JPH06141182A - 画像フィルタリング装置 - Google Patents
画像フィルタリング装置Info
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- JPH06141182A JPH06141182A JP4168371A JP16837192A JPH06141182A JP H06141182 A JPH06141182 A JP H06141182A JP 4168371 A JP4168371 A JP 4168371A JP 16837192 A JP16837192 A JP 16837192A JP H06141182 A JPH06141182 A JP H06141182A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 画像の高域成分を損ねることなく、JPEG
アルゴリズム等によって生じたブロック化ノイズ等を低
減する。 【構成】 復号化装置30はJPEGアルゴリズムに従
って符号化された符号化画像データ204を復号化す
る。荷重データ演算手段401はハフマン復号化装置4
01から出力された係数データY1〜Y64(2次元空
間周波数で表された画像データ)に重みデータW1〜W
64を乗じた結果を加算し、荷重データを算出する。フ
ィルタリング手段403は荷重データの値に対応したウ
ィンドサイズのフィルタマトリクスを選択する。画像ブ
ロック内に細密な画像が含まれる場合には、荷重データ
の値は大きなものとなるため、ウィンドサイズの小さな
フィルタマトリクスが選択される。よって、フィルタリ
ング手段403は画像の細密な絵柄を損ねることなく、
量子化誤差等により生じたブロック化ノイズを低減する
ことができる。
アルゴリズム等によって生じたブロック化ノイズ等を低
減する。 【構成】 復号化装置30はJPEGアルゴリズムに従
って符号化された符号化画像データ204を復号化す
る。荷重データ演算手段401はハフマン復号化装置4
01から出力された係数データY1〜Y64(2次元空
間周波数で表された画像データ)に重みデータW1〜W
64を乗じた結果を加算し、荷重データを算出する。フ
ィルタリング手段403は荷重データの値に対応したウ
ィンドサイズのフィルタマトリクスを選択する。画像ブ
ロック内に細密な画像が含まれる場合には、荷重データ
の値は大きなものとなるため、ウィンドサイズの小さな
フィルタマトリクスが選択される。よって、フィルタリ
ング手段403は画像の細密な絵柄を損ねることなく、
量子化誤差等により生じたブロック化ノイズを低減する
ことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばJPEG画像圧
縮アルゴリズム等に従い複数ブロック毎に符号化/複合
化することによって生じるノイズおよびその他画像に含
まれるノイズを低減可能な画像フィルタリング装置に関
する。
縮アルゴリズム等に従い複数ブロック毎に符号化/複合
化することによって生じるノイズおよびその他画像に含
まれるノイズを低減可能な画像フィルタリング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】画像データのデータ量をを圧縮する手法
の一つとしてJPEGアルゴリズムによる画像データの
符号化・復号化が知られている。このJPEGアルゴリ
ズムは符号化処理においては、画像データを8×8画素
のブロックに分割し、各ブロック毎にDCT(離散型コ
サイン変換)を行った後、量子化、ハフマン符号化を行
うものである。JPEGにおける複合化処理において
は、この逆の手順に従いハフマン複合化、逆量子化、I
DCT(離散型逆コサイン変換)の処理を行うものであ
る。
の一つとしてJPEGアルゴリズムによる画像データの
符号化・復号化が知られている。このJPEGアルゴリ
ズムは符号化処理においては、画像データを8×8画素
のブロックに分割し、各ブロック毎にDCT(離散型コ
サイン変換)を行った後、量子化、ハフマン符号化を行
うものである。JPEGにおける複合化処理において
は、この逆の手順に従いハフマン複合化、逆量子化、I
DCT(離散型逆コサイン変換)の処理を行うものであ
る。
【0003】上記量子化処理は予め定められた量子化デ
ーブルに基づいて行われ、DCT処理後の係数データに
おける所定範囲内のデータはすべて同一の値のデータに
変換される。このようにして、係数データの桁数を削減
することにより、係数データの総データ量を減少するこ
とができるものである。この量子化処理は不可逆の処理
であるため、量子化されたデータを量子化前のデータに
復元することは不可能なものである。よって、量子化処
理により生じた量子化誤差(量子化ノイズ)を完全に除
去するのは困難である。JPEGアルゴリズムにおいて
は画像を複数のブロックに分割し、各ブロック毎にDC
T、量子化等の処理を行っているため、この量子化ノイ
ズは復号化後の画像において各ブロック間の輝度の差と
して現れることがある。
ーブルに基づいて行われ、DCT処理後の係数データに
おける所定範囲内のデータはすべて同一の値のデータに
変換される。このようにして、係数データの桁数を削減
することにより、係数データの総データ量を減少するこ
とができるものである。この量子化処理は不可逆の処理
であるため、量子化されたデータを量子化前のデータに
復元することは不可能なものである。よって、量子化処
理により生じた量子化誤差(量子化ノイズ)を完全に除
去するのは困難である。JPEGアルゴリズムにおいて
は画像を複数のブロックに分割し、各ブロック毎にDC
T、量子化等の処理を行っているため、この量子化ノイ
ズは復号化後の画像において各ブロック間の輝度の差と
して現れることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなブロック化
ノイズは元の画像には含まれていなかったものであり、
極めて目障りなものである。そこで、ブロック化ノイズ
を低減する手法の一つとして復号化後の画像データに対
してローパスフィルタ等の処理を行うことにより、ブロ
ック化ノイズを低減することが可能であるが、同時に画
像の高域成分(画像の細密な絵柄)が損なわれるという
問題が生じる。
ノイズは元の画像には含まれていなかったものであり、
極めて目障りなものである。そこで、ブロック化ノイズ
を低減する手法の一つとして復号化後の画像データに対
してローパスフィルタ等の処理を行うことにより、ブロ
ック化ノイズを低減することが可能であるが、同時に画
像の高域成分(画像の細密な絵柄)が損なわれるという
問題が生じる。
【0005】
【発明の目的】そこで、本発明は、画像の高域成分を損
ねることなく、JPEGアルゴリズム等によって生じた
ブロック化ノイズ等を低減することを目的としている。
ねることなく、JPEGアルゴリズム等によって生じた
ブロック化ノイズ等を低減することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、図1に示されるように、画像部分を2次元空間周波
数で表した画像データに基づき当該画像部分の高域成分
量を検出する検出手段1と、高域成分量が多い場合には
高域成分量が少ない場合に比べカットオフ周波数を高く
設定し、上記画像部分の2次元空間周波数成分のうち当
該カットオフ周波数よりも高域の2次元空間周波数成分
を低減させるフィルタリング手段2と、を有することを
特徴とする画像フィルタリング装置である。
は、図1に示されるように、画像部分を2次元空間周波
数で表した画像データに基づき当該画像部分の高域成分
量を検出する検出手段1と、高域成分量が多い場合には
高域成分量が少ない場合に比べカットオフ周波数を高く
設定し、上記画像部分の2次元空間周波数成分のうち当
該カットオフ周波数よりも高域の2次元空間周波数成分
を低減させるフィルタリング手段2と、を有することを
特徴とする画像フィルタリング装置である。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明に係る画像フィルタリング
装置においては、検出手段1は2次元空間周波数で表さ
れた画像データ(例えば、DCT変換後の係数データ)
に基づき画像部分の高域成分量を検出する。画像部分が
細密な絵柄等を有している場合には、高域成分量は大き
なものとなる。一方、画像部分が細密な絵柄等を有して
いない場合には、高域成分量は小さなものとなる。フィ
ルタリング手段2は高域成分量が大きい場合にはカット
オフ周波数を高く設定し上記画像部分に対してローパス
フィルタの処理を行う。よって、画像の細密な絵柄を損
ねることなく画像のノイズ部分(ブロック化ノイズ等)
のみを低減することが可能となる。また、高域成分量が
少ない場合には、カットオフ周波数を低下させることに
より、画像部分のノイズ成分を有効に低減できるもので
ある。
装置においては、検出手段1は2次元空間周波数で表さ
れた画像データ(例えば、DCT変換後の係数データ)
に基づき画像部分の高域成分量を検出する。画像部分が
細密な絵柄等を有している場合には、高域成分量は大き
なものとなる。一方、画像部分が細密な絵柄等を有して
いない場合には、高域成分量は小さなものとなる。フィ
ルタリング手段2は高域成分量が大きい場合にはカット
オフ周波数を高く設定し上記画像部分に対してローパス
フィルタの処理を行う。よって、画像の細密な絵柄を損
ねることなく画像のノイズ部分(ブロック化ノイズ等)
のみを低減することが可能となる。また、高域成分量が
少ない場合には、カットオフ周波数を低下させることに
より、画像部分のノイズ成分を有効に低減できるもので
ある。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る画像フィルタ
リング装置を図2〜図9を参照して説明する。
リング装置を図2〜図9を参照して説明する。
【0009】図2は本実施例に係る画像フィルタリング
装置40を、符号化装置20、復号化装置30、に適用
して示したブロック図である。符号化装置20は画像デ
ータをJPEGアルゴリズムに従い圧縮符号化するもの
であり、復号化装置30は圧縮符号化された画像データ
を復号化するものである。そして、フィリタリング装置
40は復号化された画像データ中のブロック化ノイズを
除去する機能を備えている。
装置40を、符号化装置20、復号化装置30、に適用
して示したブロック図である。符号化装置20は画像デ
ータをJPEGアルゴリズムに従い圧縮符号化するもの
であり、復号化装置30は圧縮符号化された画像データ
を復号化するものである。そして、フィリタリング装置
40は復号化された画像データ中のブロック化ノイズを
除去する機能を備えている。
【0010】符号化装置20において、画像ファイリン
グシステム201は複数の画像データが書き込まれた磁
気ディスク、光磁気ディスク等を備えており、静止画像
の検索が可能な構成となっている。JPEG符号化装置
202は画像ファイリングシシステム201から出力さ
れた画像データ203に対してJPEGアルゴリズムに
従い、DCT処理(離散型コサイン変換)、量子化処
理、ハフマン符号化処理を行うものである。
グシステム201は複数の画像データが書き込まれた磁
気ディスク、光磁気ディスク等を備えており、静止画像
の検索が可能な構成となっている。JPEG符号化装置
202は画像ファイリングシシステム201から出力さ
れた画像データ203に対してJPEGアルゴリズムに
従い、DCT処理(離散型コサイン変換)、量子化処
理、ハフマン符号化処理を行うものである。
【0011】細述すれば、JPEG符号化装置202
は、RGBあるいはYMCK等により表されたカラーの
画像データ203は、3つのコンポーネント、すなわち
輝度データYと2つの色差データCr、Cbとに分離す
る。輝度データYは画像の明度を表す信号であり、色差
データCr、Cbは画像の色度を表す信号である。色差デ
ータCr、Cbは一般に、R−Y、B−Yのデータを用い
て表される。また、NTSC信号におけるI信号(シア
ン系の色を表す)およびQ信号(マゼンタ系の色を表
す)を用いることも可能である。上記色差データCr、
Cbは画像のX軸方向にそれぞれサブサンプリングさ
れ、サブサンブリング後の色差データCr、Cbの周波数
帯域は元の色差データCr、Cbに対して約半分となる。
人間の目は画像の色成分の細部を判断するのは困難であ
るため、このように色差データCr、Cbの周波数帯域を
制限したとしても視覚上の差異は少ないものである。例
えば、画像データ203のうちの16×8画素のブロッ
クは、8×8からなる2個の輝度データYと、それぞれ
8×8からなる色差データCr、Cbと、に分離される。
は、RGBあるいはYMCK等により表されたカラーの
画像データ203は、3つのコンポーネント、すなわち
輝度データYと2つの色差データCr、Cbとに分離す
る。輝度データYは画像の明度を表す信号であり、色差
データCr、Cbは画像の色度を表す信号である。色差デ
ータCr、Cbは一般に、R−Y、B−Yのデータを用い
て表される。また、NTSC信号におけるI信号(シア
ン系の色を表す)およびQ信号(マゼンタ系の色を表
す)を用いることも可能である。上記色差データCr、
Cbは画像のX軸方向にそれぞれサブサンプリングさ
れ、サブサンブリング後の色差データCr、Cbの周波数
帯域は元の色差データCr、Cbに対して約半分となる。
人間の目は画像の色成分の細部を判断するのは困難であ
るため、このように色差データCr、Cbの周波数帯域を
制限したとしても視覚上の差異は少ないものである。例
えば、画像データ203のうちの16×8画素のブロッ
クは、8×8からなる2個の輝度データYと、それぞれ
8×8からなる色差データCr、Cbと、に分離される。
【0012】そして、2個の輝度データYの各ブロック
に対してDCT等の直交関数変換処理を行い、8×8の
係数データよりなるブロックに変換するものである。同
様に、色差データCr、Cbの各ブロックは、8×8の係
数データよりなるブロックに変換される。
に対してDCT等の直交関数変換処理を行い、8×8の
係数データよりなるブロックに変換するものである。同
様に、色差データCr、Cbの各ブロックは、8×8の係
数データよりなるブロックに変換される。
【0013】このようにして、得られた輝度データY、
色差データCr、Cbの各係数データを図4に示す。この
図において、41はDCT処理後における輝度データY
の1ブロック分の係数データを表し、42および43は
DCT処理後における色差データCr、Cbの1ブロック
分の係数データを表している。係数データY1は当該ブ
ロック内の輝度の直流成分を表しており、係数データY
2〜Y64は交流成分を表している。すなわち、当該ブ
ロックの周波数成分の低域成分から高域成分の順に、係
数データY1〜Y64が並ぶものである。同様に、係数
データCr1〜Cr64および色差データCbの係数デー
タCb1〜Cb64は低域成分から高域成分へと順に並ん
でいる。
色差データCr、Cbの各係数データを図4に示す。この
図において、41はDCT処理後における輝度データY
の1ブロック分の係数データを表し、42および43は
DCT処理後における色差データCr、Cbの1ブロック
分の係数データを表している。係数データY1は当該ブ
ロック内の輝度の直流成分を表しており、係数データY
2〜Y64は交流成分を表している。すなわち、当該ブ
ロックの周波数成分の低域成分から高域成分の順に、係
数データY1〜Y64が並ぶものである。同様に、係数
データCr1〜Cr64および色差データCbの係数デー
タCb1〜Cb64は低域成分から高域成分へと順に並ん
でいる。
【0014】さらに、JPEG符号化装置202は係数
データY1〜Y64、Cr1〜Cr64、Cb1〜Cb64
を量子化する。量子化処理は予め定められたステップ関
数等を用いた量子化テーブルに従い行われ、所定範囲内
の値の係数データはすべて同一値のデータに変換され
る。この量子化処理の際に、量子化ノイズ(量子化誤
差)が生じ、この量子化ノイズは復号化処理後の画像に
おいてブロック化ノイズとなって現れる。続いて、量子
化処理後の係数データY1〜Y64、Cr1〜Cr64、
Cb1〜Cb64に対してハフマン符号化処理が行われる
構成となっている。
データY1〜Y64、Cr1〜Cr64、Cb1〜Cb64
を量子化する。量子化処理は予め定められたステップ関
数等を用いた量子化テーブルに従い行われ、所定範囲内
の値の係数データはすべて同一値のデータに変換され
る。この量子化処理の際に、量子化ノイズ(量子化誤
差)が生じ、この量子化ノイズは復号化処理後の画像に
おいてブロック化ノイズとなって現れる。続いて、量子
化処理後の係数データY1〜Y64、Cr1〜Cr64、
Cb1〜Cb64に対してハフマン符号化処理が行われる
構成となっている。
【0015】ハフマン符号化処理後の係数データは並べ
替えられ、シーケンシャルデータによって表された符号
化画像データ204が生成される構成となっている。そ
して、この符号化画像データ204にはテーブル情報2
05、フレームヘッダ206、スキャンヘッダ207等
が付加される。
替えられ、シーケンシャルデータによって表された符号
化画像データ204が生成される構成となっている。そ
して、この符号化画像データ204にはテーブル情報2
05、フレームヘッダ206、スキャンヘッダ207等
が付加される。
【0016】これらの符号化画像データ204等のデー
タ構造を図3に示す。この図において、テーブル情報2
05は量子化テーブルおよびハフマンテーブルを含むデ
ータである。フレームヘッダ206は画像のライン数、
1ラインの画素数、画像を構成するコンポーネント数
(本実施例においてはYCrCbの3個)、コンポーネン
ト識別子、色差データCr、Cbのサブサンプリング比
(サンプリングファクタ)等の情報より構成されてい
る。色差データCr、Cbは画像の水平方向にのみ1/2
にサブサンプリングされているので、色差データCr、
Cbのサンプリングファクタは(1、1)、輝度データ
Yのサンプリングファクタは(2、1)のように表され
る。また、スキャンヘッダ207は、輝度データYおよ
び色差データCr、Cbとハフマンテーブルおよび量子化
テーブルとの対応関係を表すデータ等より構成されてい
る。
タ構造を図3に示す。この図において、テーブル情報2
05は量子化テーブルおよびハフマンテーブルを含むデ
ータである。フレームヘッダ206は画像のライン数、
1ラインの画素数、画像を構成するコンポーネント数
(本実施例においてはYCrCbの3個)、コンポーネン
ト識別子、色差データCr、Cbのサブサンプリング比
(サンプリングファクタ)等の情報より構成されてい
る。色差データCr、Cbは画像の水平方向にのみ1/2
にサブサンプリングされているので、色差データCr、
Cbのサンプリングファクタは(1、1)、輝度データ
Yのサンプリングファクタは(2、1)のように表され
る。また、スキャンヘッダ207は、輝度データYおよ
び色差データCr、Cbとハフマンテーブルおよび量子化
テーブルとの対応関係を表すデータ等より構成されてい
る。
【0017】そして、スキャンヘッダ207の後に符号
化画像データ204が続く構成となっている。符号化画
像データ204はMCU(Multipule Com
ponent Unit、または、Minimum C
oded Unit)と呼ばれる複数のデータブロック
に分割されている。1MCUには元の画像における8×
8画素の1ブロック分の符号化後の係数データを有して
いる。すなわち、輝度データY、色差データCr、Cbの
それぞれの符号化後の係数データがインターリーブされ
ている。
化画像データ204が続く構成となっている。符号化画
像データ204はMCU(Multipule Com
ponent Unit、または、Minimum C
oded Unit)と呼ばれる複数のデータブロック
に分割されている。1MCUには元の画像における8×
8画素の1ブロック分の符号化後の係数データを有して
いる。すなわち、輝度データY、色差データCr、Cbの
それぞれの符号化後の係数データがインターリーブされ
ている。
【0018】図3に示されるように、1MCUにおいて
は、それぞれ符号化後の係数データがY1、Y1、Cr
1、Cb1、Y2、・・・、Y64、Y64、Cr64、
Cb64の順に並んでいる。なお、符号化後の係数デー
タをインターリーブさせることなく、符号化の係数デー
タをY1〜Y64、Y1〜Y64、Cr1〜Cr64、C
b1〜Cb64のように並べても差し支えない。このよう
にして構成された複数のMCUにより、1フレーム分の
画像が表される。1フレーム分の最後尾のMCUの後に
は符号化画像データの終わりを示すEOI(End O
f Image)データが付加されている。
は、それぞれ符号化後の係数データがY1、Y1、Cr
1、Cb1、Y2、・・・、Y64、Y64、Cr64、
Cb64の順に並んでいる。なお、符号化後の係数デー
タをインターリーブさせることなく、符号化の係数デー
タをY1〜Y64、Y1〜Y64、Cr1〜Cr64、C
b1〜Cb64のように並べても差し支えない。このよう
にして構成された複数のMCUにより、1フレーム分の
画像が表される。1フレーム分の最後尾のMCUの後に
は符号化画像データの終わりを示すEOI(End O
f Image)データが付加されている。
【0019】上記符号化画像データ204等は通信系を
介して復号化装置30の入力手段301に入力される構
成となっている。復号化制御手段302は入力されたデ
ータを符号化画像データ204、テーブル情報205、
フレームヘッダ206、スキャンヘッダ207とに分離
し、さらに、これらのデータからMCU、ハフマンテー
ブル、量子化テーブル、サンプリングファクタ、コンポ
ーネント識別子等を抽出するものである。また、復号化
制御処理手段302は、ハフマン符号化手段303、逆
量子化手段304、IDCT手段305の動作を制御す
る機能をも備えている。
介して復号化装置30の入力手段301に入力される構
成となっている。復号化制御手段302は入力されたデ
ータを符号化画像データ204、テーブル情報205、
フレームヘッダ206、スキャンヘッダ207とに分離
し、さらに、これらのデータからMCU、ハフマンテー
ブル、量子化テーブル、サンプリングファクタ、コンポ
ーネント識別子等を抽出するものである。また、復号化
制御処理手段302は、ハフマン符号化手段303、逆
量子化手段304、IDCT手段305の動作を制御す
る機能をも備えている。
【0020】ハフマン復号化手段303は、ハフマンテ
ーブル208に従い、符号化画像データ204における
MCUの各コンポーネント毎にハフマン復号化するもの
である。なお、復号化しようとするコンポーネント毎
に、異なったハフマンテーブル208が使用される。ハ
フマン復号化処理は1MCUにおける符号化係数データ
の各コンポーネント毎に行われ、それぞれ復号化された
係数データY1〜Y64、Cr1〜Cr32、Cb1〜Cb
32が生成される。
ーブル208に従い、符号化画像データ204における
MCUの各コンポーネント毎にハフマン復号化するもの
である。なお、復号化しようとするコンポーネント毎
に、異なったハフマンテーブル208が使用される。ハ
フマン復号化処理は1MCUにおける符号化係数データ
の各コンポーネント毎に行われ、それぞれ復号化された
係数データY1〜Y64、Cr1〜Cr32、Cb1〜Cb
32が生成される。
【0021】逆量子化手段304は、復号化された係数
データY1〜Y64、Cr1〜Cr64、Cb1〜Cb64
を逆量子化するものである。この逆量子化処理はYCr
Cbの各コンポーネント毎に異なった量子化テーブル2
09に従い行われる。IDCT手段305は逆量子化処
理後の係数データY1〜Y64、Cr1〜Cr64、Cb
1〜Cb64にIDCT(離散型コサイン逆変換)の処
理を行うものである。よって、IDCT手段305にお
いては、8×8画素からなる2個の復号化輝度データ
Y’、8×8画素の復号化色差データCr’、Cb’が生
成される。復号化色差データCr’、Cb’はサブサンプ
リングされているため、これらの復号化色差データC
r’、Cb’は復号化輝度データY’により表された画像
と同一のサイズとなるよう16×8の画素よりなるブロ
ックに変換される。
データY1〜Y64、Cr1〜Cr64、Cb1〜Cb64
を逆量子化するものである。この逆量子化処理はYCr
Cbの各コンポーネント毎に異なった量子化テーブル2
09に従い行われる。IDCT手段305は逆量子化処
理後の係数データY1〜Y64、Cr1〜Cr64、Cb
1〜Cb64にIDCT(離散型コサイン逆変換)の処
理を行うものである。よって、IDCT手段305にお
いては、8×8画素からなる2個の復号化輝度データ
Y’、8×8画素の復号化色差データCr’、Cb’が生
成される。復号化色差データCr’、Cb’はサブサンプ
リングされているため、これらの復号化色差データC
r’、Cb’は復号化輝度データY’により表された画像
と同一のサイズとなるよう16×8の画素よりなるブロ
ックに変換される。
【0022】このようにして、符号化画像データ204
のうちの1ブロック(1MCU)分の画像のJPEGア
ルゴリズムに基づく復号化処理が行われ、1ブロック分
の復号化輝度データY’および復号化色差データC
r’、Cb’が画像蓄積手段306に蓄積される。同様に
して、符号化画像データ204の他のブロックの復号化
処理が行われ、1画面分の復号化輝度データY’、復号
化色差データCr’、Cb’が生成される。
のうちの1ブロック(1MCU)分の画像のJPEGア
ルゴリズムに基づく復号化処理が行われ、1ブロック分
の復号化輝度データY’および復号化色差データC
r’、Cb’が画像蓄積手段306に蓄積される。同様に
して、符号化画像データ204の他のブロックの復号化
処理が行われ、1画面分の復号化輝度データY’、復号
化色差データCr’、Cb’が生成される。
【0023】続いて、画像フィルタリング装置40の構
成を説明する。荷重データ演算手段401は入力された
ハフマン復号化後の係数データY1〜Y64に基づき、
画像の1ブロックに含まれる高域成分の量を表す荷重デ
ータを算出するものである。すなわち、荷重データ演算
手段401はハフマン復号化後の係数データY1〜Y6
4に予め定められた重みテーブル上の重みデータを乗
じ、この結果得られた値を加算することにより荷重デー
タを算出するものである。
成を説明する。荷重データ演算手段401は入力された
ハフマン復号化後の係数データY1〜Y64に基づき、
画像の1ブロックに含まれる高域成分の量を表す荷重デ
ータを算出するものである。すなわち、荷重データ演算
手段401はハフマン復号化後の係数データY1〜Y6
4に予め定められた重みテーブル上の重みデータを乗
じ、この結果得られた値を加算することにより荷重デー
タを算出するものである。
【0024】図5に重みテーブルの一例を示す。重みテ
ーブルは、重みデータW1〜W64の64個の重みデー
タよりなり、これらの重みデータW1〜W64は係数デ
ータY1〜Y64に対応している。1ブロックの画像の
直流成分を表す係数データY1には”0”の値の重みデ
ータW1が乗じられ、画像の交流成分を表す係数データ
Y2〜Y64には重みデータW2〜W64が乗じられ
る。すなわち、係数データY1〜Y64の次数が高くな
るにつれて、より大きな重みデータW1〜W64が乗じ
られる。これらの乗算結果はすべて加算され、荷重デー
タが生成される。このように、係数データY2〜Y64
のうち、より高域の係数データに重みづけを行うことに
より、画像の高域成分(高域成分量)を有効に検出でき
るものである。この荷重データの値が大きいほど、より
多くの高域成分(細密な画像)が画像に含まれているこ
とになる。
ーブルは、重みデータW1〜W64の64個の重みデー
タよりなり、これらの重みデータW1〜W64は係数デ
ータY1〜Y64に対応している。1ブロックの画像の
直流成分を表す係数データY1には”0”の値の重みデ
ータW1が乗じられ、画像の交流成分を表す係数データ
Y2〜Y64には重みデータW2〜W64が乗じられ
る。すなわち、係数データY1〜Y64の次数が高くな
るにつれて、より大きな重みデータW1〜W64が乗じ
られる。これらの乗算結果はすべて加算され、荷重デー
タが生成される。このように、係数データY2〜Y64
のうち、より高域の係数データに重みづけを行うことに
より、画像の高域成分(高域成分量)を有効に検出でき
るものである。この荷重データの値が大きいほど、より
多くの高域成分(細密な画像)が画像に含まれているこ
とになる。
【0025】荷重データ蓄積手段402は各ブロック毎
に算出された荷重データが蓄積される構成となってい
る。フィルタリング手段403は荷重データに基づき所
定のウィンドサイズのフィルタマトリクスを決定し、こ
のフィルタマトリクスを用いて復号化輝度データY’に
対してローパスフィルタリング処理を行うものである。
通常、画像に対してローパスフィルタの処理を行った場
合、ノイズ成分とともに画像の高域成分(細密な絵柄)
が失われてしまう。そこで、荷重データの値によってフ
ィルタリング処理における画像のカットオフ周波数を適
宜変更することにより、画像の細部を損ねることなくブ
ロック化ノイズを低減しようとするものである。フィル
タリング処理におけるカットオフ周波数の変更は、フィ
ルタマトリクスのウィンドサイズを変更することにより
行われる。また、フィルタリング手段403には1フレ
ームの画像のサイズ等を表すデータ210が入力されて
いる。
に算出された荷重データが蓄積される構成となってい
る。フィルタリング手段403は荷重データに基づき所
定のウィンドサイズのフィルタマトリクスを決定し、こ
のフィルタマトリクスを用いて復号化輝度データY’に
対してローパスフィルタリング処理を行うものである。
通常、画像に対してローパスフィルタの処理を行った場
合、ノイズ成分とともに画像の高域成分(細密な絵柄)
が失われてしまう。そこで、荷重データの値によってフ
ィルタリング処理における画像のカットオフ周波数を適
宜変更することにより、画像の細部を損ねることなくブ
ロック化ノイズを低減しようとするものである。フィル
タリング処理におけるカットオフ周波数の変更は、フィ
ルタマトリクスのウィンドサイズを変更することにより
行われる。また、フィルタリング手段403には1フレ
ームの画像のサイズ等を表すデータ210が入力されて
いる。
【0026】図6はフィルタリング処理手段403にお
いて用いられるフィルタマトリクスを示す図である。本
画像フィルタリング装置においては、1×1のフィルタ
マトリクス601から9×9のフィルタマトリクス60
5までの5種類のウィンドサイズのフィルタマトリクス
が用意されている。フィルタマトリクス601〜605
のウィンドサイズが大きいほど、カットオフ周波数は低
くなるものである。また、最大のウィンドサイズを有す
るフィルタマトリクス605のサイズを9×9としたの
は、画像の1ブロックが8×8画素からなることを考慮
したものである。
いて用いられるフィルタマトリクスを示す図である。本
画像フィルタリング装置においては、1×1のフィルタ
マトリクス601から9×9のフィルタマトリクス60
5までの5種類のウィンドサイズのフィルタマトリクス
が用意されている。フィルタマトリクス601〜605
のウィンドサイズが大きいほど、カットオフ周波数は低
くなるものである。また、最大のウィンドサイズを有す
るフィルタマトリクス605のサイズを9×9としたの
は、画像の1ブロックが8×8画素からなることを考慮
したものである。
【0027】フィルタリング処理においては、いずれの
フィルタリングマトリクス601〜605が選択される
かは、荷重データと予め定められた閾値L1〜L4の値
とを比較することにより行われる。例えば、荷重データ
の値が最小の閾値L1よりも小さい場合には、最大のウ
ィンドサイズを有するフィルタマトリクス605が使用
される。
フィルタリングマトリクス601〜605が選択される
かは、荷重データと予め定められた閾値L1〜L4の値
とを比較することにより行われる。例えば、荷重データ
の値が最小の閾値L1よりも小さい場合には、最大のウ
ィンドサイズを有するフィルタマトリクス605が使用
される。
【0028】画像蓄積手段404はフィルタリング処理
手段403によって、フィルタリングされた復号化輝度
データYが蓄積されるものである。表示制御手段405
には、画像蓄積手段404から出力された復号化輝度デ
ータY’と、画像蓄積手段306から出力された復号化
色差データCr’、Cb’と、が入力されている。表示制
御手段405は、フィルタリング後の復号化輝度データ
y’と復号化色差データCr’Cb’とをデコードし、R
GBの3種類の信号に変換するものである。そして、R
GBの信号は同期信号とともにディスプレイに出力され
る構成となっている。
手段403によって、フィルタリングされた復号化輝度
データYが蓄積されるものである。表示制御手段405
には、画像蓄積手段404から出力された復号化輝度デ
ータY’と、画像蓄積手段306から出力された復号化
色差データCr’、Cb’と、が入力されている。表示制
御手段405は、フィルタリング後の復号化輝度データ
y’と復号化色差データCr’Cb’とをデコードし、R
GBの3種類の信号に変換するものである。そして、R
GBの信号は同期信号とともにディスプレイに出力され
る構成となっている。
【0029】以上の構成を有する画像フィルタリング装
置40の動作を図8のフローチャートを参照しながら説
明する。
置40の動作を図8のフローチャートを参照しながら説
明する。
【0030】先ず、荷重データ演算手段401はハフマ
ン復号化手段203から出力された復号化後の全ブロッ
クの係数データY1〜Y64について荷重データ演算が
終了したかどうかを判断する(ステップS801)。終
了していなければ(ステップS801でNO)、荷重デ
ータ演算手段401はハフマン復号化手段303から画
像の所定ブロックの係数データY1〜Y64を入力する
(ステップS802)。荷重データ演算手段401は係
数データY1〜Y64および重みデータW1〜W64よ
り荷重データを演算する(ステップS803)。演算後
の荷重データは荷重データ蓄積手段402に蓄積される
(ステップS804)。そして、ステップS801に戻
り、全ブロックについての荷重データの演算処理が終了
するまで、ステップS801〜S804の処理を繰り返
す。全ブロックについての荷重データの演算処理が終了
したならば、ステップS805を実行する。
ン復号化手段203から出力された復号化後の全ブロッ
クの係数データY1〜Y64について荷重データ演算が
終了したかどうかを判断する(ステップS801)。終
了していなければ(ステップS801でNO)、荷重デ
ータ演算手段401はハフマン復号化手段303から画
像の所定ブロックの係数データY1〜Y64を入力する
(ステップS802)。荷重データ演算手段401は係
数データY1〜Y64および重みデータW1〜W64よ
り荷重データを演算する(ステップS803)。演算後
の荷重データは荷重データ蓄積手段402に蓄積される
(ステップS804)。そして、ステップS801に戻
り、全ブロックについての荷重データの演算処理が終了
するまで、ステップS801〜S804の処理を繰り返
す。全ブロックについての荷重データの演算処理が終了
したならば、ステップS805を実行する。
【0031】ステップS805においては、フィルタリ
ング手段403が全ブロックのフィルタリングを終了し
たかどうかを判断する(ステップS805)。判断の結
果NOであれば、フィルタリング手段403は荷重デー
タ蓄積手段402に蓄積された荷重データのうちの一つ
の(1ブロック分の)荷重データを読み出す(ステップ
S806)。フィルタリング手段403はこの荷重デー
タと閾値L1〜L4とを比較することにより、フィルタ
マトリクス601〜605のうちのいずれかを選択する
(ステップS807)。このとき、ブロック内の画像が
細密である場合には荷重データの値は大きくなるため、
ウィンドサイズの小さなフィルタマトリクスが選択され
る。また、ブロック内の画像が細密でない場合には、荷
重データの値は小さくなるため、ウィンドサイズの大き
なフィルタマトリクスが選択される。ここで、例えば7
×7のウィンドサイズであるフィルタマトリクス604
が選択されたとする。
ング手段403が全ブロックのフィルタリングを終了し
たかどうかを判断する(ステップS805)。判断の結
果NOであれば、フィルタリング手段403は荷重デー
タ蓄積手段402に蓄積された荷重データのうちの一つ
の(1ブロック分の)荷重データを読み出す(ステップ
S806)。フィルタリング手段403はこの荷重デー
タと閾値L1〜L4とを比較することにより、フィルタ
マトリクス601〜605のうちのいずれかを選択する
(ステップS807)。このとき、ブロック内の画像が
細密である場合には荷重データの値は大きくなるため、
ウィンドサイズの小さなフィルタマトリクスが選択され
る。また、ブロック内の画像が細密でない場合には、荷
重データの値は小さくなるため、ウィンドサイズの大き
なフィルタマトリクスが選択される。ここで、例えば7
×7のウィンドサイズであるフィルタマトリクス604
が選択されたとする。
【0032】続いて、フィルタリング手段403は、図
7に示されるように、画像蓄積手段306に蓄積された
復号化輝度データY’にフィルタマトリクス604を重
ね合わせる。この図において、復号化輝度データY’は
複数のブロックから構成されている。それぞれのブロッ
クは上述したように、8×8の画素からなっている。
7に示されるように、画像蓄積手段306に蓄積された
復号化輝度データY’にフィルタマトリクス604を重
ね合わせる。この図において、復号化輝度データY’は
複数のブロックから構成されている。それぞれのブロッ
クは上述したように、8×8の画素からなっている。
【0033】ここで、フィルタウィンド内の復号化輝度
データY’における所定の画素をG(i、j)とする。
フィルタリング手段403は、画素G(i、j)の値と
フィルタウィンド内の他のすべての画素G(k、l)の
値との偏差を加算したデータDijを算出する(ステッ
プS808)。画素G(i、j)が画像のエッジ部分等
に相当する場合には、画素G(i、j)の値と他のすべ
ての画素G(k、l)の値との差は広がり、データDi
jの値は大きなものとなる。データDijが所定値以上
である場合には、フィルタリング手段403は画素G
(i、j)を、続いて行われるフィルタリング処理の対
象から除外する。他の画素の値と大きくかけ離れた画素
(i、j)を含めてフィルタリング処理を行うと、フィ
ルタリング後の画素(x、y)は画素G(i、j)の影
響を大きく受けてしまう。そこで、画像のエッジ部分等
の画素G(i、j)をフルタリング処理がら除外するこ
とにより、当該画像部分の影響を受けることなく他の画
像をフィルタリング処理可能となるものである。
データY’における所定の画素をG(i、j)とする。
フィルタリング手段403は、画素G(i、j)の値と
フィルタウィンド内の他のすべての画素G(k、l)の
値との偏差を加算したデータDijを算出する(ステッ
プS808)。画素G(i、j)が画像のエッジ部分等
に相当する場合には、画素G(i、j)の値と他のすべ
ての画素G(k、l)の値との差は広がり、データDi
jの値は大きなものとなる。データDijが所定値以上
である場合には、フィルタリング手段403は画素G
(i、j)を、続いて行われるフィルタリング処理の対
象から除外する。他の画素の値と大きくかけ離れた画素
(i、j)を含めてフィルタリング処理を行うと、フィ
ルタリング後の画素(x、y)は画素G(i、j)の影
響を大きく受けてしまう。そこで、画像のエッジ部分等
の画素G(i、j)をフルタリング処理がら除外するこ
とにより、当該画像部分の影響を受けることなく他の画
像をフィルタリング処理可能となるものである。
【0034】続いて、フィルタリング手段403はフィ
ルタウィンド内の中央に位置する画素G(x、y)に対
してフィルタリング処理を行う(ステップS809)。
フローチャートにおいて、F(i、j)はフィルタマト
リクス604の係数を表している。例えば、F(i、
J)の値をすべて”1”に設定した場合には、フィルタ
ウィンド内の全ての画素G(i、j)の値の平均値がフ
ィルタリング後の画素g(x、y)の値となる。よっ
て、各ブロック間にブロック化ノイズが存在する場合に
は、当該ブロック化ノイズは平滑化され、目立たなくな
る。このようにして算出された画素g(x、y)は画像
蓄積手段404に蓄積される。なお、上述したように、
上記処理においてデータDijが所定値以上である画素
はフィルタリング処理から除外される。
ルタウィンド内の中央に位置する画素G(x、y)に対
してフィルタリング処理を行う(ステップS809)。
フローチャートにおいて、F(i、j)はフィルタマト
リクス604の係数を表している。例えば、F(i、
J)の値をすべて”1”に設定した場合には、フィルタ
ウィンド内の全ての画素G(i、j)の値の平均値がフ
ィルタリング後の画素g(x、y)の値となる。よっ
て、各ブロック間にブロック化ノイズが存在する場合に
は、当該ブロック化ノイズは平滑化され、目立たなくな
る。このようにして算出された画素g(x、y)は画像
蓄積手段404に蓄積される。なお、上述したように、
上記処理においてデータDijが所定値以上である画素
はフィルタリング処理から除外される。
【0035】1ブロック内の全ての画素に対してフィル
タリング処理が終了したかどうかを判断し(ステップS
810)、フィルタリング処理が終了するまでステップ
S809の処理を繰り返す。フィルタリング処理後の画
素g(x、y)は順次、画像蓄積手段404に蓄積され
る。
タリング処理が終了したかどうかを判断し(ステップS
810)、フィルタリング処理が終了するまでステップ
S809の処理を繰り返す。フィルタリング処理後の画
素g(x、y)は順次、画像蓄積手段404に蓄積され
る。
【0036】1ブロック内の全ての画素に対するフィル
タリング処理が終了した場合には(ステップS810で
YES)、ステップS805に戻る。全ブロックに対す
るフィルタリング処理が終了していない場合には(ステ
ップS805でNO)、フィルタリング手段403は次
に処理すべきブロックに対応する荷重データを読み出し
(ステップS806)、この荷重データに対応したフィ
ルタマトリクスを選択する(ステップS807)。荷重
データの値が大きい場合には、ウィンドサイズの小さな
フィルタマトリクス601等が選択されるため、フィル
タリング処理におけるカットオフ周波数が高くなる。こ
のため画像の細密な部分を損ねることなく、フィルタリ
ング処理を行うことができる。
タリング処理が終了した場合には(ステップS810で
YES)、ステップS805に戻る。全ブロックに対す
るフィルタリング処理が終了していない場合には(ステ
ップS805でNO)、フィルタリング手段403は次
に処理すべきブロックに対応する荷重データを読み出し
(ステップS806)、この荷重データに対応したフィ
ルタマトリクスを選択する(ステップS807)。荷重
データの値が大きい場合には、ウィンドサイズの小さな
フィルタマトリクス601等が選択されるため、フィル
タリング処理におけるカットオフ周波数が高くなる。こ
のため画像の細密な部分を損ねることなく、フィルタリ
ング処理を行うことができる。
【0037】このようにして、復号化輝度データY’の
全てのブロックに対する処理が終了するまでステップS
806〜S810の処理が繰り返される。よって、1フ
レーム分の復号化輝度データY’がフィルタリングさ
れ、復号化輝度データy’が生成される。
全てのブロックに対する処理が終了するまでステップS
806〜S810の処理が繰り返される。よって、1フ
レーム分の復号化輝度データY’がフィルタリングさ
れ、復号化輝度データy’が生成される。
【0038】フィルタリング処理後の復号化輝度データ
y’は表示制御手段405に出力される。表示制御手段
405はこの復号化輝度データy’と復号化色差データ
Cr’、Cb’とをデコードし、RGBの3チャンネルの
映像信号に変換する。これらの映像信号はディスプレイ
に出力され、所定の画像が表示される(ステップS81
2)。
y’は表示制御手段405に出力される。表示制御手段
405はこの復号化輝度データy’と復号化色差データ
Cr’、Cb’とをデコードし、RGBの3チャンネルの
映像信号に変換する。これらの映像信号はディスプレイ
に出力され、所定の画像が表示される(ステップS81
2)。
【0039】したがって、以上述べたように本実施例に
係る画像フィルタリング装置40によれば、荷重データ
の値によってフィルタマトリクス601〜605を選択
している。荷重データは画像の高域成分の含有量を表す
ことから、画像の高域成分の含有量に応じてフィルタリ
ング処理におけるカットオフ周波数を変更することが可
能となっている。すなわち、画像が細密である場合には
フィルタウィンドのサイズを小さくすることにより、画
像の細部を損ねることなくブロック化ノイズのみを低減
することが可能である。
係る画像フィルタリング装置40によれば、荷重データ
の値によってフィルタマトリクス601〜605を選択
している。荷重データは画像の高域成分の含有量を表す
ことから、画像の高域成分の含有量に応じてフィルタリ
ング処理におけるカットオフ周波数を変更することが可
能となっている。すなわち、画像が細密である場合には
フィルタウィンドのサイズを小さくすることにより、画
像の細部を損ねることなくブロック化ノイズのみを低減
することが可能である。
【0040】なお、フィルタマトリクス601〜605
のウィンドサイズを変更することなく、フィルタマトリ
クスの係数の値を変更することによって、カットオフ周
波数を変更することも可能である。本実施例においては
FIR型の2次元ローパスフィルタリング処理を用いて
いるが、IIR型の2次元ローパスフィルタフィルタリ
ング処理を用いることもできる。また、荷重データを算
出する場合において、逆量子化処理後の係数データY1
〜Y64に基づいて荷重データを算出しても差し支えな
い。逆量子化処理は可逆的な処理であるため、重みデー
タWの値を増加することのみによって本実施例における
効果と同等の効果を得ることが可能である。
のウィンドサイズを変更することなく、フィルタマトリ
クスの係数の値を変更することによって、カットオフ周
波数を変更することも可能である。本実施例においては
FIR型の2次元ローパスフィルタリング処理を用いて
いるが、IIR型の2次元ローパスフィルタフィルタリ
ング処理を用いることもできる。また、荷重データを算
出する場合において、逆量子化処理後の係数データY1
〜Y64に基づいて荷重データを算出しても差し支えな
い。逆量子化処理は可逆的な処理であるため、重みデー
タWの値を増加することのみによって本実施例における
効果と同等の効果を得ることが可能である。
【0041】本実施例においては、復号化輝度データ
Y’に対してのみフィルタリング処理を行っているが、
復号化色差データCr’、Cb’に対してフィルタリング
処理を行っても差し支えない。また、複合化輝度データ
Y’、複合化色差データCr’、Cb’の全てに対してフ
ィルタリング処理を行ってもよい。
Y’に対してのみフィルタリング処理を行っているが、
復号化色差データCr’、Cb’に対してフィルタリング
処理を行っても差し支えない。また、複合化輝度データ
Y’、複合化色差データCr’、Cb’の全てに対してフ
ィルタリング処理を行ってもよい。
【0042】さらに、本実施例に係る画像フィルタリン
グ装置はJPEGの復号化装置に限ることなく使用可能
なものである。すなわち、2次元空間座標により表され
た通常の画像データを直交関数変換し、2次元空間周波
数にて表された画像データに変換することにより荷重デ
ータを算出できる。よって、当該画像データに含まれる
高域成分を損ねることなくノイズ成分を除去できるもの
である。
グ装置はJPEGの復号化装置に限ることなく使用可能
なものである。すなわち、2次元空間座標により表され
た通常の画像データを直交関数変換し、2次元空間周波
数にて表された画像データに変換することにより荷重デ
ータを算出できる。よって、当該画像データに含まれる
高域成分を損ねることなくノイズ成分を除去できるもの
である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像フィルタリング装置において、画像の細部を損ねる
ことなくブロック化ノイズ等を除去することが可能であ
る。
画像フィルタリング装置において、画像の細部を損ねる
ことなくブロック化ノイズ等を除去することが可能であ
る。
【図1】本発明の請求項1記載の発明に係る画像フィル
タリング装置をあらわす図である。
タリング装置をあらわす図である。
【図2】本発明の一実施例に係る画像フィルタリング装
置を示すブロック図である。
置を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係る符号化画像データ等の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図4】本発明の一実施例に係る符号化後の係数データ
を示す図である。
を示す図である。
【図5】本発明の一実施例に係る重みテーブルの一例を
示す図である。
示す図である。
【図6】本発明の一実施例に係るフィルマトリクスを示
す図である。
す図である。
【図7】本発明の一実施例に係る復号化輝度データ等を
示す図である。
示す図である。
【図8】本発明の一実施例に係る画像フィルタリング装
置の動作を示すフローチャートである。
置の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施例に係る画像フィルタリング装
置の動作を示すフローチャートである。
置の動作を示すフローチャートである。
401 荷重データ演算手段(検出手段) 403 フィルタリング手段
Claims (1)
- 【請求項1】 画像部分を2次元空間周波数で表した画
像データに基づき当該画像部分の高域成分量を検出する
検出手段と、 高域成分量の多い場合には高域成分量が少ない場合に比
べカットオフ周波数を高く設定し、上記画像部分の2次
元空間周波数成分のうち当該カットオフ周波数よりも高
域の2次元空間周波数成分を低減させるフィルタリング
手段と、を有することを特徴とする画像フィルタリング
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4168371A JPH06141182A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 画像フィルタリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4168371A JPH06141182A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 画像フィルタリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06141182A true JPH06141182A (ja) | 1994-05-20 |
Family
ID=15866858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4168371A Pending JPH06141182A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 画像フィルタリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06141182A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5832123A (en) * | 1995-11-24 | 1998-11-03 | Kokusai Electric Co., Ltd. | Method and apparatus for producing an enhanced two-grayscale image |
US7079703B2 (en) | 2002-10-21 | 2006-07-18 | Sharp Laboratories Of America, Inc. | JPEG artifact removal |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP4168371A patent/JPH06141182A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5832123A (en) * | 1995-11-24 | 1998-11-03 | Kokusai Electric Co., Ltd. | Method and apparatus for producing an enhanced two-grayscale image |
US7079703B2 (en) | 2002-10-21 | 2006-07-18 | Sharp Laboratories Of America, Inc. | JPEG artifact removal |
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