JPH07131854A - デジタルコードレス電話装置 - Google Patents

デジタルコードレス電話装置

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JPH07131854A
JPH07131854A JP5272793A JP27279393A JPH07131854A JP H07131854 A JPH07131854 A JP H07131854A JP 5272793 A JP5272793 A JP 5272793A JP 27279393 A JP27279393 A JP 27279393A JP H07131854 A JPH07131854 A JP H07131854A
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master
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master unit
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JP5272793A
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Tadahisa Yamamoto
忠久 山本
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コードレス電話装置において、複数の親機を
設けた場合の回線接続やメッセージの再生などが良好に
できるようにする。 【構成】 電話回線と接続された親機1,2,3と、こ
の親機1,2,3と無線通信が行われる子機111,1
12,113,121,122,123,131,13
2,133‥‥とからなり、親機と子機との間で、デジ
タルデータの送受信を行って通話を行うデジタルコード
レス電話装置において、親機を複数台設けると共に、子
機を何れかの親機の直属の子機とするようにグループ分
けした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタルデータの送受
信により親機と子機との間の通信が行われるデジタルコ
ードレス電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルコードレス電話装置は、例えば
図11に示すように構成される。この図11において、
1は基地局となる親機を示し、この親機1は電話回線を
介して電話局側と接続されていると共に子機との間で通
信を行うためのアンテナ1aを備える。そして、この親
機1と通信が可能な子機が複数台(ここでは2台)用意
されている。即ち、子機5,6が用意され、それぞれの
子機5,6にアンテナ5a,6aが取付けられ、親機1
のアンテナ1aと各子機5,6のアンテナ5a,6aと
の間で無線伝送が行われる。
【0003】そして、各子機5,6で親機1(或いは親
機1と電話回線を介して接続された相手)と通話を行う
場合、所定のフォーマットの接続制御信号を親機1側に
伝送して、親機1との間で時分割でデジタルデータ化さ
れた音声データの伝送を行い、通話を行う。
【0004】このようなデジタルコードレス電話装置に
おいては、送信と受信とを同一の周波数とし、いわゆる
ピンポン伝送を行うTDD方式(時分割二重方式)或い
はTDMA/TDD方式(時分割多元接続/時分割二重
方式)が採用されているものがある。
【0005】即ち、TDD方式の場合、例えば図12の
Aに示すように、1つのチャンネル(周波数)が、時間
的に送信スロットTと受信スロットRとに分割され、こ
れらスロットT,Rが交互に繰り返されると共に、これ
らスロットT,Rの間に、ガードタイム(図示せず)が
設けられる。この場合、例えば各スロットT,Rは1m
秒とされ、ガードタイムは数10μ秒とされる。そし
て、携帯電話機(子機)では、送信スロットTに基地局
(親機)への通信を行い、受信スロットRに基地局から
の受信を行う。
【0006】また、TDMA/TDD方式の場合には、
図12のBに示すように、1台の子機と親機との間の通
信で、1チャンネル内の送信スロットTと受信スロット
Rとを、数周期に1回だけ使用し、同一チャンネル内の
他の送信スロットTと受信スロットRとを、他の子機と
親機との間の通信に使用して、1チャンネルで複数台の
通信装置間の通信ができるように多重化したものであ
る。
【0007】このように多重化されていることで、コー
ドレス電話に用意された周波数帯域が効率良く使用され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
デジタルコードレス電話の場合のシステム構成として、
図1に示すように複数台の親機を有するシステムが考え
られている。即ち、図1において、1,2,3はそれぞ
れコードレス電話の親機を示し、このそれぞれの親機
1,2,3は、個別に電話回線と接続されていると共
に、子機との間で通信を行うためのアンテナ1a,2
a,3aを備える。そして、各親機1,2,3と通信が
可能な子機111,112,113,121,122,
123,131,132,133‥‥が用意されている
とする。このとき、それぞれの子機111,112‥‥
は、何れの親機1,2,3とも無線通信が可能とされ
て、何れの親機を介した通話もできるようにしてある。
このように構成されることで、各子機では、どの親機を
介した外線の発信ができると共に、どの親機側に着信が
あったときでも、応答することができ、コードレス電話
としての適用範囲が広がる。この場合、3台の親機1,
2,3と各子機111,112‥‥には、共通のシステ
ム呼び出し符号を設定させ、このシステム呼び出し符号
により各電話機1,2,111,112‥‥が同一のコ
ードレス電話のシステムであることが示されるようにし
てある。なお、システム呼び出し符号は、1組のコード
レス電話毎に認可されて設定される番号であるが、いわ
ゆる電話番号とは異なり通常はその番号を知ることが出
来ないようにして、コードレス電話が悪用されるのを防
止している。
【0009】ところで、このように複数の親機を設け
て、複数の電話回線と接続されるコードレス電話システ
ムを構成させた場合、各子機から外線への発呼を行う場
合には、使用する回線の優先順位を決めておき、この優
先順位に従って空いている回線から使用するようにして
いる。即ち、例えば図1のシステム構成の場合におい
て、親機1を優先順位1番,親機2を優先順位2番,親
機3を優先順位3番とし、何れかの子機から外線電話を
発呼させる場合に、親機1と接続された回線が空いてい
るとき、この回線を使用し、親機1と接続された回線が
空いてないとき、親機2と接続された回線を使用し、さ
らにこの親機2と接続された回線が空いてないとき、親
機3と接続された回線を使用するようにしてある。
【0010】このように優先順位を決めるのが一般的で
あるが、このようにすると使用される回線に偏りが出来
てしまう。例えば、上述した優先順位を設定した場合に
は、優先順位が1番となる親機1に接続された回線の使
用頻度が一番高くなり、優先順位3番の親機3と接続さ
れた回線はほとんど使用されない。このように電話回線
の使用頻度に著しい差がでるのは、回線の有効活用の点
から好ましくない。
【0011】また、優先順位が1番の親機と接続された
回線が使用中であるときには、発呼操作をした子機から
優先順位1番の親機に接続要求をした後、この接続要求
が拒否されてから、優先順位2番の親機に接続要求をす
る必要があり、さらに優先順位が2番の親機と接続され
た回線が使用中であるときには、この接続要求が拒否さ
れてから、さらに優先順位3番の親機に接続要求をする
必要がある。このように、優先順位の高い回線が使用中
である場合には、子機が空いている回線を探すまでに、
多くのステップの処理を必要とし、回線に接続されるま
でに時間がかかる不都合があった。
【0012】一方、このようなコードレス電話システム
において、留守番電話としてのメッセージ録音機能を設
けたものがある。この場合には、親機に音声データを記
憶(録音)する部分を設け、電話回線を介して接続され
た相手側から伝送されるメッセージなどを記憶し、必要
なときに親機や子機の操作で、この記憶したメッセージ
を再生させることができるようにしている。
【0013】このような留守番電話機能を設けたコード
レス電話を、図1に示すような複数台の親機を有するシ
ステムに適用した場合には、以下に示す不都合がある。
即ち、記憶されたメッセージを再生させる場合には、全
ての親機に記憶されたメッセージを順次再生させる操作
を行うようにしないと、記憶されたメッセージを聞き逃
すおそれがあり、操作に手間がかかる。特に、何れかの
子機を指定してメッセージを記憶させるいわゆるパーソ
ナル留守録機能を使用する場合には、各子機側で自機宛
てのメッセージを探すために、全ての親機に自機宛ての
メッセージの有無を問い合わせる操作が必要になり、メ
ッセージを再生させるまでに非常に手間がかかってしま
う。
【0014】本発明はかかる点に鑑み、この種のコード
レス電話装置において、複数の親機を設けた場合の回線
接続やメッセージの再生が良好にできるようにすること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図1に
示すように、電話回線と接続された親機1,2,3と、
この親機1,2,3と無線通信が行われる子機111,
112,113,121,122,123,131,1
32,133‥‥とからなり、親機と子機との間で、デ
ジタルデータの送受信を行って通話を行うデジタルコー
ドレス電話装置において、親機を複数台設けると共に、
子機を何れかの親機の直属の子機とするようにグループ
分けしたものである。
【0016】またこの場合に、各子機の内線番号とし
て、直属の親機のグループ番号に一連の番号を付与した
番号としたものである。
【0017】またこの場合に、何れかの子機から外線の
発呼を行うときに、直属の親機に接続された電話回線を
優先使用し、直属の親機に接続された電話回線が使用中
である場合、他の親機に接続された電話回線を使用する
ようにしたものである。
【0018】またこの場合に、各親機が留守番電話とし
ての伝言メッセージを記憶する記憶手段を有し、各子機
を指定して伝送される伝言メッセージを、この指定され
た子機の直属の親機の記憶手段に記憶させるようにした
ものである。
【0019】
【作用】本発明によると、各子機がグループ化されて、
このグループ毎に直属の親機が設定されるので、各子機
からの指示による発呼などの動作が、各子機に直属の親
機を使用して行われるようになり、効率良く各親機と接
続された電話回線などが使用される。
【0020】またこの場合に、各子機の内線番号とし
て、直属の親機のグループ番号に一連の番号を付与した
番号としたことで、各子機の内線番号が判り易くなり、
使い勝手が向上する。
【0021】また、各子機から外線の発呼を行うとき
に、直属の親機に接続された電話回線を優先使用し、直
属の親機に接続された電話回線が使用中である場合、他
の親機に接続された電話回線を使用することで、各子機
からの発呼が、各電話回線を均等に効率良く使用して可
能になる。
【0022】また、各親機が留守番電話としての伝言メ
ッセージを記憶する記憶手段を有し、各子機を指定して
伝送される伝言メッセージを、この指定された子機の直
属の親機の記憶手段に記憶させるようにしたことで、各
子機から伝言メッセージを再生操作させるときには、直
属の親機に対してだけ該当する操作を行えば良く、操作
が簡単になる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図10を参
照して説明する。
【0024】本例においては、従来例と同様にTDMA
/TDD方式のデジタルコードレス電話装置に適用した
もので、まずシステム構成を図1に示す。本例において
は、3台の親機を用意したもので、3台の親機1,2,
3は、個別に電話回線と接続されている(即ち個別に電
話番号が付与されている)と共に、子機との間で通信を
行うためのアンテナ1a,2a,3aを備える。そし
て、各親機1,2,3と通信が可能な複数台の子機11
1,112,113,121,122,123,13
1,132,133‥‥が用意され、それぞれの子機1
11,112‥‥には親機や他の子機と通信を行うため
のアンテナ111a,112a‥‥を備えている。この
とき、それぞれの子機111,112‥‥は、何れの親
機1,2,3とも無線通信が可能とされて、何れの親機
を介した通話もできるようにしてある。
【0025】この場合、各親機1,2,3には、共通の
システム呼び出し符号が設定され、各親機1,2,3か
ら送信される制御信号には、この共通のシステム呼び出
し符号が付加され、各子機が共通で使用されることが、
このシステム呼び出し符号により判別できるようにして
ある。このシステム呼び出し符号の構成について説明す
ると、まず各親機から送信される下り制御信号は、図4
に示すように構成される。即ち、最初に所定期間一定パ
ターンが続く同期データであるプリアンブルPRとな
り、以下順に制御信号であることを示す特定パターンの
ユニークワードUW,通信が行われるチャンネル種別C
1,制御内容を示す制御データCAC,誤り検出用パリ
ティCRCとなっている。
【0026】そして、制御データCACの中の所定のビ
ットを使用して、図5に示す識別符号が伝送される。こ
の識別符号としては、前半の29ビットを使用して、シ
ステム呼び出し符号が伝送され、後半の13ビットを使
用して、付加IDが伝送される。この付加IDでは、各
親機や子機に個別に設定されるIDが伝送される。な
お、図4に示す制御信号の1回の送信は625μ秒で行
われる。
【0027】そして本例においては、3台用意された親
機の中の親機1を、マスタの親機とし、他の親機2,3
をスレーブの親機とする。
【0028】次に、本例のコードレス電話に使用される
子機111,112‥‥の構成を図2に示す。この図2
において、11はアンテナを示し、このアンテナ11で
親機又は他の子機から受信したデータを無線部12で受
信処理し、変復調部13に供給し受信データを復調す
る。そして、復調した受信データを、通信制御部14を
介してADPCMコーデック部15に供給し、受信して
得たADPCMのデジタルデータをアナログ音声信号と
し、このアナログ音声信号をスピーカ16から出力させ
る。
【0029】また、マイク17が拾った音声信号をAD
PCMコーデック部15に供給して、ADPCMのデジ
タルデータとし、このデジタルデータを通信制御部14
を介して変復調部13に供給して伝送用に変調し、変調
されたデータを無線部12に接続されたアンテナ11か
ら無線伝送させる。
【0030】また、キー入力部18が、マンマシンイン
ターフェース部19を介してADPCMコーデック部1
5に接続され、キー入力部18の操作情報が通信制御部
14側に供給されるようにしてある。さらに、マンマシ
ンインターフェース部19に表示部20が接続され、動
作状態などが表示されるようにしてある。
【0031】そして、通信制御部14では、待ち受け状
態となっているとき、親機から所定の制御チャンネルで
送信される制御信号だけを所定間隔で受信するように受
信動作を制御するようにしてある。この場合、制御信号
に含まれるシステム呼び出し符号を判別して、この子機
が属するシステムの制御信号か否か判断するようにして
ある。また、システム呼び出し符号に続いて伝送される
付加IDで、マスタの親機1から送信される制御信号を
判別し、このマスタの親機1からの制御信号の受信タイ
ミングを基準にして、周期的に間欠受信を行うようにし
てある。
【0032】そして、受信した制御信号が、子機が属す
るシステムの制御信号である場合には、この受信した制
御信号の内容を判別して、制御信号に含まれる接続要求
信号でこの子機が呼び出されていると判断したとき、こ
の子機を該当した動作にさせる。この接続要求信号でそ
れぞれの子機が呼び出される場合には、内線通話或いは
外線通話のために親機との間で通信を行う場合と、他の
子機との間で内線通話のために通信を行う場合とがあ
る。また、各子機から外線通話又は内線通話(親機との
内線通話又は子機間通話)のために発呼させたい場合に
は、制御チャンネルを使用して、接続要求信号を親機に
対して送信するようにしてある。
【0033】次に、各親機1,2,3の構成について説
明すると、マスタの親機1とスレーブの親機2,3とは
回路的には同一の構成で、図3に示すように構成され
る。即ち、子機の場合と同様に、アンテナ31で子機か
ら受信したデータを無線部32で受信処理し、変復調部
33に供給し受信データを復調する。そして、復調した
受信データを、通信制御部34を介してADPCMコー
デック部35に供給し、受信して得たADPCMのデジ
タルデータをアナログ音声信号とし、このアナログ音声
信号を回線インターフェース部36に供給し、アナログ
電話回線接続端子37側に送出させる。
【0034】また、アナログ電話回線接続端子37側か
ら得られるアナログ音声信号を回線インターフェース部
36を介してADPCMコーデック部15に供給し、A
DPCMのデジタルデータとし、このデジタルデータを
通信制御部34を介して変復調部33に供給して伝送用
に変調し、変調されたデータを無線部32に接続された
アンテナ31から無線伝送させる。
【0035】また、ハンドセット38が回線インターフ
ェース部36に直接接続してあり、アナログ電話回線接
続端子37を介して外線側と通話できるようにしてある
と共に、ADPCMコーデック部15側との接続によ
り、子機との内線通話ができるようにしてある。さら
に、キー入力部39が、回線インターフェース部36に
接続してあり、外線への発信などの各種制御ができるよ
うにしてある。
【0036】また、本例の親機は、留守番電話としての
機能を有し、このためにADPCMコーデック部15に
音声データ記憶部40が接続されている。この音声デー
タ記憶部40は、ADPCMのデジタルデータを記憶す
るメモリで構成され、このメモリに電話回線を介して伝
送された音声データなどを記憶させることで、留守番電
話としてのメッセージ記憶が行われる。また、このコー
ドレス電話システム内の親機や子機から得られる伝言と
してのメッセージの音声データも、この音声データ記憶
部40が記憶できるようにしてある。そして、記憶した
音声データは、親機や子機からの操作に基づいて再生で
きるようにしてある。
【0037】また、この音声データ記憶部40に各種メ
ッセージを記憶させる場合には、所定の操作でメッセー
ジの宛て先(即ち何れかの親機又は子機)を指定できる
ようにしてある。この場合には、指定された宛て先に該
当する親機又は子機で再生操作を行ったときだけ、記憶
されたメッセージをメモリから読出して、この操作され
た親機又は子機に伝送させて再生させるようにしてあ
る。
【0038】また、この親機の通信制御部34では、制
御信号伝送用に用意された専用のチャンネル(周波数帯
域)を使用して、所定間隔で制御信号を伝送するように
してあり、この制御信号で他の子機を呼び出すようにし
てある。この場合、各親機から送信する制御信号には、
同一のシステム呼び出し符号を付加すると共に、システ
ム呼び出し符号に続いて伝送される付加IDでマスタ,
スレーブの区別を知らせるようにしてある。
【0039】なお、このそれぞれの親機に設定されるシ
ステム呼び出し符号と付加IDとは、通信制御部34内
のメモリ(図示せず)に記憶させるようにしてある。ま
た、マスタの親機の場合には、システムを構成する全て
の親機,子機の付加IDも記憶するようにしてある。こ
の場合、このシステム呼び出し符号と付加IDとは、各
電話機の製造時などに設定される。
【0040】次に、このような構成で各親機1,2,3
から制御信号の伝送が行われる状態について説明する
と、各子機が待ち受け状態におけるマスタの親機1での
送信は、図6のAに示す状態で行われる。即ち、625
μ秒間の1回の制御信号の送信が、125m秒周期で連
続的に行われる。なお、図6のAの波形が立ち上がる期
間が、制御信号が送信される期間である。
【0041】そして、スレーブの親機2,3では、この
マスタの親機1から送信される制御信号を受信して、こ
の受信タイミングに同期させて制御信号を送信させるよ
うにしてある。ここでは、マスタの制御信号を受信し始
めてから、5m秒後に第2の親機2から制御信号を送信
するようにしてあると共に(図6のB参照)、10m秒
後に第3の親機3から制御信号を送信するようにしてあ
る(図6のC参照)。従って、〔10m秒+625μ
秒〕の間に、3台の親機1,2,3から連続的に制御信
号が送信されるようになる。
【0042】そして、各子機4,5‥‥では、待ち受け
状態にあるとき、この一連の制御信号が連続的に送信さ
れる送信されるタイミングだけ、受信部(無線部12な
ど)の電源を周期的にオンさせるようにしてある。ここ
では、図6のDに示すように、第1(マスタ)の親機1
からの制御信号の送信が開始されてから、第3の親機3
から制御信号の送信が終了する期間TONだけ、受信部の
電源をオンさせる。但し、実際には受信部が立ち上がる
のに若干の時間(例えば25μ秒)を要するので、1回
にオンする時間TONは上述した時間〔10m秒+625
μ秒〕に、25μ秒程度の立ち上がり時間を加算した時
間になる。
【0043】各子機4,5‥‥でこのような制御を行う
ためには、各子機4,5‥‥でマスタの親機1からの送
信される制御信号を受信したタイミングを検出して、こ
のタイミングを基準にして期間TONだけ間欠的に受信さ
せる。そして、この期間TONの受信を、間欠的に所定周
期で行う。この期間TONの間欠受信を行う周期として
は、制御信号が送信される周期が125m秒であるの
で、この125m秒の整数倍であれば良い。例えば、
1.5秒間に亘って各親機1,2,3から同じ制御信号
が繰り返し送信されるようになっている場合には、この
子機での受信周期を1.5秒に設定すれば良い。
【0044】このような制御が行われることで、各子機
4,5‥‥での待ち受け状態での作動時間を、大幅に少
なくすることができる。即ち、本例の場合には各子機
4,5‥‥で複数の親機1,2,3からの制御信号を受
信する必要があるが、このために無線部12などの受信
に必要な回路の電源を常時オンさせる必要がなく、所定
周期毎に上述した期間TONだけオンさせれば良く、待ち
受け状態での消費電力を大幅に少なくできる。
【0045】このように本例のデジタルコードレス電話
システムの場合には、複数台の親機を有するシステムと
して、各子機が全ての親機からの制御信号を受信できる
ようにしてあるが、各子機には直属の親機を決めるよう
にしてある。即ち、例えば図1の例の場合には、子機1
11,112,113が第1の親機1に直属で、子機1
21,122,123が第2の親機2に直属で、子機1
31,132,133が第3の親機3に直属としてあ
る。
【0046】そして、各親機と子機に設定する内線番号
は、この直属の関係を利用した番号を設定するようにし
てある。具体的には、2桁の内線番号を設定するように
してあり、1桁目をグループ番号,2桁目をグループ内
の個別番号とする。即ち、第1の親機1を内線番号1
0,第2の親機2を内線番号20,第3の親機3を内線
番号30とし、第1の親機1に属する子機111,11
2‥‥に11番からの内線番号を順に付与し、第2の親
機2に属する子機121,122‥‥に21番からの内
線番号を順に付与し、第3の親機3に属する子機13
1,132‥‥に31番からの内線番号を順に付与す
る。
【0047】従って、内線通話などで各子機を直接呼び
出す場合には、この内線番号をキー操作などで入力させ
れば良い。また、各グループを示す1桁目の番号(1,
2,3の何れか)のキー操作に続いて、一斉呼び出しを
示すキー(例えば“♯”のキー)を操作することで、該
当するグループの親機と子機を一斉に呼び出すこともで
きるようにしてある。
【0048】そして、各子機からの操作で外線の発呼を
行う場合には、この直属の親機を優先使用するようにし
てある。即ち、直属の親機に対して接続要求信号を送信
するリンクチャンネル確立要求を行い、この接続要求信
号の送信で親機と通信できるチャンネルが用意されたと
き、この親機に接続された電話回線を使用して、外線と
接続させる処理を行う。そして、直属の親機が使用中で
接続要求信号の送信に対する返答がないときに、他の親
機に対して接続要求信号を送信する処理を行う。これら
の親機の選択などの処理は、各子機の通信制御部14の
制御に基づいて行われる。
【0049】ここで、この外線の発呼の処理を図7,図
8の接続シーケンスに示すと、例えば図7に示すよう
に、第1の親機1に属する子機111,112‥‥(内
線番号11番,12番‥‥)で外線通話を行うための発
呼操作が行われたとき、この子機に直属の親機は第1の
親機1(内線番号10番)であるので、まず内線番号1
0番の第1の親機1に対して接続要求信号を送信するリ
ンクチャンネル確立要求を行う。そして、第1の親機1
が使用中でない場合には、第1の親機1から要求があっ
た子機に対してリンクチャンネルの割当てを行う制御信
号を送信し、以後親機と子機との間で割当てられたチャ
ンネルを使用した通信の同期を確立させる処理を行い、
同期が確立した後に子機側から外線の電話番号などを入
力させて、親機1と接続された電話回線を使用して発呼
させ、相手との通話を行う。
【0050】次に、外線発呼時に直属の親機が使用中で
ある場合の接続シーケンスを図8に示す。まず、図7の
場合と同様に、第1の親機1に属する子機111,11
2‥‥(内線番号11番,12番‥‥)で外線通話を行
うための発呼操作が行われたとすると、この子機に直属
の親機は第1の親機1(内線番号10番)であるので、
内線番号10番の第1の親機1に対して接続要求信号を
送信するリンクチャンネル確立要求を行う。ここで、第
1の親機1は使用中であるので、第1の親機1から要求
があった子機に対してリンクチャンネルの割当てが行わ
れない。
【0051】このリンクチャンネルの割当てが行われな
いことを発呼操作した子機側の通信制御部14側で判断
すると、次に別の親機(ここでは内線場合20の第2の
親機2)に対して接続要求信号を送信するリンクチャン
ネル確立要求を行う。このとき、第2の親機2が使用中
でない場合には、第2の親機2から要求があった子機に
対してリンクチャンネルの割当てを行う制御信号を送信
し、以後親機と子機との間で割当てられたチャンネルを
使用した通信の同期を確立させる処理を行い、同期が確
立した後に子機側から外線の電話番号などを入力させ
て、親機2と接続された電話回線を使用して発呼させ、
相手との通話を行う。
【0052】そして、図には示さないが、第2の親機2
も使用中である場合には、第3の親機3に対して接続要
求信号を送信するリンクチャンネル確立要求を行い、こ
の第3の親機3が使用中でない場合に以後第1,第2の
親機の場合と同様の外線通話処理が行われる。
【0053】そして、本例のコードレス電話システムの
場合には、各親機や子機を指定して留守番メッセージや
伝言メッセージを記憶させるときに、指定された子機に
直属の親機(親機が指定されたときにはこの指定された
親機)の音声データ記憶部40にメッセージを記憶させ
る。
【0054】このメッセージ記憶時の処理を図9に示
す。この図9の処理は、何れかの子機から伝言メッセー
ジを記憶させる場合の処理で、ここでは内線番号11の
子機111から内線番号21の子機121に伝言メッセ
ージを行うとする。このときには、まず内線番号11の
子機111の操作で、内線番号21の子機121に伝言
メッセージを行うことを指示する。この操作が行われる
と、内線番号21の子機121に直属の親機は第2の親
機2であるので、子機111は第2の親機2に対して接
続要求信号を送信するリンクチャンネル確立要求を行
う。そして、第1の親機1から子機111に対してリン
クチャンネルの割当てを行う制御信号が送信されると、
以後親機2と子機111との間で割当てられたチャンネ
ルを使用した通信の同期を確立させる処理を行い、同期
が確立した後に、子機111側のマイク17が拾った音
声による伝言メッセージのデータを親機2に送信させ、
この親機2の音声データ記憶部40に記憶させる。
【0055】また、外線の着呼があったときに親機や子
機を指定して留守番メッセージを記憶する場合にも、同
様に対応した親機の音声データ記憶部40に記憶させ
る。従って、場合によっては親機間で留守番メッセージ
を無線伝送させることもある。
【0056】なお、親機や子機を指定しないで伝送され
た留守番メッセージを記憶する場合には、必ず特定の親
機(例えば第1の親機1)に記憶させる場合と、着呼し
た親機に記憶させる場合とが考えられる。
【0057】そして、親機や子機を指定して記憶された
メッセージを再生する場合には、各親機や子機に用意さ
れたメッセージ再生を指示するキーを操作するだけで良
い。このときの処理例を図10に示すと、この図10の
処理は、内線番号11の子機111を指定されたメッセ
ージ(留守録メッセージ及び伝言メッセージ)を再生さ
せる場合の処理である。このときには、この内線番号1
1の子機111のメッセージ再生キーの操作を行うと、
直属の親機1に対して接続要求信号を送信するリンクチ
ャンネル確立要求を行う。そして、第1の親機1から子
機111に対してリンクチャンネルの割当てを行う制御
信号が送信されると、以後親機1と子機111との間で
割当てられたチャンネルを使用した通信の同期を確立さ
せる処理を行い、同期が確立した後に、この子機111
から該当するメッセージを音声データ記憶部40から読
出させる制御指令を送信させ、該当するメッセージがあ
る場合には読出して子機111に送信させ、子機111
のスピーカ16から再生させる。
【0058】このように本例のデジタルコードレス電話
装置の場合には、各子機に直属の親機を割当てグループ
化を行っているので、外線の発呼やメッセージ記憶など
が効率良く行われる。例えば、外線の発呼は、直属の親
機に接続された電話回線が優先使用されるので、各子機
の使用状態に著しい偏りがない限りは、3台の親機に接
続された3本の電話回線がほぼ均等に使用され、回線の
使用効率上好ましい状態になる。そして、このようにほ
ぼ均等に回線が使用されることで、空き回線を探す処理
を行う可能性が少なくなり、各子機から発呼させる場合
に、空き回線を探す処理に要する時間が殆どかからなく
なり、迅速に外線の発呼ができるようになる。
【0059】また、各親機や子機を指定してメッセージ
記憶を行う場合には、直属の親機の音声データ記憶部4
0に記憶させるようにしたので、各親機が備える音声デ
ータ記憶部40が分散使用される。従って、特定の親機
の音声データ記憶部40にだけメッセージが記憶され
て、メモリ容量を越えてしまう事故が防止できる。ま
た、各子機などで指定されたメッセージを再生する場合
には、直属の親機にだけリンクさせて再生させれば良
く、3台の親機の音声データ記憶部40の記憶状態を全
てサーチする必要がない。このため、子機でメッセージ
を再生させる操作として、親機を指定する操作が必要な
くなり、簡単にメッセージを再生できるようになる。ま
た、メッセージを記憶(録音)する場合にも、記憶する
親機を指定する操作が必要なくなる。
【0060】また本例の場合には、グループ毎に1桁目
の番号が異なる2桁の内線番号を付与するようにしたの
で、実際の使用状態に応じてグループ分けを行えば、内
線番号を忘れた場合でも、グループ内の一斉呼び出しな
どで対処ができる。例えば、3階建ての家屋内にこのコ
ードレス電話システムを設置させた場合に、1階,2
階,3階とグループ分けすることで、各部屋の内線番号
が判らなくても、グループ内の一斉呼び出しで各階を呼
び出すことが可能になり、複数台の親機,子機で構成さ
れるコードレス電話の操作性が向上する。
【0061】なお、上述実施例では3台の親機と複数台
の子機でシステムを組む場合について説明したが、2台
の親機或いは3台以上の台数の親機でシステムを組むよ
うにしても良い。また、各グループ内の子機の台数につ
いても、上述実施例に限定されない。
【0062】また、上述実施例ではTDMA/TDD方
式で通信が行われるデジタルコードレス電話に適用した
が、他の通信方式のコードレス電話システムにも適用で
きることは勿論である。
【0063】
【発明の効果】本発明によると、各子機がグループ化さ
れて、このグループ毎に直属の親機が設定されるので、
各子機からの指示による発呼などの動作が、各子機に直
属の親機を使用して行われるようになり、効率良く各親
機と接続された電話回線などが使用される。
【0064】またこの場合に、各子機の内線番号とし
て、直属の親機のグループ番号に一連の番号を付与した
番号としたことで、各子機の内線番号が判り易くなり、
使い勝手が向上する。
【0065】また、各子機から外線の発呼を行うとき
に、直属の親機に接続された電話回線を優先使用し、直
属の親機に接続された電話回線が使用中である場合、他
の親機に接続された電話回線を使用することで、各子機
からの発呼が、各電話回線を均等に効率良く使用して可
能になる。
【0066】また、各親機が留守番電話としての伝言メ
ッセージを記憶する記憶手段を有し、各子機を指定して
伝送される伝言メッセージを、この指定された子機の直
属の親機の記憶手段に記憶させるようにしたことで、各
子機から伝言メッセージを再生操作させるときには、直
属の親機に対してだけ該当する操作を行えば良く、操作
が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるコードレス電話のシス
テム構成図である。
【図2】一実施例による子機の構成図である。
【図3】一実施例による親機の構成図である。
【図4】一実施例の制御信号の構成を示す説明図であ
る。
【図5】一実施例の識別符号の構成を示す説明図であ
る。
【図6】一実施例による制御信号の送出状態を示すタイ
ミング図である。
【図7】一実施例による外線発呼時の接続シーケンスを
示す説明図である。
【図8】一実施例による外線発呼時の接続シーケンスを
示す説明図である。
【図9】一実施例によるメッセージ録音時の接続シーケ
ンスを示す説明図である。
【図10】一実施例によるメッセージ再生時の接続シー
ケンスを示す説明図である。
【図11】従来のコードレス電話装置のシステム構成を
示す構成図である。
【図12】通信方式を示す構成図である。
【符号の説明】
1,2,3 親機 12,32 無線部 13,33 変復調部 14,34 通信制御部 40 音声データ記憶部 111,112,113,121,122,123,1
31,132,133子機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話回線と接続された親機と、該親機と
    無線通信が行われる子機とからなり、上記親機と上記子
    機との間で、デジタルデータの送受信を行って通話を行
    うデジタルコードレス電話装置において、 上記親機を複数台設けると共に、上記子機を何れかの親
    機の直属の子機とするようにグループ分けしたデジタル
    コードレス電話装置。
  2. 【請求項2】 各子機の内線番号として、直属の親機の
    グループ番号に一連の番号を付与した番号とした請求項
    1記載のデジタルコードレス電話装置。
  3. 【請求項3】 何れかの子機から外線の発呼を行うとき
    に、直属の親機に接続された電話回線を優先使用し、直
    属の親機に接続された電話回線が使用中である場合、他
    の親機に接続された電話回線を使用するようにした請求
    項1記載のデジタルコードレス電話装置。
  4. 【請求項4】 各親機が留守番電話としての伝言メッセ
    ージを記憶する記憶手段を有し、各子機を指定して伝送
    される伝言メッセージを、この指定された子機の直属の
    親機の記憶手段に記憶させるようにした請求項1記載の
    デジタルコードレス電話装置。
JP5272793A 1993-10-29 1993-10-29 デジタルコードレス電話装置 Pending JPH07131854A (ja)

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JP5272793A JPH07131854A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 デジタルコードレス電話装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006075664A1 (ja) * 2005-01-17 2006-07-20 Sharp Kabushiki Kaisha 電話システム

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