JPH07136872A - トルクコンバータの組付治具及び組付方法 - Google Patents

トルクコンバータの組付治具及び組付方法

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JPH07136872A
JPH07136872A JP31269493A JP31269493A JPH07136872A JP H07136872 A JPH07136872 A JP H07136872A JP 31269493 A JP31269493 A JP 31269493A JP 31269493 A JP31269493 A JP 31269493A JP H07136872 A JPH07136872 A JP H07136872A
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博彦 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】トルクコンバータの組付作業時間の短縮化を図
ることができるトルクコンバータの組付治具及び組付方
法を提供する。 【構成】複数のブレード16が予め組み付けられたイン
ナーコア13を所定位置に弾性的に支持すると共に、前
記複数のブレード16をシェル21の軸線方向に沿って
シェル21に組み付ける際に、そのブレード16の外タ
ブ16aがシェル21のブレード抜け止め突起22に干
渉せず、ブレードの抜け止め係合部16eが当接するよ
うに、複数のブレード16の外タブ側をインナーコア1
3から所定量持ち上げて弾性的に支持する。次に、前記
シェル21のブレード抜け止め突起22がブレードの抜
け止め係合部16eに当接した状態で、このブレード抜
け止め突起22と抜け止め係合部16eの当接部分を回
動支点としてシェル21に対して相対的に複数のブレー
ド16を円弧運動させ、シェル21に全てのブレード1
6とインナーコア13を同時に組み付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の自動変速機に使
用するトルクコンバータの組付治具及び組付方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の自動変速機に使用する
流体式のトルクコンバータ25は、図7に示すように、
図外のエンジンに直結して駆動されるポンプインペラ2
6と、流体を介して回転が伝えられると共に自動変速機
Aの入力軸30に連結されているタービンランナ27と
が向かい合わせになってトルクコンバータカバー28内
に収められ、それら両者26,27の間にステータ29
が配置されるようになっている。このうち、インペラ2
6は、トルクコンバータカバー28の一部を構成するシ
ェル21と、これに組み付けられる複数のブレード16
と、これら複数のブレード16を連結するインナーコア
13とで、構成されている。
【0003】図8〜図9は、上記のようなトルクコンバ
ータ25のうちで、特に組付作業が困難なブレードかし
めタイプのトルクコンバータを構成するインペラ26の
組付作業状態を示すものである。
【0004】従来、このインペラ26の組付作業は、ま
ずシェル21の内面が図8中上方を向くようにシェル2
1を固定し、次いで3次元形状をしたブレード16を作
業者が手でシェル21に組み付ける。このブレード16
のシェル21への組み付けは、まずブレード16の抜け
止め係合部16eをシェル21のブレード抜け止め突起
22に係合し、その係合部分を回動支点としてブレード
16を3次元的な円弧運動をさせ、ブレード16の外タ
ブ16aをシェル21の外溝21aに係合させ、次いで
ブレード16の中タブ16bをシェル21の中溝21b
に係合させ、最後にブレード16の内タブ16cをシェ
ル21の内溝21cに係合させる。そして、この一連の
作業をブレード16の枚数分だけ繰り返し行い、ブレー
ド16のシェル21への組み付けを完了する(図9参
照)。
【0005】次いで、図9に示すように、シェル21に
組み付けた複数のブレード16のかしめ用タブ16dに
インナーコア13のタブ穴13aを合わせて、複数のブ
レード16にインナーコア13を組み付ける。これによ
って、ブレード16及びインナーコア3をシェル21に
組み付ける作業が終了する。
【0006】尚、ブレード16を一枚ずつシェル21に
組み付ける作業については、人手によらず、機械的に行
なって効率化を図ろうとする技術が既に案出されている
(特開昭62−241626号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来のトルクコンバータの組付作業は、人手で
行う場合及び機械的に行う場合のいずれも、シェル21
にブレード16を一枚ずつ組み付け、その後、複数のブ
レード16にインナーコア13を組み付けるようになっ
ているため、シェル21を組付治具に固定した後、イン
ナーコア13とブレード16の組付作業が完了するまで
のサイクルタイムが長くかかり、トルクコンバータの組
付作業時間の短縮化を図ることが困難であった。
【0008】尚、ブレード16をシェル21に機械的に
組み付ける場合は、ブレード16を保持する治具又は組
付バンドを複数にして、複数のブレード16をシェル2
1に同時に組み付けることも考えられるが、シェル21
の形状や大きさ及びブレード抜け止め突起22の存在等
の理由から、そのようにすることは困難である。
【0009】また、複数のブレード16とインナーコア
13の組み付けを自動的に行うことができれば、トルク
コンバータの組付作業時間を短縮できるのであるが、ブ
レード16のかしめ用タブ16dとインナーコア13の
タブ穴13aが共に3次元形状をしているため、複数の
ブレード16のかしめ用タブ16dとインナーコア13
のタブ穴13aを全箇所同時にインナーコア13のタブ
穴13aにガイドなしで係合させる必要があり、もし、
ブレード16のかしめ用タブ16dがインナーコア3の
タブ穴13aに係合せず、ブレード16のかしめ用タブ
16dがインナーコア13に干渉すると、ブレード16
の内タブ16cがシェル21の内溝21cから外れてし
まう場合がある。従って、シェル21に予め組み付けた
ブレード16とインナーコア3を組立ロボット等を使用
して自動的に組み付けることは困難である。
【0010】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消し、トルクコンバータの組付作業時間の短縮化を図
ることができる組付治具及び組付方法を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、内面外周側のブレード抜け止
め突起(22),該ブレード抜け止め突起(22)の内
周側に隣接して形成した外溝(21a),及び該外溝
(21a)よりも内面内周側に形成した内溝(21c)
を有するシェル(21)と、前記ブレード抜け止め突起
(22)に対応して形成した抜け止め係合部(16
e),前記外溝(21a)に対応して形成した外タブ
(16a),前記内溝(21c)に対応して形成した内
タブ(16c),及びかしめ用タブ(16d)を有する
ブレード(16)と、該かしめ用タブ(16d)が係合
するタブ穴(13a)を有するインナーコア(13)
と、を備えてなるトルクコンバータ(25)の組み付け
に用いられ、前記ブレード抜け止め突起(22)に前記
抜け止め係合部(16e)を係合し、前記外溝(21
a)に前記外タブ(16a)を係合し、前記内溝(21
c)に前記内タブ(16c)を係合し、前記かしめ用タ
ブ(16d)を前記タブ穴(13a)に係合することに
より、前記シェル(21)に複数のブレード(16)と
インナーコア(13)とを組み付けるトルクコンバータ
の組付治具(1)において、前記複数のブレード(1
6)が予め組み付けられたインナーコア(13)を所定
位置に弾性的に支持するインナーコア保持部(2)と、
前記ブレード(16)をシェル(21)の軸線方向に沿
ってシェル(21)に組み付ける際に、ブレード(1
6)の外タブ(16a)がシェル(21)のブレード抜
け止め突起(22)に干渉せず、ブレードの抜け止め係
合部(16e)が当接するように、前記ブレード(1
6)の外タブ(16a)側をインナーコア(13)から
所定量持ち上げて弾性的に支持するブレード姿勢調整部
(3)と、からなり、前記シェル(21)のブレード抜
け止め突起(22)がブレード(16)の抜け止め係合
部(16e)に当接した状態で前記ブレード姿勢調整部
(3)を移動させ、そのブレード抜け止め突起(22)
と抜け止め係合部(16e)の当接部分を回動支点とし
てシェル(21)に対して相対的に複数のブレード(1
6)を円弧運動させ、複数のブレード(16)の外タブ
(16a)を外溝(21a)に係合させ、更にシェル
(21)に対して相対的に複数のブレード(16)を円
弧運動させ、複数のブレード(16)の内タブ(16
c)を内溝(21c)に係合させて、シェル(21)に
全てのブレード(16)とインナーコア(13)を同時
に組み付けることを特徴とするものである。
【0012】又、本発明は、前記ブレード姿勢調整部
(3)に設けられ、前記ブレード(16)の姿勢を保持
すると共に、前記ブレード抜け止め突起(22)がブレ
ードの抜け止め係合部(16e)に当接する状態でシェ
ル(21)内面に当接する第1のブレードガイド(4)
と、前記インナーコア保持部(2)に設けられ、前記第
1のブレードガイド(4)と協働してブレード(16)
の姿勢を保持すると共に、前記ブレード(16)の外タ
ブ(16a)及び内タブ(16c)とシェル(21)の
外溝(21a)及び内溝(21c)の係合の最終段階で
シェル(21)内面に当接する第2のブレードガイド
(5)と、該第2のブレードガイド(5)がシェル(2
1)内面に当接し、インナーコア保持部(2)がシェル
(21)に押されて所定量移動すると、ブレード(1
6)の内タブ(16c)側をシェル(21)内面側に押
して、ブレード(16)の外タブ(16a)と内タブ
(16c)をシェル(21)の外溝(21a)と内溝
(21c)にそれぞれに係合させる組み込みガイド部
(6)と、を備え、前記ブレード姿勢調整部(3)のブ
レード(16)を支持する部分に弾性体(19b)を介
装し、前記第1及び第2のブレードガイド(4,5)が
ガイドするブレード面と反対側のブレード面をガイドす
る第3のブレードガイド(7)を前記ブレード姿勢調整
部(3)に設けたことを特徴とするものである。
【0013】更に、本発明は、内面外周側のブレード抜
け止め突起(22),該ブレード抜け止め突起(22)
の内周側に隣接して形成した外溝(21a),及び該外
溝(21a)よりも内面内周側に形成した内溝(21
c)を有するシェル(21)と、前記ブレード抜け止め
突起(22)に対応して形成した抜け止め係合部(16
e),前記外溝(21a)に対応して形成した外タブ
(16a),前記内溝(21c)に対応して形成した内
タブ(16c),及びかしめ用タブ(16d)を有する
ブレード(16)と、該かしめ用タブ(16d)が係合
するタブ穴(13a)を有するインナーコア(13)
と、を備えてなるトルクコンバータの組み付けに用いら
れ、前記ブレード抜け止め突起(22)に前記抜け止め
係合部(16e)を係合し、前記外溝(21a)に前記
外タブ(16a)を係合し、前記内溝(21c)に前記
内タブ(16c)を係合し、前記かしめ用タブ(16
d)を前記タブ穴(13a)に係合することにより、前
記シェル(21)に複数のブレード(16)とインナー
コア(13)とを組み付けるトルクコンバータの組付方
法において、前記複数のブレード(16)が予め組み付
けられたインナーコア(13)を所定位置に弾性的に支
持すると共に、前記複数のブレード(16)をシェル
(21)の軸線方向に沿ってシェル(21)に組み付け
る際に、そのブレード(16)の外タブ(16a)がシ
ェル(21)のブレード抜け止め突起(22)に干渉せ
ず、ブレードの抜け止め係合部(16e)が当接するよ
うに、複数のブレード(16)の外タブ(16a)側を
インナーコア(13)から所定量持ち上げて弾性的に支
持し、次に、前記シェル(21)のブレード抜け止め突
起(22)がブレードの抜け止め係合部(16e)に当
接した状態で、このブレード抜け止め突起(22)と抜
け止め係合部(16e)の当接部分を回動支点としてシ
ェル(21)に対して相対的に複数のブレード(16)
を円弧運動させ、複数のブレード(16)の外タブ(1
6a)を外溝(21a)に係合させ、次いで、更にシェ
ル(21)に対して相対的に複数のブレード(16)を
円弧運動させ、複数のブレード(16)の内タブ(16
c)を内溝(21c)に係合させて、シェル(21)に
全てのブレード(16)とインナーコア(13)を同時
に組み付けることを特徴とするものである。
【0014】
【作用】本発明は、上記特徴的構成を備える結果、組付
治具(1)側がシェル(21)に所定量係合し、シェル
(21)のブレード抜け止め突起(22)のブレード
(16)の抜け止め係合部(16e)が当接状態に至る
と、ブレード姿勢調整部(3)が移動する。この際、イ
ンナーコア(13)がインナーコア保持部(2)により
所定位置に支持されているため、複数のブレード(1
6)は、ブレード抜け止め突起(22)と抜け止め係合
部(16e)の当接部分を回動支点としてシェル(2
1)に対して相対的に円弧運動をし、その外タブ(16
a)が外溝(21a)に係合し、内タブ(16c)が内
溝(21c)に係合する。その結果、シェル(21)に
全てのブレード(16)とインナーコア(13)とが同
時に組み付けられる。
【0015】又、本発明は、上記特徴的構成を備える結
果、組付治具(1)側がシェル(21)に所定量係合
し、シェル(21)のブレード抜け止め突起(22)の
ブレード(16)の抜け止め係合部(16e)が当接状
態に至ると、第1のブレードガイド(4)がシェル(2
1)の内面に当接して、この第1のブレードガイド
(4)がブレード姿勢調整部(3)を押し、組付治具
(1)側とシェル(21)の係合量が増加するにしたが
って、ブレード姿勢調整部(3)がブレード(16)を
持ち上げる量を少なくする。この状態では、第2のブレ
ードガイド(5)がシェル2(21)の内面に当接せ
ず、インナーコア保持部(2)は変位しない。
【0016】従って、ブレード(16)は、シェル(2
1)のブレード抜け止め突起(22)とブレード(1
6)抜け止め係合部(16e)との当接部分を回動支点
とし、シェル(21)に対して相対的に円弧運動をし、
その外タブ(16a)がシェル(21)の外溝(21
a)に係合する。
【0017】組付治具(1)側とシェル(21)の係合
量が更に増加し、ブレード(16)及びインナーコア
(13)をシェル(21)に組み付ける最終段階に至る
と、第2のブレードガイド(5)がシェル(21)の内
面に当接し、この第2のブレードガイド(5)がシェル
(21)の移動量に伴なってインナーコア保持部(2)
を移動させる。
【0018】その結果、組み込みガイド(6)が複数の
ブレード(16)の内タブ(16c)側をシェル(2
1)の内面側に押して、複数のブレード(16)の外タ
ブ(16a)をシェル(21)の外溝(21a)に確実
に係合させると共に、複数のブレード(16)の内タブ
(16c)をシェル(21)の内溝(21c)に確実に
係合させる。
【0019】更に、本発明は、ブレード姿勢調整部
(3)のブレード(16)を支持する部分に弾性体(1
9b)を介装してあるため、複数のブレード(16)の
抜け止め係合部(16e)とシェル(21)のブレード
抜け止め突起(22)の接触時期にばらつきを生じた場
合、その弾性体(19b)が変形してブレード(16)
を支持する部分を微小変位させ、その弾性体(19b)
がそのばらつきを吸収する。
【0020】加えて、ブレード姿勢調整部(3)に第3
のブレードガイド(7)を設けることにより、第1のブ
レードガイド(4),第2のブレードガイド(5)及び
第3のブレードガイド(7)で確実にブレード(16)
を所望の姿勢に保持する。
【0021】尚、上記カッコ内の符号は、図面と対照す
るものであり、何等本発明の構成を限定するものではな
い。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、複数のブレードとこれを連結するインナーコアを同
時にシェルに組み付けることができるため、トルクコン
バータの組付作業の自動化及び組付作業時間の短縮化を
図ることができる。
【0023】又、本発明は、上述したように、ブレード
を支持する部分にブレードの抜け止め係合部とシェルの
ブレード抜け止め突起の接触時期のばらつきを吸収する
弾性体を設けると共に、第1のブレードガイド及び第2
のブレードガイドと協働してブレードの姿勢を保持する
第3のブレードガイドを設けることにより、ブレード及
びインナーコアのシェルへの組付作業をより一層確実に
行うことができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳述す
る。
【0025】図1〜図2は、本発明のトルクコンバータ
の組付治具1の実施例を示すものである。この組付治具
1は、インナーコア保持部2と、ブレード姿勢調整部3
と、第1のブレードガイド4と、第2のブレードガイド
5と、組み込みガイド6と、第3のブレードガイド7
と、を備えている。
【0026】このうち、インナーコア保持部2は、中心
軸8に取り付けた固定板9に支持される圧縮ばね10
と、中心軸8に螺合した位置決め部材11に前記圧縮ば
ね10で押し付けられる天板12とを備えている。この
うち、天板12には、インナーコア13の内周端に係合
する突起14を形成すると共に、前記組み込みガイド6
に係合する穴15を形成してある。又、天板12には、
ブレード16の図1中裏面に当接し、ブレード16を所
定の姿勢に保持する第2のブレードガイド5を取り付け
てある。尚、この第2のブレードガイド5は、後述する
ように、第1のブレードガイド4よりも遅れてシェル2
1に当接する長さに形成してある。そして、このインナ
ーコア保持部2は、複数のブレード16が組み付けられ
たインナーコア13を所定位置に弾性的に支持する。
【0027】尚、複数のブレード16は、予めブレード
16のかしめ用タブ16dをインナーコア13のタブ穴
13aに係合し、ブレード16をインナーコア3に組み
込んである。
【0028】ブレード姿勢調整部3は、固定板9に支持
される圧縮ばね17と、該圧縮ばね17により天板12
に押し付けられる中板18とを備えている。このうち、
中板18には、ブレード16の図1中左側下端部を弾性
的に支持する弾性支持手段19と、ブレード16の図1
中裏面に当接してブレード16の姿勢を保持する第1の
ブレードガイド4と、ブレード16の図1中表面をガイ
ドする第3のブレードガイド7を取り付けてある。そし
て、弾性支持手段19は、ブレード16に当接する支持
本体19aと、該支持本体19aを図1中上方へ押圧す
る圧縮ばね19bとからなり、支持本体19aを前記第
3のブレードガイド7に嵌合し、この第3のブレードガ
イド7の大径部7aにその小径部19cを当接させて、
支持本体19aの位置決めを行うようになっている。
又、中板18には、組み込みガイド6に係合する穴20
を形成してある。
【0029】尚、前記第1のブレードガイド4は、後述
するように、シェル21のブレード抜け止め突起22が
ブレード16の抜け止め係合部16eに当接した後にシ
ェル21の内面に当接するように、その長さを形成して
ある。
【0030】このブレード姿勢調整部3は、図3に示す
ように、ブレード16をシェル21の軸線方向に沿って
シェル21に組み付ける際に、ブレード16の外タブ1
6aがシェル21のブレード抜け止め突起22に干渉せ
ず、ブレード16の抜け止め係合部16eが当接するよ
うに、ブレード16の外タブ16a側をインナーコア1
3から所定量持ち上げて弾性的に支持している。
【0031】組み込みガイド6は、固定板9に固定して
あり、前記したように、天板12の穴15及び中板8の
穴20を貫通して、天板12から所定量突出しており、
天板12が所定量下降すると、ブレード16の内タブ1
6c側を図1中上方に押すようになっている。
【0032】尚、前記した第1のブレードガイド4,第
2のブレードガイド5,第3のブレードガイド7,組み
込みガイド6,圧縮ばね17及び弾性支持手段19は、
図2に示すように、組付治具1にブレード16と同数備
えている。
【0033】次に、以上のように構成した組付治具1を
使用し、どのようにしてブレード16及びインナーコア
13をシェル21に、組み付けるかについて、図1〜図
5に基づき説明する。
【0034】前記したように、予め複数のブレード16
を組み付けたインナーコア13を組付治具1にセットす
る(図1〜図2参照)。この際、図1に示すように、イ
ンナーコア13はインナーコア保持部2で弾性的に支持
され、複数のブレード16はその外タブ16a側がブレ
ード姿勢調整部3により所定量持ち上げられて弾性的に
支持される。
【0035】次いで、図3に示すように、シェル21の
内面が図中下方を向くように、シェル21の円筒部23
を位置決め部材11の外周に嵌合させ、シェル21を図
中下方に所定量下降させて組付治具1側に係合すると、
シェル21のブレード抜け止め突起22がブレード16
の外タブ16aに干渉せずに通過し、そのシェル21の
ブレード抜け止め突起22が抜け止め係合部16eに当
接する。
【0036】尚、この際、複数のブレード16の抜け止
め係合部16eとシェル21のブレード抜け止め突起2
2との接触時期が、両者16e,22の寸法誤差等に起
因して僅かにばらつく場合があるが、そのばらつきは圧
縮ばね19bの弾性変形により吸収することができる。
【0037】シェル21が図3に示す状態よりもさらに
図3中所定量下降すると、第1のブレードガイド4がシ
ェル21の内面に当接する。その状態から更にシェル2
1が下降すると、第1のブレードガイド4は、シェル2
1に押されて圧縮ばね17を押し縮め、中板18を押し
下げる。それに伴い、シェル21のブレード抜け止め突
起22が複数のブレード16の抜け止め係合部16eに
当接した状態で、このブレード抜け止め突起22と抜け
止め係合部16eの当接部分を回動支点として、複数の
ブレード16は、シェル21に対して相対的に円弧運動
をし、図4に示すように、複数のブレード16の外タブ
16aがシェル21の外溝21aに係合する。
【0038】次に、図4の状態から、更にシェル21が
所定量下降すると、第2のブレードガイド5がシェル2
1の内面に当接し、第2のブレードガイド5が圧縮ばね
10を押し縮めて天板12を下降させる。その結果、図
5に示すように、組み込みガイド6が天板12より更に
図中上方に突出して、この組み込みガイド6が前記円弧
運動を続けるブレード16の内タブ16c側部分をシェ
ル21側へ押し付ける。これにより、複数のブレード1
6の中タブ16bはシェル21の中溝21bに確実に係
合し、複数のブレード16の内タブ16cはシェル21
の内溝21cに確実に係合する(図6参照)。
【0039】このように本実施例は、組付治具1を使用
して、上述の複数のブレード16及びインナーコア3を
シェル21に組み付ければ、複数のブレード16及びこ
の複数のブレード16を連結するインナーコア3を同時
にシェル21に組み付けることができ、トルクコンバー
タ25の組付作業の自動化及び組付作業時間の短縮化を
図ることできる尚、以上の実施例は、弾性体19bとし
て圧縮ばねを使用する態様を示したが、円筒状のゴム又
は蛇腹状の樹脂を使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す組付治具の半断面図。
【図2】同組付治具の平面図。
【図3】シェルのブレード抜け止め突起とブレードの抜
け止め係合部の接触状態図。
【図4】ブレード姿勢調整部の中板の移動状態図。
【図5】組み込みガイドの作動状態図。
【図6】ブレードとインナーコアのシェルへの組付完了
状態図。
【図7】自動変速機の要部断面図。
【図8】従来のブレードとシェルの組付状態図。
【図9】従来のブレードとインナーコアの組付状態図。
【符号の説明】
1 組付治具 2 インナーコア保持部 3 ブレード姿勢調整部 4 第1のブレードガイド 5 第2のブレードガイド 6 組み込みガイド 7 第3のブレードガイド 13 インナーコア 13a タブ穴 16 ブレード 16a 外タブ 16c 内タブ 16d かしめ用タブ 16e 抜け止め係合部 19b 弾性体 21 シェル 21a 外溝 21c 内溝 22 ブレード抜け止め突起 25 トルクコンバータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面外周側のブレード抜け止め突起,該
    ブレード抜け止め突起の内周側に隣接して形成した外
    溝,及び該外溝よりも内面内周側に形成した内溝を有す
    るシェルと、 前記ブレード抜け止め突起に対応して形成した抜け止め
    係合部,前記外溝に対応して形成した外タブ,前記内溝
    に対応して形成した内タブ,及びかしめ用タブを有する
    ブレードと、 該かしめ用タブが係合するタブ穴を有するインナーコア
    と、 を備えてなるトルクコンバータの組み付けに用いられ、 前記ブレード抜け止め突起に前記抜け止め係合部を係合
    し、前記外溝に前記外タブを係合し、前記内溝に前記内
    タブを係合し、前記かしめ用タブを前記タブ穴に係合す
    ることにより、前記シェルに複数のブレードとインナー
    コアとを組み付けるトルクコンバータの組付治具におい
    て、 前記複数のブレードが予め組み付けられたインナーコア
    を所定位置に支持するインナーコア保持部と、 前記ブレードをシェルの軸線方向に沿ってシェルに組み
    付ける際に、ブレードの外タブがシェルのブレード抜け
    止め突起に干渉せず、ブレードの抜け止め係合部が当接
    するように、前記ブレードの外タブ側をインナーコアか
    ら所定量持ち上げて弾性的に支持するブレード姿勢調整
    部と、からなり、 前記シェルのブレード抜け止め突起がブレードの抜け止
    め係合部に当接した状態で前記ブレード姿勢調整部を移
    動させ、そのブレード抜け止め突起と抜け止め係合部の
    当接部分を回動支点としてシェルに対して相対的に複数
    のブレードを円弧運動させ、複数のブレードの外タブを
    外溝に係合させ、 更にシェルに対して相対的に複数のブレードを円弧運動
    させ、複数のブレードの内タブを内溝に係合させて、 シェルに全てのブレードとインナーコアを同時に組み付
    けることを特徴とするトルクコンバータの組付治具。
  2. 【請求項2】前記ブレード姿勢調整部に設けられ、前記
    ブレードの姿勢を保持すると共に、前記ブレードの抜け
    止め突起がブレードの抜け止め係合部に当接する状態で
    シェル内面に当接する第1のブレードガイドと、 前記インナーコア保持部に設けられ、前記第1のブレー
    ドガイドと協働してブレードの姿勢を保持すると共に、
    前記ブレードの外タブ及び内タブとシェルの外溝及び内
    溝の係合の最終段階でシェル内面に当接する第2のブレ
    ードガイドと、 該第2のブレードガイドがシェル内面に当接し、インナ
    ーコア保持部がシェルに押されて所定量移動すると、ブ
    レードの内タブ側をシェル内面側に押して、ブレードの
    外タブと内タブをシェルの外溝と内溝にそれぞれに係合
    させる組み込みガイド部と、 を備え、 前記ブレード姿勢調整部のブレードを支持する部分に弾
    性体を介装し、前記第1及び第2のブレードガイドがガ
    イドするブレード面と反対側のブレード面をガイドする
    第3のブレードガイドを、前記ブレード姿勢調整部に設
    けたことを特徴とする請求項1記載のトルクコンバータ
    の組付治具。
  3. 【請求項3】内面外周側のブレード抜け止め突起,該ブ
    レード抜け止め突起の内周側に隣接して形成した外溝,
    及び該外溝よりも内面内周側に形成した内溝を有するシ
    ェルと、 前記ブレード抜け止め突起に対応して形成した抜け止め
    係合部,前記外溝に対応して形成した外タブ,前記内溝
    に対応して形成した内タブ,及びかしめ用タブを有する
    ブレードと、 該かしめ用タブが係合するタブ穴を有するインナーコア
    と、 を備えてなるトルクコンバータの組み付けに用いられ、 前記ブレード抜け止め突起に前記抜け止め係合部を係合
    し、前記外溝に前記外タブを係合し、前記内溝に前記内
    タブを係合し、前記かしめ用タブを前記タブ穴に係合す
    ることにより、前記シェルに複数のブレードとインナー
    コアとを組み付けるトルクコンバータの組付方法におい
    て、 前記複数のブレードが予め組み付けられたインナーコア
    を所定位置に支持すると共に、前記複数のブレードをシ
    ェルの軸線方向に沿ってシェルに組み付ける際に、その
    ブレードの外タブがシェルのブレード抜け止め突起に干
    渉せず、ブレードの抜け止め係合部が当接するように、
    複数のブレードの外タブ側をインナーコアから所定量持
    ち上げて弾性的に支持し、 次に、前記シェルのブレード抜け止め突起がブレードの
    抜け止め係合部に当接した状態で、このブレード抜け止
    め突起と抜け止め係合部の当接部分を回動支点としてシ
    ェルに対して相対的に複数のブレードを円弧運動させ、
    複数のブレードの外タブを外溝に係合させ、 次いで、更にシェルに対して相対的に複数のブレードを
    円弧運動させ、複数のブレードの内タブを内溝に係合さ
    せて、 シェルに全てのブレードとインナーコアを同時に組み付
    けることを特徴とするトルクコンバータの組付方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100839643B1 (ko) * 2006-12-28 2008-06-19 한국파워트레인 주식회사 차량용 토크 컨버터
CN108393636A (zh) * 2018-04-28 2018-08-14 蚌埠液力机械有限公司 液力变矩器壳体焊接作业定位工装

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