant−
1988年生存誕生千人当りの乳幼児死亡率、lawerpc
−1985年の千人当りの法律家の数、murder−198
9年の10万人当りの謀殺および無過失故殺率、hsgrad
−1989年の25才以上の高校卒業人口の割合、fros
t−首都または大都市における最低温度が32度より高
い日の日数(1951年〜1980年)。
【0191】ここで使用されたデータ視覚化技術は、可
変値と結び付けられた色彩を使用して、アメリカ合衆国
の地図上の各州を色付けすることである。諸々の値がス
ライダにより選択される州は、色彩で表示され、その他
の州は、暗い灰色で表示される。表示2401が表示で
きる可変値の種々のクラスは、リスト2403に挙げら
れている。親米国特許出願に記載されているように、使
用者は、各クラスの可変値についてスライダを選択する
ことができる。現在表示されているスライダにより表現
されたクラスの可変値は、スライダ2407の上端に存
在するラベル2409により、また、スライダにより表
現されたクラスの変数のリスト2403内の名称を目立
たせることにより表示されている。スライダ2407
は、殺人率統計用スライダである。
【0192】各バー2409は、地図2405内の48
州のうちの一州の殺人率を表現する。使用者が、マウス
を使用して、上述の通り、バーを点灯すると、バーに対
応する州は、バーの色彩で表示される。前記範例によれ
ば、使用者は、10位までの最高率を有する州にのみ関
心があり、親米国特許出願に記載された10の州241
1に全範囲の色彩をマッピングし、すべてのバー全体を
色塗りした。これらのバーと、これらのバーに対応する
州とは、点灯した。これらの州は、スライダ2407内
のバー2409の色彩で表示される。残りの州は、白ま
たは暗い灰色のような無彩色で表示される。
【0193】カーソル110は、(ルイジアナ州のため
のバーである)上端バー2409に存在する。したがっ
て、ルイジアナ州の殺人率統計は、バー2409の右側
に表示され、行2413は、州の名前を挙げる。各統計
集合内のうちルイジアナ州の統計は、リスト2403内
に出現する。
【0194】最後に、各バー2409の長さは、最高殺
人率に対して、バーによって表現された州の殺人率に比
例する。情報を示すバーの長さの使用は、本願の親米国
特許出願内に詳しく説明されている。
【0195】表示2401は、この種の地理的表示に随
伴する周知の(狭い土地領域を有する州に対する統計量
が知覚し難いという)問題を解決する。表示2401に
よる解は、2つの方法で行われる。第1の方法では、表
示が2,3の州のみを色彩で示し、これによって、これ
らの州に注意を引付けるとともに、パターンを見付け易
くする。第2の方法では、いずれの数の州も点灯または
消灯され、これによって、表示内で見落とされがちの小
さな州を見るのを容易にする。もっと一般的に言えば、
表示2401は、値範囲の選択を、表示内での混乱を減
らすのに使用でき、これによって、表示内の空間的パタ
ーンを見易くする方法を示す。
【0196】連続型スライダ(図25参照) 図25は、今度は、バー2503によって示されている
ように、収入が選択され、連続型スライダ2505が図
24の離散型スライダの代りに使用中であることを除い
て、図24の地図を示す。収入レベルの離散型表現は、
存在しない。その代りに、スライダ2505は、スライ
ダ2505の左側へ延びたラベル2515によって示さ
れているように、10000.00〜22000.00
の連続した値範囲を定める。地図上の48州のそれぞれ
の平均収入は、スライダ2505によって定められた範
囲内の適当な個所の目印2514として出現する。
【0197】スライダ2505によって表現された範囲
は、さらに、5個の等しいセグメント2507に分割さ
れており、各セグメントは、互いに他と異なる色彩と結
び付けられている。例えば、スライダ2505の下端の
セグメント2507は、暗い青色と結び付けられ、次の
セグメントは、明るい青色と結び付けられ、以下、上端
の(赤色と結び付けられた)セグメントまで同様。好適
な実施例によれば、均当分割は、省略時値である。使用
者は、左側と中央とのマウスボタンを同時に押すことに
より、カーソル110に最も近接したセグメント境界を
移動することができる。ついで、最も近接したセグメン
ト境界は、カーソル110に追従する。
【0198】スライダ2505の他の特徴は、曲線25
13である。曲線2513は、密度図を使用して、変数
の平滑化された分布である。好適な実施例によれば、曲
線2513は、カーソル110がスライダ2505内に
存在し右端マウスボタンが押されたとき出現するメニュ
ーによって、スライダ2505について特定される。メ
ニューを使用すれば、曲線2513は、出現または消失
することができる。曲線が消失したとき、セグメント2
509は、スライダ全体を占める。曲線2513は、セ
グメントの境界を置くべき個所へのガイドとしても有用
である。代表的な場合、セグメントの境界は、曲線25
13内の低い点に置かれる。曲線2513について使用
されるメニューは、ラベル2525を出現させ消失させ
る選択、スライダ2505を移動させる選択、および、
スライダ2505を再寸法化する選択をも有する。
【0199】スライダ2505の使用者は、離散値を選
択しないで、むしろ、スライダ2505により定められ
た範囲のうちの1個以上の部分範囲を選択する。図25
において、使用者は、高収入の州と低収入の州とを見る
ことを望んだので、使用者は、上述のマウスを使用し
て、中括弧2509で示される通り、16000.00
〜20000.00の部分範囲と10000.00〜1
1000.00の部分範囲とを選択した。
【0200】色塗りされたスライダ2505のすべての
範囲2509は、これらの色彩で出現し、目印が色塗り
された領域に存在する州は、目印が置かれたセグメント
の色彩で出現する。前と同様に、選択されなかった範囲
は、無彩色である。カーソル110は、今、イリノイ州
の目印を指している。この結果、州の平均一人当り収入
は、スライダ2505の右に出現し、イリノイ州の名前
は、線2413に出現し、イリノイ州の他の統計量は、
リスト2403に出現する。
【0201】多次元スライダ(図29参照) 離散型スライダ2407および連続型スライダ2505
の思想は、2次元以上でも使用される。図29は、州の
平均収入と殺人率との間の関係を検討するのに使用され
る連続型2次元スライダ2901を示す。連続型2次元
スライダ2901は、2つのデータ集合を表現する長方
形2903である。各データ集合は、長方形の辺に沿っ
た表題(それぞれ、2905および2907)によって
識別され、表題の反対側の辺は、表題によって示された
データ集合内のすべての値からなる目盛(2915,2
917)を含む。長方形2903内の各画素は、両目盛
内の値範囲を表現し、これにより、収入−殺人率対集合
を表現する。値の選択は、前の通り、はけ塗りにより行
われる。方形ボックス2909は、カーソル110を含
み、方形ボックス2909が、ボタンを押すことなく、
長方形全体に亘って移動されたとき、方形ボックス29
09の下側に存在する画素は、一時的に点灯する。方形
ボックス2909が移動されると同時に、左端ボタンが
押されるまで点灯する。前と同様に、画素は、中央ボタ
ンを押した状態で、方形ボックス2909を画素上で移
動することにより消灯される。ある州の殺人率−収入対
を表現する画素が点灯されているときは、州の地図は、
活性化される。
【0202】スライダ2901において、2つの領域2
911および2913が点灯されていた。領域2911
は、収入が低く殺人率が低い州についての収入−殺人率
対を格納し、領域2913は、収入が高く殺人率が高い
州についての収入−殺人率対を格納しているので、活性
中の州集合は、収入が低く殺人率が低い州集合である。
この点について、1次元スライダと条件つき表示とを使
用する州の組合せでは、収入が低く殺人率が高い州およ
び収入が高く殺人率が低い州も活性化されるので、この
ような組合せを活性化することが不可能であることを銘
記するべきである。
【0203】現時点で好適なスライダ2901の実施例
によれば、活性化中の部分2911および領域2913
は、青色であり、長方形2903の残部は、青色であ
る。他の実施例によれば、色彩、彩度および色相は、画
素上へマッピングされる値対に対応する長方形2903
内の画素の色を与えるのに使用される。
【0204】スライダ2901は、連続型スライダであ
るが、2次元離散型スライダ、および、連続型データ集
合と離散型データ集合とを複合するスライダを構成する
こともできる。また、次元の数は、スライダが表示され
る表示装置の能力によってのみ制限される。例えば、3
次元スライダは、各軸上に、互いに他と異なる目盛を有
する直方体として出現する。他方、方形ボックス290
9は、立方体であり、領域2911および2913は、
それぞれ、直方体の側面と曲線とにより区切られた立体
である。
【0205】諸データスライダの実現(図26〜図28
および図30参照) 離散型スライダの一の実現形態は、好適な実施例として
列219の詳述中に開示された。以下の記載において、
連続型スライダ2505、離散型スライダ2407およ
び2次元スライダ2901の現時点で好適な実施例を詳
細に説明する。
【0206】連続型データスライダ2505の実現(図
26参照) 図26は、現時点で好適な実施例として連続型データス
ライダ2505を表現するのに使用されるデータ構造体
2601を示す。フィールド2603は、表示内のスラ
イダの一を特定する。フィールド2605は、スライダ
の標題2607に対するポインタである。標題2607
内のテキストは、スライダの上方に出現する。フィール
ド2609は、連続型データスライダ2505が使用さ
れるシステムの設計者により定義されるコールバック機
能2610に対するコールバックポインタである。好適
な実施例中のコールバック機能2610は、システムの
使用者が連続型データスライダ2505と結び付けられ
たメニューを表示するときは、常に、実行される。前に
指摘した通り、これは、カーソル110を連続型データ
スライダ2505の方へ移動させ、右端のマウスボタン
を押すことにより行われる。
【0207】画素状態配列2611は、連続型データス
ライダ2505内の各画素列のエントリを含む。エント
リの値は、この画素列についての状態集合を特定する。
本文脈中で関心のある諸状態が作動中であることは、画
素列が消灯されるまで点灯していることを示す。これら
の状態が非作動中であることは、画素列が消灯している
ことを示す。これらの状態が一時的に作動中であること
は、いずれのマウスボタンも押されない状態で、カーソ
ル110が画素列上を通過したので、画素列が点灯して
いることを示す。また、これらの状態がラベルであるこ
とは、画素列によって表現された値と結び付けられたい
ずれかのラベルが表示されるべきであることを示す。も
ちろん、画素列は、1度に、これらの状態の幾つかを有
することができる。
【0208】範囲確定フィールド2613は、連続型デ
ータスライダ2505により表現された値範囲を確定す
る。フィールド2615は、最小値を与え、フィールド
2617は、最大値を与え、フィールド2619は、最
大値と最小値の差である範囲を与える。色彩情報フィー
ルド2628は、連続型データスライダ2505内で表
示されるすべての色彩を確定する。色彩急変点配列26
21は、連続型データスライダ2505内のセグメント
が始まり終了する点を定める値配列である。急変点フィ
ールド2623の番号は、色彩急変点配列2621内で
現に特定されている急変点の数を定める。色彩ポインタ
2625は、連続型データスライダ2505内で使用さ
れた色彩を特定する配列に対するポインタである。最後
に、色彩オフセット2627は、連続型データスライダ
2505のすべての色彩からなる配列内の位置である。
【0209】密度情報2632は、密度曲線2513を
描くのに必要な情報を格納する。密度ポインタ2629
は、(曲線を確定するすべての点の位置が計算され、密
度値フィールド2631の番号がどの位の数の密度値が
密度配列2630内に存在するかを特定する値を格納す
る)密度配列2630を指すデータ情報2636は、目
印2514によって表現されたデータ値に関する情報を
格納する。データポインタ2633は、(目印2514
によって表現されるデータ値を格納する)データ配列2
634に対するポインタである。データフィールド26
35の番号は、データ配列2634内に存在するデータ
値の数を特定する。
【0210】データ構造体2601の残部は、連続型デ
ータスライダ2505の現在状態を示す値を格納する。
活性値2637は、カーソル110により現在特定され
ている画素列の指標である。画素2639の数は、連続
型データスライダ2505内に現在存在する画素列の数
である。ステップ2641は、各画素列により表現され
た第1の値と次の画素列により表現された第1の値との
間の差である。基準化フィールド2642は、連続型デ
ータスライダ2505の左側に沿って表示されるべき基
準化値の数を示す。
【0211】メニュー情報2644は、カーソル110
が連続型データスライダ2505内に存在し、右側マウ
スボタンが押されたとき、表示されるメニューに関係す
る情報を格納する。メニューフィールド2645は、メ
ニュー内に表示されるリストを格納する。残りのフィー
ルドは、どのメニュー項目が選択されたかを示す。ドゥ
ラベル(do-label)フィールド2647は、ラベル25
25が描かれるべきことを示し、ドゥデンシティ(do-d
ensity)フィールド2651は、曲線2514が表示さ
れるべきことを示す。上述の記載より分かるように、デ
ータ構造体2601は、スライダ2505を表示し、画
素列をスライダについて定められた範囲内の値集合に関
係づけ、値を色彩に関係づけるのに必要なすべての情報
を格納する。
【0212】スライダ2505を地図2511に関係づ
けること(図27参照) リスト2403中に挙げられたデータを表現するスライ
ダは、表示2701全体を表現する図27に示されたデ
ータ構造体2701によって、地図2511中に示され
た州に関係づけられる。データ構造体2701の部分2
703は、州を描くのに必要な情報を格納する。この情
報は、表示内の地図211について最小および最大x,
y座標からなり、州の輪郭を定めるすべての多角形のす
べてのx,y座標からなる配列、すべての州の名称の配
列、すべての州についての多角形の中心のx,y座標の
配列、および、各州内の多角形の数の配列からなる。各
州のエントリは、各配列内の順序と同一順序で並べられ
ている。
【0213】部分2705は、表示2501内の統計量
に関する情報を格納する。この情報は、離散統計量の
数、連続統計量の数、および、これらの統計量集合内の
値の数、並びに、離散統計量名の配列、連続統計量名の
配列、各統計量集合についての値の配列、各値に対応す
る色彩の配列、および、各統計量集合についてのラベル
2515の配列からなる。統計量の値と色彩とについて
の配列は、値エントリの索引に対応する索引を有する色
彩エントリが値エントリ内の値に対応する色彩を有する
ように、並べられている。
【0214】部分2709は、すべての型のスライダ内
で使用される情報配列に対するポインタを格納する。配
列は、各スライダについての色彩を特定する色彩配列、
各スライダについて画素行内で使用される割合を特定す
る割合配列、および、スライダ名配列を有する。各スラ
イダの情報は、これらの配列のそれぞれ内の同一にオフ
セットに出現する。部分2709は、また、オフセット
配列、各スライダについてスライダの左側に出現するラ
ベル配列、および、スライダのうち特定のスライダ用の
ラベルのうち前記ラベル配列内のオフセット配列を格納
する。
【0215】部分2711は、表示2501内で使用可
能な連続型スライダに関する情報を格納する。この情報
は、各連続型スライダについてデータ構造体配列260
1、各スライダについて色彩急変点配列、この配列内へ
のオフセット配列、各スライダについて密度値配列、お
よび、これらの密度値へのオフセット配列からなる。
【0216】部分2713は、表示2501内で使用可
能な離散型スライダに関する情報を格納する。この情報
は、各離散型スライダについて離散型スライダデータ構
造体と、離散型スライダが比例尺度を使用すべきかどう
か、および、ラベルを持つべきかどうかを示す値とから
なる。部分2715は、各スライダについて色彩配列を
格納する。これらの色彩配列内にはスライダについてオ
フセット配列が存在する。
【0217】部分2717〜2729は、表示2501
内で現在見えるスライダとスライダによって表現される
統計量集合とに関する情報を格納する。現時表示中のス
ライダが連続型スライダでないときは、活性中の連続統
計量2719は、1の値を有する。現時表示中のスライ
ダが連続型スライダのときは、活性中の連続統計量27
19は、連続型スライダによって表現された統計量を特
定する。現時表示中のスライダが離散型スライダでない
ときは、活性中の統計量2721は、1の値を有する。
現時表示中のスライダが離散型スライダのときは、活性
中の統計量2721は、離散型スライダによって表現さ
れた統計量を特定する。好適な実施例によれば、スタッ
トネイム(statname)2723は、活性中の統計量27
21または連続的活性中の統計量2719により特定さ
れた統計量の名前に対するポインタである。連続統計量
名2725は、現在、使用されていない。
【0218】部分2727は、現時スライダに対するポ
インタを格納する。好適な実施例によれば、スライダ
は、連続型スライダであり、離散型スライダであり、ま
たは、2次元スライダである。また、各型のスライダに
ついてポインタが存在する。もちろん、現時スライダに
対応する型に対するポインタのみが有効である。最後
に、部分2729は、現時スライダに使用された色彩に
対するポインタを格納する。
【0219】コルスタート(colstart)273は、色彩
配列内の位置が計算される基になる定常オフセットであ
る。後景離散型統計量2733と後景連続型統計量27
35は、条件つき表示に使用される配列である。後景離
散型統計量2733は、離散型スライダが存在する各統
計量について1個のエントリを有する。このエントリの
状態は、現時スライダが離散型スライダのとき、統計量
が条件つき表示に含まれるべきかどうかを示す。連続型
後景統計量2735は、連続型スライダが存在する統計
量集合の配列である。
【0220】連続型スライダ2505の動作 表示2501は、以下の通り、作られる。プロセッサ1
07は、カーソル位置とマウスボタン状態とにより要求
される通りに、データ構造体制御表示2501内に値を
設定することにより、カーソル110の位置に対応する
ループを実行する。
【0221】連続型スライダ2505に関して、関心の
あるマウス動作は、以下の通りである。マウスボタンを
押さない状態でスライダ2505をはけ塗りすると、カ
ーソル110が通過するスライダの部分が一時的に活性
化される。左端マウスボタンを押した状態でスライダ2
505をはけ塗りすると、カーソル110が通過する部
分が永続的に活性化される。中央マウスボタンを押した
状態でスライダ2505をはけ塗りすると、カーソル1
10が通過したときに、永続的に活性化されたスライダ
のその部分を非活性化する。カーソル110がスライダ
2505内に存在するとき、右端マウスボタンを押す
と、上述したポップアップメニューが出力される。この
ポップアップメニューを使用して、使用者は、スライダ
を移動し、または、再び、大きさを調節し、ラベルおよ
び密度曲線513を特定する。カーソル110をはけ塗
りしつつ、左側マウスボタンと中央マウスボタンとを押
すと、カーソル110が最も近いセグメント境界を移動
する。
【0222】これらの動作のうち、最初の3個は、画素
状態配列2611に変化を生じさせる。はけ塗り中のカ
ーソル110の移動は、かなり急速なこともある。これ
に対処するため、画素状態配列2611の設定は、以下
の通り行われる。値が設定された時、活性中の値263
7の現在値が保管される。他の値は、カーソル110の
現在位置の軌跡を保つ。画素状態配列2611が設定さ
れたとき、活性中の値2637と現在位置との間のすべ
ての値が設定される。
【0223】いずれのマウスボタンも押されない状態で
スライダ2505がはけ塗りされたときは、カーソル1
10が通過する画素行の状態配列2611内の値は、O
Rとなり、画素行が一時的に活性であることを示す。左
側マウスボタンが押された状態でスライダ2505がは
け塗りされたときは、画素行の値は、ANDとなり、画
素行が非活性中であることを示す。
【0224】スライダ2505が再描されたときは、画
素状態配列2611内の値が画素が活性中であるべきこ
とを示す各画素行は、該画素行の色で点灯する。この色
は、もちろん、色彩配列2626から得られる。画素行
の画素状態配列2611内の値が画素行が非活性中であ
ることを示すときは、画素行は、暗い灰色で表示され
る。地図2511が再描されると、現在表示中の統計量
の各州の値は、この値に対応する、スライダ2505内
の画素行の索引に転換される。この転換は、データ構造
体2601のフィールド2639および2641内の情
報を使用してなされる。画素状態配列2611内の、画
素行の値が画素行が活性中であることを示すときは、地
図2511内で、画素行の色彩と同一の色彩が与えられ
る。画素状態配列2611内の、画素行の値が画素行が
非活性中であることを示すときは、州は、暗い灰色で表
示される。
【0225】本願の親米国特許出願は、(表示の一部
は、この一部が現スライダおよび他のスライダのうちの
選択されたスライダ内で点灯しているときのみ、点灯す
る)条件つき表示として知られている表示技術を記載す
る。条件つき表示は、地図2511内で以下の通りなさ
れる。州が描かれると、プログラムは、まず、現時表示
中のスライダから州の値がスライダ内で点灯しているか
どうかを判定する。州の値が点灯しているときは、プロ
グラムは、値が現スライダ内で有する色彩を州に与え
る。スライダ型によるが、プログラムは、ついで、統計
量集合のうちいずれが条件つき表示のため選択されたか
を判定するため、配列2733または2735を見る。
統計量集合が選択されているときは、プログラムは、州
の値のスライダ状態配列2611または2812内のエ
ントリが活性中がどうかを決定するため、選択された統
計量についてのスライダデータ構造体を審査する。この
エントリが活性中でないときは、州の色彩は、暗い灰色
に設定される。
【0226】メニューが表示されるべきことをマウスボ
タンが示すと、再描に続いてとられる活動は、いずれの
メニュー項目が選択されるかによる。移動と再寸法化と
は、スライダ位置2603内で特定されている新しい値
を生じる。次のスライダ2505が再描され、このスラ
イダは、特定された寸法と位置とを伴って出現する。ラ
ベル項目が選択されると、ドゥラベル(do-lab)264
7が固定され、ドゥラベルの値に従って決定されている
通り、スライダの左側のすべてのラベルが表示される
か、または、表示されない。密度項目が選択されると、
ドゥデンシティ(do-density)2651は、固定され、
曲線2513が追加または除去される。曲線が追加され
ると、密度配列2630およびn密度2631内の情報
は、曲線を描くのに使用される。
【0227】セグメント境界が移動されるべきであるこ
とをマウスボタンが示すと、プログラムは、カーソル1
10の現在位置に最も近いセグメント境界を見出し、色
彩急変点配列2621内のセグメント境界の値をカーソ
ル110の現在位置に対応する値に設定する。
【0228】離散型スライダの実現(図28参照) 図28は、(離散型スライダを表現する)データ構造体
2801の詳細を示す。フィールド2803〜2809
は、連続型スライダのデータ構造体2601内の対応す
る名前を有するフィールドと機能的に同等である。バー
状態配列2812は、離散型スライダの各値を表現する
バーのエントリを有し、バーの値は、スライダ内のバー
の状態を示す。連続型スライダの場合と同様に、状態
は、一時的に点灯、点灯および消灯となる。
【0229】値色彩ポインタ2813は、(離散型スラ
イダによって表現されたデータ値を、データ値を表示す
るのに使用される色彩と関係づける)値色彩配列281
5を指す。データ値と色彩とは、配列索引番号により関
係づけられる。データ値の色は、値が部分2705内の
値配列内に有するのと同一の索引を有する。割合ポイン
タ2817は、(離散型スライダ内の各色付バーの比例
寸法を示す)比例配列2819を指す。マックスプロッ
プ(max prop)2821は、最大比例値を与える。エヌ
バル(nvao)2823は、スライダによって表現された
離散データ値の数を与える。色彩オフセット2825
は、スライダの色彩についての色彩配列内のオフセット
を与える。
【0230】フィールド2825〜2839と、これら
のフィールドと結びつけられた配列とは、スライダの色
彩を確定する。活性中2843は、カーソル110が現
在接触している値を特定する。最後活性中2825は、
接触されるべき直前の値を特定する。尺度ポインタ28
47は、離散型スライダの左側の尺度の値配列を指す。
エヌスケール(nscale)2851は、値の数を特定す
る。最後に、フィールド2825〜2857は、離散型
スライダ内で2つの選択肢(すなわち、統計量について
比例表示とラベル表示)を与えるメニューを特定する。
【0231】離散型スライダの動作は、連続型スライダ
について前述されたものとほぼ同一である。マウスボタ
ンを押さない状態、左側ボタンを押した状態、または、
中央ボタンを押した状態で、スライダ内でカーソル11
0を移動させれば、バー状態配列2812内の値が変わ
る。また、表示が再描された表示は、値により特定され
た新しい状態を反映する。
【0232】2次元スライダ2901の実現(図30参
照) 図30は、好適な実施例による2次元スライダ2901
を表現するデータ構造体を示す。前と同様に、スライダ
の位置を特定するフィールド3003が存在する。しか
し、スライダは、2個のデータ集合を表現するので、デ
ータ構造体は、データ集合の標題を格納する配列300
7および3011に対するポインタ3005および30
09を有する。また、コールバック機能に対するコール
バックポインタ3013が存在する。状態配列3017
は、2次元である。この状態配列は、長方形2903内
に各画素のエントリを格納する。エントリの値は、画素
の状態を示す。好適な実施例によれば、画素は、点灯
し、消灯し、または、一時的に点灯する。
【0233】フィールド3019〜3027は、尺度の
値を長方形2903の画素にマッピングする。ミンバル
( minvals)3019は、各尺度の最小値を格納する。
マックスバル( maxvals)3201は、各尺度の最大値
を格納する。範囲3023は、各尺度内の値範囲を示
す。ステップ3029は、画素により表現された各尺度
内の間隔を示す。エヌスケール3031は、各尺度内で
表示されるべき尺度値の数を特定する。メニュー値30
37は、(本詳述にとって関心のある1つの選択肢のみ
を提供する)メニュー3033を特定する。ドゥラベル
3036が設定されているときは、すべての尺度が表示
される。
【0234】操作は、他のスライダについて述べられた
通りである。長方形2903内でのカーソル110の移
動は、状態配列3017内の配列3017内のエントリ
の値を変化させ、表示の次の再描は、この値の変化を表
現する。
【0235】結論 好適な実施例の前記詳述は、当業者に対して、データ選
択子の一の領域が値を表現し、これらの値の選択がこの
領域の外観を修正することにより行われるデータ選択子
の作り方および使い方を開示した。明細書に開示された
実施例は、発明者が現時点で知っている最良実施態様で
あるが、データ選択子とデータ選択子が実現される方法
とについて数多くの変形例が存在する。例えば、一の好
適な実施例は、値範囲を特定する色彩を使用し、色彩を
点灯することにより値を選択する。他の実施例によれ
ば、最広義での色彩が使用される。すなわち、無彩色ス
ケールまたは種々の陰影法を色彩の代りに、または、色
彩に加えて使用してもよい。
【0236】また、前記好適な実施例のデータ選択子
は、バー、または、長方形であるが、これらの形状は、
値集合を示すことができる形状に代えてもよい。また、
前記実施例に使用された技術以外の技術は、データ選択
子内の領域を特定するのに使用でき、特定以外では、情
報表示装置を制御するためにデータ選択子を使用するの
に使用できる。マウス103は、カーソル制御キーおよ
びペン装置を含めて、いずれかの種類の指示器に代えて
もよい。最後に、データ選択子と、データ選択子が使用
された表示とを表現するのに使用されたデータ構造体
は、本実施例に特有のものである。したがって、このデ
ータ構造体は、スライダ内の領域と表示の外観に影響す
る値との間の関係を確立するデータ構造体に代えてもよ
い。前記詳述からも明らかな通り、本発明の適用は、明
細書に開示されたものに限定されない。むしろ、本発明
の技術は、情報が使用者に接近可能でなければならない
文脈において使用することができる。
【0237】これらのすべての理由により、明細書に開
示された本発明の実現は、あらゆる点で、単に説明のた
めであり、例示にすぎないものとみなされるべきであ
る。したがって、権利請求される発明は、開示された実
施例によって限定されず、(法の許す限り広く解釈され
るべき)特許請求の範囲によって限定される。
【0238】
【発明の効果】本発明によれば、大量の情報の中から、
使用者にとって有用な部分情報集合を容易に定義し表示
することができる。本発明は、従来使用されたスライダ
に対して、情報の値の大小のみでなく、表示内でデータ
視覚化用選択子の重要性と、データ視覚化用選択子が占
める空間量とが与えられれば、種々の属性をデータ視覚
化用選択子に与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】好適な実施例が使用されたシステムの概略図で
ある。
【図2】前記好適な実施例により出力された表示の概略
図である。
【図3】前記好適な実施例により出力された第2の表示
の概略図である。
【図4】前記好適な実施例により出力された第3の表示
の概略図である。
【図5】前記好適な実施例により出力された第4の表示
の概略図である。
【図6】前記好適な実施例により出力された第5の表示
の概略図である。
【図7】前記好適な実施例に使用されたハードウェアの
概略図である。
【図8】前記好適な実施例に使用されたデータの概略図
である。
【図9】前記好適な実施例に使用された変更要求対象物
の概略図である。
【図10】前記好適な実施例に使用された他のデータの
概略図である。
【図11】前記好適な実施例に使用されたコード対象物
および他のデータの概略図である。
【図12】前記好適な実施例の作用を示すフローチャー
トの第1部である。
【図13】前記好適な実施例の作用を示すフローチャー
トの第2部である。
【図14】コードビュア対象物の概略図である。
【図15】前記好適な実施例の技術を組入れたテキスト
編集子の説明図である。
【図16】改良型情報表示装置により出力された表示の
説明図である。
【図17】改良型情報表示装置内の属性データ構造体の
説明図である。
【図18】改良型情報表示装置を使用するコード分析器
により出力された第1表示の説明図である。
【図19】改良型情報表示装置を使用するコード分析器
により出力された第2表示の説明図である。
【図20】好適な実施例において前処理により作成され
たファイルの説明図である。
【図21】改良型情報表示装置を使用する誤りログ分析
器により作成された表示の説明図である。
【図22】前記好適な実施例における属性型データ構造
体と選択子対象物の説明図である。
【図23】従来技術にかかるスライダの説明図である。
【図24】離散型データスライダを使用する表示の説明
図である。
【図25】連続型データスライダを使用する表示の説明
図である。
【図26】連続型スライダを表現するデータ構造体の説
明図である。
【図27】スライダを使用する表示を表現するデータ構
造体の説明図である。
【図28】離散型スライダを表現するデータ構造体の説
明図である。
【図29】連続型2次元スライダの説明図である。
【図30】連続型2次元スライダを表現するデータ構造
体の説明図である。
【符号の説明】
101 実施例が用いられる環境 103 指示器(マウス) 105 キーボード 107 画面 109 ウィンドウ 110 カーソル 111 処理ユニット 113 コード集合体データベース 114 コード・ファイル・レコード集合(CFRS) 115 コード・ファイル・レコード(CFR) 116 コード・ファイル名(CFN) 117 コード・ファイル行レコード集合(CFLR
S) 118 コード・ファイル行レコード(CFLR) 119 テキスト・フィールド 120 追加変更要求(AMR) 122 削除変更要求(DMR) 121 変更要求レコード(MRR) 125 変更要求名(MRN) 126 変更要求レコード集合(MRRS) 139 日付レコード 141 要旨 143 開発者記録集(DVPRS) 145 開発者記録(DVPR) 201 表示 204 表題表示部 205 縦バー 205 列 206 追加列 207 行表現 209 コード・ファイルの名前 213 表示空間部 211 上部空間部 215 ボタン空間部 214および216 ラベル 215、225、227 ボタン 217 行特徴づけ列 219 行表現列 220 行特性列ラベル 303 表現 303 変更要求表現 307 行表現の集合 305 ラベル 309 要旨のテキスト 403 コードファイル 503 行表現 515 コード行 517 要旨 505 コード表示ウィンドウ 701 メモリ 709 プロセッサ 707 プログラム・データ 711 グラフィックス・インタフェース(GI) 713 カラーマップ(CMAP) 715 カラーマップ項目(CMAPE) 717 赤フィールド(RF) 719 緑フィールド(GF) 721 青フィールド(BF) 801 行情報 817 変更要求情報 803 追加変更要求 805 追加変更要求エントリ(AMRE) 817 変更要求情報 807 削除変更要求 809 コード行 811 ファイル番号 813 行番号 815 ファイル名 819 変更要求色彩 821 エントリ 822 変更要求名 823 変更要求の番号 825 変更要求記述 827 変更要求表題 829 変更要求日付 831 変更要求ラベル 833 表示フラグ 835 ウィンドウ表題 901 変更要求対象物 827 変更要求表題 829 変更要求日付 831 変更要求ラベル 833 表示フラグ 835 ウィンドウ表題 901 変更要求対象物 903 変更要求状態 1005 追加行配列(ALA) 1011 削除行配列(DLA) 1101 コード対象物 1103 コード・ポインタ(CODE PTR) 1109 ファイル数 1113 行数配列(NLA) 1115 行数配列エントリ 1117 最大行ポインタ 1121 ファイルに対するエントリ 1119 最大行長配列 1125 色彩配列エントリ 1123 色配列 1401 コードビュア対象物 1403 ウィンドウ情報 1415 ファイル情報 1431 長方形情報 1439 コードビュア状態 1405 最大行(MAX LINES) 1407 先頭表示行オフセット(FDL OFF) 1409 最終表示行オフセット(LDL OFF) 1411 表示モード・ポインタ(DISP MODE) 1413 前回表示モード(LAST DISP MODE) 1425 第1追加行配列エントリ・ポインタ(FIRST
ALAE) 1427 第1削除行配列エントリ・ポインタ(FIRST
DLAE) 1433、1435 長方形の中心の座標(CENTER X)および(CENTER Y) 1601 表示 1603 選択子 1605 区分 1607 位置 1609 動画化ボタン 1611 スライダ 1612 位置 1613 画面領域 1321 列 1623 領域 1701 属性対象物 1703 行属性値図 1705 エントリ 1709 属性値リスト 1715 属性記述リスト 1717 エントリ 1719 属性状態リスト 1721 エントリ 1723 属性色彩リスト 1725 エントリ 1727 区分幅リスト 1731 属性型名 1733 比例区分値 1735 値 1801 表示 1803 区分 1805 区分 1807 区分 1811 区分 1901 表示 1903 選択子 2003 テキスト 2005 属性情報 2007 プリプロセッサ 2009 テキストファイル 2010 属性ファイル集合 2012 属性値ファイル 2013 索引ファイル 2201 属性構造体 2203 属性型名リスト 2207 対象物ポインタリスト 2209 入口 2211 対象物ポインタ属性型状態リスト 2213 エントリ 2215 選択子対象物 2219 ポインタ 2401 表示 2403 リスト 2405 地図 2407 離散型スライダ 2409 ラベル(バー) 2411 州 2413 行 2501 データ構造体制御表示 2503 バー 2505 連続型スライダ 2507 セグメント 2509 中括弧 2513 密度曲線 2515 ラベル 2525 ラベル 2601 データ構造体 2603 フィールド 2605 フィールド 2607 標題 2609 フィールド 2610 コールバック機能 2611 画素状態配列 2617 フィールド 2619 フィールド 2621 色彩急変点配列 2623 急変点フィールド 2625 色彩ポインタ 2627 色彩オフセット 2628 色彩情報フィールド 2629 密度ポインタ 2630 密度配列 2631 密度値フィールド 2632 密度情報 2633 データポインタ 2634 データ配列 2636 データ情報 2637 活性値 2639 画素 2641 ステップ 2642 基準化フィールド 2644 メニュー情報 2645 メニューフィールド 2647 ドゥラベル 2651 ドゥデンシティフィールド 2701 データ構造体 2703 部分 2705 部分 2709 部分 2711 部分 2713 部分 2715 部分 2719 連続統計量 2721 統計量 2723 スタットネイム 2725 連続統計量名 2727 部分 2733 後景離散型統計量 2735 後景連続型統計量 2801 データ構造体 2803〜2809 フィールド 2812 スライダ状態配列 2813 値色彩ポインタ 2815 値色彩配列 2825〜2857 フィールド 2847 尺度ポインタ 2843 活性中 2851 エヌスケール 2901 連続型2次元スライダ 2903 長方形 2905 表題 2907 表題 2909 方形ボックス 2911 領域 2913 領域 2915 目盛 3003 フィールド 3005 ポインタ 3007 配列 3009 ポインタ 3011 ポインタ 3013 ポインタ 3017 状態配列 3019〜3027 フィールド 3029 ステップ 3031 エヌスケール 3033 メニュー 3036 ドゥラベル 3037 メニュー値

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の実体に関する情報から表示素子
    上に図形的表示を作る情報表示装置において、 a.前記表示素子上に表示される複数個の実体表現であ
    って、その各々は、前記実体のうちの1個に対応する前
    記複数個の実体表現(207)と、 b.前記情報の2個以上の値集合から値を選択する手段
    (217,2109)と、 c.前記(c)手段に応答して、選択値に従って実体表
    現が表示される方法を決定する手段(1317,131
    9)とからなることを特徴とする情報表示装置。
  2. 【請求項2】 前記(c)手段は、値が、実体表現によ
    って表現された実体と関係のある値集合内で選択された
    かどうかを決定することにより、実体表現が表示される
    方法を決定することを特徴とする請求項1記載の情報表
    示装置。
  3. 【請求項3】 前記(c)手段は、実体表現によって表
    現された実体と関係のある選択値間の関係を決定するこ
    とにより、実体表現が表示される方法を決定することを
    特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
  4. 【請求項4】 前記(c)手段は、実体表現を活性化さ
    せることを特徴とする請求項1,2または3記載の情報
    表示装置。
  5. 【請求項5】 前記(c)手段は、実体表現を間欠的に
    活性化させることを特徴とする請求項1,2または3記
    載の情報表示装置。
  6. 【請求項6】 前記(b)手段は、選択されるべき値を
    特定する対話型手段(103)を含むことを特徴とする
    請求項1記載の情報表示装置。
  7. 【請求項7】 前記(b)手段は、 第1値集合から値を選択する前景値選択手段(1719
    (a))と、 第2値集合から値を選択する後景値選択手段(1719
    (b))とからなり、 前記(c)手段は、前記第1値集合から選択された値と
    前記第2値集合から選択された値とが共に実体表現によ
    って表現された実体の値であるときにのみ、所定方法で
    特定の実体表現を表示することを特徴とする請求項1記
    載の情報表示装置。
  8. 【請求項8】 前記第1値集合から選択された値が視覚
    的特徴と関係付けられ、 前記(c)手段は、前記第1値集合から選択された値の
    視覚的特徴を使用して、前記所定方法で前記特定の実体
    表現を表示することを特徴とする請求項7記載の情報表
    示装置。
  9. 【請求項9】 前記(c)手段は、実体表現を活性化さ
    せることを特徴とする請求項7または8記載の情報表示
    装置。
  10. 【請求項10】 前記(c)手段は、実体表現を間欠的
    に活性化させることを特徴とする請求項7または8記載
    の情報表示装置。
  11. 【請求項11】 複数個の実体に関する情報から表示素
    子上に図形的表示を作る情報表示装置において、 前記表示素子上に表示される複数個の実体表現(20
    7)であって、各実体表現は、前記実体のうちの1個に
    対応する前記複数個の実体表現と、 前記表示素子上に表示される値関係づけ手段(217)
    であって、情報の値集合に属する値を視覚的特徴集合内
    の視覚的特徴に関係づける前記値関係づけ手段と、 前記値関係づけ手段から値を対話的に選択する手段(1
    03)と、 前記対話的選択手段に応答して、選択値を有する各実体
    表現をして、前記選択値に関係づけられた視覚的特徴と
    ともに、前記表示素子上に表示させる手段(1317,
    1319)とからなり、 前記情報表示装置は、 前記対話的選択手段が、所定順序に従って、前記値集合
    内の各値を自動的に選択することにより応答する動画化
    手段(1609)を含むことを特徴とする情報表示装
    置。
  12. 【請求項12】 前記装置は、さらに、前記動画化手段
    が、動画速度選択手段内で特定された速度で各値表現手
    段を選択することにより応答する動画速度選択手段(1
    611)を含むことを特徴とする請求項11記載の装
    置。
  13. 【請求項13】 前記動画化手段は、前記対話的値選択
    手段が、次選択値を選択する前に、現時選択値を取去る
    ことにより応答する第1モードと、次選択値が選択され
    たとき、前記対話的値選択手段が現時選択値を選択され
    たままとすることにより応答する第2モードとを特定す
    ることを特徴とする請求項11記載の装置。
  14. 【請求項14】 複数個の実体に関する情報から表示装
    置上に図形的表示を作る情報表示装置において、 前記表示素子上に表示される複数個の実体表現であっ
    て、各実体表現は、前記実体のうちの1個に対応する前
    記複数個の実体表現(207)と、 前記表示素子上に表示される値関係づけ手段(217)
    であって、情報の値集合に属する値を視覚的特徴集合内
    の視覚的特徴に関係づける前記値関係づけ手段と、 前記値関係づけ手段から値を対話的に選択する手段(1
    03)と、 前記対話的選択手段に応答して、選択値を有する各実体
    表現をして、前記選択値に関係づけられた視覚的特徴と
    ともに、表示素子上に表示させる手段(1317,13
    19)と、 前記情報表示装置は、 前記実体表現がプログラム原始コード行を表現し、 前記値集合が、プログラムの試験において、前記プログ
    ラム原始コード行の実行に関係する値集合であることを
    特徴とする情報表示装置。
  15. 【請求項15】 値集合が各行について該行が前記試験
    に従って実行されたかどうかを示すことを特徴とする請
    求項14記載の装置。
  16. 【請求項16】 値集合が各行について該行が前記試験
    に従って実行された回数を示すことを特徴とする請求項
    14記載の装置。
  17. 【請求項17】 表示と、該表示内の位置を特定する対
    話型指示手段とを含むシステムに使用される選択子にお
    いて、 選択が、前記表示の挙動に影響する値がマッピングされ
    る、前記表示内の領域(217)と、 前記指示手段に応答して、前記領域の部分(3031〜
    3034)の外観を変更し、これによって、外観が変更
    された前記部分上へマッピングされる値の選択を示す手
    段(1317,1319)とを含み、 前記選択子は、さらに、 前記指示手段に応答して、色彩と値との間の関係をする
    変更手段(1723)を含むことを特徴とする選択子。
  18. 【請求項18】 前記変更手段は、色彩範囲を前記表示
    内の前記領域の一部上にマッピングすることを特徴とす
    る請求項17記載の選択子。
  19. 【請求項19】 表示と、該表示内の位置を特定する対
    話型指示手段とを含むシステムに使用される選択子にお
    いて、 選択が、前記表示の挙動に影響する値がマッピングされ
    る、前記表示内の領域(217)と、 前記指示手段に応答して、前記領域の部分(3031〜
    3034)の外観を変更し、これによって、外観が変更
    された前記部分上へマッピングされる値の選択を示す手
    段(1317,1319)とを含み、 前記選択子は、 前記値が、離散値集合に属し、 前記領域が、区分(303(n))に細分され、各区分
    が、前記値の1個に対応し、 前記指示手段に応答する前記変更手段(1317,13
    19)が、1個以上の区分の外観を変更し、これによ
    り、該区分に対応する値の選択を示し、 各区分の大きさが、さらに、値に関する追加的情報を示
    すことを特徴とする選択子。
  20. 【請求項20】 前記追加的情報は、区分に対応する値
    と他の値との間の割合であることを特徴とする請求項1
    9記載の選択子。
  21. 【請求項21】 表示と、該表示内の位置を特定する対
    話型指示手段とを含むシステムに使用される選択子にお
    いて、 選択が、前記表示の挙動に影響する値がマッピングされ
    る、前記表示内の領域(217)と、 前記指示手段に応答して、前記領域の一部分の外観を変
    更し、これによって、外観が変更された前記一部分上へ
    マッピングされる値の選択を示す手段(1317,13
    19)とを含み、 前記選択子は、 前記値が、値範囲に属し、 該値範囲が、前記表示の前記領域上にマッピングされ、 前記領域の一部分の外観の変更が、前記一部分によって
    示された前記値範囲のその部分内のすべての値の選択を
    示すことを特徴とする選択子。
  22. 【請求項22】 前記領域は、前記値範囲の部分範囲を
    表現するセグメント(2507)に細分され、 各セグメントは、互いに他と異なる外観を有することを
    特徴とする請求項21記載の選択子。
  23. 【請求項23】 前記選択子は、さらに、 前記指示手段に応答してセグメントの境界を変更する手
    段を含むことを特徴とする請求項22記載の選択子。
  24. 【請求項24】 前記セグメントの外観は、互いに他と
    異なる色彩であることを特徴とする請求項23記載の選
    択子。
  25. 【請求項25】 前記領域は、さらに、前記値範囲内の
    値の密度を示す密度曲線(2513)を含むことを特徴
    とする請求項21記載の選択子。
  26. 【請求項26】 前記領域は、さらに、前記値範囲内の
    値の位置を示す目印(2514)を含むことを特徴とす
    る請求項25記載の選択子。
  27. 【請求項27】 表示と、該表示内の位置を特定する対
    話型指示手段とを含むシステムに使用される選択子にお
    いて、 選択が、前記表示の挙動に影響する値がマッピングされ
    る、前記表示内の領域(217)と、 前記指示手段に応答して、前記領域の一部分の外観を変
    更し、これによって、外観が変更された前記一部分上へ
    マッピングされる値の選択を示す手段(1317,13
    19)とを含み、 前記選択子は、 前記値が、少なくとも2個の要素を有する集合であるこ
    とを特徴とする選択子。
  28. 【請求項28】 前記領域は、前記集合が要素を有する
    のと同一数の次元を有する空間(2903)を表現し、 前記集合は、前記空間内の点として、マッピングされる
    ことを特徴とする請求項27記載の選択子。
  29. 【請求項29】 複数個の実体に関する情報から表示素
    子上に図形的表示を作る情報表示装置において、 前記表示素子に表示される複数個の実体表現(207)
    であって、各実体表現は、前記実体のうちの1個に対応
    する前記複数個の実体表現と、 前記表示素子上に表示される値関係づけ手段(217)
    であって、情報の値集合に属する値を視覚的特徴集合内
    の視覚的特徴に関係づける前記値関係づけ手段と、 前記値関係づけ手段から値を対話的に選択する手段(1
    03)と、 前記対話的選択手段に応答して、選択値を有する各実体
    表現を、前記選択値に関係づけられた視覚的特徴ととも
    に、前記表示素子上に表示させる手段(1317,13
    19)と、 前記情報表示装置は、 前記実体表現が、誤りログ内の誤りメッセージ(210
    3)行を表現し、 前記誤りメッセージ行に関係づけられた前記値は、各誤
    りメッセージ行が属する誤りメッセージの種類を示す値
    であることを特徴とする情報表示装置。
  30. 【請求項30】 前記装置は、さらに、 表示手段内に存在し行表現を格納する手段(2107)
    であって、各格納手段は、期間と、表現された期間内に
    生じた誤りメッセージ行を表現する格納手段内に格納さ
    れた行表現とを表現する前記格納手段を含むことを特徴
    とする請求項29記載の装置。
  31. 【請求項31】 各実体表現の形状は、該実体表現によ
    って表現された行の長さに依存することを特徴とする請
    求項29記載の装置。
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