JPH07132203A - 真空式脱水分離装置 - Google Patents

真空式脱水分離装置

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JPH07132203A
JPH07132203A JP5280778A JP28077893A JPH07132203A JP H07132203 A JPH07132203 A JP H07132203A JP 5280778 A JP5280778 A JP 5280778A JP 28077893 A JP28077893 A JP 28077893A JP H07132203 A JPH07132203 A JP H07132203A
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JP
Japan
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filter medium
dehydration
water
filtration
filter
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Pending
Application number
JP5280778A
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English (en)
Inventor
Masao Nishiyama
政雄 西山
Yoshiaki Sakagami
吉明 坂上
Masao Ikenoue
正雄 池ノ上
Naoyoshi Tanide
直義 谷出
Tomohiro Teramura
知大 寺村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型軽量でありながらも、作業性良く脱水分
離でき、特に建設現場などに持ち込まれて使用される可
搬型のものとして有用な真空式脱水分離装置を提供す
る。 【構成】 固形分含有水を濾過して固形分と水とに脱水
分離するためのシート状の濾材5を濾過脱水位置におい
てほぼ水平姿勢で受け止め保持した状態でその濾材5の
上に固形分含有水を供給するとともに、濾材5の下面に
吸引力を作用させて濾材5上の固形分含有水から脱水す
る脱水部6を設け、その脱水部6に保持された濾材5の
濾過機能を維持する濾過維持手段を設け、その濾過維持
手段を構成するに、濾材5を収容保持する濾材保持部2
0を設け、その濾材保持部20に収容保持された濾材5
の脱水部6への供給と濾過作用した使用済みの濾材5の
脱水部6からの排出とを行う濾材給排手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、建設現場にお
いてコンクリートミキサー車のホッパーの洗浄に伴って
排出されるセメント含有の洗浄排水を河川や下水道など
に放流可能な放流水に処理する操作のうち、洗浄排水を
濾過してセメント成分と水とに脱水分離操作を行う場合
などに使用される脱水分離装置で、詳しくは、洗浄水な
ど、固形分含有水を濾過して固形分と水とに脱水分離す
るためのシート状の濾材を濾過脱水位置においてほぼ水
平姿勢で受け止め保持した状態でその濾材の上に固形分
含有水を供給するとともに、濾材の下面に吸引力を作用
させて濾材上の固形分含有水から脱水する脱水部を設
け、その脱水部に保持された濾材の濾過機能を維持する
濾過維持手段を設けてある真空式脱水分離装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の真空式脱水分離装置では、濾材と
して、エンドレスベルト状のものを設け、濾過維持手段
として、濾材に捕捉された(付着した)固形分をスクレ
ーパにより濾材から掻き落とす離脱部と脱水部との間で
濾材を循環移動させる手段を設けていた。また、離脱部
に加えて濾材を洗浄する洗浄部を設けることにより、脱
水部に常時目詰まりのない濾材を供給しての効率的な濾
過作用を維持するようにした改良型も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術によるときは、濾材を循環移動させて脱水するため、
濾材を循環移動させるためのスペースが必要で、装置全
体が大掛かりなものとなり、建設現場などに適宜持ち込
んで使用する可搬型の脱水装置として不向きなものであ
った。
【0004】特に掻き落としのみにより濾材の濾過機能
を回復させる前者の装置では、その掻き落としによって
も目詰まりした固形分まで確実に離脱させることができ
ないから、濾材の濾過性能の低下は不可避で、所期の脱
水を効率良く行うことができなかった。
【0005】他方、掻き取りに加えて洗浄をも行って濾
材の濾過機能を回復させる改良型の後者の装置では、濾
材の目詰まりをほぼ満足のいく状態に解消することがで
きて、濾材の濾過性能の低下を回避でき、脱水部での脱
水分離を効率良く行うことができるものの、濾材に洗浄
水を噴射するノズルやそのノズルへの洗浄水供給設備、
洗浄排水設備など洗浄部を構成する各装置機器が大掛か
りなものとなって、一層、装置全体が規模の大きなもの
になっていた。しかも、濾材を洗浄した洗浄排水中には
固形分が当然的に含まれるから、その洗浄排水を固形分
含有水として処理する必要があり、その結果、脱水部で
の真空脱水分離自体は効率良く行えるものの、処理すべ
き水量が非常に多くなって、脱水分離に長時間を要す
る、つまり、脱水作業性が悪いという欠点があった。
【0006】本発明の目的は、小型軽量でありながら
も、作業性良く脱水分離でき、特に建設現場などに持ち
込まれて使用される可搬型のものとして有用な真空式脱
水分離装置を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明による
真空式脱水分離装置の特徴は、前記濾過維持手段を構成
するに、濾材を収容保持する濾材保持部を設け、その濾
材保持部に収容保持された濾材の脱水部への供給と濾過
作用した使用済みの濾材の脱水部からの排出とを行う濾
材給排手段を設けてある点にある。
【0008】本発明の第2発明による真空式脱水分離装
置の特徴は、上記第1発明において、前記濾材保持部と
して、長尺な濾材を一端側から繰り出し可能に巻き取り
収容保持するものを設け、前記濾材給排手段として、濾
材保持部の濾材を一端側から繰り出して脱水部の濾過脱
水位置を通過移動させるように巻き取る手段を設けてあ
る点にある。
【0009】本発明の第3発明による真空式脱水分離装
置の特徴は、上記第1発明や第2発明において、前記脱
水部を構成するに、濾過維持手段により濾過脱水位置に
供給された濾材をほぼ水平姿勢で載置支持する濾材支持
部を設け、その濾材支持部に載置支持された濾材の上に
固形分含有水を供給するための給水手段を設け、濾材の
上面に接当して濾材を濾材支持部に押し付ける状態で濾
材上に供給された固形分含有水の濾材上での拡散範囲を
規制する規制位置と、濾材から上方に離隔して濾材の濾
材支持部に対する給排移動を許容する許容位置とに変更
操作自在な拡散防止枠を設け、前記濾材支持部に載置支
持された濾材の下面に吸引力を作用させて濾材上の固形
分含有水から脱水する吸引手段を設けてある点にある。
【0010】
【作用】第1発明によれば、濾材給排手段による濾材保
持部の濾材の脱水部への供給と濾過作用した使用済み濾
材の脱水部からの排出とを行うことにより、濾過作用し
た使用済み濾材を濾材保持部に収容保持されていた濾材
に交換させることができるから、濾過機能を有する未使
用の濾材を濾材保持部に収容保持させておくことによ
り、濾材給排手段による脱水部に対する濾材の給排で濾
過機能を維持することができ、濾過機能を維持するにあ
たって、濾材を循環させたり、或いは、濾材を洗浄する
洗浄部を設けたりする必要が全くない
【0011】更に第2発明によれば、濾材保持部に巻き
取り収容させた長尺な濾材を濾材給排手段で繰り出し巻
き取りすることにより、長手方向の一端側から順に脱水
部の脱水位置を通過移動するように濾材を脱水部に対し
て給排することができるから、濾材の濾過機能を維持す
るための濾材の給排を、巻き取り軸を回転させて濾材を
繰り出し巻き取るするという単純な一連動作で行え、濾
材の給排を行うための機構が回転機構という簡単なもの
で済む。
【0012】特に第3発明によれば、(1)濾材給排手
段による脱水部の濾過脱水位置への濾材供給、(2)濾
材供給完了後における拡散防止枠の規制位置への下降、
(3)拡散防止枠下降完了後における拡散防止枠で囲ま
れた供給濾材部分上への給水手段による固形分含有水の
所定量供給と吸引手段による吸引脱水、(4)吸引脱水
後における拡散防止枠の許容位置への上昇、(5)拡散
防止枠上昇完了後における濾材給排手段による使用済み
濾材の脱水部からの排出、を順に繰り返し行うことによ
り、バッチ式に固形分含有水の脱水分離を行うのであっ
て、拡散防止枠を設け、この拡散防止枠を規制位置に下
降させて濾材を濾材支持部に押し付けて、濾材上への固
形分含有水の供給と脱水分離とを行うから、拡散防止枠
と濾材との間及び濾材と濾材支持部との間をシールで
き、それら間から濾過脱水位置に供給された濾材上から
固形分含有水を周囲に漏出させることなく、濾材上の全
面に固形分含有水を均等な厚さ(深さ)で供給すること
ができて、濾過脱水位置に供給された濾材の全面を利用
して固形分含有水を脱水分離することができ、かつ、拡
散防止枠で囲まれた濾材部分に確実に吸引力を作用させ
て、効率良く脱水することができる。
【0013】
【発明の効果】従って、本発明によれば、小型軽量に構
成できながらも、濾材の濾過機能を維持して作業性良く
固形分含有水を固形分と水とに脱水分離できて、特に建
設現場などに適宜持ち込まれて使用される可搬型のもの
として非常に有用な真空式脱水分離装置を提供できるよ
うになった。
【0014】特に請求項2記載のようにすれば、濾過維
持手段の構造の簡素化を図って一層全体を小型軽量に構
成することができ、請求項3記載のようにすれば、効率
良く脱水分離することができる。
【0015】
【実施例】建設現場に設置されて、コンクリートミキサ
ー車のホッパーの洗浄に伴って発生する固形分(セメン
ト、粘土、ベントナイトなど)含有のスラリー上の洗浄
排水を濾過してセメント分と水とに分離し、水を河川や
下水道に放流可能な放流水に処理する洗浄排水処理装置
への適用例を示す。
【0016】洗浄排水処理装置は、図1〜図4に示すよ
うに、真空式脱水分離装置1と後処理装置2とを、移動
用の車輪3を備えたフレーム4に組み付けて構成されて
いる。
【0017】前記真空式脱水分離装置1は、洗浄排水を
濾過して固形分と水とに分離するためのシート上の濾材
5を使用して洗浄排水から脱水する脱水部6と、濾過維
持手段とから構成されている。濾材5の材料は紙や布、
或いは、セラミックなどである。
【0018】前記脱水部6は、前記濾材5を濾過脱水位
置において水平姿勢(ほぼ水平姿勢)で受け止め保持し
た状態でその濾材5の上に洗浄排水を供給するととも
に、濾材5の下面に吸引力を作用させて濾材5上の洗浄
排水から脱水するものである。具体的には、濾材5を水
平姿勢で載置支持する濾材支持部7と、その濾材支持部
7に支持された濾材5の上に洗浄排水を供給するための
給水手段と、拡散防止枠8と、その操作装置9と、吸引
手段とを設けて構成されてる。前記濾材支持部7は、図
5及び図6にも示すように、前記フレーム4に固着され
て濾材5の四周を載置支持する周枠7Aと、その周枠7
Aに縦横格子状の配置で取り付けられて濾材5の中間部
を載置支持する複数の中間支持枠7Bと、その中間支持
枠7Bに支持されて濾材5のうち中間支持枠7Bの間に
位置する部分を載置支持するネット状枠7Cとから構成
されている。つまり、濾材5を載置支持しながらも、中
間支持枠7B間及びネット状枠7Cの網の目から水を落
下できるように構成されている。前記周枠7Aのうち幅
方向で対向する枠部には、載置支持した濾材5の端に接
当してその濾材5の幅方向の移動を規制するガイド7G
が一体に連接されている。つまり、濾材支持部7は、濾
材5を幅方向に直交する方向に移動自在な状態で載置支
持するものである。なお、枠部は、濾材載置片とガイド
片とを有する断面形状L字形の部材(アングル材)から
構成されており、かつ、濾過脱水位置に対する濾材5の
前記直交する方向での一側からの供給移動及び他側への
排出移動を幅方向位置規制状態で載置して案内するよう
に、他の枠部よりも直交する方向に突出する状態に構成
されている。
【0019】前記給水手段は、洗浄排水中の固形分を凝
集処理した状態で供給する手段であって、洗浄排水を貯
留する洗浄排水貯留部と、凝集剤貯留部と、それら両者
からの洗浄排水及び凝集剤を設定比率で混合させて洗浄
排水中の固形分を凝集させる凝集処理部と給水制御器C
1とから構成されている。洗浄排水貯留部から凝集処理
部への洗浄排水の供給は、給水ポンプP1及び給水配管
R1を介して行うようになっており、凝集剤貯留部から
凝集処理部への凝集剤の供給は、注入ポンプP2及び注
入配管R2を介して行うようになっている。
【0020】前記洗浄排水貯留部は、排水供給ポンプP
3及び排水供給管R3を介して送られてくる洗浄排水を
貯留する受け槽10と、その受け槽10内の水位を検出
する給水ポンプ制御用及び排水供給ポンプ制御用の水位
センサS1,S2とを有する。
【0021】前記凝集剤貯留部は、液状の凝集剤を貯留
する凝集剤貯留槽11と、その凝集剤貯留槽11内の凝
集剤を攪拌する電動モータ駆動式の攪拌機12とを有す
る。攪拌機12は任意に操作されるようになっている。
【0022】前記凝集処理部は、洗浄排水受け槽10内
から給水ポンプP1及び給水配管R1を介して移送され
てくる洗浄排水と、凝集剤貯留槽11内から注入ポンプ
P2及び注入配管R2を介して移送されてくる凝集剤と
を受け入れる凝集槽13と、その凝集槽13内の洗浄排
水及び凝集剤を攪拌混合する電動モータ駆動式の混合用
攪拌機14と、凝集槽13内の水位を検出する凝集槽水
位センサS3と、混合攪拌機制御用の第1タイマーT1
とを有する。この凝集処理部への洗浄排水と凝集剤との
設定比率での供給は、給水ポンプP1及び注入ポンプP
2を定流量ポンプとして、それらの流量を設定すること
で行うようになっていいる。
【0023】そして、給水手段は、凝集槽13を脱水部
6よりも高く配置することにより凝集槽13内の水を流
下管15を介して脱水部6に流下供給するように構成さ
れており、流下管15には開閉自在な電動弁16が介装
されている。つまり、電動弁16の開放で凝集槽13内
から脱水部6への給水を行い、電動弁16の閉塞で凝集
槽13内から脱水部6への給水を停止保持するように構
成されている。
【0024】前記拡散防止枠8は、濾過脱水位置に供給
された濾材5の周部上面に接当して濾材5の周部を濾材
支持部7に押し付ける状態で濾材5上に供給された洗浄
排水の濾材5上での拡散範囲を規制する規制位置と、濾
材5から上方に離隔して濾材5の濾材支持部7上に対す
る前記直交する水平方向での給排(供給・排出)移動を
許容する許容位置とに変更操作自在にフレーム4に取り
付けられており、濾材5を押し付ける周枠部8Aと、覆
い部8Bとからなる。周枠部8Aには、図6に示すよう
に、それの下面と濾材5の上面との間をシールするパッ
キン8Pが装着されており、覆い部8Bには、吸引手段
による吸引に伴う外気の内部への移入を行わせる給気口
8aが形成されているとともに、前記給水手段における
流下管15がその排出口を内部に臨ませる状態に取り付
けられている。なお、以下直交する方向を給排方向と称
する。
【0025】前記操作装置9は、拡散防止枠8を位置変
更する、つまり、昇降するエアーシリンダー9Aと、そ
のエアーシリンダー9Aを駆動するための圧搾空気を発
生するコンプレッサー9Bと、コンプレッサー9Bから
エアーシリンダー9Aへの圧搾空気の供給を制御するこ
とにより、エアーシリンダー9Aを制御する昇降制御弁
9Cと、拡散防止枠8が許容位置に上昇したことを検出
する上昇停止用のセンサS4と、昇降制御器C2とを有
し、エアーシリンダー9Aは、拡散防止枠8をフレーム
4に取り付けるブラケットを兼用しており、つまり、拡
散防止枠8の取付部を兼用しており、かつ、拡散防止枠
8の昇降ガイドを兼用している。コンプレッサー9B
は、組み込まれた圧力スイッチのオンオフにより、設定
圧力の圧搾空気を発生するものである。昇降制御弁9C
は、拡散防止枠8を規制位置に下降させた後もその拡散
防止枠8を濾材5に設定圧力で押し付けるように、引き
続きエアーシリンダー9Aを下降動作状態に保持するも
のである。
【0026】前記吸引手段は、濾材支持部7に載置支持
された濾材5の下面に吸引力を作用させて濾材5上の洗
浄排水から脱水する手段であって、吸引力を発生するた
めの送風機17と、濾材支持部7の下面を覆って送風機
17の作動に伴う吸引力(負圧)を濾材支持部7の下面
に作用させるとともに、濾材支持部7を通過した落下水
を集水する吸引カバー18と、吸引された水と空気とを
分離する気液分離器19と、送風機17の作動時間を制
御するための吸引制御用の第2タイマーT2と、吸引制
御器C3とを有する。
【0027】前記濾過維持手段は、脱水部6に保持され
た濾材5の濾過機能を維持する手段であって、濾材5を
収容保持する濾材保持部20を設け、その濾材保持部2
0に収容保持された濾材5の脱水部6への供給と使用済
み濾材5の脱水部6からの排出とを行う濾材給排手段を
設けて構成されている。
【0028】前記濾材保持部20は、濾材支持部7とほ
ぼ等しい幅で、かつ、濾材支持部7よりも給排方向での
長さが長い長尺な濾材5を収容保持対象とするものであ
って、長尺な濾材5を一端側から繰り出し可能に巻き取
り収容保持するものである。具体的には、ロール状に巻
き取られた濾材5を繰り出し回転並びに着脱自在に保持
する繰り出しリール(以下繰り出しリールと称する。)
であって、フレーム4に着脱自在に装着されている。
【0029】前記濾材給排手段は、繰り出しリール20
に保持されたロール状の濾材5を一端側から繰り出して
脱水部6の濾過脱水位置を給排方向に通過移動させるよ
うに巻き取るための巻き取りリール21と、その巻き取
りリール21を巻き取り回転させる巻き取りモータ22
と、濾材5の巻き取り量、つまり、繰り出しリール20
からの繰り出し量を検出する給排制御用のセンサS5
と、給排制御器C4とを設けて構成されている。
【0030】前記後処理装置2は、吸引手段の気液分離
器19から配管23を介して流下供給されてくる分離水
を下水道などに放流可能な放流水に中和処理する手段で
あって、分離水を受け入れた中和処理するための処理槽
24と、中和剤の一例である硫酸を貯留する中和剤槽2
5と、その中和剤槽25内の硫酸を処理槽24に供給す
る中和剤注入ポンプP4と、処理槽24内の水を攪拌混
合する攪拌ポンプP5と、処理槽24内の水のpHを検
出するpHセンサS6と、中和処理制御器C5とを有す
る。前記攪拌ポンプP5は、処理槽24内の水位が設定
以上になったことがフロート26により検出されたと
き、可逆的に作動する。処理槽24からの処理水の排出
はオーバーフローにより行われる。
【0031】前記給水制御器C1の制御内容は、次の
〈C1〉〜〈C5〉の通りである。 〈C1〉運転スイッチ(図示せず)がオンし、かつ、給
水ポンプP1が停止している状態において、排水供給ポ
ンプ制御用の水位センサS2の検出情報に基づいて受け
槽10内の水位が満杯水位となるように、排水供給ポン
プP3を発停する。 〈C2〉給水ポンプ制御用の水位センサS1が満杯水位
を検出し、かつ、凝集槽13内の排水の排出に伴い凝集
槽水位センサS3が最低水位を検出したとき、給水ポン
プP1及び注入ポンプP2を作動させ、これにより受け
槽10から凝集槽13への設定量の排水の供給が行われ
て給水ポンプ制御用の水位センサS1が最低水位を検出
し、かつ、凝集槽水位センサS3が設定水位を検出した
とき、給水ポンプP1及び注入ポンプP2を停止させ
る。 〈C3〉給水ポンプP1及び注入ポンプP2の停止と同
時に混合用攪拌機14を作動させる。 〈C4〉混合用攪拌機14の作動後、第1タイマーT1
により第1設定時間が計時されたとき、その混合用攪拌
機14を停止するとともに、電動弁16を開放する。 〈C5〉電動弁16の開放により凝集槽13内の排水が
脱水部6に流下供給されて凝集槽水位センサS3が最低
水位を検出したとき、電動弁16を閉塞する。
【0032】前記昇降制御器C2の制御内容は、次の
〈C6〉の通りである。 〈C6〉前記給水ポンプ制御用の水位センサS1が満杯
水位を検出し、かつ、凝集槽水位センサS3が最低水位
を検出したとき、拡散防止枠8を下降させるようにエア
ーシリンダー9Aに対する昇降制御弁9Cを下降ポジシ
ョンに切り換え、前記給水手段の第1タイマーT1で第
1設定時間が計時された時点から吸引手段の第2タイマ
ーT2で第2設定時間が計時されたとき、拡散防止枠8
を上昇するように昇降制御弁9Cを上昇ポジションに切
り換え、それによりその拡散防止枠8が許容位置にまで
上昇して上昇停止用のセンサS4が検出したとき、拡散
防止枠8を停止するように昇降制御弁9Cを停止ポジシ
ョンに切り換える。従って、拡散防止枠8は、給水手段
により洗浄排水の供給が開始される前に、規制位置に下
降位置し、吸引手段による吸引力が濾材5上の洗浄排水
に作用してその洗浄排水が脱水された後に、許容位置に
上昇位置することになる。
【0033】前記吸引制御器C3の制御内容は、次の
〈C7〉の通りである。 〈C7〉前記給水手段の第1タイマーT1が第1設定時
間を計時したとき、送風機17を作動させ、第2タイマ
ーT2が第2設定時間を計時したとき、送風機17を停
止させる。つまり、凝集槽13からの脱水部6への排水
の供給の開始時から送風機17を作動させようになって
おり、脱水部6に供給された排水の全量に対する脱水
は、電動弁16が閉塞した後から行われる。従って、電
動弁16を開放させての給水が開始すると同時に、送風
機17が作動しての吸引脱水が行われる。
【0034】前記給排制御器C4の制御内容は、次の
〈C8〉の通りである。 〈C8〉上昇停止用のセンサS4が拡散防止枠8の許容
位置への上昇を検出したとき、巻き取りモータ22を作
動させ、それにより濾材5のうち濾過脱水位置に位置し
ていた部分が濾過脱水位置から排出され、かつ、その部
分に連なる設定長さの後続部分が濾過脱水位置に位置し
たことが給排制御用のセンサS5で検出されたとき、巻
き取りモータ22を停止させる。前記設定長さは、濾過
脱水位置の給排方向長さである。つまり、濾材5は設定
長さづつ間欠的に給排されるのであって、上昇停止用の
センサS4の上昇検出に基づいて巻き取りモータ22を
作動させるから、拡散防止枠8が許容位置に位置してい
る状態での濾材5の給排移動が保証されている。
【0035】前記中和処理制御器C5の制御内容は、次
の〈C9〉の通りである。 〈C9〉第1タイマーT1により第1設定時間が計時さ
れたとき、pHセンサS6の検出値に基づいて処理槽2
4内の水のpHが設定値となるように、中和剤注入ポン
プP4を発停する。
【0036】前記給水制御器C1、昇降制御器C2、吸
引制御器C3、給排制御器C4、中和処理制御器C5
は、一つの制御盤27に組み込まれている。
【0037】28は、濾過脱水位置から巻き取りリール
21への排出移動経路において濾材5に捕捉されて付着
した固形分をその濾材5の移動に伴い掻き落とすスクレ
ーパであり、前記周枠7Aに取り付けられている。29
はこのスクレーパ28で掻き落とされた固形分を受け入
れる容器であり、フレーム4に搭載されていても、され
ていなくても良い。
【0038】上記実施例によれば、運転スイッチのオン
操作しておくことにより、受け槽10が洗浄排水で満杯
になる毎に、〈A〉拡散防止枠8を規制位置に下降させ
るとともに、その拡散防止枠8内の濾材5部分に排水を
供給し、かつ、吸引手段を作動させての真空濾過脱水
と、〈B〉拡散防止枠8を許容位置に上昇させての濾過
維持手段による濾材5の設定量の給排とが自動的に行わ
れて、排水の脱水分離が行われる。つまり、バッチ式に
脱水分離が行われる。そして、洗浄排水に凝集剤を混合
して行うから、その濾過脱水を効率的に行える。また、
巻き取りリール21に巻き取られた使用済みの濾材5の
処理手段としては、廃棄物として処理する手段や、或い
は、処理箇所に持ち帰って目詰まりしている固形分を洗
浄などに除去して再使用可能なように再生処理する手段
を挙げることができる。廃棄物として処理する場合に
は、濾材5が使い捨てとなるから、可及的安価な材料か
ら濾材5を構成することが好ましく、再生処理する場合
には、濾材5を繰り返し使用することから、耐久性に優
れた材料から濾材5を構成することが好ましい。
【0039】〔別実施例〕上記実施例では、巻き取りリ
ール21を巻き取り作動させることで濾材5を引っ張っ
て濾過脱水位置に対して給排移動させるようにしたが、
繰り出しリール20をも巻き取りリール21に同期して
繰り出し作動させて、濾材5を給排移動させても良い。
【0040】濾材5として、ロール状に巻き取られた長
尺なものを示したが、長尺な濾材5としては、図8に示
すように、折り畳まれたものであっても良い。
【0041】上記実施例では、濾材保持部20として、
長尺な濾材5を繰り出し自在に保持するものを示した
が、濾材保持部20は、濾過脱水位置の載置される大き
さの濾材5を複数(多数)を一枚ずつ供給可能に保持す
るものであっても良い。この場合、濾材給排手段は濾材
5を濾材保持部20から一枚ずつ取り出して濾過脱水位
置に供給するものとなる。
【0042】上記実施例では、操作装置9をして、エア
ーシリンダー9Aを備え、拡散防止枠8を規制位置にお
いて濾材5に押し付け状態に維持するに、そのエアーシ
リンダー9Aを下降状態に保持することで行うものを示
したが、操作装置9は、エアーシリンダー9Aなどのア
クチエータを設けずに、拡散防止枠8を人為操作するも
のであっても良い。この場合、拡散防止枠8の許容位置
への上昇を軽い操作力で行えるように、拡散防止枠8を
吊ってその拡散防止枠8の荷重を相殺するバランススプ
リングを設けて実施することが望ましく、また、拡散防
止枠8を規制位置において濾材への押し付け状態に維持
する手段としては、カムを用いる手段を採用することが
構成を簡素なものにする上で好ましい。
【0043】上記実施例では、固形分としてセメントな
どを含む建設現場の洗浄排水を処理対象としたが、本発
明の真空式脱水分離装置は各種の固形分含有水の脱水分
離に使用することができる。
【0044】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】洗浄排水処理装置の概略構成図
【図2】洗浄排水処理装置の側面図
【図3】洗浄排水処理装置の正面図
【図4】洗浄排水処理装置の平面図
【図5】要部(濾材支持部)の平面図
【図6】要部の縦断正面図
【図7】制御ブロック図
【図8】別実施例を示す濾材の斜視図
【符号の説明】
5 濾材 6 脱水部 20 濾材保持部 7 濾材支持部 8 拡散防止枠
フロントページの続き (72)発明者 谷出 直義 大阪府大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 寺村 知大 大阪府大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形分含有水を濾過して固形分と水とに
    脱水分離するためのシート状の濾材(5)を濾過脱水位
    置においてほぼ水平姿勢で受け止め保持した状態でその
    濾材(5)の上に固形分含有水を供給するとともに、濾
    材(5)の下面に吸引力を作用させて濾材(5)上の固
    形分含有水から脱水する脱水部(6)を設け、その脱水
    部(6)に保持された濾材(5)の濾過機能を維持する
    濾過維持手段を設けてある真空式脱水分離装置であっ
    て、前記濾過維持手段を構成するに、濾材(5)を収容
    保持する濾材保持部(20)を設け、その濾材保持部
    (20)に収容保持された濾材(5)の脱水部(6)へ
    の供給と濾過作用した使用済みの濾材(5)の脱水部
    (6)からの排出とを行う濾材給排手段を設けてある真
    空式脱水分離装置。
  2. 【請求項2】 前記濾材保持部(20)として、長尺な
    濾材(5)を一端側から繰り出し可能に巻き取り収容保
    持するものを設け、前記濾材給排手段として、濾材保持
    部(20)の濾材(5)を一端側から繰り出して脱水部
    (6)の濾過脱水位置を通過移動させるように巻き取る
    手段を設けてある請求項1記載の真空式脱水分離装置。
  3. 【請求項3】 前記脱水部(6)を構成するに、濾過維
    持手段により濾過脱水位置に供給された濾材(5)をほ
    ぼ水平姿勢で載置支持する濾材支持部(7)を設け、そ
    の濾材支持部(7)に載置支持された濾材(5)の上に
    固形分含有水を供給するための給水手段を設け、濾材
    (5)の上面に接当して濾材(5)を濾材支持部(7)
    に押し付ける状態で濾材(5)上に供給された固形分含
    有水の濾材(5)上での拡散範囲を規制する規制位置
    と、濾材(5)から上方に離隔して濾材(5)の濾材支
    持部(7)に対する給排移動を許容する許容位置とに変
    更操作自在な拡散防止枠(8)を設け、前記濾材支持部
    (7)に載置支持された濾材(5)の下面に吸引力を作
    用させて濾材(5)上の固形分含有水から脱水する吸引
    手段を設けてある請求項1又は2記載の真空式脱水分離
    装置。
JP5280778A 1993-11-10 1993-11-10 真空式脱水分離装置 Pending JPH07132203A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013129022A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Fanuc Ltd 放電加工機の加工液濾過装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013129022A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Fanuc Ltd 放電加工機の加工液濾過装置
US8932459B2 (en) 2011-12-21 2015-01-13 Fanuc Corporation Working fluid filtering device for electrical discharge machine

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