JPH07130301A - 偏向ヨーク - Google Patents
偏向ヨークInfo
- Publication number
- JPH07130301A JPH07130301A JP30119093A JP30119093A JPH07130301A JP H07130301 A JPH07130301 A JP H07130301A JP 30119093 A JP30119093 A JP 30119093A JP 30119093 A JP30119093 A JP 30119093A JP H07130301 A JPH07130301 A JP H07130301A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- horizontal
- deflection yoke
- magnetic piece
- astigmatism
- deflection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 水平スタティックコンバージェンスや水平等
方性非点収差に影響を与えることなく、水平異方性非点
収差を補正でき、画像品質の向上したカラー陰極線管用
偏向ヨークを提供する。 【構成】 それ自身では機械的強度の弱いアモルファス
シート2を、ポリ塩化ビニルやポリカーボネイト等の合
成樹脂からなる補強材3に接着剤7で固着してなるアモ
ルファス磁性片1をコイルセパレーター4部分にスライ
ド可能に取付け、水平異方性非点収差を補正するよう偏
向ヨーク5を構成する。
方性非点収差に影響を与えることなく、水平異方性非点
収差を補正でき、画像品質の向上したカラー陰極線管用
偏向ヨークを提供する。 【構成】 それ自身では機械的強度の弱いアモルファス
シート2を、ポリ塩化ビニルやポリカーボネイト等の合
成樹脂からなる補強材3に接着剤7で固着してなるアモ
ルファス磁性片1をコイルセパレーター4部分にスライ
ド可能に取付け、水平異方性非点収差を補正するよう偏
向ヨーク5を構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインライン型カラー陰極
線管に装着される偏向ヨークに関するものである。
線管に装着される偏向ヨークに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、インライン型カラー陰極線管
に装着される偏向ヨークには、図2に図示する如く、偏
向ヨーク5の電子銃側に対応するコイルセパレーター4
の部分にインライン型電子銃と平行に一対のガイドレー
ル6が形成されていた。そして、このガイドレール6に
1ケ又は1対の磁性片1をスライド可能に取り付け、図
3(a),(b)に図示する如きマイナスパターンとプ
ラスパターンの水平異方性非点収差の補正を行ってい
た。なお、この磁性片1には一般的に珪素鋼板が多用さ
れていた。
に装着される偏向ヨークには、図2に図示する如く、偏
向ヨーク5の電子銃側に対応するコイルセパレーター4
の部分にインライン型電子銃と平行に一対のガイドレー
ル6が形成されていた。そして、このガイドレール6に
1ケ又は1対の磁性片1をスライド可能に取り付け、図
3(a),(b)に図示する如きマイナスパターンとプ
ラスパターンの水平異方性非点収差の補正を行ってい
た。なお、この磁性片1には一般的に珪素鋼板が多用さ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
構成された偏向ヨーク5において、例えば、図3(a)
に図示する如きマイナスパターンの水平異方性非点収差
を前記磁性片1により補正した場合、逆に図4に図示す
る如く、水平スタティックコンバージェンスがプラスパ
ターンで残ってしまう難点があった。このため、水平異
方性非点収差を補正した後、スタティックマグネットに
より残ってしまう水平スタティックコンバージェンスの
ズレを補正する必要があった。そして、このようにして
水平スタティックコンバージェンスを補正しても、今度
は、図5に図示する如く、水平等方性非点収差がマイナ
スパターンとして残ってしまっていた。この結果、画像
品位が悪化し、画像品位が要求される規格に入らず、不
良品が製造され易かった。
構成された偏向ヨーク5において、例えば、図3(a)
に図示する如きマイナスパターンの水平異方性非点収差
を前記磁性片1により補正した場合、逆に図4に図示す
る如く、水平スタティックコンバージェンスがプラスパ
ターンで残ってしまう難点があった。このため、水平異
方性非点収差を補正した後、スタティックマグネットに
より残ってしまう水平スタティックコンバージェンスの
ズレを補正する必要があった。そして、このようにして
水平スタティックコンバージェンスを補正しても、今度
は、図5に図示する如く、水平等方性非点収差がマイナ
スパターンとして残ってしまっていた。この結果、画像
品位が悪化し、画像品位が要求される規格に入らず、不
良品が製造され易かった。
【0004】この理由は、珪素鋼板の保磁力が大きいた
めに(40Hc(A/m)以上)、水平偏向磁界が0で
も水平スタティックコンバージェンスが残留磁気により
ずれてしまうためであった。なお、ここで図3(b)に
図示する如く、水平異方性非点収差がプラスパターンの
場合には、水平スタティックコンバージェンスと水平異
方性非点収差のパターンもそれぞれ逆のパターンにな
る。
めに(40Hc(A/m)以上)、水平偏向磁界が0で
も水平スタティックコンバージェンスが残留磁気により
ずれてしまうためであった。なお、ここで図3(b)に
図示する如く、水平異方性非点収差がプラスパターンの
場合には、水平スタティックコンバージェンスと水平異
方性非点収差のパターンもそれぞれ逆のパターンにな
る。
【0005】このように、水平異方性非点収差を珪素鋼
板からなる磁性片を用いて補正した場合には、水平スタ
ティックコンバージェンスのズレや水平等方性非点収差
が連動して変化してしまう大きな難点があった。このた
め、画像品位が要求される規格内に収まるよう調整する
作業には熟練を要し、作業性に難点があった。
板からなる磁性片を用いて補正した場合には、水平スタ
ティックコンバージェンスのズレや水平等方性非点収差
が連動して変化してしまう大きな難点があった。このた
め、画像品位が要求される規格内に収まるよう調整する
作業には熟練を要し、作業性に難点があった。
【0006】本発明の目的は、水平異方性非点収差を水
平スタティックコンバージェンスのズレや水平等方性非
点収差に連動させることなく、しかも、簡単に補正可能
な偏向ヨークの提供にある。
平スタティックコンバージェンスのズレや水平等方性非
点収差に連動させることなく、しかも、簡単に補正可能
な偏向ヨークの提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】水平偏向コイルと垂直偏
向コイル及びコイルセパレーターを具備し、インライン
型カラー陰極線管に装着される偏向ヨークのより電子銃
側に対応するコイルセパレーター部分に一対のガイドレ
ールをインライン型電子銃と平行に設け、該ガイドレー
ルに磁性片をスライド可能に取付け、該磁性片により磁
界分布を変えることによって水平異方性非点収差を補正
するよう構成した偏向ヨークにおいて、該磁性片はアモ
ルファスシートを合成樹脂からなる補強材に接着せしめ
て構成する。
向コイル及びコイルセパレーターを具備し、インライン
型カラー陰極線管に装着される偏向ヨークのより電子銃
側に対応するコイルセパレーター部分に一対のガイドレ
ールをインライン型電子銃と平行に設け、該ガイドレー
ルに磁性片をスライド可能に取付け、該磁性片により磁
界分布を変えることによって水平異方性非点収差を補正
するよう構成した偏向ヨークにおいて、該磁性片はアモ
ルファスシートを合成樹脂からなる補強材に接着せしめ
て構成する。
【0008】
【作用】珪素鋼板に比較してアモルファスの保磁力は小
さく(3.5Hc(A/m)以上)、水平偏向磁界が0
の時の残留磁気がほとんどないので、水平異方性非点収
差を補正しても水平スタティックコンバージェンスにず
れが生じなくなり、画像品質が向上する。また、それ自
身では強度の弱いアモルファスシートが合成樹脂からな
る補強材に接着せしめられたことで、機械的な強度がア
ップされたアモルファスシートが得られ、アモルファス
シートを磁性片として珪素鋼板と同様に使用できるよう
になった。
さく(3.5Hc(A/m)以上)、水平偏向磁界が0
の時の残留磁気がほとんどないので、水平異方性非点収
差を補正しても水平スタティックコンバージェンスにず
れが生じなくなり、画像品質が向上する。また、それ自
身では強度の弱いアモルファスシートが合成樹脂からな
る補強材に接着せしめられたことで、機械的な強度がア
ップされたアモルファスシートが得られ、アモルファス
シートを磁性片として珪素鋼板と同様に使用できるよう
になった。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図に沿って具体的に説明す
る。図1は本発明の偏向ヨークに用いられるアモルファ
ス磁性片1を示し、図2は偏向ヨークを電子銃側から見
た図である。図において、2は厚さ約0.02mmのア
モルファスシートであり、3はポリ塩化ビニル又は、ポ
リカーボネイト等の合成樹脂からなる厚さ約0.3mm
の補強材である。7はアクリル系等からなる接着材であ
る。また、6は偏向ヨーク5のコイルセパレーター4の
後端部に設けた一対のガイドレールで、インライン型電
子銃と平行になるよう形成されている。
る。図1は本発明の偏向ヨークに用いられるアモルファ
ス磁性片1を示し、図2は偏向ヨークを電子銃側から見
た図である。図において、2は厚さ約0.02mmのア
モルファスシートであり、3はポリ塩化ビニル又は、ポ
リカーボネイト等の合成樹脂からなる厚さ約0.3mm
の補強材である。7はアクリル系等からなる接着材であ
る。また、6は偏向ヨーク5のコイルセパレーター4の
後端部に設けた一対のガイドレールで、インライン型電
子銃と平行になるよう形成されている。
【0010】本発明の偏向ヨークは、所定の長さと形状
に切断したアモルファスシート2を接着材7により補強
材3に固着して構成したアモルファス磁性片1を、偏向
ヨーク5のコイルセパレーター4後端部に設けた一対の
ガイドレール6にスライド可能に取り付けて構成されて
いる。
に切断したアモルファスシート2を接着材7により補強
材3に固着して構成したアモルファス磁性片1を、偏向
ヨーク5のコイルセパレーター4後端部に設けた一対の
ガイドレール6にスライド可能に取り付けて構成されて
いる。
【0011】表1に、磁性片に本発明のアモルファス磁
性片1と珪素鋼板を用いた時の特性の比較例を示す。な
お、表1においてAは水平異方性非点収差を、Bは水平
スタティックコンバージェンスを、Cは水平等方性非点
収差を表している。また、その単位はmmである。
性片1と珪素鋼板を用いた時の特性の比較例を示す。な
お、表1においてAは水平異方性非点収差を、Bは水平
スタティックコンバージェンスを、Cは水平等方性非点
収差を表している。また、その単位はmmである。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、水平スタティックコン
バージェンスや水平等方性非点収差に影響を与えること
なく、水平異方性非点収差を補正可能となる。また、従
来、磁性片として用いることのできなかったアモルファ
スシートを、珪素鋼板と同様に用いることができ、調整
作業性に優れ、画像品位が向上した偏向ヨークを安価に
得ることが可能になつた。
バージェンスや水平等方性非点収差に影響を与えること
なく、水平異方性非点収差を補正可能となる。また、従
来、磁性片として用いることのできなかったアモルファ
スシートを、珪素鋼板と同様に用いることができ、調整
作業性に優れ、画像品位が向上した偏向ヨークを安価に
得ることが可能になつた。
【図1】本発明に用いる磁性片の構成を示す説明図であ
る。
る。
【図2】偏向ヨークを電子銃側からみた図である。
【図3】水平異方性非点収差を示し、同図(a)はマイ
ナスパターン、同図(b)はプラスパターン示す説明図
である。
ナスパターン、同図(b)はプラスパターン示す説明図
である。
【図4】水平スタティックコンバージェンスのプラスパ
ターンを示す説明図である。
ターンを示す説明図である。
【図5】水平等方性非点収差のマイナスパターンを示す
説明図である。
説明図である。
1 磁性片 2 アモルファスシート 3 補強材 4 コイルセパレーター 5 偏向ヨーク 6 ガイドレール 7 接着剤
Claims (1)
- 【請求項1】 水平偏向コイルと垂直偏向コイル及びコ
イルセパレーターを具備し、インライン型カラー陰極線
管に装着される偏向ヨークのより電子銃側に対応するコ
イルセパレーター部分に一対のガイドレールをインライ
ン型電子銃と平行に設け、該ガイドレールに磁性片をス
ライド可能に取付け、該磁性片により磁界分布を変える
ことによって水平異方性非点収差を補正するよう構成し
た偏向ヨークにおいて、該磁性片はアモルファスシート
を合成樹脂からなる補強材に接着せしめて構成したこと
を特徴とする偏向ヨーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05301190A JP3110598B2 (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 偏向ヨーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05301190A JP3110598B2 (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 偏向ヨーク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07130301A true JPH07130301A (ja) | 1995-05-19 |
JP3110598B2 JP3110598B2 (ja) | 2000-11-20 |
Family
ID=17893863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05301190A Expired - Fee Related JP3110598B2 (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 偏向ヨーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3110598B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010088014A (ko) * | 2000-03-10 | 2001-09-26 | 이형도 | 편향요크 |
KR100556705B1 (ko) * | 1999-06-25 | 2006-03-10 | 파츠닉(주) | 편향요크의 자계패턴 보정구 |
-
1993
- 1993-11-05 JP JP05301190A patent/JP3110598B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100556705B1 (ko) * | 1999-06-25 | 2006-03-10 | 파츠닉(주) | 편향요크의 자계패턴 보정구 |
KR20010088014A (ko) * | 2000-03-10 | 2001-09-26 | 이형도 | 편향요크 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3110598B2 (ja) | 2000-11-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |