JPH07134585A - 伴奏システム及び当該システムを組み込んだ電気弦楽器 - Google Patents

伴奏システム及び当該システムを組み込んだ電気弦楽器

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JPH07134585A
JPH07134585A JP5281170A JP28117093A JPH07134585A JP H07134585 A JPH07134585 A JP H07134585A JP 5281170 A JP5281170 A JP 5281170A JP 28117093 A JP28117093 A JP 28117093A JP H07134585 A JPH07134585 A JP H07134585A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ギターの演奏音とリズムボックスの伴奏音と
をヘッドホンで聞きながら練習できるリズムボックス内
蔵型のエレキギターにおいて、伴奏音を止め忘れたまま
演奏をやめた場合に、自動的に伴奏音を停止させるこ
と。 【構成】 ギター演奏に伴う演奏信号はCPUに入力さ
れ、演奏中であるか否かが判断される(S41〜S42)。演奏
中である場合には、電源オフカウンタはクリアされる(S
43)。 次に、電源オフカウンタが所定値に達しているか
否かをチェックする(S44)。 所定値に達していない場合
は(S44:NO)、電源オフカウンタをカウントアップする(S
45)。 この処理は、所定のタイミングで繰り返し実行さ
れ、その間に電源オフカウンタがクリアされないと、電
源オフカウンタは所定値に達する。電源オフカウンタが
所定値に達していた場合は(S44:YES)、 電源が落とされ
て伴奏音も停止する(S46)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、演奏者一人でバンド練
習をしたり、フルオーケストラ演奏を楽しんだりするた
めの伴奏システムと、それを本体内に組み込んだ電気弦
楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、演奏者一人で、エレキギターを使
ってバンド演奏の練習をしたり、フルオーケストラ演奏
を楽しんだりする場合、伴奏パターンの入っているリズ
ムボックスとミキシング装置とを用意し、ミキシング装
置にエレキギターとリズムボックスとを接続し、両者か
らの楽音信号を混合してスピーカーやヘッドホンから出
力していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、ヘッドホンを使ってバンド練習をしていて、何らか
の事情でヘッドホンをはずしたような場合、伴奏音を演
奏させたままであっても、その伴奏音は外部にまでは聴
こえてこない。このため、リズムボックスの電源を切り
忘れてしまい、電力を無駄にすることがあった。
【0004】特に、携帯可能なリズムボックスや楽器に
内蔵された伴奏システムにおいては、小型化のために電
池を電源としている場合が多く、伴奏音を切り忘れると
電池を消耗してしまい、いざ使いたいときには使えない
という問題があった。そこで、本発明は、電源を切り忘
れた場合などにも、無駄な電力の消費を防止し得る伴奏
システムを提供することを第1の目的とし、この伴奏シ
ステムを組み込んで、簡単にバンド練習をなし得るよう
にした電気弦楽器を提供することを第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の目的を達成するた
めになされた本発明の伴奏システムは、請求項1に記載
の通り、楽器の演奏又は歌唱による音を検出し、演奏信
号として出力する演奏信号出力手段と、あらかじめ記録
された所定の伴奏音を、伴奏信号として出力する伴奏信
号出力手段と、前記演奏信号及び伴奏信号をミキシング
するミキシング手段と、該ミキシングされた信号に基づ
いてスピーカ又はヘッドホンから放音する放音手段とを
備えた伴奏システムにおいて、前記演奏信号出力手段か
ら演奏信号が出力されているか否かを検知する演奏信号
検知手段と、該演奏信号検知手段によって演奏信号が検
知されない状態が、所定時間以上継続したか否かを判断
する経過時間判断手段と、該経過時間判断手段によって
所定時間以上経過したと判断された場合に、前記伴奏信
号出力手段による伴奏信号の出力を強制的に停止させる
伴奏信号停止手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】また、請求項2に記載の通り、この請求項
1記載の伴奏システムにおいて、さらに、スイッチの操
作がなされているか否かを検知するスイッチ操作検知手
段と、該スイッチ操作検知手段によってスイッチ操作が
検知された場合には、前記伴奏信号停止手段による伴奏
信号の停止を実行させない伴奏継続手段とを備えても良
い。
【0007】さらに、第2の目的を達成するためになさ
れた本発明の電気弦楽器は、請求項3に記載の通り、弦
の振動を検出し、アナログ信号として出力するピックア
ップ手段と、あらかじめデジタル記録された所定の伴奏
音をアナログ信号に変換して出力する伴奏信号出力手段
と、前記ピックアップ手段及び伴奏信号出力手段から出
力されるアナログ信号をミキシングするミキシング手段
と、該ミキシングされた信号に基づいてヘッドホンから
放音する放音手段と、これらを駆動する電源としての電
池とを本体に組み込んだ電気弦楽器であって、さらに、
前記ピックアップ手段から出力されるアナログ信号によ
って、演奏中であるか否かを検知する演奏状況検知手段
と、該演奏状況検知手段によって演奏中であることが検
知されない状態が、所定時間以上継続したか否かを判断
する経過時間判断手段と、該経過時間判断手段によって
所定時間以上経過したと判断された場合に、前記伴奏信
号出力手段が稼働中であるか否かにかかわらず、前記電
池から供給される電力を遮断する電力遮断手段とを備え
たことを特徴とする。
【0008】また、請求項4に記載の通り、この請求項
3記載の電気弦楽器において、さらに、スイッチの操作
がなされているか否かを検知するスイッチ操作検知手段
と、該スイッチ操作検知手段によってスイッチ操作が検
知された場合には、前記電力遮断手段による電力の遮断
を実行させない通電状態維持手段とを備えても良い。
【0009】
【作用】前記構成を有する本発明の伴奏システムによれ
ば、楽器の演奏又は歌唱による演奏信号が所定時間以上
検知されない場合には、伴奏信号の出力を強制的に停止
させる。したがって、伴奏を止め忘れたとしても、しば
らくしたら自動的に伴奏が止められて電力の消費が抑え
られる。特に、請求項2記載のシステムでは、例えば音
量調整やリズム選択などのためにスイッチを操作してい
る間は、楽器の演奏又は歌唱がなされていなくても伴奏
音は止められない。すなわち、このシステムでは、演奏
又は歌唱もスイッチ操作もなされていない状態がしばら
く続いたときに、伴奏が止められる。
【0010】また、請求項3に記載の電気弦楽器によれ
ば、ピックアップ手段から出力されるアナログ信号によ
って演奏中であるか否かを検知して、演奏されない状態
が所定時間以上続くと、伴奏音が出力されているか否か
にかかわらず電源が落とされる。したがって、伴奏の停
止はもちろんのこと、電池をまったく消耗しなくなる。
特に、請求項4記載のシステムでは、例えば音量調整や
リズム選択などのためにスイッチを操作している間は、
演奏されていなくても伴奏は止められない。したがっ
て、種々の調整を行っている最中に電源が落ちることは
ない。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。実施例としてのエレキギター1は、図1,図
2に示すように、鉄弦3を備えた本体5に、鉄弦3の振
動をアナログ情報として検出するピックアップ7と、伴
奏パターンをデジタル情報として記録したROMカード
9を装着するカードスロット11と、CPUを中心とし
た電子音源回路13と、電子音源回路13及びピックア
ップ7からの出力信号を混合するミキシング部15と、
このミキシング部15にてミキシングされた信号を増幅
する増幅回路17と、増幅回路17にて増幅された信号
に基づいて放音をするスピーカ19と、ヘッドホン21
を接続することによってこのスピーカ19と切り換えて
使用されるヘッドホン端子23と、電子音源回路13に
対して各種条件設定などの指定をする操作パネル25
と、MIDI端子27と、電源用の乾電池29とを備え
る。
【0012】ピックアップ7は、鉄弦3のそれぞれに対
して1組ずつ配設され、鉄弦3が振動することによって
生じる磁場変化を検出し、アナログ信号として出力する
ものである。電子音源回路13は、CPU30,プログ
ラムメモリ31,楽音波形メモリ32,RAM33,自
動演奏データメモリ34,音源回路35,カードインタ
フェース回路36,パネルインタフェース回路37,M
IDIインタフェース回路38,及びD/A変換回路3
9を備えている。また、ピックアップ7からの信号の一
部を取り込み、0〜5Vの範囲の電圧となるように調整
する電圧調整回路41と、この電圧調整回路41からの
アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器4
3も備えられている。
【0013】プログラムメモリ31は、伴奏の実行など
をするための制御処理プログラムを記憶している。楽音
波形メモリ32には、伴奏に必要なドラム,ベース等の
各種楽器の楽音波形に関する情報を記憶している。RA
M33は、各種演算処理を実行する際に、データなどを
一次的に記憶したりするためのものである。自動演奏デ
ータメモリ34は、いくつかのリズムパターンなどを予
め記憶したROMである。音源回路35は、複数の並列
発音チャンネルを備え、楽音波形メモリ32から読み出
された楽音波形データと、自動演奏データメモリ34や
カードインタフェース回路36から読み込んだ伴奏デー
タとから、デジタル楽音信号を出力する回路である。カ
ードインタフェース回路36は、カードスロット11に
接続されており、ROMカード9の記憶内容を読み込む
ための回路である。パネルインタフェース回路37は、
操作パネル25に接続されており、操作パネル25から
の指示を読み込むための回路である。MIDIインタフ
ェース回路38は、MIDI端子27に接続され、自動
演奏データメモリ34やROMカード9から読み込んだ
演奏データを外部のMIDI対応機器に出力したり、逆
に、外部のMIDI対応機器からの演奏データを入力し
たりする。外部のMIDI対応機器から入力した演奏デ
ータは、自動演奏データメモリ34やROMカード9か
ら読み込んだデータと同様に伴奏用として処理すること
ができる。D/A変換回路39は、音源回路35から出
力されるデジタル信号をアナログ信号に変換するための
ものである。
【0014】ミキシング部15には、ピックアップ7に
て検出したアナログ信号の方の強さを調整する可変抵抗
式のギター音量調整回路15aが設けられている。この
音量調整回路15aとピックアップ7との間には、回路
のインピーダンス調整のためのオペアンプ16が設けら
れている。なお、オペアンプ16は、伴奏音との音量調
整の役割も兼ねている。そして、このギター音量調整回
路15aの下流位置に前述の電圧調整回路41に信号を
分岐させるための分岐ポイント15bも設けられてい
る。また、この分岐ポイント15bの下流位置に前述の
D/A変換回路39からの信号をミキシングするための
ミキシングポイント15cが設けられている。
【0015】操作パネル25は、電子音源回路13によ
り発生される伴奏パターンの音量調整を行うためのリズ
ムボリュームスイッチ51と、パターンのテンポ調整の
ためのテンポスイッチ52と、パターンの転調のための
トランスポーズスイッチ53と、パターン選択等のため
のセレクトスイッチ54と、所定のパートの消音をする
ためのパートミュートスイッチ55と、自動演奏データ
メモリ34及びROMカード9のいずれを伴奏データと
して選択するかを切り換えるための切換スイッチ56
と、ギター音量調整のためのギターボリュームスイッチ
57及びその他のスイッチ58と、表示部59とを備え
ている。リズムボリュームスイッチ51、テンポスイッ
チ52、トランスポーズスイッチ53、セレクトスイッ
チ54は、いずれも一対のボタンスイッチからなり、ア
ップ・ダウン指示によって音量の増減や、テンポの変更
等を行う様に構成されている。パートミュートスイッチ
55と切換スイッチ56は、各1個のボタンスイッチか
らなり、順繰りに選択内容を変更する構成となってい
る。表示部59は、7セグメントのLED2セットから
なるニ桁の数字表示窓である。この表示部59は、各ス
イッチ51〜56の操作に応じてその設定内容を表示す
る。
【0016】次に、CPU30における処理内容につい
て説明する。図3はメインルーチンである。CPU30
は、電源がオンとされると、まず、初期化処理を実行す
る(S10)。この処理では、RAM33の記憶内容を
クリアしたり、音源の状態(リズムボリューム,テン
ポ,トランスポーズ,リズムパターンセレクト,パート
ミュート設定など)の初期設定を行う。なお、この初期
設定では、ギターの音量が基準値であると想定して、こ
の基準値とのバランスを考慮したリズムボリュームの初
期設定がなされる。
【0017】次に、スイッチイベント処理を実行する
(S20)。S20の処理内容は、詳しくは、図4に示
すようになる。この処理では、操作パネル25の各スイ
ッチ51〜58の操作状態をスキャンニングし(S2
1)、何らかのスイッチが操作されていた場合には(S
22:YES)、各スイッチに対応する処理、例えばリ
ズムパターン選択などを実行する(S23)。また、ス
イッチが操作されたので、電源オフカウンタをクリアす
る(S24)。電源オフカウンタは、RAM33にとら
れるカウンタで、後述するその他の処理において電源オ
フを実行するか否かの判断に使われる。ここでは、スイ
ッチ操作があり、電源オフとする条件が満たされないた
め、電源オフカウンタをクリアしている。そして、これ
らの処理の最後に、操作されているスイッチによる設定
内容を表示部59にニ桁の数字で表示するためのLED
処理を実行する(S25)。演奏者は、表示部59に表
示された数字を確認しながら、数字をアップ・ダウンさ
せることにより、任意のリズムパターンやリズムボリュ
ームなどを設定していくことができる。なお、スイッチ
が操作されていない場合は(S22:NO)、S23,
S24は実行されない。
【0018】こうして演奏者による音源設定が完了した
ら、図3に示した、自動演奏処理に移行する(S3
0)。自動演奏処理は、通常のリズムボックスや電子楽
器で行っているのと全く同じで、簡単に説明すると次の
様な処理をしている。リズムパターンセレクトの設定に
応じて自動演奏データメモリ34とROMカード9のい
ずれかから伴奏パターンのデータを読み出し、ノートオ
ンデータに応じて楽音波形メモリ32から楽音波形を読
み出し、さらにスイッチイベント処理によって設定され
たリズムボリューム,テンポ,トランスポーズ,パート
ミュート設定などと、ノートオンデータ自体により定ま
る音量レベルとを考慮して、1音ずつ音源回路35の空
きチャンネルにエンベロープを含んだ楽音データを設定
する。一方、ノートオフデータが読み出された場合に
は、このデータによってノートオフが指示されたチャン
ネルの音量レベルを「0」に設定する。音源回路35
は、こうしてノートオンデータに従って設定された楽音
データに基づいて、ドラムならドラム特有の変化をする
デジタル信号を出力し、ノートオフの指示に従ってこの
出力を停止する。こうして出力されたデジタル信号は、
D/A変換回路39にてアナログ信号に変換され、増幅
回路17にて増幅され、スピーカ19より放音される。
こうして、リズムボックスとしての機能を発揮する。
【0019】以上の処理が終わると、必要に応じてその
他の処理を実行する(S40)。その他の処理として、
本実施例では特に、ギター演奏の音量レベルが所定値以
上あるか否かをチェックして、条件に応じて電源を落と
す処理を実行している。この処理では、図5に示すよう
に、最初に、分岐ポイント15bから電圧調整回路41
及びA/D変換器43を介してギター演奏に伴う検出信
号を読み込み(S41)、所定の設定値と比較する(S
42)。ここで、設定値とは、ノイズ等によって発生す
る電圧値を無視する程度に設定された値である。読み込
んだ値が設定値以上であった場合には(S42:YE
S)、電源オフカウンタをクリアする(S43)。この
電源オフカウンタは、先に説明した、スイッチ操作検出
時にクリアしたカウンタと同一である。S42において
検出信号が所定値未満であった場合には(S42:N
O)、電源オフカウンタはクリアされない。
【0020】こうしてギター演奏操作の有無のチェック
が終わると、電源オフカウンタの値がチェックされる
(S44)。ここで電源オフカウンタが所定値に達して
いなければ(S44:NO)、電源オフカウンタはカウ
ントアップされて(S45)、この処理を終えて図3に
おけるS20に戻り、電源がオフにされるまで逐次繰り
返される。したがって、電源オフカウンタが所定値に達
するまでは、S45においてカウント値が増えてゆくと
共に、スイッチ操作があったとき、あるいは、ギター演
奏操作があったときは、カウンタがクリアされるという
処理が繰り返される。
【0021】さて、S44において、電源オフカウンタ
が所定値に達していれば(S44:YES)、乾電池2
9からの電力供給路が遮断され、電源が落とされる(S
46)。これは、電源オフカウンタが所定値に達するま
で、何らスイッチ操作も、ギター演奏操作もなされてい
ない状態が続いていたことから、使用していないにもか
かわらず電源が投入されていると判断されるためであ
る。なお、このとき、伴奏機能が実行されていても、上
述の条件によって強制的に電源は落とされる。
【0022】以上CPU30による処理を説明したが、
電源が投入されている場合、エレキギターとしての機能
は、この処理の流れとは無関係に実行される。即ち、ピ
ックアップ7にて検出した鉄弦3の振動は、アナログ信
号としてミキシング部15に与えられ、アナログ信号に
変換された伴奏パターンとミキシングされる。この際、
エレキギターの音量は、ミキシングする前にギター音量
調整回路15aを通すことで演奏者の意図する音量に調
整される。また、伴奏パターンを選択しないでおけば、
単純なエレキギターとして使用することができる。
【0023】このように、本実施例のエレキギターによ
れば、伴奏音を切り忘れて放置したような場合でも、あ
る程度時間がたつと自動的に電源が落とされ、電池が消
耗しきってしまうことがなくなる。特に、ヘッドホンを
使用して練習する場合には外部に音が響かないため、伴
奏音が鳴っていても気づかない場合が多いが、本実施例
のエレキギターでは自動的に電源が切れてしまう。
【0024】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
の種々なる態様を採用することができる。例えば、実施
例では、メインルーチンの中で電源オフ条件のチェック
等を行っていたが、メインルーチンとは別に周知の割り
込み処理によって、電源オフ条件のチェック・実行を行
っても良い。
【0025】また、実施例では、電圧調整回路41,A
/D変換器43等により、入力信号の一部をA/D変換
して、値をチェックする方法をとったが、単純に、トラ
ンジスタを用いたスイッチング回路を使い、CPU30
で値をチェックする方法を用いても良い。
【0026】更に、システムモードを任意の設定に変更
できるようにしておき、電源オフ機能が働かないモード
に設定したり、電源オフまでの時間を任意に変更したり
できるようにしても良い。また、実施例では、ギター演
奏とスイッチ操作のいずれもがなされない場合に、電源
を落としたが、ギター演奏がなされていないことだけを
検出して、スイッチ操作の有無は検出しなくしてもよ
い。この場合には、スイッチを操作して音量などを調整
している最中に電源オフが実行されないよう、電源オフ
を実行するまでの時間を長めに設定しておくと良い。
【0027】更にまた、実施例では、全ての電力消費を
抑えるために電源を落とすようにしたが、電源を落とさ
ずに単に伴奏音を停止させるだけでも、ある程度の電力
消費は抑制できる。このように構成すれば、例えば、バ
ンド練習中に少し休憩して再び練習を始めるといった状
況においては、電源を入れ直す手間が必要ない。このと
き、練習を再開すると同時に自動的に伴奏音も再スター
トするように設定しておいても便利である。
【0028】加えて、実施例ではエレキギターと一体と
なった演奏システムを示したが、これに限らず、鍵盤楽
器の伴奏装置や、カラオケのような歌唱用の伴奏装置と
して、本発明を適用してもよい。
【0029】
【発明の効果】以上の如く本発明の伴奏システムおよび
電気弦楽器によれば、伴奏音の消し忘れや電源の切り忘
れによる無駄な電力消費を防止できる。特に、電源に電
池を使用している場合には、使いたいときに使えないと
いった不具合が解消される。
【0030】また、請求項2記載の伴奏システム又は請
求項4記載の電気弦楽器では、スイッチの操作中には、
伴奏を止めたり電源を落としたりしない。したがって、
伴奏停止や電源オフを実行するまでの時間を短めに設定
して、より速やかに伴奏を止めたり電源を落としたりで
きる。
【0031】さらに、請求項3,4記載の電気弦楽器で
は、ヘッドホンをはずしてしまうと伴奏音を止め忘れや
すく電源も切り忘れやすいが、自動的に電源が落とされ
るので電池の消耗が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のエレキギターの外観を示す正面図で
ある。
【図2】 実施例のエレキギターの内部の回路構成を示
すブロック図である。
【図3】 実施例のエレキギターにおけるメインルーチ
ンのフローチャートである。
【図4】 実施例のエレキギターにおけるスイッチイベ
ント処理のフローチャートである。
【図5】 実施例のエレキギターにおける演奏操作チェ
ック及び電源オフ処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・エレキギター、3・・・鉄弦、5・・・本体、
7・・・ピックアップ、9・・・ROMカード、11・
・・カードスロット、13・・・電子音源回路、15・
・・ミキシング部、15a・・・ギター音量調整回路、
15b・・・分岐ポイント、15c・・・ミキシングポ
イント、17・・・増幅回路、19・・・スピーカ、2
1・・・ヘッドホン、23・・・ヘッドホン端子、25
・・・操作パネル、27・・・MIDI端子、29・・
・乾電池、30・・・CPU、31・・・プログラムメ
モリ、32・・・楽音波形メモリ、33・・・RAM、
34・・・自動演奏データメモリ、35・・・音源回
路、36・・・カードインタフェース回路、37・・・
パネルインタフェース回路、38・・・MIDIインタ
フェース回路、39・・・D/A変換回路、41・・・
電圧調整回路、43・・・A/D変換器、51・・・リ
ズムボリュームスイッチ、52・・・テンポスイッチ、
53・・・トランスポーズスイッチ、54・・・セレク
トスイッチ、55・・・パートミュートスイッチ、56
・・・切換スイッチ、57・・・ギターボリュームスイ
ッチ、58・・・他のスイッチ、59・・・表示部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽器の演奏又は歌唱による音を検出し、
    演奏信号として出力する演奏信号出力手段と、 あらかじめ記録された所定の伴奏音を、伴奏信号として
    出力する伴奏信号出力手段と、 前記演奏信号及び伴奏信号をミキシングするミキシング
    手段と、 該ミキシングされた信号に基づいてスピーカ又はヘッド
    ホンから放音する放音手段とを備えた伴奏システムにお
    いて、 前記演奏信号出力手段から演奏信号が出力されているか
    否かを検知する演奏信号検知手段と、 該演奏信号検知手段によって演奏信号が検知されない状
    態が、所定時間以上継続したか否かを判断する経過時間
    判断手段と、 該経過時間判断手段によって所定時間以上経過したと判
    断された場合に、前記伴奏信号出力手段による伴奏信号
    の出力を強制的に停止させる伴奏信号停止手段とを備え
    たことを特徴とする伴奏システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の伴奏システムにおいて、
    さらに、 スイッチの操作がなされているか否かを検知するスイッ
    チ操作検知手段と、 該スイッチ操作検知手段によってスイッチ操作が検知さ
    れた場合には、前記伴奏信号停止手段による伴奏信号の
    停止を実行させない伴奏継続手段とを備えたことを特徴
    とする伴奏システム。
  3. 【請求項3】 弦の振動を検出し、アナログ信号として
    出力するピックアップ手段と、あらかじめデジタル記録
    された所定の伴奏音をアナログ信号に変換して出力する
    伴奏信号出力手段と、前記ピックアップ手段及び伴奏信
    号出力手段から出力されるアナログ信号をミキシングす
    るミキシング手段と、該ミキシングされた信号に基づい
    てヘッドホンから放音する放音手段と、これらを駆動す
    る電源としての電池とを本体に組み込んだ電気弦楽器で
    あって、さらに、 前記ピックアップ手段から出力されるアナログ信号によ
    って、演奏中であるか否かを検知する演奏状況検知手段
    と、 該演奏状況検知手段によって演奏中であることが検知さ
    れない状態が、所定時間以上継続したか否かを判断する
    経過時間判断手段と、 該経過時間判断手段によって所定時間以上経過したと判
    断された場合に、前記伴奏信号出力手段が稼働中である
    か否かにかかわらず、前記電池から供給される電力を遮
    断する電力遮断手段とを備えたことを特徴とする電気弦
    楽器。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電気弦楽器において、さ
    らに、 スイッチの操作がなされているか否かを検知するスイッ
    チ操作検知手段と、 該スイッチ操作検知手段によってスイッチ操作が検知さ
    れた場合には、前記電力遮断手段による電力の遮断を実
    行させない通電状態維持手段とを備えたことを特徴とす
    る電気弦楽器。
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