JPH07132959A - 燃料タンクのシール構造 - Google Patents
燃料タンクのシール構造Info
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- JPH07132959A JPH07132959A JP29408593A JP29408593A JPH07132959A JP H07132959 A JPH07132959 A JP H07132959A JP 29408593 A JP29408593 A JP 29408593A JP 29408593 A JP29408593 A JP 29408593A JP H07132959 A JPH07132959 A JP H07132959A
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- fuel tank
- seal
- lid
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- oil seal
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本燃料タンクのシール構造は、タンク開口2
2と蓋体40とのオイルシールの他に、塗装のない部分
も水に対してシールする。 【構成】 燃料タンク10のタンク開口22は、蓋体4
0を所定角度回動すると、ロック機構50の作用により
燃料タンク本体20にロックされることにより閉じられ
る。そして、タンク開口22と蓋体40との間はシール
部材60が介在している。シール部材60は、オイルシ
ール部62が蓋体40の周縁平面部42bと燃料タンク
本体20の開口周縁部24等により挟持されると、環状
凹所62aが押し潰されるように弾性変形し、水シール
部64が外周側へ膨出する。このように膨出された水シ
ール部64により、燃料タンク本体20の外周部であっ
て、燃料の濡れにより塗装ができない部分まで水シール
される。
2と蓋体40とのオイルシールの他に、塗装のない部分
も水に対してシールする。 【構成】 燃料タンク10のタンク開口22は、蓋体4
0を所定角度回動すると、ロック機構50の作用により
燃料タンク本体20にロックされることにより閉じられ
る。そして、タンク開口22と蓋体40との間はシール
部材60が介在している。シール部材60は、オイルシ
ール部62が蓋体40の周縁平面部42bと燃料タンク
本体20の開口周縁部24等により挟持されると、環状
凹所62aが押し潰されるように弾性変形し、水シール
部64が外周側へ膨出する。このように膨出された水シ
ール部64により、燃料タンク本体20の外周部であっ
て、燃料の濡れにより塗装ができない部分まで水シール
される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車などに用いられ
る燃料タンクの開口と蓋体とをシール部材でシールする
燃料タンクのシール構造に関する。
る燃料タンクの開口と蓋体とをシール部材でシールする
燃料タンクのシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用の燃料タンクは、その
開口が蓋体で閉じられており、蓋体を通じて燃料ポンプ
の燃料管路やフロートスイッチのリード線を導出してい
る。こうした燃料タンクの開口の封止構造として、例え
ば、図11に示す構成が知られている。図11におい
て、燃料タンク100は、燃料タンク本体110の上部
にタンク開口112を有しており、このタンク開口11
2を蓋体120で閉じている。
開口が蓋体で閉じられており、蓋体を通じて燃料ポンプ
の燃料管路やフロートスイッチのリード線を導出してい
る。こうした燃料タンクの開口の封止構造として、例え
ば、図11に示す構成が知られている。図11におい
て、燃料タンク100は、燃料タンク本体110の上部
にタンク開口112を有しており、このタンク開口11
2を蓋体120で閉じている。
【0003】また、燃料タンク本体110と蓋体120
との間をシールするために、タンク開口112の周縁部
にフランジ部114を設け、このフランジ部114にシ
ール部材116を介して蓋体120をボルト130によ
り締結する構成を採っている。こうしたシール構造は、
ボルト130で堅固に締結するのでシール性に優れてい
るが、部品点数が増加する上に作業が面倒であるという
問題があった。
との間をシールするために、タンク開口112の周縁部
にフランジ部114を設け、このフランジ部114にシ
ール部材116を介して蓋体120をボルト130によ
り締結する構成を採っている。こうしたシール構造は、
ボルト130で堅固に締結するのでシール性に優れてい
るが、部品点数が増加する上に作業が面倒であるという
問題があった。
【0004】こうした問題を解決する手段の一つとし
て、ラジエータタンク等に用いられ、蓋体を所定角度回
動することにより蓋体をワンタッチで固定できる、いわ
ゆるツイストロック手段が検討されている。
て、ラジエータタンク等に用いられ、蓋体を所定角度回
動することにより蓋体をワンタッチで固定できる、いわ
ゆるツイストロック手段が検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ツイストロッ
ク手段では、蓋体を手作業による捩りという僅かな力で
確実にシールしなければならず、このため、シール面の
大きいシール部材を用いる必要がある。ところが、燃料
で濡れ易いシール面に塗装を施すと、燃料がタンク本体
の塗装に対して溶剤として作用するために、この部分に
は、塗装をすることができない。このため、ツイストロ
ック手段を採用した場合には、塗装が施されていない燃
料タンク本体の開口周縁の面積が大きくなり、水により
錆易いという問題があった。
ク手段では、蓋体を手作業による捩りという僅かな力で
確実にシールしなければならず、このため、シール面の
大きいシール部材を用いる必要がある。ところが、燃料
で濡れ易いシール面に塗装を施すと、燃料がタンク本体
の塗装に対して溶剤として作用するために、この部分に
は、塗装をすることができない。このため、ツイストロ
ック手段を採用した場合には、塗装が施されていない燃
料タンク本体の開口周縁の面積が大きくなり、水により
錆易いという問題があった。
【0006】本発明は、上記従来の技術の問題点を解決
することを課題とし、蓋体を所定角度回動することによ
り燃料タンク本体の開口を閉じることができる燃料タン
クであって、オイルシールと水シールとを高いシール性
で実現することができる燃料タンクのシール構造を提供
することを目的とする。
することを課題とし、蓋体を所定角度回動することによ
り燃料タンク本体の開口を閉じることができる燃料タン
クであって、オイルシールと水シールとを高いシール性
で実現することができる燃料タンクのシール構造を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明は、燃料タンク本体の開口を蓋体で封
止する燃料タンクのシール構造において、燃料タンク本
体の開口の内周部と蓋体の外周部とに形成された係合部
をそれぞれ有し、蓋体を所定角度回動することにより該
係合部が互いに係合して蓋体を燃料タンク本体にロック
するロック機構と、環状凹所を有する環状のオイルシー
ル部及び、該オイルシール部の外周部から突設され舌片
状の水シール部を有するシール部材と、燃料タンク本体
の開口の内周縁部と蓋体の外周縁部とにより構成され、
上記オイルシール部を挟持するオイルシール挟持部及び
水シール部を挟持する水シール挟持部と、を備え、上記
ロック機構により蓋体が燃料タンク本体にロックされる
ときに、上記オイルシール挟持部は、オイルシール部の
環状凹所を押し潰すように該オイルシール部を弾性変形
するように形成され、水シール挟持部は、オイルシール
部の弾性変形により水シール部を外周側へ膨出させるよ
うに形成したことを特徴とする。
になされた本発明は、燃料タンク本体の開口を蓋体で封
止する燃料タンクのシール構造において、燃料タンク本
体の開口の内周部と蓋体の外周部とに形成された係合部
をそれぞれ有し、蓋体を所定角度回動することにより該
係合部が互いに係合して蓋体を燃料タンク本体にロック
するロック機構と、環状凹所を有する環状のオイルシー
ル部及び、該オイルシール部の外周部から突設され舌片
状の水シール部を有するシール部材と、燃料タンク本体
の開口の内周縁部と蓋体の外周縁部とにより構成され、
上記オイルシール部を挟持するオイルシール挟持部及び
水シール部を挟持する水シール挟持部と、を備え、上記
ロック機構により蓋体が燃料タンク本体にロックされる
ときに、上記オイルシール挟持部は、オイルシール部の
環状凹所を押し潰すように該オイルシール部を弾性変形
するように形成され、水シール挟持部は、オイルシール
部の弾性変形により水シール部を外周側へ膨出させるよ
うに形成したことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明に係る燃料タンクの開口は、蓋体を所定
角度回動すると、ロック機構により燃料タンク本体にロ
ックされることにより蓋体により閉じられる。そして、
タンクの開口と蓋体との間は、燃料の漏れや水分の混入
を防止するためにシール部材によるシール構造が設けら
れている。シール部材は、環状凹所を有するオイルシー
ル部及び水シール部を一体的に形成しており、オイルシ
ール部がオイルシール挟持部に、水シール部が水シール
部によりそれぞれ挟持されるが、オイルシール部の環状
凹所が押し潰されるようにオイルシール部が弾性変形さ
れると、水シール部が外周側へ膨出する。このように膨
出された水シール部により、タンク本体の外周部であっ
て、燃料の濡れにより塗装ができない領域まで水シール
される。
角度回動すると、ロック機構により燃料タンク本体にロ
ックされることにより蓋体により閉じられる。そして、
タンクの開口と蓋体との間は、燃料の漏れや水分の混入
を防止するためにシール部材によるシール構造が設けら
れている。シール部材は、環状凹所を有するオイルシー
ル部及び水シール部を一体的に形成しており、オイルシ
ール部がオイルシール挟持部に、水シール部が水シール
部によりそれぞれ挟持されるが、オイルシール部の環状
凹所が押し潰されるようにオイルシール部が弾性変形さ
れると、水シール部が外周側へ膨出する。このように膨
出された水シール部により、タンク本体の外周部であっ
て、燃料の濡れにより塗装ができない領域まで水シール
される。
【0009】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
【0010】図1は本発明の一実施例に係る燃料タンク
10の上部を示す断面図であり、蓋体を閉じる前の状態
を示す。まず、燃料タンク10の概略について説明する
と、燃料タンク10は、燃料タンク本体20と、この燃
料タンク本体20のタンク開口22を閉じる蓋体40と
を主要な構成としている。燃料タンク本体20のタンク
開口22の内側面には、タンク側取付板30が溶接され
ている。また、タンク開口22は、蓋体40により閉じ
られ、つまり、蓋体40が燃料タンク本体20に対して
ロック機構50でロックされると共に、シール部材60
によるシール構造により封止される。
10の上部を示す断面図であり、蓋体を閉じる前の状態
を示す。まず、燃料タンク10の概略について説明する
と、燃料タンク10は、燃料タンク本体20と、この燃
料タンク本体20のタンク開口22を閉じる蓋体40と
を主要な構成としている。燃料タンク本体20のタンク
開口22の内側面には、タンク側取付板30が溶接され
ている。また、タンク開口22は、蓋体40により閉じ
られ、つまり、蓋体40が燃料タンク本体20に対して
ロック機構50でロックされると共に、シール部材60
によるシール構造により封止される。
【0011】以下、各部の構成について詳細に説明す
る。ここで、図2及び図3はタンク開口22のシール構
造の要部を拡大した図であり、図2が蓋体40を閉じた
状態、図3が蓋体40を閉じる前の状態を示す。燃料タ
ンク本体20のタンク開口22の内周部は、開口周縁部
24となっている。開口周縁部24は、タンク開口22
に沿ってタンクフランジ部25が形成されている。タン
クフランジ部25の上部には、環状の山形部26が形成
されている。山形部26は、外周斜面26a、内周斜面
26b及び内周裾部26cにより形成されている。
る。ここで、図2及び図3はタンク開口22のシール構
造の要部を拡大した図であり、図2が蓋体40を閉じた
状態、図3が蓋体40を閉じる前の状態を示す。燃料タ
ンク本体20のタンク開口22の内周部は、開口周縁部
24となっている。開口周縁部24は、タンク開口22
に沿ってタンクフランジ部25が形成されている。タン
クフランジ部25の上部には、環状の山形部26が形成
されている。山形部26は、外周斜面26a、内周斜面
26b及び内周裾部26cにより形成されている。
【0012】また、燃料タンク本体20の開口周縁部2
4には、図7に示すように、塗装面27が形成されてい
る。この塗装面27は、山形部26の頂部にマスキング
シール部材70を置いてシールし、その燃料タンク本体
20の外壁をスプレーガンGにより塗装することにより
形成される。したがって、山形部26の内周斜面26b
及び内周裾部26cは塗装されていない。
4には、図7に示すように、塗装面27が形成されてい
る。この塗装面27は、山形部26の頂部にマスキング
シール部材70を置いてシールし、その燃料タンク本体
20の外壁をスプレーガンGにより塗装することにより
形成される。したがって、山形部26の内周斜面26b
及び内周裾部26cは塗装されていない。
【0013】また、図2に戻り、燃料タンク本体20の
タンク開口22の内側には、タンク側取付板30が溶接
されている。タンク側取付板30は、図4及び図5に示
すように、円板形状の円板部31を有し、その外周部に
タンク側係合部32が数カ所突設されている。タンク側
係合部32は、図8に示すように、導入斜面部32a、
乗り上げ突条32b、平面部32c及び止め斜面部32
dから構成されている。
タンク開口22の内側には、タンク側取付板30が溶接
されている。タンク側取付板30は、図4及び図5に示
すように、円板形状の円板部31を有し、その外周部に
タンク側係合部32が数カ所突設されている。タンク側
係合部32は、図8に示すように、導入斜面部32a、
乗り上げ突条32b、平面部32c及び止め斜面部32
dから構成されている。
【0014】一方、蓋体40は、閉止部材42と、フラ
ンジ部材44とを溶接接合で一体化している。閉止部材
42は、円板部42aを有し、円板部42aの外周部に
周縁平面部42bが形成され、さらに周縁平面部42b
の外周に周縁傾斜部42cが形成されている。
ンジ部材44とを溶接接合で一体化している。閉止部材
42は、円板部42aを有し、円板部42aの外周部に
周縁平面部42bが形成され、さらに周縁平面部42b
の外周に周縁傾斜部42cが形成されている。
【0015】上記フランジ部材44は、図6に示すよう
に、開口44aを有し、該開口44aの周縁部にて閉止
部材42に溶接される。フランジ部材44の外周には、
図8に示すように係合突条46aを設けた係合部46が
形成されている。なお、フランジ部材44の外周には、
樹脂から形成された環状のシール部材60が装着されて
いる。
に、開口44aを有し、該開口44aの周縁部にて閉止
部材42に溶接される。フランジ部材44の外周には、
図8に示すように係合突条46aを設けた係合部46が
形成されている。なお、フランジ部材44の外周には、
樹脂から形成された環状のシール部材60が装着されて
いる。
【0016】上記ロック機構50は、蓋体40を所定角
度回動することにより燃料タンク本体20に蓋体40を
ロックするための機構であり、図8に示すように、上述
したフランジ部材44の係合部46と、タンク側取付板
30のタンク側係合部32とにより主として構成されて
いる。
度回動することにより燃料タンク本体20に蓋体40を
ロックするための機構であり、図8に示すように、上述
したフランジ部材44の係合部46と、タンク側取付板
30のタンク側係合部32とにより主として構成されて
いる。
【0017】また、上記シール部材60は、ニトリルゴ
ム(NBR)やフッ素ゴム(FKM)等により形成され
た環状のシール部材であり、その外周部に環状凹所62
aを設けたオイルシール部62と、オイルシール部62
の外周部から延設されかつ薄肉の連結部63と、該連結
部63の外周の舌片状の水シール部64とを有してい
る。
ム(NBR)やフッ素ゴム(FKM)等により形成され
た環状のシール部材であり、その外周部に環状凹所62
aを設けたオイルシール部62と、オイルシール部62
の外周部から延設されかつ薄肉の連結部63と、該連結
部63の外周の舌片状の水シール部64とを有してい
る。
【0018】次に、蓋体40を閉じる動作を行なうとき
のシール作用について説明する。まず、蓋体40の内周
にシール部材60を装着した状態から、蓋体40を持っ
て、その係合部46をタンク側取付板30のタンク側係
合部32の間に合わせて燃料タンク本体20の内側へ入
れる。そして、蓋体40を所定角度回転すると、図8に
示すように、蓋体40の係合部46がタンク側取付板3
0のタンク側係合部32の導入斜面部32aにガイドさ
れながら移動し、平面部32cに達する。これにより、
係合部46の係合突条46aが乗り上げ突条32bを乗
り越えると共に、係合部46が止め斜面部32dに当接
しているから、蓋体40は、この位置で回り止めされた
状態でロックされる。
のシール作用について説明する。まず、蓋体40の内周
にシール部材60を装着した状態から、蓋体40を持っ
て、その係合部46をタンク側取付板30のタンク側係
合部32の間に合わせて燃料タンク本体20の内側へ入
れる。そして、蓋体40を所定角度回転すると、図8に
示すように、蓋体40の係合部46がタンク側取付板3
0のタンク側係合部32の導入斜面部32aにガイドさ
れながら移動し、平面部32cに達する。これにより、
係合部46の係合突条46aが乗り上げ突条32bを乗
り越えると共に、係合部46が止め斜面部32dに当接
しているから、蓋体40は、この位置で回り止めされた
状態でロックされる。
【0019】ここで、蓋体40がロックされるとき、シ
ール部材60のオイルシール部62は、燃料タンク本体
20側の山形部26の内周斜面26b及び内周裾部26
cと、蓋体40の周縁平面部42b等で囲まれて押圧さ
れる。このとき、オイルシール部62は、環状凹所62
aを有しているので、大きな弾性変形で押しつぶされ、
また、山形部26の外周斜面26aと周縁傾斜部42c
とが下方に向けたテーパ面に形成されているので、オイ
ルシール部62と一体である水シール部64が外周斜面
26aと周縁傾斜部42cとの間に沿って外側へ膨出す
る。
ール部材60のオイルシール部62は、燃料タンク本体
20側の山形部26の内周斜面26b及び内周裾部26
cと、蓋体40の周縁平面部42b等で囲まれて押圧さ
れる。このとき、オイルシール部62は、環状凹所62
aを有しているので、大きな弾性変形で押しつぶされ、
また、山形部26の外周斜面26aと周縁傾斜部42c
とが下方に向けたテーパ面に形成されているので、オイ
ルシール部62と一体である水シール部64が外周斜面
26aと周縁傾斜部42cとの間に沿って外側へ膨出す
る。
【0020】そして、蓋体40の回動を止めて蓋体40
への押し付け力を解除すると、オイルシール部62は元
に戻る弾性力を生じる。弾性力は、水シール部64を戻
す力となるから、水シール部64が外周斜面26aと周
縁傾斜部42cとの間を広げる方向への押圧力を加えた
状態でシールする。しかも、オイルシール部62と水シ
ール部64との間が薄い連結部63になっているので、
周縁傾斜部42cが山形部26とで楔のように作用する
から面圧の高いシール性が得られる。
への押し付け力を解除すると、オイルシール部62は元
に戻る弾性力を生じる。弾性力は、水シール部64を戻
す力となるから、水シール部64が外周斜面26aと周
縁傾斜部42cとの間を広げる方向への押圧力を加えた
状態でシールする。しかも、オイルシール部62と水シ
ール部64との間が薄い連結部63になっているので、
周縁傾斜部42cが山形部26とで楔のように作用する
から面圧の高いシール性が得られる。
【0021】したがって、オイルシール部62の弾性変
形により水シール部64は、燃料タンク本体20の外周
斜面26aに沿って位置まで膨出して、塗装がなされて
いない内周斜面26b及び、塗装が不十分である外周斜
面26aも完全にシールする。よって、シール部材60
は、燃料タンク本体20の開口周縁部24の塗装のない
領域まで水シールするから、この部分に錆を生じさせな
い。
形により水シール部64は、燃料タンク本体20の外周
斜面26aに沿って位置まで膨出して、塗装がなされて
いない内周斜面26b及び、塗装が不十分である外周斜
面26aも完全にシールする。よって、シール部材60
は、燃料タンク本体20の開口周縁部24の塗装のない
領域まで水シールするから、この部分に錆を生じさせな
い。
【0022】また、オイルシール部62は、環状凹所6
2aを有するので、弾性変形が容易で蓋体40のロック
が容易に行なえると共に、広い面積にわたって、オイル
シールをすることができ、燃料タンク10の燃料の漏れ
や外気水分の混入を確実に防止できる。
2aを有するので、弾性変形が容易で蓋体40のロック
が容易に行なえると共に、広い面積にわたって、オイル
シールをすることができ、燃料タンク10の燃料の漏れ
や外気水分の混入を確実に防止できる。
【0023】さらに、燃料タンク本体20は、ロック機
構50により簡単に閉じることができ、しかも、部品点
数を減らせるだけでなく、従来で説明したようなネジに
よる取付作業が不要である。
構50により簡単に閉じることができ、しかも、部品点
数を減らせるだけでなく、従来で説明したようなネジに
よる取付作業が不要である。
【0024】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0025】(1) シール部材のオイルシール部は、
大きな弾性変形をもたらす環状凹所を有する形状であれ
ばよく、例えば、図3等に示す形状のほか、図9に示す
ように、シール部材60Aのオイルシール部62Aの内
周部に、環状凹所62dを形成してもよい。
大きな弾性変形をもたらす環状凹所を有する形状であれ
ばよく、例えば、図3等に示す形状のほか、図9に示す
ように、シール部材60Aのオイルシール部62Aの内
周部に、環状凹所62dを形成してもよい。
【0026】(2) 水シール部は、オイルシール部の
弾性変形により、外周側へ膨出する構造であればよく、
その形状は特に限定されない。例えば、図10に示すよ
うに、シール部材60Bの水シール部64Bの先端を二
股に分かれる形状にし、蓋体と燃料タンクの開口周縁部
のシール性を一層高めてもよい。
弾性変形により、外周側へ膨出する構造であればよく、
その形状は特に限定されない。例えば、図10に示すよ
うに、シール部材60Bの水シール部64Bの先端を二
股に分かれる形状にし、蓋体と燃料タンクの開口周縁部
のシール性を一層高めてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る燃料
タンクのシール構造によれば、オイルシール部をオイル
シール挟持部により挟持することにより、オイルシール
部の環状凹所が押し潰されるように弾性変形されて、水
シール部が外周側へ膨出されるから、該膨出された水シ
ール部により、タンク本体の外周部であって、燃料の濡
れにより塗装ができない領域まで水シールすることがで
きる。よって、燃料タンク本体の開口周辺が錆びない。
タンクのシール構造によれば、オイルシール部をオイル
シール挟持部により挟持することにより、オイルシール
部の環状凹所が押し潰されるように弾性変形されて、水
シール部が外周側へ膨出されるから、該膨出された水シ
ール部により、タンク本体の外周部であって、燃料の濡
れにより塗装ができない領域まで水シールすることがで
きる。よって、燃料タンク本体の開口周辺が錆びない。
【図1】本発明の一実施例に係る燃料タンクの上部を示
す断面図。
す断面図。
【図2】燃料タンクのシール構造の要部を示す断面図。
【図3】図2の蓋体をロックする前の状態を示す断面
図。
図。
【図4】タンク側取付板を示す平面図。
【図5】図4のA−A線に沿った断面図。
【図6】蓋体のフランジ部材を示す平面図。
【図7】燃料タンク本体の開口周縁部への塗装作業を説
明する説明図。
明する説明図。
【図8】ロック機構による蓋体のロック動作を説明する
説明図。
説明図。
【図9】他のシール部材の要部を示す断面図。
【図10】さらに他のシール部材の要部を示す断面図。
【図11】従来の燃料タンクの上部を示す断面図。
10…燃料タンク 20…燃料タンク本体 22…タンク開口 24…開口周縁部 25…タンクフランジ部 26…山形部 26a…外周斜面 26b…内周斜面 26c…内周裾部 27…塗装面 30…タンク側取付板 32…タンク側係合部 32a…導入斜面部 32b…乗り上げ突条 32c…平面部 32d…止め斜面部 40…蓋体 42…閉止部材 42a…円板部 42b…周縁平面部 42c…周縁傾斜部 44…フランジ部材 44a…開口 46…係合部 46a…係合突状 50…ロック機構 60…シール部材 60A…シール部材 60B…シール部材 62…オイルシール部 63…連結部 62A…オイルシール部 62a…環状凹所 62d…環状凹所 64…水シール部 64B…水シール部 70…マスキングシール部材
Claims (1)
- 【請求項1】 燃料タンク本体の開口を蓋体で封止する
燃料タンクのシール構造において、 燃料タンク本体の開口の内周部と蓋体の外周部とに形成
された係合部をそれぞれ有し、蓋体を所定角度回動する
ことにより該係合部が互いに係合して蓋体を燃料タンク
本体にロックするロック機構と、 環状凹所を有する環状のオイルシール部及び、該オイル
シール部の外周部から突設され舌片状の水シール部を有
するシール部材と、 燃料タンク本体の開口の内周縁部と蓋体の外周縁部とに
より構成され、上記オイルシール部を挟持するオイルシ
ール挟持部及び水シール部を挟持する水シール 挟持部と、 を備え、 上記ロック機構により蓋体が燃料タンク本体にロックさ
れるときに、上記オイルシール挟持部は、オイルシール
部の環状凹所を押し潰すように該オイルシール部を弾性
変形するように形成され、水シール挟持部は、オイルシ
ール部の弾性変形により水シール部を外周側へ膨出させ
るように形成したことを特徴とする燃料タンクのシール
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29408593A JPH07132959A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 燃料タンクのシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29408593A JPH07132959A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 燃料タンクのシール構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07132959A true JPH07132959A (ja) | 1995-05-23 |
Family
ID=17803096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29408593A Pending JPH07132959A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 燃料タンクのシール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07132959A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002039028A (ja) * | 2000-06-16 | 2002-02-06 | Walbro Corp | フランジシールアセンブリ |
JP2002248950A (ja) * | 2001-02-27 | 2002-09-03 | Toyoda Gosei Co Ltd | 燃料タンクの給油装置 |
JP2003040318A (ja) * | 2001-08-06 | 2003-02-13 | Honda Motor Co Ltd | 燃料タンクのシール構造 |
-
1993
- 1993-10-29 JP JP29408593A patent/JPH07132959A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4657496B2 (ja) * | 2000-06-16 | 2011-03-23 | ティーアイ グループ オートモーティヴ システムズ リミテッド ライアビリティー カンパニー | フランジシールアセンブリ |
JP2002248950A (ja) * | 2001-02-27 | 2002-09-03 | Toyoda Gosei Co Ltd | 燃料タンクの給油装置 |
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