JPH07137215A - 積層体 - Google Patents

積層体

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Publication number
JPH07137215A
JPH07137215A JP29161493A JP29161493A JPH07137215A JP H07137215 A JPH07137215 A JP H07137215A JP 29161493 A JP29161493 A JP 29161493A JP 29161493 A JP29161493 A JP 29161493A JP H07137215 A JPH07137215 A JP H07137215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polypropylene
laminate
syndiotactic
syndiotactic polypropylene
isotactic
Prior art date
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Pending
Application number
JP29161493A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihide Inoue
則英 井上
Masahiro Jinno
政弘 神野
Tetsunosuke Shiomura
哲之助 潮村
Kazuhiko Masuda
和彦 増田
Yukio Ohira
幸男 大平
Yukio Yokote
幸夫 横手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 複数の材料層からなる積層体において、少な
くとも一つの材料層としてシンジオタクチックポリプロ
ピレン1〜100重量%とアイソタクチックポリプロピ
レン99〜0重量%からなる樹脂組成物を含み、かつ金
属、ゴム、布、紙、木、セロハンまたは皮革のうちいず
れか一つからなる材料層を含むことを特徴とする積層
体。 【効果】表面光沢性に優れた積層体であり、包装材料と
して有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面光沢および成形加
工性に優れたポリプロピレン系積層体に関する。詳しく
は、内装および外装材料、フィルム等の用途に好適な光
沢性に優れたポリプロピレン系積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アイソタクチックポリプロピレン
を他の材料とを組み合わせることによってなる積層体が
シート材や包装材として広く利用されている。しかしな
がら、アイソタクチックポリプロピレンは表面光沢に乏
しいため高級感がなく、また柔軟性にかけるため使用対
象にも限りがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来のア
イソタクチックポリプロピレンは光沢性および柔軟性に
劣るため、これから得られる積層体としての用途には限
りがあった。そこで、光沢で高級感があり、柔軟な積層
体用材料の出現が望まれていた。本発明の目的は上記の
ような積層体を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】近年、J.A.Ewenらにより
非対称な配位子を有する遷移金属触媒とアルミノキサン
からなる触媒によって、シンジオタクチックペンタッド
分率が0.7を越えるようなタクティシティーの高いポ
リプロピレンを得られることが発見された(J.Am.Chem.
Soc.,1988,110,6255-6256 )。このシンジオタクチック
ポリプロピレンは、従来のアイソタクチックポリプロピ
レンに比べ極めて透明性および表面光沢が高く、また柔
軟性にも優れるため、従来のアイソタクチックポリプロ
ピレンの用途として知られているフィルム、シート、繊
維、射出成形体およびブロー成形体等の用途の他に、こ
れまでアイソタクチックポリプロピレンでは適用できな
かった新たな用途が期待されている。本発明者はかかる
点に鑑み、シンジオタクチックポリプロピレンを他の材
料と組み合わせることにより、表面光沢および柔軟性に
優れた積層体が得られることを見出し、本発明を完成す
るに到った。すなわち本発明は、複数の材料層からなる
積層体において、少なくともシンジオタクチックポリプ
ロピレンまたはシンジオタクチックポリプロピレンとア
イソタクチックポリプロピレンの組成物からなる樹脂層
と、金属、ゴム、布、紙、木、セロハンまたは皮革のう
ちいずれか一つからなる材料層を含むことを特徴とする
積層体であり、特にシンジオタクチックポリプロピレン
を少なくとも1重量%含有してなる樹脂層と、金属、ゴ
ム、布、紙、木、セロハンまたは皮革のうちいずれか一
つからなる材料層を含むことを特徴とする積層体であ
る。
【0005】本発明において使用されるシンジオタクチ
ックポリプロピレンは、例えば特開平2−41303号
公報、特開平2−41305号公報、特開平2−274
703号公報、特開平2−274704号公報、特開平
3−179005号、特開平3−179006号公報、
特開平4−69394号公報に記載されているような互
いに非対称な2つの配位子が架橋した配位子を有する遷
移金属化合物および助触媒からなるような触媒を用いる
ことにより製造することができるが、異なる構造の触媒
であっても13C−NMRによって測定されるシンジオタ
クチックペンタッド分率が0.5以上のポリプロピレン
を製造できるものであれば利用できる。
【0006】本発明において用いられるシンジオタクチ
ックポリプロピレンは、プロピレン以外のコモノマー、
例えばエチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−デセ
ン、1−ヘキサデセン、シクロペンテン、ノルボルネン
等のオレフィン類や、ヘキサジエン、オクタジエン、デ
カジエン、ジシクロペンタジエン、5−エチリデン2−
ノルボルネンなどのジエン類を少量含有する共重合体で
あっても差し支えない。そのような共重合体は、前記の
シンジオタクティシティの良好なポリ−α−オレフィン
を与える公知の触媒の存在下にプロピレンと少量のコモ
ノマーを共重合することによって得ることができる。本
発明で使用するシンジオタクチックホモポリプロピレン
は、その13C−NMRにより求められるシンジオタクチ
ックペンタッド分率が好ましくは0.5以上、特に好ま
しくは0.7以上の値をもつ。また、シンジオタクチッ
クポリプロピレンコポリマーとして本発明で使用する場
合においては、そのプロピレン連鎖のシンジオタクチッ
クペンタッド分率は好ましくは0.3以上、特に好まし
くは0.5以上である。シンジオタクチックポリプロピ
レンの分子量は、135℃のテトラリン溶液中で測定さ
れる極限粘度として0.1〜10dl/g、好ましくは
0.5〜5.0dl/gの範囲である。
【0007】本発明において使用してもよいアイソタク
チックポリプロピレンとしては、市場で入手できるよう
な公知のプロピレン単独重合体、エチレン−プロピレン
ブロック共重合体、および結晶性エチレン−プロピレン
ランダム共重合体が例示できる。 また、その他に例え
ば特開昭61−130314号公報、特開平3−124
06号公報等に記載されているような、いわゆるメタロ
セン化合物を主成分とする触媒を用いて製造されるアイ
ソタクチックポリプロピレンも利用できる。本発明にお
いて使用されるポリプロピレン樹脂には必要に応じてブ
ロッキング防止剤、滑剤、結晶核剤、紫外線吸収剤、熱
安定剤、耐候安定剤、耐放射線剤、顔料、染料等の添加
剤を添加してもよい。
【0008】なお、シンジオタクチックポリプロピレン
はアイソタクチックポリプロピレンに比べ固化速度が遅
いため、シンジオタクチックポリプロピレンのみを使用
する場合は加工方法において成形速度が上がらないなど
の問題点がある。この問題を解決するためには、シンジ
オタクチックポリプロピレンとアイソタクチックポリプ
ロピレンを含有するポリプロピレン樹脂、好ましくは9
9重量%以下のアイソタクチックポリプロピレンを含有
するポリプロピレン樹脂、特に好ましくはシンジオタク
チックポリプロピレン50〜90重量%とアイソタクチ
ックポリプロピレン10〜50重量%からなるポリプロ
ピレン樹脂を用いればよく、これによりシンジオタクチ
ックポリプロピレンの結晶化速度を著しく速くし、成形
加工性を改良できる。
【0009】本発明の積層体の特徴としては上述のよう
なシンジオタクチックポリプロピレンを含有するポリプ
ロピレン樹脂を少なくとも一つの材料層、好ましくは表
面層に使用することである。そうすることにより、光沢
性および柔軟性に優れた積層体が得られる。また、本発
明においては該シンジオタクチックポリプロピレンとア
イソタクチックポリプロピレンをブレンドしたポリプロ
ピレン樹脂を使用すると成形性が改良されるために好適
である。その上、驚くべきことにシンジオタクチックポ
リプロピレンとアイソタクチックポリプロピレンの組成
比を制御することによりシンジオタクチックポリプロピ
レン単味で用いるよりも成形性だけでなく光沢性が向上
する。
【0010】シンジオタクチックポリプロピレンとアイ
ソタクチックポリプロピレンとの組成物は以下の方法に
より得ることができる。すなわち、シンジオタクチック
ポリプロピレン、アイソタクチックポリプロピレンおよ
び必要に応じて公知の安定剤、添加剤をヘンシェルミキ
サー等の混合機により混合した後、押出機にて溶融混
練、造粒する方法、あるいはロール、バンバリーミキサ
ー、加圧ニーダー、ブラベンダー等により溶融混練する
方法などにより製造できる。
【0011】本発明において他の材料層としては金属、
ゴム、布、紙、木、セロハンまたは皮革のうちいずれか
一つを使用することができる。金属としてはアルミニウ
ム、鉄、布としては織物、不織布などを挙げることがで
きる。また、本発明においてはシンジオタクチックポリ
プロピレンまたはシンジオタクチックポリプロピレンと
アイソタクチックポリプロピレン組成物からなる層に他
の樹脂、例えばポリプロピレン、ポリエチレン等を積層
させ、複数の積層体とすることもできる。本発明の積層
体を製造する方法としては、従来のアイソタクチックポ
リプロピレン積層体を製造する公知の方法が採用でき
る。例えば多層ダイを有する成形機による多層押出し、
多層インフレーション成形法などを挙げることができ
る。この際、層間の接着剤はいずれか一方の材料層また
は両方の材料層に塗布しておけばよい。このようにして
得られる積層体の厚さについては特に制限はないが10
〜2000μmの範囲が好ましい。また、ポリプロピレ
ン層の厚さについても特に制限はないが、通常5〜10
00μmの範囲である。
【0012】
【実施例】本発明をさらに詳細に説明するために以下に
実施例を述べるが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。なお、実施例における測定方法は下記の通りで
ある。 (1)メルトフローインデックス:ASTM D−12
38 (2)グロス:ASTM D−523(入射角60°)
【0013】実施例1 135℃のテトラリン溶液中で測定した極限粘度が1.
39dl/g、メルトフローインデックス(以下MFI
と略記する)が3.2g/10min、示差走査熱量分
析で測定した結晶化温度のピーク温度が74.6℃、13
C−NMRにより測定したシンジオタクチックペンタッ
ド分率が0.787であるシンジオタクチックホモポリ
プロピレン(H−SPP)80重量部にアイソタクチッ
クホモポリプロピレン(三井東圧化学(株)製、JHH
−G:MFI 8g/10min)20重量部を添加し
公知の安定剤を加えてヘンシェルミキサーで混合後、2
軸押出機にて溶融混練、造粒し、積層体製造用ポリプロ
ピレンとした。接着剤用押出機を兼ね備えた共押出し用
押出機を使用し、ポリプロピレン/接着剤=50μm/
15μmの共押出しを行い、厚さ15μmのアルミニウ
ム箔にラミネートした。得られたフィルムのポリプロピ
レン層の光沢は100%、またヒートシール性は良好で
あった。
【0014】
【発明の効果】本発明の積層体は、表面光沢が高く、製
品に高級感を付与でき、包装材料として極めて有用であ
る。
フロントページの続き (72)発明者 増田 和彦 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 大平 幸男 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 横手 幸夫 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の材料層からなる積層体において、
    少なくとも1つのシンジオタクチックポリプロピレンま
    たはシンジオタクチックポリプロピレンとアイソタクチ
    ックポリプロピレンの組成物からなる樹脂層と、金属、
    ゴム、布、紙、木、セロハンまたは皮革のうちいずれか
    一つからなる材料層を含むことを特徴とする積層体。
  2. 【請求項2】 樹脂層はシンジオタクチックポリプロピ
    レンを少なくとも1重量%含有している請求項1の積層
    体。
JP29161493A 1993-11-22 1993-11-22 積層体 Pending JPH07137215A (ja)

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JP29161493A JPH07137215A (ja) 1993-11-22 1993-11-22 積層体

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JPH07137215A true JPH07137215A (ja) 1995-05-30

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