JPH07129789A - 映像シミュレーション装置 - Google Patents

映像シミュレーション装置

Info

Publication number
JPH07129789A
JPH07129789A JP5274217A JP27421793A JPH07129789A JP H07129789 A JPH07129789 A JP H07129789A JP 5274217 A JP5274217 A JP 5274217A JP 27421793 A JP27421793 A JP 27421793A JP H07129789 A JPH07129789 A JP H07129789A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
viewer
housing
motion information
casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5274217A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2595877B2 (ja
Inventor
Naoki Fujita
直毅 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP5274217A priority Critical patent/JP2595877B2/ja
Publication of JPH07129789A publication Critical patent/JPH07129789A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2595877B2 publication Critical patent/JP2595877B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 観賞者が、その場所に実際にいるという錯覚
を起こす程高い臨場感を味わえる映像シミュレーション
装置を提供する。 【構成】 観賞者aを囲んだ円柱形状の筐体1の表面に
2枚の円板状の側面映写スクリーン7,8と360度の
パノラマ映写スクリーン6とを構成する。筐体1は、観
賞者aの動きに応じて車輪のごとく回転し、筐体1の回
転軸とスクリーンの回転対称軸とを一致させて設置す
る。観賞者aがパノラマ映写スクリーン6上を歩いてい
る時には、筐体1が観賞者aの移動した距離に対応した
角度だけ回転する。仮想空間内での視点の位置が観賞者
aの移動した距離に対応した距離だけ移動することによ
って、あたかも回転する円筒形状の梯子の中で遊ぶ二十
日鼠のように、観賞者aが常に筐体1の中央部に定位し
ながら仮想空間内で視点が移動した距離と同じ距離を実
際に歩いている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像シミュレーション
装置に関し、特に、観賞者を取り囲むように設置された
映像表示装置には、観賞者の視点から全方向を見渡す時
に見ることができる映像を映写することによって、筐体
内部の観賞者がその場所に実際にいるという錯覚を起こ
す高い臨場感を味わうことを可能とする映像シミュレー
ション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】臨場感の高い従来の映像シミュレーショ
ン装置としては、例えば、特開平4−204842公報
“映像シミュレーション・システム”のように、部屋の
天井,床面,壁面の合計6方向に映像を映写する映像シ
ミュレーション装置があった。しかし、この映像シミュ
レーション装置では、任意の方向を見渡せるが、自由に
歩き回ることができる範囲は、部屋の内部に限られてい
た。
【0003】また、広い範囲が連続歩行可能な従来の映
像シミュレーション装置としては、例えば、実願昭61
−072491公報“ビデオ表示付き室内歩行器”の如
く、室内歩行器の前方にビデオ映像を映写する映像シミ
ュレーション装置があった。この映像シミュレーション
装置では、任意の方向を見渡すことができず、歩く時も
通常の歩行とは違った違和感を感じさせていた。
【0004】さらに、広い範囲で連続歩行可能な臨場感
の高い従来の映像シミュレーション装置としては、例え
ば、「1986年,プロシーディングス・オブ・198
6・ワークショップ・オン・インタラクティブ・3ディ
ー・グラフィックス,ウォークスルー−ア・ダイナミッ
ク・グラフィックス・システム・フォー・シミュレーテ
ィング・バーチャル・ビルディング ( Frederic.P.Broo
ks.:Walkthrough-A Dynamic Graphics System for Simu
lating Virtual Building:Proc. of 1986 Workshop on
Interactive 3D Graphics 1986 )」に示すように、ヘッ
ドマウントディスプレイと手擦り付きの室内歩行器とを
組み合わせた装置があった。
【0005】この映像シミュレーション装置では、任意
の方向を見渡すことはできるけれども、映像の表示に無
視できない時間遅れが生じて歩く時も通常の歩行とは違
った違和感を感じさせていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の映像シミ
ュレーション装置では、観賞者があらゆる方向を見渡す
ことはできるが、自由に歩き回ることが不可能であった
り、ある程度は歩き回ることが可能であるが、あらゆる
方向を見渡すことができない、あるいは、映像の表示に
無視できないほどの時間遅れが生じるといった問題があ
り、臨場感の向上が課題となっていた。
【0007】本発明の目的は、観賞者があらゆる方向を
表示の目立った遅れがなしに見渡したり、違和感を感じ
ることなく観賞者が映像に合わせて自由に歩き回ったり
することができる映像シミュレーション装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明の映像シミュ
レーション装置は、(A)観賞者が内部で歩行すること
が可能な筐体の内部または周囲に、観賞者の身体全体お
よび前記筐体の内部の空間を取り囲むように映写する複
数の映像表示装置を設置し、(B)観賞者が保持する動
作情報入手装置から得られた観賞者の動作情報や生理情
報を動作情報変換装置を用いて制御情報に変換し、
(C)前記制御情報および与えられた映像情報に基いて
映像生成装置により生成された映像を、映像表示制御装
置を通して前記映像表示装置に映写し、(D)前記制御
情報に基いて映写される映像の内容に対応して、前記筐
体の回転および振動の制御を筐体制御装置により行う、
ことを含んでいる。
【0009】また、第2の発明の映像シミュレーション
装置は、(A)観賞者を囲む円柱形状の筐体の表面に2
枚の円板状の側面映写スクリーンおよび360度のパノ
ラマ映写スクリーンを配置し、(B)複数の側面用プロ
ジェクタおよびパノラマ用プロジェクタにより前記側面
映写スクリーンおよび前記パノラマ映写スクリーン上に
映像を映写し、(C)前記筐体の内部で観賞者が歩行す
ることにより、前記筐体が観賞者の動きに応じて車輪の
ごとく回転し、(D)観賞者が保持する動作情報入手装
置から得られた観賞者の動作情報や生理情報を動作情報
変換装置を用いて制御情報に変換し、(E)前記制御情
報および与えられた映像情報に基いて映像生成装置によ
り生成された映像を、映像表示制御装置を通して複数の
前記側面用プロジェクタおよび前記パノラマ用プロジェ
クタで映写し、(F)前記制御情報に基いて映写される
映像の内容に対応して、前記筐体および前記筐体の設置
台に対する回転および振動の制御を筐体制御装置により
行う、ことを含んでいる。
【0010】さらに、第3の発明の映像シミュレーショ
ン装置は、(A)観賞者が内部で歩行できる球形筐体の
内部または周囲に観賞者の身体全体および前記球形筐体
の内部空間を取り囲んで配置された液晶パネル等の表示
機構に対して映像を表示する映像表示装置と、(B)観
賞者が保持する動作情報入手装置から得られた観賞者の
動作情報や生理情報を制御情報に変換する動作情報変換
装置と、(C)前記動作情報変換装置からの制御情報お
よび与えられた映像情報に基いて映像を生成する映像生
成装置と、(D)前記映像生成装置によって生成された
映像を前記映像表示装置に供給して前記映像表示装置を
制御する映像表示制御装置と、(E)前記動作情報変換
装置からの制御情報および前記映像表示制御装置との間
で相互に供給しあうタイミング制御信号により、前記映
像表示装置に表示される映像の内容に対応して、前記球
形筐体に対する回転および振動の制御を行う筐体制御装
置と、を備えて構成されている。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の映像シミュレーション装置
の第1の実施例を示す斜視図である。また、図2は図1
の映像シミュレーション装置の側面図であり、図3は図
1の映像シミュレーション装置のブロック図である。
【0012】第1の実施例の映像シミュレーション装置
は、図1および図3に示すように、回転させることが可
能な筐体1と、筐体1を支える支柱4と、筐体1の駆動
装置付の設置台3と、回転軸受け2と、筐体1の駆動装
置付の回転軸受け5と、筐体1の内部のリアプロジェク
ションタイプのパノラマ映写スクリーン6,側面映写ス
クリーン7,8の上に映像を映写するパノラマ用プロジ
ェクタ11,〜16,側面用プロジェクタ9,10と、
観賞者aの動作情報を入手するための遠隔制御装置10
0と、遠隔制御装置100からの発信情報を入手するセ
ンサ113と、観賞者の動作情報を直接入手するセンサ
114とを有して構成されている。
【0013】そして、図1と図2とを参照すると、縦方
向に回転させることが可能な筐体1は、円柱の両底面に
合同な2つの円錐を円柱と円錐との各々の底面を重ねる
ようにして張り付けた立体図形のような形状、つまり、
両側を削った丸鉛筆のような形状である。また、筐体1
の回転を支持するための回転軸受け2は、ベアリング2
2とプロジェクタ保持スペースと支柱接続部分とから構
成されており、回転軸受け5は、これらに加えて図3に
示す動力生成装置109と動力伝達装置110とを含む
筐体駆動装置108を取り付けている。一方、設置台3
は、図3に示す動力生成装置119と動力伝達装置12
0とを含んだ筐体駆動装置118を取り付けている。
【0014】また、筐体1における円柱の側面部分は、
1枚または複数枚の透明なガラス板あるいはアクリル板
で円筒状に構成されて、1枚または複数枚の透明なガラ
ス板あるいはアクリル板を支持するために、4個の支持
アーム取付部分19を付けたスクリーン支持枠17を筐
体1の左右両側に1つづつはめ込んでいる。そして、筐
体1の支持アームは、支柱の先端部分に取り付けたベア
リングの取付枠20と充分な強度を持った真直なあるい
は湾曲した支持材18とで構成されて、支柱の先端部分
に取り付けたベアリング22と筐体1の支持アーム取付
部分19とを繋ぐことにより、筐体1がスムーズに回転
するように支持している。第1の実施例では、支持材1
8は、片側4本の真直な剛材で構成されており、観賞者
aの筐体1の出入りを可能にするために、適宜取り外し
ができる構造になっている。
【0015】そして、筐体1の内部には、円柱形状の空
間をとりまくすべての面にリアプロジェクションタイプ
のパノラマ映写スクリーン6および側面映写スクリーン
7,8を配置している。具体的には、筐体1の内部に、
折り畳むことが可能な円板状の側面映写スクリーン7,
8を、各々折り畳むことのできる円形の折り畳み枠で取
り囲んで、筐体1のスクリーン支持枠17の内側は、ス
クリーン支持枠17と円筒状に構成された1枚または複
数枚の透明なガラス板またはアクリル板とそのスクリー
ンの折り畳み枠とが互いに接するように設置している。
また、観賞者aの筐体1への出入りを可能にするため
に、折り畳み枠の蝶番の部分と折り畳み枠の一部分とを
スクリーン支持枠17に固定し、その残りの固定してい
ない部分のスクリーンを筐体1の内側または外側に向か
って開くようにしている。
【0016】第1の実施例では、円板状の側面映写スク
リーン7,8を各々2つに折り畳み半円形にすることの
できる円形の折り畳み枠で取り囲んで、折り畳み枠の2
つの蝶番の部分と折り畳み枠の半円の部分とをスクリー
ン支持枠17に固定し、残りの固定されない半円部分の
スクリーンを、筐体1の外側に向かって開けることがで
きるようになっている。一方、360度パノラマに用い
られるようなパノラマ映写スクリーン6を、リアプロジ
ェクションタイプのスクリーン1枚または複数枚で円筒
状に構成し、筐体1の外側の透明なガラス板あるいはア
クリル板の表面に張り付けている。
【0017】さらに、筐体1の外周部には、設置したパ
ノラマ映写スクリーン6および側面映写スクリーン7,
8を取り囲んで、複数の液晶プロジェクタまたは投射管
方式のプロジェクタを設置している。すなわち、2枚の
円板状の側面映写スクリーン7,8に対しては、側面用
プロジェクタ9,10を各々に対して1台づつ、各々の
側面映写スクリーン7,8に向けて筐体1と一緒に回転
しないように固定し、ベアリング22の内側に設置して
いる。パノラマ映写スクリーン6に対しては、複数のパ
ノラマ用プロジェクタ11,〜16をパノラマ映写スク
リーン6に向けパノラマ映写スクリーン6の外側にほぼ
等間隔に放射状に配置している。第1の実施例では、プ
ロジェクタ数が6台であって、パノラマ用プロジェクタ
11,〜16とパノラマ映写スクリーン6とが、パノラ
マ映像表示装置103を構成するとともに側面用プロジ
ェクタ9,10と側面映写スクリーン7,8とが側面映
像表示装置104,105を構成している。
【0018】他方、動作情報入手装置112は、観賞者
aの動作情報を入手するための遠隔制御装置100とそ
こから発信される動作情報を入手するためのセンサ11
3と観賞者aの動作情報を直接入手するためのセンサ1
14とから構成されている。このうち遠隔制御装置10
0とセンサ113とからなる部分で、筐体1の内部の観
賞者aが遠隔制御装置100を操作して、筐体1の外部
または内部に複数個が設置されたセンサ113との通信
を行っている。
【0019】また、遠隔制御装置100は、通常、AV
機器に用いるリモートコントローラ以外に、トラックボ
ールまたはジョイスティックに対して、無線伝送装置を
付随させたもの、あるいは、光線の発射された方向を感
知できるセンサとともに用いられる光線銃タイプのコン
トローラ等が使用されている。センサ113は、遠隔制
御装置100から発信される無線信号を漏らさずに受け
とるためには、センサ間隔が互いにある一定の間隔以上
離れないように、複数個が筐体1の内部または外部に設
置されている。なお、筐体1の内部に設置される場合に
は、回転軸受け2において回転可能なコネクタを用いる
必要がある。他方、観賞者aの動作情報を入手するセン
サ114は、圧力センサである。複数の透明なフィルム
状の圧力センサをパノラマ映写スクリーン6上に張り付
けるかあるいはスクリーン支持枠17の内側に複数の小
型の圧力センサを埋め込んで使用している。
【0020】図3を参照すると、遠隔制御装置100
は、観賞者aによって入力された動作情報を無線信号に
変換してから、筐体1の外部または内部に複数個が設置
されたセンサ113に向けて発信している。そこで、セ
ンサ113は、受けとった無線信号を電気信号に変換
し、動作情報変換装置111に送っている。
【0021】また、観賞者a の動作情報を入手するため
のセンサ114では、パノラマ映写スクリーン6上に張
り付けた複数の透明なフィルム状の圧力センサを用いる
場合およびスクリーン支持枠17の内側に複数の小型の
圧力センサを埋め込んで使用する場合のどちらの場合に
おいても、スクリーン支持枠17に生じた圧力を示す電
気信号を、支持材18および支柱4を通じて動作情報変
換装置111に送っている。
【0022】そこで、動作情報変換装置111では、複
数のセンサ113,114から受けとった電気信号を統
合し、必要な情報を抽出して動作情報という形にしてか
ら、これらを映像生成装置101向けの制御信号および
筐体制御信号生成装置107向けの制御信号に変換して
いる。一方、映像生成装置101では、動作情報変換装
置111から送られてきた制御信号に応じ、形状データ
やテクスチャーデータ等からCG映像を生成したり、L
D等からビデオ映像を再生したり、圧縮された画像デー
タを伸長したりして、映像202を映像表示制御装置1
02に送ったりしている。
【0023】他方、映像表示制御装置102では、複数
の映像202を同期させたり、映像生成装置101から
の生成される映像202を、複数の映像表示装置10
3,〜105に分配したり、また単にスイッチャとして
の役割を果たしたりしている。そして、場合によって
は、タイミング制御信号201を、筐体制御信号生成装
置107に送ったり筐体制御信号生成装置107から送
られたタイミング制御信号201を受けとったりして、
筐体1の制御と映像の表示との間のタイミング制御を行
うこともある。
【0024】そして、パノラマ用プロジェクタ11,〜
16および側面用プロジェクタ9,10は、映像表示制
御装置102から送られてきた映像202、すなわち、
ある視点から全方向を見渡したときに見ることのできる
映像を、仮想的な世界が感じられるように観賞者aを取
り囲むように設置されたスクリーン6,7,8に映写す
るようになっている。
【0025】他方、筐体制御装置106は、筐体制御信
号生成装置107と1対の筐体駆動装置108,118
とで構成されており、動作情報変換装置111から送ら
れた制御信号と映像表示制御装置102から送られたタ
イミング制御信号201とに応じて、適切な筐体制御を
行っている。
【0026】すなわち、筐体制御信号生成装置107
は、主に動作情報変換装置111から送られた制御信号
に応じて、筐体1を制御する制御信号203を生成して
いる。そして、場合によっては、タイミング制御信号2
01を映像表示制御装置102に送ったり、映像表示制
御装置102から送られたタイミング制御信号201を
受けとったりすることによって、筐体1の制御と映像の
表示との間のタイミング制御を行うこともある。
【0027】そして、筐体制御信号生成装置107で生
成された制御信号203は、回転軸受け5に設置された
筐体駆動装置108、および設置台3に設置された筐体
駆動装置118に送られている。一方、1対の筐体駆動
装置108,118は、各々動力生成装置109,動力
伝達装置110および動力生成装置119,動力伝達装
置120から構成されている。筐体制御信号生成装置1
07から送られた制御信号203は、モータ等の動力生
成装置109,119に送られて、動力を発生させてい
る。発生した動力は、ベルトや歯車などの動力伝達装置
110,120によって、筐体1および設置台3に伝達
されている。
【0028】そこで、観賞者aは、筐体1の内側または
外側に向かって側面映写スクリーン7を開け、光線銃タ
イプの遠隔制御装置100を持って筐体1内に入る。観
賞者aを取り囲むように設置されたパノラマ映像表示装
置103,側面映像表示装置104,105に、ある視
点から全方向を見渡した時に見ることのできるような映
像を映写する時、観賞者aは、筐体1のほぼ中央に立
ち、映像の内容によって適宜適当な方向のスクリーンを
見たり、遠隔制御装置100を光線銃として使用した
り、歩く方向や速さを変えたりして、臨場感のより高い
仮想空間の疑似体験を味わうことができる。
【0029】例えば、左から自動車が走ってきて目の前
を通り過ぎ、右の方へ走り去ろうとするときに光線銃で
タイヤを撃ち抜くというようなシーンを考えてみる。最
初、観賞者aは、自動車の向かってくる左の側面映写ス
クリーン8上を見ているが、自動車の動きとともに正面
中央のパノラマ映写スクリーン6上に視線を移動させ
る。その後、右の側面映写スクリーン7上に視線を移
し、遠隔制御装置100の光線銃を右の側面映写スクリ
ーン7に向けて空砲を撃つ。すると筐体1を支えている
設置台3が右に回転して、自動車が正面中央のパノラマ
映写スクリーン6上に見えてくる。そこで、光線銃を前
方に向けて速足で歩きながら自動車のタイヤを狙い、う
まく行けば見事にタイヤを撃ち抜くということになる。
【0030】さらに、このような使い方以外に、圧力の
センサ114を利用しない使い方、つまり、光線銃は使
えるけれども、歩く方向や速さは変えられないといった
使い方も考えられる。例えば、前方から走って来る自動
車を巧みに避けながら、高速道路を逆走し、目的の自動
車だけを狙撃するというようなシーンを考えてみる。最
初、観賞者aは、筐体1が前方に回転を始めると、向か
ってくる自動車を前方のパノラマ映写スクリーン6上に
見ながら、筐体1の回転に合わせて前方に走り始める。
自動車が直前まで迫って来ると回転中の筐体1が設置台
3ごと右または左に向きを変える。観賞者aが走りなが
らそれに合わせて身体の向きを変えるとうまく衝突を避
けることができる。このときに、自動車は右側または左
側の側面映写スクリーン7,8に移動し、後方に走り去
る。
【0031】もし、観賞者aが設置台3の回転に合わせ
て身体の向きを変えるということに失敗すれば、観賞者
aは転倒して、怪我をするというリスクを負う。このよ
うに1台の自動車をかわした後は、次々に現れる自動車
を巧みに避けながら、目的の自動車が来るのを待ちなが
ら筐体1の回転に合わせて前方に走り続けて、目的の自
動車が現われ次第に狙撃するということになる。
【0032】図4は本発明の映像シミュレーション装置
の第2の実施例を示している斜視図である。そして、図
3は図4の映像シミュレーション装置のブロック図とし
ても参照する。
【0033】第2の実施例の映像シミュレーション装置
は、図4および図3に示すように、回転させることが可
能な筐体1と、それを支える筐体支持脚23と、回転さ
せることが可能な筐体駆動装置付の設置台3と、ベアリ
ング付の筐体支持枠24と、動力伝達装置110を伴う
筐体駆動装置108と、筐体1内部のリアプロジェクシ
ョンタイプのパノラマ映写スクリーン6,側面映写スク
リーン7,8上に映像を映写するパノラマ用プロジェク
タ11,〜16および側面用プロジェクタ9,10と、
観賞者aの動作情報を入手するための遠隔制御装置10
0と、そこから発信される情報を入手するセンサ113
と、観賞者aの動作情報を直接入手するセンサ114と
から構成されている。
【0034】そして、センサ113は、発信される無線
信号を漏らさずに受けとるために、センサ間隔が互いに
ある一定の間隔以上離れないように、筐体1の内部や外
部に複数個が設置されている。なお、筐体1の内部に設
置される場合には、外部との接続に際して回転可能なコ
ネクタを用いたり、支持脚23に接点を設けたりするな
どの必要がある。また、観賞者aの動作情報を直接入手
するセンサ114は、トルクセンサであり、筐体駆動装
置108に併設され、観賞者aの筐体1の中心位置から
のずれによって生じたトルクの発生を感知している。筐
体駆動装置付の設置台3には、図3に示すように、動力
生成装置119と動力伝達装置120とから構成される
筐体駆動装置118が取り付けられている。
【0035】また、遠隔制御装置100は、観賞者aに
より入力された動作情報を無線信号に変換してから、筐
体1の外部または内部に複数個が設置されたセンサ11
3に向けて発信する。そこで、センサ113は、受けと
った無線信号を電気信号へと変換し、動作情報変換装置
111に送っている。そして、観賞者aの動作情報を入
手するためのセンサ114は、筐体駆動装置108に併
設されたトルクセンサである。観賞者aの筐体1の中心
位置からのずれによって生じたトルクの発生を感知し、
筐体駆動装置108に生じたトルクを示す電気信号が動
作情報変換装置111に送られている。
【0036】そこで、動作情報変換装置111は、複数
のセンサ113,114から受けた電気信号を統合し、
必要な情報を抽出して動作情報の形式にしてからそれを
映像生成装置101向けの制御信号や筐体制御信号生成
装置107向けの制御信号に変換している。一方、映像
生成装置101は、動作情報変換装置111から送られ
てきた制御信号に応じて、形状データやテクスチャーデ
ータ等からCG映像を生成したり、LD等からビデオ映
像を再生したり、圧縮された画像データを伸長したりし
て、映像202を映像表示制御装置102に送ってい
る。
【0037】そして、映像表示制御装置102は、複数
の映像202を同期させたり、映像生成装置101から
の生成される映像202を、パノラマ映像表示装置10
3,側面映像表示装置104,105に分配したり、単
に、スイッチャとしての役割を果たしたりしている。そ
して、場合によっては、タイミング制御信号201を筐
体制御信号生成装置107に送ったり、筐体制御信号生
成装置107から送られてきたタイミング制御信号20
1を受けとったりして、筐体1の制御と映像の表示との
間のタイミング制御を行うこともある。
【0038】そこで、パノラマ用プロジェクタ11,〜
16および側面用プロジェクタ9,10は、映像表示制
御装置102から送られてきた映像202、すなわち、
ある視点から全方向を見渡した時に見ることのできるよ
うな映像を、仮想的な世界が感じられるように観賞者a
を取り囲んで設置されたパノラマ映写スクリーン6,側
面映写スクリーン7,8上に映写するようになってい
る。また、筐体制御装置106は、筐体制御信号生成装
置107と1対の筐体駆動装置108,118とで構成
されており、動作情報変換装置111からの制御信号と
映像表示制御装置102から送られたタイミング制御信
号201とに応じて、筐体1の適切な制御を行ってい
る。
【0039】他方、筐体制御信号生成装置107は、主
に動作情報変換装置111から送られてきた制御信号に
応じて、筐体1を制御するための制御信号203を生成
している。そして、場合によっては、タイミング制御信
号201を映像表示制御装置102に送ったり映像表示
制御装置102から送られてきたタイミング制御信号2
01を受けとったりして、筐体1の制御と映像の表示と
の間のタイミング制御を行うこともある。そこで、筐体
制御信号生成装置107で生成された制御信号203
は、回転軸受け5に設置された筐体駆動装置108およ
び設置台3に設置された筐体駆動装置118に送られ
る。
【0040】さらに、1対の筐体駆動装置108,11
8は、各々の動力生成装置109,動力伝達装置110
および動力生成装置119,動力伝達装置120を含む
ことによって構成されている。また、筐体制御信号生成
装置107から送られた制御信号203は、モータ等の
動力生成装置109および119に送られて、動力を発
生させている。そして、発生した動力は、ベルト,歯
車,タイヤ等の動力伝達装置110,120により筐体
1および設置台3に伝達されている。
【0041】図5は本発明の映像シミュレーション装置
の第3の実施例を示している側面図である。また、図6
は図5の映像シミュレーション装置の一例を示したブロ
ック図である。
【0042】第3の実施例の映像シミュレーション装置
は、図5および図6に示すように、任意の方向に映像を
映写できる液晶パネルを使用した映像表示装置付の球形
筐体31と、球形筐体31を支える内側回転軸41と、
内側回転軸41を支える内側支持枠40と、内側支持枠
40を回転させるための支持枠用ベアリング39と、こ
れらの支持枠用ベアリング39を支える外側支持枠38
と、外側支持枠38を支える外側回転軸37と、その外
側回転軸37を支える支柱34と、支柱34を支える設
置台33と、その設置台33を回転させる設置台用ベア
リング36と、観賞者aの動作情報を入手するための遠
隔制御装置100と、その遠隔制御装置100から発信
する情報を入手するセンサ113と、観賞者aの動作情
報を直接入手するセンサ114とから構成されている。
【0043】一方、動作情報入手装置112は、上記の
遠隔制御装置100とセンサ113とセンサ114とで
構成されており、遠隔制御装置100とセンサ113と
からなる部分は、球形筐体31の内部の観賞者aが遠隔
制御装置100を操作して、球形筐体31の内部に複数
個が設置されたセンサ113との通信を行っている。ま
た、遠隔制御装置100は、AV機器に通常用いられる
リモートコントローラ以外には、トラックボールやジョ
イスティックに無線伝送装置を付随させたものや光線の
発射された方向を感知できるセンサとともに用いられる
光線銃タイプのコントローラおよびセンサに無線伝送装
置を付随させたものが使用されている。なお、センサ1
13は、発信される無線信号を漏らさず受けとるため
に、センサの間隔が互いにある一定の間隔以上離れない
ように球形筐体31の内部に複数個が設置されており、
外側回転軸37と内側回転軸41とには回転可能なコネ
クタを用いている。
【0044】さらに、センサ114は、磁気センサであ
り、観賞者aの身体に磁気センサの1個または複数個を
取り付けて、ある磁界を球形筐体31の内部に発生させ
た時に、磁気センサに流れる誘導電流を数十分の一秒以
下の間隔で測定して、センサ114から得られる信号を
遠隔制御装置100に送り、動作情報変換装置111に
動作情報を送っている。そして、内側回転軸41,支持
枠用ベアリング39,外側回転軸37,設置台用ベアリ
ング36には、各々図6に示した動力生成装置109と
動力伝達装置110とから構成される筐体駆動装置10
8が内蔵されており、制御信号203を動きに変えてい
る。
【0045】そこで、図6を参照すると、観賞者aの動
作情報を入手するために観賞者aの身体に1個または複
数個取り付けられた磁気のセンサ114は、ある磁界を
球形筐体31の内部に発生させた時に、センサ114内
のコイルに流れる誘導電流を数十分の一秒以下の時間間
隔で測定することによって、コイル内に生じた電流の大
きさを示す電気信号を取り出し、得られた信号を遠隔制
御装置100に送っている。
【0046】そして、遠隔制御装置100は、観賞者a
によって入力された動作情報および磁気のセンサ114
からの電気信号を無線信号に変換してから、球形筐体3
1の外部のセンサ113に向けて発信をするので、セン
サ113は、受けとった無線信号を電気信号に変換し
て、動作情報変換装置111に送っている。また、動作
情報変換装置111は、複数のセンサ113,114か
ら受けとった電気信号を統合して、必要な情報を抽出し
て動作情報という形にしてから、これを映像生成装置1
01向けの制御信号および筐体制御信号生成装置107
向けの制御信号へと変換している。
【0047】一方、映像生成装置101は、動作情報変
換装置111から送られてきた制御信号に応じて、形状
データやテクスチャーデータ等からCG映像を生成した
り、LD等からビデオ映像を再生したり、圧縮された画
像データを伸長したりして、映像202を映像表示制御
装置102に送っている。そして、映像表示制御装置1
02は、複数の映像202を同期させたり、映像生成装
置101で生成される映像を複数の映像表示装置に分配
したり、単にスイッチャとしての役割を果たしたりして
いる。さらに、場合によっては、タイミング制御信号2
01を筐体制御信号生成装置107に送ったり、その筐
体制御信号生成装置107から送られたタイミング制御
信号201を受け取ったりし、球形筐体31の制御と映
像の表示との間のタイミング制御を行うこともある。
【0048】また、プロジェクタ9,〜16は、映像表
示制御装置102から送られてきた映像202、すなわ
ち、ある視点からの全方向を見渡した時に見ることので
きるような映像を、仮想的な世界が感じられるように観
賞者aを取り囲むように設置された液晶パネルに映写す
るようになっている。また、筐体制御装置106は、筐
体制御信号生成装置107と筐体駆動装置108とによ
って構成されており、動作情報変換装置111から送ら
れた制御信号と映像表示制御装置102からのタイミン
グ制御信号201とに応じて、適切な筐体制御を行って
いる。
【0049】すなわち、筐体制御信号生成装置107
は、主に動作情報変換装置111から送られた制御信号
に応じて筐体を制御するための制御信号203を生成
し、場合によっては、タイミング制御信号201を映像
表示制御装置102に送ったり、映像表示制御装置10
2から送られたタイミング制御信号201を受けとった
りすることにより、筐体1の制御と映像の表示との間の
タイミング制御を行うこともある。そして、筐体制御信
号生成装置107で生成された制御信号203は、筐体
駆動装置108に送られている。
【0050】また、内側回転軸41,支持枠用ベアリン
グ39,外側回転軸37,設置台用ベアリング36の各
々に内蔵された筐体駆動装置108は、動力生成装置1
09と動力伝達装置110とから構成されている。筐体
制御信号生成装置107から送られた制御信号203
は、モータ等の動力生成装置109に送られて、動力を
発生させており、発生した動力は、動力伝達装置110
によって球形筐体31に伝達されている。
【0051】そこで、観賞者aは、球形筐体31の扉を
開け、遠隔制御装置100を持って球形筐体31内に入
るが、観賞者aを取り囲むように設置された液晶パネル
に、ある視点から全方向を見渡した時に見ることのでき
るような映像を映写する時、観賞者aは、球形筐体31
のほぼ中央に立って、映像の内容によって適宜適切な方
向を見たり、遠隔制御装置100を用いて操作を行った
りすることによって、臨場感の高い仮想空間の疑似体験
を味わうことができる。
【0052】例えば、吸血動物や巨大昆虫が次々に襲っ
てくる密林の中を探険し、隠された財宝を探索するとい
うようなシーンを考えてみると、最初、観賞者aは、手
元の遠隔制御装置100に表示されている地図をもとに
進む方向を決め、その方向にゆっくりと足を踏み出す。
すると、球形筐体31がその方向へと回転を始めて、観
賞者aは、実際にはその場から移動することなしに仮想
空間内で移動することができる。このようにして密林の
中に入っていくと、突然後ろから怪しげな鳴き声がした
りするので、振り返るとすぐそこまで怪鳥が迫ってお
り、観賞者aは、慌てて方向も構わずに走り始めること
となる。その時、球形筐体31は、観賞者aの動作に応
じて回転方向および速度を制御するが、怪しい鳥に追い
詰められた時には、観賞者aは、手に持っていた遠隔制
御装置100が光線銃になることに気づき、なんとか生
き延びることができる。このように、1つの敵をかわし
た後は、次々に現れる敵を巧みに避けながら、回転する
球形筐体31内で財宝を目指して走り続けるということ
になる。
【0053】上記の各実施例で、偏光メガネを着用して
各々のスクリーン上に右目用および左目用の映像を各々
直交する偏光フィルタに通して映写したり、液晶シャッ
ターつきのメガネを着用して、各々のスクリーン上には
右目用および左目用の映像を高速に交互に映写したり、
レンチキュラーレンズをパノラマ映写スクリーンの前に
設置したりすることによって、3次元の立体映像を楽し
むことも可能となる。また、音響装置を付加し、左右の
側面映像表示装置のプロジェクタの近くに各々のスピー
カを設置して、パノラマ映写スクリーン上にはボディソ
ニックシートで用いられるような小型の振動装置を設置
することによって、立体音響や体感音響を楽しむことも
可能となる。
【0054】加えて、空調装置を付加し、側面映写スク
リーン,パノラマ映写スクリーン等の隙間に空気送入手
段を設け、温度センサや湿度センサを筐体の内部に設置
することによって、任意の温度および湿度を保つこと、
さらには臨場感を高めるための匂いを付け加えることも
可能となる。また、安全装置を付加して、音声またはボ
タン等の非常事態連絡手段によって、筐体制御装置の割
り込み制御を行うことにより、観賞者が筐体より脱出し
たいと思った時に速やかに安全に脱出することのできる
装置にして、不安感を払拭することも可能となる。
【0055】このように、上記の各実施例は、観賞者を
取り囲む映像表示装置を採用して、あらゆる方向の映像
を常時映し出すことが可能な装置であり、素早く振り向
いた時でも従来のヘッドマウントディスプレイを利用し
た時のように、映像が遅れて表示されることがないた
め、あらゆる方向からの表示を遅れなしに見渡すことが
できるとともに、観賞者が回転する筐体の中に入り込ん
だ時に、観賞者が手擦りにつかまることなく、様々な速
度で歩き続けることができるために、従来よりも違和感
を感じることが少ないこととなる。
【0056】以上、本発明の映像シミュレーション装置
について幾つかの実施例を説明したが、本発明は、上述
の各実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、本
実施例で、動作情報入手装置として圧力センサ,トルク
センサ,磁気センサ,遠隔制御装置とセンサの組合せを
取り上げたが、これら以外にもCCDを利用したセン
サ,温度センサ等を含む様々なセンサが利用可能であ
る。
【0057】また、本実施例では、映像表示装置をプロ
ジェクタと映写スクリーンとの組合せ、特に映写スクリ
ーンをリアプロジェクションタイプとしたが、省スペー
スのために、CRTまたは液晶パネルあるいはプラズマ
ディスプレイ等を使用しても良い。さらに、使い方によ
ってはフロントプロジェクションタイプのスクリーンも
利用可能である。CRTまたは液晶パネルあるいはプラ
ズマディスプレイ等をリアプロジェクションタイプのス
クリーンと組み合わせて利用することも可能である。ま
た、今まで一つの映像表示装置で表示していたものをマ
ルチスクリーンを利用して、多数の映像表示装置の組合
せで置き換えることも可能である。第1および第2の実
施例のように全周の映像を用いるのではなく、前方およ
び側方の一部の映像のみを映写することは、コストの点
からは有利となる。なお、筐体が大きい場合には、回転
軸で筐体を貫くように設置することも考えられる。この
時には、構造的に前方および側方の一部の映像のみを映
写することになる。
【0058】これらの様々な変更を外周の映像表示装置
全体で見ると、すべてを筐体と共に回転するように設置
する場合、すべてを筐体の外部に回転しないように設置
する場合、およびスクリーンを筐体と共に回転するが基
本的に外部に設置するという実施例のような場合の3種
類が考えられることになる。この他、筐体の形状も、実
施例に示した形状以外に球形や錠剤のカプセルのような
形状が考えられ、それに応じて、筐体内部のスクリーン
の形状も球形や錠剤のカプセルのような形状等の様々な
変形が考えられる。支持の方法も支柱とベアリングの組
合せに限らず、ベアリングを用いない方法や天井より吊
り下げる方法もあり得る。また、これらの筐体の形状や
左右の支持の高さ、あるいは筐体の揺れが制御信号によ
って制御できるように、実施例を作り変えることも可能
である。さらに、上記の実施例の映像シミュレーション
装置を、例えば、特開平4−204584公報に示され
るような動揺装置上に設置し、制御信号によりその動揺
装置を制御するようにすることも可能である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の映像シミ
ュレーション装置は、観賞者が、囲まれるすべての方向
からの映像を目立った時間遅れなしに見ることができる
とともに、実際に自由に歩き回ることが可能なため、そ
の場所に実際にいるという錯覚を起こす程高い臨場感を
味わうことができるという効果を有している。
【0060】また、本発明の映像シミュレーション装置
は、CGを使用して映像を生成した場合には、実際に撮
影できない場所や設計段階の建築物に入り込んだ感覚で
歩き回ることができるために、建設が始まる前の建築物
の評価を従来より高い精度で行うことが可能となるとい
う効果を有している。
【0061】従って、クライアントに対するプレゼンテ
ーションに本発明を用いれば、従来より深い理解を得る
ことができ、歩くということによって広さを体感させる
ことができるために、クライアントに多大なインパクト
を与えることが可能であるという効果がある。また、エ
ンターテイメント性を付加した場合には、従来よりも高
い臨場感を味わうことができるテーマパークのアトラク
ションを製作することができるという効果がある。
【0062】さらに、従来の体感シミュレータと呼ばれ
るアトラクションは、観賞者が椅子に座って受動的に楽
しむものであるが、本発明を使用すれば、実際に歩くと
いう動作、さらには、シューティングのゲーム性など、
様々なインタラクティブ性が入るために、今までとは違
ったリアリティを体感させることが可能となるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の映像シミュレーション装置の第1の実
施例を示す斜視図である。
【図2】図1の映像シミュレーション装置の側面図であ
る。
【図3】図1,図4の映像シミュレーション装置のブロ
ック図である。
【図4】本発明の映像シミュレーション装置の第2の実
施例を示す斜視図である。
【図5】本発明の映像シミュレーション装置の第3の実
施例を示す側面図である。
【図6】図5の映像シミュレーション装置の一例を示し
たブロック図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 回転軸受け 3 設置台 4 支柱 5 回転軸受け 6 パノラマ映写スクリーン 7,8 側面映写スクリーン 9,10 側面用プロジェクタ 11,12,13,14,15,16 パノラマ用プ
ロジェクタ 17 スクリーン支持枠 18 支持材 19 支持アーム取付部分 20 取付枠 22 ベアリング 23 筐体支持脚 24 筐体支持枠 31 球形筐体 33 設置台 34 支柱 36 設置台用ベアリング 37 外側回転軸 38 外側支持枠 39 支持枠用ベアリング 40 内側支持枠 41 内側回転軸 100 遠隔制御装置 101 映像生成装置 102 映像表示制御装置 103 パノラマ映像表示装置 104,105 側面映像表示装置 106 筐体制御装置 107 筐体制御信号生成装置 108 筐体駆動装置 109 動力生成装置 110 動力伝達装置 111 動作情報変換装置 112 動作情報入手装置 113,114 センサ 201 タイミング制御信号 202 映像 203 制御信号 a 観賞者

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)観賞者が内部で歩行することが可能
    な筐体の内部または周囲に、観賞者の身体全体および前
    記筐体の内部の空間を取り囲むように映写する複数の映
    像表示装置を設置し、(B)観賞者が保持する動作情報
    入手装置から得られた観賞者の動作情報や生理情報を動
    作情報変換装置を用いて制御情報に変換し、(C)前記
    制御情報および与えられた映像情報に基いて映像生成装
    置により生成された映像を、映像表示制御装置を通して
    前記映像表示装置に映写し、(D)前記制御情報に基い
    て映写される映像の内容に対応して、前記筐体の回転お
    よび振動の制御を筐体制御装置により行う、ことを特徴
    とする映像シミュレーション装置。
  2. 【請求項2】(A)観賞者を囲む円柱形状の筐体の表面
    に2枚の円板状の側面映写スクリーンおよび360度の
    パノラマ映写スクリーンを配置し、(B)複数の側面用
    プロジェクタおよびパノラマ用プロジェクタにより前記
    側面映写スクリーンおよび前記パノラマ映写スクリーン
    上に映像を映写し、(C)前記筐体の内部で観賞者が歩
    行することにより、前記筐体が観賞者の動きに応じて車
    輪のごとく回転し、(D)観賞者が保持する動作情報入
    手装置から得られた観賞者の動作情報や生理情報を動作
    情報変換装置を用いて制御情報に変換し、(E)前記制
    御情報および与えられた映像情報に基いて映像生成装置
    により生成された映像を、映像表示制御装置を通して複
    数の前記側面用プロジェクタおよび前記パノラマ用プロ
    ジェクタで映写し、(F)前記制御情報に基いて映写さ
    れる映像の内容に対応して、前記筐体および前記筐体の
    設置台に対する回転および振動の制御を筐体制御装置に
    より行う、ことを特徴とする映像シミュレーション装
    置。
  3. 【請求項3】(A)観賞者が内部で歩行できる球形筐体
    の内部または周囲に観賞者の身体全体および前記球形筐
    体の内部空間を取り囲んで配置された液晶パネル等の表
    示機構に対して映像を表示する映像表示装置と、(B)
    観賞者が保持する動作情報入手装置から得られた観賞者
    の動作情報や生理情報を制御情報に変換する動作情報変
    換装置と、(C)前記動作情報変換装置からの制御情報
    および与えられた映像情報に基いて映像を生成する映像
    生成装置と、(D)前記映像生成装置によって生成され
    た映像を前記映像表示装置に供給して前記映像表示装置
    を制御する映像表示制御装置と、(E)前記動作情報変
    換装置からの制御情報および前記映像表示制御装置との
    間で相互に供給しあうタイミング制御信号により、前記
    映像表示装置に表示される映像の内容に対応して、前記
    球形筐体に対する回転および振動の制御を行う筐体制御
    装置と、を備えることを特徴とする映像シミュレーショ
    ン装置。
JP5274217A 1993-11-02 1993-11-02 映像シミュレーション装置 Expired - Lifetime JP2595877B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5274217A JP2595877B2 (ja) 1993-11-02 1993-11-02 映像シミュレーション装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5274217A JP2595877B2 (ja) 1993-11-02 1993-11-02 映像シミュレーション装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07129789A true JPH07129789A (ja) 1995-05-19
JP2595877B2 JP2595877B2 (ja) 1997-04-02

Family

ID=17538666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5274217A Expired - Lifetime JP2595877B2 (ja) 1993-11-02 1993-11-02 映像シミュレーション装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2595877B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013168022A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Nintendo Co Ltd 画像処理システム、ゲームシステム、画像処理方法、画像処理装置及びコンピュータプログラム
KR101465497B1 (ko) * 2013-07-09 2014-11-26 성균관대학교산학협력단 동적 프로젝션 매핑 장치 및 시스템과 그 방법
JP2018518904A (ja) * 2015-08-11 2018-07-12 潤佳華晟投資集団有限公司 スクリーンプロジェクターシステム、方法、および装置
CN112316414A (zh) * 2020-09-29 2021-02-05 李忠升 一种磁悬浮vr座舱
WO2022254783A1 (ja) * 2021-05-31 2022-12-08 将之 ▲高▼木 制御システム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013168022A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Nintendo Co Ltd 画像処理システム、ゲームシステム、画像処理方法、画像処理装置及びコンピュータプログラム
US9292958B2 (en) 2012-02-15 2016-03-22 Nintendo Co., Ltd. Image processing system, game system, image processing method, image processing apparatus and recording medium
KR101465497B1 (ko) * 2013-07-09 2014-11-26 성균관대학교산학협력단 동적 프로젝션 매핑 장치 및 시스템과 그 방법
JP2018518904A (ja) * 2015-08-11 2018-07-12 潤佳華晟投資集団有限公司 スクリーンプロジェクターシステム、方法、および装置
JP2020092450A (ja) * 2015-08-11 2020-06-11 潤佳華晟投資集団有限公司 スクリーンプロジェクターシステム、方法、および装置
US10848723B2 (en) 2015-08-11 2020-11-24 Rich Yard Investment Group Co., Ltd. Screen projection system, method and apparatus
CN112316414A (zh) * 2020-09-29 2021-02-05 李忠升 一种磁悬浮vr座舱
CN112316414B (zh) * 2020-09-29 2023-10-13 北京中科汇智融媒体科技有限公司 一种磁悬浮vr座舱
WO2022254783A1 (ja) * 2021-05-31 2022-12-08 将之 ▲高▼木 制御システム
JP2022183991A (ja) * 2021-05-31 2022-12-13 将之 ▲高▼木 制御システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2595877B2 (ja) 1997-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101435447B1 (ko) 방향 전환이 가능한 관람용 의자를 포함하는 다면 상영 시스템 및 방법
US5601353A (en) Panoramic display with stationary display device and rotating support structure
US8414130B2 (en) Display system for virtual reality
JP6977731B2 (ja) 没入型ディスプレイエンクロージャ
CN109246404A (zh) 包括方向可变的观众坐位的多投影系统和方法
WO1997017805A1 (fr) Cadre de fenetre pour ecran
JP2595877B2 (ja) 映像シミュレーション装置
CN207545841U (zh) 一种vr动感影院系统
KR101739485B1 (ko) 가상 현실 체험 시스템
JPH10149089A (ja) マルチアミューズメントシステム
US10397562B2 (en) 4D platform for home use and 4D system for home use
JPH09187573A (ja) 仮想空間体験装置、画面用窓枠および映像システム
JP2002300613A (ja) 展示映像システム
JPH08160349A (ja) 頭部搭載型映像表示システム、および、頭部搭載型映像表示装置
JPH10111534A (ja) 球面スクリーンを用いた画像表示装置及びこれを備えたシステム
JPH08131659A (ja) 疑似現実感発生装置
JPH07110650A (ja) 映像シミュレーション装置
JP7365132B2 (ja) 情報処理装置、表示方法およびコンピュータプログラム
JP3047820B2 (ja) 映像表示システム
Kurland History of VR
CN110180174A (zh) 一种5d沉浸式电影主题公园播放系统
CN220506377U (zh) 真人等高仿真展示屏
CN108766315A (zh) 双投影三维立体成像数字沙盘的投影控制设备及其方法
JPH09289656A (ja) 映像表示システム
KR101455664B1 (ko) 방향 전환이 가능한 관람용 의자를 포함하는 다면 상영 시스템 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19961105