JPH07134050A - 渦流量計 - Google Patents
渦流量計Info
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- JPH07134050A JPH07134050A JP28291193A JP28291193A JPH07134050A JP H07134050 A JPH07134050 A JP H07134050A JP 28291193 A JP28291193 A JP 28291193A JP 28291193 A JP28291193 A JP 28291193A JP H07134050 A JPH07134050 A JP H07134050A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 分解能が優れ、ディジタルオリフィスとなり
製作容易なリング渦流量計とする。 【構成】 上流側から、順に、ノズル部3と、キャビテ
ィ部5と、オリフィス部6とを構成してノズル開口4a
とオリフィス開口6aとの面積を等しくして一体に組立
て、流管2,2に配設する。流管2内の流速分布Fの流
れは、ノズル4により均一な流速分布Fpの円形ジェッ
トとなり、キャビティ部5を通りオリフィス開口6aに
当る。ここで発生する圧力がノズル開口4aにフィード
バックされて生ずる自励振動によりオリフィス開口6a
からほぼ流量に比例した高い周波数のリング渦RVが放
出される。
製作容易なリング渦流量計とする。 【構成】 上流側から、順に、ノズル部3と、キャビテ
ィ部5と、オリフィス部6とを構成してノズル開口4a
とオリフィス開口6aとの面積を等しくして一体に組立
て、流管2,2に配設する。流管2内の流速分布Fの流
れは、ノズル4により均一な流速分布Fpの円形ジェッ
トとなり、キャビティ部5を通りオリフィス開口6aに
当る。ここで発生する圧力がノズル開口4aにフィード
バックされて生ずる自励振動によりオリフィス開口6a
からほぼ流量に比例した高い周波数のリング渦RVが放
出される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、渦流量計に関し、より
詳細には、キャビティを利用してリング渦を発生させる
渦流量計に関する。
詳細には、キャビティを利用してリング渦を発生させる
渦流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】渦流量計は、周知のように被測定流路内
に流れに対向して渦発生体を配設し、単位時間に発生す
る渦の数から流量を検知する流量計であり、渦発生体と
流路との寸法比が所定範囲のとき安定で強力な渦が発生
し、この時の渦周波数は流速と渦発生体の代表長さの比
に比例することを利用したもので、比例係数であるスト
ローハル数は所定レイノルズ数範囲で定数と見做され
る。しかし、渦発生の状況をみると、渦は両端部を流路
内の壁面に固着された渦発生体の両側にほぼ平行した渦
管として渦発生体の両側面より交互に剥離し、流出する
が、この渦管は両端部が開放された渦端を有している。
に流れに対向して渦発生体を配設し、単位時間に発生す
る渦の数から流量を検知する流量計であり、渦発生体と
流路との寸法比が所定範囲のとき安定で強力な渦が発生
し、この時の渦周波数は流速と渦発生体の代表長さの比
に比例することを利用したもので、比例係数であるスト
ローハル数は所定レイノルズ数範囲で定数と見做され
る。しかし、渦発生の状況をみると、渦は両端部を流路
内の壁面に固着された渦発生体の両側にほぼ平行した渦
管として渦発生体の両側面より交互に剥離し、流出する
が、この渦管は両端部が開放された渦端を有している。
【0003】更に、渦発生体は柱状体であり、該柱状体
の渦発生体に対して長手方向の流路内の流れは均一でな
い流速分布をもっていて渦管は所定条件でのみ渦発生体
に平行な柱状となり剥離する。通常の柱状な渦発生体を
有する渦流量計は上述の如き問題点を有しているが、こ
れに対し渦管を安定した閉曲線とするために渦発生体を
リング状とし、該リング状の渦発生体を円形流路に同心
に配設したリング渦流量計がある。
の渦発生体に対して長手方向の流路内の流れは均一でな
い流速分布をもっていて渦管は所定条件でのみ渦発生体
に平行な柱状となり剥離する。通常の柱状な渦発生体を
有する渦流量計は上述の如き問題点を有しているが、こ
れに対し渦管を安定した閉曲線とするために渦発生体を
リング状とし、該リング状の渦発生体を円形流路に同心
に配設したリング渦流量計がある。
【0004】図5は、従来のリング渦流量計の、一例に
よる流れ方向断面図であり、流管21内にリング状の渦
発生体22が板状の支持板23により流管21と同軸に
支持されている。支持板23は、一端が流管21内壁に
他端がリング状の渦発生体22に固着され内壁から中心
軸に向けて放射状となるように配設されている。リング
状の渦発生体22の断面形状は、流れに面して底辺を有
する二等辺三角形であり、安定した径の異なる強力なリ
ング渦RVが対をなして流出する。
よる流れ方向断面図であり、流管21内にリング状の渦
発生体22が板状の支持板23により流管21と同軸に
支持されている。支持板23は、一端が流管21内壁に
他端がリング状の渦発生体22に固着され内壁から中心
軸に向けて放射状となるように配設されている。リング
状の渦発生体22の断面形状は、流れに面して底辺を有
する二等辺三角形であり、安定した径の異なる強力なリ
ング渦RVが対をなして流出する。
【0005】図6は、従来のリング渦流量計の、他の例
による流れ方向断面図であり、流管31内同軸にコーン
状の中心構造体34が板状のベーン35で支持されてお
り、環状流路36を構成している。リング状の渦発生体
32は支持板33を介してベーン35の上流側の環状流
路36内中央に位置するように同心円状に中心構造体3
4に支持されている。中心構造体34は、流管31内を
流れる流速分布Fをした流れをリング状の渦発生体32
に流入するとき環状流路36では均一な流速分布FPと
するためのもので、リング渦RVは対をなし環状流路3
6内を流出する。
による流れ方向断面図であり、流管31内同軸にコーン
状の中心構造体34が板状のベーン35で支持されてお
り、環状流路36を構成している。リング状の渦発生体
32は支持板33を介してベーン35の上流側の環状流
路36内中央に位置するように同心円状に中心構造体3
4に支持されている。中心構造体34は、流管31内を
流れる流速分布Fをした流れをリング状の渦発生体32
に流入するとき環状流路36では均一な流速分布FPと
するためのもので、リング渦RVは対をなし環状流路3
6内を流出する。
【0006】図5,6に示した、従来のリング渦流量計
は、共に、円形断面の流管内に流管軸に対して直角な面
となるように同軸に配設されたリング(ドーナツ)状物
体から規則的に放出されるリング渦の周波数が主流速度
に対して直線(比例)関係にあることを利用したもので
あり、特に、図6に示した中心構造体34を有するリン
グ渦流量計は流管内を流れる流体を均一な流速分布に矯
正しているが広いレイノルズ数範囲で直線性を保つこと
ができなかった。
は、共に、円形断面の流管内に流管軸に対して直角な面
となるように同軸に配設されたリング(ドーナツ)状物
体から規則的に放出されるリング渦の周波数が主流速度
に対して直線(比例)関係にあることを利用したもので
あり、特に、図6に示した中心構造体34を有するリン
グ渦流量計は流管内を流れる流体を均一な流速分布に矯
正しているが広いレイノルズ数範囲で直線性を保つこと
ができなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来のリ
ング渦流量計は、広いレイノルズ数範囲で流量とリング
渦周波数との関係を直線関係に保つことができず、しか
も、リング渦周波数は低いので流量分解能は悪かった。
また、従来のリング渦流量計は、リング状の渦発生体を
流管内に同軸に支持するための支持板と、更には、ベー
ンが必要である。支持板およびベーンは、共にリング状
の渦発生体から放出される連続したリング渦を切断しリ
ング渦を不安定にし悪影響を及ぼす。また、支持板やベ
ーンの長さ寸法は予め定められて等しい長さに加工され
ているが、実際のリング状の渦発生体の固着作業におい
ては流管の中心軸に対する芯だしが容易でなく熟練を要
し、非能率であった。
ング渦流量計は、広いレイノルズ数範囲で流量とリング
渦周波数との関係を直線関係に保つことができず、しか
も、リング渦周波数は低いので流量分解能は悪かった。
また、従来のリング渦流量計は、リング状の渦発生体を
流管内に同軸に支持するための支持板と、更には、ベー
ンが必要である。支持板およびベーンは、共にリング状
の渦発生体から放出される連続したリング渦を切断しリ
ング渦を不安定にし悪影響を及ぼす。また、支持板やベ
ーンの長さ寸法は予め定められて等しい長さに加工され
ているが、実際のリング状の渦発生体の固着作業におい
ては流管の中心軸に対する芯だしが容易でなく熟練を要
し、非能率であった。
【0008】本発明においては、従来のリング渦流量計
に比べて、リング渦発生周波数が高く、広いレイノルズ
数範囲において流量・器差特性が直線性を有する加工お
よび組み付け、特に芯だしが容易でディジタルオリフィ
スとなる渦流量計を提供することを目的としている。
に比べて、リング渦発生周波数が高く、広いレイノルズ
数範囲において流量・器差特性が直線性を有する加工お
よび組み付け、特に芯だしが容易でディジタルオリフィ
スとなる渦流量計を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)流体が流れる流管の上流側から下
流側に向け、順に、下流側が絞られた開口を有するノズ
ル部と、該ノズル部のノズル開口より大口径で流れ方向
に所定長さを有するキャビティ部と、前記ノズル開口と
略等しい口径のオリフィス開口を有するオリフィス部と
で構成し、流れにより前記オリフィス部に発生するリン
グ渦の単位時間当りの数から流量を求めること、更に
は、(2)前記(1)において、オリフィス部を、上流
側のオリフィス開口がノズル部のノズル開口と略等しく
下流側に向けて拡がりをもつテーパ管とし、前記オリフ
ィス開口がエッジを有すること、更には、(3)前記
(1)において、面平行な一体部材の面に直角な一方向
を流れ方向とし、該流れ方向に穿孔されたノズル断面形
状を上流側から中央に向けて連続して絞られ、中央から
下流側に向け再び拡がるノズル曲線とし、該ノズル曲線
の前記中央位置にキャビティ部を穿設しノズル部とキャ
ビティ部とオリフィス部とを構成したことを特徴とする
ものである。以下、本発明の実施例に基づいて説明す
る。
決するために、(1)流体が流れる流管の上流側から下
流側に向け、順に、下流側が絞られた開口を有するノズ
ル部と、該ノズル部のノズル開口より大口径で流れ方向
に所定長さを有するキャビティ部と、前記ノズル開口と
略等しい口径のオリフィス開口を有するオリフィス部と
で構成し、流れにより前記オリフィス部に発生するリン
グ渦の単位時間当りの数から流量を求めること、更に
は、(2)前記(1)において、オリフィス部を、上流
側のオリフィス開口がノズル部のノズル開口と略等しく
下流側に向けて拡がりをもつテーパ管とし、前記オリフ
ィス開口がエッジを有すること、更には、(3)前記
(1)において、面平行な一体部材の面に直角な一方向
を流れ方向とし、該流れ方向に穿孔されたノズル断面形
状を上流側から中央に向けて連続して絞られ、中央から
下流側に向け再び拡がるノズル曲線とし、該ノズル曲線
の前記中央位置にキャビティ部を穿設しノズル部とキャ
ビティ部とオリフィス部とを構成したことを特徴とする
ものである。以下、本発明の実施例に基づいて説明す
る。
【0010】
【作用】上流側から、順に、ノズルと、キャビティと、
オリフィスを同軸に配列して、ノズルに流入する流体の
流れを均一な流速分布をもつ円形ジェットとし、この円
形ジェットをキャビティを通ってオリフィス開口に当て
る。ここで発生した圧力波はノズル開口にフィードバッ
クされ、円形ジェット噴出時のせん断層の乱れを制御し
て流体に自励振動を発生させ、この自励振動に応じ、流
量に比例したリング渦をオリフィスから流出する。
オリフィスを同軸に配列して、ノズルに流入する流体の
流れを均一な流速分布をもつ円形ジェットとし、この円
形ジェットをキャビティを通ってオリフィス開口に当て
る。ここで発生した圧力波はノズル開口にフィードバッ
クされ、円形ジェット噴出時のせん断層の乱れを制御し
て流体に自励振動を発生させ、この自励振動に応じ、流
量に比例したリング渦をオリフィスから流出する。
【0011】
【実施例】図1は、本発明による渦流量計の一実施例を
説明するための流れ方向断面図であり、図中、1は渦流
量計、2は流管、3はノズル部、4はノズル、5はキャ
ビティ部、6はオリフィス部、7は押えリング、8,9
は導圧孔、10はOリングである。図示の如く、渦流量
計1は流体が流れる矢印Flow方向から、ノズル部3と、
キャビティ部5と、オリフィス部6とが順次配設され一
体に構成される。ノズル部3は、端面4c,4dを有す
る円柱体からなり上流側の端面4cから軸O−O′に同
軸なノズル4を有している。ノズル4は、上流側の端面
4c側が大口径で後流側に向け軸対称に絞られる連続曲
面を有して開口し、ノズル開口4aを有している。
説明するための流れ方向断面図であり、図中、1は渦流
量計、2は流管、3はノズル部、4はノズル、5はキャ
ビティ部、6はオリフィス部、7は押えリング、8,9
は導圧孔、10はOリングである。図示の如く、渦流量
計1は流体が流れる矢印Flow方向から、ノズル部3と、
キャビティ部5と、オリフィス部6とが順次配設され一
体に構成される。ノズル部3は、端面4c,4dを有す
る円柱体からなり上流側の端面4cから軸O−O′に同
軸なノズル4を有している。ノズル4は、上流側の端面
4c側が大口径で後流側に向け軸対称に絞られる連続曲
面を有して開口し、ノズル開口4aを有している。
【0012】更に、円柱体のノズル4のノズル開口4a
の後流側にはキャビティ部5となるノズル開口4aより
大口径でノズル4と同軸な円柱状空洞が穿設され、ノズ
ル開口4aと前記円柱状空洞である空洞端面5aとはエ
ッジ4bを構成する。円柱状空洞の後流側空洞端面に相
当する位置には、空洞端面5aと平行にオリフィス部6
が固着される。オリフィス部6は、ノズル4のノズル開
口4aと同一口径又は略等しい口径のエッジを有するオ
リフィス孔6aが同軸に開口しており、円柱状空洞と同
一内径の押えリング7でノズル部3の本体に押圧固着さ
れる。この結果、円柱状空洞は空洞端面5aとオリフィ
ス部6とでキャビティ部5が構成される。また、オリフ
ィス部6の上流側と下流側には導圧孔8,9が開口して
いる。
の後流側にはキャビティ部5となるノズル開口4aより
大口径でノズル4と同軸な円柱状空洞が穿設され、ノズ
ル開口4aと前記円柱状空洞である空洞端面5aとはエ
ッジ4bを構成する。円柱状空洞の後流側空洞端面に相
当する位置には、空洞端面5aと平行にオリフィス部6
が固着される。オリフィス部6は、ノズル4のノズル開
口4aと同一口径又は略等しい口径のエッジを有するオ
リフィス孔6aが同軸に開口しており、円柱状空洞と同
一内径の押えリング7でノズル部3の本体に押圧固着さ
れる。この結果、円柱状空洞は空洞端面5aとオリフィ
ス部6とでキャビティ部5が構成される。また、オリフ
ィス部6の上流側と下流側には導圧孔8,9が開口して
いる。
【0013】以上の如く、渦流量計1は、上流側に端面
4cを有し下流側に端面4dを有する円柱体に、ノズル
部3と、キャビティ部5と、オリフィス部6とが一体に
構成され、フランジ2a,2aを有する流管2,2にO
リング10でシールされ同軸に配設される。渦流量計1
に軸対称な流速分布Fを有する流体が流入すると、ノズ
ル4のノズル開口4aの面積と流管2の断面積とが所定
比となったときノズル開口4aから流出する流れは均一
な流速分布Fpを有する円形ジェットとなる。この円形
ジェットがキャビティ部5を通ってキャビティ部5内部
にキャビィティ深さおよび長さにより定まる1又は複数
の渦Vが発生する。更に、渦Vの影響を受けた円形ジェ
ットは、オリフィス孔6aに当たることにより圧力波が
発生し、この圧力波はノズル開口4aにフィードバック
され円形ジェット噴出時のせん断層の乱れを制御する。
4cを有し下流側に端面4dを有する円柱体に、ノズル
部3と、キャビティ部5と、オリフィス部6とが一体に
構成され、フランジ2a,2aを有する流管2,2にO
リング10でシールされ同軸に配設される。渦流量計1
に軸対称な流速分布Fを有する流体が流入すると、ノズ
ル4のノズル開口4aの面積と流管2の断面積とが所定
比となったときノズル開口4aから流出する流れは均一
な流速分布Fpを有する円形ジェットとなる。この円形
ジェットがキャビティ部5を通ってキャビティ部5内部
にキャビィティ深さおよび長さにより定まる1又は複数
の渦Vが発生する。更に、渦Vの影響を受けた円形ジェ
ットは、オリフィス孔6aに当たることにより圧力波が
発生し、この圧力波はノズル開口4aにフィードバック
され円形ジェット噴出時のせん断層の乱れを制御する。
【0014】このように構成されたフィードバックルー
プにより、流体は自励振動してオリフィス孔6aからリ
ング渦RVとして流出する。自励振動の周波数は、リン
グ渦RVの周波数と等しく、キャビティ部5の流れ方向
の長さに反比例し、流速に比例し、マッハ数の逆関数と
なる。従って、マッハ数の小さい流速の低い領域では、
キャビティ部5の深さと長さが一定であれば自励振動周
波数は流速に略比例し、マッハ数が増加するに従って、
流量に対する振動周波数の変化率が小さくなる。なお、
リング渦は、自励振動の周波数と等しいので、導圧孔
8、9間の圧力差として圧電素子やひずみゲージ等の威
圧素子を有する圧力検出器で検知する。
プにより、流体は自励振動してオリフィス孔6aからリ
ング渦RVとして流出する。自励振動の周波数は、リン
グ渦RVの周波数と等しく、キャビティ部5の流れ方向
の長さに反比例し、流速に比例し、マッハ数の逆関数と
なる。従って、マッハ数の小さい流速の低い領域では、
キャビティ部5の深さと長さが一定であれば自励振動周
波数は流速に略比例し、マッハ数が増加するに従って、
流量に対する振動周波数の変化率が小さくなる。なお、
リング渦は、自励振動の周波数と等しいので、導圧孔
8、9間の圧力差として圧電素子やひずみゲージ等の威
圧素子を有する圧力検出器で検知する。
【0015】図2は、本発明による渦流量計の他の実施
例を説明するための流れ方向の断面図であり、図中、1
1はテーパ部、12はスペーサで、図1と同じ作用をす
る部分には図1と等しい符号を付している。図2の渦流
量計は、図1に示した渦流量計のオリフィス部6をテー
パ部11に換えたものである。テーパ部11は、上流側
がノズル開口4aと略等しいテーパ開口11aを有して
エッジ部11cを形成し、大口径の流出側端面11bを
有しており、スペーサ12によりノズル開口4aとテー
パ開口11aとの間に空洞を作りキャビティ部5を構成
し、ノズル4との間にエッジ部4bを形成している。
例を説明するための流れ方向の断面図であり、図中、1
1はテーパ部、12はスペーサで、図1と同じ作用をす
る部分には図1と等しい符号を付している。図2の渦流
量計は、図1に示した渦流量計のオリフィス部6をテー
パ部11に換えたものである。テーパ部11は、上流側
がノズル開口4aと略等しいテーパ開口11aを有して
エッジ部11cを形成し、大口径の流出側端面11bを
有しており、スペーサ12によりノズル開口4aとテー
パ開口11aとの間に空洞を作りキャビティ部5を構成
し、ノズル4との間にエッジ部4bを形成している。
【0016】図4は、本発明による渦流量計の流量対渦
周波数特性の一例を示すもので、横軸に流量(m3/
h)縦軸に渦周波数(Hz)がとってある。試験流体は
空気であり、基準流量計として、複数の、流量の異なる
音速ノズルを用いて、比較試験を行ったものである。図
3に示した渦流量計の特性をみると流量の小さい20m
3/h以下の流量、すなわちマッハ数の小さい流量範囲
では、直線性が優れているが、流量が上記流量を越える
と流量に対する周波数の変化率が小さくなり非直線性を
示す。しかし、周波数は高く、高い周波数分解能をもっ
ている。なお、直線範囲はキャビティ部の大きさ等によ
り変化する。
周波数特性の一例を示すもので、横軸に流量(m3/
h)縦軸に渦周波数(Hz)がとってある。試験流体は
空気であり、基準流量計として、複数の、流量の異なる
音速ノズルを用いて、比較試験を行ったものである。図
3に示した渦流量計の特性をみると流量の小さい20m
3/h以下の流量、すなわちマッハ数の小さい流量範囲
では、直線性が優れているが、流量が上記流量を越える
と流量に対する周波数の変化率が小さくなり非直線性を
示す。しかし、周波数は高く、高い周波数分解能をもっ
ている。なお、直線範囲はキャビティ部の大きさ等によ
り変化する。
【0017】図3は、本発明による渦流量計の、更に他
の実施例を説明するための図であり、図中、13は本体
部、14はノズル曲線、15はノズル部、16はキャビ
ティ部、17はオリフィス部、18は円形凹陥部であ
り、図1と同じ作用をする部分には図1と等しい符号を
付してある。
の実施例を説明するための図であり、図中、13は本体
部、14はノズル曲線、15はノズル部、16はキャビ
ティ部、17はオリフィス部、18は円形凹陥部であ
り、図1と同じ作用をする部分には図1と等しい符号を
付してある。
【0018】図3に示した渦流量計は、一体部材からな
る本体部13に、ノズル部15と、キャビティ部16、
およびオリフィス部17とを穿設したものであり、ノズ
ル部15とオリフィス部17とはキャビティ部16によ
り区画される。ノズル部15のノズル開口15aと、オ
リフィス部17のオリフィス孔17aとの開口面積は等
しく選ぶために、本体1の軸方向に穿孔するノズル断面
形状、すなわち、ノズル曲線14は、ノズル部15とな
る上流側から中央に向けては連続して絞られ、キャビテ
ィ部16を穿設する中央部ではキャビティ部16を挟ん
だノズル開口15aとオリフィス開口17aとが等しい
面積となるようになっている。
る本体部13に、ノズル部15と、キャビティ部16、
およびオリフィス部17とを穿設したものであり、ノズ
ル部15とオリフィス部17とはキャビティ部16によ
り区画される。ノズル部15のノズル開口15aと、オ
リフィス部17のオリフィス孔17aとの開口面積は等
しく選ぶために、本体1の軸方向に穿孔するノズル断面
形状、すなわち、ノズル曲線14は、ノズル部15とな
る上流側から中央に向けては連続して絞られ、キャビテ
ィ部16を穿設する中央部ではキャビティ部16を挟ん
だノズル開口15aとオリフィス開口17aとが等しい
面積となるようになっている。
【0019】更に、オリフィス部17は、後流側に向け
拡がるテーパ面が必要であるため、キャビティ部16か
らオリフィス部17に向けたノズル曲線14は、後流側
に向け拡がる曲線となっている。また、円形凹陥部18
はオリフィス17の厚さを定めるために穿設されるもの
で、必ずしも必要とはしない。図3に示す渦流量計によ
ると、一体部材の円柱体から切削加工のみで製作が可能
であり、単純化され、ディジタルオリフィスとして流量
計測が可能となる。
拡がるテーパ面が必要であるため、キャビティ部16か
らオリフィス部17に向けたノズル曲線14は、後流側
に向け拡がる曲線となっている。また、円形凹陥部18
はオリフィス17の厚さを定めるために穿設されるもの
で、必ずしも必要とはしない。図3に示す渦流量計によ
ると、一体部材の円柱体から切削加工のみで製作が可能
であり、単純化され、ディジタルオリフィスとして流量
計測が可能となる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下に示す効果がある。 (1)従来のリング渦を利用した渦流量計に比べて、加
工および組立てが容易であり、特に芯出しが容易である
から一定の特性をもった渦流量計を安価に提供すること
ができる。 (2)流量に対する渦周波数が高いので、高い流量分解
能が得られる。 (3)ディジタルオリフィスとして利用可能である。
によると、以下に示す効果がある。 (1)従来のリング渦を利用した渦流量計に比べて、加
工および組立てが容易であり、特に芯出しが容易である
から一定の特性をもった渦流量計を安価に提供すること
ができる。 (2)流量に対する渦周波数が高いので、高い流量分解
能が得られる。 (3)ディジタルオリフィスとして利用可能である。
【図1】 本発明による渦流量計の一実施例を説明する
ための流れ方向断面図である。
ための流れ方向断面図である。
【図2】 本発明の渦流量計による他の実施例を説明す
るための流れ方向の断面図である。
るための流れ方向の断面図である。
【図3】 本発明による渦流量計の更に他の実施例を説
明するための図である。
明するための図である。
【図4】 本発明による渦流量計の流量対渦周波数の一
例を示すものである。
例を示すものである。
【図5】 従来のリング渦流量計の一実施例による流れ
方向断面図である。
方向断面図である。
【図6】 従来のリング渦流量計の他の実施例による流
れ方向断面図である。
れ方向断面図である。
1…渦流量計、2…流管、3…ノズル部、4…ノズル、
5…キャビティ部、6…オリフィス部、7…押えリン
グ、8,9…導圧孔、10…Oリング、11…テーパ
部、12…スペーサ。
5…キャビティ部、6…オリフィス部、7…押えリン
グ、8,9…導圧孔、10…Oリング、11…テーパ
部、12…スペーサ。
Claims (3)
- 【請求項1】 流体が流れる流管の上流側から下流側に
向け、順に、下流側が絞られた開口を有するノズル部
と、該ノズル部のノズル開口より大口径で流れ方向に所
定長さを有するキャビティ部と、前記ノズル開口と略等
しい口径のオリフィス開口を有するオリフィス部とで構
成し、流れにより前記オリフィス部に発生するリング渦
の単位時間当りの数から流量を求めることを特徴とする
渦流量計。 - 【請求項2】 オリフィス部を、上流側のオリフィス開
口がノズル部のノズル開口と略等しく下流側に向けて拡
がりをもつテーパ管とし、前記オリフィス開口がエッジ
を有することを特徴とする請求項1記載の渦流量計。 - 【請求項3】 面平行な一体部材の面に直角な一方向を
流れ方向とし、該流れ方向に穿孔されたノズル断面形状
を、上流側から中央に向けて連続して絞られ中央から下
流側に向け再び拡がるノズル曲線とし、該ノズル曲線の
前記中央位置にキャビティ部を穿設しノズル部とキャビ
ティ部とオリフィス部とを構成したことを特徴とする請
求項1記載の渦流量計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28291193A JPH07134050A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 渦流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28291193A JPH07134050A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 渦流量計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07134050A true JPH07134050A (ja) | 1995-05-23 |
Family
ID=17658713
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28291193A Pending JPH07134050A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 渦流量計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07134050A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108709593A (zh) * | 2018-05-18 | 2018-10-26 | 金卡智能集团股份有限公司 | 一种环形涡街流量计量装置、流量计及其流量测量方法 |
KR102629898B1 (ko) * | 2023-05-24 | 2024-01-29 | (주)플로우테크 | 와류식 유량계의 와류 발생 및 감지 장치 |
-
1993
- 1993-11-12 JP JP28291193A patent/JPH07134050A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108709593A (zh) * | 2018-05-18 | 2018-10-26 | 金卡智能集团股份有限公司 | 一种环形涡街流量计量装置、流量计及其流量测量方法 |
CN108709593B (zh) * | 2018-05-18 | 2024-04-12 | 金卡智能集团股份有限公司 | 一种环形涡街流量计量装置、流量计及其流量测量方法 |
KR102629898B1 (ko) * | 2023-05-24 | 2024-01-29 | (주)플로우테크 | 와류식 유량계의 와류 발생 및 감지 장치 |
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