JPH07132425A - 多軸締め付け装置の締付異常検出方法及び装置 - Google Patents

多軸締め付け装置の締付異常検出方法及び装置

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JPH07132425A
JPH07132425A JP27830993A JP27830993A JPH07132425A JP H07132425 A JPH07132425 A JP H07132425A JP 27830993 A JP27830993 A JP 27830993A JP 27830993 A JP27830993 A JP 27830993A JP H07132425 A JPH07132425 A JP H07132425A
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tightening
axis
time
bolt
torque
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Koji Shirasaka
光二 白坂
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多軸締め付け装置による本締付の異常を検出
することを可能とする。 【構成】 着座トルク締付工程の後、最終締付トルクT
cまでボルトを締め付ける本締付工程に入り、全軸A,
B,Cのうちいずれかの軸Aが最初に本締付工程を終了
してから全軸A,B,Cが本締付工程を完了するまでの
正常時の時間t2を予め設定し、その設定時間t2内に
本締付工程の完了しない軸Cを異常軸として検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボルトのような締結側
ネジ部材をナットのような被締結側ネジ部材に締結する
多軸締め付け装置における締め付け状態の異常を検出す
る方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、自動車等の車両の製造に
は、組み立てラインの各種作業に自動化が大幅に採用さ
れており、車体に足回り部品を組み付けるラインにおい
ても、多軸締め付け装置(多軸ナットランナー)により
ボルトやナットの締付けを行って、これら足回り部品を
自動的に組み付けている。
【0003】この場合、通常車体側に取り付けられてい
るナットに対するボルトの正常且つ効率的な締結を目的
として、まずボルトの先端がナットに確実に噛み込まれ
るように、締め付け開始当初は低速でボルトを回転さ
せ、一旦噛み込みが生じたならば高速回転させて短時間
にボルトを着座させる。即ち、図4に示すように、締め
付け開始から上記噛み込み状態が生じる点aまではボル
トを低速回転(S1 )させ、噛み込み状態が乗じたなら
ば増速して、ボルトをb点から着座時点cまで一定速度
で高速回転(Ss )させ、次に着座が得られるに伴な
い、一旦ボルトの回転を停止した後、d点からe点にか
けて低速回転させ、最終締め付け(増す締め)を行なわ
せている。
【0004】通常、この回転速度制御における噛み込み
検出並びに着座検出は、締め付けトルクを検出し、図
4,図5に示すように設定された締め付けサイクル時間
ts内で、締め付けトルクTが、それぞれ噛み込みトル
クT1 、着座トルクTsに到達することを検出すること
で行っている。
【0005】一方、締め付け装置にボルトが装填されて
いなかったり、ナットが車体に固着されていない状態で
締め付けがなされると、締め付け装置の空回りが発生す
る。かかる異常の検出方法としては、図5に示すよう
に、正常な締付状態ではボルトがナットに着座するであ
ろう着座時間TD を設定して、この設定着座時間TD ま
でに着座トルクTS が得られない場合に「空回り」発生
と判断し、締付サイクル時間ts終了まで待つことな
く、空回りの発生を検出することが知られている(特開
平4−129627号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多軸ナ
ットランナーの場合、そのうちの1軸又は複数軸につい
て、ソケットの噛み合い異常を起こしたり、制御装置の
設定値ミス等によって降伏点まで締め付けてしまうとい
ったトラブルを起こす場合がある。即ち、従来はかかる
異常検出を行っていないため、1軸以上が座屈したりね
じ切り状態となる不都合を生じることがあった。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、多軸締め付け装置による本締付の異常を検出する方
法及び装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の締付異常検出方法は、複数のボルトを同時
に締め付ける多軸締め付け装置を用い、まず着座トルク
までボルトを締め付ける第1締付工程(着座トルク締付
工程)を行い、その後最終締付トルクまでボルトを締め
付ける第2締付工程(本締付工程)を行うに際し、第2
締付工程の開始から正常な締付状態では全軸が最終締付
トルクに達すべき予測時間を予め設定し、その設定時間
内に第2締付工程の完了しない軸を異常軸として検出す
るものである(請求項1)。
【0009】また、本発明の締付異常検出方法の他の形
態は、複数のボルトを同時に締め付ける多軸締め付け装
置を用い、まず着座トルクまでボルトを締め付ける第1
締付工程を行い、その後最終締付トルクまでボルトを締
め付ける第2締付工程を行うに際し、いずれかの軸が最
初に第2締付工程を終了してから全軸が第2締付工程を
完了するまでの正常時の時間を予め設定し、その設定時
間内に第2締付工程の完了しない軸を異常軸として検出
するものである(請求項2)。
【0010】本発明の締付異常検出方法の更に他の形態
は、複数のボルトを同時に締め付ける多軸締め付け装置
を用い、まず着座トルクまでボルトを締め付ける第1締
付工程を行い、その後最終締付トルクまでボルトを締め
付ける第2締付工程を行うに際し、第2締付工程の開始
から全軸の締め付け装置の締付タイムを計時し、最初に
第2締付工程が完了したものの締付タイムに全軸が第2
締付工程を完了する許容時間を加えた時間と比較して、
依然第2締付工程の完了しない軸を異常軸として検出す
るものである(請求項3)。
【0011】また、本発明の締付異常検出装置は、着座
トルクまでボルトを締め付ける第1締付工程と、その後
最終締付トルクまでボルトを締め付ける第2締付工程と
を行う多軸締め付け装置において、各軸の締付装置に最
終締付トルクが得られていないことに応答可能な異常検
出回路を設けると共に、最初に第2締付工程を完了した
軸が発生した時点より所定の時間内だけ上記全ての異常
検出回路の応答動作を許すタイマーを設けた構成のもの
である(請求項4)。
【0012】
【作用】請求項1では、最終締付トルクまでボルトを締
め付ける第2締付工程(本締付工程)の開始(d2)か
ら、正常な締付状態では全軸が最終締付トルク(Tc)
に達すべき予測時点(f)までの時間を、異常検出用の
タイマー監視時間(t3)として予め設定し、その設定
時間内に第2締付工程の完了しない軸を異常軸として検
出する。
【0013】請求項2では、いずれかの軸が最初に第2
締付工程(本締付工程)を終了してから全軸が第2締付
工程を完了するまでの正常時の時間、つまり許容時間
(t2)を予め設定し、その設定時間内に第2締付工程
の完了しない軸を異常軸として検出する。この請求項2
の方法においては、第2締付工程において、いずれか最
初に第2締付工程を終了した軸があった場合、その時点
から正常時に全軸が第2締付工程を完了するまでの予定
時間(t2)の計時をスタートする。
【0014】請求項3では、第2締付工程の開始(d
2)から各軸の締付タイムを計測し、最初に第2締付工
程が完了したものの締付タイムに全軸が第2締付工程を
完了する許容時間(t2)を加えた時間(本締付タイム
+t2)と比較して、依然第2締付工程の完了しない軸
を異常軸として検出する。
【0015】上記請求項1〜3のいずれの方法において
も、その設定時間(t3,t2,本締付タイム+t2)
内に最終締付トルク(Tc)が得られず第2締付工程の
完了しない軸については、ソケット噛め合い異常,降伏
点まで締め付けた等の異常が発生したためであると判断
することができる。
【0016】請求項4の装置においては、各軸の締付装
置毎に異常検出回路を有し、これらの異常検出回路の応
答動作はタイマーにより許可される。このタイマーは、
最初に第2締付工程を完了した軸が発生した時点(e
1)でセットされ、該時点より所定の時間(t2)が経
過した時点、例えば2秒が経過した時点でタイムアップ
する。このとき、各軸の締付装置における異常検出回路
はその応答動作を許され、最終締付トルクが得られてい
ない軸についての異常検出回路については、その応答動
作をする。従って、1軸以上が座屈したりねじ切り状態
となる場合、対応する軸の異常が検出される。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。図3は、ワーク1(例えば自動車における床パネ
ル)に溶接2によって固着されているナット3に対し
て、軸部5aにワッシャ6を嵌めたボルト5を、ワーク
1に開設されているボルト通し穴4に下から通して締結
する場合の実施例を示す。
【0018】この締結のため、モータ7の回転力によっ
て回転されるボルトホルダ8を有したボルト締め付け装
置9がボルトの本数分(ここでは3台)設けられ、全体
として多軸ボルト締め付け装置を構成している。
【0019】この3軸の各ボルト締め付け装置9におい
ては、ボルトホルダ8の頂部に六角穴によるボルト嵌着
部8aが形成され、上記の締結に先だって該ボルト嵌着
部8aにボルト5がそのボルト頭部5bを嵌合させた倒
立姿勢で装填される。このボルトホルダ8に対するボル
ト5の装填は、ボルト締め付け装置9が上記ワーク1に
対して下降している状態で、図示しない自動装填手段に
よって行なわれる。
【0020】また、ボルト締め付け装置9はロボット装
置に取り付けられて、昇降並びに旋回等の所定の運動が
行なえるようになされている。
【0021】更に、ボルト締め付け装置9は、ボルトホ
ルダ8を回転自在に保持する固定部材10に、ボルト締
め時の締め付けトルクTを検出するトルクセンサ11が
取り付けられ、該トルクセンサ11によって検出した締
め付けトルクTがコントローラ12に入力されるように
構成されている。
【0022】このコントローラ12ではトルクセンサ1
1で検出される締め付けトルクTを用いてモータ7に対
して図4に示す回転速度制御を施す。即ち、モータ7を
低速回転させてボルト5をナットネジ3にねじ込み、ボ
ルト5の最初のネジ山が1山、ナット3に噛み込まれた
時点(図4のa点。以下、噛み込み時点と称す)から回
転速度を上げ、ワッシャ6がワーク1に着座するまでの
間(図4のb点からc点までの間)一定の速度で高速回
転させ、次にワッシャ6が着座した時点cで一旦モータ
7を停止させた後、再びd点からe点までの短時間、低
速回転による最終締め付け(増す締め)を施す。
【0023】正確には、ボルトは、図1のd1時点で着
座が得られたことで一旦回転を停止され、その後、d2
時点より本締付(増す締め)が行われる。e1は多軸締
付け装置が取り扱っている3本のボルトのうち、いずれ
かが、所定の最終締付トルクTcに達した時点を示す。
【0024】図1中、t2は最終締付けが正常であった
かどうかを判断する異常検出用のタイマー監視時間であ
る。このタイマー監視時間t2は、上記いずれか最初の
軸(図中A)が最終締付トルクTcに達した時点e1か
ら、3軸全てがこの最終締付トルクTcに達すべき予測
時点fまでの時間間隔として定められる。これは、正常
時において全軸が第2締付工程たる本締付工程を完了す
るばらつき時間の最大値、つまり許容時間であり、例え
ば2秒に設定される。従って、この2秒のタイマー監視
時間t2内に最終締付トルクTcに至った締付け装置の
軸(図中B)については締付正常軸と判断され、また最
終締付トルクTcに至らない締付け装置の軸(図中C)
については締付異常軸であると判断される。ここで、ボ
ルトの噛み込み時点a点や着座した時点cをタイマー監
視時間t2の開始基準としていないのは、これらの時点
a,cは3軸について時間的に不揃いが生じるためであ
る。
【0025】図3のコントローラ12中に示してあるタ
イマー13は、上記異常検出用のタイマーであり、この
タイマは上記3軸全てが着座した後、いずれか最初の軸
(図中A)が最終締付トルクTcに達した時点e1で計
時を開始し、所定のタイマ時間2秒を経過した時点でタ
イムアップする。コントローラ12は、この時点におい
てまだ最終締付トルクTcに至らない締付け装置の軸
(締付異常軸C)があるときは、その軸についての表示
器14を点灯させて、その旨を報知する。
【0026】図2に具体的な異常検出装置を示す。
【0027】この異常検出装置は、各軸の締付装置“N
o.1”,“No.2”,“No.3”…に、当該軸に
最終締付トルクが得られていないことに応答可能な異常
検出回路31,32,33…が設けてあり、最初に第2
締付工程を完了した軸が発生した時点より所定のタイマ
時間内だけ、上記タイマー13が、全ての異常検出回路
31,32,33…の応答動作を許すことにより、異常
を検出するようになっている。
【0028】詳述するに、4番地の“BUSY ONタ
イマー”TMR51は、多軸締付け装置が作動している
間ONする常開接点“N/R BUSY”を通して通電
される多軸締付装置作動タイマーである。1番地〜3番
地の“No.1軸切”“No.2軸切”“No.3軸
切”と記されている常閉接点は、第1締付工程たる着座
トルク締付工程に在る間は作動(OFF)状態にあり、
着座した時点cで非作動(ON)状態に戻る接点であ
る。これらと1対1で直列に接続されて直列回路21,
22,23を構成している常開接点“No.1OK”
“No.2OK”“No.3OK”は、第2締付工程
(本締付工程)において、本締付完了の最終締付トルク
Tcが得られた時点(図1のe1等)でONされる接点
である。
【0029】異常検出タイマー回路は、上記直列回路2
1,22,23の並列回路に、上記多軸締付装置作動タ
イマーTMR51の常開接点T51と、上記異常検出用
のタイマー13(TMR50)とを直列接続した直並列
回路により構成されている。従って、前提として第1の
着座トルク締付工程が終了し、つまり“No.1軸切”
“No.2軸切”“No.3軸切”の各常閉接点がON
している状態で、第2締付工程たる本締付工程に入り、
3軸のうちのいずれか1つが本締付を完了すると、対応
する常開接点“No.1OK”“No.2OK”“N
o.3OK”のうちの1つがONする。例えば、軸Aの
接点“No.1OK”が最初にONしたとすると、直列
回路21が導通する。このとき多軸締付装置作動タイマ
ーTMR51の常開接点T51は既にONしているの
で、異常検出用のタイマー13(TMR50)が通電さ
れ、該タイマーにより2秒の監視時間の計時が開始され
る。
【0030】上記2秒が経過してタイマー13がタイム
アップすると、5番地の異常検出タイマー接点T50が
ONし、これに直列に接続された“手直しOK”“スタ
ート”“異常リセット”の各常閉接点を通してチェック
用リレーR0が通電され、接点T50に並列に接続され
た6番地の接点R0がONして自己保持される。
【0031】この瞬間に、3軸全てについて本締付完了
の最終締付トルクTcが得られているかどうかが一斉に
チェックされる。
【0032】即ち、7番地、9番地、11番地の各異常
検出回路31,32,33において、チェック用リレー
の接点R0が一斉にONされ、これと直列接続されてい
る常閉接点“No.1OK”“No.2OK”“No.
3OK”がONしていれば、つまり本締付完了の最終締
付トルクTcが得られていなければ、“手直しOK”
“スタート”“異常リセット”の各常閉接点を通して、
異常報知リレーR1,R2,R3が通電され、8番地,
10番地,12番地の接点R1,R2,R3により自己
保持される。
【0033】図1の3軸A,B,Cの場合、時刻fに至
っても締付完了の最終締付トルクTcが得られているの
は軸A及び軸Bだけであり、これに対応する“No.1
OK”“No.2OK”は出ているが、軸Cに対応する
“No.3OK”は出ていない状態となる。よって、番
地7の接点“No.1OK”及び番地9の“No.2O
K”はOFFするが、番地11の接点“No.3OK”
はONしたままとなる。この結果、異常検出回路31,
32の異常報知リレーR1,R2は作動せず、異常検出
回路33の異常報知リレーR3だけが作動して自己保持
され、軸Cの本締付が異常であることを示す。
【0034】なお、この異常検出状態は、“手直しO
K”“スタート”“異常リセット”によって、対応する
いずれかの常閉接点がOFFされた時点で解消され、次
回の締付異常検出のために供される。
【0035】上記実施例では、最終締付けが正常であっ
たかどうかを判断する異常検出用のタイマー監視時間の
計時を、いずれか最初の軸(図1中のA)が最終締付ト
ルクTcに達した時点e1から開始し、3軸全てがこの
最終締付トルクTcに達すべき予測時点fまでの時間間
隔t2として定めた。しかし、異常検出用のタイマー監
視時間の基準となる計時開始点は、第2締付工程(本締
付工程)の開始点に定めることができ、これによっても
上記と同じ異常検出についての作用効果を得ることがで
きる。
【0036】即ち、図1において、本締付工程の開始点
d2より、正常時において3軸全てが最終締付トルクT
cに達すべき予測時点fまでの時間間隔t3を、異常検
出用のタイマー監視時間として設定しておく。そして、
タイマー13により、本締付工程の開始点d2より異常
検出用のタイマー監視時間t3の計時を開始することに
より、タイマー13がタイムアップする予測時点fより
前の時点で最終締付トルクTcに至った締付け装置の軸
(図1中のA,B)については締付正常軸と判断し、ま
た予測時点fに至っても最終締付トルクTcが得られな
い締付け装置の軸(図1中のC)については締付異常軸
であると判断することができる。
【0037】或いはまた、第2締付工程の開始から全軸
の締め付け装置の締付タイムを計時し、最初に第2締付
工程が完了したものの締付タイムに全軸が第2締付工程
を完了する許容時間t2を加えた時間と比較して、依然
第2締付工程の完了しない軸を異常軸として検出するこ
ともできる。
【0038】また、上記図2の実施例では、リレーによ
るシーケンス回路により異常検出装置を構成したがコン
ピュータを用いソフト的に構成することもできる。
【0039】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果が得られる。
【0040】1)請求項1の方法によれば、最終締付ト
ルクまでボルトを締め付ける第2締付工程(本締付工
程)において、第2締付工程の開始から、正常な締付状
態で全軸が最終締付トルクに達すべき予測時間(t3)
に、第2締付工程の完了しない軸については、ソケット
噛め合い異常,降伏点まで締め付けた等の異常が発生し
たためであるとして、その異常を検出することができ
る。
【0041】2)請求項2の方法によれば、第2締付工
程において、最初のものが締め付けを終わった時点から
所定時間(t2)以上かかるものは、ソケット噛め合い
異常,降伏点まで締め付けた等の異常が発生したためで
あとして、その異常を検出することができる。
【0042】3)請求項3の方法によれば、第2締付工
程の開始から各軸の締付タイムを計測し、最初に第2締
付工程が完了したものの締付タイムに全軸が第2締付工
程を完了する許容時間を加えた時間(本締付タイム+t
2)と比較して、依然第2締付工程の完了しない軸につ
いては、ソケット噛め合い異常,降伏点まで締め付けた
等の異常が発生したためであるとして、その異常を検出
することができる。
【0043】4)請求項4の装置によれば、各軸の締付
装置毎に異常検出回路を有し、これらの異常検出回路の
応答動作は、タイマーにより、最初に第2締付工程を完
了した軸が発生した時点より所定時間(t2)の経過が
計測された時点で、その応答動作を許され、各軸につい
て最終締付トルクが得られているか否かにの応答がなさ
れるため、各軸毎に座屈,ねじ切り状態等の異常を検出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法における異常検出タイマー監視時
間の設定と最終締付トルクとの関係を示す図である。
【図2】本発明の装置の一実施例における異常検出装置
を示した図である。
【図3】本発明の装置の一実施例における異常検出装置
を1軸について示した図である。
【図4】締付けの正常な回転速度制御状態を示す図であ
る。
【図5】従来の空回り検出動作の説明に供する図であ
る。
【符号の説明】
1 ワーク 2 溶接 3 ナット 4 ボルト通し穴 5a 軸部 5b ボルト頭部 6 ワッシャ 7 モータ 8 ボルトホルダ 8a ボルト嵌着部 9 ボルト締め付け装置 10 固定部材 11 トルクセンサ 12 コントローラ 13 タイマー 14 表示器 21,22,23 直列回路 31,32,33 異常検出回路 A,B 締付正常軸 C 締付異常軸 d2 本締付工程の開始点 e1 最初に第2締付工程を完了した軸が発生した時点 f 全軸が最終締付トルクTcに達すべき予測時点 t2,t3 異常検出用のタイマー監視時間 Tc 最終締付トルク TMR51 多軸締付装置作動タイマー R1,R2,R3 異常報知リレー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のボルトを同時に締め付ける多軸締
    め付け装置を用い、まず着座トルクまでボルトを締め付
    ける第1締付工程を行い、その後最終締付トルクまでボ
    ルトを締め付ける第2締付工程を行うに際し、第2締付
    工程の開始から正常な締付状態では全軸が最終締付トル
    クに達すべき予測時間を予め設定し、その設定時間内に
    第2締付工程の完了しない軸を異常軸として検出するこ
    とを特徴とする多軸締め付け装置の締付異常検出方法。
  2. 【請求項2】 複数のボルトを同時に締め付ける多軸締
    め付け装置を用い、まず着座トルクまでボルトを締め付
    ける第1締付工程を行い、その後最終締付トルクまでボ
    ルトを締め付ける第2締付工程を行うに際し、いずれか
    の軸が最初に第2締付工程を終了してから全軸が第2締
    付工程を完了するまでの正常時の時間を予め設定し、そ
    の設定時間内に第2締付工程の完了しない軸を異常軸と
    して検出することを特徴とする多軸締め付け装置の締付
    異常検出方法。
  3. 【請求項3】 複数のボルトを同時に締め付ける多軸締
    め付け装置を用い、まず着座トルクまでボルトを締め付
    ける第1締付工程を行い、その後最終締付トルクまでボ
    ルトを締め付ける第2締付工程を行うに際し、第2締付
    工程の開始から全軸の締め付け装置の締付タイムを計時
    し、最初に第2締付工程が完了したものの締付タイムに
    全軸が第2締付工程を完了する許容時間を加えた時間と
    比較して、依然第2締付工程の完了しない軸を異常軸と
    して検出することを特徴とする多軸締め付け装置の締付
    異常検出方法。
  4. 【請求項4】 着座トルクまでボルトを締め付ける第1
    締付工程と、その後最終締付トルクまでボルトを締め付
    ける第2締付工程とを行う多軸締め付け装置において、
    各軸の締付装置に最終締付トルクが得られていないこと
    に応答可能な異常検出回路を設けると共に、最初に第2
    締付工程を完了した軸が発生した時点より所定の時間内
    だけ上記全ての異常検出回路の応答動作を許すタイマー
    を設けたことを特徴とする多軸締め付け装置の締付異常
    検出装置。
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JP (1) JPH07132425A (ja)

Cited By (3)

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