JPH07135483A - 光通信システム - Google Patents

光通信システム

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JPH07135483A
JPH07135483A JP5279615A JP27961593A JPH07135483A JP H07135483 A JPH07135483 A JP H07135483A JP 5279615 A JP5279615 A JP 5279615A JP 27961593 A JP27961593 A JP 27961593A JP H07135483 A JPH07135483 A JP H07135483A
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JP
Japan
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optical
signal
input
wavelength
transmission line
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Application number
JP5279615A
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English (en)
Inventor
Kunitoshi Sakamoto
訓逸 坂本
Hiroyoshi Itou
宏祥 伊藤
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Toshiba Corp
Toshiba Telecommunication System Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Telecommunication System Engineering Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡易な構成で、障害発生時にも正常な通信の継
続を可能とする。 【構成】光通信装置1は、入力される電気信号を、光送
信回路11で第1波長の光信号に変換して光伝送路3に
送出するか、または光送信回路12で第2波長の光信号
に変換して光伝送路4に送出する。光通信装置2は、入
力される電気信号を、光送信回路21で第1波長の光信
号に変換して光伝送路4に送出するか、または光送信回
路22で第2波長の光信号に変換して光伝送路3に送出
する。光通信装置1は、光伝送路3を介して到来する第
2波長の光信号または光伝送路4を介して到来する第1
波長の光信号をWDM13,14および光受信回路15
で受信する。また光通信装置2は、光伝送路3を介して
到来する第1波長の光信号または光伝送路4を介して到
来する第2波長の光信号をWDM23,24および光受
信回路25で受信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の光伝送路を介し
て光通信を行う光通信システムに係り、特に光伝送路の
障害発生時における障害回避に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は基本的な光伝送システムの構成を
示すブロック図である。この光通信システムは、2つの
光通信装置11,12が、光伝送路13,14を介して
互いに接続されている。光通信装置11,12はそれぞ
れ、光送信回路110,120および光受信回路11
1,121を有している。
【0003】光通信装置11に入力された電気信号は、
光送信回路110で光信号に変換され、光伝送路13へ
と送出される。光伝送路13を介して光通信装置12に
到達した光信号は、光受信回路121によって受信さ
れ、電気信号が再生される。
【0004】一方、光通信装置12に入力された電気信
号は、光送信回路120によって光信号に変換され、光
伝送路14へと送出される。光伝送路14を介して光通
信装置11に到達した光信号は、光受信回路111によ
って受信され、電気信号が再生される。
【0005】かくして、光送信回路110、光伝送路1
3および光受信回路121によって、光通信装置11か
ら光通信装置12への伝送経路が形成されている。また
光送信回路120、光伝送路14および光受信回路11
1によって、光通信装置12から光通信装置11への伝
送経路が形成されている。これら2つの伝送経路によ
り、光通信装置11と光通信装置12との間での双方向
通信を可能としている。
【0006】ところが以上のような構成であると、光伝
送路13または光伝送路14に障害が発生し断状態にな
った場合に、この断状態となった光伝送路を含む伝送経
路が完全に不通になってしまう。そして、この不通とな
った伝送経路を使用する側の通信は一切行えなくなって
しまう。
【0007】そこで高信頼性が要求されるシステムにお
いては、以下のような構成として、光伝送路の1つに障
害が発生しても、引き続き通信を行えるようにしてい
る。図5はこのようなシステムの構成を示すブロック図
である。この光通信システムは、2つの光通信装置1
5,16が、光伝送路17,18,19,20を介して
互いに接続されている。
【0008】光通信装置15は、光送信回路150,1
51、送信切換回路152、光受信回路153,15
4、受信切替回路155、アラーム制御回路156,1
57および切替制御回路158よりなる。また光通信装
置16は、光送信回路160,161、送信切換回路1
62、光受信回路163,164、受信切替回路16
5、アラーム制御回路166,167および切替制御回
路168よりなる。
【0009】このシステムでは、光送信回路150、光
受信回路153、光送信回路160、光受信回路163
および光伝送路17,18により、図4に示したシステ
ムと同等な双方向通信が可能となっている。また光送信
回路151、光受信回路154、光送信回路161、光
受信回路164および光伝送路19,20によっても、
図4に示したシステムと同等な双方向通信が可能となっ
ている。すなわち、図4に示したシステムを2系統内在
して構成されている。
【0010】これらの2系統の通信系は、送信切替回路
152,162および受信切替回路155,165によ
って選択的に動作させられ、動作していない側が待機系
とされている。
【0011】光伝送路17〜20のそれぞれの状態は、
光受信回路153,154,163,164のそれぞれ
に接続されたアラーム制御回路156,157,16
6,167が監視しており、その監視情報が切替制御回
路158,168に与えられている。そして切替制御回
路158,168は、動作中の系に障害が発生した場合
には待機系となっている系を動作させることにより障害
を回避し、通信を正常に継続させる。しかしこのような
システムであると、各光通信装置15,16の回路規模
が極めて複雑になってしまう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、1回線
対向の伝送経路を形成していると、障害の発生にともな
って通信が不能になってしまうという不具合があった。
またこの点を解消すべく1回線対向の伝送経路を2セッ
ト形成して、選択的に使用すると、回路規模が増大して
しまうという不具合があった。
【0013】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、簡易な構成で
ありながら、障害発生時には障害を回避して正常な通信
を継続することができる光通信システムを提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、第1光通
信装置と第2光通信装置とを第1および第2の2つの光
伝送路を介して互いに接続する。前記第1光通信装置
は、入力される電気信号を所定の第1波長の光信号に変
換する例えば光送信回路などの第1送信手段と、入力さ
れる電気信号を前記第1波長とは異なる所定の第2波長
の光信号に変換する例えば光送信回路などの第2送信手
段と、前記第1送信手段および前記第2送信手段のいず
れかを動作させる例えば回線切替回路などの第1選択手
段と、入力される光信号を電気信号に変換する例えば光
受信回路などの第1受信手段と、前記第1送信手段から
出力される前記第1波長の光信号を第1光伝送路に送出
するとともに、前記第1光伝送路を介して到来する光信
号のうちの前記第2波長の光信号を抽出する例えば光分
波・合波器などの第1光分波・合波手段と、前記第2送
信手段から出力される前記第2波長の光信号を第2光伝
送路に送出するとともに、前記第2光伝送路を介して到
来する光信号のうちの前記第1波長の光信号および前記
第1光分波・合波手段により抽出された前記第2波長の
光信号を前記第1受信手段へと出力する例えば光分波・
合波器などの第2光分波・合波手段とを具備して構成す
る。また前記第2光通信装置は、入力される電気信号を
前記第1波長の光信号に変換する例えば光送信回路など
の第3送信手段と、入力される電気信号を前記第2波長
の光信号に変換する例えば光送信回路などの第4送信手
段と、前記第3送信手段および前記第4送信手段のいず
れかを動作させる例えば回線切替回路などの第2選択手
段と、入力される光信号を電気信号に変換する例えば光
受信回路などの第2受信手段と、前記第3送信手段から
出力される前記第1波長の光信号を前記第2光伝送路に
送出するとともに、前記第2光伝送路を介して到来する
光信号のうちの前記第2波長の光信号を抽出する例えば
光分波・合波器などの第3光分波・合波手段と、前記第
4送信手段から出力される前記第2波長の光信号を第1
光伝送路に送出するとともに、前記第1光伝送路を介し
て到来する光信号のうちの前記第1波長の光信号および
前記第3光分波・合波手段により抽出された前記第2波
長の光信号を前記第2受信手段へと出力する例えば光分
波・合波器などの第4光分波・合波手段とを具備して構
成する。
【0015】また第2の発明は、第1光通信装置と第2
光通信装置とを第1、第2、第3および第4の4つの光
伝送路を介して互いに接続する。前記第1光通信装置
は、入力される電気信号を所定の第1波長の光信号に変
換し、前記第1光伝送路に送出する例えば光送信回路な
どの第1送信手段と、この第1送信手段で得られた光信
号を分岐し、必要に応じて前記第3光伝送路または前記
第4光伝送路に送出する、例えば複数の光カプラと複数
の光スイッチとからなる第1分岐送出手段と、前記第2
乃至第4光伝送路を介して到来する光信号電気信号に変
換する例えば光受信回路などの第1受信手段とを具備し
て構成する。また前記第2光通信装置は、入力される電
気信号を前記第2波長の光信号に変換し、前記第2光伝
送路に送出する例えば光送信回路などの第2送信手段
と、この第2送信手段で得られた光信号を分岐し、必要
に応じて前記第3光伝送路または前記第4光伝送路に送
出する、例えば複数の光カプラと複数の光スイッチとか
らなる第2分岐送出手段と、前記第1、第3および第4
光伝送路を介して到来する光信号を電気信号に変換する
例えば光受信回路などの第2受信手段とを具備して構成
する。
【0016】
【作用】第1の発明によれば、第1光通信装置では、入
力される電気信号は、第1送信手段および第2送信手段
のうちの第1選択手段により選択されたもので所定の第
1波長の光信号またはこの第1波長とは異なる所定の第
2波長の光信号に変換される。第1送信手段で変換され
た第1波長の光信号は、第1光分波・合波手段によって
第1光伝送路へと送出される。また第2送信手段で変換
された第2波長の光信号は、第2光分波・合波手段によ
って第2光伝送路へと送出される。また、第1光伝送路
を介して到来した光信号は、そのうちから第2波長の光
信号が第1光分波・合波手段により抽出されて第1受信
手段へと与えられる。また第2光伝送路を介して到来し
た光信号は、そのうちから第1波長の光信号が第2光分
波・合波手段により抽出されて第1受信手段へと与えら
れる。第1受信手段は与えられた光信号を電気信号に変
換する。
【0017】一方、第2光通信装置では、入力される電
気信号は、第3送信手段および第4送信手段のうちの第
2選択手段により選択されたもので前記第1波長の光信
号または前記第2波長の光信号に変換される。第3送信
手段で変換された第1波長の光信号は、第3光分波・合
波手段によって第2光伝送路へと送出される。また第4
送信手段で変換された第2波長の光信号は、第4光分波
・合波手段によって第1光伝送路へと送出される。ま
た、第2光伝送路を介して到来した光信号は、そのうち
から前記第2波長の光信号が第3光分波・合波手段によ
り抽出されて第2受信手段へと与えられる。また前記第
1光伝送路を介して到来した光信号は、そのうちから第
1波長の光信号が第4光分波・合波手段により抽出され
て第2受信手段へと与えられる。第2受信手段は与えら
れた光信号を電気信号に変換する。
【0018】従って、第1光通信装置では、第1光伝送
路へは第1波長の光信号が、また第2光伝送路へは第2
波長の光信号が送出される。第2光通信装置では、第1
光伝送路を介して到来する第1波長の光信号または第2
光伝送路を介して到来する第2波長の光信号が抽出され
て受信される。また第2光通信装置では、第1光伝送路
へは第2波長の光信号が、また第2光伝送路へは第1波
長の光信号が送出される。第1光通信装置では、第1光
伝送路を介して到来する第2波長の光信号または第2光
伝送路を介して到来する第1波長の光信号が抽出されて
受信される。
【0019】第2の発明によれば、第1光通信装置で
は、入力される電気信号は第1送信手段所定の第1波長
の光信号に変換され、第1光伝送路に送出される。また
前記第1送信手段で得られた光信号は、分岐されて、必
要に応じて第3光伝送路または第4光伝送路に送出され
る。そして第2乃至第4光伝送路を介して到来する光信
号は、第1受信手段によって受信される。
【0020】一方、第2光通信装置は、入力される電気
信号は第2波長の光信号に変換され、前記第2光伝送路
に送出される。また前記第2送信手段で得られた光信号
は、分岐されて、必要に応じて前記第3光伝送路または
前記第4光伝送路に送出される。そして前記第1、第3
および第4光伝送路を介して到来する光信号は、第2受
信手段によって受信される。
【0021】従って、第1光通信装置から第2光通信装
置へは、第1波長の光信号で第1、第3および第4光伝
送路を介して通信が行われる。また第2光通信装置から
第1光通信装置へは、第2波長の光信号で第2乃至第4
光伝送路を介して通信が行われる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につき
説明する。 (第1実施例)図1は本願第1の発明に係る光通信シス
テムの構成を示すブロック図である。図中、1,2はそ
れぞれ本願第1の発明に係る光通信装置である。この光
通信装置1,2は、例えば光ファイバよりなる光伝送路
3,4を介して互いに接続されている。
【0023】光通信装置1は、回線切替回路10、光送
信回路11,12、光分波・合波器(WDM)13,1
4、光受信回路15および制御回路16よりなる。回線
切替回路10は、入力される電気信号を光送信回路1
1,12のいずれかに与える。光送信回路11,12
は、入力された電気信号を光信号に変換する。ただし光
送信回路11と光送信回路12とは発生する光信号の波
長が異なり、本実施例では光送信回路11は波長1.3
1μm、光送信回路12は波長1.51μmである。
【0024】WDM13,14は、4つの入出力ポート
を有し、これらの入出力ポートに入力される光信号を合
波または分波する。WDM13は、入出力ポートP1に
光送信回路11、入出力ポートP3に光伝送路3、そし
て入出力ポートP4にWDM14の入出力ポートP3が
それぞれ接続されている。またWDM14は、入出力ポ
ートP1に光送信回路12、入出力ポートP2に光伝送
路4、入出力ポートP3に前述のようにWDM13の入
出力ポートP4、そして入出力ポートP4に光受信回路
15がそれぞれ接続されている。
【0025】光受信回路15は、WDM14から与えら
れる光信号を電気信号に変換する。制御回路16は、光
受信回路15での受信状態に基づいて光伝送路3,4の
状態を監視し、障害の発生時にはこれを光通信装置2側
に通知する。また制御回路16は、光通信装置2側から
障害の発生が通知された場合に、回線切替回路10を切
替制御する。
【0026】一方、光通信装置2は、回線切替回路2
0、光送信回路21,22、光分波・合波器(WDM)
23,24、光受信回路25および制御回路26よりな
る。回線切替回路20は、入力される電気信号を光送信
回路21,22のいずれかに与える。光送信回路21,
22は、入力された電気信号を光信号に変換する。ただ
し光送信回路21と光送信回路22とは発生する光信号
の波長が異なり、本実施例では光送信回路21は波長
1.31μm、光送信回路22は波長1.51μmであ
る。
【0027】WDM23,24は、4つの入出力ポート
を有し、これらの入出力ポートに入力される光信号を合
波または分波する。WDM23は、入出力ポートP1に
光送信回路21、入出力ポートP3に光伝送路4、そし
て入出力ポートP4にWDM24の入出力ポートP3が
それぞれ接続されている。またWDM24は、入出力ポ
ートP1に光送信回路22、入出力ポートP2に光伝送
路3、入出力ポートP3に前述のようにWDM23の入
出力ポートP4、そして入出力ポートP4に光受信回路
25がそれぞれ接続されている。
【0028】光受信回路25は、WDM24から与えら
れる光信号を電気信号に変換する。制御回路26は、光
受信回路25での受信状態に基づいて光伝送路3,4の
状態を監視し、障害の発生時にはこれを光通信装置1側
に通知する。また制御回路26は、光通信装置1側から
障害の発生が通知された場合に、回線切替回路20を切
替制御する。
【0029】次に以上のように構成された光通信システ
ムの動作を説明する。まず通常状態では、制御回路16
は光送信回路11を選択しており、光通信装置1に入力
される電気信号は回線切替回路10を介して光送信回路
11に入力されている。光送信回路11は、入力される
電気信号を波長1.31μmの光信号に変換し、WDM
13の入出力ポートP1に与える。
【0030】さてWDM13,14,23,24での光
信号の入出力関係は、次のようになっている。 (1) 図2(a)に示すように、入出力ポートP1に波
長1.31μmと波長1.51μmとが合成された光信
号が入力されると、波長1.31μmの光信号と波長
1.51μmの光信号とに分離され、波長1.51μm
の光信号が入出力ポートP2から、また波長1.31μ
mの光信号が入出力ポートP3からそれぞれ出力され
る。逆に、入出力ポートP2に波長1.51μmの光信
号が、また入出力ポートP3に波長1.31μmの光信
号が同時に入力されると、この2つの光信号が合成され
て入出力ポートP1から出力される。なお入出力ポート
P2および入出力ポートP3のいずれか一方にのみ光信
号が入力されているときには、当該光信号のみが入出力
ポートP1から出力される。
【0031】(2) 図2(b)に示すように、入出力ポ
ートP2に波長1.31μmと波長1.51μmとが合
成された光信号が入力されると、波長1.31μmの光
信号と波長1.51μmの光信号とに分離され、波長
1.51μmの光信号が入出力ポートP2から、また波
長1.31μmの光信号が入出力ポートP4からそれぞ
れ出力される。逆に、入出力ポートP1に波長1.51
μmの光信号が、また入出力ポートP4に波長1.31
μmの光信号が同時に入力されると、この2つの光信号
が合成されて入出力ポートP2から出力される。なお入
出力ポートP1および入出力ポートP4のいずれか一方
にのみ光信号が入力されているときには、当該光信号の
みが入出力ポートP2から出力される。
【0032】(3) 図2(c)に示すように、入出力ポ
ートP3に波長1.31μmと波長1.51μmとが合
成された光信号が入力されると、波長1.31μmの光
信号と波長1.51μmの光信号とに分離され、波長
1.51μmの光信号が入出力ポートP4から、また波
長1.31μmの光信号が入出力ポートP1からそれぞ
れ出力される。逆に、入出力ポートP4に波長1.51
μmの光信号が、また入出力ポートP1に波長1.31
μmの光信号が同時に入力されると、この2つの光信号
が合成されて入出力ポートP3から出力される。なお入
出力ポートP1および入出力ポートP4のいずれか一方
にのみ光信号が入力されているときには、当該光信号の
みが入出力ポートP3から出力される。
【0033】(4) 図2(d)に示すように、入出力ポ
ートP4に波長1.31μmと波長1.51μmとが合
成された光信号が入力されると、波長1.31μmの光
信号と波長1.51μmの光信号とに分離され、波長
1.51μmの光信号が入出力ポートP3から、また波
長1.31μmの光信号が入出力ポートP2からそれぞ
れ出力される。逆に、入出力ポートP3に波長1.51
μmの光信号が、また入出力ポートP2に波長1.31
μmの光信号が同時に入力されると、この2つの光信号
が合成されて入出力ポートP4から出力される。なお入
出力ポートP2および入出力ポートP3のいずれか一方
にのみ光信号が入力されているときには、当該光信号の
みが入出力ポートP4から出力される。
【0034】従ってWDM13では、入出力ポートP1
に入力された光信号が入出力ポートP3から光伝送路3
へと送出される。光伝送路3を介して光通信装置2に到
達した光信号は、WDM24の入出力ポートP2へと入
力される。ここで、WDM24の入出力ポートP2へと
入力される光信号の波長は1.31μmであるので、W
DM24では、入出力ポートP2へと入力される光信号
が前述の如く入出力ポートP4から出力される。このと
き、光通信装置1では光送信回路12が動作しておらず
光伝送路4には波長1.51μmの光信号が送出されて
いないので、WDM23の入出力ポートP4からはなに
も出力されていない。従ってWDM24の入出力ポート
P4から出力されるのは、光伝送路3を介して到来した
光信号のみである。
【0035】このWDM24の入出力ポートP4から出
力された光信号は、光受信回路25に入力され、ここで
電気信号に戻される。かくして、回線切替回路10→光
送信回路11→WDM13→光伝送路3→WDM24→
光受信回路25なる経路で光通信装置1から光通信装置
2への通信が行われる。
【0036】一方、光通信装置2は、通常状態では制御
回路26が光送信回路21を選択しており、光通信装置
2に入力される電気信号は光送信回路21に入力されて
いる。従って前述と同様にして、回線切替回路20→光
送信回路21→WDM23→光伝送路4→WDM14→
光受信回路15なる経路で光通信装置2から光通信装置
1への通信が行われる。
【0037】以上のようにして、光通信装置1と光通信
装置2との間での双方向通信が確立されている。ところ
で光伝送路3に障害が発生し、光伝送路3が断になる
と、光受信回路25に光信号が入力されなくなる。光受
信回路25はこの状態を検出すると、アラーム信号を制
御回路26に与える。制御回路26は、与えられたアラ
ーム信号を、光送信回路21、WDM23、光伝送路
4、WDM14および光受信回路15を介して制御回路
16へと送信する。制御回路16はアラーム信号を受け
ると、回線切替回路10が光送信回路12を選択するよ
うに回線切替回路10を切替制御する。
【0038】回線切替回路10が光送信回路12を選択
すると、光通信装置1に入力される電気信号は光送信回
路12に入力される。光送信回路12は、入力される電
気信号を波長1.51μmの光信号に変換し、WDM1
4の入出力ポートP1に与える。ここで、WDM14の
入出力ポートP1へと入力される光信号の波長は1.5
1μmであるので、WDM14では、入出力ポートP1
へと入力される光信号が前述の如く入出力ポートP2か
ら送出される。すなわち光信号は光伝送路4へと送出さ
れる。このとき、光伝送路4へは光通信装置2からも光
信号が送出されるが、光通信装置2から送出されるのは
波長1.31μmの光信号であり、光通信装置1から送
出される波長1.51μmの光信号とは波長が異なって
いるので、干渉は生じない。
【0039】WDM23では、光伝送路4を介して到来
した光信号が入出力ポートP3に入力されているが、そ
のうち波長1.51μmの光信号のみが入出力ポートP
4から出力される。すなわち、入出力ポートP4からは
光通信装置1から送出された光信号のみが出力される。
【0040】WDM23の入出力ポートP4から出力さ
れた光信号は、WDM24の入出力ポートP3へと入力
される。ここで、WDM24の入出力ポートP3へと入
力される光信号の波長は1.51μmであるので、WD
M24では、入出力ポートP3へと入力される光信号が
前述の如く入出力ポートP4から出力される。このと
き、光伝送路3は断になっており、また光送信回路11
が動作していないので、入出力ポートP2にはなにも入
力されていない。従ってWDM24の入出力ポートP4
から出力されるのは、光伝送路4を介して到来した光信
号のみである。
【0041】このWDM24の入出力ポートP4から出
力された光信号は、光受信回路25に入力され、ここで
電気信号に戻される。かくして、回線切替回路10→光
送信回路12→WDM14→光伝送路4→WDM23→
WDM24→光受信回路25なる経路で光通信装置1か
ら光通信装置2への通信が行われる。
【0042】このように、光伝送路3に障害が生じて
も、光通信装置1と光通信装置2との間での双方向通信
が引き続き確立される。一方、通常状態から光伝送路4
に障害が発生し、光伝送路4が断になると、光受信回路
15に光信号が入力されなくなる。光受信回路15はこ
の状態を検出すると、アラーム信号を制御回路16に与
える。制御回路16は、与えられたアラーム信号を、光
送信回路11、WDM13、光伝送路3、WDM24お
よび光受信回路25を介して制御回路26へと送信す
る。制御回路26はアラーム信号を受けると、回線切替
回路20が光送信回路22を選択するように回線切替回
路20を切替制御する。
【0043】回線切替回路20が光送信回路22を選択
すると、光通信装置2に入力される電気信号は光送信回
路22に入力される。光送信回路22は、入力される電
気信号を波長1.51μmの光信号に変換し、WDM2
4の入出力ポートP1に与える。ここで、WDM24の
入出力ポートP1へと入力される光信号の波長は1.5
1μmであるので、WDM24では、入出力ポートP1
へと入力される光信号が前述の如く入出力ポートP2か
ら送出される。すなわち光信号は光伝送路3へと送出さ
れる。このとき、光伝送路3へは光通信装置1からも光
信号が送出されるが、光通信装置1から送出されるのは
波長1.31μmの光信号であり、光通信装置1から送
出される波長1.51μmの光信号とは波長が異なって
いるので、干渉は生じない。
【0044】WDM13では、光伝送路3を介して到来
した光信号が入出力ポートP3に入力されているが、そ
のうち波長1.51μmの光信号のみが入出力ポートP
4から出力される。すなわち、入出力ポートP4からは
光通信装置2から送出された光信号のみが出力される。
【0045】WDM13の入出力ポートP4から出力さ
れた光信号は、WDM14の入出力ポートP3へと入力
される。ここで、WDM14の入出力ポートP3へと入
力される光信号の波長は1.51μmであるので、WD
M14では、入出力ポートP3へと入力される光信号が
前述の如く入出力ポートP4から出力される。このと
き、光伝送路4は断になっており、また光送信回路21
が動作していないので、入出力ポートP2にはなにも入
力されていない。従ってWDM14の入出力ポートP4
から出力されるのは、光伝送路3を介して到来した光信
号のみである。
【0046】このWDM14の入出力ポートP4から出
力された光信号は、光受信回路15に入力され、ここで
電気信号に戻される。かくして、回線切替回路20→光
送信回路22→WDM24→光伝送路3→WDM13→
WDM14→光受信回路15なる経路で光通信装置2か
ら光通信装置1への通信が行われる。
【0047】このように、光伝送路4に障害が生じて
も、光通信装置1と光通信装置2との間での双方向通信
が引き続き確立される。以上のように本実施例によれ
ば、光伝送路3,4のいずれか一方に障害が発生したと
しても、他方の光伝送路を介して双方向通信が行える。
しかし、伝送経路は1回線対向であり、また光通信装置
1,2のそれぞれが有する光受信回路15,25も1つ
のみであるので、伝送経路が2回線対向をなす図5に示
した従来のシステムに比較して構成は非常にシンプル
で、コストを低く抑えることができる。
【0048】また、障害監視および障害時処理を行うた
めの回線切替回路10,20および制御回路16,26
は、光通信装置1,2におのおの1つずつ設けられてい
るだけであるので、この点からも構成がシンプルとなっ
ている。逆に、障害監視および障害時処理を行う回路を
図5に示した従来のシステムのものと同等な回路規模で
構成すれば、監視・処理能力に余裕が生じるために、よ
り詳細な情報収集を行ってより信頼性を向上することが
可能となる。
【0049】(第2実施例)図3は本願第2の発明に係
る光通信システムの一実施例の構成を示すブロック図で
ある。図中、5,6はそれぞれ光通信装置である。この
光通信装置5,6は、例えば光ファイバよりなる光伝送
路7,8,9,10を介して互いに接続されている。
【0050】光通信装置5は、多重回路50、光送信回
路51、光受信回路52、分離回路53、制御回路5
4、光カプラ55-1,55-2,55-3,55-4,55-5,55-6およ
び光スイッチ56-1,56-2よりなる。
【0051】多重回路50は、入力される複数の電気信
号を多重して1つの電気信号に変換し、これを光送信回
路51に与える。光送信回路51は、多重回路50から
与えられる電気信号を所定の波長λ1 の光信号に変換す
る。
【0052】光受信回路52は、入力される光信号を電
気信号に変換し、分離回路53に与える。分離回路53
は、光受信回路52から与えられる電気信号を複数の電
気信号に分離する。
【0053】制御回路54は、光受信回路52での受信
状態に基づいて光伝送路8,9,10の状態を監視し、
障害の発生時にはこれを光通信装置6側に通知する。ま
た制御回路54は、光通信装置6側から障害の発生が通
知された場合に、光スイッチ56-1,56-2を制御する。
【0054】光カプラ55-1〜55-6は、それぞれ3つの入
出力ポートP1,P2,P3を有し、入出力ポートP1
に入力された光信号を分岐して入出力ポートP2,P3
から出力するとともに、入出力ポートP2,P3に入力
された光信号を入出力ポートP1から出力する。
【0055】光カプラ55-1は、入出力ポートP1に光送
信回路51、入出力ポートP2に光伝送路7、そして入
出力ポートP3に光スイッチ56-1を介して光カプラ55-2
がそれぞれ接続されている。
【0056】光カプラ55-2は、入出力ポートP1に光ス
イッチ56-1を介して光カプラ55-1、入出力ポートP2に
光スイッチ56-2を介して光カプラ55-4、そして入出力ポ
ートP3に光カプラ55-3がそれぞれ接続されている。
【0057】光カプラ55-3は、入出力ポートP1に光伝
送路8、入出力ポートP2に光カプラ55-2、そして入出
力ポートP3に光カプラ55-6がそれぞれ接続されてい
る。光カプラ55-4は、入出力ポートP1に光伝送路9、
入出力ポートP2に光スイッチ56-2を介して光カプラ55
-2、そして入出力ポートP3に光カプラ55-6がそれぞれ
接続されている。
【0058】光カプラ55-5は、入出力ポートP1に光受
信回路52、入出力ポートP2に光伝送路10、そして
入出力ポートP3に光カプラ55-6がそれぞれ接続されて
いる。
【0059】光カプラ55-6は、入出力ポートP1に光カ
プラ55-5、入出力ポートP2に光カプラ55-3、そして入
出力ポートP3に光カプラ55-4がそれぞれ接続されてい
る。一方、光通信装置6は、多重回路60、光送信回路
61、光受信回路62、分離回路63、制御回路64、
光カプラ65-1,65-2,65-3,65-4,65-5,65-6および光
スイッチ66-1,66-2よりなる。
【0060】多重回路60は、入力される複数の電気信
号を多重して1つの電気信号に変換し、これを光送信回
路61に与える。光送信回路61は、多重回路60から
与えられる電気信号を、前記波長λ1 とは異なる所定の
波長λ2 の光信号に変換する。
【0061】光受信回路62は、入力される光信号を電
気信号に変換し、分離回路63に与える。分離回路63
は、光受信回路62から与えられる電気信号を複数の電
気信号に分離する。
【0062】制御回路64は、光受信回路62での受信
状態に基づいて光伝送路7,8,9の状態を監視し、障
害の発生時にはこれを光通信装置5側に通知する。また
制御回路64は、光通信装置5側から障害の発生が通知
された場合に、光スイッチ66-1,66-2を制御する。
【0063】光カプラ65-1〜65-6は、それぞれ3つの入
出力ポートP1,P2,P3を有し、入出力ポートP1
に入力された光信号を分岐して入出力ポートP2,P3
から出力するとともに、入出力ポートP2,P3に入力
された光信号を入出力ポートP1から出力する。
【0064】光カプラ65-1は、入出力ポートP1に光送
信回路61、入出力ポートP2に光伝送路10、そして
入出力ポートP3に光スイッチ66-1を介して光カプラ65
-2がそれぞれ接続されている。
【0065】光カプラ65-2は、入出力ポートP1に光ス
イッチ66-1を介して光カプラ65-1、入出力ポートP2に
光スイッチ66-2を介して光カプラ65-4、そして入出力ポ
ートP3に光カプラ65-3がそれぞれ接続されている。
【0066】光カプラ65-3は、入出力ポートP1に光伝
送路9、入出力ポートP2に光カプラ65-2、そして入出
力ポートP3に光カプラ65-6がそれぞれ接続されてい
る。光カプラ65-4は、入出力ポートP1に光伝送路8、
入出力ポートP2に光スイッチ66-2を介して光カプラ65
-2、そして入出力ポートP3に光カプラ65-6がそれぞれ
接続されている。
【0067】光カプラ65-5は、入出力ポートP1に光受
信回路62、入出力ポートP2に光伝送路7、そして入
出力ポートP3に光カプラ65-6がそれぞれ接続されてい
る。光カプラ65-6は、入出力ポートP1に光カプラ65-
5、入出力ポートP2に光カプラ65-3、そして入出力ポ
ートP3に光カプラ65-4がそれぞれ接続されている。
【0068】次に以上のように構成された光通信システ
ムの動作を説明する。まず光通信装置5に入力された電
気信号は、多重回路50で多重されたのち、光送信回路
51に入力される。光送信装置51は、入力される電気
信号を波長λ1 の光信号に変換し、光カプラ55-1を介し
て光伝送路7へと送出する。
【0069】さて通常状態においては、制御回路54は
光スイッチ56-1,56-2をそれぞれOFFとしている。従
って、光カプラ55-1の入出力ポートP3から分岐出力さ
れる光信号は光スイッチ56-1で阻まれて、他の光伝送路
8,9には送出されない。
【0070】光伝送路7を介して光通信装置6に到達し
た光信号は、光カプラ65-5を介して光受信回路62に入
力され、ここで電気信号に戻される。光受信回路62で
再生された電気信号は、分離回路63で分離されて出力
される。
【0071】一方、光通信装置6に入力された電気信号
は、多重回路60で多重されたのち、光送信回路61に
入力される。光送信装置61は、入力される電気信号を
波長λ2 の光信号に変換し、光カプラ65-1を介して光伝
送路10へと送出する。
【0072】さて通常状態においては、制御回路64は
光スイッチ66-1,66-2をそれぞれOFFとしている。従
って、光カプラ65-1の入出力ポートP3から分岐出力さ
れる光信号は光スイッチ66-1で阻まれて、他の光伝送路
7〜9には送出されない。
【0073】光伝送路10を介して光通信装置5に到達
した光信号は、光カプラ55-5を介して光受信回路52に
入力され、ここで電気信号に戻される。光受信回路52
で再生された電気信号は、分離回路53で分離されて出
力される。
【0074】以上のようにして、光通信装置5と光通信
装置6との間での双方向通信が確立されている。この状
態から光伝送路7に障害が発生し、光伝送路7が断にな
ると、光受信回路62に光信号が入力されなくなる。光
受信回路62はこの状態を検出すると、アラーム信号を
制御回路64に与える。制御回路64は、与えられたア
ラーム信号を、光送信回路61、光カプラ65-1、光伝送
路10、光カプラ55-5および光受信回路52を介して制
御回路54へと送信する。
【0075】制御回路54はアラーム信号を受けると、
光スイッチ56-1をONにする。光スイッチ56-1がONと
なると、光カプラ55-1にて分岐された光信号が、光カプ
ラ55-2の入出力ポートP1に入力されるようになる。か
くして光信号は、光カプラ55-2および光カプラ55-3を介
して光伝送路8へと送出されるようになる。このとき、
光スイッチ56-2はOFFのままであるため、光カプラ55
-2の入出力ポートP2から分岐出力される光信号は光ス
イッチ56-2で阻まれて、光伝送路9には送出されない。
【0076】光伝送路8を介して光通信装置6に到達し
た光信号は、光カプラ65-4,65-6,65-5を介して光受信
回路62に入力される。かくして、光送信回路51→光
カプラ55-1→光スイッチ56-1→光カプラ55-2→光カプラ
55-3→光伝送路8→光カプラ65-4→光カプラ65-6→光カ
プラ65-5→光受信回路62なる経路で光通信装置5から
光通信装置6への通信が行われる。
【0077】このように、光伝送路7に障害が生じて
も、光通信装置5と光通信装置6の間での双方向通信が
引き続き確立される。さらにこの状態から伝送路8に障
害が発生し、光伝送路8が断になると、これが光受信回
路62によって前述のように検出され、これに従って制
御回路64が前述のようにアラーム信号を光通信装置5
へ送信する。
【0078】制御回路54はアラーム信号を受けると、
光スイッチ56-2をONにする。光スイッチ56-2がONと
なると、光カプラ55-2にて分岐された光信号が、光カプ
ラ55-4の入出力ポートP2に入力されるようになる。か
くして光信号は、光カプラ55-2および光カプラ55-4を介
して光伝送路9へと送出されるようになる。
【0079】光伝送路9を介して光通信装置6に到達し
た光信号は、光カプラ65-3,65-6,65-5を介して光受信
回路62に入力される。かくして、光送信回路51→光
カプラ55-1→光スイッチ56-1→光カプラ55-2→光スイッ
チ56-2→光カプラ55-4→光伝送路9→光カプラ65-3→光
カプラ65-6→光カプラ65-5→光受信回路62なる経路で
光通信装置5から光通信装置6への通信が行われる。
【0080】このように、光伝送路7および光伝送路8
に同時に障害が生じても、光通信装置5と光通信装置6
の間での双方向通信が引き続き確立される。一方、通常
状態から光伝送路10に障害が発生し、光伝送路10が
断になると、光受信回路52に光信号が入力されなくな
る。光受信回路52はこの状態を検出すると、アラーム
信号を制御回路54に与える。制御回路54は、与えら
れたアラーム信号を、光送信回路51、光カプラ55-1、
光伝送路7、光カプラ65-5および光受信回路62を介し
て制御回路64へと送信する。
【0081】制御回路64はアラーム信号を受けると、
光スイッチ66-1をONにする。光スイッチ66-1がONと
なると、光カプラ65-1にて分岐された光信号が、光カプ
ラ65-2の入出力ポートP1に入力されるようになる。か
くして光信号は、光カプラ65-2および光カプラ65-3を介
して光伝送路9へと送出されるようになる。このとき、
光スイッチ66-2はOFFのままであるため、光カプラ65
-2の入出力ポートP2から分岐出力される光信号は光ス
イッチ66-2で阻まれて、光伝送路8には送出されない。
【0082】光伝送路9を介して光通信装置5に到達し
た光信号は、光カプラ55-4,55-6,55-5を介して光受信
回路52に入力される。かくして、光送信回路61→光
カプラ65-1→光スイッチ66-1→光カプラ65-2→光カプラ
65-3→光伝送路9→光カプラ55-4→光カプラ55-6→光カ
プラ55-5→光受信回路52なる経路で光通信装置6から
光通信装置5への通信が行われる。
【0083】このように、光伝送路10に障害が生じて
も、光通信装置5と光通信装置6の間での双方向通信が
引き続き確立される。さらにこの状態から伝送路9に障
害が発生し、光伝送路9が断になると、これが光受信回
路52によって前述のように検出され、これに従って制
御回路54が前述のようにアラーム信号を光通信装置6
へ送信する。
【0084】制御回路64はアラーム信号を受けると、
光スイッチ66-2をONにする。光スイッチ66-2がONと
なると、光カプラ65-2にて分岐された光信号が、光カプ
ラ65-4の入出力ポートP2に入力されるようになる。か
くして光信号は、光カプラ65-2および光カプラ65-4を介
して光伝送路8へと送出されるようになる。
【0085】光伝送路8を介して光通信装置5に到達し
た光信号は、光カプラ55-3,55-6,55-5を介して光受信
回路52に入力される。かくして、光送信回路61→光
カプラ65-1→光スイッチ66-1→光カプラ65-2→光スイッ
チ66-2→光カプラ65-4→光伝送路8→光カプラ55-3→光
カプラ55-6→光カプラ55-5→光受信回路52なる経路で
光通信装置6から光通信装置5への通信が行われる。
【0086】このように、光伝送路10および光伝送路
9に同時に障害が生じても、光通信装置5と光通信装置
6の間での双方向通信が引き続き確立される。なお、光
伝送路7、光伝送路8および光伝送路10に同時に障害
が生じているとき、または光伝送路7、光伝送路9およ
び光伝送路10に同時に障害が生じているときには、光
伝送路9または光伝送路8にて双方向の光信号が伝送さ
れるが、光送信装置5から出力される光信号と光送信装
置6から出力される光信号とは波長が異なっているの
で、干渉は生じない。
【0087】以上のように本実施例によれば、4本の光
伝送路7〜10のうちの2本または3本に障害が発生し
ても、双方向通信が行える。しかし光伝送路は前記第1
実施例よりも多い4本が必要であるが、光送信装置5
1,61および光受信装置52,62は光通信装置5,
6にそれぞれ1つずつ設けられているだけであるので、
前記第1実施例よりもさらに光送信装置の数が少なくて
済み、コストを低減できる。
【0088】また本実施例においても、障害監視および
障害時処理を行うための制御回路54,64は、光通信
装置5,6におのおの1つずつ設けられているだけであ
るので、この点からも構成がシンプルとなっている。逆
に、障害監視および障害時処理を行う回路を図5に示し
た従来のシステムのものと同等な回路規模で構成すれ
ば、監視・処理能力に余裕が生じるために、より詳細な
情報収集を行ってより信頼性を向上することが可能とな
る。
【0089】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではない。例えば上記第1実施例では、波長1.5
1μmの光信号および波長1.31μmの光信号をそれ
ぞれ使用しているが、これらは他の波長であっても良
い。このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
変形実施が可能である。
【0090】
【発明の効果】第1の発明は、第1光通信装置と第2光
通信装置とを第1および第2の2つの光伝送路を介して
互いに接続する。前記第1光通信装置は、入力される電
気信号を所定の第1波長の光信号に変換する例えば光送
信回路などの第1送信手段と、入力される電気信号を前
記第1波長とは異なる所定の第2波長の光信号に変換す
る例えば光送信回路などの第2送信手段と、前記第1送
信手段および前記第2送信手段のいずれかを動作させる
例えば回線切替回路などの第1選択手段と、入力される
光信号を電気信号に変換する例えば光受信回路などの第
1受信手段と、前記第1送信手段から出力される前記第
1波長の光信号を第1光伝送路に送出するとともに、前
記第1光伝送路を介して到来する光信号のうちの前記第
2波長の光信号を抽出する例えば光分波・合波器などの
第1光分波・合波手段と、前記第2送信手段から出力さ
れる前記第2波長の光信号を第2光伝送路に送出すると
ともに、前記第2光伝送路を介して到来する光信号のう
ちの前記第1波長の光信号および前記第1光分波・合波
手段により抽出された前記第2波長の光信号を前記第1
受信手段へと出力する例えば光分波・合波器などの第2
光分波・合波手段とを具備して構成する。また前記第2
光通信装置は、入力される電気信号を前記第1波長の光
信号に変換する例えば光送信回路などの第3送信手段
と、入力される電気信号を前記第2波長の光信号に変換
する例えば光送信回路などの第4送信手段と、前記第3
送信手段および前記第4送信手段のいずれかを動作させ
る例えば回線切替回路などの第2選択手段と、入力され
る光信号を電気信号に変換する例えば光受信回路などの
第2受信手段と、前記第3送信手段から出力される前記
第1波長の光信号を前記第2光伝送路に送出するととも
に、前記第2光伝送路を介して到来する光信号のうちの
前記第2波長の光信号を抽出する例えば光分波・合波器
などの第3光分波・合波手段と、前記第4送信手段から
出力される前記第2波長の光信号を第1光伝送路に送出
するとともに、前記第1光伝送路を介して到来する光信
号のうちの前記第1波長の光信号および前記第3光分波
・合波手段により抽出された前記第2波長の光信号を前
記第2受信手段へと出力する例えば光分波・合波器など
の第4光分波・合波手段とを具備して構成する。
【0091】また第2の発明は、第1光通信装置と第2
光通信装置とを第1、第2、第3および第4の4つの光
伝送路を介して互いに接続する。前記第1光通信装置
は、入力される電気信号を所定の第1波長の光信号に変
換し、前記第1光伝送路に送出する例えば光送信回路な
どの第1送信手段と、この第1送信手段で得られた光信
号を分岐し、必要に応じて前記第3光伝送路または前記
第4光伝送路に送出する、例えば複数の光カプラと複数
の光スイッチとからなる第1分岐送出手段と、前記第2
乃至第4光伝送路を介して到来する光信号電気信号に変
換する例えば光受信回路などの第1受信手段とを具備し
て構成する。また前記第2光通信装置は、入力される電
気信号を前記第2波長の光信号に変換し、前記第2光伝
送路に送出する例えば光送信回路などの第2送信手段
と、この第2送信手段で得られた光信号を分岐し、必要
に応じて前記第3光伝送路または前記第4光伝送路に送
出する、例えば複数の光カプラと複数の光スイッチとか
らなる第2分岐送出手段と、前記第1、第3および第4
光伝送路を介して到来する光信号を電気信号に変換する
例えば光受信回路などの第2受信手段とを具備して構成
する。これらにより、簡易な構成でありながら、障害発
生時には障害を回避して正常な通信を継続することがで
きる光通信システムとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1の発明に係る光通信システムの構成を
示すブロック図。
【図2】光分波・合波器(WDM)13,14,23,
24の光信号の入出力の関係を示す図。
【図3】本願第2の発明に係る光通信システムの構成を
示すブロック図。
【図4】従来技術を説明する図。
【図5】従来技術を説明する図。
【符号の説明】
1,2,5,6…光通信装置 10,20…回線切替回路 11,12,21,22,51,61…光送信回路 13,14,23,24…光分波・合波器(WDM) 15,25,52,62…光受信回路 16,26,54,64…制御回路 55-1〜55-6,56-1〜56-6…光カプラ 56-1,56-2,66-1,66-2…光スイッチ 3,4,7,8,9,10…光伝送路
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 宏祥 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 東 芝通信システムエンジニアリング株式会社 内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の2つの光伝送路を介し
    て互いに接続された第1光通信装置と第2光通信装置と
    の間で、前記第1光伝送路および前記第2光伝送路を介
    して光通信を行う光通信システムにおいて、 前記第1光通信装置は、 入力される電気信号を所定の第1波長の光信号に変換す
    る第1送信手段と、 入力される電気信号を前記第1波長とは異なる所定の第
    2波長の光信号に変換する第2送信手段と、 前記第1送信手段および前記第2送信手段のいずれかを
    動作させる第1選択手段と、 入力される光信号を電気信号に変換する第1受信手段
    と、 前記第1送信手段から出力される前記第1波長の光信号
    を前記第1光伝送路に送出するとともに、前記第1光伝
    送路を介して到来する光信号のうちの前記第2波長の光
    信号を抽出する第1光分波・合波手段と、 前記第2送信手段から出力される前記第2波長の光信号
    を前記第2光伝送路に送出するとともに、前記第2光伝
    送路を介して到来する光信号のうちの前記第1波長の光
    信号および前記第1光分波・合波手段により抽出された
    前記第2波長の光信号を前記第1受信手段へと出力する
    第2光分波・合波手段とを具備し、 また前記第2光通信装置は、 入力される電気信号を前記第1波長の光信号に変換する
    第3送信手段と、 入力される電気信号を前記第2波長の光信号に変換する
    第4送信手段と、 前記第3送信手段および前記第4送信手段のいずれかを
    動作させる第2選択手段と、 入力される光信号を電気信号に変換する第2受信手段
    と、 前記第3送信手段から出力される前記第1波長の光信号
    を前記第2光伝送路に送出するとともに、前記第2光伝
    送路を介して到来する光信号のうちの前記第2波長の光
    信号を抽出する第3光分波・合波手段と、 前記第4送信手段から出力される前記第2波長の光信号
    を前記第1光伝送路に送出するとともに、前記第1光伝
    送路を介して到来する光信号のうちの前記第1波長の光
    信号および前記第3光分波・合波手段により抽出された
    前記第2波長の光信号を前記第2受信手段へと出力する
    第4光分波・合波手段とを具備したことを特徴とする光
    通信システム。
  2. 【請求項2】第1、第2、第3および第4の4つの光伝
    送路を介して互いに接続された第1光通信装置と第2光
    通信装置との間で、前記第1乃至第4光伝送路を介して
    光通信を行う光通信システムにおいて、 前記第1光通信装置は、 入力される電気信号を所定の第1波長の光信号に変換
    し、前記第1光伝送路に送出する第1送信手段と、 この第1送信手段で得られた光信号を分岐し、必要に応
    じて前記第3光伝送路または前記第4光伝送路に送出す
    る第1分岐送出手段と、 前記第2乃至第4光伝送路を介して到来する光信号を電
    気信号に変換する第1受信手段とを具備してなり、 また前記第2光通信装置は、 入力される電気信号を前記第2波長の光信号に変換し、
    前記第2光伝送路に送出する第2送信手段と、 この第2送信手段で得られた光信号を分岐し、必要に応
    じて前記第3光伝送路または前記第4光伝送路に送出す
    る第2分岐送出手段と、 前記第1、第3および第4光伝送路を介して到来する光
    信号を電気信号に変換する第2受信手段とを具備してな
    ることを特徴とする光通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100421211B1 (ko) * 1997-09-30 2004-04-21 삼성전자주식회사 파장 분할 다중 광전송 시스템
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