JPH0713613U - ベースプレートとエアバッグカバーとの連結構造 - Google Patents
ベースプレートとエアバッグカバーとの連結構造Info
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- JPH0713613U JPH0713613U JP044268U JP4426893U JPH0713613U JP H0713613 U JPH0713613 U JP H0713613U JP 044268 U JP044268 U JP 044268U JP 4426893 U JP4426893 U JP 4426893U JP H0713613 U JPH0713613 U JP H0713613U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】ベースプレートとエアバッグカバーとの固定手
段として専用の連結具を採用すると共に、連結固定の工
程を簡易化して、同工程の自動化に対応できるように
し、カバーの展開力に対しても大きな対抗力が確保され
る連結構造を提供する。 【構成】弾性を有する金属板材から構成され、全体形状
がベースプレート12の前記側壁部12a及びエアバッ
グカバーの前記立壁部14aを重合状態で局部的に或い
は全体的に包持する略凹字状の断面を有すると共に、そ
の対向する挟持片22に弾性係着部22bが形成されて
なる連結具を、それぞれに前記弾性係着片に係着する係
着部を有するベースプレートの側壁部及びエアバッグカ
バーの立壁部に重合状態で嵌合して前記弾性係着片を各
係着部に係着固定させる。
段として専用の連結具を採用すると共に、連結固定の工
程を簡易化して、同工程の自動化に対応できるように
し、カバーの展開力に対しても大きな対抗力が確保され
る連結構造を提供する。 【構成】弾性を有する金属板材から構成され、全体形状
がベースプレート12の前記側壁部12a及びエアバッ
グカバーの前記立壁部14aを重合状態で局部的に或い
は全体的に包持する略凹字状の断面を有すると共に、そ
の対向する挟持片22に弾性係着部22bが形成されて
なる連結具を、それぞれに前記弾性係着片に係着する係
着部を有するベースプレートの側壁部及びエアバッグカ
バーの立壁部に重合状態で嵌合して前記弾性係着片を各
係着部に係着固定させる。
Description
【0001】
本考案は、自動車の乗員席の前方に装備され、車両に強い衝撃を受けたときに 瞬時に膨張展開することにより乗員の衝撃を緩和するエアバック装置におけるベ ースプレートとエアバッグカバーとの連結構造に関し、更に詳しくは簡単な構造 をもち容易な組付けと強固な連結ができ、しかも自動化をも可能にするベースプ レートとエアバッグカバーとの連結構造に関する。
【0002】
近年、乗員等の安全を確保するために、従来のシートベルト装置に加え、車両 に大きな衝撃を受けたときに、その衝撃を感知してエアバッグの内部に気体を導 入し瞬時に風船状に膨張させ、同エアバッグにより乗員の上半身を緩衝支持する ようにして、人体に加わる衝撃力を大幅に緩和するエアバッグ装置が実用化され ている。
【0003】 この種のエアバッグ装置は、図13に示すごとく適当な大きさに折り畳まれた ナイロン布などからなるエアバッグ1を開口部周縁で気密的に固着支持する金属 製のベースプレート2と、前記エアバッグ1を収容すると共に、周縁立壁部4a が前記ベースプレート2の周縁側壁部2aに外嵌してリベット等により固着され た可撓性弾性材料からなるエアバッグカバー4とをもつエアバッグモジュール5 を備えている。このエアバッグモジュール5の前記開口部には、更にインフレー タ(ガス発生装置)6が取り付けられ、乗員席の前方の例えばステアリングホイ ールのボス部に装着される。
【0004】 前記エアバッグ1はナイロン布などから構成され、例えば車両の衝突時におい て、その衝撃を検知するセンサーからの信号を受けてインフレータ6が着火し、 急速に燃焼するガスが同エアバッグ1の内部に放出され、同エアバッグ1を瞬時 に膨張させる。前記エアバッグカバー4は、エアバッグ1の膨張時に一部が破断 して展開可能に構成されており、前述のようにしてエアバッグ装置が作動すると 、エアバッグカバー4はエアバッグ1の膨張圧力によって破断展開し、その破断 した開口からエアバッグ1が外方に飛び出して大きく膨張できるように拡開する 構造とされている。
【0005】 上述のエアバッグモジュール5は、一般に次のような組立工程を経てステアリ ングーホイールなどに取り付けられる。すなわち、ベースプレート2の開口部周 縁にエアバッグ1が気密的に取り付けられ、エアバッグ1がコンパクトに折り畳 まれた後に、エアバッグ1を収容するようにエアバッグカバー4をベースプレー ト2に取り付ける。このエアバッグカバー4の取付けは、同カバー4の周縁立壁 部4aを外方へ僅かに拡げながら、ベースプレート2の周縁側壁部2aに外嵌し てから、同周縁側壁部2aと前記周縁立壁部4aとの位置関係を固定すべく仮止 手段により仮固定する。しかるのち、当て板7を介してリベット等によりベース プレート2とエアバッグカバー4とを強固に固着一体化する。次いで、インフレ ータ6を適宜手段によりベースプレート2に取り付けてモジュール5とし、該モ 1ュール5のベースプレート2を図示せぬステアリングホイールに装着する。
【0006】 ここで、エアバッグカバー4をベースプレート2に外嵌させて取り付ける際に 、両者を一旦仮止めした後にリベット等により固着する理由は、ベースプレート 2に折り畳んだ状態で取り付けられたエアバッグ1が、エアバッグカバー4を内 部から押し上げるためベースプレート2とエアバッグカバー4との位置関係が変 動し易く、これを防止してリベット止めなどの作業を正確に且つ確実になすがた めである。
【0007】 従来も、そのための改良が多数なされているが、その一例として例えば実開平 4−115968号公報に開示されたエアバッグカバーとベースプレートとの連 結構造がある。図13はその連結構造を示しており、同図によればエアバッグカ バー4とベースプレート2とのリベット等による複数の固着部を結ぶ線上又はそ の近傍に、エアバッグカバー4とベースプレート2のいずれか一方の部材から他 方の部材に向かって突設された突起4bと、同突起4bに係合する他方の部材に 設けられた係合部2cとからなる係合手段を有している。そして、エアバッグカ バー4をベースプレート2に外嵌させて取り付ける際、通常は前記係合手段の他 に従来と同様に当て板7が併用され、ベースプレート2、エアバッグカバー4及 び当て板7の三者を一旦仮止め状態においた後に、リベット等によりベースプレ ート2及びエアバッグカバー4を強固に連結固定するようにしている。
【0008】
しかるに、上記公報に開示されたエアバッグカバーとベースプレートとの連結 構造にあっては、組立工程の自動化とプレス成形等を考慮するとき、上記突起は 金属材料からなるベースプレートに形成されることはなく、エアバッグカバーに 形成されることが望ましい。そこで、一般的には前記ベースプレートの係合手段 として係合孔や凹部を形成すると共に、前記エアバッグカバーの対応する内面位 置に前記係合手段に係合する突起を形成することになる。
【0009】 ところで、ベースプレートが金属製であるのに対して前記エアバッグカバーの 突起はある程度の硬度と弾性を有する合成樹脂材料からなるため、前記突起の弾 性変形にのみ頼って両者を係合させると、前記突起に対して金属による剪断力が 作用して容易に切断しやすく、仮固定の機能を失うことがある。
【0010】 更にまた、上記公報に開示されたエアバッグカバーとベースプレートとの連結 は、作業員による手作業で組付けが行われることが多く、且つエアバッグ装置の 組立工程数が多いこともあって生産性に乏しい。また、本格的な固定にあたって は、多数のリベットが使用されるため部品点数が増大し、コスト高にもつながっ ている。
【0011】 本考案は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、その目的はベースプレー トとエアバッグカバーとの固定手段として簡単な構造の連結具を採用すると共に 、連結固定の工程数を減少させて、連結固定の自動化をも容易に実現できるよう にすることにあり、更に他の目的はリベット等による固着手段を排除しても強固 な固定機能が発揮され、カバーの展開力に対しても大きな対抗力が確保できるエ アバッグカバーとベースプレートとの連結構造を提供することにある。
【0012】
即ち、本考案の上記目的は、弾性を有する金属板材から構成され、全体形状が ベースプレートの周縁側壁部及びエアバッグカバーの周縁立壁部を重合状態で部 分的に或いは全体的に包持する略コ字状の断面を有すると共に、その対向する挟 持片に弾性係着片が形成されてなる連結具と、それぞれに前記弾性係着片に係着 する係着部を有してなるベースプレートの側壁部及びエアバッグカバーの立壁部 との組合せからなることを特徴とするベースプレート及びエアバッグカバーの連 結構造により達成される。また、リベット等による本格的な固定を不要にする上 記目的は、前記弾性係着片を適切な構造とすることにより達成される。
【0013】
ベースプレートの周縁側壁とエアバッグカバーの周縁立壁とを重合した状態で 連結するには、まずベースプレートの中央開口部の周縁外面にリベット等により 固着されたエアバッグをコンパクトに折り畳んだ状態で、エアバッグをエアバッ グカバーの内部に収容するように、ベースプレートの側壁をエアバッグカバーの 立壁の内面に沿わせて前記側壁と立壁の先端が一致するまで押し込む。続いて連 結具の前後一対の弾性挟持片をベースプレートの側壁部とエアバッグカバーの立 壁部の重合端部に嵌着する。
【0014】 この嵌着時に、前記挟持片に形成された弾性係着片をそれぞれ弾性的に拡開す るようにして変形させながら前記側壁及び立壁部に形成された係着部を乗り越え たのち原形に戻り、各弾性係着片と前記係着部がそれぞれ係着する。このとき同 時に前記平板部が同立壁の中央部を面支持する。
【0015】
【実施例】 以下、添付図面に基づいて本考案のベースプレートとエアバッグカバーの連結 構造を具体的に説明する。図1は本考案の代表的な実施例であるエアバッグモジ ュールにおけるベースプレートとエアバッグカバーとの連結構造例を示した分解 斜視図である。
【0016】 本実施例に係るエアバッグモジュールは、従来と同様に図示せぬステアリング ホイールのボス部に図示せぬベース部を介して固設されるベースプレート12と 、前記ステアリングホイールのセンターパッドを兼ねたエアバッグカバー14と 、前記ベースプレート12及び前記エアバッグカバー14により形成される収納 空間内に折り畳んで収容される図示せぬエアバッグと、同じく図示せぬインフレ ータとを備えている。前記ベースプレート12は、通常の鋼板をプレス加工して 得られる底面の中央に円形開口部12cを有する方形の金属製箱体からなり、折 り畳まれた状態で収納される図示せぬエアバッグの開口端を前記円形開口部12 cの周縁部で支持すると共に、エアバッグ11の取付け後に図示せぬインフレー タのフランジ部が円形の前記開口部12cに支持固定される。
【0017】 そして、本考案では前記ベースプレート12とエアバッグカバー14とを連結 するために弾性金属材料からなる専用の連結具20を備えると共に、前記ベース プレート12及びエアバッグカバー14の4周縁部に、それぞれ前記連結具20 により連結される本考案特有の構造をもつ側壁12aと立壁14aとを備えてい る。本実施例における前記連結具20にはバネ鋼板が使用され、プレス加工によ って製作されるものであり、その構造は図1〜図4に明示されているように細長 い矩形状平板部21の二つの長辺に沿ってそれぞれ同一方向に直角に折り曲げら れた前後一対の挟持片22を有している。
【0018】 図示例によれば、一方の挟持片22はその両端部にスリット状の切欠き22a を介して形成される弾性係着片22bを有しており、同係着片22bに挟まれる 中央部分は単なる平板部22cとされ、同平板部22cの両端部及び中央部の一 直線上に3個のリベット挿通孔22dが等間隔に形成されている。また、他方の 挟持片22は両端部及び中央部が切り欠かれており、残る部分で2個の弾性係着 片22bを構成している。図示例では、前記弾性係着片22bはそれぞれ外側に 突出するようにく字状に折り曲げられると共に、その先端を更に外側に傾斜させ るようにして折り曲げている。
【0019】 一方、ベースプレート12の周縁側壁12aには、連結具20の他方の挟持片 22に所定の長さの切欠きをおいて中央部に形成された2個の弾性係着片22b に係着するための一本の係着条12bが側壁内面側に突出している。この係着条 12bは、前記弾性係着片22bの断面形状と同様にく字状断面をなしている。 更に、同係着条12bの下方位置で、上記リベット挿通孔22dに対応する部分 には同じくリベット挿通孔12dが形成されている。
【0020】 上記エアバッグカバー14の周縁立壁14aは前記ベースプレート12の周縁 側壁12aの平面形状とほぼ等しい形状を有すると共に、連結具20の一方に形 成された挟持片22の両端部にある弾性係着片22bに対応する周縁立壁部分に 断面が山形の係着突起14bが突出成形されていると共に、同係着突起14bに 挟まれる平坦面部分の前記各リベット挿通孔22d,12dに対応する位置にリ ベット挿通孔14cが形成されている。
【0021】 以上の構成をもつベースプレート12の周縁側壁12aとエアバッグカバー1 4の周縁立壁14aとを重合状態で連結するには、まずベースプレート12の中 央開口部12cの周縁外面にエアバッグ11をコンパクトに折り畳んだ状態でリ ベット等により固着しておき、この状態でエアバッグ11がエアバッグカバー1 4の内部に収容されるように、ベースプレート12の側壁12aをエアバッグカ バー14の立壁14aの内面に沿わせて前記側壁12aと立壁14aの先端が一 致するまで押し込み、次いで中央部に2個の弾性係着片22bを有する挟持片2 2をベースプレート12の側に、また両端に2個の弾性係着片22bを有する挟 持片22をエアバッグカバー14の側にして、上記連結具20を前記側壁12a と立壁14aの先端から嵌着する。
【0022】 この嵌着時に、前記弾性係着片22bはそれぞれ弾性的に拡開するようにして 変形しながら前記側壁12aに形成された係着条12bを乗り越えたのち原形に 戻り、図2〜図4に示すごとく各弾性係着片22bと前記係着条12b及び係着 突起14bがそれぞれ係着する。このとき同時に前記平板部22cが同立壁14 aの中央部を面支持する。
【0023】 本実施例による上記連結構造では、エアバッグ11のガス膨張時における圧力 によりエアバッグカバー14が破断展開するときの抗力が十分ではないため、仮 固定用として適用されるものであり、連結具20による前記固定が終了した後に 、ベースプレート12,エアバッグカバー14、連結具20に形成された対応す る各リベット挿通孔12d,14c,22dにリベット13を挿入して強固に固 定する。
【0024】 図5は上記実施例における変形例を示し、図5に示された変形例ではエアバッ グカバー14及び連結具20は上記実施例と同じであるが、ベースプレート12 の側壁12aの構造が上記実施例とは異なっている。即ち、上記実施例ではベー スプレート12の側壁12aを縦スリット状の複数(4本)の切欠き12fを介 して複数(5個)の側壁片12eに分割して、各側壁片12eが側壁面と直交す る方向に弾性的に変形しやすくしている。そして、更に左右端部及び中央の側壁 片12e−1は平坦面に構成され、同側壁片12e−1により挟まれる2個の側 壁片12e−2の略中央部には、それぞれ水平方向に延びて連結具20の上記弾 性係着片22bに係着するく字状の係着条112bが上記実施例と同様にして形 成されている。
【0025】 図6に示す変形例はベースプレート12の側壁12aを全体として平坦面に形 成しており、図1に示した実施例と実質的に変わるところはないが、本変形例で は連結具20の上記弾性係着片22bが係着する前記側壁12aの部分に断面が 山形の係着突起12b′′をプレスにより突出成形している。
【0026】 図7は本考案の他の実施例を示すエアバッグモジュールの分解斜視図であり、 図8は同モジュールのベースプレートとエアバッグカバーとの連結に適用される 弾性金属材からなる連結具の拡大斜視図、図9は同連結具の正面図、図10は同 連結具の背面図、図11は同連結具の中央部における断面図、図12は同連結具 によるベースプレートとエアバッグカバーとの連結状態を示す部分断面図である 。なお、上記実施例と実質的に同一の部材には同一の符号を付している。
【0027】 本実施例におけるベースプレート12は、上記実施例と同様に通常の鋼板をプ レス加工して得られる底面の中央に円形開口部12cを有する方形の金属製箱体 からなり、折り畳まれた状態で収納されるエアバッグ11の開口端を前記円形開 口部12cの周縁部と固定枠体15とで挟着支持すると共に、エアバッグ11の 取付け後に図示せぬインフレータのフランジ部が円形の前記開口部12cに支持 固定される。
【0028】 本実施例における上記連結具120も図1に示す実施例と同様にバネ鋼板をプ レス加工して製作され、その構造は特に図8〜図11に明示されているように断 面がコ字状をなして、矩形状平板部121の二つの長辺に沿ってそれぞれ同一方 向に直角に折り曲げられた前後一対の挟持片122を有している。
【0029】 本実施例の最も特徴とする部分は、前後一対の前記挟持片122の先端部から それぞれ内側に斜めに切り起こした弾性切起し片122bが対向して設けられて いる点にあり、更に必要ならば前記弾性切起し片122bの両側にスリット状切 欠き122aを形成し、挟持片122を複数に分割し、弾性変形をしやすくする 。前記弾性切起し片122bの形状は先端を僅かに湾曲させた略J字状断面を有 していることが望ましい。本実施例では、前後一対の前記挟持片122からそれ ぞれ内側に切り起こされた弾性切起し片122bの一方に前記形状を採用すると 共に、他方の弾性切起し片122bは単なる平板状の形状を採用している。こう した形状は特に限定されない。
【0030】 また、ベースプレート12の側壁12aは、図7に示すごとく全体が必ずしも 平坦面に構成されるとは限らず、曲面部分を含む場合もある。その場合には前記 連結具120は同曲面部分を除く平坦部においてベースプレート12とエアバッ グカバー14とを局部的に挟持するように、前記平坦面の長さに応じた長さに設 定することもある。
【0031】 一方、ベースプレート12の周縁側壁12a及びエアバッグカバー14の周縁 立壁14aには、連結具20の前記弾性切起し片122bを係着するための係着 孔112b及び114bが形成されている。ここで本実施例において注目すべき 点は、図1に示した上記実施例のごとく前記周縁側壁12a及び周縁立壁14a にリベット挿通孔を不要としている点にある。これは、本実施例における弾性切 起し片122bと係着孔112b及び114bとの係着構造によれば、弾性切起 し片122bが前記係着孔112b及び114bを貫通状態で係着するため、エ アバッグ11のガス膨張によるエアバッグカバー14の破断展開時においても十 分にその抗力が確保されるためである。
【0032】 以上の構成をもつベースプレート12の周縁側壁12aとエアバッグカバー1 4の周縁立壁14aとを重合状態で連結するには、上記実施例と同様に、まずベ ースプレート12の中央開口部12cの周縁外面にリベット等により固着された エアバッグ11をコンパクトに折り畳んだ状態で、エアバッグ11をエアバッグ カバー14の内部に収容するようにして、ベースプレート12の側壁12aをエ アバッグカバー14の立壁14aの先端面が前記側壁12aの先端縁に形成され たL型フランジ112gに当接するまで同立壁14aの内面に沿って押し込み、 次いで上記連結具120を挟持片122により前記側壁12aと立壁14aを挟 持するように先端から嵌着する。
【0033】 この嵌着時に、前記弾性切起し片122bはそれぞれ弾性的に拡開するように して変形しながら押し込まれ、図12に示すごとくそれぞれの弾性切起し片12 2bが前記側壁12a及び立壁14aに形成された係着孔112b及び114b に前後両面から係着して、ベースプレート12とエアバッグカバー14とを強固 に連結する。
【0034】
以上の説明からも明らかなごとく、本考案のエアバッグ装置におけるベースプ レートとエアバッグカバーとの連結構造によれば、ベースプレートとエアバッグ カバーとの固定手段として専用の連結具を採用して一操作でベースプレートとエ アバッグカバーとの連結を可能とし、連結固定の工程数を少なくしたため、同工 程の自動化に容易に対応できるようになるばかりでなく、リベット等による固着 手段を排除して部品点数の減少も図ることができるため、コストの著しい低減に つながり、しかも予備的な或いは本格的な固定機能が十分に発揮されるものであ り、たとえ折畳状態のエアバッグによる反発力がベースプレートに作用しても、 少なくとも仮固定を確実なものとし、或いは仮固定の工程を経ることなく一操作 で強力な連結が可能となり、生産性も著しく向上させることができる。
【図1】本考案の代表的な実施例であるベースプレート
とエアバッグカバーの連結構造例を示す分解斜視図であ
る。
とエアバッグカバーの連結構造例を示す分解斜視図であ
る。
【図2】同連結構造の要部を示す断面図である。
【図3】同ベースプレートとカバーの連結状態を外側か
ら見た部分斜視図である。
ら見た部分斜視図である。
【図4】同ベースプレートとカバーの連結状態を内側か
ら見た部分斜視図である。
ら見た部分斜視図である。
【図5】同ベースプレートとエアバッグカバーの連結構
造の変形例を部分的に示す分解斜視図である。
造の変形例を部分的に示す分解斜視図である。
【図6】同ベースプレートとエアバッグカバーの連結構
造の更に他の変形例を部分的に示す分解斜視図である。
造の更に他の変形例を部分的に示す分解斜視図である。
【図7】本考案の他の代表的な実施例である連結構造例
を示す分解斜視図である。
を示す分解斜視図である。
【図8】同実施例に採用される連結具の一例を示す拡大
斜視図である。
斜視図である。
【図9】同連結具の正面図である。
【図10】同連結具の背面図である。
【図11】同連結具の中央部断面図である。
【図12】同実施例の連結具によるベースプレートとエ
アバッグカバーの連結状態を示す部分断面図である。
アバッグカバーの連結状態を示す部分断面図である。
【図13】従来のエアバッグモジュールの分解斜視図で
ある。
ある。
12 ベースプレート 12a,112a 側壁 12b,12b′ 係着条 12b′′ 係着突起 12c 開口部 12d リベット挿通孔 12f 切欠き 13 ボス部 14,114 エアバッグカバー 14a,114a 立壁 14b 係着突起 14c リベット挿通孔 15 固定枠体 20,120 連結具 21,121 矩形状平板部 22,122 挟持片 22a,122a 切欠き 22b 弾性係着片 22c 平板部 22d リベット挿通孔 112b 係着孔 112d 切欠き 112e-1,112e-2 側壁片 112g フランジ 114b 係着孔 122b 弾性切起し片
Claims (1)
- 【請求項1】 ベースプレートの周縁側壁部とエアバッ
グカバーの周縁立壁部との連結構造であって、弾性を有
する金属板材から構成され、全体形状がベースプレート
の前記側壁部及びエアバッグカバーの前記立壁部を重合
状態で局部的に或いは全体的に包持する略コ字状の断面
を有すると共に、その対向する挟持片に弾性係着部が形
成されてなる連結具と、同連結具に重合状態で嵌合され
ると共に、それぞれに前記弾性係着片に係着する係着部
を有するベースプレートの側壁部及びエアバッグカバー
の立壁部との組合せからなることを特徴とするベースプ
レートとエアバッグカバーの連結構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993044268U JP2576673Y2 (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | ベースプレートとエアバッグカバーとの連結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993044268U JP2576673Y2 (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | ベースプレートとエアバッグカバーとの連結構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0713613U true JPH0713613U (ja) | 1995-03-07 |
JP2576673Y2 JP2576673Y2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=12686775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993044268U Expired - Lifetime JP2576673Y2 (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | ベースプレートとエアバッグカバーとの連結構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2576673Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014203683A1 (ja) * | 2013-06-19 | 2014-12-24 | タカタ株式会社 | エアバッグ装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4816058U (ja) * | 1971-07-07 | 1973-02-23 | ||
JPH0556675U (ja) * | 1992-01-10 | 1993-07-27 | 株式会社東海理化電機製作所 | エアバッグ用パッドの取付構造 |
-
1993
- 1993-08-12 JP JP1993044268U patent/JP2576673Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2576673Y2 (ja) | 1998-07-16 |
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