JPH0713392U - メダル落しゲーム装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 従来のメダル落しゲーム装置に比べてゲーム
の興趣を大きく昂進させることのできるメダル落しゲー
ム装置を提供する。 【構成】 ａ）メダルシュート３の上方に設けられ、指
令に応じて所望の枚数のメダル１９をメダルシュート３
の盤面に放出するメダルホッパー１６と、ｂ）メダルシ
ュート３の盤面に設けられ、それが作動状態にあるとき
そこをメダル９が通過したときは、所定の枚数のメダル
９をメダルホッパー１６からメダルシュート３の盤面に
放出させる少なくとも１つのジャックポット１３，１
４，１５と、ｃ）プレイヤによるメダル９の投入を検知
するメダルセンサと、ｄ）メダルセンサの出力により起
動し、ランダムに停止する数字表示器と、ｅ）数字表示
器の停止時の表示値が、所定の役に合致したとき、その
役に応じて予め定められた時間中、ジャックポット１
３，１４，１５を作動させるジャックポット制御装置
と、から成るボーナス装置を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はメダル落しゲーム装置に関し、特に新規なゲーム要素を付加したメダ ル落しゲーム装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

メダル落しゲーム装置は、水平に固定したフィールド板上に多数のメダルを載 せておくと共に、上記フィールド板の上面に沿ってメダル押動板を所定の範囲内 で前後に往復移動させ、更にプレイヤが所定のメダル投入口から手持ちのメダル を投入しこのメダルがメダルシュートを通過して上記フィールド板上に落下する ように構成しておくことにより、フィールド板上のいずれかのメダルが上記押動 板に押されてフィールド板から落下するので、その落下したメダルを落下位置に 応じてプレイヤに払い戻したり、オーナ側に回収したりすることにより、メダル の獲得数を競うように構成したゲーム装置である。

【０００３】 然しながら、プレイヤに払い出されるメダルの数は、プレイヤが新たに投入し たメダルによって変化するフィールド板上のメダルの配置にのみ依存して決定さ れ、この配置はプレイヤが１個や２個程度の少数のメダルを投入しても大幅に変 化することは少なく、そのためゲームの興趣に幾分欠けるところがあった。

【０００４】 また、ボーナスとしてのメダルを払い出すゲームも提供されているが、これは 、メダルシュートの盤面上に設けたボーナス装置部分をメダルが通過し又は入る ことによって初めてボーナスとしてのメダルが払い出される形式のものであり、 その場合のメダルの払出しもプレイヤへの払出し口に直接行なわれたり、フィー ルド板上に行なわれたりするものであったため、ボーナスとして払い出されるメ ダルの数以上のメダルを獲得できる期待感をもたらすことはできず、視覚的な効 果も少なかった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は叙上の問題点を解決するためなされたものであり、その目的とすると ころは、従来のメダル落しゲーム装置に比べてゲームの興趣を大きく昂進させる ことのできるメダル落しゲーム装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

而して、上記の目的は、 機枠に水平に固定したフィールド板と、上記フィールド板と平行にその上面に 接して設けられフィールド板上を前後に往復動するメダル押動板と、下端が上記 メダル押動板に接するよう設けられ、上部に設けたメダル投入口から投入された メダルをメダル押動板上に落下させるメダルシュートと、上記フィールド板上よ り押し出されたメダルを払い出すペイアウト装置とを有するメダル落しゲーム装 置において、下記ａ）項ないしｅ）項記載の構成要素から成るボーナス装置、即 ち、 ａ）メダルシュートの上方に設けられ、指令に応じて所望の枚数のメダルをメ ダルシュートの盤面に放出するメダルホッパーと、 ｂ）メダルシュートの盤面に設けられ、それが作動状態にあるときそこをメダ ルが通過したときは、所定の枚数のメダルをメダルホッパーからメダルシュート の盤面に放出させる少なくとも１つのジャックポットと、 ｃ）プレイヤによるメダルの投入を検知するメダルセンサと、 ｄ）メダルセンサの出力により起動し、ランダムに停止する数字表示器と、 ｅ）数字表示器の停止時の表示値が、所定の役に合致したとき、その役に応じ て予め定められた時間中、ジャックポットを作動させるジャックポット制御装置 と、 から成るボーナス装置を設けたことを特徴とするメダル落しゲーム装置によっ て達成できる。

【０００７】

【作用】

上記の如き構成であると、メダルを投入することにより必ず数字表示器が作動 し、その数字表示器の停止時の表示値が、所定の役に合致したとき、その役に応 じて予め定められた時間中、ジャックポットが作動するようになり、そしてジャ ックポットの作動期間中にそこをメダルが通過したときは、メダルホッパーから 所定の枚数のメダルがメダルシュートの盤面に放出されるので、数字表示器の出 目に対する期待感、メダルシュート盤面上を複数のボーナスメダルが降下してゆ く時の視覚効果、フィールド板上に落下したボーナスメダルの配置によってはボ ーナスメダルの数以上のメダルが獲得できる期待感等々、多くの興趣に富む効果 が得られるメダル落しゲーム装置を提供できるものである。

【０００８】

【実施例】

以下、図面を参照しつゝ本考案の構成を具体的に説明する。 図１は本考案にかゝるメダル落しゲーム装置の一実施例の全体外観図、図２は その一つのユニットの縦断面図、図３はその要部拡大正面図、図４はその拡大縦 断面図、図５はそのメダル投入口部分を機械の内部側から見た説明図、図６は本 考案の装置の制御回路のブロック図、図７はその制御プログラムのフローチャー トである。

【０００９】 而して、図１に示した実施例の装置は、それぞれ個別にゲームをすることが可 能な８台のユニットＡ₁ 〜Ａ₈ から構成されている。各ユニットはいずれも同一 の構成であるので、以下その一つにつき説明する。

【００１０】 図１ないし図６中、１は機枠、２はフィールド板、３はメダルシュート、４は クランク機構、５はメダル押動板、6a及び6bはメダル投入口、7a及び7bはメダル 通路、70ａ及び70ｂはメダルセンサ、８は釘、９は透明板、10は摺切り板、11は メダル払出しシュート、12は数字表示器、13，14及び15はジャックポット、16は メダルホッパー、17はメダルディスペンサ、18はメダル通路、19はメダル、20は 制御装置（図６参照）である。

【００１１】 機枠１に水平に固定したフィールド板２上に、クランク機構４によって前後に 往復移動するメダル押動板５を摺動可能なよう設け、上記押動板５の上面に、上 部にメダル投入口6a及び6bを有し且つこの投入口6a及び6bから流通路7a及び7bを 経て投下されるメダル19をランダムに落下させるよう多数の釘８，８をメダルの 落下方向と直角に植設したメダルシュート３の下端開口部に取り付けた摺切り板 10を摺接させる。メダルシュート３の前面にはアクリル等の透明板９が取り付け られ、メダルシュート内を降下するメダル19の様子を観察できるようになってい る。

【００１２】 従って、投入口6a又は6bからメダル19を投入すると、メダルはメダルシュート ３の盤面に植設した釘８，８に衝突しながらメダルシュート３に沿ってジグザグ コースを辿ってランダムに降下し、その下端開口部から押動板５上に落下して、 既に置かれているメダル19，19の上、もしくはこれらの近くで停止する。押動板 ５上に落下、堆積したこれらのメダルの一部は、押動板５の前後方向（図４で左 右方向）への往復移動に伴い、メダルシュート３の下端に設けた摺切り板10によ り押し出されてフィールド板２上に移動し、更にフィールド板２上のメダルは押 動板５に押されてフィールド板２の前端部2aからプレイヤ側の払出しシュート11 又はオーナ側の回収シュート（図示せず）へ落下する。プレイヤ側の払出しシュ ート11内に落下したメダルは払出し口11a に滑り落ちてプレイヤに払い渡される 。

【００１３】 以上は従来公知のメダル落しゲーム装置にも共通の一般的形態である。 上記の構成及び作用から理解されるように、この種のゲーム装置では、プレイ ヤに払い出されるメダルの数は、プレイヤが新たに投入したメダルによって変化 する押動板５及びフィールド板２上のメダルの配置及び押動板５の移動のタイミ ングにのみ依存しているが、このメダルの配置はプレイヤの投入する少数のメダ ルによってはそれ程変化することはなく、そのため払い出されるメダルの数も少 量もしくは皆無であることも多く、ゲームの興趣に欠けることが多かった。

【００１４】 そこで、本考案では以下に述べるボーナス装置を上記ゲーム装置に付加し、こ れにより従来のメダル落しゲーム装置を一層興趣あるものとするものである。 即ち、図示したメダル落しゲーム装置においては、 メダルシュート３の上方に設けられ、指令に応じて所望の枚数のメダル19をメ ダルシュート３の盤面に放出するメダルホッパー16と、 メダルシュート３の盤面に設けられ、それが作動状態にあるときそこをメダル が通過したときは、所定の枚数のメダルをメダルホッパー16からメダルシュート 盤面に放出させるジャックポット13，14，15と、 プレイヤによるメダルの投入を検知するメダルセンサ70ａ，70ｂと、 メダルセンサ70ａ，70ｂの出力により起動し、ランダムに停止する数字表示器 12と、 数字表示器12の停止時の表示値が、所定の役に合致したとき、その役に応じて 予め定められた時間中、ジャックポット13，14，15を作動させるジャックポット 制御装置20と、 から成るボーナス装置が設けられている。

【００１５】 プレイヤーがメダル投入口6a又は6bにメダル19を投入すると、そのメダルはメ ダル通路7a又は7bを経てメダルシュート３の盤面上に放出され、釘８，８にぶつ かりながらメダルシュート３に沿ってジグザグコースを辿ってランダムに降下す るが、メダル通路7a又は7bを通過するときに、ここに設けたメダルセンサ70ａ， 70ｂによりメダルが投入されたことが検知され、その出力に基づき制御装置20が 数字表示器12を作動させる。メダルセンサ20としては、磁気式、静電容量式、フ ォトカプラ式、その他公知のセンサを利用できる。

【００１６】 数字表示器12は図示した実施例においては３桁の７セグメント（以下「７ＳＥ Ｇ」という。）12a,12b,12c から成り、一定時間各桁の数字が回転変化した後ラ ンダムに停止するようになっている。 数字表示器12の停止時の表示値が、「７７７」、「７７−」、「７−−」、「 １１１」、「２２２」、「３３３」、「４４４」、「５５５」、「６６６」、「 ８８８」、「９９９」又は「０００」にそろった場合には、各出目に応じて予め 定められた時間（権利時間）だけジャックポット13，14，15が作動状態となる。 この権利時間は数字表示器12に表示され、時間の経過と共に減数される。

【００１７】 而して、この権利時間中に、プレイヤが投入したメダルがジャックポット13， 14，15に入ると、その検知信号が制御装置20にもたらされ、制御装置20からの指 令によりメダルホッパー16のメダルディスペンサ17が作動して、所定の数のメダ ルをホッパーのメダル通路18を通じてメダルシュート３の上部に放出する。メダ ルディスペンサ25としては、例えば特公昭55−48634 号公報により開示された硬 貨投出装置等を利用し得る。

【００１８】 このようにしてメダルホッパー16からボーナスとして放出されたメダルは、メ ダルシュート３の盤面上を前記と同様にジグザグに降下し、押動板５上に落下す るが、このとき運がよければ、このボーナスメダルが再びジャックポット13，14 ，15に入って更にボーナスが与えられることになる。こうして、フィールド板２ 上のメダルの数は大幅に増加すると共に、メダルの配置も大きく変化するので、 プレイヤに払い出されるメダルの数も予期した以上に増加するチャンスが生じる ものである。

【００１９】 従って、ボーナスメダルをプレイヤへの払出し口に直接行なうのに比べて、ゲ ームの興趣は格段に増大する。

【００２０】 なお、図７には、上記の制御プログラムがフローチャートで示してある。

【００２１】

【考案の効果】

本考案は、上記の如く構成されるから、本考案によるときは、数字表示器の出 目に対する期待感、メダルシュート盤面上を複数のボーナスメダルが降下してゆ く時の視覚効果、フィールド板上に落下したボーナスメダルの配置に応じてボー ナスメダルの数以上のメダルが獲得できる期待感等々、多くの興趣に富む効果を もたらすメダル落しゲーム装置を提供し得るものである。

【００２２】 なお、本考案は叙上の実施例に限定されるものではない。即ち、例えば、ジャ ックポットの数や配置、数値表示器の形式、他の装飾ランプの追加等々は本考案 の目的の範囲内で自由に設計変更できるものであり、本考案はそれら総ての変更 実施例を包摂するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかゝるメダル落しゲーム装置の一実施
例の全体外観図である。

【図２】その一つのユニットの縦断面図である。

【図３】その要部拡大正面図である。

【図４】その拡大縦断面図である。

【図５】そのメダル投入口部分を機械の内部側から見た
説明図である。

【図６】本考案の装置の制御回路のブロック図である。

【図７】その制御プログラムのフローチャートである。

【符号の説明】

A1〜A8──────ゲーム部ユニット 1 ────────機枠 2 ────────フィールド板 3 ────────メダルシュート 4 ────────クランク機構 5 ────────メダル押動板 6a,6b ──────メダル投入口 7a,7b ──────メダル流通路 70a,70b ─────メダルセンサ 8,8 ───────釘 9 ────────透明板 10────────摺切り板 11────────プレイヤ側回収シュート 12────────数字表示器 12a,12b,12c ───７ＳＥＧ 13,14,15─────ジャックポット 16────────メダルホッパ 17────────メダルディスペンサ 18────────メダル通路 19,19 ──────メダル 20────────制御装置

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 機枠に水平に固定したフィールド板
   （２）と、上記フィールド板と平行にその上面に接して
   設けられフィールド板上を前後に往復動するメダル押動
   板（５）と、下端が上記メダル押動板に接するよう設け
   られ、上部に設けたメダル投入口（6a，6b）から投入さ
   れたメダル（19）をメダル押動板（５）上に落下させる
   メダルシュート（３）と、上記フィールド板上より押し
   出されたメダルを払い出すペイアウト装置（11）とを有
   するメダル落しゲーム装置において、下記ａ）項ないし
   ｅ）項記載の構成要素から成るボーナス装置を設けたこ
   とを特徴とする上記のメダル落しゲーム装置。 ａ）メダルシュート（３）の上方に設けられ、指令に応
   じて所望の枚数のメダル（19）をメダルシュート（３）
   の盤面に放出するメダルホッパー（16）。 ｂ）メダルシュート（３）の盤面に設けられ、それが作
   動状態にあるときそこをメダル（19）が通過したとき
   は、所定の枚数のメダルをメダルホッパー（16）からメ
   ダルシュートの盤面に放出させる少なくとも１つのジャ
   ックポット（13，14，15）。 ｃ）プレイヤによるメダルの投入を検知するメダルセン
   サ（70ａ，70ｂ）。 ｄ）メダルセンサ（70ａ，70ｂ）の出力により起動し、
   ランダムに停止する数字表示器（12）。 ｅ）数字表示器（12）の停止時の表示値が、所定の役に
   合致したとき、その役に応じて予め定められた時間中、
   ジャックポット（13，14，15）を作動させるジャックポ
   ット制御装置（20）。