JPH07136182A - 医療装置 - Google Patents

医療装置

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JPH07136182A
JPH07136182A JP5283433A JP28343393A JPH07136182A JP H07136182 A JPH07136182 A JP H07136182A JP 5283433 A JP5283433 A JP 5283433A JP 28343393 A JP28343393 A JP 28343393A JP H07136182 A JPH07136182 A JP H07136182A
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JP
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light
scanning
light source
lesion
image
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JP5283433A
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English (en)
Inventor
Shinichi Nakahara
信一 中原
Takayoshi Yutsu
隆義 遊津
Akira Kaneda
明 金田
Yoshiteru Cho
吉輝 猪
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より高い治療診断効果を上げる高強度レーザ
光を、所定の範囲に最も適切な強度分布となるように照
射することができる光化学治療診断装置を提供する。 【構成】 治療用光源1または診断用光源2から出射さ
れるレーザ光を、走査入力部9、イメージファイバ10
と投影レンズ11からなる走査手段5および走査制御手
段12により、集束して高強度照射光32とするととも
に、治療時には光強度分布を病巣部38の外周部の光強
度をその中心部の光強度より高くし、かつ病巣部38の
一定周囲以外の箇所は照射しないものとするよう走査す
ることにより、最も効率よい治療を実現し、また診断時
には所定の診断範囲全域にわたって均一な光強度分布を
持つように走査することにより、鮮明な診断用蛍光画像
を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は腫瘍に親和性のある光感
受性物質をあらかじめ病巣部に吸収させておき、光感受
性物質の吸収波長に合致した励起光を照射することによ
り、光感受性物質を励起し、病巣部の少なくとも治療ま
たは診断のいずれかを行う医療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子医療技術の進歩にともなっ
て、光を用いた光化学診断(Photodynamic Diagnosis、
以下PDDと記す)および光化学治療(Photodynamic T
herapy、以下PDTと記す)が急速に発展しつつある。
このPDDおよびPDTとは、腫瘍に親和性を有し、か
つ光により励起されたときに蛍光発光や殺細胞作用など
の光化学反応を有する光感受性物質をあらかじめ病巣部
に集積させておき、この病巣部に光を照射することによ
り光感受性物質を励起して、その発光蛍光の測定による
病巣部の診断(PDD)や、殺細胞効果による病巣部の
治療(PDT)を行うものである。
【0003】従来、この種の腫瘍の治療、診断を実施す
る医療装置としては、実公昭58−64307号公報お
よび特開昭59−40830号公報によって開示された
装置がよく知られている。以下、この特開昭59−40
830号公報によって開示された従来の医療装置につい
て図面を参照しながら説明する。
【0004】図6は内視鏡に適用された従来の医療装置
の構成を示すブロック図である。図6において、50は
ライトガイド51およびイメージガイド52を内蔵して
いる内視鏡であり、体内に挿入され、生体表面37に対
向している。38は生体表面37に生じた病巣部であ
る。53は診断用レーザ光源、54は治療用レーザ光源
である。55は診断用レーザ光をライトガイド51へと
導く反射ミラーであり、56は治療用レーザ光と診断用
レーザ光を切り替える、切り替えミラーである。57は
ライトガイド51により伝送され、生体表面37に照射
される照射光の照射角を示し、58は生体表面37に照
射された照射光の強度分布を1次元のみで示したもので
ある。59はイメージガイド52の生体表面37に対す
る観察視野角である。60は帯域フィルタとなる色フィ
ルタであり、イメージガイド52より得られる生体表面
37の観察像から、特定波長の蛍光像だけを透過する。
61は像増強管であり、色フィルタ60を透過した蛍光
像を増強して肉眼にて観察可能とする。
【0005】以上のように構成された医療装置につい
て、以下その動作を説明する。まず、病巣部の診断を実
施するときは、病巣部38にあらかじめ光感受性物質を
吸収させておき、生体表面37に内視鏡50を対向させ
る。診断用レーザ光源53からのレーザ光をミラー55
とライトガイド51を介して生体表面37に照射する。
照射による病巣部38を含む生体表面37の蛍光像をイ
メージガイド52によって取り出し、この像を色フィル
タ60を介して像増強管61に投影して増強して観察す
る。この際、病巣部38の蛍光像は周囲の健全な生体表
面37より、高い光強度で観察され、病巣部38が診断
される。次に、治療時には治療用レーザ光源54からの
光を切り替えミラー56とライトガイド51により病巣
部38に照射し、病巣部38に吸収された光感受性物質
の殺細胞効果により治療する。
【0006】このようなPDDおよびPDTにあって照
射光は、治療時には病巣部38だけに照射することが望
ましく、診断時には病巣部38の周辺を含めたやや広い
範囲の観察部位全体に照射することが望ましい。また、
治療診断効果を高めるためには病巣部38およびその周
辺に照射する照射光の光強度を強くすることが望まし
く、従来の治療診断装置においてはライトガイド51の
先端に集光レンズを備えて照射光を集束して照射角57
を狭くして光強度を高くしているものがある。さらに、
この集束照射光を病巣部38または観察部位全体に照射
するために、内視鏡50の先端部を回転可能にしたり内
視鏡50全体を動かして集束光を走査することも試みら
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、治療診断効果を上げるために照射光を
集束して光強度密度を上げる必要性と、診断時の観察部
位を広く均一強度の照射光で照射する必要性の二律背反
条件の解決が困難であるという問題点を有していた。す
なわち、先端部を回転可能にした内視鏡はそれだけ大型
となるし、内視鏡全体を手動で回転走査操作するには高
度の熟練を必要とする。さらに、これらの操作では、照
射光強度の均一性や治療に必要な所定の光強度分布を実
現することは困難である。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、より高い治療診断効果を上げる高強度レーザ光を、
所定の範囲に最も適切な強度分布となるように照射する
ことができる光化学治療診断用の医療装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の医療装置は、腫瘍に親和性のある光感受性物
質をあらかじめ集積させてある病巣部に照射する光を出
射する光源と、この光源からの出射光を集束して前記病
巣部に走査しながら照射する走査手段と、走査制御手段
とによって構成されるようにしたものである。
【0010】
【作用】上記の構成によれば、走査手段と走査制御手段
は光源からの出射光を集束して高強度集束光とするとと
もに、この高強度集束光を所定の範囲に走査しながら同
時に走査に同期して出射光強度を可変制御することがで
きるので、病巣部に照射光を最も適切な光強度分布にな
るように照射することが可能となり、より高い治療診断
効果が得られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の医療装置の一実施例について
図面を参照しながら説明する。
【0012】図1は本実施例の医療装置の構成を示す図
である。図1において、1はアルゴンダイレーザ(波長
630nm)などの治療用レーザ光源であり、2はクリプ
トンレーザ(波長405nm)などの診断用レーザ光源で
ある。3は反射ミラー、4は切り替えミラーであり、治
療用レーザ光と診断用レーザ光を切り替える。一点鎖線
で示した5は走査手段で、集光レンズ6、集束度調整手
段7、ガルバノミラー8からなる走査入力部9と、レー
ザ光伝送用のイメージファイバ10および投影レンズ1
1からなる。12は走査制御手段でイメージファイバ1
0の光伝送効率データを記憶する補正データ記憶部13
を備えている。走査手段5の詳細は図2を用いて後述す
る。この走査手段5により走査するレーザ光31は照射
光32として、生体表面37に走査しながら照射され
る。
【0013】一方、ハロゲンランプ14が出射しチョッ
パー15でチョッピングされた白色光は、ライトガイド
16により伝送され、診断部位観察用白色照明光41と
なって同じく生体表面37に照射される。
【0014】次に画像観察系について説明する。17は
観察用の画像を伝送するイメージファイバで、その受光
端に対物レンズ18を備えている。なお、19は内視鏡
で、イメージファイバ10、17とライトガイド16お
よび投影レンズ11と対物レンズ18を内蔵して、体内
に挿入可能な構造を有している。イメージファイバ17
に入射した画像は、半透過鏡20により撮像カメラ21
と病巣部診断用のSIT撮像管22の2つの撮像系に分
配される。白色照明光41による画像は撮像カメラ21
により撮像され、モニタ26上に診断部位観察用画像と
して表示される。帯域フィルタ(色フィルタ)23は病
巣部38に照射された診断用の照射光32により光感受
性物質から発生する固有の波長からなる蛍光像のみを選
択的に透過する。透過した像を像増強管(イメージイン
テンシファイア)24により増強し、増強された蛍光画
像はSIT撮像管22により撮像され、解析表示部25
で解析・表示の後、病巣部蛍光像39として、前述した
白色照明光41による診断部位観察用画像に重畳してモ
ニタ26上に表示される。破線40で示す円は後述する
解析後の蛍光像39に基づき治療用の照射光32の照射
範囲を示したものである。
【0015】次に、図2は走査手段5の構成の詳細を示
す図である。図2において、図1と同一の構成要素は同
一番号で示した。集束度調整手段7はステッピングモー
タ27、ラック28aおよびピニオン部28bにより構
成され、集光レンズ6の位置を光軸29の方向に微調整
する。走査用のガルバノミラー8は、図に示したx軸を
回転軸として制御されるガルバノミラー8aと、x軸と
は垂直なy軸を回転軸として制御されるガルバノミラー
8bおよび、これらを駆動する駆動系(図示せず)など
からなり、レーザ光31をイメージファイバ10の入射
端面30上で2次元に走査する。33は集束度調整手段
7とガルバノミラー8により形成されたレーザ光31の
走査像の1例で、34は入力された走査像33がイメー
ジファイバ10により伝送され、投影レンズ11により
生体表面37に投影されて形成した照射光の走査像であ
る。この場合、入射端面30の像33を形成するレーザ
光31の集束ビームの1つのポイント35は、生体表面
37に投影される走査像34内の照射光ビームのポイン
ト36に対応する。
【0016】以上のように構成された医療装置について
その動作を説明する。なお、従来の医療装置が備えてい
る通常の制御手段などについては図示と説明を省略す
る。また、既に略述した白色光の照射系および画像観察
系の動作については本発明に関連するところが少ないの
で詳細な説明は省略する。
【0017】まず、光源1または2から出射され、切り
替えミラー4を通ったレーザ光31が、所定の病巣部付
近に照射される過程を走査手段5の動作を中心に図2を
用いて説明する。
【0018】切り替えミラー4を通ったレーザ光31
は、集光レンズ6、ガルバノミラー8を経てイメージフ
ァイバ10の入射端面30に達するが、このときレーザ
光31の波長は、通常、治療時と診断時において異なる
ので、集束度調整手段7により集光レンズ6の位置を光
軸29の方向に波長に応じて微調整して、入射端面30
上におけるレーザ光31のビーム径を所定の大きさにす
る。通常は病巣部付近に照射される照射光の光強度密度
が高くなるようにビーム径を小さくする。
【0019】集束されたレーザ光31は、一対のガルバ
ノミラー8a、8bにより入射端面30上に2次元に走
査される。この走査範囲は、治療時と診断時において異
なるが、いずれの場合もモニタ26上の診断画像に基づ
いて設定され、ガルバノミラー8a、8bの駆動系が走
査制御手段12により制御される。走査制御手段12
は、ガルバノミラー8a、8bの走査駆動制御をすると
同時に、この走査駆動制御と同期して光源の出力強度を
後述するような可変制御する。入射端面30上で2次元
に走査されたレーザ光31は、イメージファイバ10に
より伝送され、投影レンズ11によって生体表面37に
同じく2次元に走査されながら照射される。この照射に
よって、後述するように治療時および診断時にそれぞれ
最適の照射光強度分布が得られる。
【0020】次に、治療時および診断時の走査動作につ
いて図面を用いて説明する。図3、図4および図5は、
イメージファイバ10の入射端面30に走査入力される
レーザ光31の光強度分布と、生体表面37に照射され
る照射光32の強度分布との関係を説明する図であり、
簡単のため1次元のみの強度分布で示している。これら
の図において、42a、42bおよび42cは、イメー
ジファイバ10に走査入力される集束されたレーザ光3
1の入射端面30上の一点における光強度で、43a、
43bおよび43cは、それぞれレーザ光31が走査さ
れることによって、光強度42a、42bおよび42c
のピーク値が形成する入射端面30上の光強度分布を示
す。44a、44bおよび44cは、照射される照射光
32の生体表面37上での光強度で、それぞれレーザ光
31の光強度42a、42bおよび42cに対応してい
る。45a、45bおよび45cは、それぞれ照射光3
2が走査されることによって光強度44a、44bおよ
び44cのピーク値が形成する生体表面37上の光強度
分布を示し、46は照射光32の走査可能範囲を示して
いる。
【0021】まず治療時には、病巣部の部位や形状にも
よるが一般的に、十分な照射光強度を与えることに加え
て、照射光強度分布として病巣部38の中心部よりも外
周部の光強度を高くした場合に、最も効果的に治療がで
きる。本実施例においては照射光32を集束して十分な
光強度とするとともに、その光強度分布を図3の45a
に示すように病巣部38を包括し、病巣部38の外周部
の光強度をその中心部の光強度より高くし、かつ病巣部
38の一定周囲(図1に示した照射範囲40)以外の箇
所は照射しないようにしている。この生体表面37上で
の光強度分布45aは、図3に示すように治療用光源1
から出射されたレーザ光31を集束して、イメージファ
イバ10の入射端面30上での光強度分布が43aとな
るように走査することにより得ている。
【0022】本実施例においては、照射範囲40および
治療用の照射光32の光強度分布45aは、病巣部38
の解析後の蛍光像39に基づき、モニタ26上で医師が
設定するか、または解析表示部25にあらかじめ用意さ
れた治療アルゴリズムによる自動設定のいずれも可能な
構成とした。
【0023】次に診断時には、光感受性物質の集積密度
分布を正確に診断するために、蛍光を励起する診断用の
照射光32を診断部位全域に均一に照射することが望ま
しい。そこで、図4に示すように入射端面30上のレー
ザ光31の光強度分布43bが一定強度になるように走
査する。このとき、生体表面37上に照射される照射光
32の光強度分布45bは、図4が示すように、診断部
位全域にほぼ均一に照射される。これは従来例と比較し
たとき、より広範囲に、照射角を広げて照射したときと
同様な均一性が得られているが、本実施例では集束した
強い強度の照射光を用いているので光感受性物質から励
起する蛍光が強く、病巣部の蛍光像は極めて鮮明であ
る。
【0024】しかしながら、図4に示すように入射端面
30上のレーザ光の光強度分布43bが一定強度になる
ように走査したとき、生体表面37上に照射される照射
光の光強度分布45bは、完全には均一ではなく、走査
範囲46の端部に近づくに従って低くなる。これは、イ
メージファイバ10の入射端の端部に近くなる程、走査
入力されるレーザ光31の入射角度が大きくなり、イメ
ージファイバ10に対するNA(開口角)損失が大きく
なるためと、同時に投影レンズ11におけるNA損(レ
ンズによるけられ)が大きくなる等のためである。そこ
で、本実施例では、あらかじめ入射されるレーザ光31
の光強度と照射される照射光32の光強度比(伝送効
率)をイメージファイバ10の入射位置ごとに測定し、
このデータを図1に示す補正データ記憶部13に記憶し
ておき、このデータに基づき、走査制御手段12によ
り、レーザ光31の光強度補正制御をする構成としてい
る。図5に光強度補正制御をしたときの光強度分布を示
す。図5に示すように、レーザ光31のイメージファイ
バ10の入射端面30上の光強度分布43cを補正制御
することにより、生体表面37上に照射された照射光3
2の光強度分布は、45cのように均一な光強度分布が
得られる。
【0025】なお、このイメージファイバ10の入射位
置ごとの光強度補正制御は、前述した治療時の走査にも
適用される。
【0026】以上のように本実施例によれば、治療用レ
ーザ光源1または診断用レーザ光源2から出射されるレ
ーザ光を、集光レンズ6、集束度調整手段7、ガルバノ
ミラー8、イメージファイバ10および投影レンズ11
からなる走査手段5と走査制御手段12により、集束し
て高強度照射光32とするとともに、治療時には光強度
分布を45aに示すように、病巣部38を包括し病巣部
38の外周部の光強度をその中心部の光強度より高く
し、かつ病巣部38の一定周囲以外の箇所は照射しない
ものとするよう走査することにより、最も効率のよい治
療を実現し、また診断時には45cに示すように所定の
診断範囲全域にわたって均一な光強度分布を持つように
走査することにより、鮮明な診断用蛍光画像を得ること
ができる。
【0027】また、従来診断結果に基づき、医師が内視
鏡を手動で走査し、治療用の照射光を病巣部に照射して
いたものを、照射範囲40および光強度分布45aを医
師がモニタ26上で設定し、あるいは解析表示部25が
自動設定して、この設定された照射範囲40および光強
度分布45aに応じて、走査手段5と走査制御手段12
が自動的に照射する構成としたため、病巣部38を治療
条件に応じてより確実に治療することができる。
【0028】なお、本実施例において走査手段5の構成
は、集光レンズ6、集束度調整手段7、ガルバノミラー
8、イメージファイバ10および投影レンズ11とした
が、本発明に用いる走査手段はこのような構成に限定す
るものではない。
【0029】例えば、本実施例のような内視鏡への適用
ではなく、皮膚科領域への適用の場合などには、走査手
段としてイメージファイバ10は省略できる。また、集
光レンズ6とガルバノミラー8による構成に変えて、集
光レンズとポリゴンミラーを備えて、非照射範囲ではレ
ーザ光出力を0とする制御をする構成としてもよいし、
また、集光レンズ6を、入射するレーザ光31の光軸2
9と垂直な平面内で2次元的に移動制御する構成とし、
あるいは、イメージファイバ10の入射端をその光軸2
9と垂直な2次元方向に移動制御する構成としてもよ
い。
【0030】また、本実施例において集束度調整手段7
として、集光レンズ6の位置をラック28aとピニオン
部28bにより光軸29の方向に微調整する構成とした
が、異なる波長を持つ2つの光源1、2のどちらか一方
または両方の出射部に補正レンズを備えた構成としても
よいし、あるいは、本発明者らが特願平5−20932
5号で開示した、治療と診断を同一波長のレーザ光を用
いて同時に行うものなどにあっては、集束度調整手段7
が省略できることはいうまでもない。
【0031】なおまた、本発明におけるレーザ光31の
光強度補正制御は本実施例における走査手段5の構成に
限定して適用されるものではなく、その他の光伝送手段
においても必要に応じて適用してもよい。
【0032】なおまた、本実施例において腫瘍に親和性
のある光感受性物質は、ヘマトポルフィリン誘導体とし
たが、本発明はこのような光感受性物質の種類に限定さ
れるものではないことはいうまでもない。
【0033】また、本実施例において光源として、治療
用光源1はアルゴンダイレーザ、診断用光源2はクリプ
トンレーザとしたが、ともに、その他のレーザはもちろ
ん水銀灯などの他の光源でもよい。
【0034】また、画像観察系や白色光の照射系などは
本実施例の構成に限定するものではない。
【0035】
【発明の効果】以上の様に本発明は、腫瘍に親和性のあ
る光感受性物質があらかじめ集積させてある病巣部に照
射する光を出射する光源と、この光源からの出射光を集
束して前記病巣部に走査しながら照射する走査手段と、
走査制御手段を備えたため、照射光を光感受性物質の励
起効果を高める高強度集束光とするとともに、治療時お
よび診断時に所定の範囲の病巣部およびその周辺に照射
光を最も適切な光強度分布になるように照射するので、
治療および診断効果が高く、かつ、照射操作が簡単にで
きる優れた医療装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例における医療装置のブロック
【図2】本発明の1実施例における医療装置の走査手段
の斜視図
【図3】本発明の1実施例における医療装置の走査手段
の動作を説明する治療時の光強度分布図
【図4】本発明の1実施例における医療装置の走査手段
の動作を説明する光強度補正がない場合の診断時の光強
度分布図
【図5】本発明の1実施例における医療装置の走査手段
の動作を説明する光強度補正がある場合の診断時の光強
度分布図
【図6】従来の医療装置のブロック図
【符号の説明】
1 治療用光源(光源) 2 診断用光源(光源) 5 走査手段 9 走査入力部 10 イメージファイバ(光伝送手段) 11 投影レンズ 12 走査制御手段 25 解析表示部(病巣部検知手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猪 吉輝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腫瘍に親和性のある光感受性物質をあら
    かじめ集積させてある病巣部に照射する光を出射する光
    源と、この光源からの出射光を集束して前記病巣部に走
    査しながら照射する走査手段と、走査制御手段を備えた
    医療装置。
  2. 【請求項2】 光源からの出射光を、内視鏡を介して病
    巣部に導光し照射する請求項1記載の医療装置。
  3. 【請求項3】 光源からの光を受けた病巣部、またはそ
    の近傍からの光を検知する病巣部検知手段を備え、その
    病巣部検知手段からの情報によって走査制御手段が光源
    の出力および走査手段を制御する請求項1記載の医療装
    置。
  4. 【請求項4】 走査手段が一方の端面に投影された像を
    他方の端面に伝達するイメージファイバと、そのイメー
    ジファイバの像入射端に光源からの出射光を集束し走査
    しながら入力する走査入力部と、前記イメージファイバ
    により像出力端に伝送された光を投影する投影レンズと
    を備えている請求項1、2または3記載の医療装置。
  5. 【請求項5】 走査手段の走査入力部が、出射光の波長
    に応じて集束度を変化する集束度調整手段を備えている
    請求項4記載の医療装置。
  6. 【請求項6】 腫瘍に親和性のある光感受性物質をあら
    かじめ集積させてある病巣部に照射する光を出射する光
    源と、この光源からの出射光を前記病巣部に導く光伝送
    手段と、前記光源からの出射光を集束して前記病巣部に
    走査しながら照射する走査手段と、前記光伝送手段の伝
    送効率特性に応じて前記光源の出力を補正制御する光強
    度補正制御手段とを備えた医療装置。
JP5283433A 1993-11-12 1993-11-12 医療装置 Pending JPH07136182A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006049132A1 (ja) * 2004-11-02 2006-05-11 Keio University 光線力学的治療装置
WO2021261641A1 (ko) * 2020-06-23 2021-12-30 주식회사 아모스팜 암치료에서 국소표적용 광역동 치료장치 및 그 제어방법
US11806548B2 (en) 2020-06-23 2023-11-07 Amos Pharm Co., Ltd. Photodynamic therapy apparatus for local targeting in cancer treatment and control method therefor

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