JPH071328B2 - 防鼠抵抗性非金属製光学繊維ケ−ブル - Google Patents

防鼠抵抗性非金属製光学繊維ケ−ブル

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JPH071328B2
JPH071328B2 JP58054081A JP5408183A JPH071328B2 JP H071328 B2 JPH071328 B2 JP H071328B2 JP 58054081 A JP58054081 A JP 58054081A JP 5408183 A JP5408183 A JP 5408183A JP H071328 B2 JPH071328 B2 JP H071328B2
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ロバ−ト・ジエイムズ・コンシデイ−ン
ケネス・マ−テイン・スタイルズ
ジヨゼフ・フランクリン・シルツインガ−
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シ−−ロツグ・コ−ポレイシヨン
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4401Optical cables
    • G02B6/4429Means specially adapted for strengthening or protecting the cables
    • G02B6/443Protective covering

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Description

【発明の詳細な説明】 近年、目障りな電柱および頭上送電線に代えて地中送電
設備を敷設する傾向が強くなつてきている。地中送電設
備は、環境の美観を向上させ、しかも安全性をも高め
る。
光学繊維の出現とともに、銅製電話線、更にはある種の
マイクロウエーブ・リンクをさえも地中光学繊維ケーブ
ルに取つて代えるための広範囲な計画および開発が行わ
れている。
光学繊維は、メツセージ負荷能力を大幅に増大させ、既
存の電線が必要とする設置空間の僅か何分の1かの空間
を用いて敷設することができ、設備拡張の余地をも残し
てくれる。光学繊維ケーブルは、地中だけではなく、海
底にも敷設することができ、あるいは地下敷設が不可能
か、あるいは実際的でない場合、既存の在来の空中ケー
ブルに代えて、より軽く、嵩ばらない光学繊維を使用す
ることができる。
地表下、即ち地中および海底敷設の光学繊維ケーブルの
主要な利点の1つは、メツセージ能力が高いことの他
に、完全絶縁構造体を使用するので電流の循環を回避す
ることができることである。従つて、電解腐食や、接地
ループ電流や、雷の電光などの自然の源および電磁パル
スなどの人工の源からの危険な高電圧の偶発的伝送など
によつて生じる問題が回避される。
いたずらや不正接触を防止するためには、例えばコンピ
ュータ‐リンクのような地中ケーブル施設は、その設置
場所を磁気的または電気的に探知される可能性を排除す
るように全体的に不導電性材料で構成することが望まし
い。
完全絶縁性光学繊維ケーブルの主要な欠点の1つは、地
中に敷設した場合にはホリネズミなどのげっ歯動物によ
つて、地上敷設の場合にはネズミや鳥によつて、また地
中敷設の場合には魚や海に生息する哺乳動物によつてか
じるなどの攻撃を受け易いことである。
従来は、この問題の解決策は、金属製の防護被覆材を用
いることであつた。しかしながら、それでは、光学繊維
特性の絶縁性の利点を喪失させるばかりでなく、重量を
増大させ、コスト高や、腐食の問題も惹起する。
従つて、本発明の目的は、げっ歯動物、鳥、魚などの攻
撃に耐えることができる(以下単に「防鼠抵抗性」と称
する)高強度の光学繊維ケーブルを提供することであ
る。
略述すれば、本発明は、防鼠抵抗性非金属製光学繊維ケ
ーブルにおいて、ケーブルの軸線を画定する、少くとも
1本の光学繊維から成る内部コアと、該内部コアを包被
した有機質の、好ましくはポリマー材製のクツシヨン層
と、ケーブルの軸線に対して約45°以下の第1撚り角で
前記クツシヨン層の周りにつる巻き状に巻装された第1
の樹脂結合した無機質繊維層と、ケーブルの軸線に対し
て約45°以下の、第1撚り角とは反対方向の第2撚り角
で第1の無機質繊維層の周りにつる巻き状に巻装された
第2の樹脂結合した無機質繊維層と、ケーブルの軸線に
対して約60°より大きく、90°より小さい撚り角で第2
無機質繊維層の周りにつる巻き状に巻装された少くとも
1つの追加の樹脂結合した無機質繊維層とから成り、前
記第1、第2、および追加の無機質繊維層が協同して、
実質的にねじれやキンクを生じない、バランスされた樹
脂結合繊維集成体を構成するようにした非金属製光学繊
維ケーブルを提供する。
第1繊維層と第2繊維層とは異る撚り角としてもよい
が、同じ撚り角とすることが好ましい。これらの両繊維
層は、協同して高い引張強度およびフープ強度を提供す
る。上記追加の繊維層の繊維は、追加のフープ強度を提
供することの他に、げっ歯動物、鳥または魚などにより
かじられると、刺激性の突刺するような針状繊維の形で
露出されるので、げっ歯動物のそれ以上の攻撃を防止
し、従つて、内側の繊維層、特に内部コアを防護する。
上述した基本的光学繊維構造体に加えて、通常は、ケー
ブルの取扱いを容易にするためにポリマー材製を外側包
被層を設ける。この外側包被層には、げっ歯動物や、鳥
や、魚の攻撃を抑止するための摩剥性材料(ざらざらし
た刺激的な、あるいは痛い感触を与える材料)を含有さ
せることができる。しかし、そのような、摩剥性層とは
別個の層として、ケーブルの取扱いを容易にするために
表面が比較的平滑で、耐紫外線性の最外側ポリマー材層
を設けることが好ましい。
破断されたとき刺激的な針状繊維が露出されるようにす
るためにケーブルの軸線に対して60°〜90°の角度でつ
る巻き状に巻装する繊維層の数は任意の数とすることが
できるが、1層ないし2層とするのが好ましい。
上記各繊維層の無機質繊維は、任意のものであつてよい
が、ガラス繊維を用いるのが好ましい。
光学繊維コアは、光学繊維と、それを包被した硬化エラ
ストマークツシヨン層(室温で硬化させたエラストマー
材製クツシヨン層、例えばRTVゴム)と、該クツシヨン
層を包被した、長手方向の平行な繊維で補強された外殻
とから構成することが好ましい。上記外殻は、上記エラ
ストマー材製クツシヨン層の熱膨脹係数より低い熱膨脹
係数を有するものとするのが好ましい。そして、クツシ
ヨン層のエラストマー材が熱膨脹した状態にある間に外
殻を硬化させ、外殻が冷却したとき光学繊維に半径方向
の圧縮荷重を及ぼさないようにする。
この光学繊維コアの上に被覆する追加のクツシヨン層
は、ウレタンまたはポリエチレンなどの熱可塑性ポリマ
ー製とし約2.54〜5.08mmの厚さとすることが好ましい。
前記第1、第2および追加の繊維層の各々は、樹脂によ
つて結合されたものであり、それぞれの層の樹脂含有量
は、それぞれの無機質繊維層および樹脂の合計重量を基
準として約20〜約30重量%とする。そのための樹脂は、
熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂であつてよく、エポキ
シ樹脂が好ましい。
上記クツシヨン層および外側包被層のためのポリマー材
は、通常、熱可塑性ポリマーとし、最外側の包被層は耐
紫外線性とするか、あるいは耐紫外線性添加剤を含有し
たものとする。上記各繊維層の繊維密度は、それらの全
繊維が、バランスされた、キンクおよびねじれを生じな
い構造を構成する即ち、広範囲に変えることができる。
第1図に示された本発明の一実施例による光学繊維ケー
ブル10は、伝送体即ち光学繊維14と、それを包被するエ
ラストマー製のクツシヨン16と、更に該クツシヨンを包
被する補強繊維入り外殻18とから成る強化光学繊維コア
12を有している。このコアとしては、一まとめに集束さ
れた、あるいはばらの平行な一束の光学繊維を用いるこ
とができる。各種コア構造体の細部は、米国特許第4,11
3,349号、およびホダラ編「繊維および集積光学」Vol.
1、1977年11月1日、ニユーヨーククレーン・ラサク・
アンド・カンパニ・インコーポレーテツド刊に記載され
ている。
好ましい実施例では、強化光学繊維コア12は、例えばデ
ユポンの「ハイテル」(商標名)のような10.16〜17.78
μ厚のポリエステル系エラストマーの表面防護コーチン
グを施した光学繊維14と、該繊維の表面コーチングの周
りに被覆した少くとも約7.62μ、好ましくは約12.7〜2
5.4μ厚の硬化RTVシリコーンゴム(室温で硬化させたも
の)またはその同等物のようなエラストマー製クツシヨ
ン16と、該エラストマー製クツシヨンの周りに被覆し
た、好ましくは補強繊維入り樹脂製外殻18とで構成す
る。光学繊維14は、高い引張強度が得られるように長手
方向に平行に配列したガラス繊維であることが好まし
い。外殻18の樹脂は、クツシヨン16のエラストマーを膨
脹させた状態で熱硬化させるのが好ましく、該樹脂が冷
却したとき、光学繊維に圧縮負荷がかからないようにす
る。
強化光学繊維コアが少くとも1本の光学繊維から成るベ
ースコアであれ、あるいは多重光学繊維から成るコアで
あれ、そのコアの周りに約2.54〜約5.08mmの厚さの、例
えばウレタンまたはポリエチレンの有機材クツシヨン層
20を被覆する。本発明の光学繊維ケーブルの基本的構造
においては、上述のエラストマークツシヨン16や、外殻
18を設けず、クツシヨン層20を唯一のクツシヨンとして
もよい。クツシヨン20は、通常は、押出法によつて光学
繊維集成体即ちコアに被覆する。クツシヨン20は、光学
繊維即ち光伝送体14を、げっ歯動物の歯などの外部負荷
によつて当該ケーブルに及ぼされる圧縮応力から防護す
る役割を果す。
しかしながら、有機材製クツシヨン20によつて与えられ
る防護は、哺乳動物や魚の歯または鳥のくちばしによる
突刺しに対しては十分ではない。なぜなら、クツシヨン
20は、繰返しの攻撃即ち突刺しを諦めさせるほど強固な
ものではないからである。
従つて、本発明によれば、クツシヨン層20またはその同
等物16を樹脂補強繊維の第1つる巻き層22で被覆し、更
に、第1層22をそれとは反対方向の巻きの樹脂補強繊維
の第2つる巻き層24で被覆する。第1層22と第2層24と
は、キンクやねじれを生じない、バランスのとれたケー
ブルが得られるように、実質的同じ厚さ、同じ撚り角と
することが好ましい。第1および第2層22、24の撚り角
αは、約45°以下とすることが好ましく、それによつて
該層の繊維に高い引張強度が得られるようにケーブルの
中心線 の方向の相当大きな巻き方向成分を与えるようにする。
撚り角の好ましい範囲は、約5°〜約45°である。
ここでいう「撚り角」とは、つる巻に対する接線と、ケ
ーブルの円筒体の母線即ちケーブルの中心線(軸線)と
の間の角度のことである。
撚り角を有する層22、24の補強繊維は、引張強度とフー
プ(円周方向)強度の両方を兼備する。撚り角を45°よ
り大きくすると、引張強度が損われるが、撚り角を約45
°より小さくすると、引張強度が高められるので好まし
い。引張強度は、層22、24即ちラツプ(巻装被覆材)の
撚り角が0°に近くなるほど大きくなる。これらの2つ
の層の合計厚みは、所要強度、ケーブルの直径およびつ
る巻き層の繊維の直径などに応じて通常約0.254〜約1.5
24mmの範囲とする。つる巻き層22、24の繊維は、該層即
ちラツプを構成する繊維および樹脂の総重量に基いて測
定したとして約20〜約30重量%の樹脂によつて結合させ
る。樹脂は、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂などであ
つてよいが、熱硬化性樹脂が好ましい。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリスチレン、アセタ
ール樹脂、ポリアミド、ABS樹脂、アクリル樹脂、ビニ
ルポリマー、オレフインホモポリマーおよびコポリマ
ー、ポリアミドなどがあり、通常はそのような樹脂をメ
ルトの状態で例えば押出法によつて適用する。
熱硬化性樹脂としては、エポキシ化シクロペンダジエン
のようなエポキシ樹脂、ポリエステル、フエノールホル
ムアルデヒド樹脂、ユリアホルムアルデヒド樹脂、フタ
ル酸ジアリル樹脂、シリコーン樹脂、フエノールフルフ
ラール樹脂、ウレタン樹脂、ポリイミドなどがあり、こ
れもメルトの状態で適用する。そのようなメルトには、
メルト浴内にある間は硬化を開始させず不活性状態であ
るが、一定の高い温度になると樹脂の硬化を開始、伝播
させ熱硬化樹脂を生成する高温開始剤または硬化剤を含
有させる。そのような硬化剤として典型的なものは、芳
香族アミンであり、必要に応じて、促進剤、稀釈用樹
脂、充填剤、難燃剤などを含有させる。
第2繊維層24の周りに少くとも1つの第3繊維層26をつ
る巻き状に巻装し、更に、第3繊維層26の周りにそれと
は反対のつる巻き方向に第4繊維層28を巻装することが
できる。第3繊維層と、第4繊維層とは、バランスのと
れたケーブルを構成し、ケーブルのキンクやねじれの発
生の可能性を減少させるように、実質的に同じ厚さおよ
び撚り角を有するものとする。
第3層および第4層の撚り角βは、約60°より大きい角
度とし、90°に近い角度、即ち約80°〜約89°とするこ
とが好ましい。層26、28の補強繊維は、ケーブルの軸線 に対してほぼ直角であり、げっ歯動物、鳥および魚など
の攻撃に対する防護の役割を果す。
第2図に示されるように繊維が破断すると、破断した繊
維がぎざぎざの切口を呈しげっ歯動物、鳥、魚などにと
つて刺激性のもの(ちくちく刺すもの)となるので、そ
れ以上の攻撃をするのを断念させることになる。
小径のケーブルの場合は、げっ歯動物はケーブルの全周
を口に入れてケーブルを噛みくだこうとする。大径のケ
ーブルの場合は、げっ歯動物は、ケーブルをかじり、あ
るいはかみくだこうとする。光学繊維ケーブルをかじろ
うとするげっ歯動物の歯は、ケーブルに対してほぼ半径
方向に食込む。例えば60°以上の大きい撚り角を有する
繊維は、ケーブルをかじろうとするげっ歯動物や魚の歯
または鳥のくちばしの突刺し方向にほぼ平行であるか
ら、歯やくちばしをこれらの繊維に突刺すのは困難であ
り、突刺すには第3および4層の補強繊維を破断しなけ
ればならず、その結果、先のとがつた刺激性のスパイク
状の繊維群が生じることになる。
この目的に使用される非金属製無機繊維としては、ガラ
ス繊維、鉱物繊維、炭素繊維、硼素繊維、硼珪酸塩など
があるが、ガラス繊維が好ましい。
繊維層26、28の上には、通常、げっ歯動物、鳥、魚など
による攻撃を更に防止するための摩剥性(ざらざらした
刺激的な、あるいはぎざぎざした痛い感触を与える)の
成分を含有した1つまたはそれ以上の層を被覆する。こ
の目的のために、摩剥性および摩擦抵抗を増大させるこ
とによりケーブルへの攻撃をいやがらせるような破砕鉱
物、セラミツク、ガラスなどの摩剥性成分を充填した熱
可塑性材料の層即ちオーバーラツプ30を押出法により、
または巻きつけることにより被覆する。
オーバーラツプ30を用いる、用いないに拘らず、ケーブ
ルの取扱いおよび敷設作業を容易にするように外面を平
滑にするための、例えば耐紫外線ポリエチレンなどの耐
紫外線ポリマーの外被32を押出法などによつて被覆す
る。
第3図に示される本発明の別の実施例においては、光学
繊維コア12を上述したようなクツシヨン即ち緩衝層20に
よつて被覆する。この絶縁性クツシヨン20の周りに、好
ましくは45°以下の撚り角をする2つの補強繊維層22、
24を互いに反対の巻き方向につる巻き状に巻装する。層
22と24とは、第1〜2図の実施例における第4の層28を
省除する目的のためにアンバランスな厚みとする。第2
補強繊維層24の周りに第3補強繊維層26を60°以上の撚
り角でつる巻き状に巻きつける。第3層26は、第2層と
同じつる巻き方向であつてもよく、あるいは反対のつる
巻き方向であつてもよく、バランスされた、ねじれや、
キンクを生じないケーブルを構成する厚さにまで巻きつ
ける。第3層26は、第1〜2図の実施例の場合と同様に
げっ歯動物などの攻撃に対する防護の役割を果す。
本発明の光学繊維ケーブルは、従来技術では実現されな
かつた利点を提供する。即ち、このケーブルは、極めて
軽量であること、単位質量当りの強度が高いこと、メツ
セージ伝送能力が高いことに加えて、表面下、即ち地中
または海底に敷設した場合に探知されにくいという利点
がある。また、このケーブルは、地表に沿つて、または
地中に敷設した場合、コンジツトを用いなくても、自動
車などによる圧縮負荷に対して優れた抵抗を有し、か
つ、げっ歯動物、鳥または魚などによる損傷に対しても
完全な防護を有する。げっ歯動物、鳥および魚の3つの
うち、ケーブルが最も攻撃を受け易いのはげっ歯動物で
ある。従つて、ケーブルは、通常、げっ歯動物による攻
撃を防止するように設計する。そうすれば、そのケーブ
ルは、必然的に鳥や魚による攻撃に対しても高い抵抗を
有することになる。
ケーブルの直径は、6.35mmから優に25.4mmを越える大き
さまでいろいろな大きさにすることができ、コアの一部
として任意の本数の光学繊維を有するものとすることが
できる。本発明のケーブルは、慣用の方法を用いて連続
的に任意の長さに製造することができる。上述したよう
に強化光学繊維コアを用いた場合、補強繊維入り外殻18
の引張強度が、つる巻き状の無機質繊維層22、24の引張
強度に加えられる。
ここでいう「つる巻き状に巻く」とは、ケーブルの中心
線に対して0°より大きく90°より小さい角度で巻くこ
とをいう。また、これらの繊維は、つる巻き形に織り合
せてもよい。層26、28の繊維の場合も、それらの繊維が
げっ歯動物などによつて破断されたとき、げっ歯動物を
刺撃する(突刺)すような態様になるようにさえ構成し
てあればつる巻き形に織り合せたものであつてもよい。
光学繊維コアは、光学繊維14とそのクツシヨン被覆材16
とだけから構成し、強化鞘18およびクツシヨン20を省除
してもよい。
例 米国内務省の試験を受けるために本発明による10本の実
験用ケーブルを製造した。このケーブルでは、第1図に
示されるクツシヨン20の代りに、9.525mm径の高密度ポ
リエチレン棒を使用した。4つの補強ガラス繊維層22、
24、26、28は、いずれも、オーエンス・コーニング‐コ
ーポレーション社製のガラス繊維#456-Eで形成し、い
ずれも、それらの繊維にチバ#6010エポキシ樹脂77.0
%、ジエフアミンD-23018.3%、ジエフアソン促進剤#3
99 2.7%、レソルシノール2.0%から成るエポキシ樹脂
を含浸させて硬化させた。
各補強ガラス繊維層の樹脂含有量は2.4%±2%(重
量)とした。層22の撚り角(右巻き)は45°とし、厚さ
は0.254mmとした。層24の撚り角(左巻き)は45°と
し、厚さは0.254mmとした。層26の撚り角(右巻き)は8
0°〜85°とし、厚さは0.254mmとした。層28の撚り角
(左巻き)も、80°〜85°とし、厚さは0.254mmとし
た。
ウレタン外被32は、フランプラスチツクから成る二層被
覆材の形で被覆した。即ち、外被32はウラレーン5738
と、ユニカル66ランプブラツクを含むウラレーンURAと
から成るものとした。
これらのケーブルを試験サンプルを用いて評価した。こ
の試験による評価の等級づけ点数は下記の通りとした。
0=損傷なし 1=外被に掻傷発生 2=外被突刺貫通 3=防護被覆層突刺貫通 4=光学繊維損傷 5=ケーブル切断 10本のサンプルのうち9本のケーブルにおいてその防護
被覆層(22〜32)はげっ歯動物の歯によつて突刺されな
かつた。1本のサンプルケーブルにおいては補強繊維層
が突刺されたが、その下のポリエチレン製クツシヨン層
20は損傷されなかつた。10本のサンプルの平均評価点数
は2.1であり、このケーブル構造は、今までに試験した
うちの最も優れた非金属製の防護被覆層であると評価さ
れた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による光学繊維ケーブルの一
部切開した側面図、第2図は第1図のケーブルの一部切
開した透視図、第3図は本発明の別の実施例による光学
繊維ケーブルの一部切開した側面図である。 12:強化光学繊維コア 14:光学繊維 20:有機質クツシヨン層 22、24、26、28:無機質繊維層 30:摩剥性成分を含有した外側包被層 32:耐紫外線性の最外側包被層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−32106(JP,A) 特開 昭54−41746(JP,A) 特開 昭53−141641(JP,A) 実開 昭54−103229(JP,U)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】妨鼠抵抗性非金属製光学繊維ケーブルにお
    いて、 ケーブルの軸線を画定する、少くとも1本の光学繊維か
    ら成る内部コアと、 該内部コアを包被した有機質クッション層と、 ケーブルの軸線に対して約45°以下の第1撚り角で前記
    クッション層の周りにつる巻き状に巻装された第1の樹
    脂結合した無機質繊維層と、 ケーブルの軸線に対して約45°以下の、第1撚り角とは
    反対方向の第2撚り角で第1の無機質繊維層の周りにつ
    る巻き状に巻装された第2の樹脂結合した無機質繊維層
    と、 ケーブルの軸線に対して約60°より大きく、90°より小
    さい撚り角で第2無機質繊維層の周りにつる巻き状に巻
    装された少くとも1つの追加の樹脂結合した無機質繊維
    層とから成り、前記第1、第2及び追加の無機質繊維層
    が協同して、実質的にねじれやキンクを生じない、バラ
    ンスされた樹脂結合繊維集成体を構成するようにした妨
    鼠抵抗性非金属製光学繊維ケーブル。
  2. 【請求項2】前記追加の無機質繊維層は、前記第2の無
    機質繊維層とは反対の方向の撚り角で第2の無機質繊維
    層の周りにつる巻き状に巻装された第3の無機質繊維層
    と、第3の無機質繊維層とは反対の方向の撚り角で第3
    の無機質繊維層の周りにつる巻き状に巻装された第4の
    無機質繊維層とから成るものである特許請求の範囲第1
    項に記載の妨鼠抵抗性非金属製光学繊維ケーブル。
  3. 【請求項3】前記追加の無機質繊維層の上に摩剥性材料
    製の包被層が被覆されている特許請求の範囲第1項又は
    第2項に記載の妨鼠抵抗性非金属製光学繊維ケーブル。
  4. 【請求項4】前記追加の無機質繊維層の上に耐紫外線ポ
    リマー材製の包被層が被覆されている特許請求の範囲第
    1〜3項のいずれかに記載の妨鼠抵抗性非金属製光学繊
    維ケーブル。
  5. 【請求項5】前記有機質クッション層は、約2.54mm〜約
    5.08mmの厚さを有するものである特許請求の範囲第1〜
    4項のいずれかに記載の妨鼠抵抗性非金属製光学繊維ケ
    ーブル。
  6. 【請求項6】前記第1及び第2の無機質繊維層の各々
    は、ケーブルの軸線に対して約5°〜約45°の撚り角を
    有している特許請求の範囲第1〜5項のいずれかに記載
    の妨鼠抵抗性非金属製光学繊維ケーブル。
  7. 【請求項7】前記追加の無機質繊維層の繊維の撚り角
    は、ケーブルの軸線に対して約80°〜約89°の角度であ
    る特許請求の範囲第1〜6項のいずれかに記載の妨鼠抵
    抗性非金属製光学繊維ケーブル。
  8. 【請求項8】妨鼠抵抗性非金属製光学繊維ケーブルにお
    いて、 ケーブルの軸線を画定する、少くとも1本の光学繊維か
    ら成る内部コアと、 該内部コアを包被したポリマー材材製クッション層と、 ケーブルの軸線に対して約5°〜約45°の第1撚り角で
    前記クッション層の周りにつる巻き状に巻装された第1
    の樹脂結合したガラス繊維層と、 ケーブルの軸線に対して約5°〜約45°の、第1撚り角
    とは反対方向の第2撚り角で第1のガラス繊維層の周り
    につる巻き状に巻装された第2の樹脂結合したガラス繊
    維層と、 ケーブルの軸線に対して約80〜89°の撚り角で第2ガラ
    ス繊維層の周りにつる巻き状に巻装された少くとも1つ
    の追加の樹脂結合したガラス繊維層とから成り、前記第
    1、第2及び追加のガラス繊維層が協同して、実質的に
    ねじれやキンクを生じない、バランスされた樹脂結合繊
    維集成体を構成するようにした妨鼠抵抗性非金属製光学
    繊維ケーブル。
  9. 【請求項9】前記追加のガラス繊維層の上に摩剥性材料
    を包含したポリマー材製の包被層が被覆されている特許
    請求の範囲第8項に記載の妨鼠抵抗性非金属製光学繊維
    ケーブル。
  10. 【請求項10】耐紫外線ポリマー材製の包被層が被覆さ
    れており、前記ポリマー材材製クッション層は、約2.54
    mm〜約5.08mmの厚さを有するものであり、前記第1、第
    2及び追加のガラス繊維層の各々は、それぞれのガラス
    繊維及び樹脂の合計重量を基準として約20〜約30重量%
    の樹脂を含有している特許請求の範囲第8項又は9項に
    記載の妨鼠抵抗性非金属製光学繊維ケーブル。
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