JPH07135513A - 電流駆動型回路の終端制御方法および装置 - Google Patents
電流駆動型回路の終端制御方法および装置Info
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- JPH07135513A JPH07135513A JP6172433A JP17243394A JPH07135513A JP H07135513 A JPH07135513 A JP H07135513A JP 6172433 A JP6172433 A JP 6172433A JP 17243394 A JP17243394 A JP 17243394A JP H07135513 A JPH07135513 A JP H07135513A
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- H04L25/00—Baseband systems
- H04L25/02—Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
- H04L25/0264—Arrangements for coupling to transmission lines
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ECL信号およびPCML信号等の電流駆動
型信号を双方向で送受信する電子回路全般における電流
駆動型回路の終端制御方法および装置に関し、電流駆動
型回路の出力段のインピーダンス低下をなくし、正常な
振幅による電流駆動型信号の伝達を行わせることを目的
とする。 【構成】 電流駆動型の信号の受け渡しを双方向にて行
う3電流駆動型回路の終端制御方法であって、第1の電
流駆動型回路1から前記電流駆動型信号を送信して第2
の電流駆動型回路2で前記送信された信号を受信する場
合、該受信側における終端回路21だけを接続し(22)、
該受信側の終端回路以外の終端回路11を切り離す(12)
ように構成する。
型信号を双方向で送受信する電子回路全般における電流
駆動型回路の終端制御方法および装置に関し、電流駆動
型回路の出力段のインピーダンス低下をなくし、正常な
振幅による電流駆動型信号の伝達を行わせることを目的
とする。 【構成】 電流駆動型の信号の受け渡しを双方向にて行
う3電流駆動型回路の終端制御方法であって、第1の電
流駆動型回路1から前記電流駆動型信号を送信して第2
の電流駆動型回路2で前記送信された信号を受信する場
合、該受信側における終端回路21だけを接続し(22)、
該受信側の終端回路以外の終端回路11を切り離す(12)
ように構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電流駆動型回路の終端制
御方法および装置に関し、特に、ECL(Emitter Coupl
ed Logic) 信号およびPCML(Pseudo Current Mode L
ogic) 信号等の電流駆動型信号を双方向で送受信する電
子回路全般における電流駆動型回路の終端制御方法およ
び装置に関する。
御方法および装置に関し、特に、ECL(Emitter Coupl
ed Logic) 信号およびPCML(Pseudo Current Mode L
ogic) 信号等の電流駆動型信号を双方向で送受信する電
子回路全般における電流駆動型回路の終端制御方法およ
び装置に関する。
【0002】近年、1つの集積回路として構成すること
のできる回路規模の増大に伴って、入出力ピンを共用し
て該入出力ピンの数を削減することが必要となってきて
いる。そして、ECL信号を使用する回路においても二
重或いは多重終端制御を行う場合でも、正常な振幅でデ
ータ転送を行うことが要望されている。
のできる回路規模の増大に伴って、入出力ピンを共用し
て該入出力ピンの数を削減することが必要となってきて
いる。そして、ECL信号を使用する回路においても二
重或いは多重終端制御を行う場合でも、正常な振幅でデ
ータ転送を行うことが要望されている。
【0003】
【従来の技術】図11は従来の電流駆動型回路における
終端部の回路例を示す図である。同図において、参照符
号IC-1, IC-2はデータの転送を行うECL回路、R
1,R2は抵抗、C1 は容量(コンデンサ) 、TCは終端
回路、そして、ILはインピーダンスライン(例えば、
75Ωのストリップラインまたは同軸ケーブル等)を示
している。
終端部の回路例を示す図である。同図において、参照符
号IC-1, IC-2はデータの転送を行うECL回路、R
1,R2は抵抗、C1 は容量(コンデンサ) 、TCは終端
回路、そして、ILはインピーダンスライン(例えば、
75Ωのストリップラインまたは同軸ケーブル等)を示
している。
【0004】図11に示す終端部(終端回路)TCは、
インピーダンスラインILとの整合を取るためのもの
で、抵抗R1,R2 および容量C1 で構成され、該終端回
路TCは受信側のECL回路IC-2に対してだけ設けら
れている。すなわち、一方(図11中の左側)のECL
回路IC-1からインピーダンスラインILを介して他方
(図11中の右側)のECL回路IC-2へデータ(DATA)
を一方向に伝える場合、終端回路TCはデータを受け取
る側のECL回路IC-2に対してだけ設けられている。
ここで、終端回路TCにおいて、抵抗R1 およびR2 は
データを受け取る側のECL回路IC-2が接続されるイ
ンピーダンスラインILと第1の電源線V EE(=−5.2
ボルト)との間に直列に接続され、また、容量C1 は抵
抗R1 およびR2 の接続個所と第2の電源線Vcc(=0
ボルト)との間に接続されている。
インピーダンスラインILとの整合を取るためのもの
で、抵抗R1,R2 および容量C1 で構成され、該終端回
路TCは受信側のECL回路IC-2に対してだけ設けら
れている。すなわち、一方(図11中の左側)のECL
回路IC-1からインピーダンスラインILを介して他方
(図11中の右側)のECL回路IC-2へデータ(DATA)
を一方向に伝える場合、終端回路TCはデータを受け取
る側のECL回路IC-2に対してだけ設けられている。
ここで、終端回路TCにおいて、抵抗R1 およびR2 は
データを受け取る側のECL回路IC-2が接続されるイ
ンピーダンスラインILと第1の電源線V EE(=−5.2
ボルト)との間に直列に接続され、また、容量C1 は抵
抗R1 およびR2 の接続個所と第2の電源線Vcc(=0
ボルト)との間に接続されている。
【0005】図12は電流駆動型回路としてのECL回
路の一例を示す回路図であり、具体的に、OR/NOR(オア
/ノア)ゲートの例を示すものである。同図に示される
ように、ECL回路のOR/NORゲートは、複数のNPN型
バイポーラトランジスタTR-101〜TR-107, および,
抵抗R101 〜R106 で構成されている。ここで、図12
において、参照符号AおよびBはOR/NORゲートの入力を
示し、Vref は基準電圧を示し、また、Xはオア出力、
XB はノア出力を示している。尚、ECL信号の振幅と
しては、例えば、高レベル“H”が−0.8ボルト、低レ
ベル“L”が−1.8ボルトで振幅が1.0ボルトとなって
いる。そして、終端回路(TC)は、受信側の電流駆動
型回路(ECL回路)における電流駆動型信号(ECL
信号)のレベルを、例えば、−1.3ボルトを中心(スレ
ッショルド電圧)として、1.0ボルトの振幅を有するよ
うに規定するためのものである。また、近年、より一層
の高速化を実現するためのPCML(Pseudo Current Mo
de Logic) 信号も利用されるようになって来ており、該
PCMLでは、0.4ボルトおよび0.8ボルトの2種類の
振幅があり、共にスレッショルド電圧は+1.6ボルトお
よび+2.0のものがある。
路の一例を示す回路図であり、具体的に、OR/NOR(オア
/ノア)ゲートの例を示すものである。同図に示される
ように、ECL回路のOR/NORゲートは、複数のNPN型
バイポーラトランジスタTR-101〜TR-107, および,
抵抗R101 〜R106 で構成されている。ここで、図12
において、参照符号AおよびBはOR/NORゲートの入力を
示し、Vref は基準電圧を示し、また、Xはオア出力、
XB はノア出力を示している。尚、ECL信号の振幅と
しては、例えば、高レベル“H”が−0.8ボルト、低レ
ベル“L”が−1.8ボルトで振幅が1.0ボルトとなって
いる。そして、終端回路(TC)は、受信側の電流駆動
型回路(ECL回路)における電流駆動型信号(ECL
信号)のレベルを、例えば、−1.3ボルトを中心(スレ
ッショルド電圧)として、1.0ボルトの振幅を有するよ
うに規定するためのものである。また、近年、より一層
の高速化を実現するためのPCML(Pseudo Current Mo
de Logic) 信号も利用されるようになって来ており、該
PCMLでは、0.4ボルトおよび0.8ボルトの2種類の
振幅があり、共にスレッショルド電圧は+1.6ボルトお
よび+2.0のものがある。
【0006】図13は関連技術としての二重終端を適用
した電流駆動型回路の回路例を示す図である。同図にお
いて、参照符号IC-1〜IC-4はデータの送受信を行う
ECL回路、R1 〜R2 は抵抗、C1,C2 は容量、TC
-1, TC-2は終端回路、そして、ILは、例えば、75
Ωのストリップラインまたは同軸ケーブル等のインピー
ダンスライン(双方向バス)を示している。
した電流駆動型回路の回路例を示す図である。同図にお
いて、参照符号IC-1〜IC-4はデータの送受信を行う
ECL回路、R1 〜R2 は抵抗、C1,C2 は容量、TC
-1, TC-2は終端回路、そして、ILは、例えば、75
Ωのストリップラインまたは同軸ケーブル等のインピー
ダンスライン(双方向バス)を示している。
【0007】図13に示す二重終端は、ECL回路IC
-3(図13中の右側)からインピーダンスラインILを
介してECL回路IC-1(図13中の左側)へデータを
伝えると共に、ECL回路IC-2(図13中の左側)か
らインピーダンスラインILを介してECL回路IC-4
(図13中の右側)へもデータを伝える双方向用のもの
である。ここで、終端回路TC-1, TC-2を、双方向で
データ転送を行う両方のECL回路IC-1, IC-2のそ
れぞれに設けられている。
-3(図13中の右側)からインピーダンスラインILを
介してECL回路IC-1(図13中の左側)へデータを
伝えると共に、ECL回路IC-2(図13中の左側)か
らインピーダンスラインILを介してECL回路IC-4
(図13中の右側)へもデータを伝える双方向用のもの
である。ここで、終端回路TC-1, TC-2を、双方向で
データ転送を行う両方のECL回路IC-1, IC-2のそ
れぞれに設けられている。
【0008】図13に示す二重終端回路では、例えば、
ECL回路IC-3(IC-2) の出力トランジスタ(出力
段)のエミッタから見たインピーダンスは、抵抗R1 〜
R4および容量C1,C2 が全て接続されているため、該
インピーダンスの値は小さくなり、エミッタ電流は大き
くなる。具体的に、図12に示すようなOR/NORゲートが
ECL回路IC-3であり、該OR/NORゲート(IC-3)の
出力(オア出力X)をインピーダンスラインILを介し
てECL回路IC-1に伝える場合、出力トランジスタ
(オア出力Xの出力段トランジスタ)TR-105のエミッ
タから見たインピーダンスが小さくなる。これにより、
該出力トランジスタTR-105のベースに接続された抵抗
R105 による出力電圧の低下の影響が現出することにな
り、特に、高レベル“H”のレベルが低下してECL信
号(PCML信号)の振幅が小さくなって正確なデータ
転送を行えない場合も考えられるようになる。
ECL回路IC-3(IC-2) の出力トランジスタ(出力
段)のエミッタから見たインピーダンスは、抵抗R1 〜
R4および容量C1,C2 が全て接続されているため、該
インピーダンスの値は小さくなり、エミッタ電流は大き
くなる。具体的に、図12に示すようなOR/NORゲートが
ECL回路IC-3であり、該OR/NORゲート(IC-3)の
出力(オア出力X)をインピーダンスラインILを介し
てECL回路IC-1に伝える場合、出力トランジスタ
(オア出力Xの出力段トランジスタ)TR-105のエミッ
タから見たインピーダンスが小さくなる。これにより、
該出力トランジスタTR-105のベースに接続された抵抗
R105 による出力電圧の低下の影響が現出することにな
り、特に、高レベル“H”のレベルが低下してECL信
号(PCML信号)の振幅が小さくなって正確なデータ
転送を行えない場合も考えられるようになる。
【0009】図14は関連技術としての多重終端を適用
した電流駆動型回路の回路例を示す図であり、例えば、
ECL信号出力が繋がっている複数の入力を選択して転
送するアドレス・データバスにおける多重終端(多重終
端回路)を示している。同図において、参照符号IC-1
〜IC-nはデータの送受信を行うECL回路、R01,R0
2〜Rn1, Rn2は抵抗、C1 〜Cn は容量、ILはイン
ピーダンスライン、そして、TC-1〜TC-nは抵抗R0
1, R02〜Rn1, Rn2および容量C1 〜Cn で構成され
る終端回路を示している。
した電流駆動型回路の回路例を示す図であり、例えば、
ECL信号出力が繋がっている複数の入力を選択して転
送するアドレス・データバスにおける多重終端(多重終
端回路)を示している。同図において、参照符号IC-1
〜IC-nはデータの送受信を行うECL回路、R01,R0
2〜Rn1, Rn2は抵抗、C1 〜Cn は容量、ILはイン
ピーダンスライン、そして、TC-1〜TC-nは抵抗R0
1, R02〜Rn1, Rn2および容量C1 〜Cn で構成され
る終端回路を示している。
【0010】図14に示す多重終端(多重終端回路)
は、ECL回路IC-0〜IC-nの任意の1つのECL回
路と他の任意の1つのECL回路との間で双方向のデー
タ転送を行うてめのもので、例えば、双方向バス(イン
ピーダンスライン)ILにおける終端回路(多重終端回
路)である。図14に示す多重終端回路では、例えば、
ECL回路IC-0(IC-0〜IC-nの任意の1つ)の出
力段のエミッタから見たインピーダンスは、各ECL回
路IC-0〜IC-nにそれぞれ設けられた終端回路TC-1
〜TC-nが全て双方向バスに接続されているため、すな
わち、抵抗R01, R02〜Rn1, Rn2および容量C0 〜C
n が全てインピーダンスラインILに接続されているた
めに、上述した二重終端の場合よりもさらにインピーダ
ンスは小さくなり、エミッタ電流は一層大きくなる。具
体的に、図12に示すようなOR/NORゲートがECL回路
IC-0であり、該OR/NORゲート(IC-0)の出力(オア
出力X)をインピーダンスラインILを介してECL回
路IC-nに伝える場合、出力トランジスタ(オア出力X
の出力段トランジスタ)TR-105のエミッタから見たイ
ンピーダンスは図13に示す二重終端の場合よりもさら
に小さくなる。これにより、該出力トランジスタTR-1
05のベースに接続された抵抗R105 による出力電圧の低
下の影響が一層深刻なものとなる。
は、ECL回路IC-0〜IC-nの任意の1つのECL回
路と他の任意の1つのECL回路との間で双方向のデー
タ転送を行うてめのもので、例えば、双方向バス(イン
ピーダンスライン)ILにおける終端回路(多重終端回
路)である。図14に示す多重終端回路では、例えば、
ECL回路IC-0(IC-0〜IC-nの任意の1つ)の出
力段のエミッタから見たインピーダンスは、各ECL回
路IC-0〜IC-nにそれぞれ設けられた終端回路TC-1
〜TC-nが全て双方向バスに接続されているため、すな
わち、抵抗R01, R02〜Rn1, Rn2および容量C0 〜C
n が全てインピーダンスラインILに接続されているた
めに、上述した二重終端の場合よりもさらにインピーダ
ンスは小さくなり、エミッタ電流は一層大きくなる。具
体的に、図12に示すようなOR/NORゲートがECL回路
IC-0であり、該OR/NORゲート(IC-0)の出力(オア
出力X)をインピーダンスラインILを介してECL回
路IC-nに伝える場合、出力トランジスタ(オア出力X
の出力段トランジスタ)TR-105のエミッタから見たイ
ンピーダンスは図13に示す二重終端の場合よりもさら
に小さくなる。これにより、該出力トランジスタTR-1
05のベースに接続された抵抗R105 による出力電圧の低
下の影響が一層深刻なものとなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した図13に示す
二重終端回路においては、例えば、ECL回路IC-3の
出力段のエミッタ(例えば、図12の出力トランジスタ
TR-105のエミッタ) から見たインピーダンスが小さく
なって、エミッタ電流が大きくなる。そして、例えば、
ECL回路IC-3の出力段のエミッタ電流が余り大きく
なると、該出力トランジスタ(TR-105)のベースから
エミッタに電流が流れ込むようになってベース電位が下
がり、その結果、特に、高レベル“H”のレベルが低下
して電流駆動型信号(ECL信号,PCML信号)の振
幅が小さくなる。この電流駆動型信号の振幅の低下は、
例えば、終端抵抗の値を通常よりも若干大きく設定する
ことで解消できる場合があるが、その最適値を選定する
ためには、計算, シミュレーションおよび実験等を行わ
なければならない。さらに、上記抵抗値を大きく設定し
過ぎると、十分なエミッタ電流が得られず電流駆動型信
号の振幅を正常な範囲に規定することが困難になる。
二重終端回路においては、例えば、ECL回路IC-3の
出力段のエミッタ(例えば、図12の出力トランジスタ
TR-105のエミッタ) から見たインピーダンスが小さく
なって、エミッタ電流が大きくなる。そして、例えば、
ECL回路IC-3の出力段のエミッタ電流が余り大きく
なると、該出力トランジスタ(TR-105)のベースから
エミッタに電流が流れ込むようになってベース電位が下
がり、その結果、特に、高レベル“H”のレベルが低下
して電流駆動型信号(ECL信号,PCML信号)の振
幅が小さくなる。この電流駆動型信号の振幅の低下は、
例えば、終端抵抗の値を通常よりも若干大きく設定する
ことで解消できる場合があるが、その最適値を選定する
ためには、計算, シミュレーションおよび実験等を行わ
なければならない。さらに、上記抵抗値を大きく設定し
過ぎると、十分なエミッタ電流が得られず電流駆動型信
号の振幅を正常な範囲に規定することが困難になる。
【0012】同様に、上述した図14に示す多重終端回
路においては、例えば、ECL回路IC-0の出力段のエ
ミッタ(例えば、図12の出力トランジスタTR-105の
エミッタ) から見たインピーダンスは、図13に示す二
重終端の場合よりもさらに一層小さくなり、エミッタ電
流はさらに大きなものとなる。このような場合、終端抵
抗値の変更だけでは対処できないこともあり、出力イン
ピーダンスの低下に伴うエミッタ電流の増加によって、
電流駆動型信号(ECL信号,PCML信号)の振幅の
低下だけでなく、最悪の場合には該ECL回路の出力段
にダメージを与える恐れもある。
路においては、例えば、ECL回路IC-0の出力段のエ
ミッタ(例えば、図12の出力トランジスタTR-105の
エミッタ) から見たインピーダンスは、図13に示す二
重終端の場合よりもさらに一層小さくなり、エミッタ電
流はさらに大きなものとなる。このような場合、終端抵
抗値の変更だけでは対処できないこともあり、出力イン
ピーダンスの低下に伴うエミッタ電流の増加によって、
電流駆動型信号(ECL信号,PCML信号)の振幅の
低下だけでなく、最悪の場合には該ECL回路の出力段
にダメージを与える恐れもある。
【0013】本発明は、上述した従来の電流駆動型回路
の終端制御技術が有する課題に鑑み、双方向の送受信を
行う際に、簡単な終端切替え制御を行うことによって、
電流駆動型回路の出力段のインピーダンス低下をなく
し、正常な振幅による電流駆動型信号の伝達を行わせる
ことを目的とする。
の終端制御技術が有する課題に鑑み、双方向の送受信を
行う際に、簡単な終端切替え制御を行うことによって、
電流駆動型回路の出力段のインピーダンス低下をなく
し、正常な振幅による電流駆動型信号の伝達を行わせる
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1は本発明に係る電流
駆動型回路の終端制御装置の原理構成を示すブロック図
である。本発明によれば、電流駆動型の信号の受け渡し
を双方向にて行う3電流駆動型回路の終端制御方法であ
って、第1の電流駆動型回路1から前記電流駆動型信号
を送信して第2の電流駆動型回路2で前記送信された信
号を受信する場合、該受信側における終端回路21だけ
を接続し(22)、該受信側の終端回路以外の終端回路11
を切り離す(12)ようにしたことを特徴とする電流駆動型
回路の終端制御方法が提供される。
駆動型回路の終端制御装置の原理構成を示すブロック図
である。本発明によれば、電流駆動型の信号の受け渡し
を双方向にて行う3電流駆動型回路の終端制御方法であ
って、第1の電流駆動型回路1から前記電流駆動型信号
を送信して第2の電流駆動型回路2で前記送信された信
号を受信する場合、該受信側における終端回路21だけ
を接続し(22)、該受信側の終端回路以外の終端回路11
を切り離す(12)ようにしたことを特徴とする電流駆動型
回路の終端制御方法が提供される。
【0015】
【作用】本発明の電流駆動型回路の終端制御方法によれ
ば、第1の電流駆動型回路1から電流駆動型信号を送信
して第2の電流駆動型回路2で送信された信号を受信す
る場合、スイッチ手段22をオン制御して受信側におけ
る終端回路21だけを接続し、且つ、スイッチ手段12
をオフ制御して受信側の終端回路以外の終端回路11を
切り離すようになっている。
ば、第1の電流駆動型回路1から電流駆動型信号を送信
して第2の電流駆動型回路2で送信された信号を受信す
る場合、スイッチ手段22をオン制御して受信側におけ
る終端回路21だけを接続し、且つ、スイッチ手段12
をオフ制御して受信側の終端回路以外の終端回路11を
切り離すようになっている。
【0016】すなわち、受信側の第2の電流駆動型回路
2ではスイッチ手段22により終端回路21が接続さ
れ、送信側の第1の電流駆動型回路1ではスイッチ手段
12により終端回路11が切り離されるようになってい
る。これにより、電流駆動型回路の終端制御方法によれ
ば、簡単な終端切替え制御を行うことによって、電流駆
動型回路の出力段のインピーダンス低下をなくし、正常
な振幅による電流駆動型信号の伝達を行わせることがで
きる。
2ではスイッチ手段22により終端回路21が接続さ
れ、送信側の第1の電流駆動型回路1ではスイッチ手段
12により終端回路11が切り離されるようになってい
る。これにより、電流駆動型回路の終端制御方法によれ
ば、簡単な終端切替え制御を行うことによって、電流駆
動型回路の出力段のインピーダンス低下をなくし、正常
な振幅による電流駆動型信号の伝達を行わせることがで
きる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る電流駆動
型回路の終端制御装置の実施例を説明する。図2は本発
明の電流駆動型回路の終端制御装置の一実施例を示す回
路図である。同図において、参照符号IC-1〜IC-4は
データの送受信を行うECL回路,IC-5' はバッファ
アンプ,IC-6' はインバータ,そして,R0 〜R14は
抵抗を示している。また、参照符号C1,C2 は容量(コ
ンデンサ),ILはインピーダンスライン(例えば、7
5Ω), NAND1およびNAND2 はナンドゲート, そして,D
1,D2 はダイオードを示している。
型回路の終端制御装置の実施例を説明する。図2は本発
明の電流駆動型回路の終端制御装置の一実施例を示す回
路図である。同図において、参照符号IC-1〜IC-4は
データの送受信を行うECL回路,IC-5' はバッファ
アンプ,IC-6' はインバータ,そして,R0 〜R14は
抵抗を示している。また、参照符号C1,C2 は容量(コ
ンデンサ),ILはインピーダンスライン(例えば、7
5Ω), NAND1およびNAND2 はナンドゲート, そして,D
1,D2 はダイオードを示している。
【0018】図2に示す終端回路(二重終端装置)は、
ECL回路IC-3(図2中の右側)からインピーダンス
ラインILを介してECL回路IC-1(図2中の左側)
へデータを伝えると共に、ECL回路IC-2(図2中の
左側)からインピーダンスラインILを介してECL回
路IC-4(図2中の右側)へもデータを伝える双方向用
のものである。
ECL回路IC-3(図2中の右側)からインピーダンス
ラインILを介してECL回路IC-1(図2中の左側)
へデータを伝えると共に、ECL回路IC-2(図2中の
左側)からインピーダンスラインILを介してECL回
路IC-4(図2中の右側)へもデータを伝える双方向用
のものである。
【0019】図2に示す二重終端装置では、例えば、E
CL回路IC-2からインピーダンスラインILを介して
ECL回路IC-4へデータを転送する場合には、終端切
り替え信号SSにより、最終終端部であるブロックBL
-2(ECL回路IC-4, IC-3:図2中の右側)だけを
終端し、該最終終端部以外の終端部であるブロックBL
-1(ECL回路IC-1, IC-2:図2中の左側)では終
端を切り離すようになっている。ここで、終端切替え信
号SSは直流の信号であるため、容量による交流のイン
ピーダンス・マッチングを取る必要はなく、抵抗R12,
R14を設けるだけでよい。尚、本実施例において、終端
切替え信号SSは、ECL回路IC-2およびIC-3へ供
給するデータを制御するイネーブル信号をそのまま使用
するようになっている。すなわち、イネーブル信号(終
端切替え信号SS)が高レベル“H”のときには、ナン
ドゲートNAND1 に供給されるデータ信号がそのまま反転
して出力され、また、ナンドゲートNAND2 に供給される
データ信号は出力されない(ナンドゲートNAND2 の出力
が低レベル“L”に固定)ようになっている。一方、イ
ネーブル信号が低レベル“L”のときには、ナンドゲー
トNAND1 に供給されるデータ信号は出力されず(ナンド
ゲートNAND1 の出力が低レベル“L”に固定)、また、
ナンドゲートNAND1 に供給されるデータ信号はそのまま
反転して出力されるようになっている。
CL回路IC-2からインピーダンスラインILを介して
ECL回路IC-4へデータを転送する場合には、終端切
り替え信号SSにより、最終終端部であるブロックBL
-2(ECL回路IC-4, IC-3:図2中の右側)だけを
終端し、該最終終端部以外の終端部であるブロックBL
-1(ECL回路IC-1, IC-2:図2中の左側)では終
端を切り離すようになっている。ここで、終端切替え信
号SSは直流の信号であるため、容量による交流のイン
ピーダンス・マッチングを取る必要はなく、抵抗R12,
R14を設けるだけでよい。尚、本実施例において、終端
切替え信号SSは、ECL回路IC-2およびIC-3へ供
給するデータを制御するイネーブル信号をそのまま使用
するようになっている。すなわち、イネーブル信号(終
端切替え信号SS)が高レベル“H”のときには、ナン
ドゲートNAND1 に供給されるデータ信号がそのまま反転
して出力され、また、ナンドゲートNAND2 に供給される
データ信号は出力されない(ナンドゲートNAND2 の出力
が低レベル“L”に固定)ようになっている。一方、イ
ネーブル信号が低レベル“L”のときには、ナンドゲー
トNAND1 に供給されるデータ信号は出力されず(ナンド
ゲートNAND1 の出力が低レベル“L”に固定)、また、
ナンドゲートNAND1 に供給されるデータ信号はそのまま
反転して出力されるようになっている。
【0020】具体的に、例えば、ECL回路IC-2から
インピーダンスラインILを介してECL回路IC-4へ
データを転送する場合、終端切替え信号SSを高レベル
“H”とする。これにより、PNP型バイポーラトラン
ジスタTR-1のベースには、バッファIC-5' および抵
抗R6 を介して−0.8Vが印加されるが、トランジスタ
TR-1はベース・エミッタ間電圧VBEの電圧降下分を考
慮するとダイオードD-1に電流を流せるだけの電圧(約
0.7V)を印加することができない。そして、トランジ
スタTR-1はエミッタからベースに対して電流が流れず
オフ状態となる。さらに、抵抗R3,R5 にも電流が流れ
ないため、NPN型バイポーラトランジスタTR-2のベ
ースには、−5.2V(VEE) が見えるので、該トランジ
スタTR-2もオフ状態となる。その結果、ブロックBL
-1(ECL回路IC-1, IC-2)では、抵抗R1,R2 お
よび容量C1 で構成される終端回路TC-1が切り離され
る。このとき、ECL回路IC-2の入力(ナンドゲート
NAND1 の出力)には、該ナンドゲートNAND1 に供給され
るデータが反転されて供給され、該ECL回路IC-2か
らインピーダンスラインILを介してECL回路IC-4
へデータが転送されることになる。
インピーダンスラインILを介してECL回路IC-4へ
データを転送する場合、終端切替え信号SSを高レベル
“H”とする。これにより、PNP型バイポーラトラン
ジスタTR-1のベースには、バッファIC-5' および抵
抗R6 を介して−0.8Vが印加されるが、トランジスタ
TR-1はベース・エミッタ間電圧VBEの電圧降下分を考
慮するとダイオードD-1に電流を流せるだけの電圧(約
0.7V)を印加することができない。そして、トランジ
スタTR-1はエミッタからベースに対して電流が流れず
オフ状態となる。さらに、抵抗R3,R5 にも電流が流れ
ないため、NPN型バイポーラトランジスタTR-2のベ
ースには、−5.2V(VEE) が見えるので、該トランジ
スタTR-2もオフ状態となる。その結果、ブロックBL
-1(ECL回路IC-1, IC-2)では、抵抗R1,R2 お
よび容量C1 で構成される終端回路TC-1が切り離され
る。このとき、ECL回路IC-2の入力(ナンドゲート
NAND1 の出力)には、該ナンドゲートNAND1 に供給され
るデータが反転されて供給され、該ECL回路IC-2か
らインピーダンスラインILを介してECL回路IC-4
へデータが転送されることになる。
【0021】一方、ブロックBL-2(ECL回路IC-
3, IC-4)においては、終端切替え信号SSがバッフ
ァIC-5',インバータIC-6' および抵抗R13(R12)
を介してPNP型バイポーラトランジスタTR-3のベー
スに印加される。すなわち、トランジスタTR-3のベー
スには、インバータIC-6' により論理が反転された終
端切替え信号SS(−1.6V)が入力される。そして、
ダイオイドD-2には約0.7Vの電圧が印加され、トラン
ジスタTR-3のベース・エミッタ間電圧VBEにも該トラ
ンジスタTR-3をオンさせるだけの電圧(約0.7V)が
加えられ、トランジスタTR-3はオン状態となる。これ
により、抵抗R9,R11に電流が流れ、NPN型バイポー
ラトランジスタTR-4もオン状態となる。その結果、ブ
ロックBL-2(ECL回路IC-3, IC-4)では、抵抗
R7,R8 および容量C2 で構成される終端回路TC-2が
接続される。このとき、ECL回路IC-3の入力(ナン
ドゲートNAND2 の出力)は、低レベル“L”に固定され
ることになる。尚、抵抗R6およびR13は、トランジス
タTR-1およびTR-3がオンした際のベースに流れる電
流を制御するためのものである。尚、ECL信号として
は、例えば、高レベル“H”が−0.8ボルト、低レベル
“L”が−1.8ボルトで振幅が1.0ボルトとなってい
る。そして、終端回路(TC-1, TC-2)は、受信側の
電流駆動型回路(ECL回路)における電流駆動型信号
(ECL信号)のレベルを、例えば、−1.3ボルトを中
心(スレッショルド電圧)として、1.0ボルトの振幅を
有するように規定するためのものである。また、本発明
では、より一層の高速化を実現するためのPCML信号
(例えば、0.4ボルトおよび0.8ボルトの2種類の振幅
があり、スレッショルド電圧は+1.6ボルトおよび+
2.0の信号)を扱う回路に対しても本発明をそのまま適
用することができる。
3, IC-4)においては、終端切替え信号SSがバッフ
ァIC-5',インバータIC-6' および抵抗R13(R12)
を介してPNP型バイポーラトランジスタTR-3のベー
スに印加される。すなわち、トランジスタTR-3のベー
スには、インバータIC-6' により論理が反転された終
端切替え信号SS(−1.6V)が入力される。そして、
ダイオイドD-2には約0.7Vの電圧が印加され、トラン
ジスタTR-3のベース・エミッタ間電圧VBEにも該トラ
ンジスタTR-3をオンさせるだけの電圧(約0.7V)が
加えられ、トランジスタTR-3はオン状態となる。これ
により、抵抗R9,R11に電流が流れ、NPN型バイポー
ラトランジスタTR-4もオン状態となる。その結果、ブ
ロックBL-2(ECL回路IC-3, IC-4)では、抵抗
R7,R8 および容量C2 で構成される終端回路TC-2が
接続される。このとき、ECL回路IC-3の入力(ナン
ドゲートNAND2 の出力)は、低レベル“L”に固定され
ることになる。尚、抵抗R6およびR13は、トランジス
タTR-1およびTR-3がオンした際のベースに流れる電
流を制御するためのものである。尚、ECL信号として
は、例えば、高レベル“H”が−0.8ボルト、低レベル
“L”が−1.8ボルトで振幅が1.0ボルトとなってい
る。そして、終端回路(TC-1, TC-2)は、受信側の
電流駆動型回路(ECL回路)における電流駆動型信号
(ECL信号)のレベルを、例えば、−1.3ボルトを中
心(スレッショルド電圧)として、1.0ボルトの振幅を
有するように規定するためのものである。また、本発明
では、より一層の高速化を実現するためのPCML信号
(例えば、0.4ボルトおよび0.8ボルトの2種類の振幅
があり、スレッショルド電圧は+1.6ボルトおよび+
2.0の信号)を扱う回路に対しても本発明をそのまま適
用することができる。
【0022】次に、例えば、ECL回路IC-3からイン
ピーダンスラインILを介してECL回路IC-1へデー
タを転送する場合、終端切替え信号SSを低レベル
“L”とする。これにより、トランジスタTR-1はオン
状態となり、トランジスタTR-2もオン状態となる。そ
の結果、ブロックBL-1(ECL回路IC-1, IC-2)
では終端が接続される。このとき、ブロックBL-2(E
CL回路IC-3, IC-4)では、トランジスタTR-3お
よびTR-4がオフ状態となって、終端回路TC-2が切り
離されることになる。
ピーダンスラインILを介してECL回路IC-1へデー
タを転送する場合、終端切替え信号SSを低レベル
“L”とする。これにより、トランジスタTR-1はオン
状態となり、トランジスタTR-2もオン状態となる。そ
の結果、ブロックBL-1(ECL回路IC-1, IC-2)
では終端が接続される。このとき、ブロックBL-2(E
CL回路IC-3, IC-4)では、トランジスタTR-3お
よびTR-4がオフ状態となって、終端回路TC-2が切り
離されることになる。
【0023】上述したように、本発明の電流駆動型回路
の終端制御装置の一実施例によれば、出力される電流駆
動型信号(ECL信号)の受信側(最終終端部) だけ
終端回路が接続され、電流駆動型信号を出力する側(最
終終端部以外)では終端回路が切り離される。これによ
って、電流駆動型回路の出力段のインピーダンス低下を
なくし、正常な振幅でデータ転送を行わせることができ
る。
の終端制御装置の一実施例によれば、出力される電流駆
動型信号(ECL信号)の受信側(最終終端部) だけ
終端回路が接続され、電流駆動型信号を出力する側(最
終終端部以外)では終端回路が切り離される。これによ
って、電流駆動型回路の出力段のインピーダンス低下を
なくし、正常な振幅でデータ転送を行わせることができ
る。
【0024】図3は本発明の電流駆動型回路の終端制御
装置の他の実施例を示す回路図である。図3に示す終端
制御装置は、図2に示す二重終端回路を双方向でデータ
転送を行う複数対のECL回路IC-11,IC-21;IC-1
2,IC-22;…; IC-1n,IC-2n に適用したものであ
る。すなわち、図3に示す終端制御装置は、複数対のE
CL回路IC-12,IC-22;…; IC-1n,IC-2n に対し
て、それぞれの終端にPNP型バイポーラトランジスタ
TR-12,TR-22;TR-13,TR-23;…; TR-1n,TR-2
n を設け、各終端制御部(BL-1およびBL-2に対応)
により終端回路TC-11,TC-21;TC-12,TC-22;…;
TC-1n,TC-2n の接続を制御するようになっている。
ここで、ECL回路IC-11 およびIC-21 の終端回路
TC-11 およびTC-21 は、終端制御部BL-1およびB
L-2により直接制御されるようになっている。そして、
各一方のECL回路IC-12,IC-13,…, IC-1n の終
端を制御するトランジスタTR-12,TR-13,…, TR-1
n のベースには、第1の制御信号(CSA)が供給さ
れ、また、各他方のECL回路IC-22,IC-23,…, I
C-2n の終端を制御するトランジスタTR-22,TR-23,
…, TR-2n のベースには、第2の制御信号(CSB)
が供給されている。
装置の他の実施例を示す回路図である。図3に示す終端
制御装置は、図2に示す二重終端回路を双方向でデータ
転送を行う複数対のECL回路IC-11,IC-21;IC-1
2,IC-22;…; IC-1n,IC-2n に適用したものであ
る。すなわち、図3に示す終端制御装置は、複数対のE
CL回路IC-12,IC-22;…; IC-1n,IC-2n に対し
て、それぞれの終端にPNP型バイポーラトランジスタ
TR-12,TR-22;TR-13,TR-23;…; TR-1n,TR-2
n を設け、各終端制御部(BL-1およびBL-2に対応)
により終端回路TC-11,TC-21;TC-12,TC-22;…;
TC-1n,TC-2n の接続を制御するようになっている。
ここで、ECL回路IC-11 およびIC-21 の終端回路
TC-11 およびTC-21 は、終端制御部BL-1およびB
L-2により直接制御されるようになっている。そして、
各一方のECL回路IC-12,IC-13,…, IC-1n の終
端を制御するトランジスタTR-12,TR-13,…, TR-1
n のベースには、第1の制御信号(CSA)が供給さ
れ、また、各他方のECL回路IC-22,IC-23,…, I
C-2n の終端を制御するトランジスタTR-22,TR-23,
…, TR-2n のベースには、第2の制御信号(CSB)
が供給されている。
【0025】ここで、第1の制御信号CSAは、図2の
二重終端回路における抵抗R2 とトランジスタTR-2の
コレクタとの接続個所から取り出され、また、第2の制
御信号CSBは、図2の二重終端回路における抵抗R8
とトランジスタTR-4のコレクタとの接続個所から取り
出されるようになっている。これにより、例えば、図2
の二重終端回路におけるNPN型バイポーラトランジス
タTR-2がオフ状態となって終端回路TC-11 が切り離
される場合(終端切替え信号SSが高レベル“H”のと
き)、第1の制御信号CSAは高レベル“H”となって
図3におけるPNP型バイポーラトランジスタTR-12,
TR-13,…, TR-1n もオフ状態となってそれぞれ終端
回路TC-12,TC-13,…, TC-1n も切り離される。
二重終端回路における抵抗R2 とトランジスタTR-2の
コレクタとの接続個所から取り出され、また、第2の制
御信号CSBは、図2の二重終端回路における抵抗R8
とトランジスタTR-4のコレクタとの接続個所から取り
出されるようになっている。これにより、例えば、図2
の二重終端回路におけるNPN型バイポーラトランジス
タTR-2がオフ状態となって終端回路TC-11 が切り離
される場合(終端切替え信号SSが高レベル“H”のと
き)、第1の制御信号CSAは高レベル“H”となって
図3におけるPNP型バイポーラトランジスタTR-12,
TR-13,…, TR-1n もオフ状態となってそれぞれ終端
回路TC-12,TC-13,…, TC-1n も切り離される。
【0026】同様に、図2の二重終端回路におけるNP
N型バイポーラトランジスタTR-4がオフ状態となって
終端回路TC-21 が切り離される場合(終端切替え信号
SSが低レベル“L”のとき)、第2の制御信号CSB
は高レベル“H”となって図3におけるPNP型バイポ
ーラトランジスタTR-22,TR-23,…, TR-2n もオフ
状態となってそれぞれ終端回路TC-22,TC-23,…, T
C-2n も切り離される。これにより、図2に示す二重終
端回路を、図3に示すような双方向でデータ転送を行う
複数対のECL回路IC-11,IC-21;IC-12,IC-22;
…; IC-1n,IC-2n に適用することができる。尚、第
1および第2の制御信号CSA並びにCSB、および、
PNP型バイポーラトランジスタTR-12,TR-22;TR
-13,TR-23;…; TR-1n,TR-2n の構成は、他に様々
な変形が可能であるのはいうまでもない。
N型バイポーラトランジスタTR-4がオフ状態となって
終端回路TC-21 が切り離される場合(終端切替え信号
SSが低レベル“L”のとき)、第2の制御信号CSB
は高レベル“H”となって図3におけるPNP型バイポ
ーラトランジスタTR-22,TR-23,…, TR-2n もオフ
状態となってそれぞれ終端回路TC-22,TC-23,…, T
C-2n も切り離される。これにより、図2に示す二重終
端回路を、図3に示すような双方向でデータ転送を行う
複数対のECL回路IC-11,IC-21;IC-12,IC-22;
…; IC-1n,IC-2n に適用することができる。尚、第
1および第2の制御信号CSA並びにCSB、および、
PNP型バイポーラトランジスタTR-12,TR-22;TR
-13,TR-23;…; TR-1n,TR-2n の構成は、他に様々
な変形が可能であるのはいうまでもない。
【0027】図4は本発明の電流駆動型回路の終端制御
装置のさらに他の実施例を示す回路図であり、ECL信
号バスにおける多重終端切替え制御を示すものである。
本実施例は、例えば、アドレス/データバスのように、
1つのECL出力に複数の入力が繋がる双方向データ転
送において、データを受信する入力部だけ終端回路を接
続するような終端制御信号S#M,S#1〜S#nを生成するこ
とにより、最初もしくは途中での終端を切り離し、デー
タを受信する入力部で正常な振幅を得るようにすること
がができる。ここで、例えば、ECL信号バス(IL)
は、データD#1〜D#nを転送するための双方向のバス
で、該双方向バスILは各ブロックBLOCK-M, BLOCK-1〜
BLOCK-n における全てのECL回路IC-M, IC-1〜I
C-nに接続されている。
装置のさらに他の実施例を示す回路図であり、ECL信
号バスにおける多重終端切替え制御を示すものである。
本実施例は、例えば、アドレス/データバスのように、
1つのECL出力に複数の入力が繋がる双方向データ転
送において、データを受信する入力部だけ終端回路を接
続するような終端制御信号S#M,S#1〜S#nを生成するこ
とにより、最初もしくは途中での終端を切り離し、デー
タを受信する入力部で正常な振幅を得るようにすること
がができる。ここで、例えば、ECL信号バス(IL)
は、データD#1〜D#nを転送するための双方向のバス
で、該双方向バスILは各ブロックBLOCK-M, BLOCK-1〜
BLOCK-n における全てのECL回路IC-M, IC-1〜I
C-nに接続されている。
【0028】ここで、例えば、1つのブロックBLOCK-M
(図4中の左側のブロック)がMPU(Micro Processing
Unit) を備え、該ブロックBLOCK-M が他のブロックBLO
CK-1〜BLOCK-n(図3中の右側のブロック)の各メモリに
対してリード・ライトを行う場合、WE(ライト・イネ
ーブル),RE(リード・イネーブル)信号を用いて各ブ
ロックの制御信号S#1〜S#nを生成して終端回路TC-1
〜TC-nの接続を制御するようになっている。
(図4中の左側のブロック)がMPU(Micro Processing
Unit) を備え、該ブロックBLOCK-M が他のブロックBLO
CK-1〜BLOCK-n(図3中の右側のブロック)の各メモリに
対してリード・ライトを行う場合、WE(ライト・イネ
ーブル),RE(リード・イネーブル)信号を用いて各ブ
ロックの制御信号S#1〜S#nを生成して終端回路TC-1
〜TC-nの接続を制御するようになっている。
【0029】図5は図4に示す終端制御装置における制
御信号を生成する回路の一例を示す図であり、ブロック
BLOCK-M およびブロック BLOCK-1〜BLOCK-n の各メモリ
を制御する制御信号S#MおよびS#1〜S#nを生成する回
路を示している。ここで、各ブロックへの終端制御信号
S#M, S#1〜S#nは、全てMPUを有するブロックBLOC
K-M で生成されるようになっている。
御信号を生成する回路の一例を示す図であり、ブロック
BLOCK-M およびブロック BLOCK-1〜BLOCK-n の各メモリ
を制御する制御信号S#MおよびS#1〜S#nを生成する回
路を示している。ここで、各ブロックへの終端制御信号
S#M, S#1〜S#nは、全てMPUを有するブロックBLOC
K-M で生成されるようになっている。
【0030】図6および図7は図4に示す終端制御装置
の動作を説明するためのタイミングチャートであり、図
6はブロックBLOCK-M から見たリードサイクルを示し、
図7はブロックBLOCK-M から見たライトサイクルを示し
ている。尚、図6および図7において、参照符号CS
は、チップセレクト信号を示す。図6および図7におい
て、各ブロックのデータ取り込みがRE信号またはWE
信号の立ち上がりとすると、データはそのトリガより暫
くの間、そのまま維持しておく必要がある。後述するよ
うに、図5の回路では、フリップ・フロップIC-40 に
より1ビットシフトさせて使用するようになっている。
尚、必要に応じて、確定期間t-2を1ビット以上として
もよい。但し、読み出しサイクルおよび書き込みサイク
ルのアクセス処理の周期を考慮しなければならない。
の動作を説明するためのタイミングチャートであり、図
6はブロックBLOCK-M から見たリードサイクルを示し、
図7はブロックBLOCK-M から見たライトサイクルを示し
ている。尚、図6および図7において、参照符号CS
は、チップセレクト信号を示す。図6および図7におい
て、各ブロックのデータ取り込みがRE信号またはWE
信号の立ち上がりとすると、データはそのトリガより暫
くの間、そのまま維持しておく必要がある。後述するよ
うに、図5の回路では、フリップ・フロップIC-40 に
より1ビットシフトさせて使用するようになっている。
尚、必要に応じて、確定期間t-2を1ビット以上として
もよい。但し、読み出しサイクルおよび書き込みサイク
ルのアクセス処理の周期を考慮しなければならない。
【0031】ブロックBLOCK-M から見たリードサイクル
では、ブロックBLOCK-M 以外のブロック BLOCK-1〜BLOC
K-n の何れかからブロックBLOCK-M にデータが入力され
るが、この場合には、該ブロックBLOCK-M の終端回路T
C-M(TC-M1〜TCML) を接続し、且つ、他のブロック BLO
CK-1〜BLOCK-n の終端回路TC-1〜TC-nを切り離すよ
うな終端制御信号S#M, S#1〜S#nが生成される。具体
的には、これら終端制御信号の生成には、図5に示され
るように、フリップ・フロップ(IC-40)によりRE信
号(リード・イネーブル信号)をシフトした信号を用い
る。すなわち、RE信号は、ローアクティブの信号で、
フリップ・フロップIC-40 により1ビットシフトさせ
て使用するようになっている。ここで、データの終端制
御信号のためにRE信号を1ビットシフトするのは、M
PU側の保持時間(ホールドタイム)を稼ぐためであ
り、該保持時間が零の場合には、RE信号をシフトする
必要はない。また、ブロック BLOCK-1〜BLOCK-n の内、
どのブロックにリードを行うかを選択しているのがBC
D10進デコーダ(負論理)IC-30 である。尚、図5に
おいては、各信号線、例えば、WE信号やRE信号、或
いは、ECL回路IC-10 からECL回路IC-20 に供
給されるアドレス信号線等にも、それぞれ終端回路が接
続されている。
では、ブロックBLOCK-M 以外のブロック BLOCK-1〜BLOC
K-n の何れかからブロックBLOCK-M にデータが入力され
るが、この場合には、該ブロックBLOCK-M の終端回路T
C-M(TC-M1〜TCML) を接続し、且つ、他のブロック BLO
CK-1〜BLOCK-n の終端回路TC-1〜TC-nを切り離すよ
うな終端制御信号S#M, S#1〜S#nが生成される。具体
的には、これら終端制御信号の生成には、図5に示され
るように、フリップ・フロップ(IC-40)によりRE信
号(リード・イネーブル信号)をシフトした信号を用い
る。すなわち、RE信号は、ローアクティブの信号で、
フリップ・フロップIC-40 により1ビットシフトさせ
て使用するようになっている。ここで、データの終端制
御信号のためにRE信号を1ビットシフトするのは、M
PU側の保持時間(ホールドタイム)を稼ぐためであ
り、該保持時間が零の場合には、RE信号をシフトする
必要はない。また、ブロック BLOCK-1〜BLOCK-n の内、
どのブロックにリードを行うかを選択しているのがBC
D10進デコーダ(負論理)IC-30 である。尚、図5に
おいては、各信号線、例えば、WE信号やRE信号、或
いは、ECL回路IC-10 からECL回路IC-20 に供
給されるアドレス信号線等にも、それぞれ終端回路が接
続されている。
【0032】図4および図5に示されるように、アドレ
スバスの中のブロック選択信号からアクセスするブロッ
クをデコーダIC-30 でデコード(負論理)し、WE信
号(ライト・イネーブル信号)との論理和を取る論理回
路(オアゲート回路)IC-60 を介して、アドレス/デ
ータの終端制御を行う終端制御信号S#1〜S#nが生成さ
れる。ここで、終端制御信号S#1〜S#nは、全て低レベ
ル“L”の信号とされ、これにより、ブロック BLOCK-1
〜BLOCK-n の全ての終端回路TC-1〜TC-nは切り離さ
れることになる。また、リードするブロックBLOCK-M の
終端制御信号S#1は、低レベル“L”とされ、これによ
り、データバスはデータが転送されるブロックBLOCK-M
においてのみ終端回路TC-mが接続される。すなわち、
ECL信号の最終終端部(ブロックBLOCK-M)だけ終端さ
れ、その他のブロック(BLOCK-1〜BLOCK-n:最終終端部以
外の終端部)では終端が切り離されることになる。ま
た、アクセスされるブロック側のMPUもしくはメモリ
の保持時間を考慮して、フリップ・フロップIC-50 に
より終端制御信号S#Mを、期間t-1から1ビットシフト
(t-2) させて、低レベル“L”となる期間を(t-1)
+(t-2)とするようになっている。
スバスの中のブロック選択信号からアクセスするブロッ
クをデコーダIC-30 でデコード(負論理)し、WE信
号(ライト・イネーブル信号)との論理和を取る論理回
路(オアゲート回路)IC-60 を介して、アドレス/デ
ータの終端制御を行う終端制御信号S#1〜S#nが生成さ
れる。ここで、終端制御信号S#1〜S#nは、全て低レベ
ル“L”の信号とされ、これにより、ブロック BLOCK-1
〜BLOCK-n の全ての終端回路TC-1〜TC-nは切り離さ
れることになる。また、リードするブロックBLOCK-M の
終端制御信号S#1は、低レベル“L”とされ、これによ
り、データバスはデータが転送されるブロックBLOCK-M
においてのみ終端回路TC-mが接続される。すなわち、
ECL信号の最終終端部(ブロックBLOCK-M)だけ終端さ
れ、その他のブロック(BLOCK-1〜BLOCK-n:最終終端部以
外の終端部)では終端が切り離されることになる。ま
た、アクセスされるブロック側のMPUもしくはメモリ
の保持時間を考慮して、フリップ・フロップIC-50 に
より終端制御信号S#Mを、期間t-1から1ビットシフト
(t-2) させて、低レベル“L”となる期間を(t-1)
+(t-2)とするようになっている。
【0033】次に、ブロックBLOCK-M から見たライトサ
イクルでは、ブロックBLOCK-M 側からブロックBLOCK-M
以外のブロックBLOCK-1 〜BLOCK-n の何れかのブロック
にデータが出力されるが、この場合には、ブロックBLOC
K-M の終端を切り離し、データが供給されるブロックBL
OCK-1 〜BLOCK-n の何れかのブロックのみの終端を接続
することになる。すなわち、ブロックBLOCK-M の終端制
御部に供給される終端制御信号S#Mは高レベル“H”の
信号とされ、ブロックBLOCK-1 〜BLOCK-n の内CS信号
(チップセレクト信号)により選択された所定のブロッ
クに供給される終端制御信号だけが低レベル“L”の信
号とされ、これにより、データが転送されるブロックの
終端回路のみが接続されることになる。ここで、WE信
号はライトサイクが実行されている間、低レベル“L”
である必要がある(MPUによっては、若干異なる場合
がある)。また、アクセスされるブロック側のMPUも
しくはメモリの保持時間を考慮して、フリップ・フロッ
プIC-50 により終端制御信号S#Mを、期間t-1から1
ビットシフト(t-2) させて、低レベル“L”となる期
間を(t-1)+(t-2)とするようになっている。尚、
アドレスバスに関しては、リードサイクルおよびライト
サイクル共に、ブロックBLOCK-M 側から転送されるの
で、最終入力になるブロックにおいて、固定的に終端回
路を接続してもよい。
イクルでは、ブロックBLOCK-M 側からブロックBLOCK-M
以外のブロックBLOCK-1 〜BLOCK-n の何れかのブロック
にデータが出力されるが、この場合には、ブロックBLOC
K-M の終端を切り離し、データが供給されるブロックBL
OCK-1 〜BLOCK-n の何れかのブロックのみの終端を接続
することになる。すなわち、ブロックBLOCK-M の終端制
御部に供給される終端制御信号S#Mは高レベル“H”の
信号とされ、ブロックBLOCK-1 〜BLOCK-n の内CS信号
(チップセレクト信号)により選択された所定のブロッ
クに供給される終端制御信号だけが低レベル“L”の信
号とされ、これにより、データが転送されるブロックの
終端回路のみが接続されることになる。ここで、WE信
号はライトサイクが実行されている間、低レベル“L”
である必要がある(MPUによっては、若干異なる場合
がある)。また、アクセスされるブロック側のMPUも
しくはメモリの保持時間を考慮して、フリップ・フロッ
プIC-50 により終端制御信号S#Mを、期間t-1から1
ビットシフト(t-2) させて、低レベル“L”となる期
間を(t-1)+(t-2)とするようになっている。尚、
アドレスバスに関しては、リードサイクルおよびライト
サイクル共に、ブロックBLOCK-M 側から転送されるの
で、最終入力になるブロックにおいて、固定的に終端回
路を接続してもよい。
【0034】図8は図2に示す終端制御装置の変形例を
示す図である。同図から明らかなように、本変形例で
は、終端部を切り替える信号(終端制御信号)として
は、上述したECL信号だけでなく、TTL信号を使用
することができる。すなわち、例えば、TTL信号の高
レベル“H”(=5V)は、バッファIC-300を介し
て、抵抗R6'およびR7'による電圧降下分でECL信号
レベルにシフトしてPNP型バイポーラトランジスタT
R-1のベースに印加されるようになっている。これによ
り、TTL信号でも終端制御部を制御することができる
ことになる。
示す図である。同図から明らかなように、本変形例で
は、終端部を切り替える信号(終端制御信号)として
は、上述したECL信号だけでなく、TTL信号を使用
することができる。すなわち、例えば、TTL信号の高
レベル“H”(=5V)は、バッファIC-300を介し
て、抵抗R6'およびR7'による電圧降下分でECL信号
レベルにシフトしてPNP型バイポーラトランジスタT
R-1のベースに印加されるようになっている。これによ
り、TTL信号でも終端制御部を制御することができる
ことになる。
【0035】以上のように、上記各実施例によれば、E
CL信号でのデータの遣り取りを双方向にて行う場合、
送信側および受信側での終端を制御することにより、出
力されたECL信号を受信する回路(最終終端部)のみ
終端回路を接続し、他の回路では終端回路を切り離すこ
とによって、ECL信号の複数終端における出力レベル
の変動を防止して、正常な振幅でデータ転送を行うこと
ができる。また、終端部をバスに関して共用化すること
ができるため、回路規模の削減を図ることができる。さ
らに、終端制御信号としては、ECLレベルの信号だけ
でなく、TTLレベルの信号も使用することができ、様
々な信号を終端制御信号として使用することができる。
CL信号でのデータの遣り取りを双方向にて行う場合、
送信側および受信側での終端を制御することにより、出
力されたECL信号を受信する回路(最終終端部)のみ
終端回路を接続し、他の回路では終端回路を切り離すこ
とによって、ECL信号の複数終端における出力レベル
の変動を防止して、正常な振幅でデータ転送を行うこと
ができる。また、終端部をバスに関して共用化すること
ができるため、回路規模の削減を図ることができる。さ
らに、終端制御信号としては、ECLレベルの信号だけ
でなく、TTLレベルの信号も使用することができ、様
々な信号を終端制御信号として使用することができる。
【0036】図9は本発明の電流駆動型回路の終端制御
装置の他の形態の一実施例を示す回路図である。図9に
示されるように、本実施例では、双方向のバス(インピ
ーダンスライン)ILの両端に設けたブロック BLOCK-1
およびBLOCK-4 に対してだけ終端回路TC-10,TC-40
と終端制御部BL-10,BL-40 とを設けるようになって
いる。そして、各ブロック BLOCK-1〜BLOCK-4 には、電
流駆動型の信号(ECL信号)の受け渡しの方向を識別
する信号識別回路SD-1〜SD-4を設けるようになって
いる。すなわち、双方向バスILに対して、ブロック B
LOCK-1とBLOCK-4 との間に一するブロックBLOCK-2,BLOC
K-3 には、ECL回路IC-2, IC-3および信号識別回
路SD-2, SD-3が設けられ、終端回路および終端制御
部を省略するようになっている。
装置の他の形態の一実施例を示す回路図である。図9に
示されるように、本実施例では、双方向のバス(インピ
ーダンスライン)ILの両端に設けたブロック BLOCK-1
およびBLOCK-4 に対してだけ終端回路TC-10,TC-40
と終端制御部BL-10,BL-40 とを設けるようになって
いる。そして、各ブロック BLOCK-1〜BLOCK-4 には、電
流駆動型の信号(ECL信号)の受け渡しの方向を識別
する信号識別回路SD-1〜SD-4を設けるようになって
いる。すなわち、双方向バスILに対して、ブロック B
LOCK-1とBLOCK-4 との間に一するブロックBLOCK-2,BLOC
K-3 には、ECL回路IC-2, IC-3および信号識別回
路SD-2, SD-3が設けられ、終端回路および終端制御
部を省略するようになっている。
【0037】そして、転送されるデータ(電流駆動型信
号)の方向が、ECL回路IC-4からIC-1へ向かう方
向(ブロックBLOCK-4 からBLOCK-1 へ向かう方向:第1
の方向)の場合には、ブロックBLOCK-1 における終端回
路TC-10 だけが接続され、また、転送されるデータの
方向が、ECL回路IC-1からIC-4へ向かう方向(ブ
ロックBLOCK-1 からBLOCK-4 へ向かう方向:第2 の方
向)の場合には、ブロックBLOCK-4 における終端回路T
C-40 だけが接続される。具体的に、ECL回路IC-4
からIC-3〜IC-1の何れかにデータが転送される場
合、ECL回路IC-3からIC-2またはIC-1へデータ
が転送される場合、および、ECL回路IC-2からIC
-1へデータが転送される場合には、各ブロック BLOCK-1
〜BLOCK-4 に設けられた信号方向識別回路SD-1〜SD
-4は、データが第1の方向に転送されたことを識別して
ブロックBLOCK-1 の終端制御部BL-10 に制御信号を供
給し、終端回路TC-10 を接続する。一方、ECL回路
IC-1からIC-2〜IC-4の何れかにデータが転送され
る場合、ECL回路IC-2からIC-3またはIC-4へデ
ータが転送される場合、および、ECL回路IC-3から
IC-4へデータが転送される場合には、各ブロック BLO
CK-1〜BLOCK-4 に設けられた信号方向識別回路SD-1〜
SD-4は、データが第2の方向に転送されたことを識別
してブロックBLOCK-4 の終端制御部BL-40 に制御信号
を供給し、終端回路TC-40 を接続する。ここで、図9
では、4つのブロック BLOCK-1〜BLOCK-4 が描かれてい
るが、このブロック数は4つに限定されないのはいうま
でもない。
号)の方向が、ECL回路IC-4からIC-1へ向かう方
向(ブロックBLOCK-4 からBLOCK-1 へ向かう方向:第1
の方向)の場合には、ブロックBLOCK-1 における終端回
路TC-10 だけが接続され、また、転送されるデータの
方向が、ECL回路IC-1からIC-4へ向かう方向(ブ
ロックBLOCK-1 からBLOCK-4 へ向かう方向:第2 の方
向)の場合には、ブロックBLOCK-4 における終端回路T
C-40 だけが接続される。具体的に、ECL回路IC-4
からIC-3〜IC-1の何れかにデータが転送される場
合、ECL回路IC-3からIC-2またはIC-1へデータ
が転送される場合、および、ECL回路IC-2からIC
-1へデータが転送される場合には、各ブロック BLOCK-1
〜BLOCK-4 に設けられた信号方向識別回路SD-1〜SD
-4は、データが第1の方向に転送されたことを識別して
ブロックBLOCK-1 の終端制御部BL-10 に制御信号を供
給し、終端回路TC-10 を接続する。一方、ECL回路
IC-1からIC-2〜IC-4の何れかにデータが転送され
る場合、ECL回路IC-2からIC-3またはIC-4へデ
ータが転送される場合、および、ECL回路IC-3から
IC-4へデータが転送される場合には、各ブロック BLO
CK-1〜BLOCK-4 に設けられた信号方向識別回路SD-1〜
SD-4は、データが第2の方向に転送されたことを識別
してブロックBLOCK-4 の終端制御部BL-40 に制御信号
を供給し、終端回路TC-40 を接続する。ここで、図9
では、4つのブロック BLOCK-1〜BLOCK-4 が描かれてい
るが、このブロック数は4つに限定されないのはいうま
でもない。
【0038】このように、図9に示す電流駆動型回路の
終端制御装置では、例えば、図4の終端制御装置に比較
して、終端回路(TC)および終端制御回路(BL)を
全てのブロックに設ける必要がなく、また、該終端制御
回路を制御するための信号線を削減することが可能とな
る。図10は図9の電流駆動型回路の終端制御装置の変
形例を示す回路図である。図10に示す変形例では、図
9と同様に、双方向バスILの両端に設けたブロック B
LOCK-1およびBLOCK-4 に対してだけ終端回路TC-10,T
C-40 と終端制御部BL-10,BL-40 とを設けるように
なっている。
終端制御装置では、例えば、図4の終端制御装置に比較
して、終端回路(TC)および終端制御回路(BL)を
全てのブロックに設ける必要がなく、また、該終端制御
回路を制御するための信号線を削減することが可能とな
る。図10は図9の電流駆動型回路の終端制御装置の変
形例を示す回路図である。図10に示す変形例では、図
9と同様に、双方向バスILの両端に設けたブロック B
LOCK-1およびBLOCK-4 に対してだけ終端回路TC-10,T
C-40 と終端制御部BL-10,BL-40 とを設けるように
なっている。
【0039】本変形例では、各ブロック BLOCK-1〜BLOC
K-4 に設けられた入出力回路(I/O回路)IO-1〜I
O-4を介してMPU10から転送されるデータ(電流駆動
型信号)の方向が供給されるようになっている。具体的
に、ECL回路IC-4からIC-3〜IC-1の何れかにデ
ータが転送される場合、ECL回路IC-3からIC-2ま
たはIC-1へデータが転送される場合、および、ECL
回路IC-2からIC-1へデータが転送される場合には、
MPU10から終端制御部BL-10 に制御信号が供給され
て終端回路TC-10 を接続する。一方、ECL回路IC
-1からIC-2〜IC-4の何れかにデータが転送される場
合、ECL回路IC-2からIC-3またはIC-4へデータ
が転送される場合、および、ECL回路IC-3からIC
-4へデータが転送される場合には、MPU10から終端制
御部BL-10 に制御信号が供給されて終端回路TC-10
を接続する。
K-4 に設けられた入出力回路(I/O回路)IO-1〜I
O-4を介してMPU10から転送されるデータ(電流駆動
型信号)の方向が供給されるようになっている。具体的
に、ECL回路IC-4からIC-3〜IC-1の何れかにデ
ータが転送される場合、ECL回路IC-3からIC-2ま
たはIC-1へデータが転送される場合、および、ECL
回路IC-2からIC-1へデータが転送される場合には、
MPU10から終端制御部BL-10 に制御信号が供給され
て終端回路TC-10 を接続する。一方、ECL回路IC
-1からIC-2〜IC-4の何れかにデータが転送される場
合、ECL回路IC-2からIC-3またはIC-4へデータ
が転送される場合、および、ECL回路IC-3からIC
-4へデータが転送される場合には、MPU10から終端制
御部BL-10 に制御信号が供給されて終端回路TC-10
を接続する。
【0040】上述した図10に示す電流駆動型回路の終
端制御装置では、例えば、図4の終端制御装置に比較し
て、終端回路(TC)および終端制御回路(BL)を全
てのブロックに設ける必要がなく、また、該終端制御回
路を制御するための信号線をも不要となり、さらに、図
9における信号方向識別回路(SD)も不要となり、よ
り一層回路を簡略化することができる。
端制御装置では、例えば、図4の終端制御装置に比較し
て、終端回路(TC)および終端制御回路(BL)を全
てのブロックに設ける必要がなく、また、該終端制御回
路を制御するための信号線をも不要となり、さらに、図
9における信号方向識別回路(SD)も不要となり、よ
り一層回路を簡略化することができる。
【0041】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の電流駆
動型回路の終端制御方法および装置によれば、双方向の
送受信を行う際に、簡単な終端切替え制御を行うことに
よって、電流駆動型回路の出力段のインピーダンス低下
をなくし、正常な振幅による電流駆動型信号の伝達を行
わせることができる。
動型回路の終端制御方法および装置によれば、双方向の
送受信を行う際に、簡単な終端切替え制御を行うことに
よって、電流駆動型回路の出力段のインピーダンス低下
をなくし、正常な振幅による電流駆動型信号の伝達を行
わせることができる。
【図1】本発明に係る電流駆動型回路の終端制御装置の
原理構成を示すブロック図である。
原理構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の電流駆動型回路の終端制御装置の一実
施例を示す回路図である。
施例を示す回路図である。
【図3】本発明の電流駆動型回路の終端制御装置の他の
実施例を示す回路図である。
実施例を示す回路図である。
【図4】本発明の電流駆動型回路の終端制御装置のさら
に他の実施例を示す回路図である。
に他の実施例を示す回路図である。
【図5】図4に示す終端制御装置における制御信号を生
成する回路の一例を示す図である。
成する回路の一例を示す図である。
【図6】図4に示す終端制御装置の動作を説明するため
のタイミングチャート(その1)である。
のタイミングチャート(その1)である。
【図7】図4に示す終端制御装置の動作を説明するため
のタイミングチャート(その2)である。
のタイミングチャート(その2)である。
【図8】図2に示す終端制御装置の変形例を示す図であ
る。
る。
【図9】本発明の電流駆動型回路の終端制御装置の他の
形態の一実施例を示す回路図である。
形態の一実施例を示す回路図である。
【図10】図9の電流駆動型回路の終端制御装置の変形
例を示す回路図である。
例を示す回路図である。
【図11】従来の電流駆動型回路における終端部の回路
例を示す図である。
例を示す図である。
【図12】関連技術としての二重終端を適用した電流駆
動型回路の回路例を示す図である。
動型回路の回路例を示す図である。
【図13】電流駆動型回路としてのECL回路の一例を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図14】関連技術としての多重終端を適用した電流駆
動型回路の回路例を示す図である。
動型回路の回路例を示す図である。
1…第1の電流駆動型回路 2…第2の電流駆動型回路 3…双方向バス(インピーダンスライン) 11, 21…終端回路 12, 22…スイッチ手段(終端回路接続手段,終端回路切
り離し手段) C1,C2;C;CM;C1 〜Cn …容量(コンデンサ) D1,D2 …ダイオード IC-1〜IC-4;IC-11,IC-21 〜IC-1n,IC-2n;
IC-M, IC-1〜IC-n…ECL回路 IC-5',IC-300…バッファ IC-6',IC-M…インバータ IC-30 …BCD10進デコーダ IC-40,IC-50 …フリップ・フロップ R0 〜R14;R;RM1, RM2;R11, R12〜Rn1, Rn2
…抵抗 SS, S#M, S#1〜S#n…終端制御信号(終端切り替え
信号) TR-2, TR-4…NPN型バイポーラトランジスタ TR-1, TR-3; TR-11,TR-21 〜TR-1n,TR-2n
…PNP型バイポーラトランジスタ
り離し手段) C1,C2;C;CM;C1 〜Cn …容量(コンデンサ) D1,D2 …ダイオード IC-1〜IC-4;IC-11,IC-21 〜IC-1n,IC-2n;
IC-M, IC-1〜IC-n…ECL回路 IC-5',IC-300…バッファ IC-6',IC-M…インバータ IC-30 …BCD10進デコーダ IC-40,IC-50 …フリップ・フロップ R0 〜R14;R;RM1, RM2;R11, R12〜Rn1, Rn2
…抵抗 SS, S#M, S#1〜S#n…終端制御信号(終端切り替え
信号) TR-2, TR-4…NPN型バイポーラトランジスタ TR-1, TR-3; TR-11,TR-21 〜TR-1n,TR-2n
…PNP型バイポーラトランジスタ
Claims (30)
- 【請求項1】 電流駆動型の信号の受け渡しを双方向に
て行う(3)電流駆動型回路の終端制御方法であって、 第1の電流駆動型回路(1)から前記電流駆動型信号を
送信して第2の電流駆動型回路(2)で前記送信された
信号を受信する場合、該受信側における終端回路(21)だ
けを接続し(22)、該受信側の終端回路以外の終端回路(1
1)を切り離す(12)ようにしたことを特徴とする電流駆動
型回路の終端制御方法。 - 【請求項2】 前記電流駆動型信号はECL信号であ
り、且つ、前記電流駆動型回路はECL回路であること
を特徴とする請求項1の電流駆動型回路の終端制御方
法。 - 【請求項3】 前記電流駆動型信号はPCML信号であ
ることを特徴とする請求項1の電流駆動型回路の終端制
御方法。 - 【請求項4】 前記終端回路の接続および切り離し制御
を、トランジスタを使用して行うようにした請求項1の
電流駆動型回路の終端制御方法。 - 【請求項5】 前記電流駆動型信号を受信する第2の電
流駆動型回路は1つであり、前記第1の電流駆動型回路
から該1つの第2の電流駆動型回路に該電流駆動型信号
を伝達する場合、当該1つの第2の電流駆動型回路にお
ける終端回路だけを接続するようにしたことを特徴とす
る請求項1の電流駆動型回路の終端制御方法。 - 【請求項6】 前記第2の電流駆動型回路における終端
回路の接続を、該第2の電流駆動型回路が有するメモリ
のリード信号もしくはライト信号をラッチしてアクティ
ブ領域を延ばした信号により制御するようにしたことを
特徴とする請求項5の電流駆動型回路の終端制御方法。 - 【請求項7】 前記電流駆動型信号を受信する第2の電
流駆動型回路は複数であり、前記第1の電流駆動型回路
から該複数の第2の電流駆動型回路に該電流駆動型信号
を伝達する場合、当該複数の第2の電流駆動型回路にお
ける各終端回路をそれぞれ接続するようにしたことを特
徴とする請求項1の電流駆動型回路の終端制御方法。 - 【請求項8】 前記複数の第2の電流駆動型回路におけ
る各終端回路を、1つの終端制御部により制御するよう
にしたことを特徴とする請求項7の電流駆動型回路の終
端制御方法。 - 【請求項9】 前記終端回路の接続を制御する終端制御
信号を、該終端回路が設けられている電流駆動型回路の
動作を制御する動作制御信号から生成するようにしたこ
とを特徴とする請求項1の電流駆動型回路の終端制御方
法。 - 【請求項10】 前記終端制御信号を、該終端回路が設
けられている電流駆動型回路の動作を制御する動作制御
信号と同一の信号としたことを特徴とする請求項9の電
流駆動型回路の終端制御方法。 - 【請求項11】 前記終端制御信号を、前記電流駆動型
信号とした請求項1の電流駆動型回路の終端制御方法。 - 【請求項12】 前記終端回路の制御信号を、前記電流
駆動型信号とは異なるTTL信号とした請求項1の電流
駆動型回路の終端制御方法。 - 【請求項13】 電流駆動型の信号の受け渡しを双方向
にて行う電流駆動型回路の終端制御方法であって、 前記電流駆動型信号を送信する電流駆動型回路から該電
流駆動型信号を受信する電流駆動型回路へ向かう方向が
第1の方向の場合、前記電流駆動型信号の受け渡しを双
方向にて行う双方向バスの一端に接続された第1の電流
駆動型回路においてのみ終端回路を接続し、且つ、他の
全ての電流駆動型回路において終端回路を切り離し、 前記電流駆動型信号を送信する電流駆動型回路から該電
流駆動型信号を受信する電流駆動型回路へ向かう方向が
第2の方向の場合、前記電流駆動型信号の受け渡しを双
方向にて行う双方向バスの他端に接続された第2の電流
駆動型回路においてのみ終端回路を接続し、且つ、他の
全ての電流駆動型回路において終端回路を切り離すよう
にしたことを特徴とする電流駆動型回路の終端制御方
法。 - 【請求項14】 前記電流駆動型信号はECL信号であ
り、且つ、前記電流駆動型回路はECL回路であること
を特徴とする請求項13の電流駆動型回路の終端制御方
法。 - 【請求項15】 前記電流駆動型信号はPCML信号で
あることを特徴とする請求項13の電流駆動型回路の終
端制御方法。 - 【請求項16】 前記終端回路の接続および切り離し制
御を、トランジスタを使用して行うようにした請求項1
3の電流駆動型回路の終端制御方法。 - 【請求項17】 電流駆動型の信号の受け渡しを双方向
にて行う電流駆動型回路の終端制御装置であって、 前記電流駆動型信号の受け渡しを双方向にて行う双方向
バスと、 該双方向バスに接続された複数の電流駆動型回路と、 該電流駆動型回路に設けられた複数の終端回路と、 前記電流駆動型信号を受信する電流駆動型回路だけ前記
終端回路を接続する終端回路接続手段と、 前記電流駆動型信号を出力する電流駆動型回路および該
電流駆動型信号の受け渡しに関わりない電流駆動型回路
の全てにおいて、前記終端回路を切り離す終端回路切離
手段とを具備する電流駆動型回路の終端制御装置。 - 【請求項18】 前記電流駆動型信号はECL信号であ
り、且つ、前記電流駆動型回路はECL回路であること
を特徴とする請求項17の電流駆動型回路の終端制御装
置。 - 【請求項19】 前記電流駆動型信号はPCML信号で
あることを特徴とする請求項17の電流駆動型回路の終
端制御装置。 - 【請求項20】 前記終端回路接続手段および前記終端
回路切離手段は、それぞれトランジスタを具備している
請求項17の電流駆動型回路の終端制御装置。 - 【請求項21】 前記電流駆動型信号を受信する電流駆
動型回路は1つであり、前記終端回路接続手段は該1つ
の電流駆動型回路における終端回路を接続するようにし
たことを特徴とする請求項17の電流駆動型回路の終端
制御装置。 - 【請求項22】 前記電流駆動型信号を受信する電流駆
動型回路は複数であり、前記終端回路接続手段は該複数
の電流駆動型回路における各終端回路をそれぞれ接続す
るようにしたことを特徴とする請求項17の電流駆動型
回路の終端制御装置。 - 【請求項23】 前記終端回路は、抵抗手段および容量
手段を具備し、該終端回路を接続することで前記電流駆
動型信号を受信する電流駆動型回路における該電流駆動
型信号の振幅を所定の範囲に規定するようにしたことを
特徴とする請求項17の電流駆動型回路の終端制御装
置。 - 【請求項24】 前記抵抗手段は、第1の抵抗手段およ
び第2の抵抗手段を具備し、該第1の抵抗手段の一端は
前記双方向バスに接続され、該第1の抵抗手段の他端は
前記第2の抵抗手段の一端および前記容量手段の一端に
接続され、そして、該第2の抵抗手段の他端および該容
量手段の他端は前記終端回路接続手段または前記終端回
路切離手段を介して電源線に接続されていることを特徴
とする請求項23の電流駆動型回路の終端制御装置。 - 【請求項25】 電流駆動型の信号の受け渡しを双方向
にて行う電流駆動型回路の終端制御装置であって、 前記電流駆動型信号の受け渡しを双方向にて行う双方向
バスと、 該双方向バスの一端に接続された第1の電流駆動型回路
と、 該第1の電流駆動型回路に設けられた第1の終端回路
と、 前記双方向バスの他端に接続された第2の電流駆動型回
路と、 該第2の電流駆動型回路に設けられた第2の終端回路
と、 前記第1の電流駆動型回路および前記第2の電流駆動型
回路の間において、前記双方向バスに接続された複数の
第3の電流駆動型回路と、 前記電流駆動型信号を送信する電流駆動型回路から該電
流駆動型信号を受信する電流駆動型回路へ向かう方向
が,前記第1の電流駆動型回路から前記第2の電流駆動
型回路に向かう方向に一致する場合,前記第2の終端回
路を接続すると共に,前記第1の終端回路を切り離すよ
うに制御する第1の終端回路制御手段と、 前記電流駆動型信号を送信する電流駆動型回路から該電
流駆動型信号を受信する電流駆動型回路へ向かう方向
が,前記第2の電流駆動型回路から前記第1の電流駆動
型回路に向かう方向に一致する場合,前記第1の終端回
路を接続すると共に,前記第2の終端回路を切り離すよ
うに制御する第2の終端回路制御手段とを具備すること
を特徴とする電流駆動型回路の終端制御装置。 - 【請求項26】 前記電流駆動型信号はECL信号であ
り、且つ、前記電流駆動型回路はECL回路であること
を特徴とする請求項25の電流駆動型回路の終端制御装
置。 - 【請求項27】 前記電流駆動型信号はPCML信号で
あることを特徴とする請求項25の電流駆動型回路の終
端制御装置。 - 【請求項28】 前記第1および第2の終端回路制御手
段は、それぞれトランジスタを具備している請求項25
の電流駆動型回路の終端制御装置。 - 【請求項29】 前記終端回路は、抵抗手段および容量
手段を具備し、該終端回路を接続することで前記電流駆
動型信号を受信する電流駆動型回路における該電流駆動
型信号の振幅を所定の範囲に規定するようにしたことを
特徴とする請求項25の電流駆動型回路の終端制御装
置。 - 【請求項30】 前記抵抗手段は、第1の抵抗手段およ
び第2の抵抗手段を具備し、該第1の抵抗手段の一端は
前記双方向バスに接続され、該第1の抵抗手段の他端は
前記第2の抵抗手段の一端および前記容量手段の一端に
接続され、そして、該第2の抵抗手段の他端および該容
量手段の他端は前記終端回路接続手段または前記終端回
路切離手段を介して電源線に接続されていることを特徴
とする請求項29の電流駆動型回路の終端制御装置。
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