JPH07132577A - 壁紙の製造方法 - Google Patents
壁紙の製造方法Info
- Publication number
- JPH07132577A JPH07132577A JP5282328A JP28232893A JPH07132577A JP H07132577 A JPH07132577 A JP H07132577A JP 5282328 A JP5282328 A JP 5282328A JP 28232893 A JP28232893 A JP 28232893A JP H07132577 A JPH07132577 A JP H07132577A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- wallpaper
- resin layer
- vinyl chloride
- chloride resin
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Laminated Bodies (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は繊細な表現、風合いのある表現を可能
とし、意匠的に優れた壁紙を得ることができる製造方法
を提供するものである。 【構成】原紙１０の片面に塩化ビニル樹脂層１１と、該
塩化ビニル樹脂層に彫刻エンボス版により凹凸模様を形
成し、この表面に絵柄層１２と発泡ペースト層１３を印
刷により形成し、加熱して、該発泡ペースト層を発泡さ
せる壁紙の製造方法において、前記塩化ビニル樹脂層上
に、版の深さが１００μｍ〜２００μｍの範囲のエッチ
ングエンボス版により凹凸模様Ｅを形成したことを特徴
とする壁紙１０ａの製造方法である。
とし、意匠的に優れた壁紙を得ることができる製造方法
を提供するものである。 【構成】原紙１０の片面に塩化ビニル樹脂層１１と、該
塩化ビニル樹脂層に彫刻エンボス版により凹凸模様を形
成し、この表面に絵柄層１２と発泡ペースト層１３を印
刷により形成し、加熱して、該発泡ペースト層を発泡さ
せる壁紙の製造方法において、前記塩化ビニル樹脂層上
に、版の深さが１００μｍ〜２００μｍの範囲のエッチ
ングエンボス版により凹凸模様Ｅを形成したことを特徴
とする壁紙１０ａの製造方法である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅、ホテル、公共施
設など、広範囲に渡り用いられる内装用の壁紙の製造方
法に関するものである。
設など、広範囲に渡り用いられる内装用の壁紙の製造方
法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば図２に示すような、原紙２
０に塩化ビニル樹脂２１をコーティングし、乾燥後、柄
層２２、発泡ペースト層２３を印刷により形成し、加熱
して、発泡ペースト層を発泡させた壁紙２０ａが一般的
であった。この壁紙の製造方法における印刷において、
スクリーン印刷法又はグラビア印刷法を用いることで、
発泡ペーストを厚く盛ることができ、ボリューム感のあ
る凹凸模様の表現が可能であった。また、この原紙上の
塩化ビニル樹脂層に、彫刻エンボス版による凹凸模様を
形成し、一層のボリューム感、凹凸感をだした壁紙とし
ていた。
０に塩化ビニル樹脂２１をコーティングし、乾燥後、柄
層２２、発泡ペースト層２３を印刷により形成し、加熱
して、発泡ペースト層を発泡させた壁紙２０ａが一般的
であった。この壁紙の製造方法における印刷において、
スクリーン印刷法又はグラビア印刷法を用いることで、
発泡ペーストを厚く盛ることができ、ボリューム感のあ
る凹凸模様の表現が可能であった。また、この原紙上の
塩化ビニル樹脂層に、彫刻エンボス版による凹凸模様を
形成し、一層のボリューム感、凹凸感をだした壁紙とし
ていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
壁紙においては、特に布地のような柔らかさ、きめ細か
さなどの表現をする場合に、発泡ペーストによる発泡加
工だけでは繊細で、鋭角な立体感のある凹凸模様が得ら
れなかった。
壁紙においては、特に布地のような柔らかさ、きめ細か
さなどの表現をする場合に、発泡ペーストによる発泡加
工だけでは繊細で、鋭角な立体感のある凹凸模様が得ら
れなかった。
【０００４】また、彫刻エンボス版を用いての凹凸模様
は、この凹凸模様の形成後の印刷工程において、印刷イ
ンキの着肉不良、発泡ペーストの流れ込みなどの不安定
要素が多く、当初予定の凹凸模様が得られずに問題であ
った。
は、この凹凸模様の形成後の印刷工程において、印刷イ
ンキの着肉不良、発泡ペーストの流れ込みなどの不安定
要素が多く、当初予定の凹凸模様が得られずに問題であ
った。
【０００５】そこで本発明は、上記の問題を解決すると
共に、繊細な表現、風合いのある表現を可能とし、意匠
的に優れた壁紙を得ることができる製造方法を提供する
ものである。
共に、繊細な表現、風合いのある表現を可能とし、意匠
的に優れた壁紙を得ることができる製造方法を提供する
ものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに本発明は、原紙１０の片面に塩化ビニル樹脂層１１
と、該塩化ビニル樹脂層に彫刻エンボス版により凹凸模
様をを形成し、この表面に絵柄層１２と発泡ペースト層
１３を印刷により形成し、加熱して、この発泡ペースト
層を発泡させる壁紙の製造方法において、前記塩化ビニ
ル樹脂層の凹凸模様を、エッチングエンボス版により形
成したことを特徴とする壁紙１０ａの製造方法である。
めに本発明は、原紙１０の片面に塩化ビニル樹脂層１１
と、該塩化ビニル樹脂層に彫刻エンボス版により凹凸模
様をを形成し、この表面に絵柄層１２と発泡ペースト層
１３を印刷により形成し、加熱して、この発泡ペースト
層を発泡させる壁紙の製造方法において、前記塩化ビニ
ル樹脂層の凹凸模様を、エッチングエンボス版により形
成したことを特徴とする壁紙１０ａの製造方法である。
【０００７】また、前記エッチングエンボス版の深さ
が、１００μｍ〜２００μｍの範囲でエッチングされて
いることを特徴とするものである。
が、１００μｍ〜２００μｍの範囲でエッチングされて
いることを特徴とするものである。
【０００８】
【作用】本発明の壁紙の製造方法は、原紙１０の片面に
形成した塩化ビニル樹脂層１１に、版の深さが１００μ
ｍ〜２００μｍ範囲のエッチングエンボス版で凹凸模様
Ｅを形成することにより、繊細で鋭角な表現ができると
ともに、柄層１２形成のための印刷インキの着肉不良や
発泡ペースト１３の流れ込みが起こらないので、意匠性
に優れた壁紙１０ａとなる。
形成した塩化ビニル樹脂層１１に、版の深さが１００μ
ｍ〜２００μｍ範囲のエッチングエンボス版で凹凸模様
Ｅを形成することにより、繊細で鋭角な表現ができると
ともに、柄層１２形成のための印刷インキの着肉不良や
発泡ペースト１３の流れ込みが起こらないので、意匠性
に優れた壁紙１０ａとなる。
【０００９】
【実施例】本発明を図に基づき詳細に説明する。図１
は、本発明における製造方法で得られた壁紙の一例を示
す側面図である。
は、本発明における製造方法で得られた壁紙の一例を示
す側面図である。
【００１０】図１に示すように、原紙１０は坪量８０ｇ
／ｍ2 〜１００ｇ／ｍ2 の壁紙専用の裏打紙を用いて、
この片面に塩化ビニル樹脂ペーストをコーティングした
ものである。一般的な塩化ビニル樹脂ペーストの処方と
しては、塩化ビニル樹脂、可塑剤、安定剤、充填剤（例
えば、炭酸カルシューム）、着色剤（例えば、白）を加
えたものである。また、この塩化ビニル樹脂層１１は凹
凸模様を形成するために、最低の厚さは０．１１ｍｍ〜
０．１５ｍｍが必要である。更に、塩化ビニル樹脂ペー
ストをコーティングする場合の適性粘度は、６０００ｃ
ｐｓ前後であり、このため粘度調整には塩化ビニル樹脂
を侵さないような希釈剤を使用することが必要である。
／ｍ2 〜１００ｇ／ｍ2 の壁紙専用の裏打紙を用いて、
この片面に塩化ビニル樹脂ペーストをコーティングした
ものである。一般的な塩化ビニル樹脂ペーストの処方と
しては、塩化ビニル樹脂、可塑剤、安定剤、充填剤（例
えば、炭酸カルシューム）、着色剤（例えば、白）を加
えたものである。また、この塩化ビニル樹脂層１１は凹
凸模様を形成するために、最低の厚さは０．１１ｍｍ〜
０．１５ｍｍが必要である。更に、塩化ビニル樹脂ペー
ストをコーティングする場合の適性粘度は、６０００ｃ
ｐｓ前後であり、このため粘度調整には塩化ビニル樹脂
を侵さないような希釈剤を使用することが必要である。
【００１１】次いで、塩化ビニル樹脂層１１にエッチン
グエンボス版で凹凸模様Ｅを形成する。このエッチング
エンボス版の深さ（版表面からエッチングされた最底部
まで）は、１００μｍ〜２００μｍの範囲にエッチング
されたもので、好ましくは１００μｍ〜１５０μｍの範
囲の版の深さが望ましい。
グエンボス版で凹凸模様Ｅを形成する。このエッチング
エンボス版の深さ（版表面からエッチングされた最底部
まで）は、１００μｍ〜２００μｍの範囲にエッチング
されたもので、好ましくは１００μｍ〜１５０μｍの範
囲の版の深さが望ましい。
【００１２】このエッチングエンボス版で凹凸模様Ｅを
形成した塩化ビニル樹脂層上に、グラビア印刷により絵
柄層１２を形成し、同様にグラビア印刷により発泡ペー
スト層１３を形成した後に、加熱して、発泡ペースト層
を発泡させる壁紙の製造方法である。
形成した塩化ビニル樹脂層上に、グラビア印刷により絵
柄層１２を形成し、同様にグラビア印刷により発泡ペー
スト層１３を形成した後に、加熱して、発泡ペースト層
を発泡させる壁紙の製造方法である。
【００１３】この発泡ペースト層１３を加熱して発泡さ
せた場合の高低差（発泡による最頂部と塩化ビニル樹脂
層の表面迄の高さ）は、好ましくは１５０μｍ以上にな
るように発泡剤の調整を行う。またこの発泡ペースト
は、１３０℃程度で発泡する発泡剤を使用することによ
り、加熱、発泡の際に、凹凸模様のシボ戻りが発生しな
い。
せた場合の高低差（発泡による最頂部と塩化ビニル樹脂
層の表面迄の高さ）は、好ましくは１５０μｍ以上にな
るように発泡剤の調整を行う。またこの発泡ペースト
は、１３０℃程度で発泡する発泡剤を使用することによ
り、加熱、発泡の際に、凹凸模様のシボ戻りが発生しな
い。
【００１４】
【発明の効果】本発明の壁紙の製造方法によると、エッ
チングエンボス版による凹凸模様と、発泡ペーストを加
熱、発泡させた凹凸模様の高低差により、調和された模
様が形成され、軟らかで、繊細で鋭角な表現ができる壁
紙が得られる。また、エッチングエンボス版の深さを限
定した一つの凹凸模様の表現においても、印刷される絵
柄や発泡インキによって各種の柄の表現が可能となると
共に、彫刻エンボス版に比較し製造コストが安価であ
る。
チングエンボス版による凹凸模様と、発泡ペーストを加
熱、発泡させた凹凸模様の高低差により、調和された模
様が形成され、軟らかで、繊細で鋭角な表現ができる壁
紙が得られる。また、エッチングエンボス版の深さを限
定した一つの凹凸模様の表現においても、印刷される絵
柄や発泡インキによって各種の柄の表現が可能となると
共に、彫刻エンボス版に比較し製造コストが安価であ
る。
【図１】本発明における壁紙の製造方法で得られた壁紙
の一例を示す側面図である。
の一例を示す側面図である。
【図２】従来の壁紙の一例を示す側面図である。
１０，２０…原紙 １１，２１…塩化ビニル樹脂層 １２，２２…絵柄層 １３，２３…発泡ペーストによる凹凸模様 １０ａ，２０ａ…壁紙
Claims (2)
- 【請求項１】原紙の片面に塩化ビニル樹脂層と、該塩化
ビニル樹脂層に彫刻エンボス版により凹凸模様を形成
し、この表面に絵柄層と発泡ペースト層を印刷により形
成し、加熱して、該発泡ペースト層を発泡させる壁紙の
製造方法において、前記塩化ビニル樹脂層上の凹凸模様
を、エッチングエンボス版により形成したことを特徴と
する壁紙の製造方法。 - 【請求項２】前記エッチングエンボス版の深さが、１０
０μｍ〜２００μｍの範囲でエッチングされていること
を特徴とする請求項１に記載の壁紙の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5282328A JPH07132577A (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 壁紙の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5282328A JPH07132577A (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 壁紙の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07132577A true JPH07132577A (ja) | 1995-05-23 |
Family
ID=17650989
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5282328A Pending JPH07132577A (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 壁紙の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07132577A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11930811B2 (en) | 2013-07-12 | 2024-03-19 | Lonseal Corporation | Antiviral vinyl-chloride resin composition, antiviral sheet of vinyl-chloride resin, process for producing the same, interior decorative sheet, process for producing interior decorative sheet, interior decorative sheet of poly (vinyl chloride) resin, antiviral wallpaper, and process for producing antiviral wallpaper |
-
1993
- 1993-11-11 JP JP5282328A patent/JPH07132577A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11930811B2 (en) | 2013-07-12 | 2024-03-19 | Lonseal Corporation | Antiviral vinyl-chloride resin composition, antiviral sheet of vinyl-chloride resin, process for producing the same, interior decorative sheet, process for producing interior decorative sheet, interior decorative sheet of poly (vinyl chloride) resin, antiviral wallpaper, and process for producing antiviral wallpaper |
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