JPH07136155A - 放射線画像撮影装置 - Google Patents

放射線画像撮影装置

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JPH07136155A
JPH07136155A JP5282491A JP28249193A JPH07136155A JP H07136155 A JPH07136155 A JP H07136155A JP 5282491 A JP5282491 A JP 5282491A JP 28249193 A JP28249193 A JP 28249193A JP H07136155 A JPH07136155 A JP H07136155A
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JP
Japan
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image
fluorescent plate
radiation
video camera
optical lens
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Application number
JP5282491A
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English (en)
Inventor
Keiji Umetani
啓二 梅谷
Tadaaki Hirai
忠明 平井
Takeshi Ueda
健 植田
Hisatake Yokouchi
久猛 横内
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蛍光板と光学レンズとビデオカメラを使っ
た、小型および低価格でありながら高感度で高画質な放
射線画像が得られる放射線画像撮影装置を提供するこ
と。 【構成】 放射線発生手段と、該放射線発生手段により
発生した放射線が被写体を透過した後の被写体の放射線
像を可視光像に変換する蛍光板と、該蛍光板上の可視光
像を光学レンズを用いて検出するビデオカメラで構成さ
れる放射線画像撮影装置において、前記蛍光板が曲面構
造を有することを特徴とする放射線画像撮影装置、およ
び、これに基づく放射線立体像を撮影することが可能な
放射線画像撮影装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射線像を蛍光板で可
視光像に変換し、ビデオカメラで画像検出を行う放射線
画像撮影装置に関し、また、多方向からの撮影画像を基
にして放射線立体像を再構成することができる放射線画
像撮影装置に関する。なお、本発明に係る放射線画像撮
影装置は、放射線画像撮影を目的とする一般の産業用撮
影装置に広く適用可能であるだけでなく、特に医学診断
機器としての利用に好適な装置でもある。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の撮影装置としては、「医
用放射線機器ハンドブック(電子計測出版社)」の第210〜
213頁に記載のX線間接撮影カメラがある。この装置
は、蛍光板上のX線像を70mmまたは100mm幅のロー
ルフィルムで検出するものである。この装置では、蛍光
板上の画像を大形フィルムで検出するため、非常に大規
模な光学系を必要とするという問題があった。更に、フ
ィルムでの撮影のため、動画像撮影ができないという問
題があった。また、動画像が撮影できる装置としては、
上記文献の第82〜85頁に記載のX線イメージインテンシ
ファイヤ(以下、「X線II」という)とビデオカメラとを
組み合わせた撮影装置がある。この装置は、X線像をX
線IIで可視光像に変換し、この可視光像をビデオカメ
ラで検出するものである。また、放射線立体像の撮影装
置としては、メディカル・イメージング・テクノロジー誌
の第10巻(1992年)の第113〜118頁に記載されている如
く、二次元X線画像検出器としてX線IIとビデオカメ
ラとを用いた装置がある。この装置は、X線立体像の撮
影においてビデオカメラを用いることにより、被写体の
動きが無視できる短時間の間に、多方向からの被写体の
X線投影像を撮影し、これらの画像を基にして被写体の
X線立体像を画像処理により再構成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうち、
X線IIを用いる動画像撮影装置においては、X線像を
検出するための視野サイズが、X線IIの口径で制限さ
れるため、大視野でのX線画像撮影ができないという問
題があった。また、X線IIとビデオカメラとを用いる
X線立体像撮影装置においては、上と同様にX線IIを
用いており、X線像を検出するための視野サイズがX線
IIの口径で制限されるため、大きな被写体に対するX
線立体像の撮影ができないという問題があった。本発明
は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とすると
ころは、従来の技術における上述の如き問題を解消し、
放射線に対する大視野での連続画像撮影が可能な放射線
画像撮影装置を提供することにある。本発明の他の目的
は、上述の特徴を備え、小型で小規模な光学系を用いる
ことにより画像検出部を小型化し、更に、高画質を維持
したままで低価格化が可能な放射線画像撮影装置を提供
することにある。また、本発明の更に他の目的は、上述
の特徴を備えた、放射線立体像を撮影することが可能な
放射線画像撮影装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、放
射線発生手段と、該放射線発生手段により発生した放射
線が被写体を透過した後の被写体の放射線像を可視光像
に変換する蛍光板と、該蛍光板上の可視光像を光学レン
ズを用いて検出するビデオカメラで構成される放射線画
像撮影装置において、前記蛍光板が曲面構造を有するこ
とを特徴とする放射線画像撮影装置、または、放射線発
生手段と、該放射線発生手段により発生した放射線が被
写体を透過した後の被写体の放射線像を可視光像に変換
する蛍光板と、該蛍光板上の可視光像を光学レンズを用
いて検出するビデオカメラとを、被写体の回りに回転さ
せて多方向からの被写体像を撮影するための回転機構を
有し、撮影された多方向からの被写体像を基にして放射
線立体像を再構成する放射線画像撮影装置において、前
記蛍光板が曲面構造を有することを特徴とする放射線画
像撮影装置によって達成される。
【0005】
【作用】本発明に係る第1の放射線画像撮影装置におい
ては、蛍光板により放射線像を可視光像に変換し、この
可視光像を小型の光学系を使ってビデオカメラで検出す
ることにより、放射線に対する大視野での連続画像撮影
を実現する。また、蛍光板として曲面状の蛍光板を用い
て、光学レンズの収差に対する制約を緩和し、光学系全
体のサイズを小さくする。また、蛍光板の曲面形状を変
えることにより、検出する放射線が蛍光板に対して斜め
に入射することにより発生する、画質の低下という問題
を解決する。更に、本発明に係る第2の放射線画像撮影
装置においては、大型の蛍光板に対して複数台のビデオ
カメラを用いることにより、更なる大視野化を実現す
る。また、大型の蛍光板とビデオカメラを用いることに
より、被写体の動きが無視できる短時間の間に、多方向
からの被写体の放射線投影像を撮影し、これらの画像を
基にして大きな被写体の放射線立体像を画像処理により
再構成する。
【0006】以下、本発明の原理について、詳細に説明
する。まず、放射線像を蛍光板で可視光像に変換し、こ
の可視光像を光学レンズによりビデオカメラで検出する
方式の放射線画像撮影装置の場合は、蛍光板上の可視光
像をビデオカメラに結像する光学系の集光効率(明るさ)
の向上が課題となる。これは、蛍光板には、X線IIの
ように、放射線像を輝度増幅した可視光像として出力す
るような蛍光輝度増幅作用がないため、放射線のエネル
ギーが単純に蛍光に変換されるだけであり、蛍光板の場
合は、出力される可視光像の輝度が非常に低いことによ
る。そこで、蛍光板とビデオカメラを組み合わせた放射
線画像撮影装置では、蛍光板から出力される蛍光を効率
良くビデオカメラに結像する必要がある。蛍光板から出
力される蛍光が、ビデオカメラで検出される集光効率
は、蛍光板上のある点に対する光学レンズの開口で決ま
る立体角に比例する。このため、集光効率を上げて、放
射線画像撮影装置としての感度を増す第1の方法は、光
学レンズを蛍光板に近づける方法である。
【0007】しかし、光学レンズを蛍光板に近づけ過ぎ
ると、レンズの光学特性が結像画像の中心光軸上部分と
周辺部分で大きく異なってくる。特に、収差の一つであ
る像面湾曲により、結像画像の空間解像度が中心光軸上
部分に比較して、周辺部分で著しく低下する。更に、結
像画像の周辺部分では、画像歪が大きくなりやすい。本
発明に係る放射線画像撮影装置では、この問題を解決す
るために、蛍光板として、平面蛍光板を用いる代わり
に、光学レンズの側に対して凹面状の曲面蛍光板を用い
る。曲面蛍光板の使用により、光学レンズを含めた光学
系の収差を低減でき、結像画像に対する像面湾曲の影響
や画像歪を小さくできる。この結果、光学レンズを可能
な限り蛍光板に近づけた非常に集光効率が良好な光学系
で、結像画像の中心光軸上部分と周辺部分での画質が一
様な光学系を実現できる。放射線は、発生点から放射状
に放射される。このため、蛍光板として、光学レンズの
側に対して凹面状の曲面蛍光板を使うと、図2に示すよ
うに蛍光板10の周辺部分に入射する放射線(X線6)
は、蛍光板に対して斜めに入射する。
【0008】この影響は、蛍光板が大型の場合に特に問
題となり、蛍光板の周辺部分での放射線像の空間解像度
の劣化につながる。本発明では、このため、大型の蛍光
板を使用する場合は、図3に示すように光学レンズ20
の側に対して、凸面状の曲面蛍光板11を用いる。この
場合には、逆に光学レンズを含めた光学系の収差が問題
となる。しかし、光学レンズを含めた光学系の収差を低
減するために、蛍光板に可能な限り近づけた複数台の光
学レンズとビデオカメラの組み合わせにより、蛍光板上
の画像を各ビデオカメラで分割して検出することによ
り、蛍光板の湾曲による影響を低減させることができ
る。前述の如く、蛍光板から出力される蛍光が、ビデオ
カメラで検出される集光効率は、蛍光板上のある点に対
する光学レンズの開口で決まる立体角に比例する。集光
効率を上げて、放射線画像撮影装置としての感度を増す
第2の方法は、光学レンズの開口を大きくすることであ
る。このためには、用いる光学レンズとして焦点距離が
長いレンズが要求される。
【0009】しかし、蛍光板のサイズが同一である場合
には、光学レンズの焦点距離の長さを長くすると、これ
に比例して、ビデオカメラの画像検出面のサイズが大き
くすることが必要になる。ビデオカメラの画像結像面の
サイズを大きくする方法としては、例えば、図4に示す
ようにテーパーファイバー束から成るファイバー光学素
子9を用いる方法がある。ファイバー光学素子により、
素子の片面に結像した画像は、素子により縮小されてビ
デオカメラ31により検出される。ファイバー光学素子
の使用により、光学レンズの焦点距離を大きくできるた
め、非常に高感度な放射線画像撮影装置が実現できる。
蛍光板とビデオカメラを組み合わせた放射線画像検出器
により、放射線立体像を撮影するためには、図1に示す
ように、回転機構8により多方向からの被写体の放射線
投影像を撮影し、これらの画像を基に被写体の放射線立
体像を画像処理により再構成する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。本発明の一実施例に係る放射線画像撮影装
置の全体構成を、図1により説明する。図1において、
X線管5から放射されるX線6は、被写体7を透過す
る。透過した被写体のX線像は、蛍光板10により吸収
され、X線のエネルギーが蛍光4に変換されることによ
り、X線像から可視光像に変換される。蛍光板10上の
可視光像は、光学レンズ20により、ビデオカメラ30
の画像検出面に結像されて、ビデオカメラ30により被
写体のX線透過像として検出される。X線管5と蛍光板
10とビデオカメラ30とは回転機構8に固定されてお
り、X線管5に対して蛍光板10が対向した状態で、こ
れらは被写体の周りを回転機構8により回転する。回転
機構8の回転により、被写体7の多方向からのX線透過
像が撮影できる。撮影された多方向からの被写体7のX
線透過像を基に、被写体のX線立体像を、画像処理によ
り再構成する。
【0011】ここで、X線像を蛍光板10で可視光像に
変換し、この可視光像を光学レンズ20によりビデオカ
メラで検出する装置の場合は、蛍光板10上の可視光像
をビデオカメラ30に結像する光学系の集光効率(明る
さ)が高いことが必要である。これは、前述の如く、蛍
光板には蛍光輝度増幅作用がないため、X線のエネルギ
ーが単純に蛍光に変換されるだけであり、出力される可
視光像の輝度が非常に低いためである。このため、蛍光
板10とビデオカメラ30を組み合わせたX線画像撮影
装置では、蛍光板10から出力される蛍光を効率良くビ
デオカメラ30に結像する必要がある。蛍光板10から
出力される蛍光4が、ビデオカメラ30で検出される集
光効率は、蛍光板10上のある点に対する光学レンズの
開口で決まる立体角に比例するため、集光効率を上げて
感度を増す第1の方法は、前述の如く、光学レンズを蛍
光板に近づける方法である。しかし、光学レンズを蛍光
板に近づけ過ぎると、収差によりレンズの光学特性が、
結像画像の中心光軸上部分と周辺部分で大きく異なって
しまう。
【0012】特に、収差の一つである像面湾曲により、
結像画像の空間解像度が中心光軸上部分に比較して、周
辺部分で著しく低下する。更に、結像画像の周辺部分で
は、画像歪が大きくなりやすい。本発明の一実施例に係
る画像検出器の断面図を、図2に示す。本実施例におい
ては、蛍光板10として平面蛍光板の代わりに、光学レ
ンズ20の側に対して、凹面状の曲面蛍光板を用いる。
そして、蛍光板10の曲面形状は、X線管5のX線管焦
点と光学レンズ20の中心を結ぶ軸に対して、回転対称
な曲面である。この曲面蛍光板の使用により、光学レン
ズ20を含めた光学系の収差を低減でき、結像画像に対
する像面湾曲の影響や画像歪を小さくできる。このた
め、蛍光板10に対して光学レンズ20を近づけること
ができ、非常に集光効率が良好な光学系で、ビデオカメ
ラ30の画像検出面に高輝度の画像を結像できる。
【0013】更に、この構成では、収差が小さいため、
結像画像の中心光軸上部分と周辺部分での画質が一様
な、高画質画像を検出できる。これらの結果、X線では
実現が難かしい50cm×50cm角以上の大視野での画像
撮影が可能となる。X線6はX線管5の焦点から放射状
に放射される。このため、図2に示す実施例において更
に大型の蛍光板10を使うと、蛍光板の周辺部分に入射
するX線は、蛍光板に対して斜めに入射する。この斜め
の入射は、蛍光板10の周辺部分での放射線像の空間解
像度の劣化につながる。大型の蛍光板10を使用する場
合に好適な、本発明の実施例の断面図を図3に示す。図
3に示す如く、光学レンズ20の側に対して凸面状の曲
面蛍光板11を使えば、蛍光板11の周辺部分に入射す
るX線は、蛍光板11に対してほぼ直角に入射する。こ
の場合は、図2に示した実施例と蛍光板の形状が逆にな
るため、光学レンズ20を含めた光学系の収差が問題と
なる。収差が小さい条件で、光学レンズ20を蛍光板1
1に近づけて配置するためには、光学レンズ20が見る
蛍光板11上の領域を小さくすれば良い。
【0014】このため、本実施例では、図3に示す如
く、複数組の光学レンズとビデオカメラの組み合わせに
より、蛍光板11上のX線像を複数の小さな領域に分割
して、該分割された蛍光板11上の画像を、各ビデオカ
メラで分割して検出する。これにより、蛍光板11の湾
曲による影響が低減され、光学レンズ20を含めた光学
系の収差を低減できるため、大面積の蛍光板11による
X線像を高画質で検出できる。なお、図3において、蛍
光板11は、X線管焦点と蛍光板の中心を結ぶ軸とビデ
オカメラの各画像検出面の中心を結ぶ軸とに直交した蛍
光板の上の軸(図の紙面に直角で、蛍光板の中心を通る
軸)に対して対称な柱面である。本実施例によれば、5
0cm×100cm程度以上の縦長または横長の大きな被写
体に対しても、X線画像やX線立体像の撮影が可能とな
る。また、本実施例で用いる蛍光板11の形状として
は、蛍光板の凸面状構造が、X線管焦点と蛍光板の中心
を結ぶ中心軸に対して回転対称な曲面であるものも使用
可能である。
【0015】次に、複数組の光学レンズとビデオカメラ
の組み合わせを用いる場合の別の実施例を説明する。例
えば、光学レンズとビデオカメラの組み合わせを、X線
管焦点と蛍光板の中心を結ぶ軸に対して回転対称に、立
体的に四組配置する構造が可能である。この場合には、
蛍光板上のX線像を四分割して検出するため、100cm×
100cm角以上の、大面積で正方形のX線に対する視野
を有するX線画像撮影装置を実現できる。前述の如く、
蛍光板から出力される蛍光が、ビデオカメラで検出され
るための集光効率は、蛍光板上のある点に対する光学レ
ンズの開口で決まる立体角に比例する。集光効率を上げ
て画像検出器としての感度を増す第2の方法は、光学レ
ンズの開口を大きくすることである。このためには、用
いる光学レンズとして焦点距離が長いレンズを使用する
ことが必要になる。しかし、蛍光板上の同じ大きさの被
写体像を検出する場合には、光学レンズの焦点距離の長
さに比例して、ビデオカメラの画像検出面のサイズを大
きくする必要がある。
【0016】しかし、大面積の画像検出面を有するビデ
オカメラの製作は難しく、また、高価なビデオカメラと
なる。図4に、焦点距離が長い光学レンズ21を使った
場合の、本発明の一実施例の断面図を示す。ビデオカメ
ラ自体の画像検出面のサイズは一定のままで、大きなサ
イズの結像画像を検出するために、図4に示す如き、光
学レンズ側のファイバー径が大きなテーパーファイバー
束から成るファイバー光学素子9を用いる。ファイバー
光学素子9により、素子の片面に光学レンズで結像した
画像は、素子により縮小されてビデオカメラ31により
検出される。ファイバー光学素子9の使用により、任意
に大きな画像を光学素子の片面に、光学レンズにより結
像できるため、光学レンズとして焦点距離が大きなレン
ズを使える。例えば、焦点距離が2倍以上の光学レンズ
を用いることにより、集光効率を4倍以上とすることが
できる。そして、非常に高感度なX線画像撮影が可能と
なる。
【0017】図4に示した実施例において、ビデオカメ
ラとして撮像管カメラを用いる場合は、撮像管の面板ガ
ラス(フェースプレート)としてファイバープレートを使
った撮像管とする。これにより、テーパーファイバー束
から成るファイバー光学素子を、直接に撮像管のファイ
バープレートに接続できる。ここで、撮像管カメラの場
合の画像検出面は、撮像管の面板ガラス上に形成される
光導電膜である。また、ビデオカメラとしてCCDカメ
ラを用いる場合は、テーパーファイバー束から成るファ
イバー光学素子9を、直接にCCD撮像デバイスの画像
検出面に接続することもできる。蛍光板10と光学レン
ズ21とファイバー光学素子9とを含めた光学系の収差
を低減するためには、図2に示した実施例の蛍光板10
を使うだけでなく、ファイバー光学素子9の光学レンズ
側の面を凹面状とすることにより、曲面蛍光板と同等な
効果が得られ、高画質画像の撮影ができる。
【0018】本実施例によれば、集光効率を上げて画像
検出器としての感度が非常に高い画像検出が可能なX線
画像撮影装置を実現できるという特長を有する。なお、
なお、上記実施例は本発明の一例を示したものであり、
本発明はこれに限定されるべきものではないことは言う
までもないことである。例えば、これらの実施例ではX
線画像撮影に限定して説明したが、X線の他にも、各種
の放射性同位元素や、加速器,原子炉を放射線発生装置
として使えば、α線,β線,γ線,各種の粒子線などの
画像撮影も可能である。
【0019】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、放射線に対する大視野での連続画像撮影が可能な
放射線画像撮影装置を実現でき、また、上述の特徴に加
え、小型で小規模な光学系を用いることにより画像検出
部を小型化し、更に、高画質を維持したままで低価格化
が可能な放射線画像撮影装置を実現できるという顕著な
効果を奏するものである。また、本発明によれば、上述
の特徴に有しつつ、放射線立体像を撮影することが可能
な放射線画像撮影装置を実現できるという顕著な効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る放射線画像撮影装置の
全体構成を示す図である。
【図2】実施例に係る画像検出器の断面図である。
【図3】大型の蛍光板を使用する場合の実施例の断面図
である。
【図4】焦点距離が長い光学レンズを使った実施例の断
面図である。
【符号の説明】
10,11 蛍光板 20,21 光学レンズ 30,31 ビデオカメラ 4 蛍光 5 X線管 6 X線 7 被写体 8 回転機構 9 ファイバー光学素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横内 久猛 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線発生手段と、該放射線発生手段に
    より発生した放射線が被写体を透過した後の被写体の放
    射線像を可視光像に変換する蛍光板と、該蛍光板上の可
    視光像を光学レンズを用いて検出するビデオカメラで構
    成される放射線画像撮影装置において、前記蛍光板が曲
    面構造を有することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記蛍光板が、前記ビデオカメラの側に
    対して凹面状であることを特徴とする請求項1記載の放
    射線画像撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記蛍光板の凹面状構造が、前記放射線
    発生手段の放射線発生点と前記ビデオカメラの画像検出
    面の中心とを結ぶ中心軸に対して回転対称な曲面である
    ことを特徴とする請求項2記載の放射線画像撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記蛍光板に対して、前記光学レンズと
    ビデオカメラの組み合わせが複数組あり、前記蛍光板
    が、前記ビデオカメラの側に対して凸面状であることを
    特徴とする請求項1記載の放射線画像撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記蛍光板の凸面状構造が、前記放射線
    発生手段の放射線発生点と前記蛍光板の中心とを結ぶ中
    心軸に対して回転対称な曲面であることを特徴とする請
    求項4記載の放射線画像撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記蛍光板の凸面状構造が、前記放射線
    発生手段の放射線発生点と前記蛍光板の中心とを結ぶ中
    心軸と、前記複数台のビデオカメラの各画像検出面の中
    心を結ぶ軸とに対して垂直な蛍光板上の軸に対して対称
    な柱面であることを特徴とする請求項4記載の放射線画
    像撮影装置。
  7. 【請求項7】 前記蛍光板上の可視光像を前記ビデオカ
    メラに結像する光学系として、前記ビデオカメラの画像
    検出面に接して、前記光学レンズ側のファイバー径が大
    きなテーパーファイバー束から成るファイバー光学素子
    を用いることを特徴とする請求項1または2記載の放射
    線画像撮影装置。
  8. 【請求項8】 前記テーパーファイバー束から成るファ
    イバー光学素子の光学レンズ側の面が、光学レンズ側の
    中心とビデオカメラの画像検出面の中心とを結ぶ中心軸
    に対して回転対称な、光学レンズの側に対して凹面状の
    曲面であることを特徴とする請求項7記載の放射線画像
    撮影装置。
  9. 【請求項9】 放射線発生手段と、該放射線発生手段に
    より発生した放射線が被写体を透過した後の被写体の放
    射線像を可視光像に変換する蛍光板と、該蛍光板上の可
    視光像を光学レンズを用いて検出するビデオカメラと
    を、被写体の回りに回転させて多方向からの被写体像を
    撮影するための回転機構を有し、撮影された多方向から
    の被写体像を基にして放射線立体像を再構成する放射線
    画像撮影装置において、前記蛍光板が曲面構造を有する
    ことを特徴とする放射線画像撮影装置。
  10. 【請求項10】 前記蛍光板が、前記ビデオカメラの側
    に対して凹面状であることを特徴とする請求項9記載の
    放射線画像撮影装置。
  11. 【請求項11】 前記蛍光板の凹面状構造が、前記放射
    線発生手段の放射線発生点と前記ビデオカメラの画像検
    出面の中心とを結ぶ中心軸に対して回転対称な曲面であ
    ることを特徴とする請求項10記載の放射線画像撮影装
    置。
  12. 【請求項12】 前記蛍光板に対して、前記光学レンズ
    とビデオカメラの組み合わせが複数組あり、前記蛍光板
    が、前記ビデオカメラの側に対して凸面状であることを
    特徴とする請求項9記載の放射線画像撮影装置。
  13. 【請求項13】 前記蛍光板の凸面状構造が、前記放射
    線発生手段の放射線発生点と蛍光板の中心とを結ぶ中心
    軸に対して回転対称な曲面であることを特徴とする請求
    項12記載の放射線画像撮影装置。
  14. 【請求項14】 前記蛍光板の凸面状構造が、前記放射
    線発生手段の放射線発生点と蛍光板の中心とを結ぶ中心
    軸と、前記複数台のビデオカメラの各画像検出面の中心
    を結ぶ軸とに対して垂直な蛍光板上の軸に対して対称な
    柱面であることを特徴とする請求項12記載の放射線画
    像撮影装置。
  15. 【請求項15】 前記蛍光板上の可視光像を前記ビデオ
    カメラに結像する光学系として、前記ビデオカメラの画
    像検出面に接して、前記光学レンズ側のファイバー径が
    大きなテーパーファイバー束から成るファイバー光学素
    子を用いることを特徴とする請求項9または10記載の
    放射線画像撮影装置。
  16. 【請求項16】 前記テーパーファイバー束から成るフ
    ァイバー光学素子の光学レンズ側の面が、光学レンズ側
    の中心とビデオカメラの画像検出面の中心とを結ぶ中心
    軸に対して回転対称な、光学レンズの側に対して凹面状
    の曲面であることを特徴とする請求項15記載の放射線
    画像撮影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019203451A1 (ko) * 2018-04-20 2019-10-24 세심광전자기술(주) 액정 엑스선 검출기
KR20190122436A (ko) * 2018-04-20 2019-10-30 세심광전자기술(주) 액정 엑스선 검출기

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