JPH07132251A

JPH07132251A - 液体均等配分噴霧方法及び装置

Info

Publication number: JPH07132251A
Application number: JP31574893A
Authority: JP
Inventors: Keiji Bando; 敬二板東
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-11-09
Filing date: 1993-11-09
Publication date: 1995-05-23

Abstract

(57)【要約】【目的】単位面積当りの噴霧量のペース配分を、薬液噴
霧中の作業者に知らせ、薬液噴霧の量を適正にして、噴
霧過多による薬害や、噴霧不足による薬剤の効果不足を
防ぐ均等配分噴霧方法及び装置を提供することにある。【構成】（イ）液槽１の内部に液量を検出するセンサー
２からの電気信号を制御回路３に送り、該制御回路３で
任意段階の電気信号を動力噴霧機４の吐出側に設けた電
動バルブ５に送り、液槽１の液量に応じて、噴霧ソズル
８で任意回数及び任意時間噴霧量を断続させて、作業者
に噴霧量のペース配分を知らせる均等配分噴霧方法であ
る。（ロ）液槽１の内部に液量を検出するセンサー２
と、該センサー２からの電気信号を制御する制御回路３
と、液槽１の液体を噴霧する動力噴霧機４の吐出量を、
制御回路３からの電気信号で制御される電動バルブ５か
らなる液体均等配分噴霧装置である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、花壇、圃場及びゴルフ
場で使用する灌水、及び液体殺虫剤、液体除草剤等を均
等に配分し噴霧する方法及び装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、液体殺虫剤、液体除草剤等の散布
作業を行う場合、作業者は薬剤を水で希釈して液体タン
クに入れ、この液剤を動力噴霧機でホース巻取機に送
り、ホースを伸ばしながらノズル（吹き口）より野菜、
果樹、芝生に散布していた。そして、作業者はホース巻
取機からホースを伸ばしながら、必要と思われる量を作
業者の目測又は、勘により散布作業を続けていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】通常、薬剤（殺虫剤、
除草剤）は、規定の水量で希釈して、例えば１アールに
つき５０りツ卜ルの様に、表示されている。

【０００４】しかし、動力噴霧機で薬剤を噴霧する場合
は、花壇、圃場の広い（１アール以上）面積で使用する
ので、均等に噴霧することができない為に、薬液噴霧過
多により、残留薬剤により薬害が発生する恐れがあり、
また反対に噴霧過少により、薬剤の効果がなくなる欠点
があった。何故なら、動力噴霧機からの距離が、１０ｍ
〜１００ｍ程度が主に作業範囲なので、薬液の入った薬
槽側面の液量目盛りを確認しながら、噴霧作業を進める
ことはできないからである。

【０００５】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、単位面積当りの噴霧量のペース配分を、薬液噴
霧中の作業者に知らせ、薬液噴霧の量を適正にして、噴
霧過多による薬害や、噴霧不足による薬剤の効果不足を
防ぐ均等配分噴霧方法及び装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の発明者は、道路
沿いの農地で薬液を、動力噴霧機で薬液を噴霧中に、道
路を通行する車両が、巻取機（６）から出ているホース
（７）を踏みながら走行した時に、噴霧ノズル（８）か
ら噴出される薬液が断続した。この出来事がヒントとな
り、次の様に考えた、液槽内に水位センサーを設けて、
設定レベル度に、噴霧ノズル（８）からの噴出量を断続
すると、液槽内の液量を作業者に知らせることができ上
記欠点を解消できるはずだと考えた。そして、試作と実
験を重ねた結果、本発明を完成させることができた。

【０００７】本発明に係る均等配分噴霧方法及び装置
は、前記の課題を解決したものであって、次のような方
法と装置である。液槽（１）の内部に液量を検出するセ
ンサー（２）からの電気信号を制御回路（３）に送り、
該制御回路（３）で任意段階の電気信号を動力噴霧機
（４）の吐出側に設けた電動バルブ（５）に送り、液槽
（１）の液量に応じて、噴霧ノズル（８）で任意回数で
任意時間噴霧量を断続させて、作業者に噴霧量のペース
配分を知らせる均等配分噴霧方法である。

【０００８】液槽（１）の内部に液量を検出するセンサ
ー（２）と、該センサー（２）からの電気信号を制御す
る制御回路（３）と、液槽（１）の液体を噴霧する動力
噴霧機（４）の吐出量を、制御回路（３）からの電気信
号で制御される電動バルブ（５）からなる液体均等配分
噴霧装置である。

【０００９】ここで、噴霧量のペース配分を知らせる均
等配分噴霧方法であるが、図２では１００ｌ，２００ｌ
に長い遮断時間（３ｓｅｃ）として、５０ｌ単位で短い
遮断時間（１ｓｅｃ）として、長い遮断時間と、短い遮
断時間を組合わせる方法を用いたが、遮断時間を繰り返
して、遮断回数により消費量を、作業者に知らせること
も好適な方法の一例である。

【００１０】

【作用】以下、上記構成からなる液体均等配分噴霧装置
の作用について述べる。図１で説明すると、通常の動力
噴霧機は、液槽（１）の液体（９）を動力噴霧機（４）
からホース巻取機（６）に送り、ホース巻取機からホー
ス（７）を伸ばしながら、ノズル（８）から液体（９）
を噴出し散布する。

【００１１】本発明の構成は、液槽（１）の内部に数本
〜数１本の金属棒に段差を設けたセンサー（２）を設
け、液体の電気抵抗より、検出した電気信号を制御部
（３）へ接続する。

【００１２】次に、制御部（３）の入力ポート（３４）
より読込み、中央演算装置（３２）で信号に応じた電気
信号を作り、出力ポート（３５）より出力し、電動バル
ブ（５）を制御する。

【００１３】そして、電動バルブ（５）は、動力噴霧機
（４）とホース巻取機（６）との間に設け、モータ（３
７）によって、回転弁（５２）を回転させ噴出量を断続
し、噴出量の断続を終えると、モータ（３７）と同時に
回転するカム（５１）に当接したリミットスイッチ（３
６）より制御部（３）が信号を検出し、回転弁（５２）
を原点（基の位置）で停止させる。

【００１４】次に、制御部（３）はコンピュータ制御を
採用しているので、ＲＯＭ（３１）、又はＲＡＭ（３
３）に図４で示す、プロクラムを書込ことで次のような
制御を行う、比較的小さな量（数リットル）は、短く断
続を繰り返し、比較的大きな量（数十〜数百リットル）
は、長く断続を繰り返すようにして、長短の断続を組合
わせる方法で、消費量を作業者に知らせる装置としたも
のであり、その外にデジタル回路で制御回路を構成する
ことも好適な対応である。

【００１５】

【実施例】以下、図面を参照して、この発明の好適な実
施例を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に
記載されている構成方法、構成装置、構成内容、構成部
品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定
的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみ
に限定する趣旨のものでなく、単なる説明例にすぎな
い。この液体均等配分噴霧方法及び装置は、特許登録請
求の範囲に於いて種々の変更を加える事ができる。

【００１６】まず、液槽（１）の内部に使用したセンサ
ー（２）は、ステンレス又はアルミニュム等の金属を、
棒状に加工し互いに絶縁して使用する。液槽（１）に３
００ｌを用いた場合で説明すると、２５０ｌの位置に電
極Ｓ１を配置し、２００ｌの位置に電極Ｓ２配置し、１
５０ｌの位置に電極Ｓ３配置し、１００ｌの位置に電極
Ｓ４配置し、５０ｌの位置に電極Ｓ５配置し、更に長く
液槽（１）の底面近くに共通電極を配置したものがＣＯ
Ｍである。更に、センサー（２）の端部に取付部を設け
液槽（２）に固定するものである。

【００１７】次に、信号線Ｓ１，Ｓ２，Ｓ３，Ｓ４，Ｓ
５，ＣＯＭを制御部（３）のＩ／Ｏ（３４）に接続す
る、制御部（３）はコンピュータ制御であり、ＲＯＭ
（３１）、ＲＡＭ（３３）、ＣＰＵ（３２）とＩ／Ｏ
（３４，３５）の入出力ポートから構成する。

【００１８】そして、出力ポート（３５）は、図６に示
すようにカム（５１）を設けた電磁バルブ（５）の上部
にあるモータ（３７）に接続してあり、モータ（３７）
の回転により、液体（９）の噴出を断続させる。

【００１９】一方、コンピュータを制御するプログラム
を図２，４で説明すると、液槽内に薬液を充填したとき
は、センサー（２）の電極Ｓ１と電極ＣＯＭ間は通電し
ている、散布作業を進めるにしたがい、最初に電極Ｓ１
が液体から離れ絶縁状態になると、１ｓｅｃ間隔で２回
断続するので５０ｌ散布して、残量が２５０ｌとなる。

【００２０】更に、散布作業を進めると、電極Ｓ２が液
体から離れ絶縁状態になると、３ｓｅｃ間隔で１回断続
させるので、１００ｌ散布して、残量が２００ｌとな
る。

【００２１】電極Ｓ３が液体から離れ絶縁状態になる
と、３ｓｅｃ間隔で１回、１ｓｅｃ間隔で２回断続する
ので１５０ｌ散布して、残量が１５０ｌとなる。

【００２２】電極Ｓ４が液体から離れ絶縁状態になる
と、３ｓｅｃ間隔で２回、断続するので２００ｌ散布し
て、残量が１００ｌとなる。

【００２３】電極Ｓ５が液体から離れ絶縁状態になる
と、３ｓｅｃ間隔で２回、１ｓｅｃ間隔で２回断続する
ので２５０ｌ散布して、残量が５０ｌとなる。

【００２４】以上が、コンピュータを制御するプログラ
ムの動きであるが、断続時間及び断続回数は、任意の時
間、任意の回数をＲＯＭ（３１）、又はＲＡＭ（３３）
に作業者の好みにより自由に書込できるように設定して
ある。

【００２５】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこのような実施例に何等限定されるものでな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態
様で実施し得ることはもちろんである。

【００２６】

【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。単位面積当りの噴霧量
のペース配分を、薬液噴霧中の作業者に知らせることが
できるので、薬液噴霧の量を適正にして、噴霧過多によ
る薬害や、噴霧不足による薬剤の効果不足を防ぐことが
できた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の配置図である。

【図２】本発明の制御タイミング図である。

【図３】本発明の制御ブロック図である。

【図４】本発明の制御フローチャト図である。

【図５】本発明のセンサー部の斜視図である。

【図６】本発明の電動バルブの斜視断面図である。

【符号の説明】

１・・・液槽２・・・センサー３・・・制御回路４・・・動力噴霧機５・・・バルブ６・・・巻取機７・・・ホース８・・・ノズル９・・・液体３１・・ＲＯＭ３２・・ＣＰＵ３３・・ＲＡＭ３４・・Ｉ／Ｏ３５・・Ｉ／Ｏ３６・・リミットスイッチ３７・・モータ５１・・カム５２・・回転弁

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】液体動力噴霧機において、液槽（１）の内
部に液量を検出するセンサー（２）からの電気信号を制
御回路（３）に送り、該制御回路（３）で任意段階の電
気信号を動力噴霧機（４）の吐出側に設けた電動バルブ
（５）に送り、液槽（１）の液量に応じて、噴霧ノズル
（８）で任意回数及び任意時間で噴霧量を断続させて、
作業者に噴霧量のペース配分を知らせることを特徴とす
る液体均等配分噴霧方法。
【請求項２】液槽（１）の内部に液量を検出するセンサ
ー（２）と、該センサー（２）からの電気信号を制御す
る制御回路（３）と、液槽（１）の液体を噴霧する動力
噴霧機（４）の吐出量を、制御回路（３）からの電気信
号で制御される電動バルブ（５）からなる請求項１記載
の液体均等配分噴霧装置。