JP2536364Y2 - メダル落としゲーム装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、メダル落としゲーム装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】メダル落としゲーム装置は、適宜のキャ
ビネット内にゲーム盤を設け、そのゲーム盤の上方には
プレイヤがメダルを投入できる装置を、下方には水平に
固定したプレイボードとその上面に接して前後に往復動
するメダル押動板とその駆動装置とから成るメダル押出
装置を設け、更にメダル押動板によりプレイボードから
押し落とされたメダルを払い出すシュータを設けて成る
ものである。プレイヤが所定のメダル投入口からメダル
を投入すると、そのメダルは様々な趣向が凝らされたゲ
ーム盤面を通ってメダル押出装置の上に落下し、メダル
押動板の往復運動によりプレイボードから押し落とさ
れ、所定の払出口からシュータを経てプレイヤの手元に
払い出されるものである。これらのメダル落としゲーム
装置には、所定の払出口以外の回収溝に落下したメダル
をプレイヤに払い出すことなく、回収する装置が設けら
れている。このため、プレイヤは、プレイボード上のメ
ダルの分布状態と、ゲーム盤の構造、機能を勘案し、適
期にメダルを投入すると、投入したメダルより多数のメ
ダルを獲得できるが、時期を誤ると、メダルの払出しを
受けることができないようになっている。このメダル落
としゲーム装置は非常に長い歴史を有し、広く普及して
いるが、ゲーム機としては特に人気が高いというもので
はない。このゲーム機には常時一定の人気があるとして
も、特に強い興味を引かないと言う問題がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】本考案は叙上の問題を
解決するためなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、多数のプレイヤの興味を強く引きつけることがで
き、営業上の利益も大きく、プレイヤにとってもゲーム
場の経営者にとっても魅力ある新規なメダル落としゲー
ム装置を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本考案の上記の目的は、
複数のゲーム盤を取付け得る大型のメインフレームに複
数のゲーム盤を交換可能に取付けると共に、上記メイン
フレームに取り付けられるゲーム盤にそれぞれ対応する
よう上記メインフレームに設けられるメダル投入装置、
メダル押出装置及びメダル払出装置とを具備するメダル
落としゲーム装置により達成される。複数のゲーム盤
は、それぞれ種類、構造を異にするものとし、プレイヤ
が様々なゲームを楽しめるよう構成する。

【０００５】

【実施例】以下図面により本考案の一実施例に就いて説
明する。図１は、本考案に係るメダル落としゲーム装置
の一実施例の構成を示す正面図、図２はその要部の構成
を示す一部拡大縦断面図、図３は第一のゲーム盤を示す
正面図、図４はその縦断面図、図５は第二のゲーム盤を
示す正面図、図６はその縦断面図、図７は第三のゲーム
盤を示す正面図、図８はその縦断面図である。

【０００６】而して、図１及び２に於いて、１は複数の
ゲーム盤２Ａ、２Ｂ及び２Ｃが交換可能に取り付けられ
るメインフレームである。而して以下に説明する構成要
素は、これらのゲーム盤２Ａ、２Ｂ及び２Ｃにそれぞれ
設けられるものであるから、ここでは説明を簡略にする
ため、各ゲーム盤に共通するものに就いては、一つのゲ
ーム盤に設けられるものに就いてのみ説明する。

【０００７】図１及び２に於いて、３はゲーム盤の下方
に設けられるプレイボード、４はプレイボード３の上面
に接して前後に往復運動できるよう設けられるメダル押
動板、５はメダル押動板５を往復運動させ、メダルをプ
レイボード３から押し落とすメダル押動板駆動装置、６
はメダル投入口、７はメダルシュート、８はゲーム盤取
付ネジ、９はゲーム盤取付枠、１０は摺切板、１１はオ
ーナー側メダル回収シュート、１２はプレイヤ側メダル
払出シュート、１３はシャッタ、１４はソレノイド、１
５はメダル払出口、１６はメダルホッパ、１７はシャッ
タ装置、１８はメダルシュート、１９はメダルである。

【０００８】３種のゲーム盤２Ａ、２Ｂ及び２Ｃは何れ
も、取付ネジ８その他公知のフアスナにより、又は他の
公知の適宜の係止方法により、メインフレーム１に設け
た取付枠９に交換可能に取付けられる。

【０００９】各ゲーム盤の上方には、メダルホッパ１６
と、そのメダルホッパ１６からのメダルの供給を制御す
るシャッタ装置１７と、そこから排出されたメダルをゲ
ーム盤に落とすためのメダルシュート１８が設けられ、
又、下側には、メインフレーム１に固定されたプレイボ
ード３と、メダル押動板４と、摺切板１０とが設けら
れ、メダル押動板４は、モータとクランク機構から成る
駆動装置５によりプレイボード３の上面に接して前後に
往復運動する。シャッタ装置１７は所定の指令信号に応
じて、ホッパ１６から所望数のメダルを排出し、メダル
シュート１８に落下させる。

【００１０】プレイヤが所持するメダルを投入口６に投
入すると、そのメダルは図２に示すシュート７を通って
ゲーム盤の上方からゲーム盤面に沿ってメダル押動板４
の上に落下する。

【００１１】メダル押動板４の上に落とされたメダル１
９は、メダル押動板４が後退するとき、摺切板１０に押
されてプレイボード３の上に落下し、次いでメダル押動
板４が前進するとき、それに押されてその前方のメダル
をシュート１１又は１２の何れかに落下させる。

【００１２】オーナー側メダル回収シュート１１に落下
したメダルは、プレイヤに与えられることなく回収され
るが、プレイヤ側メダル払出シュート１２に落下したメ
ダルは、賞品としてプレイヤに払い出される。

【００１３】而して、本考案に係るメダル落としゲーム
装置においては、メインフレーム１に複数のゲーム盤２
Ａ、２Ｂ及び２Ｃが着脱自在に取付けられる。これらの
ゲーム盤２Ａ、２Ｂ及び２Ｃは、互いに異なったゲーム
フューチャーを有する多数のもののなかから、適宜に取
り合わせ、選定されるものである。

【００１４】これらのゲーム盤は、例えば図３以下に示
されるようなものであるが、これらに限定されるもので
はない。図３に示すものは、本願出願人が先に実開昭６
３−５９６７９号を以て開示したものであり、図中、２
１０はメインボード、２１１は透明なフロントボード、
２１２は装飾ボード、２１３、２１３はメダルの落下状
態を複雑にするため設ける複数のピン、２１４は振り
子、２１５は振り子２１４の先端に常時は鉛直姿勢を保
った儘移動できるよう取付けられたメダルキャッチャ、
２１６はメダルシュート１８から供給されるメダル１
９、１９を保持し、随時これを開放落下せしめ得るシャ
ッター装置、２１７はガイドバー、２１８はメダルキャ
ッチャを転覆させるため設けるピン、２１９及び２２０
はメダルセンサ、２２１はメダルカウンタである。

【００１５】振り子２１４は、図示されていない駆動装
置により往復揺動しており、その先端に設けたメダルキ
ャッチャ２１７を常時鉛直に保持し、ガイド２１７に沿
って往復運動せしめる。

【００１６】カウンター２２１は常時０〜９の数値を輪
番的に表示しているが、プレイヤが投入したメダルが、
センサ２２０の前面を通過すると一旦計数が中断され、
シャッタ装置１７が作動してカウンタ２２１の表示値に
等しい数のメダルがホッパ１６から供給され、シュータ
１８を通ってシャッタ２１６の上方に供給される。

【００１７】シャッタ２１６は常時はシュータ１８から
供給されたメダル１９を保持しているが、プレイヤが投
入したメダルが、メダルキャッチャ２１５に捕捉され、
そのメダルキャッチャ２１５がガイドバー２１７の左端
に迄移動し、その下部がピン２１８に当たって、メダル
キャッチャ２１５が転覆すると、搬送されてきたメダル
がセンサ２１９をトリガすると、その検出信号により、
図示されていない装置が作動して、シャッタ２１６を図
４中右方に引き、溜まっていたメダルを落下させるか
ら、プレイヤは一挙に相当数のメダルを獲得できること
になる。

【００１８】図５には、第二のゲーム盤２Ｂが示されて
いる。図中、２３０はメインボード、２３１は透明なフ
ロントボード、２３２、２３３、２３４、２３５はメダ
ルセンサ、２３６は二桁のカウンタ、２３７、２３８、
２３９は一桁のカウンタ、２４０、２４０はピンであ
る。

【００１９】カウンタ２３６は００〜９９で、又、カウ
ンタ２３７、２３８、２３９は０〜９で輪番的にカウン
トを続けているが、プレイヤの投入したメダルが中央の
センサ２３２の前を通過し、それをトリガすると、二桁
のカウンタ２３６が一旦停止し、次いでその計数値が一
秒毎に１宛カウントダウンするようになる。

【００２０】カウンタ２３６の計数値が０となる以前
に、下方のセンサ２３３、２３４又は２３５がメダルの
通過を検出すると、そのとき対応するカウンタ２３７、
２３８又は２３９の計数値に等しい数のメダルが払い出
される。

【００２１】又、中央の二桁カウンタがカウントダウン
をしていないときに、下方のセンサ２３３、２３４又は
２３５がメダルの通過を検出すると、そのとき対応する
カウンタ２３７、２３８又は２３９の計数値は、０、１
又は２となり、その数に等しいメダルが払い出されるよ
うになっている。

【００２２】又、図７に示されているのはビンゴタイプ
のゲーム盤２Ｃであり、図中、２５０はメインボード、
２５１は透明なフロントボード、２５２、２５２はメイ
ンボード２５０上に三行三列に配置されたメダルキャッ
チャ、２５３、２５３は各メダルキャッチャに対応して
設けられるメダルセンサ、２５４、２５４はメダルキャ
ッチャ２５２、２５２を縦横斜めに結ぶ線上に設けられ
る表示ランプである。

【００２３】メダルキャッチャ２５２、２５２は円弧状
で、その上側に落下して来たメダルを捕捉、保持できる
ようになっており、又、図示されていないが、その円弧
の中央部を中心として回転できるよう支持されている。

【００２４】一つのメダルキャッチャ２５２にメダルが
捕捉されると、そのメダルキャッチャ２５２に対応する
メダルセンサ２５３が検知信号を発信し、その信号は図
示されていないゲーム制御装置に送られる。

【００２５】而して、このゲームはビンゴであるから、
縦横斜めの何れか一線上に位置する三個のメダルキャッ
チャにメダルが捕捉されると、その線上にある二つの表
示ライトの何れか一方が点滅せしめられ、その表示数だ
けのメダルがメダルホッパ１６から払い出されるもので
ある。

【００２６】本考案にかかるメダル落としゲーム装置
は、叙上の如く構成されるから、遊客は複数のゲームの
中から興に応じて所望のものを選択してゲームを楽しむ
ことができるから、ゲームに飽きることがなく、又、ゲ
ーム場の経営者は安価な費用で頻繁にゲーム盤を交換で
きるので、高い収益を挙げることができる。

【００２７】尚、本考案の構成は、叙上の実施例に限定
されるものでなく、例えば、ゲーム盤の数や構成、取付
け方法、ゲームの種類などは、本考案の目的の範囲で自
由に設計変更できるものであり、本考案はそれらの総て
を包摂するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るメダル落としゲーム装置の一実施
例の構成を示す正面図である。

【図２】図１に示したメダル落としゲーム装置の要部の
構成を示す一部拡大縦断面図、

【図３】第一のゲーム盤を示す正面図である。

【図４】図３に示した第一のゲーム盤の縦断面図であ
る。

【図５】第二のゲーム盤を示す正面図である。

【図６】図５に示した第二のゲーム盤の縦断面図であ
る。

【図７】第三のゲーム盤を示す正面図である。

【図８】図７に示した第三のゲーム盤の縦断面図であ
る。

【符号の説明】

１・・・・・・メインフレーム ２Ａ、２Ｂ、２Ｃ・・・ゲーム盤 ３・・・・・・プレイボード ４・・・・・・メダル押動板 ５・・・・・・メダル押動板駆動装置

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数のゲーム盤を取付け得る大型のメイン
   フレームと、そのメインフレームに交換可能に取付けら
   れる複数のゲーム盤と、上記メインフレームに取り付け
   られるゲーム盤にそれぞれ対応するよう上記メインフレ
   ームに設けられるメダル投入装置、メダル押出装置及び
   メダル払出装置とを具備するメダル落としゲーム装置。