JPH07134236A - レンズ駆動装置 - Google Patents

レンズ駆動装置

Info

Publication number
JPH07134236A
JPH07134236A JP5283598A JP28359893A JPH07134236A JP H07134236 A JPH07134236 A JP H07134236A JP 5283598 A JP5283598 A JP 5283598A JP 28359893 A JP28359893 A JP 28359893A JP H07134236 A JPH07134236 A JP H07134236A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
lens
motor
optical axis
afpi
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5283598A
Other languages
English (en)
Inventor
Chizuru Ishizaka
千鶴 石坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP5283598A priority Critical patent/JPH07134236A/ja
Publication of JPH07134236A publication Critical patent/JPH07134236A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 AFカムを大型化することなく多くのカム段
を形成できて、温度や電池の電圧が変化した場合にも、
簡単な制御でAFカムを確実に目標とするカム段に停止
させることができるレンズ駆動装置を提供する。 【構成】 光学系の内少なくとも一つのレンズ群を光軸
方向に進退させるレンズ駆動装置において、上記レンズ
群と当接し該レンズ群の光軸方向に異なる複数の位置を
決定するための複数のカム段を有するAFカムと、この
AFカムを移動させて上記レンズ群が当接するカム段を
選択することにより該レンズ群の光軸方向の位置を決定
するモータ47を含む駆動手段と、この駆動手段の駆動
状態に影響を与える電圧を検出する電圧チェック装置4
9および温度を検出する測温装置50と、これら電圧チ
ェック装置49および測温装置50の出力に基づいて上
記モータ47の駆動時間を決定して該モータ47を制御
するCPU43とを備えたレンズ駆動装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ駆動装置、より
詳しくは、光学系の内少なくとも一つのレンズ群を光軸
方向に進退させるレンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラのオートフォーカス方
式としては様々な手段が知られており、例えば、測距装
置を用いて得た測距情報に応じて撮影レンズを光軸方向
に移動し、合焦位置へもたらす技術手段が知られてい
る。
【0003】このような技術手段の一例として、特開平
1−164931号公報において、撮影レンズ位置を決
定する一定の幅を備えた複数の段を形成した段付きカム
と、この段付きカムを回動させる駆動手段と、同段付き
カムの初期位置をマイクロスイッチ等により検出する初
期位置検出手段と、被写体距離に応じて上記段付きカム
を初期位置から所定の時間だけ回動させて、撮影レンズ
が段付きカムの所定の段上に位置するように制御する手
段とを備えた撮影レンズ駆動装置が開示されている。
【0004】このように構成された上記撮影レンズ駆動
装置は、撮影レンズの、光軸方向の位置を決定するカム
を回動させ、焦点検出手段の出力に基づいて撮影レンズ
を移動させる撮影レンズ駆動装置等に比べて、装置を小
型化することができ、さらに、撮影レンズを所定の場所
に位置させる制御手段も簡単な構成によって実現するこ
とができるために、製造コストの低減、設計の自由度の
向上等が図れる利点があった。
【0005】また、先に本出願人が提案した技術手段で
は、上記特開平1−164931号で構成された撮影レ
ンズ制御装置において、上記段付きカムの形状を各段そ
れぞれ異なった幅に形成して、いかなる条件下でも撮影
レンズを所定の段上に停止させるものとしている。
【0006】図12は、上記従来の撮影レンズ駆動装置
におけるモータ通電時間とカム移動量との関係を示した
線図である。なお、図12中、横軸はモータに通電して
いる時間を、縦軸はカムの移動量をそれぞれ示してい
る。
【0007】図より明らかなように、モータに通電する
時間が同じであっても、電圧や温度などの条件によっ
て、カムの移動量は大きくばらつくことがわかる。
【0008】ここで、カムの0〜(2/3)π[ra
d]を1段目、(2/3)π〜(4/3)πを2段目、
(4/3)π〜2πを3段目とするような段付きカムを
考えてみる。モータに所定時間通電した場合、例えば、
1段目カムのときは通電時間を0〜70msとし、2段
目カムのときは同通電時間を115〜140msとすれ
ば、上述のような電圧や温度等の条件によらず目標のカ
ム段に停止させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
12を参照して説明したような技術手段では、上記カム
段が上述した3段目にあるときはモータの通電時間に対
するばらつきが大きくなり過ぎるために、全条件下で停
止させることのできる通電時間を設定することは困難で
ある。
【0010】また、上述した特開平1−164931号
公報に記載された技術手段においても、モータは温度や
電圧による変動を受けやすいとして、カム上のそれぞれ
の段を一定の幅をもって形成することで、撮影レンズの
位置制御を正確に行なうことを試みているが、それぞれ
の段の幅を一定とすると、当然ばらつきの一番大きな幅
に各段を設定する必要が生じる。上述したようにモータ
への通電時間が長くなる程ばらつきが大きくなるわけで
あるから、上記従来例では必要以上に長いカム段を設け
なければならないという不具合が生じ、装置の大型化の
要因となっていた。さらに、一つのカム段の長さが長く
なるために、カムに設けることができる段数が少なくな
ってしまうという不具合もあった。
【0011】このように、従来の技術では、電圧や温度
等の条件によっては、カムを目標段で停止させることが
困難であった。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、いかなる条件下でもカム手段を確実に目標とする
段部に停止させることができるレンズ駆動装置を提供す
ることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によるレンズ駆動装置は、光学系の内少な
くとも一つのレンズ群を光軸方向に進退させるレンズ駆
動装置において、上記レンズ群と当接し該レンズ群の光
軸方向に異なる複数の位置を決定するための複数の段部
を有するカム手段と、このカム手段を移動させて上記レ
ンズ群が当接する段部を選択することにより該レンズ群
の光軸方向の位置を決定する駆動手段と、この駆動手段
の駆動状態に影響を与える条件を検出する条件検出手段
と、少なくとも上記条件検出手段の出力に基づいて上記
駆動手段の駆動時間を決定する演算手段と、この演算手
段の出力に基づき上記駆動手段を制御する制御手段とを
備えている。
【0014】
【作用】上記複数の段部を有するカム手段がレンズ群と
当接し、駆動手段がこのカム手段を移動させて上記レン
ズ群が当接する段部を選択することにより該レンズ群の
光軸方向の位置を決定し、条件検出手段がこの駆動手段
の駆動状態に影響を与える条件を検出し、演算手段が少
なくとも上記条件検出手段の出力に基づいて上記駆動手
段の駆動時間を決定し、制御手段がこの演算手段の出力
に基づき上記駆動手段を制御する。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明の一実施例のレンズ駆動装置を示
す分解斜視図である。
【0016】このレンズ駆動装置は、公知の撮影レンズ
2,3,4を内設した鏡枠1と、この鏡枠1を回動自在
に保持するとともに光軸方向に前後動させる移動枠6
と、この移動枠6が保持されるカメラ本体7とを有して
いる。
【0017】上記鏡枠1は、大径円筒部1bと小径円筒
部1cとを同軸に有して構成されており、該大径円筒部
1bの外周後面側には、上記移動枠6に形成された後述
する斜面カム6fに対応するカムフォロワ1aが後方に
向けて突出して形成されており、上記小径円筒部1cが
移動枠6に内抱されて組み付けられた際に該斜面カム6
fと当接するようになっている。
【0018】上記移動枠6は、内向フランジを有する略
円筒形状を呈し、外周壁6aの前部には、周方向の3等
分位置に3つの斜面カム6fが形成されている。この斜
面カム6fは、上述したように、上記鏡枠1が移動枠6
に組み付けられた際に該鏡枠1のカムフォロワ1aに当
接可能となっている。これにより、鏡枠1は、移動枠6
に対して回動するとともに、光軸方向に前後動するよう
になっている。
【0019】また、移動枠6の外周面下部には、下方に
向けて突片6bが突設されていて、該移動枠6の、光軸
方向の移動機構の一部を担っている。なお、該移動機構
に関しては、後で詳しく説明する。
【0020】上記移動枠6の後面からは、図2に示すよ
うに、2つの軸6c,6dが光軸と平行に後方に向けて
延出されている。
【0021】図1に戻って、上記カメラ本体7前面の、
上記2つの軸6c,6dに対向する箇所には、該軸6
c,6dの挿入部が形成されている。上記移動枠6は、
上記2つの軸6c,6dをカメラ本体7の該挿入部に挿
入することで、カメラ本体7に対して光軸方向に移動可
能に係合している。また、上記軸6c,6dは、該移動
枠6がカメラ本体7から光軸方向に繰り出した際に、案
内の役目を果たすようになっている。
【0022】上記カメラ本体7前面における、上記移動
枠6の挿入部の一側方には、板ばね5がその基端部5b
をビス5cにより固定されている。この板ばね5は、上
記基端部5bから延出するL字型の自由端部を有してお
り、さらに、この自由端部の先端部5aが曲部形状に形
成されている。この先端部5aは、上記移動枠6が該カ
メラ本体7に挿入された際に、上述した移動枠6の突片
6bに当接して、該突片6bを後述するAFカム10の
カム面に押圧する方向に向けて付勢するようになってい
る。
【0023】図3は、上記カメラ本体7およびその周辺
部を底面側から見た要部分解斜視図である。
【0024】上記カメラ本体7の底面中央部には、2つ
の円形の凹部7a,7bが形成されていて、カメラ本体
7前方側(図3中、右方向)の凹部7aには、オートフ
ォーカスカム(以下、AFカムという)10が、該凹部
7a中央に配設された支軸に回動自在に軸支されてい
る。このAFカム10は、初期位置段と撮影レンズ2,
3,4を支持する移動枠6の繰出し量を設定している多
くのカム段とを有して構成されている。
【0025】上記AFカム10の下面(図3において
は、上面側)には、同AFカム10と一体的に回動する
オートフォーカスカムギヤー(以下、AFカムギヤーと
いう)9が配設されていて、さらに下方には、オートフ
ォーカスギヤー(以下、AFギヤーという)8が配設さ
れている。
【0026】上記AFギヤー8は、後述する駆動手段た
るモータ(図中、Mと表記)47(図6参照)からギヤ
ー列を介して動力が伝達されるようになっており、上記
AFカム10は、AFギヤー8の回動に連動して回動す
るようになっている。
【0027】上記AFカム10のカム面は上記移動枠6
の突片6bに当接するようになっていて、該突片6bは
上述のように上記板ばね5によりAFカム10のカム面
に押圧する方向に付勢されている。
【0028】図4は、上記AFカム10と移動枠6の突
片6bとの位置関係を示した(a)平面図,(b)側面
図である。
【0029】図に示すように、上記突片6bの一側方は
後方、すなわちAFカム10のカム面に向けて若干突出
しており、カムフォロワ(AFカム係合部)6gを形成
している。このカムフォロワ6gは、AFカム10のカ
ム面に当接していて、これにより、上記AFギヤー8に
よって回動されるAFカム10の回動に連動して、移動
枠6は、上記軸6c,6dにガイドされて光軸方向に移
動するようになっている。この移動枠6の移動に伴って
鏡枠1が光軸方向に移動して、撮影レンズ2,3,4の
フォーカシングが行なわれることになる。なお、上記A
Fカム10が一回転することにより、上記移動枠6、す
なわち鏡枠1が光軸方向に一往復移動するようになって
いる。
【0030】図3に戻って、カメラ本体7の底面に形成
された他方の凹部7bには、オートフォーカス・フォト
インタラプタギヤー(以下、AFPIギヤーという)1
1が該凹部7b中央に配設された支軸に回動自在に軸支
されている。このAFPIギヤー11は、上記AFカム
ギヤー9に対して1:1のギヤー比で噛合していて、こ
れにより、上記AFカム10の一回転、すなわち、上記
鏡枠1の一往復分の移動は該AFPIギヤー11の一回
転に対応している。
【0031】上記AFPIギヤー11の下面(図3にお
いては、上面側)の一部は外周方向に向けて扇形状に突
出し、遮光片11aが一体に形成されている。
【0032】一方、カメラ本体7の底面一側方には、コ
の字形状のオートフォーカス・フォトインタラプタ(以
下、AFPIという)12が、そのスリットが上記遮光
片11aの軌跡上になるように配設されている。このA
FPI12からの出力信号は、後述する制御回路内のC
PU43(図6参照)に伝送されるようになっている。
また、該AFPI12は、上記AFPIギヤー11の回
動により、該遮光片11aが上記スリットに配置され遮
光された際に、“HIGH”レベルの出力信号を上記C
PU43に対して出力するようになっている。
【0033】上述したように、AFPIギヤー11とA
Fカム10とは、同一回転を行うために、上記鏡枠1が
一往復する毎に、上記遮光片11aがAFPI12のス
リットを一回通過することになる。なお、本実施例で
は、上記AFカム10が初期位置(レンズが繰り込まれ
た状態)にあるとき、上記遮光片11aがAFPI12
のスリットに配置するようになっている。
【0034】このように構成された本実施例のレンズ駆
動装置の動作について図5に示すタイミングチャートを
参照して説明する。
【0035】図5は、上記鏡枠1を繰り出すAFカム1
0とAFPI12の出力パルス信号との関係を示すタイ
ムチャートである。なお、ここでは、AFカム10の段
数が10段である場合を例にとって説明する。
【0036】通常、AFカム10は初期位置に配置され
ている。このAFカム10が初期位置に配置されている
ときは、上述したように、同AFカム10に同期して可
動するAFPIギヤー11の遮光片11aがAFPI1
2のスリット内にあるために、AFPI12の出力は
“HIGH”レベルとなる。
【0037】このときカメラによる、上記移動枠6のカ
ムフォロワ(AFカム係合部)6gは図示の位置により
測距結果に応じた適正なカム段を選択し、これにより、
伝達されたモータ駆動によってAFカム10が所定方向
に回転する。
【0038】上記AFカム10が初期位置より所定方向
に回転すると、上記AFPIギヤー11の遮光片11a
がAFPI12のスリットより離間するために、該AF
PI12は透光状態となり、同AFPI12の出力は
“LOW”レベルとなる。このAFPI12の出力変化
により、レンズ位置が初期位置にあるか繰り出し位置に
あるかを判断することができる。
【0039】また、図5中のT1〜T10は、被写体距離
と電圧・温度の情報により、決定された各段に停止させ
るためのモータ駆動時間を表わしている。
【0040】上記AFPI12からの出力が“HIG
H”レベルから“LOW”レベルに変化したときを、上
記モータ駆動時間Tx(x=1〜10)のスタートと
し、上記各カム段に対応した時間分だけ制御を行う。な
お、該モータ制御は、モータオン制御でも良いしモータ
デューティ制御でも良い。これにより、上記モータ制御
によってAFカム係合部6gは、AFカム10の各カム
段を図示のように移動して、目標とするカム段で停止す
る。
【0041】このような上記AFカム10の動作によ
り、移動枠6が繰り出し、鏡枠1内の撮影レンズ2,
3,4は合焦位置に至りオートフォーカス動作を終了す
る。この後、撮影終了後、該撮影レンズ2,3,4は再
び初期位置に戻される。
【0042】このとき、上記AFカム10の初期位置が
AFカム係合部6gで停止するように、該AFカム10
を繰り出し方向へ回転させ、一回転させる。該AFカム
10の初期位置がAFカム係合部6gへ位置すると、同
AFカム10に同期して回転するAFPIギヤー11の
遮光片11aが上記AFPI12のスリット内に挿入
し、AFPI12の出力が“HIGH”レベルとなる。
【0043】このようにAFカム10の位置が検出され
ると、モータ47にブレーキがかかり初期位置で停止す
る。なお、AFカム10を繰り込み方向へ回転させ、A
FPI12の出力の立ち上がりを検出してもよい。
【0044】次に本実施例のレンズ駆動装置を組み込ん
だカメラにおけるレンズ制御回路について図6に示す電
気回路図を参照して説明する。なお、上記図6において
は、要部のみを図示して、説明に不要な部分については
省略する。
【0045】図中、演算手段たる上記CPU43は、レ
ンズ駆動装置の制御の他、カメラ全体の動作制御を司る
ようになっている。また、本カメラにおいては、電池4
1により電力が供給されるが、モータ等による負荷駆動
時にはDC/DCコンバータ42により安定化した電圧
をCPU43,AF(自動合焦)の制御回路AFPI1
2および該AFPI12の信号を処理するためのコンパ
レータ44等に供給するようになっている。
【0046】また、トランジスタ46a,46b,46
c,46dはブリッジ回路を構成しており、この内の2
つを選択的にオン状態にすることにより、レンズ駆動装
置の駆動源であるモータ47を正転、逆転駆動、もしく
は、短絡状態にして制動を掛ける等の制御を行うように
なっている。
【0047】上記AFカム10が所定方向に回転する
と、上述したようにAFカムギヤー9に噛合したAFP
Iギヤー11が回動し、AFPI12の透過/遮光に伴
う出力信号がCPU43に対して出力される。このと
き、AFPI12の光トランジスタのコレクタ電位をコ
ンパレータ44を介して2値化し該CPU43で読み込
むことにより、上記レンズ駆動機構の動きに同期したフ
ォトインタラプタ信号を得るようになっている。
【0048】また、測距装置48はCPU43からの信
号により測距を行い、これにより得られた測距データを
シリアルデータバスを通じてCPU43に転送するよう
になっている。
【0049】条件検出手段たる電圧チェック装置49
は、電池41の電圧を測定してその結果をCPU43に
出力し、これによりCPU43は該電池41の電圧レベ
ルを得るものである。また、条件検出手段たる測温装置
50は、測温を行ってその結果を該CPU43に出力
し、これによりCPU43は、上記電圧チェック同様
に、温度情報を得るようになっている。
【0050】上記CPU43は複数の端子を備えてお
り、端子43aからは上記DC/DCコンバータ42の
制御用信号が出力されるようになっており、また、端子
43b,43c,43d,43eからは上記ブリッジ回
路の制御信号が出力されるようになっている。さらに、
端子43gには上記AFPI12からの出力パルス信号
が入力されるようになっており、端子43h,43iか
らは該AFPI12の制御用信号が出力されるようにな
っている。
【0051】図9は、上記CPU43の内部構成を示し
たブロック図である。このCPU43は、測距装置48
から送られたデータに基づいて計算を行う演算部53
と、電圧チェック装置49と測温装置50から送られた
データを入力する温度・電圧入力部57と、上述した各
カム段ごとに上記データによってモータ駆動時間Txを
選択することができるようにテーブル化したもの(図1
0参照)を記憶している記憶領域51と、上記コンパレ
ータ44からの出力を入力するPI入力部54と、上記
選択されたモータ駆動時間Txのカウントを行うタイマ
52と、モータ47,DC/DCコンバータ42の制御
の他、オートフォーカス等の制御を行う制御部55とを
有してなる。
【0052】また、上記記憶領域51には、図10のモ
ータ駆動時間テーブル56に示すように電圧レベルと温
度をそれぞれ各レベルに分け、上記AFカム10の初期
位置からモータ47を駆動させたときに、各条件の下で
目標とするカム段にレンズが停止するそれぞれのモータ
駆動時間Txが、テーブル化して記憶されている。
【0053】さらに、上記記憶領域51を、図11の他
のCPU内部構成例に示すようにEEPROM66とレ
ジスタ61とに置き換えて構成すれば、書き換えが可能
なために製造工程において停止精度が悪くなっても簡単
に対応することができる。なお、この図11において、
CPU69は上記CPU43に、タイマ62は上記タイ
マ52に、PI入力部64は上記PI入力部54に、制
御部65は上記制御部55に、演算部63は演算部53
に、温度・電圧入力部67は上記温度電圧入力部57に
それぞれ対応するものである。
【0054】また上記図12で説明したように、モータ
47への通電時間が長いとバラツキが大きくなるという
ことを踏まえて、AFカム10のカム段の形状と長さを
調整して、例えば上記バラツキの大きい部分はカム段の
幅を長めに設計すると、上記電圧チェック装置49と測
温装置50の測定精度が低くても、目標とするカム段に
レンズを確実に停止させることができる。
【0055】次に、本実施例のレンズ駆動装置における
レンズ繰り出し制御について、図7に示すフローチャー
トを参照して説明する。
【0056】まず、ステップS1では上記CPU43か
らの制御信号に基づいて測距装置48で測距動作を開始
する。この測距装置48は、被写体上に赤外線を投光し
て、被写体上の投光像を該測距装置48内の受光素子に
結像させ、該受光素子上の受光位置を電気的にアナログ
信号またはデジタル信号に変換してCPU43に伝え
る。
【0057】CPU43は、上記信号に基づいて上記撮
影レンズ2,3,4の繰り出しを行う。該撮影レンズ
2,3,4はAFカム10に設けられたカム段に沿って
繰り出されるため、ステップS2では上記ステップS1
の測距結果に基づきCPU43の演算部53が被写体ま
での距離を計算して、撮影レンズ2,3,4の停止位置
カム段を決定する。
【0058】次に、ステップS3では、測温装置50と
電圧チェック装置49によって、温度と電圧レベルを得
る。
【0059】CPU43の内部の記憶領域51に各カム
段と各条件に対応したモータ駆動時間Txが設定されて
いるために、ステップS4では、上記測距,測温,電圧
チェックの結果によって、モータ駆動時間Txを記憶領
域51からタイマ52へセットする。
【0060】なお、図11に示すように、CPU43に
おいて、記憶領域51の代わりにEEPROM66を有
する場合には、上記モータ駆動時間Txをレジスタ61
を介して読み込み、タイマ62へセットする。
【0061】ステップS5ではDC/DCコンバータ4
2を駆動してCPU43およびAFPI12への供給電
圧を安定させる。ステップS6では該AFPI12(図
中、PIと記す)を作動状態にする。ステップS7では
CPU43のPI入力部54によりAFPI12の出力
をモニタし、出力が“LOW”レベル(透過)ならば、
撮影レンズ2,3,4を初期位置に戻すためにステップ
S8へ移り、レンズリセットを行う。
【0062】また、上記ステップS7において、出力が
“HIGH”レベル(遮光)ならばステップS9へ移
り、CPU43のモータ制御部55からモータ47に通
電を開始する。
【0063】ステップS10では立ち下がりエッジ(遮
光→透過)が検出された否かを判定して、検出されるま
でモータ47に通電し続ける。立ち下がりエッジが検出
されるとステップS11に移り、CPU43のタイマ5
2のカウントを開始する。
【0064】ステップS12で再びモータ47に通電
し、ステップS13では上記ステップS4で設定された
モータ駆動時間Txとタイマ52にセットされたタイマ
時間とを比較して、タイマが時間Txを過ぎるまで該モ
ータ47に通電し続ける。
【0065】このステップS12でタイマ52にセット
されたタイマ時間が時間Txを過ぎると、所定時間、上
記モータ47にショートブレーキをかけた後、オフ状態
とし、さらにAFPI12もオフ状態にして本ルーチン
を終了する(ステップS14〜S17)。なお、上記シ
ョートブレーキをかける時間は、繰出す段数によって変
えるようにしても良い。
【0066】この後、測光に応じた時間露光をして、レ
ンズを初期位置にリセットする。このリセット動作を図
8に示すフローチャートを参照して説明する。
【0067】なお、このリセット動作は、上記レンズ繰
り出し制御を行う際に、撮影レンズが初期位置にないと
判断されたときも同じように行われる。
【0068】まず、レンズ繰り出し制御と同様に上記D
C/DCコンバータ42を駆動してCPU43およびA
FPI12への供給電圧を安定させ、該AFPI12を
作動状態にしてモータを駆動する(ステップS21〜S
23)。
【0069】上記AFPI12(図中、PIと記す)か
らの出力が“LOW”レベル(透過)ならば、上記撮影
レンズ2,3,4は繰り出し位置にあるので該AFPI
12の出力が“HIGH”レベル(遮光)になるまでモ
ータ47を駆動させる(ステップS24)。
【0070】上記AFPI12からの出力が“HIG
H”レベルに変化すると、所定時間、上記モータ47に
ショートブレーキをかけた後、オフ状態とし、さらに同
AFPI12もオフ状態にして(ステップS25〜S2
8)、本ルーチンを終了する。
【0071】なお、上述した実施例においては、温度や
電圧等の各条件におけるモータ駆動時間を図10に示す
モータ駆動時間テーブル76より求めているが、上記モ
ータ駆動時間を計算式と記憶領域の併用で求めるなら
ば、図示はしないが、上記モータ駆動時間テーブル76
をモータ駆動時間演算定数テーブルとして、モータ駆動
時間を求めるための計算式に使用される定数の部分を、
各条件ごとに記憶すれば良い。この場合にはいうまでも
ないが、記憶容量が少なくて済むという利点がある。
【0072】以上説明したように本発明によれば、カム
段を有するAFカムを回動させる駆動手段に影響を与え
る温度や電圧等の条件を検知して、これらの各条件にお
ける駆動時間を選択できるようにすることで、より多く
のカム段を形成することができ、なおかつ、いかなる条
件下でも撮影レンズを目標とするカム段に停止させるこ
とができる。
【0073】また、上記カム段の形状を工夫することに
より、駆動手段に影響を与える条件の測定精度が低くて
も撮影レンズを目標とするカム段に停止させることが可
能である。よって、極めて簡潔な構成で撮影レンズの位
置を制御することができ、これにより安価なシステムを
提供することができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明のレンズ駆動
装置によれば、いかなる条件下でもカム手段を確実に目
標とする段部に停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のレンズ駆動装置を示す分解
斜視図。
【図2】上記実施例のレンズ駆動装置における移動枠を
背面側から見た斜視図。
【図3】上記実施例のレンズ駆動装置におけるカメラ本
体およびその周辺部を底面側から見た要部分解斜視図で
ある。
【図4】上記実施例のレンズ駆動装置におけるAFカム
と移動枠の突片との位置関係を示す(a)平面図,
(b)側面図。
【図5】上記実施例のレンズ駆動装置における鏡枠を繰
り出すAFカムとAFPIの出力パルス信号との関係を
示すタイムチャート。
【図6】上記実施例のレンズ駆動装置を組み込んだカメ
ラにおけるレンズ制御回路を示す電気回路図。
【図7】上記実施例のレンズ駆動装置におけるレンズ繰
り出し制御を示すフローチャート。
【図8】上記実施例のレンズ駆動装置における撮影レン
ズを初期位置へリセットする動作を示すフローチャー
ト。
【図9】上記実施例のレンズ駆動装置におけるCPUの
内部構成を示すブロック図。
【図10】上記実施例のレンズ駆動装置におけるCPU
の記憶領域に記憶されるモータ駆動時間を示す図。
【図11】上記図9に示すCPUにおける記憶領域を、
EEPROMとレジスタとに置き換えて構成した場合の
CPUの内部構成を示すブロック図。
【図12】従来の一撮影レンズ駆動装置におけるモータ
通電時間とカム移動量との関係を示す線図。
【符号の説明】
2,3,4…撮影レンズ 10…AFカム 41…電池 43,69…CPU(演算手段,制御手段) 47…モータ 49…電圧チェック装置 50…測温装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 7/10 Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系の内少なくとも一つのレンズ群を
    光軸方向に進退させるレンズ駆動装置において、 上記レンズ群と当接し、該レンズ群の、光軸方向に異な
    る複数の位置を決定するための複数の段部を有するカム
    手段と、 このカム手段を移動させて上記レンズ群が当接する段部
    を選択することにより、該レンズ群の光軸方向の位置を
    決定する駆動手段と、 この駆動手段の駆動状態に影響を与える条件を検出する
    条件検出手段と、 少なくとも上記条件検出手段の出力に基づいて、上記駆
    動手段の駆動時間を決定する演算手段と、 この演算手段の出力に基づき上記駆動手段を制御する制
    御手段と、 を具備することを特徴とするレンズ駆動装置。
JP5283598A 1993-11-12 1993-11-12 レンズ駆動装置 Withdrawn JPH07134236A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5283598A JPH07134236A (ja) 1993-11-12 1993-11-12 レンズ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5283598A JPH07134236A (ja) 1993-11-12 1993-11-12 レンズ駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07134236A true JPH07134236A (ja) 1995-05-23

Family

ID=17667582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5283598A Withdrawn JPH07134236A (ja) 1993-11-12 1993-11-12 レンズ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07134236A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004107007A1 (ja) * 2003-05-30 2004-12-09 Konica Minolta Opto, Inc. 撮像装置及びこれを備えた携帯端末、並びに撮像装置の組立方法
WO2005003835A1 (ja) * 2003-07-08 2005-01-13 Konica Minolta Opto, Inc. 撮像装置、該撮像装置を備えた携帯端末及び撮像装置の製造方法
JP2005114957A (ja) * 2003-10-07 2005-04-28 Konica Minolta Opto Inc 撮像装置及び該撮像装置を備えた携帯端末
WO2006080305A1 (ja) * 2005-01-31 2006-08-03 Konica Minolta Opto, Inc. 撮像装置及び電子機器

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004107007A1 (ja) * 2003-05-30 2004-12-09 Konica Minolta Opto, Inc. 撮像装置及びこれを備えた携帯端末、並びに撮像装置の組立方法
JPWO2004107007A1 (ja) * 2003-05-30 2006-07-20 コニカミノルタオプト株式会社 撮像装置及びこれを備えた携帯端末、並びに撮像装置の組立方法
JP4518023B2 (ja) * 2003-05-30 2010-08-04 コニカミノルタオプト株式会社 撮像装置及びこれを備えた携帯端末、並びに撮像装置の組立方法
WO2005003835A1 (ja) * 2003-07-08 2005-01-13 Konica Minolta Opto, Inc. 撮像装置、該撮像装置を備えた携帯端末及び撮像装置の製造方法
US7656452B2 (en) 2003-07-08 2010-02-02 Konica Minolta Opto, Inc. Imaging device, portable terminal using the same, and image device producing method
JP2005114957A (ja) * 2003-10-07 2005-04-28 Konica Minolta Opto Inc 撮像装置及び該撮像装置を備えた携帯端末
JP4492085B2 (ja) * 2003-10-07 2010-06-30 コニカミノルタオプト株式会社 撮像装置及び携帯端末
WO2006080305A1 (ja) * 2005-01-31 2006-08-03 Konica Minolta Opto, Inc. 撮像装置及び電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7164855B2 (en) Optical apparatus
US4634254A (en) Electromagnetically actuated shutter for a camera
JP3243019B2 (ja) レンズ初期位置検出装置
KR960000556Y1 (ko) 구동링의 위치감지장치
JPH07134236A (ja) レンズ駆動装置
JPS6237327B2 (ja)
EP0202828B1 (en) Focal length switching type camera
JPH0727450Y2 (ja) ズームレンズカメラの開放f値検出装置
JPH0617930B2 (ja) レンズ交換式カメラのための測距装置
JPH04178607A (ja) 自動合焦装置
JPH07128568A (ja) レンズ駆動装置
JPH0474683B2 (ja)
EP0265934A1 (en) Camera
US4957354A (en) Optical apparatus for producing a special photographic effect
JP2516486B2 (ja) 投影装置
JP2839619B2 (ja) バックフォーカス調整装置及びバックフォーカス調整方法
JP3385478B2 (ja) カメラ
JP2004109934A (ja) レンズ鏡胴、ズームレンズ鏡胴、カメラおよび撮像光学系のリセット方法
JP2002116367A (ja) レンズ位置制御装置および光学機器
JP2634884B2 (ja) 画像入力装置の変倍装置
JP3062075B2 (ja) 照射角可変ストロボ装置における光源の位置決め方法
JP2855591B2 (ja) カメラの制御装置及びカメラ
JP2715452B2 (ja) マイクロ画像投影装置
JPH11109220A (ja) 自動焦点調節装置
SU1478185A1 (ru) Копировальный аппарат

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010130