JPH07135671A - 直交変換符号化装置 - Google Patents

直交変換符号化装置

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JPH07135671A
JPH07135671A JP28321193A JP28321193A JPH07135671A JP H07135671 A JPH07135671 A JP H07135671A JP 28321193 A JP28321193 A JP 28321193A JP 28321193 A JP28321193 A JP 28321193A JP H07135671 A JPH07135671 A JP H07135671A
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JP
Japan
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signal
block
quantization
compression rate
circuit
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Application number
JP28321193A
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English (en)
Inventor
Shigeru Awamoto
繁 粟本
Shoichi Nishino
正一 西野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は映像信号の高能率符号化に用いられ
る直交変換符号化装置に関するもので、画質劣化が視覚
的に分かりやすいブロックの圧縮率を低くしたり、逆に
画質劣化が視覚的に分かりにくいブロックの圧縮率を高
くしたりすることで、画面全体としての画質を向上させ
ることが可能な直交変換符号化装置を提供することを目
的とする。 【構成】 入力されたブロックを直交変換する直交変換
器11と、入力されたブロックの赤色の彩度を検出するR
−Y検査回路12と、R−Y検査回路12出力により量子化
の圧縮率を制御する量子化制御回路13と、直交変換器11
の出力と量子化制御回路13の出力とを入力として所定の
大きさのデータ量になるようビット圧縮する符号化器14
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号を記録や伝送
をする際に、視覚的画質劣化を軽減させてデータ量を削
減する直交変換符号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、映像信号は情報量が非常に大き
いため記録もしくは伝送を行なうにあたって、高能率符
号化によって画質劣化が視覚的に目だたないように情報
量を削減する方法が用いられる。この方法のひとつに直
交変換符号化を行なう直交変換符号化装置がある。
【0003】図6はこの従来の直交変換符号化装置の構
成を示すブロック図である。以下その動作について図6
を参照しながら説明する。図6において、1は入力端
子、2は直交変換器、3は符号化器、4は出力端子であ
る。また、符号化器3は、並び換え回路5、量子化器
6、量子化選択回路7および符号化回路8から成る。
【0004】まず、入力端子1から入力された所定の大
きさの映像信号のブロックは直交変換器2で直交変換さ
れ、直交変換係数から成るブロックとなる。次に、符号
化器3では、並び換え回路5により符号化するために係
数並びを変更し、量子化器6で、前記直交変換係数をあ
るステップ幅で量子化する。量子化選択回路7は量子化
器6の出力の量子化後のデータ量を所望のデータ量に納
めるために適するステップ幅を持つ量子化係数を選択す
る。符号化回路8は、符号化した符号語の発生頻度の高
い符号ほど短い符号語を割り当て、符号化データとして
出力端子4から出力される。
【0005】図7は、並べ換え回路5の動作を説明する
ための直交変換器2の出力Aと並び換え回路5の出力B
の1ブロックの係数の並びを示している。図7に示す係
数並びは、直交変換器2が2次元直交変換の手法とし、
そのブロックは水平4画素、垂直4画素のブロックサイ
ズを持つものとする。よって、図7の信号Aでは水平4
係数、垂直4係数の16係数で1ブロックを構成する。
【0006】図7のブロックにおいて、各係数が表わす
周波数成分は、左側ほど水平方向の低域に対応し、上方
ほど垂直方向の低域に対応するものとする。そして、並
び換え回路5において、2次元直交変換に対する符号化
のために、図7の信号Bの係数並びに示すようなジグザ
グスキャンと言われる2次元周波数的に低域から高域の
並びに並び換える。これは、直流成分を含む低域成分ほ
ど視覚に対する影響が大きいためで、低域ほど重要な成
分として扱うためである。
【0007】そのため、量子化器6の出力が所望のデー
タ量になるように、量子化選択器7の出力の量子化のた
めのステップ幅(量子化係数)を直交変換係数の低域の
方から順に大きくしていけばよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の構成では以下に示す問題点を有している。従来
例の直交変換符号化装置において、符号化によるデータ
量は、一般的に数ブロックをひとつの単位として所定の
量に納まるように量子化を行う。そのため、平均的に低
周波成分を重要な情報として保護することになり、低域
から高域まで直交変換係数の分布が広がるものやデータ
量の大きいブロックや赤色の彩度の高いブロック等、視
覚的に重要なブロックに十分なデータ量が割当てられず
画質を劣化させていた。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、画質劣化が視覚的に分かりやすいブロックの圧縮率
を低くし、逆に画質劣化が視覚的に分かりにくいブロッ
クの圧縮率を高めてその分のデータ量を他のブロックに
割り当てることで、画面全体としての画質を改善するこ
とが可能な直交変換符号化装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の直交変換符号化装置は、映像信号を輝度信号
であるY信号と2つの色差信号R−Y信号,B−Y信号
毎に所定の大きさにブロック化したディジタル信号を入
力し、入力された前記ディジタル信号をブロック毎に直
交変換する直交変換器と、前記入力されたディジタル信
号のR−Y信号のブロック内の信号値を検査するR−Y
検査回路と、前記R−Y検査回路結果により量子化での
圧縮率を制御する制御信号を出力する量子化制御回路
と、前記直交変換器の出力と、前記量子化制御回路の出
力とを入力として、前記直交変換器出力が所定の大きさ
のデータ量になるように圧縮率を制御して量子化を行い
符号化する符号化器とを少なくとも備えた構成である。
【0011】また、映像信号を輝度信号であるY信号と
2つの色差信号R−Y信号,B−Y信号毎に所定の大き
さにブロック化したディジタル信号を入力し、入力され
た前記ディジタル信号をブロック毎に直交変換する直交
変換器と、前記入力されたディジタル信号のB−Y信号
のブロック内の信号値を検査するB−Y検査回路と、前
記B−Y検査回路結果により量子化での圧縮率を制御す
る制御信号を出力する量子化制御回路と、前記直交変換
器の出力と、前記量子化制御回路の出力とを入力とし
て、前記直交変換器出力が所定の大きさのデータ量にな
るように圧縮率を制御して量子化を行い符号化する符号
化器とを少なくとも備えた構成である。
【0012】また、映像信号を輝度信号であるY信号と
2つの色差信号R−Y信号,B−Y信号毎に所定の大き
さにブロック化したディジタル信号を入力し、入力され
た前記ディジタル信号をブロック毎に直交変換する直交
変換器と、前記入力されたディジタル信号のR−Y信号
のブロック内で、所定の閾値以上の信号レベルの画素を
有意画素とし、該有意画素が所定個数以上ある場合に有
意ブロックと判定するR−Yレベル検査回路と、前記R
−Y信号のブロック内で、前記有意画素のR−Y信号ブ
ロック内での存在位置を検査するR−Y位置検査回路
と、前記有意ブロックと判定されたR−Y信号のブロッ
クを通常よりも低い圧縮率で量子化するように制御し、
さらに前記R−Y位置検査回路の検査結果をもとに、前
記有意画素が所定個数以上存在するエリアと画面上で同
じ位置関係にあるY信号ブロックについても通常よりも
低い圧縮率で量子化するように制御信号を出力する量子
化制御回路と、前記直交変換器の出力と、前記量子化制
御回路の出力とを入力として、前記直交変換器出力が所
定の大きさのデータ量になるように圧縮率を制御して量
子化を行う量子化器とを少なくとも備えた構成である。
【0013】また、映像信号を所定の大きさにブロック
化したディジタル信号を入力し、入力された前記ディジ
タル信号をブロック毎に直交変換する直交変換器と、前
記直交変換器の出力の直交変換係数をブロック毎に所定
の演算を行う演算回路と、該演算回路での演算結果の値
の小さいブロックほど通常よりもより低い圧縮率で量子
化を行い、さらに前記演算結果が所定の値以上のブロッ
クについても通常よりもより低い圧縮率で量子化を行う
ように量子化での圧縮率を制御する制御信号を出力する
量子化制御回路と、前記直交変換器の出力と前記量子化
制御回路の出力とを入力として所定の大きさのデータ量
になるよう量子化を行い符号化する符号化器とを少なく
とも備えた構成である。
【0014】
【作用】本発明は上記した構成により、R−Y信号ブロ
ックで画質劣化が視覚的に分かりやすい赤色の彩度の高
いものおよび画面上で前記ブロックと同じ位置の赤色信
号成分を含むY信号ブロックの圧縮率を低くしたり、ま
た画像のエッジ部分に対応する直交変換係数の大きいブ
ロックの圧縮率を低くしたり、逆にB−Y信号ブロック
で画質劣化が視覚的に分かりにくい黄色の色相のブロッ
クの圧縮率を高くしたりすることで、画面全体としての
画質を向上させながらデータ量の制御が可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について、図面
を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施例
における直交変換符号化装置の構成を示すブロック図で
ある。
【0016】図1において、10はブロック化された映
像信号を入力する入力端子、11は直交変換を施す直交
変換器、12は入力された画像信号のブロックのうちの
R−Y信号ブロックに対して、有意ブロックであるかど
うかを検査するR−Y検査回路、13はR−Y検査回路
12で有意ブロックと判定されたブロックに対する量子
化制御用の制御信号を出力する量子化制御回路、14は
並び換え回路20、量子化器21、量子化選択回路22
および符号化回路23からなる符号化器、15は符号化
器14の出力の符号化信号を出力する出力端子である。
【0017】以上のように構成された第1の実施例であ
る直交変換符号化装置について、以下その動作を説明す
る。入力端子10から順次入力された所定の大きさのブ
ロックのディジタル映像信号は直交変換器11で直交変
換され、直交変換係数からなるブロックとなり、符号化
器14に入力される。
【0018】一方、R−Y検査回路12は、入力端子1
0に入力された映像信号のうち、R−Y信号のブロック
についてその内容を検査する。R−Y信号は、中間値信
号レベルより大きいレベルの時は赤色の色相となり、中
間値信号レベルより小さい時は緑色の色相となる。そし
て高彩度の赤色は人間の目の感度が高く、他の色の場合
と比較して画質劣化度合いが同程度であっても劣化が非
常に目につきやすい。
【0019】従って、R−Y検査回路12は入力された
R−Y信号ブロックが高彩度の赤色を含むかどうかを検
査し、所定値以上であればそのブロックを有意ブロック
とする。上記検査における判定法としては、例えばR−
Y信号ブロック内の画素について、目につく赤色となる
ところの所定の閾値以上のレベルの画素が所定個数以上
であれば、そのブロックを有意ブロックとすればよい。
【0020】量子化制御回路13は、R−Y検査回路1
2によって有意ブロックと判定されたR−Y信号ブロッ
クを、通常時における圧縮率よりも低い圧縮率で量子化
を行うように符号化器14を制御する。また、Y信号に
も赤色成分が含まれており、赤色の彩度の高い部分にお
いては、Y信号の劣化も目につく。従って量子化制御回
路13で、有意ブロックと判定されたR−Y信号ブロッ
クとともにその有意ブロックと画面上で同位置のY信号
ブロックも通常時における圧縮率よりも低い圧縮率で量
子化を行うように符号化器14を制御すれば、いっそう
効果的である。
【0021】以上説明したように、本実施例によれば、
R−Y検査回路12で効率よく有意ブロックを決定し、
有意ブロックと判定されたR−Y信号ブロックさらには
有意ブロックと画面上で同位置のY信号ブロックを通常
の符号化処理での圧縮率よりも低い圧縮率とすること
で、視覚的に大きな画質改善を図ることができ、画面全
体としての画質劣化を軽減することが可能となる。
【0022】次に、本発明の第2の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図2は本発明の第2の実施
例における直交変換符号化装置の構成を示すブロック図
である。
【0023】図2において、30はブロック化された映
像信号を入力する入力端子、31は直交変換を施す直交
変換器、32は入力された画像信号のブロックのうちの
B−Y信号ブロックに対して、無意ブロックであるかど
うかを検査するB−Y検査回路、33はB−Y検査回路
32で無意ブロックと判定されたブロックに対する量子
化制御用の制御信号を出力する量子化制御回路、34は
第1の実施例と同様に並び換え回路40、量子化器4
1、量子化選択回路42および符号化回路43からなる
符号化器、35は符号化器34の出力の符号化信号を出
力する出力端子である。
【0024】以上のように構成された第2の実施例であ
る直交変換符号化装置について、以下その動作を説明す
る。まず、入力端子30から順次入力された所定の大き
さのブロックのディジタル映像信号は直交変換器31で
直交変換され、直交変換係数からなるブロックとなり、
符号化器34に入力される。
【0025】一方、B−Y検査回路32は、入力端子3
0に入力された映像信号のうち、B−Y信号のブロック
についてその内容を検査する。B−Y信号は、中間値信
号レベルより大きいレベルの時は青色の色相となり、中
間値信号レベルより小さい時は黄色の色相となる。そし
てB−Y信号はY信号やR−Y信号と比較して相対的に
人間の目の感度が低く、圧縮率を高くする手法が行われ
ることがあるが、黄色方向の色相の場合、さらに画質劣
化が目につきにくい。
【0026】従って、B−Y検査回路32は入力された
B−Y信号ブロックが黄色方向の色相であるかどうかを
検査し、所定値を満足すればそのブロックを無意ブロッ
クとする。上記検査における判定法としては、例えばB
−Y信号ブロック内の画素について、黄色方向の色相の
画素が所定個数以上であるか、または青色方向の色相の
画素が所定個数以下であれば、そのブロックを無意ブロ
ックとすればよい。
【0027】量子化制御回路33は、B−Y検査回路3
2によって無意ブロックと判定されたB−Y信号ブロッ
クを、通常時における圧縮率よりも高い圧縮率で量子化
を行うように符号化器34を制御する。
【0028】以上説明したように、本実施例によれば、
B−Y検査回路32で効率よく無意ブロックを決定し、
無意ブロックと判定されたB−Y信号ブロックを通常の
符号化処理での圧縮率よりも高い圧縮率とすることで、
余った符号量を他の重要な部分に回すことができ、視覚
的に大きな画質改善を図ることができ、画面全体として
の画質劣化を軽減することが可能となる。
【0029】以下、本発明の第3の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図3は本発明の第3の実施
例における直交変換符号化装置の構成を示すブロック図
である。
【0030】図3において、50はブロック化された映
像信号を入力する入力端子、51は直交変換を施す直交
変換器、52は入力された画像信号のブロックのうちの
R−Y信号ブロックに対して有意ブロックであるかどう
かを検査するR−Yレベル検査回路、53は有意画素の
存在位置を検査するR−Y位置検査回路、54はR−Y
レベル検査回路52で有意ブロックと判定されたブロッ
クに対する量子化制御用の制御信号およびR−Y位置検
査回路53での結果をもとにY信号ブロックに対する量
子化制御用の制御信号を出力する量子化制御回路、55
は第1の実施例と同様に並び換え回路60、量子化器6
1、量子化選択回路62および符号化回路63からなる
符号化器、56は符号化器55の出力の符号化信号を出
力する出力端子である。
【0031】以上のように構成された第3の実施例であ
る直交変換符号化装置について、以下その動作を説明す
る。まず、入力端子50から順次入力された所定の大き
さのブロックのディジタル映像信号は直交変換器51で
直交変換され、直交変換係数からなるブロックとなり、
符号化器54に入力される。
【0032】一方、R−Yレベル検査回路52は、入力
端子50に入力された映像信号のうち、R−Y信号のブ
ロックについてその内容を検査する。前述したように、
高彩度の赤色は人間の目の感度が高く、他の色の場合と
比較して画質劣化度合いが同程度であっても劣化が非常
に目につきやすい。従って、R−Y検査回路52は入力
されたR−Y信号ブロック内で、所定の閾値以上の信号
レベルの画素を有意画素とし、該有意画素が所定個数以
上ある場合に有意ブロックと判定する。
【0033】量子化制御回路54は、R−Yレベル検査
回路52によって有意ブロックと判定されたR−Y信号
ブロックを、通常時における圧縮率よりも低い圧縮率で
量子化を行うように符号化器55を制御する。
【0034】また、Y信号にも赤色成分が含まれてお
り、赤色の彩度の高い部分においては、Y信号の劣化も
目につく。従って量子化制御回路54で、有意ブロック
と判定されたR−Y信号ブロックとともにその有意ブロ
ックと画面上で同位置のY信号ブロックも通常時におけ
る圧縮率よりも低い圧縮率で量子化を行うように符号化
器55を制御する。
【0035】ただし、通常の映像信号では輝度信号と色
差信号の標本化周波数が異なっており、例えば輝度信号
の標本化周波数に対し色差信号の標本化周波数が1/2
で、垂直方向に線順次された4:2:0信号の場合、輝
度信号(Y信号)のブロックと色差信号(R−Y,B−
Y信号)のブロックの関係は、図4(a)に示すよう
に、4個の輝度信号のブロックに対し色差信号1個の大
きさとなる。また、図4(b)は、輝度信号の標本化周
波数に対し色信号の標本化周波数が1/4とする4:
1:1信号の場合を示している。
【0036】この様な場合、R−Y信号のブロックと同
位置のY信号ブロック、すなわち、例えば図4(a)に
おいて、Y1,Y2,Y3,Y4すべてのブロックの圧
縮率を低くするのは効率的でない場合が生じる。例えば
図4(a)で有意ブロックと判定されたR−Y信号ブロ
ック内の有意画素がY信号ブロックのY1の位置に集中
して存在していた場合、Y1のブロックのみ圧縮率を低
くすればよく、Y2,Y3,Y4のブロックまで圧縮率
を低くしてしまうことは無駄な符号量の増加を招いてし
まうことになる。
【0037】従って本実施例では、R−Yレベル検査回
路52で有意画素と判定された画素が、R−Y信号ブロ
ック中でどの位置に存在するかをR−Y位置検査回路5
3で検査し、その結果をもとに有意画素が所定個数以上
集中して存在するエリアと画面上で同じ位置関係にある
Y信号ブロックのみ(例えばY1のみ)の圧縮率を低く
するように量子化制御回路54で符号化器55を制御す
る。
【0038】以上説明したように、本実施例によればR
−Yレベル検査回路52で効率よく有意ブロックを決定
し、有意ブロックと判定されたR−Y信号ブロックさら
にはR−Y信号の有意画素が集中している部分と画面上
で同位置のY信号ブロックを通常の符号化処理での圧縮
率よりも低い圧縮率とすることで、不必要な部分を保護
してしまうことなく、無駄なく効率的に視覚的画質改善
を図ることができ、画面全体としての画質劣化を軽減す
ることが可能となる。
【0039】次に、本発明の第4の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図5は本発明の第4の実施
例における直交変換符号化装置の構成を示すブロック図
である。
【0040】図5において、70はブロック化された映
像信号を入力する入力端子、71は直交変換を施す直交
変換器、72は直交変換器71の出力の直交変換係数を
ブロック毎に所定の演算を行う演算回路、73は演算回
路72での演算結果により量子化での圧縮率を制御する
制御信号を出力する量子化制御回路、74は第1の実施
例と同様に並び換え回路80、量子化器81、量子化選
択回路82および符号化回路83からなる符号化器、7
5は符号化器74の出力の符号化信号を出力する出力端
子である。
【0041】以上のように構成された第4の実施例であ
る直交変換符号化装置について、以下その動作を説明す
る。まず、入力端子70から順次入力された所定の大き
さのブロックのディジタル映像信号は直交変換器71で
直交変換され、直交変換係数からなるブロックとなり、
符号化器74に入力される。
【0042】一方、演算回路72は前記直交変換係数に
対し、ブロック毎に所定の演算を行い、指標値を求め
る。指標値としては、直交変換係数のAC成分の絶対値
和やAC成分の絶対値での最大値等が適している。
【0043】前記指標値が小さい部分は画像内容では壁
や空等の比較的平坦な部分であり、直交変換係数のレベ
ルが小さいものが多く、高圧縮率で圧縮すると量子化後
の係数がほとんど0になってしまい圧縮による歪みが目
立ちやすい。
【0044】また逆に前記指標値が大きい部分は画像の
エッジ部分や文字等ダイナミックレンジが大きい部分で
あり、直交変換におけるブロック歪みが集中的に発生
し、視覚的に大きな画質劣化を生じる。
【0045】従って、量子化制御回路73で前記指標値
が第1の所定の閾値以下の場合および第2の所定の閾値
以上の場合のブロックに対しては、それぞれ通常よりも
低い圧縮率で量子化を行うように符号化器74を制御す
る。
【0046】以上説明したように、本実施例によれば、
視覚的に劣化の目立つところの画像の平坦部およびエッ
ジ部をともに通常よりも低い圧縮率として保護すること
で、視覚的に大きな画質改善を図ることができ、画面全
体としての画質劣化を軽減することが可能となる。
【0047】なお、本発明の実施例すべてにおいて、直
交変換されるブロック信号のブロックサイズは、8×8
画素や16×16画素のブロックサイズ等どのようなも
のであってもよい。さらに、水平垂直の2次元直交変換
ではなく、3次元の直交変換の場合でもよい。また、直
交変換はDCT変換、アダマール変換等どのようなもの
であってもよい。
【0048】また、入力信号をY,R−Y,B−Yとし
たが、例えば、ハイビジョン信号の規格であるY,PR
PBであっても、またそれ以外であっても何等変わりはな
い。また、閾値を複数設定し、圧縮率を低くしたり高く
したりする度合を段階的にすれば、よりきめの細かい制
御ができる。また、R−Y信号、B−Y信号の両方を同
時に検査してその結果をもとに量子化制御を行えば、さ
らに効率的な制御ができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明は、R−Y信号ブロ
ックで画質劣化が視覚的に分かりやすい赤色の彩度の高
いものおよび画面上で前記ブロックと同じ位置の赤色信
号成分を含むY信号ブロックの圧縮率を低くしたり、ま
た画像のエッジ部分に対応する直交変換係数の大きいブ
ロックの圧縮率を低くしたり、逆にB−Y信号ブロック
で画質劣化が視覚的に分かりにくい黄色の色相のブロッ
クの圧縮率を高くしたりすることで、画面全体としての
画質を向上させながらデータ量の制御が可能となり、簡
単な回路で大きな効果が得られるため、その実用的効果
は非常に大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における直交変換符号化
装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施例における直交変換符号化
装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の第3の実施例における直交変換符号化
装置の構成を示すブロック図
【図4】第3の実施例における輝度信号と色差信号との
ブロックの関係を示す概念図
【図5】本発明の第4の実施例における直交変換符号化
装置の構成を示すブロック図
【図6】従来の直交変換符号化装置の構成を示すブロッ
ク図
【図7】従来の直交変換符号化装置の動作を説明するた
めのブロックの係数の並びを示す概念図
【符号の説明】
11 直交変換器 12 R−Y検査回路 13 量子化制御回路 14 符号化器 20 並び換え回路 21 量子化器 22 量子化選択器 23 符号化回路 32 B−Y検査回路 52 R−Yレベル検査回路 53 R−Y位置検査回路 72 演算回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号を輝度信号であるY信号と2つの
    色差信号R−Y信号,B−Y信号毎に所定の大きさにブ
    ロック化したディジタル信号を入力し、入力された前記
    ディジタル信号をブロック毎に直交変換する直交変換器
    と、前記入力されたディジタル信号のR−Y信号のブロ
    ック内の信号値を検査するR−Y検査回路と、前記R−
    Y検査回路の検査結果により量子化での圧縮率を制御す
    る制御信号を出力する量子化制御回路と、前記直交変換
    器の出力と、前記量子化制御回路の出力とを入力とし
    て、前記直交変換器出力が所定の大きさのデータ量にな
    るように圧縮率を制御して量子化を行い符号化する符号
    化器とを少なくとも備えた直交変換符号化装置。
  2. 【請求項2】R−Y検査回路は、R−Y信号のブロック
    内の信号値が赤色方向に彩度の高い場合に、被検査ブロ
    ックを有意ブロックとし、量子化制御回路は有意ブロッ
    クに対して通常よりも低い圧縮率で量子化を行うように
    制御する請求項1記載の直交変換符号化装置。
  3. 【請求項3】R−Y検査回路は、R−Y信号のブロック
    内の信号値が赤色方向に彩度の高い場合に、被検査ブロ
    ックを有意ブロックとし、量子化制御回路は前記有意ブ
    ロックおよび有意ブロックと画面上で同じ位置関係にあ
    る前記Y信号のブロックに対して、通常よりも低い圧縮
    率で量子化を行うように制御する請求項1記載の直交変
    換符号化装置。
  4. 【請求項4】映像信号を輝度信号であるY信号と2つの
    色差信号R−Y信号,B−Y信号毎に所定の大きさにブ
    ロック化したディジタル信号を入力し、入力された前記
    ディジタル信号をブロック毎に直交変換する直交変換器
    と、前記入力されたディジタル信号のB−Y信号のブロ
    ック内の信号値を検査するB−Y検査回路と、前記B−
    Y検査回路の検査結果により量子化での圧縮率を制御す
    る制御信号を出力する量子化制御回路と、前記直交変換
    器の出力と、前記量子化制御回路の出力とを入力とし
    て、前記直交変換器出力が所定の大きさのデータ量にな
    るように圧縮率を制御して量子化を行い符号化する符号
    化器とを少なくとも備えた直交変換符号化装置。
  5. 【請求項5】B−Y検査回路は、B−Y信号のブロック
    内の信号値が黄色の色相である場合に、被検査ブロック
    を無意ブロックとし、量子化制御回路は前記無意ブロッ
    クに対して通常よりも高い圧縮率で量子化を行うように
    制御する請求項4記載の直交変換符号化装置。
  6. 【請求項6】映像信号を輝度信号であるY信号と2つの
    色差信号R−Y信号,B−Y信号毎に所定の大きさにブ
    ロック化したディジタル信号を入力し、入力された前記
    ディジタル信号をブロック毎に直交変換する直交変換器
    と、前記入力されたディジタル信号のR−Y信号のブロ
    ック内で、所定の閾値以上の信号レベルの画素を有意画
    素とし、この有意画素が所定個数以上ある場合に有意ブ
    ロックと判定するR−Yレベル検査回路と、前記R−Y
    信号のブロック内で、前記有意画素のR−Y信号ブロッ
    ク内での存在位置を検査するR−Y位置検査回路と、前
    記有意ブロックと判定されたR−Y信号のブロックを通
    常よりも低い圧縮率で量子化するように制御し、さらに
    前記R−Y位置検査回路の検査結果をもとに、前記有意
    画素が所定個数以上存在するエリアと画面上で同じ位置
    関係にあるY信号ブロックについても通常よりも低い圧
    縮率で量子化するように制御信号を出力する量子化制御
    回路と、前記直交変換器の出力と、前記量子化制御回路
    の出力とを入力として、前記直交変換器出力が所定の大
    きさのデータ量になるように圧縮率を制御して量子化を
    行う量子化器とを少なくとも備えた直交変換符号化装
    置。
  7. 【請求項7】映像信号を所定の大きさにブロック化した
    ディジタル信号を入力し、入力された前記ディジタル信
    号をブロック毎に直交変換する直交変換器と、前記直交
    変換器の出力の直交変換係数をブロック毎に所定の演算
    を行う演算回路と、前記演算回路での演算結果の値の小
    さいブロックほど通常よりもより低い圧縮率で量子化を
    行い、さらに前記演算結果が所定の値以上のブロックに
    ついても通常よりもより低い圧縮率で量子化を行うよう
    に量子化での圧縮率を制御する制御信号を出力する量子
    化制御回路と、前記直交変換器の出力と前記量子化制御
    回路の出力とを入力として所定の大きさのデータ量にな
    るよう量子化を行い符号化する符号化器とを少なくとも
    備えた直交変換符号化装置。
  8. 【請求項8】演算回路で直交変換器の出力の直交変換係
    数のブロック毎のAC成分の絶対値和を計算して出力す
    る請求項7記載の直交変換符号化装置。
  9. 【請求項9】演算回路で直交変換器の出力の直交変換係
    数のブロック毎のAC成分の絶対値での最大値を求めて
    出力する請求項7記載の直交変換符号化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5991458A (en) * 1996-08-29 1999-11-23 Fuji Xerox Co., Ltd. Image quality prediction apparatus and method, and image quality control apparatus and method

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