JPH07136347A - 可動形態変化玩具 - Google Patents

可動形態変化玩具

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Publication number
JPH07136347A
JPH07136347A JP30700293A JP30700293A JPH07136347A JP H07136347 A JPH07136347 A JP H07136347A JP 30700293 A JP30700293 A JP 30700293A JP 30700293 A JP30700293 A JP 30700293A JP H07136347 A JPH07136347 A JP H07136347A
Authority
JP
Japan
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vehicle body
toy
shaft
robot
locking
Prior art date
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Pending
Application number
JP30700293A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyoshi Kamei
広可 亀井
Toshiyasu Ishii
敏靖 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SENTE CREATIONS KK
Sente Creations Co Ltd
Original Assignee
SENTE CREATIONS KK
Sente Creations Co Ltd
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Publication date
Application filed by SENTE CREATIONS KK, Sente Creations Co Ltd filed Critical SENTE CREATIONS KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車形状の走行玩具が走行中にジャンプし
つつ一回転してロボット(人間)形状に形態変化すると
共に起立して着地する可動形態変化玩具を提供する。 【構成】 動力源に連動する車輪12によって走行自在
な、ロボットの上体部に相当する前部車体24と、前部
車体24に回動自在に取付けられ、常時後進方向への回
動力を付与されて実質的に水平に配置されたロボットの
腕部に相当する横長部材26L、26Rと、前部車体2
4の後方に配置され、前後移動自在で、常時後方への移
動力を付与され、前方の位置で横長部材26R、26L
を水平に係止する、ロボットの脚部に相当する後部車体
15と、後部車体15を前方の位置に係止する係止手段
79、75と、前部車体24の走行時に、前記動力源の
出力軸と連動して前記係止手段の係止を解除する解除手
段65、73とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行中に突然前方にジ
ャンプ回転して形態を変化させる可動形態変化玩具に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行中にロボット形状に形態が変
化して立ち上がる可動形態変化玩具が知られている(実
公平2−232号公報)。この可動形態変化玩具は、走
行車輪を設けた胴部の上側に、常時伸長方向への回動力
を付与された脚部を、折畳んだ状態で維持するよう係止
手段で係止して搭載し、走行中に該係止手段による係止
が解除され、折畳まれた脚部が回動して伸長する際の反
動により胴体部と共に立ち上がりロボットの起立形態に
なるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記可動形態変化玩具
の形態変化の動作は、折畳まれた脚部の回動とその反動
による起立のみであり、変化の前後における形態の変化
も、胴部の上に折り曲げてあった脚部を真直に伸ばすだ
けの穏やかで意外性に欠けるものであった。
【0004】本発明の目的は、上記の可動形態変化玩具
よりも変化の動きが急激で、ジャンプしつつ一回転して
ロボット(或いは人間)形状に形態変化すると共に起立
して着地する可動形態変化玩具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の可動形態変化玩
具は、動力源に連動する車輪によって走行自在なロボッ
トの上体部に相当する前部車体と、前記前部車体に回動
自在に取付けられ常時後進方向への回動力を付与されて
実質的に水平に配置された、ロボットの腕部に相当する
横長部材と、前記前部車体の後方に配置され、前後移動
自在で常時後方への移動力を付与され、前方の位置で前
記腕部を水平に係止する、ロボットの脚部に相当する後
部車体と、前記後部車体を前方の位置に係止する係止手
段と、前記前部車体の走行時に、前記動力源の出力軸と
連動して前記係止手段の係止を解除する解除手段とを具
備することを特徴としている。
【0006】本発明の好ましい態様において、前部車体
と後部車体は連結部材によって連結され、該連結部材
は、前方が前部車体の内部に取付けられ、後方が後部車
体に収納され、且つ、後端部付近に前後方向に長い横長
軸孔を有し、該横長軸孔を貫通する軸の両端は後部車体
の両側壁に取付けられ、該軸は前記横長軸孔を前後移動
可能であり、該軸が横長軸孔の前端の位置にあるとき前
記係止手段が後部車体を係止可能であるように構成され
る。
【0007】このように構成された可動形態変化玩具に
おいて、後部車体の軸が前記横長軸孔の前方にあると
き、腕部は水平に係止され、後方に移動することにより
腕部の係止は解除されて腕部が後進方向へ回動して地面
を蹴り、ジャンプして後部を上に前部を下にして一回転
することができる。
【0008】更に、本発明において、後部車体が、常時
後方への移動力と前記軸を支点とする回動力を付与され
ており、前記係止手段による係止が解除されたとき、後
方へ移動し且つ回動して逆方向を向くように構成される
と、ジャンプと共に後部車体が回動するので、形態の変
化が大きく且つ激しく、面白さが増す。また、逆向きに
なった後部車体が脚部となるので、幅広な接地面を確保
でき、ロボットの起立安定性が増す。
【0009】この際、後部車体の左右の側壁の先端外側
に左右の後輪がそれぞれ回転自在に取付けられていれ
ば、起立したロボットの接地面に車輪がくるので、ロボ
ットは走行できる。
【0010】更に、本発明において、前部車体が、回動
自在で且つ常時前進方向の回動力を付与されたボンネッ
トと、該ボンネットを車体先端位置に係止する係止手段
と、前部車体の走行時に、前記出力軸と連動して前記係
止手段の係止を解除する解除手段とを具備し、該係止手
段による係止が解除されたとき、前記ボンネットは回動
して逆方向を向き、ロボットの胸部を形成するように構
成されることにより、ジャンプと共にボンネットが回動
するので、形態の変化が大きく且つ激しいので面白さが
増す。また、形態変化後のロボット形状体が起立したと
き、歯車などの内部機構がボンネットの胸部によって遮
蔽されて見えないので、ロボット形状体の美観が増す。
【0011】本発明において、前部車体の屋根に、形態
変化後の玩具が安定して起立するための起立補助部材を
搭載することにより、ジャンプ後の着地安定性が増し、
形態変化後の形状に更なる多様性を追加することができ
る。
【0012】
【作用】本発明によれば、例えば自動車形状の走行玩具
が走行中にジャンプしながら形態変化して、上体部、腕
部及び脚部を具備するロボット(人間)形状体となって
起立して着地する。
【0013】詳細には、動力源の出力軸に連動する車輪
によって走行すると、解除手段が稼動し、後部車体を前
方で係止していた係止手段の係止が解除され、前方の位
置で腕部を水平に係止していた後部車体が後方へ移動す
ることで腕部の係止が解除され、腕部は後進方向へ回動
し、地面を蹴る。腕部が地面を蹴る力により、車体後部
は跳ね上がり、車体前部を下に車体後部を上にして一回
転して腕を前に伸ばしたロボット形状態になって起立す
る。
【0014】後部車体を前方で係止していた係止手段の
係止が解除されると、後部車体は後方に移動した後、後
進方向へ回動して逆方向を向く。動力源の出力軸に連動
する車輪によって走行すると、解除手段が稼動し、ボン
ネットの係止が解除され、ボンネットは前進方向へ回動
して逆方向を向く。
【0015】解除手段が前記動力源の出力軸と連動して
いるので、前記変化はほぼ同時に発生する。
【0016】
【実施例】図1、図2及び図3は、それぞれ本発明の可
動形態変化玩具の一実施例の形態変化前、変化途中及び
変化後の斜視図である。
【0017】図1に示すように、形態変化前の可動形態
変化玩具10は、自由回転する前輪13R、13L及び
後輪11R、11Lを有する乗用車形状である。可動形
態変化玩具10は、後述のように車体内部にゼンマイ
(ユニット)14を搭載し、車体底部には駆動輪12が
配置されている。この駆動輪12は、プルバックするこ
とによりゼンマイ14を蓄勢し、蓄勢したゼンマイ14
の解力により車体を前進させる。
【0018】車体前部は、各前輪13R、13Lを回転
自在に夫々独自の軸で回転自在に取付けた肉厚な前輪フ
レーム21R、21Lと、フロント窓部28を有する座
席部24と、フロント窓部28の前方に位置するボンネ
ット23及びボンネット23から突出した略直方体形状
物25とからなり、前輪フレーム21R、21Lは夫々
車体後部の後車輪11R、11L手前まで延び、前後車
輪の間にはドア板19R、19Lが取付けられている。
フロント窓部28の左端には上下に間隙29が設けてあ
り、この間隙29から鉤部材27の先端が前方へ突出
し、ボンネット23の上端の突条22と係合している。
後述する通り、ボンネット23は反時計回り(前進方
向)に下方へ回動すべく付勢されており、鉤部材27は
この回動を係止する役割を果たしている。
【0019】座席部24の屋根30には2本の細長部材
31R、31Lが長手方向を前後にして横並びに平行に
配置されている。この細長部材31R、31Lについて
は、後で詳しく説明する。
【0020】車体後部は、両側壁、上板16(図2参
照)及び屋根板で構成された前後及び下方が開口した後
部車体15から成り、各側壁は肉厚に形成され、各後輪
11R、11Lは夫々各側壁の外側に設けた凹部に独自
の軸で回転自在に軸支されている。上板16の前方中央
には、後述の係止孔79が設けてある。後部車体15の
屋根の前端付近に台形状突起17R、17L及びその中
央に角状突起20(図2及び図3参照)が形成されてい
る。この角状突起20には、図2に示す通り、凹部18
が形成されている。この凹部18には、細長部材31
R、31Lの下面から突出した爪95R、95L(図2
参照)が嵌め込まれている。
【0021】上記の通りの外観を有する可動形態変化玩
具10は、走行中に突然前方回転ジャンプしてロボット
形状に形態変化する。
【0022】可動形態変化玩具10は、形態変化の途中
において、図2に示す通り、前輪フレーム21R、21
Lの間に存在したボンネット23は無くなっている。こ
れは、 180°回動して車体の下に折畳まれたからであ
る。ドア板19R、19Lは、90°時計回りに下方に回
動し、その先端から延びた手先部材26R、26L(後
部車体15内に隠れていた)が地面を蹴り、その蹴る力
により玩具10の後部が跳ね上がり、玩具本体は前部を
下にして宙を舞っている。後輪フレームは、90°時計回
りに回動し、接地していた後輪11R、11Lは車体の
上方へ向きを変えている。車体内部に隠れていた腿部材
35R、35Lが露出している。座席部24の屋根30
の2本の細長部材31R、31Lはハ字状に開いてい
る。
【0023】形態変化後の可動形態変化玩具10は、図
3に示すように、背に翼を有し、両腕を前に突き出し
て、やや上向きに直立したロボットの形状となる。この
ロボットは、図1の乗用車形状体の各部を身体の各部と
して構成されているので、以下各構成を照合して説明す
る。
【0024】先ず、ロボットの頭部はボンネット23の
上方に突出した略直方体形状物25で、顔は略直方体形
状物25の下面部分である。胸部は先端を下にしたボン
ネット23、肩は前輪フレーム21R、21Lの前端
部、腕はドア板19R、19L及び手先部材26R、2
6L、脚は腿部材35R、35L及び後部車体15、足
先は後部車体15の屋根の突起17R、17L、背の翼
は車体の屋根に搭載された細長部材31R、31Lであ
る。手先部材26R、26L及び腿部材35R、35L
は、後述の通り、夫々、車体内部に隠れていた部材であ
る。
【0025】ロボット形状の可動形態変化玩具10は、
細長部材31R、31Lの車輪33R、33L及び後輪
11R、11Lが接地しているので、走行できる。
【0026】次に、可動形態変化玩具10の構成を説明
する。
【0027】先ず、回動して地面を蹴る腕部について説
明する。
【0028】図4に示すように、肉厚な各前輪フレーム
21L(R)の側面には、車輪用凹部が形成され、その
凹部に各前輪13L(R)が夫々回転自在に取付けられ
ている。各前輪フレーム21L(R)の各前輪の後方に
は、該車輪幅をやや上回る長方形の凹面(欠落部)が夫
々形成され、その凹面の前端に軸孔が形成され、その軸
孔から車体を横断する軸42の各端部が突出している。
この各端部にはカモメスプリング43L(R)が巻装さ
れ、その一端44L(R)は、前輪フレーム21L
(R)の前記凹面の奥に設けた止め部に止められてい
る。
【0029】一方、前端面が曲面として形成された横長
の回動部材45L(R)は内側面から後方に延びた手先
部材26L(R)と一体に形成され、外側面にドア板1
9L(R)が取付けられている。回動部材45L(R)
の前端の軸孔には前記軸42及びカモメスプリング43
L(R)が嵌込まれ。カモメスプリング43L(R)の
他端46L(R)は回動部材45L(R)に固定されて
いる。この状態において、回動部材45L(R)は下方
への回動力を付与されている。前記手先部材26L
(R)の端部の下方は段状に欠落し、上端47が突き出
ている。
【0030】図6には、変化の途中の状態の要部のみが
示されているが、この図に示すように、後部車体15の
側壁の内側の後方下端部には、係止板48L、48Rが
形成されている。形態変化前は、手先部材26L(R)
は、後部車体15の側壁内面に沿って配置され、その端
部47L(R)が、前記係止板48L(R)に係止され
ているので、回動部材45L(R)の下方への回動は停
止している。
【0031】次に、車体内部の構成について説明する。
図7に示すように、車体底部から下方に突出し接地する
駆動輪12は、前輪フレーム21R、21L(図1)に
設けられた軸受に回転自在に嵌込まれた駆動軸40に軸
着している。この駆動軸40には、ロボットの腿部35
R、35Lを構成する2本の腿部材35R、35Lの各
一端部を回動自在に軸支し、更に歯車41が軸着してい
る。
【0032】図8に示すように、腿部材35R、35L
は、夫々、前端付近に駆動軸40を通すための軸孔86
R、86L及び後端付近に横長軸孔87R、87Lを有
し、両方の腿部材は板状のブリッジ88で連結し、該ブ
リッジ88の下面からコイルスプリング90の一端を止
める為の爪89が突出している。図7に示すように、コ
イルスプリング90は一端を前記爪89に止められ、そ
の他端は後部車体15の内側天井に設けた爪91に止め
られている。また、前記横長軸孔87R、87Lには、
後部車体15の両内側面に固定された軸92が貫通して
いる(図9)。
【0033】図9に示すように、歯車41は歯車49と
噛合っている。図10に示すように、この歯車49はゼ
ンマイの動力軸50に軸着し、この軸50には、ウォー
ムギア51が軸着している。このウォームギア51は歯
車55と噛み合い、歯車55は、上下に延び上下動可能
に保持された軸53に軸着している。この軸53の上方
には歯車57が軸着している。歯車57は歯車61と噛
合っている。
【0034】この歯車61は、座席部24の上壁に固定
された軸59に回転自在に軸支されている。歯車61の
上面にはスプリング63の一端が取付けられ、下面には
突起65が一体に形成され、外側へ突出している(図4
参照)。スプリング63の他端は回動部材70の回動軸
71に取付けられている。
【0035】図11に示す通り、回動部材70は、座席
部24の内部の両側壁に設けられた軸受けに回動自在に
嵌込まれた回動軸71と、この軸71に夫々軸着した後
部車体係止手段74及び押し下げ部材77とから成る。
後部車体係止手段74は、前方に延びた回動誘発部73
と後方に延びた鉤部75を具備し、回動誘発部材73の
先端の上面は傾斜している。押し下げ部材77の前方に
延びた先端の下面は傾斜している。
【0036】上記後部車体係止手段74の鉤部75は、
形態変化前の乗用車形状体において、後部車体15の上
板16の前方内部に設けられた係合孔79(図2、図1
0)に嵌り込んでいる。上記回動誘発部73は、歯車6
1が反時計回りに回転したとき歯車と一体の突起65が
その上面に被る位置にある。従って、図14に示す通
り、突起65が回転してその上面を摺動することによ
り、回動誘発部73は押し下げられる。回動誘発部73
が押し下げられると、鉤部75は持ち上げられ、後部車
体15の係合孔79から外れるように構成されている。
【0037】また、押し下げ部材77は、前記フロント
窓部28の間隙29から突出している鉤部材27の後端
部81と係合している。従って、図12に示す通り、前
記後部車体係止手段74の回動誘発部73が押し下げら
れると、押し下げ部材77も下方に回動し、鉤部材27
の後端部81を押し下げる。
【0038】図12に示すように、鉤部材27は前後に
細長形状で、中央付近に軸孔80を有し、座席部ハウジ
ング24に固定された軸に回動自在に軸支されている。
鉤部材27の先端の鉤部はボンネット23の上端の突条
22と係合している。従って、前記の通り、後端部81
が押し下げられると先端の鉤部は持ち上がり、突条22
との係合は解除される。
【0039】図13に示すように、ボンネット23は、
後方下端付近に設けられた軸孔を貫通し、前輪フレーム
21R、21Lにその両端を固定された軸85に回動自
在に軸支され、軸85に設けられたカモメスプリング8
3により下方に反時計回りに180 °回動するように付勢
されている。従って、鉤部材27とボンネット23の上
端の突条22との係合が解除されると、ボンネット23
は180 °回動して逆方向を向き、図13に示す状態にな
る。
【0040】この状態において、ボンネット23の底面
は上側になる。この面が前述のウォームギア51と噛合
っている歯車55の軸53の下端を持ち上げる。これに
より、歯車55はウォームギア51との噛合いが外れ、
自由回転が可能になる。歯車55と同軸の歯車57と噛
合っている歯車61も自由回転が可能になり、スプリン
グ63の復元力により、歯車61は回転し、歯車61と
一体に形成されている突起65は元の位置に戻る。従っ
て、突起65により、押し下げられていた回動誘発部7
3は、元の平な状態に戻り、回動部材70全体が元の状
態に戻るように構成されている。
【0041】次に、座席部24の屋根30に搭載された
細長部材31R、31Lについて説明する。
【0042】図1に示すように、各細長部材31L
(R)は前方が円柱状で後方が角柱状に形成され、後端
部が幅広に膨らんだ形状で、後端付近の上面から台形板
状突起36L(R)が突出している。各後端部の下面に
車輪33R、33Lが回転自在に軸支されている。角柱
部分の前端部付近に、後方が扇状に広がった袖38L
(R)を有し、その袖38L(R)の前端外側下部及び
後端外側下部に夫々突出部が設けられ、その突出部に夫
々軸孔が形成されている。更に、図2に示すように、後
方の各軸孔の下方にコイルスプリング93の端部が各取
付けられている。また、これらの軸孔を貫通した軸94
R(L)は、座席部24の屋根30に設けた2対の軸受
け32L、34L及び(32R、34R)に各々回転自
在に嵌込まれている。従って、これらの軸94R、94
Lは平行ではなく、前方が接近し後方が離れたハ字状に
配置されている。
【0043】角柱中央部の下面から後方を向いた爪95
L、95R突出している。これらの爪95L、95Rは
後部車体の屋根の突起20の凹部18に嵌込まれてい
る。
【0044】次に、上記の構成を有する可動形態変化玩
具10の動作を説明する。
【0045】車体をプルバックする、すなわち走行面上
で後方に移動させると、接地している駆動輪12は後進
方向へ回転する。図9に示すように、駆動輪12が後進
方向へ回転すると歯車41も後進方向へ回転し、歯車4
1と噛合っている歯車49は前進方向へ回転する。歯車
49はゼンマイ(ユニット)14を巻き締める動力軸5
0に軸着しているので、ゼンマイ14は巻き締められ
る。
【0046】プルバックした車体から手を離すと、蓄勢
したゼンマイ14は解力により動力軸50を後進方向へ
回転し、歯車49も後進方向へ回転する。歯車49は歯
車41を前進方向へ回転させ、歯車41と同軸の駆動輪
12は前進方向へ回転する。従って、車体は前進走行す
る。
【0047】図10に示すように、動力軸50には歯車
49と共にウォームギア51も軸着しているので、ウォ
ームギア51も回転する。ウォームギア51は歯車55
と噛合っているので、歯車55は反時計回りに回転し、
歯車55と同軸の歯車53も反時計回りに回転する。歯
車53は歯車61と噛合っているので、歯車61は時計
回りに回転する。図14に示すように、歯車61の突起
65の下面は後部車体係止手段74の回動誘発部73の
上面と当接し、これを押し下げる。
【0048】図15は回動誘発部73が押し下げられた
状態の各機能部材の状態を説明する斜視図である。
【0049】回動誘発部73が押し下げられると、後部
車体15の上板16の係止孔79に嵌り込んでいた鉤部
75は持ち上がり、係止孔79から外れる。又押し下げ
部材77は下方に回動し、鉤部材27の後端部81を押
し下げ、鉤部材27は軸85を支点として回動し、先端
鉤部が持ち上がり、ボンネット23の突条22との係合
が解除される。
【0050】後部車体15は、係止孔79から鉤部75
が外れると、図7に示すスプリング90の復元力により
後方へ移動する。図16は、後部車体15が後方へ移動
した状態の横長軸孔87L(R)と軸92の状態を示し
ている。軸92は後部車体15と共に移動し、横長軸孔
87L(R)の後端部にある。図6に示すように、後部
車体15が後方へ移動したことにより、後部車体15の
係止板48に係止されていた手先部材26L(R)の上
端部47L(R)が自由になる。これにより、回動部材
45L(R)は下方に(後進方向に)回動し、地面を蹴
る。
【0051】後部車体15が後方へ移動すると、屋根の
突起20の凹部18に嵌っていた横長部材31L、31
Rの爪95R、95Lが外れる。図17に示すように、
横長部材31L、31Rは、スプリング93(図2参
照、図17では見えない)の復元力により、後方の各軸
孔の下部が引き寄せられる。これにより、各横長部材3
1L、31Rは90°外側に回転し、且つ、後方が扇状に
広がった袖38L(R)が持ち上がるので、前方が低
く、後方が高いハ字状になる。このとき、車輪33R
(L)は内側下端部にあり、板上突起36R、36Lは
外側にある。
【0052】一方、ボンネット23の突条22と鉤部材
27との係合が解除されると、ボンネット23は前進方
向へ回動し、逆方向を向く。
【0053】後部車体15は、コイルスプリング90の
復元力により後方へ移動して軸92L(R)が横長軸孔
の最後端に至った後、更に後方へ移動しようとする力に
よって、軸92L(R)を支点として後進方向へ回動
し、逆方向を向く(図2及び図3)。
【0054】図2に示すように、後進方向へ回動する手
先部材26L、26Rが地面を蹴る力により車体後部を
持ち上げ、ジャンプして一回転して着地する。この状態
において、図3に示す通り、玩具10はロボット形状
で、略直方体形状物25の下面の顔が上にあり、逆方向
を向いた後部車体15が脚部を形成し、腕を形成するド
ア板19R、19Lと手先部材26R、26Lは前に延
びている。胸は逆方向を向いたボンネットで、内部機構
は隠れて見えない。後輪11R、11L及び細長部材3
1R、31Lの車輪33R、33Lは接地しているの
で、ロボットの起立状態の玩具10を手で押すと走行で
きる。
【0055】上記の通り、実施例の可動形態変化玩具
は、走行時にジャンプして一回転し、形状が走行玩具か
らロボット(人間形状)玩具に変化する。
【0056】以上、実施例について説明したが、本発明
の範囲は上記実施例に限定されず、種々の設計変更、新
たな構成の付加なども、本発明の要旨を逸脱しない限
り、本発明の範囲に含まれる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、走行車形状の玩具が前
進走行しているときに、ほぼ水平に配置されていたロボ
ットの腕部に相当する回動部材が後進方向へ回動して地
面を蹴ることで、車体後部を上にして飛び上がりジャン
プして一回転するというダイナミックな動きを発生する
ことができ、着地したときは腕を前に突き出して起立し
たロボット(人間形状)であるという、走行時には予想
できない大きな形状変化を実現する可動形態変化玩具が
提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可動形態変化玩具の一例の外観斜視
図。
【図2】図1の可動形態変化玩具の変化途中の外観斜視
図。
【図3】図1の可動形態変化玩具の変化後の外観斜視
図。
【図4】図1の可動形態変化玩具の構成の一部の斜視
図。
【図5】図1の可動形態変化玩具の構成の一部の斜視
図。
【図6】図1の可動形態変化玩具の構成の一部の斜視
図。
【図7】図1の可動形態変化玩具の構成の一部の斜視
図。
【図8】図1の可動形態変化玩具の構成の一部の斜視
図。
【図9】図1の可動形態変化玩具の構成の一部の斜視
図。
【図10】図1の可動形態変化玩具の構成の一部の斜視
図。
【図11】図1の可動形態変化玩具の構成の一部の斜視
図。
【図12】図1の可動形態変化玩具の構成の一部の斜視
図。
【図13】図1の可動形態変化玩具の構成の一部の斜視
図。
【図14】図1の可動形態変化玩具の構成の一部の斜視
図。
【図15】図1の可動形態変化玩具の構成の一部の斜視
図。
【図16】図1の可動形態変化玩具の構成の一部の斜視
図。
【図17】図1の可動形態変化玩具の構成の一部の斜視
図。
【符号の説明】
10…可動形態変化玩具、11R,11L…後輪、12
…駆動輪、13R,13L…前輪、14…ゼンマイユニ
ット、15…後部車体、19R,19L…ドア板、21
R,21L…前輪フレーム、22…突条、23…ボンネ
ット、24…座席部、25…略直方体形状物、26R,
26L…手先部材、27…鉤部材、28…フロント窓
部、31R,31L…細長部材、35R,35L…腿部
材、40…駆動軸、41,49,55,61…歯車、4
2,53,59,85,92…軸、43R,43L,8
3…スプリング、45R,45L,70…回動部材、4
8R,48L…係止板、50…動力軸、51…ウォーム
ギア、63,90,93…コイルスプリング、73…回
動誘発部、74…後部車体係止手段、75…鉤部、77
…押し下げ部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A63H 17/267 29/02 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動力源に連動する車輪によって走行自在
    な、ロボットの上体部に相当する前部車体と、 前記前部車体に回動自在に取付けられ、常時後進方向へ
    の回動力を付与されて実質的に水平に配置された、ロボ
    ットの腕部に相当する横長部材と、 前記前部車体の後方に配置され、前後移動自在で、常時
    後方への移動力を付与され、前方の位置で前記腕部を水
    平に係止する、ロボットの脚部に相当する後部車体と、 前記後部車体を前方の位置に係止する係止手段と、 前記前部車体の走行時に、前記動力源の出力軸と連動し
    て前記係止手段の係止を解除する解除手段とを具備する
    ことを特徴とする可動形態変化玩具。
  2. 【請求項2】前記前部車体と前記後部車体は連結部材に
    よって連結され、該連結部材は、前方が前記前部車体の
    内部に取付けられ、後方が前記後部車体に収納され、且
    つ、後端部付近に前後方向に長い横長軸孔を有し、該横
    長軸孔を貫通する軸の両端は前記後部車体の両側壁に取
    付けられ、該軸は前記横長軸孔を前後移動可能であり、
    該軸が前記横長軸孔の前端の位置にあるとき前記係止手
    段は前記後部車体を係止可能であることを特徴とする請
    求項1記載の可動形態変化玩具。
  3. 【請求項3】前記後部車体は、常時後方への移動力と前
    記軸を支点とする回動力を付与され、前記係止手段によ
    る係止が解除されたとき、後方へ移動し且つ回動して逆
    方向を向くことを特徴とする請求項2記載の可動形態変
    化玩具。
  4. 【請求項4】前記後部車体の左右の側壁の先端外側に左
    右の後輪がそれぞれ回転自在に取付けられていることを
    特徴とする請求項3記載の可動形態変化玩具。
  5. 【請求項5】前記前部車体は、回動自在で常時前進方向
    の回動力を付与されたボンネットと、該ボンネットを車
    体先端位置に係止する係止手段と、前記前部車体の走行
    時に、前記出力軸と連動して前記係止手段の係止を解除
    する解除手段とを具備し、該係止手段による係止が解除
    されたとき、前記ボンネットは回動して逆方向を向きロ
    ボットの胸部を形成することを特徴とする請求項1の可
    動形態変化玩具。
  6. 【請求項6】前記前部車体の屋根には、形態変化後の玩
    具が安定して起立するための起立補助部材が搭載されて
    いることを特徴とする請求項1の可動形態変化玩具。
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