JPH09187573A - 仮想空間体験装置、画面用窓枠および映像システム - Google Patents

仮想空間体験装置、画面用窓枠および映像システム

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JPH09187573A
JPH09187573A JP24289596A JP24289596A JPH09187573A JP H09187573 A JPH09187573 A JP H09187573A JP 24289596 A JP24289596 A JP 24289596A JP 24289596 A JP24289596 A JP 24289596A JP H09187573 A JPH09187573 A JP H09187573A
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screen
window
shaft
capsule
video
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JP24289596A
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Inventor
Takeshi Yanagisawa
健 柳沢
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SOZOAN KK
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SOZOAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搭乗者に現実の空間内を移動しているような
感覚を与えることができると共に、多種多様なソフトを
得ることのできる撮影映像が利用でき、複数人が同時に
楽しむことが可能な仮想空間体験装置を提供する。 【解決手段】 搭乗者が搭乗できるカプセル24と、カ
プセル24を運動させる運動機構と、カプセル24の窓
26に相当する部分に、カプセル24室内で映像を見る
ことができるように搭載されたディスプレイ装置28
と、ディスプレイ装置28によって表示される映像が撮
影された視点の動きに合わせてカプセル24が作動する
ように前記運動機構を制御する制御装置とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仮想空間体験装
置、画面用窓枠および映像システムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、バーチャルリアリティの研究や装
置の開発が盛んに行われている。バーチャルリアリティ
とは、コンピュータプログラムにより製作された映像に
より、人間に仮想空間を与える技術である。例えば、ゲ
ーム機で行われているように、ゴーグルのような眼鏡を
かけると、その視界にはバーチャルリアリティで作られ
た仮想空間が映る。そして、その仮想空間の場面に合わ
せて運動するゲーム機に乗っている人は、その運動によ
って発生した加速度を感じ、さらに臨場感が与えられ
る。このようにして、ゲーム機に乗っている人は、まさ
に仮想現実の世界を体験をできるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バーチ
ャルリアリティは、映像を制作するためにコンピュータ
グラフィックを用いていおり、そのプログラムの作成に
は、多大な労力を必要とする。すなわち、バーチャルリ
アリティのソフトであるコンピュータグラフィックの作
成には、作成期間の長期化と高コスト化が避けられず、
ソストを多種多彩に充実させることは難しいという課題
がある。また、コンピュータグラフィックによる映像
は、アニメーション的であり、リアリティ(現実味)の
面からは十分ではないという課題があった。また、バー
チャルリアリティは、映像を見るためにゴーグル状の眼
鏡をつける。確かに本人は仮想空間に入ることができる
かもしれないが、自分一人であるという隔絶した感覚を
ぬぐえない。つまり他人と物事が相談できない状態であ
り、これを究極まで進めると意識が変調をきたすおそれ
が発生する。
【0004】また、従来の映像を表示するテレビ等の画
面表示手段にあっては、画面が平面であるため、画像に
奥行きを感じられないという課題があった。従って、そ
のような画面表示手段を利用しても、仮想空間を好適に
創出できないという課題がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、搭乗者に現実の
空間内を移動しているような感覚を与えることができる
と共に、多種多様なソフトを得ることのできる撮影映像
が利用でき、複数人が同時に楽しむことが可能な仮想空
間体験装置を提供することにある。また、本発明の目的
は、簡単な構成によって、画像に奥行きを感じることが
可能な画面用窓枠を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため次の構成を備える。すなわち、本発明は、搭
乗者が搭乗できるカプセルと、該カプセルを運動させる
運動機構と、前記カプセルの窓に相当する部分に、該カ
プセル室内で映像を見ることができるように搭載された
ディスプレイ装置と、前記ディスプレイ装置によって表
示される映像が撮影された視点の動きに合わせて前記カ
プセルが運動するように前記運動機構を制御する制御装
置とを具備する。
【0007】また、本発明は、搭乗者が搭乗できるカプ
セルと、該カプセルを運動させる運動機構と、該運動機
構を搭乗者によって操作できるように、カプセル内部に
配設された操縦装置と、前記カプセルの窓に相当する部
分に、該カプセル室内で映像を見ることができるように
搭載されたディスプレイ装置と、前記操縦装置の操作に
よって作動する運動機構の動作に合わせて映像を連動さ
せる映像制御装置とを具備することにもある。
【0008】また、前記ディスプレイ装置によって表示
される映像面が、前記カプセルの壁に設けられた窓の外
側に所定の間隔を置いて配されると共に、該窓の開口よ
りも大きな面積を備えることで、搭乗者の視点が移動し
ても窓の開口全面に映像を見ることができ、より好適な
臨場感が与えられる。
【0009】また、前記運動機構が、第1の方向へ平行
に配設された1対の第1軸固定ガイドと、前記第1の方
向に対して直角な第2の方向へ平行に配設された1対の
第2軸固定ガイドと、前記第1軸固定ガイドと平行に配
され、各端部がそれぞれ前記第2軸固定ガイドへ移動可
能に連繋され、第2軸固定ガイドに沿って前記第2の方
向へ移動可能な第1軸移動ガイドと、前記第2軸固定ガ
イドと平行に配され、各端部がそれぞれ前記第1軸固定
ガイドへ移動可能に連繋され、第1軸固定ガイドに沿っ
て前記第1の方向へ移動可能な第2軸移動ガイドと、前
記カプセルが連結され、前記第1軸固定ガイドと第2軸
固定ガイドに囲繞されて成る矩形平面内において、前記
第1軸移動ガイドと第2軸移動ガイド上を前記第1の方
向および第2の方向へ移動可能な移動体と、前記第1軸
移動ガイドを移動させる駆動機構と、前記第2軸移動ガ
イドを移動させる駆動機構とを備えることで、カプセル
を好適に運動させることができる。
【0010】また、前記カプセルが、前記移動体に、前
記運動機構の一部となる旋回装置および昇降装置を介し
て連結されていることで、回転方向および上下方向の運
動を好適に得ることができる。
【0011】また、前記運動機構を搭乗者によって操作
できるように、カプセル内部に操縦装置が配設されてい
ることで、搭乗者が仮想空間の世界に好適に参加でき
る。
【0012】また、本発明にかかる画面用窓枠は、画面
から所定の間隔をおいて該画面を臨む窓を形成すべく枠
状に設けられ、前記画面を見る者が位置する所定の範囲
内では前記窓内には前記画面以外が見えないように、前
記窓の大きさが前記画面よりも小さく設けられているこ
とを特徴とする。
【0013】また、前記画面用窓枠において、別体に設
けられた画面表示手段へ装着可能に、装着用部材が一体
に形成されていることで、既存のテレビ等にも好適に適
用できる。また、前記画面用窓枠が、画面表示手段の本
体外壁部と一体に形成されていることで、効率よく安価
に製造できる。
【0014】また、画面表示手段が壁に組み込まれ、該
画面表示手段の画面に対して、前記画面用窓枠が設けら
れたこと、或いは、前記画面用窓枠に、格子またはレン
ズが設けられていることで、通常の外に開くことのでき
る窓のような感覚を得ることができ、臨場感を向上でき
る。
【0015】また、本発明は、以上に説明してきた画面
用窓枠を有することを特徴とする画面表示手段にもあ
る。
【0016】また、本発明は、近接する位置において、
別々の方向へ向けて配設された複数の映像収録用カメラ
と、該複数の映像収録用カメラを用いて収録した映像を
記録する映像記録媒体と、該映像記録媒体の映像記録を
再生する再生装置と、該再生装置によって再生した映像
を、前記複数の映像収録用カメラの各方向に対応させた
各位置で表示する複数の画面表示手段と、該複数の画面
表示手段の各画面から所定の間隔をおいて該画面を臨む
窓を形成すべく枠状に設けられ、前記画面を見る者が位
置する所定の範囲内では前記窓内には前記画面以外が見
えないように、前記窓の大きさが前記画面よりも小さく
設けられた画面用窓枠とを具備することを特徴とする映
像システムにもある。
【0017】また、近接する位置において、別々の方向
へ向けて配設された複数の映像収録用カメラと、該複数
の映像収録用カメラを用いて収録した映像情報を送信す
る送信装置と、該送信装置によって送信された映像情報
を受信する受信装置と、該受信装置によって得た映像情
報を映像に再生し、前記複数の映像収録用カメラの各方
向に対応させた各位置で表示する複数の画面表示手段
と、該複数の画面表示手段の各画面から所定の間隔をお
いて該画面を臨む窓を形成すべく枠状に設けられ、前記
画面を見る者が位置する所定の範囲内では前記窓内には
前記画面以外が見えないように、前記窓の大きさが前記
画面よりも小さく設けられた画面用窓枠とを具備するこ
とを特徴とする映像システムであることで、送信装置と
して通信衛星を利用できるなど、マルチメディアを利用
して臨場感のある仮想空間を好適に創出できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例につ
いて添付図面と共に詳述する。図1は本発明の一実施例
を示す仮想空間体験装置の斜視図である。本実施例で
は、第1軸の方向をX軸の方向とし、第2軸の方向をY
軸の方向とする。10a、10bは一対のX軸枠辺であ
り、矩形状の枠体の4辺のうちX軸の方向へ平行に配設
された2辺である。各X軸枠辺10a、10bには、X
軸の方向に平行に配された第1軸固定ガイドであるX軸
固定ガイド(図示せず)が内蔵されている。また、12
a、12bは一対のY軸枠辺であり、矩形枠の4辺のう
ち前記X軸の方向に対して直角なY軸の方向へ平行に配
設された2辺である。各Y軸枠辺12a、12bには、
Y軸の方向に平行に配された第2軸固定ガイドであるY
軸固定ガイド(図示せず)が内蔵されている。この一対
のX軸枠辺10a、10bおよび一対のY軸枠辺12
a、12bは、一体的に全体として矩形の枠体22を形
成している。矩形の枠体22は、その各角部に対応して
配設された柱14によって支持されている。
【0019】16はX軸移動ガイドであり、X軸固定ガ
イドと平行に配され、各端部がそれぞY軸固定ガイドへ
移動可能に連繋され、Y軸固定ガイドに沿って前記Y軸
の方向へ移動可能な第1軸移動ガイドとして作動する。
具体的には断面ロの字状のビーム部材の両端に移動片1
7、17が固定されて、X軸移動ガイド16が形成され
ている。移動片17、17は各Y軸固定ガイドに沿って
移動するように、各Y軸固定ガイドに連繋されている。
また、18はY軸移動ガイドであり、Y軸固定ガイドと
平行に配され、各端部がそれぞれX軸固定ガイドへ移動
可能に連繋され、X軸固定ガイドに沿って前記X軸の方
向へ移動可能な第2軸移動ガイドとして作動する。具体
的には断面ロの字状のビーム部材の両端に移動片19、
19が固定されて、Y軸移動ガイド18が形成されてい
る。移動片19、19は各X軸固定ガイドに沿って移動
するように、各X軸固定ガイドに連繋されている。な
お、第1軸移動ガイド(X軸移動ガイド16)と第2軸
移動ガイド(Y軸移動ガイド18)については、本実施
例のように剛性のある長尺のビーム状のものでもよい
し、移動体に挿通されるシャフト状のものでもよい。移
動ガイドの詳細な構成については、ビーム状のものは図
10および図11に基づき、シャフト状のものは図6〜
図9に基づいて後述する。
【0020】20は移動体であり、X軸移動ガイド16
と、Y軸移動ガイド18に沿って移動可能に連繋され、
前記X軸固定ガイドとY軸固定ガイドを内蔵する矩形の
枠体22に囲繞されて成る矩形平面内において、前記X
軸の方向およびY軸の方向へ移動できる。以上の構成に
よって2次元運動機構が構成されている。本実施例の移
動体20のX軸移動ガイド16およびY軸移動ガイド1
8との連繋の具体的な構成については、図10、11に
基づいて後述する。なお、移動体20は、X軸移動ガイ
ド16を移動させる駆動機構、およびY軸移動ガイド1
8を移動させる駆動機構によって駆動される。その駆動
機構は適宜選択的に採用することができ、具体例につい
ては2次元運動機構全体の詳細と共に図6〜図9に基づ
いて後述する。
【0021】24はカプセルであり、搭乗者が搭乗でき
る内部空間25(図2参照)を有している。24aは出
入のためのドアであり、このドア24aを閉じることで
内部空間25を密閉でき、外界と隔絶した空間にするこ
とができる。50は旋回装置であり、52は昇降装置で
ある。旋回装置50は移動体20の下部に固定され、そ
の旋回装置50の下部に昇降装置52が固定され、その
昇降装置52の下部にカプセル24が固定されている。
このようにして、カプセル24が、移動体20に、前記
運動機構の一部となる旋回装置50および昇降装置52
を介して連結されている。旋回装置50によって、カプ
セル24はθ方向へ回転(Z軸に平行な軸線を中心とす
る回転)できる。また、昇降装置52は、本実施例では
テレスコープ式の構造を備えており、カプセル24を上
下方向であるZ方向(X軸およびY軸に直交する方向)
へ運動させることができる。テレスコープ式にすると、
装置をコンパクト化できるが、他の昇降装置を搭載して
もよいのは勿論である。なお、移動体20に連結される
運動機構としては、旋回装置50および昇降装置52と
共に、カプセル24のZ軸に対する角度を変更する角度
調整機構等を加えたものを採用してもよい。
【0022】また、図2に示すように、カプセル24の
窓26に相当する部分には、カプセル24室内で映像を
見ることができるようにディスプレイ装置28の一部で
ある映像発生装置29が搭載されている。27は透明板
であり、例えばガラスで形成されている。また、29a
は映像面であり、この映像面29aに映像が写し出され
る。また、ディスプレイ装置28の一部として音響装置
が搭載されており、その音響装置の構成要素であるスピ
ーカー30が配設されている。また、風、香りを送る送
風機32或いは、その送風機32に連通し、室内の温湿
度を調整する冷暖房装置(図示せず)等が搭載されてい
る。そして、映像発生装置29によって表示される映像
が撮影された視点の動きに合わせてカプセル24が運動
するように前記運動機構を制御する制御装置(図示せ
ず)が設けられている。この制御装置は映像発生装置2
9による映像に連動して運動機構を制御するだけでな
く、上記の音響装置(スピーカー30)および送風機3
2等を制御する。
【0023】次にディスプレイ装置28について、図3
および図4に基づいて詳細に説明する。ディスプレイ装
置28の映像発生装置29によって表示される映像面2
9aが、カプセル24の壁に設けられた窓26の外側に
所定の間隔を置いて配されると共に、その窓26の開口
よりも大きな面積を備えている。例えば図3に示すよう
に、ディスプレイ装置28は、カプセル24内の搭乗者
の視点Eがθの角度範囲で移動しても、搭乗者は窓26
の開口全面に映像を見ることができる構造となってい
る。すなわち、搭乗者の視点の移動に伴い映像面の視角
が部分的に広がり、あたかも現実の窓から現実の風景を
覗いているような感覚を与えることができる。上記のよ
うな効果を得るために、映像面29aの大きさと窓26
の開口の大きさとの関係、および映像面29aと窓26
の間隔の関係等を適宜設定すればよい。例えば、窓26
の大きさMが小さくなると視野は狭くなり、映像面29
aの大きさLが小さくても搭乗者の視角の内に入る。ま
た、窓26の厚さhが大きくても、同様にカプセル24
内の搭乗者からの視野は狭くなり、映像面29aの大き
さLが小さくても搭乗者の視角の内に入る。映像面29
aの幅Lを大きくすれば、コストが高くなるが、臨場感
を向上できる。
【0024】また、図3の実施例のように各窓26毎に
映像を発生させる構成でもよいが、図4に示すように複
数の窓26a、26bについて、ひとつの映像発生装置
54で映像を発生してもよい。これによれば、映像面2
9aを拡大でき、各窓における搭乗者の視角を広げるこ
とが可能であり、リアリティに優れ、映像発生装置54
の数を減らすことができるためコストを低減することも
可能である。また、映像発生装置54は映写機である。
映像発生装置としては、図2および図3の実施例のよう
なブラウン管(CRT)を採用してもよいし、フォノグ
ラフ(立体映像)を発生する装置等を利用してもよい。
【0025】また、34は操作盤であり、操縦装置の一
部を成す。この操作盤34の操作レバー34a、および
操作ボタン等を、搭乗者36が椅子38に座り、操作す
ることができる。このように、運動機構を搭乗者によっ
て操作できるように、カプセル24の内部に操縦装置が
配設されていることで、搭乗者が仮想空間の世界に好適
に参加できる。また、40はショックアブソーバ付の脚
である。この脚40によって、常時は運動機構によって
吊られた状態のカプセル24が、降下して地面に接地す
る際、その衝撃を吸収できる。この衝撃吸収作用は臨場
感を出すためにも利用できる。
【0026】以上の構成からなる仮想空間体験装置によ
れば、ディスプレイ装置28によって表示される映像が
撮影された視点の動きに合わせて、すなわち映像の動き
に合わせてカプセル24が運動するように制御装置(コ
ンピュータ)によって運動機構が制御される。このた
め、搭乗者は現実の空間内を移動しているような感覚を
得る。図5に示すように、カプセル内にて直線のリアリ
ティを出す場合には、直径の大きな円軌道Rを前述した
運動機構で動作させる。本実施例のような2次元運動機
構を使用すれば、大きな重量のカプセル24を好適且つ
容易に移動させることができる。カプセル24の円軌道
Rの動作速度がある一定値以下にするか、或いは円軌道
Rの半径を大きくすると遠心力が大きくならないから、
カプセル24内の窓26から見える映像が直進の映像で
あれば、カプセル24内の搭乗者は、直進のリアリティ
感覚を得る。また、運動機構が制御され、カプセル24
の円軌道Rを外れるように動作すれば、図5に示すよう
な右方向の加速度S、左方向の加速度Tを得ることがで
き、搭乗者はあたかも各方向に移動したように感じる。
【0027】このような運動機構の動作は、予め設定さ
れたプログラムによってコンピュータで制御され、映像
の動きと連動されればよい。このように映像の動きに対
応させて運動機構を作動させる仮想空間体験装置のシス
テムは、従来のバーチャルリアリティのシステムとは異
なる。つまり、従来のバーチャルリアリティでは、コン
ピュータグラフィックを用いる前提があり、コンピュー
タを中心にしたシステムである。これに対し、映像の動
きに対応させて運動機構等を作動させる仮想空間体験装
置は、映像および音響を中心にしたシステムであり、バ
ーチャル・リアリティ(virtual realit
y)に対して、バーチャル・オーディオ・ビジョン(v
irtual audio vision)と呼ぶべき
ものである。
【0028】また、運動機構の動作は、搭乗者が操作レ
バー34aを操作することによって制御されてもよい。
例えば、搭乗者が、操作レバーを右行き、左行きと操作
することによってなされてもよい。この場合は、映像制
御装置(図示せず)によって、操縦装置の操作によって
作動する運動機構の動作に合わせて映像を連動させれば
よい。映像はバーチャルリアリティのシステムと同様に
コンピュータグラフィックを用いればよいが、同時に多
方向について撮影でき、撮影された映像をデジタル信号
化でき、立体的な空間の情報を得ることのできるカメラ
および情報処理手段を用いて取材すれば、撮影映像でも
よい。こうすることにより、搭乗者が仮想空間の世界に
好適に参加できる。
【0029】次に、本発明に利用できる2次元運動機構
の具体的な実施例について図6と共に説明する。102
は基台であり、中央部がくり抜かれた矩形枠状に形成さ
れている。106a、106bは第1軸のラックであ
り、それぞれ基台102上に固定されている。第1軸の
ラック106a、106bは、第1軸の方向の一例であ
るX軸方向へ平行に配設されている。104a、104
bは第2軸のラックであり、それぞれ基台102上に固
定されている。第2軸のラック104a、104bは、
第2軸の方向の一例であるY軸方向へ平行に配設されて
いる。110a、110bは第1軸固定ガイドであり、
それぞれ基台102上に固定されている。第1軸固定ガ
イド110a、110bは、第1軸のラック106a、
106bの内側に設けられ、X軸方向へ平行に配設され
ている。108a、108bは第2軸固定ガイドであ
り、それぞれ基台102上に固定されている。第2軸固
定ガイド108a、108bは、第2軸のラック104
a、104bの内側に設けられ、Y軸方向へ平行に配設
されている。
【0030】112a、112bは第1の平行移動体で
あり、第2軸固定ガイド108a、108bへ摺動可
能、かつ上方へ抜脱不能に嵌合されている。従って、第
1の平行移動体112a、112bは第2軸固定ガイド
108a、108bに沿って第2軸のラック104a、
104bと平行にY軸方向へ移動可能になっている。1
14a、114bは第2の平行移動体であり、第1軸固
定ガイド110a、110bへ摺動可能、かつ上方へ抜
脱不能に嵌合されている。従って、第2の平行移動体1
14a、114bは第1軸固定ガイド110a、110
bに沿って第1軸のラック106a、106bと平行に
X軸方向へ移動可能になっている。
【0031】116a、116bは第1のパイプであ
り、X軸方向へ平行に配されている。第1のパイプ11
6a、116bの両端は、第1の平行移動体112a、
112bへ固定されている。この第1のパイプ116
a、116bと第1の平行移動体112a、112bと
が連結されて一体化されることで、全体として前記第1
軸移動ガイドが構成されている。118は第1のシャフ
トであり、X軸方向へ配されている。第1のシャフト1
18は金属シャフトである。第1のシャフト118は、
第1のパイプ116aおよび第1の平行移動体112
a、112bへ回転可能に挿通されている。第1のシャ
フト118の両端部は第1の平行移動体112a、11
2bの外側へ突出している。第1の平行移動体112
a、112bの外側へ突出している第1のシャフト11
8の外周面には止輪が嵌着されており、第1のシャフト
118の軸線方向の移動を規制している。
【0032】120は第2のシャフトであり、X軸方向
へ配されている。第2のシャフト120も金属シャフト
である。第2のシャフト120は、第1のパイプ116
bおよび第1の平行移動体112a、112bへ回転可
能に挿通されている。第2のシャフト120の両端部は
第1の平行移動体112a、112bの外側へ突出して
いる。第1の平行移動体112a、112bの外側へ突
出している第2のシャフト120の外周面には止輪が嵌
着されており、第2のシャフト120の軸線方向の移動
を規制している。なお、第1のシャフト118および第
2のシャフト120が第1の平行移動体112a、11
2bへ挿通されているので、第1の平行移動体112a
と112bが一体にY軸方向へ移動可能になっている。
また、第1のパイプ116a、116b内には潤滑剤1
17(例えばグリス)が充填されており、第1のシャフ
ト118、第2のシャフト120と第1のパイプ116
a、116bとの間の磨耗および騒音の発生を防止して
いる。
【0033】122a、122bは第1のピニオンギア
であり、それぞれ第1のシャフト118の各端部へ固定
されている。第1のピニオンギア122a、122b
は、第2軸のラック104a、104bへそれぞれ転動
可能に噛合されている。従って、第1の平行移動体11
2a、112bがY軸方向へ移動すると、第1のピニオ
ンギア122a、122bは、第1のシャフト118と
一体に回転し、第2軸のラック104a、104b上を
転動する。124a、124bは第2のピニオンギアで
あり、それぞれ第2のシャフト120の端部へ固定され
ている。第2のピニオンギア124a、124bも、第
2軸のラック104a、104bへそれぞれ転動可能に
噛合されている。従って、第1の平行移動体112a、
112bがY軸方向へ移動すると、第2のピニオンギア
124a、124bも、第2のシャフト120と一体に
回転し、第2軸のラック104a、104b上を転動す
る。
【0034】126a、126bは第2のパイプであ
り、Y軸方向へ平行に配されている。第2のパイプ12
6a、126bの両端は、第2の平行移動体114a、
114bへ固定されている。この第2のパイプ126
a、126bと第1の平行移動体114a、114bと
が連結されて一体化されることで、全体として前記第2
軸移動ガイドが構成されている。128は第3のシャフ
トであり、Y軸方向へ配されている。第3のシャフト1
28は金属シャフトである。第3のシャフト128は、
第2のパイプ126aおよび第2の平行移動体114
a、114bへ回転可能に挿通されている。第3のシャ
フト128の両端部は第2の平行移動体114a、11
4bの外側へ突出している。第2の平行移動体114
a、114bの外側へ突出している第3のシャフト12
8の外周面には止輪が嵌着されており、第3のシャフト
128の軸線方向の移動を規制している。
【0035】130は第4のシャフトであり、Y軸方向
へ配されている。第4のシャフト130も金属シャフト
である。第4のシャフト130は、第2のパイプ126
bおよび第2の平行移動体114a、114bへ回転可
能に挿通されている。第4のシャフト130の両端部は
第2の平行移動体114a、114bの外側へ突出して
いる。第2の平行移動体114a、114bの外側へ突
出している第4のシャフト130の外周面には止輪が嵌
着されており、第4のシャフト130の軸線方向の移動
を規制している。なお、第3のシャフト128および第
4のシャフト130が第2の平行移動体114a、11
4bへ挿通されているので、第2の平行移動体114a
と114bが一体にX軸方向へ移動可能になっている。
また、第2のパイプ126a、126b内にも潤滑剤1
17(例えばグリス)が充填されており、第3のシャフ
ト128、第4のシャフト130と第2のパイプ126
a、126bとの間の磨耗および騒音の発生を防止して
いる。
【0036】132a、132bは第3のピニオンギア
であり、それぞれ第3のシャフト128の各端部へ固定
されている。第3のピニオンギア132a、132b
は、第1軸のラック106a、106bへそれぞれ転動
可能に噛合されている。従って、第2の平行移動体11
4a、114bがX軸方向へ移動すると、第3のピニオ
ンギア132a、132bは、第3のシャフト128と
一体に回転し、第1軸のラック106a、106b上を
転動する。134a、134bは第4のピニオンギアで
あり、それぞれ第4のシャフト130の各端部へ固定さ
れている。第4のピニオンギア134a、134bも、
第1軸のラック106a、106bへそれぞれ転動可能
に噛合されている。従って、第2の平行移動体114
a、114bがX軸方向へ移動すると、第4のピニオン
ギア134a、134bも、第4のシャフト130と一
体に回転し、第1軸のラック106a、106b上を転
動する。
【0037】146は移動体であり、第1のパイプ11
6a、116bおよび第2のパイプ126a、126b
上を移動可能になっている。従って、第1の平行移動体
112a、112bがY軸方向へ移動に伴って、移動体
146はY軸方向へ移動する。一方、第2の平行移動体
114a、114bがX軸方向へ移動すると、移動体1
46はその動きに伴ってX軸方向へ移動する。移動体1
46へ前記カプセル24を連結することにより、当該カ
プセル24のX−Y方向の運動(位置決め)が可能にな
る。なお、本実施例では移動体146を第1のパイプ1
16a、116bおよび第2のパイプ126a、126
b上を移動可能にしたが、直接第1のシャフト118、
第2のシャフト120、第3のシャフト128および第
4のシャフト130上を移動可能にしてもよい。
【0038】次に、図6の2次元運動機構100の駆動
機構について図6および図7に基づいて説明する。第1
軸移動ガイドを移動させる駆動機構は、第1の平行移動
体112aに搭載された第1のサーボモータ400と、
第1のモータ400の回転を伝達して、第1のシャフト
118および第2のシャフト120を同方向へ回転させ
るための第1の伝達部材とから構成されている。第1の
伝達部材は、第1のモータ400の出力軸402へ固定
された第1のタイミングプーリ404a、404bと、
第1のシャフト118および第2のシャフト120へ固
定された第2のタイミングプーリ406a、406b
と、第1のタイミングプーリ404a、404bと第2
のタイミングプーリ406a、406bとの間に掛け渡
された第1のタイミングベルト408a、408bとか
ら構成されている。
【0039】一方、第2軸移動ガイドを移動させる駆動
機構は、第2の平行移動体114aに搭載された第2の
サーボモータ410と、第2のモータ410の回転を伝
達して、第3のシャフト128および第4のシャフト1
30を同方向へ回転させるための第2の伝達部材とから
構成されている。第2の伝達部材は、第2のモータ41
0の出力軸412へ固定された第3のタイミングプーリ
414a、414bと、第3のシャフト128および第
4のシャフト130へ固定された第4のタイミングプー
リ416a、416bと、第3のタイミングプーリ41
4a、414bと第4のタイミングプーリ416a、4
16bとの間に掛け渡された第2のタイミングベルト4
18a、418bとから構成されている。
【0040】第1のモータ400を駆動すると、第1の
シャフト118と第2のシャフト120が同方向へ回転
する。同じく、第2のモータ410を駆動すると、第3
のシャフト128と第4のシャフト130が同方向へ回
転する。このシャフト118、120、128、130
の回転により、第1の平行移動体112a、112bは
同速度でY軸方向へ同期移動し、第2の平行移動体11
4a、114bは同速度でX軸方向へ同期移動する。そ
の結果、移動体146をX−Y方向へ移動させることが
できる。なお、図6の実施例では、第1のモータ400
で同時にシャフト118、120を回転させ、第2のモ
ータ410で同時にシャフト128、130を回転させ
たが、モータ400、410で1本のシャフトを回転さ
せ、他方は自由回転可能にしてもよい。
【0041】続いて図8および図9を参照して図6に示
した第1のピニオンギア122a、122b、第2のピ
ニオンギア124a、124bについて詳細に説明す
る。第3のピニオンギア132a、132b、第4のピ
ニオンギア134a、134bについては、第1のピニ
オンギア122a、122b、第2のピニオンギア12
4a、124bと同一の構造を備えるので説明を省略す
る。第1のピニオンギア122aは、図8および図9に
明示されるように、第1のシャフト118の端部へ外嵌
されると共に、固定ネジ50を締めつけることにより第
1シャフト52は固定されている。図示しないが、第1
ピニオンギア122bも同様に第1のシャフト118の
他方の端部へ固定されている。第2のピニオンギア12
4a、124bも同様に第2のシャフト120の各端部
へ同様に固定されている。第1のピニオンギア122
a、122bは、第1のシャフト118へ予め軸線に対
して第1の周方向の一例である矢印A方向のトーション
(捩じれ力)が加えられ、ラック104a、104bへ
歯合されている。一方、第2のピニオンギア124a、
124bは、第2のシャフト120へ予め軸線に対して
第2の周方向の一例である矢印B方向のトーションが加
えられ、ラック104a、104bへ歯合されている。
【0042】第1のピニオンギア122a、122bを
平行移動体112a、112bへ挿入した第1のシャフ
ト118へ固定するための一方法について説明する。ま
ず、第1のピニオンギア122bをラック104bへ噛
合させた状態で固定ネジ50を締めつけ、第1のシャフ
ト118へ固定する。この状態で、ラック104aと噛
合している第2のピニオンギア122aの固定ネジ50
を緩め、第1のシャフト118が第1のピニオンギア1
22aに対してフリーに回動可能にする。この状態で、
例えばトルクレンチを用いて第1のシャフト118へ矢
印A方向のトーションを加える。このトーションを加え
た状態を保持しつつ第1のピニオンギア122aの固定
ネジ50を締めつけることにより、両方の第1のピニオ
ンギア122a、122bが第1のシャフト118へ固
定される。
【0043】同様に、第2のピニオンギア124a、1
24bを、平行移動体112a、112bへ挿通した第
2のシャフト120へ固定するための一方法を説明す
る。まず、第2のピニオンギア124bをラック104
bへ噛合させた状態で固定ネジ50を締めつけ、第2の
シャフト120へ固定する。この状態で、ラック104
aと噛合している第2のピニオンギア124aの固定ネ
ジ50を緩め、第2のシャフト120が第2のピニオン
ギア124aに対してフリーに回動可能にする。この状
態で、例えばトルクレンチを用いて第2のシャフト12
0へ矢印B方向のトーションを加える。このトーション
を加えた状態を保持しつつ第2のピニオンギア124a
の固定ネジ50を締めつけることにより、両方の第2の
ピニオンギア124a、124bが第2のシャフト12
0へ固定される。第3のピニオンギア132a、132
b、第4のピニオンギア134a、134bについても
同様に第3のシャフト128、第4のシャフト130へ
固定される。
【0044】すなわち、第1のピニオンギア122a、
122bは、第1のシャフト118へ予め軸線に対して
第1の周方向のトーション(捩じり力)が加えられた状
態で第2軸のラック104a、104bへ噛合されてい
る。一方、第2のピニオンギア124a、124bは、
第2のシャフト120へ予め軸線に対し、前記第1の周
方向と反対の第2の周方向のトーションが加えられた状
態で第2軸のラック104a、104bへ噛合されてい
る。第3のピニオンギア132a、132bは、第3の
シャフト128へ予め軸線に対して第3の周方向のトー
ションが加えられた状態で第1軸のラック106a、1
06bへ噛合されている。一方、第4のピニオンギア1
34a、134bは、第4のシャフト130へ予め軸線
に対して前記第3の周方向と反対の第4の周方向のトー
ションが加えられた状態で第1軸のラック106a、1
06bへ噛合されている。なお、第1のシャフト118
および第2のシャフト120へ加えられるトーションの
大きさは、第1のシャフト118と第2のシャフト12
0の太さが同じであれば、同程度とし、当該太さに応じ
て値を選択すればよい。また、第3のシャフト128お
よび第4のシャフト130へ加えられるトーションの大
きさも、第3のシャフト128と第4のシャフト130
の太さが同じであれば、同程度とし、当該太さに応じて
値を選択すればよい。
【0045】第1のピニオンギア122a、122b
が、第1のシャフト118へ第1の周方向のトーション
が加えられた状態で第2軸のラック104a、104b
へ噛合されることにより、第1のピニオンギア122a
には常時第2の周方向の戻りトーションが作用する。同
様に、第1のピニオンギア122bには常時第1の周方
向の戻りトーションが作用する。一方、第2のピニオン
ギア124a、124bが、第2のシャフト120へ第
2の周方向のトーションが加えられた状態で第2軸のラ
ック104a、104bへ噛合されることにより、第2
のピニオンギア124aには常時第1の周方向の戻りト
ーションが作用する。同様に、第2のピニオンギア12
4bには常時第2の周方向の戻りトーションが作用す
る。
【0046】第3のピニオンギア132a、132b
が、第3のシャフト128へ第3の周方向のトーション
が加えられた状態で第1軸のラック106a、106b
へ噛合されることにより、第3のピニオンギア132a
には常時第4の周方向の戻りトーションが作用する。同
様に、第3のピニオンギア132bには常時第3の周方
向の戻りトーションが作用する。一方、第4のピニオン
ギア134a、134bが、第4のシャフト130へ第
4の周方向のトーションが加えられた状態で第1軸のラ
ック106a、106bへ噛合されることにより、第4
のピニオンギア134aには常時第3の周方向の戻りト
ーションが作用する。同様に、第4のピニオンギア13
4bには常時第4の周方向の戻りトーションが作用す
る。
【0047】従って、第1のピニオンギア122aと第
2のピニオンギア124aの歯面は、互いに逆方向の戻
りトーションにより第2軸のラック104aの歯面へ押
接される。同様に、第1のピニオンギア122bと第2
のピニオンギア124bの歯面は、互いに逆方向の戻り
トーションにより第2軸のラック104bの歯面へ押接
される。この第1のピニオンギア122a、122bと
第2のピニオンギア124a、124bの歯面が第2軸
のラック104a、104bの歯面へ常時押接されるこ
とにより、第1のピニオンギア122a、122bおよ
び第2のピニオンギア124a、124bと第2軸のラ
ック104a、104bとの間のバックラッシュが除去
される。その結果、X軸方向に対する第1のパイプ11
6a、116b、第1のシャフト118および第2のシ
ャフト120の傾きが防止される。
【0048】一方、第3のピニオンギア132aと第4
のピニオンギア134aの歯面は、互いに逆方向の戻り
トーションにより第1軸のラック106aの歯面へ押接
される。同様に、第3のピニオンギア132bと第4の
ピニオンギア134bの歯面は、互いに逆方向の戻りト
ーションにより第1軸のラック106bの歯面へ押接さ
れる。この第3のピニオンギア132a、132bと第
4のピニオンギア134a、134bの歯面が第1軸の
ラック106a、106bの歯面へ常時押接されること
により、第3のピニオンギア132a、132bおよび
第4のピニオンギア134a、134bと第1軸のラッ
ク106a、106bとの間のバックラッシュが除去さ
れる。その結果、Y軸方向に対する第2のパイプ126
a、126b、第3のシャフト128および第4のシャ
フト130の傾きが防止される。上記のバックラッシュ
除去により、移動体146および、移動体146に搭載
された被搭載物のX−Y方向の位置を極めて高精度に位
置決め可能となる。なお、本実施例では、X軸方向とY
軸方向へ互いに逆方向のトーションが予め溜め込まれた
2本の平行なシャフトをそれぞれ配設したが、各方向の
シャフト数は2本に限定されず、互いに逆方向のトーシ
ョンが予め溜め込まれた複数対の平行シャフトを用いて
もよい。
【0049】次に、図1の実施例の移動体20が、X軸
移動ガイド16とY軸移動ガイド18とに沿って移動可
能に連繋されている部分の実施例について、図10およ
び図11に基づいて詳細に説明する。移動体20は、ブ
ロック状で、且つX軸に直交する断面形状がロの字状に
形成されており、X軸方向に貫通する貫通孔20aを有
している。その貫通孔20aにX軸移動ガイド16が挿
通され、移動体20とX軸移動ガイド16が連繋されて
いる。そして、移動体20の上面で、貫通孔20aに直
交する方向(Y軸方向)にY軸移動ガイド18が連繋さ
れている。60a、60bはリニアガイドであり、X軸
移動ガイド16の下面にその長手方向に沿って固定され
ている。62a、62bはスライド部材であり、貫通孔
20aの底面20b上に固定されていると共に、アリ溝
でリニアガイド60a、60bに嵌まり、移動体20を
リニアガイド60a、60bに沿って直線移動可能にX
軸移動ガイド16へ連繋させている。64a、64bは
リニアガイドであり、Y軸移動ガイド18の下面にその
長手方向に沿って固定されている。66a、66bはス
ライド部材であり、移動体20の上面に固定されている
と共に、アリ溝でリニアガイド64a、64bに嵌ま
り、移動体20をリニアガイド66a、66bに沿って
直線移動可能にY軸移動ガイド18へ連繋させている。
【0050】X軸移動ガイド16とY軸移動ガイド18
は、断面ロの字状で内部が中空であり、軽量であるが剛
性の高いビーム構造になっている。従って、耐荷重強度
を向上できると共に、軽量であるため高速運動性能を向
上できる。また、X軸移動ガイド16の中空には、図6
の実施例と同一の効果を奏する第1のシャフト118お
よび第2のシャフト120が挿通されており、トーショ
ン(捩じり)効果によって、X軸移動ガイド16の両端
を好適に同期運動させ、バックラッシュを除去してい
る。また、Y軸移動ガイド18の中空には、図6および
図9の実施例と同一の効果を奏する第3のシャフト12
8および第4のシャフト130が挿通されており、トー
ション(捩じり)効果によって、Y軸移動ガイド18の
両端を好適に同期運動させ、バックラッシュを除去して
いる。以上のような移動体20と、X軸移動ガイド16
およびY軸移動ガイド18の構造、およびその連繋構造
によれば、カプセル24のような重量物でも、好適に吊
り下げたり、或いは支持した状態で運動させることがで
きる。
【0051】カプセル24を運動させるために、図1お
よび図6〜図11に示したような2次元運動機構を使用
すれば、以下のような利点がある。上記の2次元運動機
構の特徴は、4辺荷重支持、4辺駆動方式にある。この
構造によりカプセル24等の搭載能力はクレーンのよう
な片持ち支持構造に比べ理論上76倍の剛性を発揮し、
薄型でコンパクトである。また、十字状のビーム交差点
に移動体20が位置し、その移動体20に搭載されたカ
プセル24のローリング(横揺れ)が阻止できる。ま
た、4辺駆動方式は動作の精度を向上させると共に、ビ
ームにかかる負荷モーメントを低減しているので急加減
速に耐え、高速運動性能に優れている。つまり、制御装
置(コンピュータ)からの指示命令を忠実にカプセルに
伝えることができる。カプセル内に搭乗している乗客
は、優れた動作的臨場感を得ることができる。また、上
記の2次元運動機構は、4辺荷重支持、4辺駆動方式で
あるため、その構造上長いストローク(例えば7mや1
0m)を設定することが可能である。これにより、前述
したような直進をしているような感覚を得ることができ
る。さらに、上記の2次元運動機構は、スクエア(四
角)であり、立方体の一面(通常は上面)に組み込むこ
とが容易にでき、その立方体を一つのユニット化するこ
とにより、この装置をたくさん効率良く設置し易い。ま
たこれは、平面的だけでなく、立体的に積み上げること
も可能である。また、四角な立方体は、効率良く運搬す
ることができ、装置移設の簡便性を生む等のシステムの
形状的優位性をもっている。
【0052】本発明の仮想空間体験装置によれば、撮影
映像を使用できる。撮影映像はこれから取材するもの、
また現在までに蓄積されたもの等豊富にある。また、ロ
ーコストであり多様性に富み、映像の素材も多岐にわた
る。従って、経済的、技術的に仮想空間体験の目的を簡
易に達成できる。また、映像もコンピュータグラフィッ
クに比べ鮮明であり、リアリティを好適に表現できる。
また、バーチャルリアリティのようにゴーグル状の眼鏡
をつける必要ははく、複数の人が一緒に楽しめ、隔絶感
を解消でき、参加意識を向上できる。また、カプセルに
搭乗者を入れることで、視覚だけでなく、その他の五
感、例えば、聴覚を刺激する音響効果、嗅覚を刺激する
香りの効果、および触覚を刺激する風、温度の効果にお
いて、小空間であるため、低コストで好適に制御でき、
臨場感を好適に向上できる。
【0053】また、本発明によれば、前述したような仮
想空間体験装置に限らず、例えば次のような分野、(1)
.訓練用シュミレーション装置(飛行機のパイロッ
ト、宇宙飛行士、自動車の運転の訓練用等)、(2) .マ
ルチメデア進展に伴った使用法(経営戦略システム、デ
ータ管理システム、商品企画システム等)、(3) .アミ
ューズメント装置(ゲーム装置の他に種々の体験装置、
映画産業)、および(4) .教育分野(歴史教育、地理教
育、科学教育、実験教育)で利用できる。
【0054】次に、本発明にかかる画面用窓枠および映
像システムの好適な実施の形態について添付図面と共に
詳述する。図12は本発明の一実施例を示す画面用窓枠
を有する画面表示手段の中央横断面図である。また、図
13は図12の画面用窓枠(単体)を示す斜視図であ
り、図14は図13の画面用窓枠の中央縦断面図であ
る。210はテレビであり、画面表示手段の一例である
(図12には内部機構を省略して示してある)。212
は画面であり、映像を映すガラス面によって構成されて
いる。214は画面用窓枠であり、画面212から所定
の間隔をおいて画面212を臨む窓216を形成すべく
枠状に設けられている。また、画面212を見る者が位
置する所定の範囲(視角範囲θ)内では窓内には画面2
12以外が見えないように、窓216の大きさが画面2
12よりも小さく設けられている。
【0055】画面用窓枠214の詳細な形態は、図12
〜14に明かなように、前面部214a、窓枠の内側周
面を形成する折り返し部214b、側壁部214c、装
着用側壁部214dからなる。また、前面部214aの
内縁部214eは、ガラス窓のフレームを模して窓らし
く見せるため、段差をつけて形成してある。この画面用
窓枠214をテレビ210の画面の前に装着するには、
図12のように装着用側壁部214dを、側壁部214
cの内面に凸条に設けられたリブの端面214fがテレ
ビ210の前縁に突き当たるまでテレビ210に外嵌さ
せて押し込むことによって容易に行うことができる。ま
た、この画面用窓枠214は、比較的単純な形状であ
り、容易且つ安価に成形できる。例えば、樹脂によって
一体成形できる。上下方向に型開する樹脂成形金型、ま
たは加熱され軟化した樹脂板を一つの型面へ吸引して成
形する真空樹脂成形型によって成形が可能である。従っ
て、この本実施例は、例えば、市販テレビ(映像画面)
に容易に取り付けることができる簡易取り付けタイプと
して好適な形態となっている。
【0056】画面用窓枠214による基本的な効果は、
奥行きのある画像、或いは立体的画像であるように画面
212を見る者に感じさせる点にある。そのように、奥
行きのある画像に感じるのは、画面212を見る者があ
たかも本当の窓から外の景色を見ているように錯覚する
からである。すなわち、上述したように、画面212の
大きさに比べて窓216が一回り小さく形成され、画面
212と窓枠(窓枠の厚さTとして見える前記折り返し
部214bを含む)との間には所定の距離間隔Dがあ
り、所定の視角範囲θで、窓216から画面212を斜
めの位置から覗いても、窓216の一方向について視角
が広がるにもかかわらず、窓216内には画面212以
外のものが見えないためである。
【0057】なお、設置される条件に合わせて上記のよ
うな効果を好適に得るためには、画面212の大きさと
窓216の開口の大きさとの関係、および画面212と
窓216の間隔の関係等を適宜設定すればよい。例え
ば、窓216の大きさ(幅)Mが小さくなると視野は狭
くなり、画面212の大きさ(幅)Lが小さくても見る
者の視角の内に入る。また、窓216の厚さTが大きく
ても、同様に見る者からの視野は狭くなり、画面212
の幅Lが小さくても見る者の視角の内に入る。画面21
2の幅Lを大きくすれば、コストが高くなるが、臨場感
を向上できる。
【0058】また、この画面用窓枠214による奥行き
を感じる効果は、遠景を写し出した画像の場合に、近く
を写した画像と比較してより良好に発生する。また、窓
216の内側に格子を取り付けることによって、奥行き
を感じる効果を向上できる。格子とは、縦および/また
は横に取り付けられたさんや、網状等のものを含む。こ
のように格子を配すると、見る者の目の焦点を画面21
2の手前にも合わすことが可能になって、格子の奥の画
面212に表示された画像にさらなる奥行きを感じる。
【0059】また、窓216の内側空間にレンズを挿入
して、そのレンズを介して画面上の画像が縮小された状
態に見えるようにすれば、その画像からさらなる奥行き
を感じることが可能である。窓216の空間に挿入され
るレンズとしては、透明平板に細かな凹凸を同心円状に
形成した平面状レンズを利用できる。
【0060】さらに、窓216には、例えば、格子、カ
ーテン等の窓における付属部材を配設することで、通常
の外に開くことのできるガラス窓等に似せることがで
き、窓216から見える画像によりリアリティを持たせ
ることができる。
【0061】また、本発明の画面用窓枠214を用いる
ことで、映像の鮮明度を向上させることが可能である。
この効果は、画面用窓枠214によって外乱光を遮断す
るフード効果にあり、周囲が明るい場所であっても、周
囲が暗い中でテレビを見るように鮮明な画像を見ること
ができる。さらに、画面212自体から発する光による
乱反射を防止するように、画面用窓枠214の外からは
見えない部分(フード裏面)を黒色等に着色すれば、前
記フード効果をより向上できる。このフードの効果は、
反射光によって鮮明度が低下し易い液晶テレビに、非常
に有効である。
【0062】さらに、画面用窓枠214に、画面212
に光をあてる照明装置を、画面212を見る者からは見
えないように内蔵し(画面用窓枠214の裏側に取り付
け)、その照明装置によって画面212に、所定の色或
いは所定の光度に適宜調整した光を、積極的に照射して
もよい。これによって、窓から現実の景色を見ている際
の霞がかった淡い感覚等、現実の景色の中で生じている
乱反射を模すことができ、より現実的な臨場感を得るこ
とができる。
【0063】次に、図15および図16に基づいて他の
実施例について説明する。画面用窓枠214Aが、画面
表示手段の一例であるPDP220(図15には内部機
構を省略して示してある)の本体外壁部222と一体に
形成されている。この画面用窓枠214Aも、図12〜
14に示した実施例の画面用窓枠214と同様に、前面
部214a、窓枠の内側周面を形成する折り返し部21
4b、側壁部214cを備えている。この形態からなる
画面用窓枠214Aによっても、前述した画面用窓枠2
14と同様の効果を奏すると共に、本体外壁部222と
一体に形成されているため、効率よく安価に製造でき
る。なお、図15の実施例では、PDP220に適用し
た場合について説明したが、本発明はこれに限られるこ
となく、図16のように既存のテレビ等にも適用できる
のは勿論である。ところで、PDPとは、プラズマ・デ
スプレイ・パネル(プラズマ表示装置)のことであり、
大型で薄型、高解像度の映像発生装置として実用化され
つつある。
【0064】次に、図17に基づいて映像システムにか
かる実施例について説明する。図17に示すように、部
屋252の壁面、例えば東西南北の4面に、画面用窓枠
を有する画面表示手段(以下、「バーチャル・ウインド
ウ250」という)が組み込まれた状態で設置されてい
る。この複数のバーチャル・ウインドウ250・・・に
対応させて映像を収録する。近接する位置において、複
数の映像収録用カメラ(例えば、ビデオカメラ230)
を別々の方向へ向けて配設して映像等を収録する。例え
ば、ビデオカメラ4台230・・・を東西南北に向け、
同時に映像と音響を収録する。よりリアリティを求める
ならば、5m角の部屋252であれば、4台のビデオカ
メラ230・・・を5m角の4辺に東西南北方向に向け
て映像・音響を収録する。
【0065】232は映像記録媒体であり、ビデオカメ
ラ230を用いて収録した映像を記録する。この映像記
録媒体232としては、例えば、CDがある。234は
再生装置であり、映像記録媒体232の映像記録を再生
する。前記バーチャル・ウインドウ250は、再生装置
234によって再生した映像を、各ビデオカメラ230
・・・の撮影方向に対応させた各位置で表示する画面表
示手段である。このバーチャル・ウインドウ250に
は、前述した形態と同等の画面用窓枠が設けられてお
り、同等の効果を奏する。
【0066】また、本発明は、上記のように映像を映像
記録媒体232を介して供給するものに限定されること
はなく、放送局、衛星通信を利用することも可能であ
る。236は送信装置であり、各ビデオカメラ230・
・・を用いて収録した映像情報を送信する。例えば、ビ
デオカメラ230を用いて撮影した場所から放送局へ情
報を送る通信手段237、放送局の地上局254、或い
は通信衛星256に相当する。238は受信装置であ
り、送信装置236によって送信された映像情報を受信
し、得た映像情報をバーチャル・ウインドウ250の画
面表示手段で映像に再生するよう、その映像情報を画面
表示手段に供給する。多チャンネル化の可能な衛星放送
の4チャンネル分を利用し、ある場所の東西南北の映像
を4台のバーチャル・ウインドウ250で表示すれば、
室内にいる者は、リアルタイムで全く別の環境空間を仮
想的に体験できる。
【0067】この映像システムによれば、例えば、人が
この回りを歩くと、東・・南・・西・・北と部屋252
に設置されたバーチャル・ウインドウ250・・・に映
るであろうし、足音等の音響もそのように移動し、より
大きな臨場感を得ることができる。なお、ウインドウの
数やそれに対応したビデオカメラは4個に限定されるも
のではなく、1個でも、2個でも、6個でも良い。風呂
場のような小さな閉塞空間の部屋では1個でもこのよう
な仮想的な臨場感が得られる。また、画面表示手段が壁
240に組み込まれ、その画面表示手段の画面に対し
て、画面用窓枠214Bが設けられたことで、通常の壁
に設けられた窓のような感覚を得ることができ、リアリ
ティを向上できる。なお、画面用窓枠214Bは、より
現実味をおびさせるため、ガラス板を入れたものとすれ
ばよい。また、格子やカーテンを取り付けて、より通常
のガラス窓に近い雰囲気を出すこともできる。
【0068】このように、バーチャル・ウインドウ25
0が設けられた部屋である仮想環境体験室(以下、「バ
ーチャル・ルーム」という)によって、室内をバーチャ
ル(仮想)空間にすることができる。このバーチャル・
ルームは、レストラン、喫茶店、サルーン、病室、待合
い室等で、好適に適用できる。また、本発明は、映画
館、劇場等の大型タイプは館内設備として取り付けるこ
とも可能であり、その他のアミューズメント装置への適
用も可能である。アミューズメント装置としては、遊技
場やゲームセンター等の遊戯・ゲーム装置、或いは映画
館、劇場全体をバーチャル空間にしたものがある。大型
の施設に適用すれば、各壁面のバーチャル・ウインドウ
が大きくなるので、その際には投射映像装置を使用すれ
ばよい。
【0069】この発明に適用されるべき画面表示手段の
代表例としては、映像発生装置がある。映像発生装置と
しては、普及型テレビ、高品位テレビ(ハイビジョン
等)、液晶テレビ、前述したPDP(プラズマ・デスプ
レイ・パネル)、さらには投射映像等(図4参照)があ
る。映像・音響ソフトの提供方法としては、使用する部
屋の特質等により、映像・音響ソフトを多様化し、レー
ザーディスク等で供給する方法がある。また、最近は衛
星放送(ディレクトTV、パーフェクトTV等200C
Hとか300CHの放送技術)で24時間環境ビデオ放
送を送信するシステムも実用化されつつあり、これらの
映像・音響ソフトを使用してもよく、様々なソフトを活
用できる。
【0070】また、以上の画面表示手段の他には、写真
等の静止画像、フィルム状の写真にバックライトを当て
て表示する静止画像等があり、それらにも本発明の画面
用窓枠は好適に適用できる。以上、本発明につき好適な
実施例を挙げて種々説明してきたが、本発明はこの実施
例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない
範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
【0071】
【発明の効果】本発明の仮想空間体験装置によれば、デ
ィスプレイ装置によって表示される映像が撮影された視
点の動きに合わせてカプセルが運動するように制御装置
によって運動機構が制御される。このため、搭乗者が現
実に空間内を移動しているような感覚を得ることができ
ると共に、多種多様なソフトを得ることができる撮影映
像が利用でき、複数人が同時に楽しめるという著効を奏
する。また、本発明の画面用窓枠によれば、画面を見る
者が位置する所定の範囲内では窓内には画面以外が見え
ないように、窓の大きさが画面よりも小さく設けられて
いる。このため、簡単な構成であるが、画像に奥行きを
感じることができるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】本発明のカプセルの一実施例を示す断面図。
【図3】本発明のディスプレイ装置の一実施例を示す断
面図。
【図4】本発明のディスプレイ装置の一実施例を示す断
面図。
【図5】本発明の仮想空間体験装置の使用状態を示す平
面図。
【図6】本発明にかかる2次元運動機構の一実施例を示
す平面図。
【図7】図6の実施例の駆動機構を示す側面図。
【図8】図6の2次元運動機構の第1のピニオンギア、
第2のピニオンギア近傍を示す部分側面図。
【図9】図6の2次元運動機構の第1のピニオンギア近
傍の詳細を示す部分断面図。
【図10】図1の実施例の移動体の移動ガイドとの連繋
状態を示す断面図。
【図11】図10のA−A断面図。
【図12】本発明にかかる画面用窓枠が画面表示手段に
装着された状態を示す断面図。
【図13】図12の実施例の画面用窓枠を示す斜視図。
【図14】図13の画面用窓枠を示す中央縦断面図。
【図15】本発明にかかる画面用窓枠を有する画面表示
手段の一例を示す斜視図。
【図16】本発明にかかる画面用窓枠を有する画面表示
手段の他の例を示す斜視図。
【図17】本発明にかかる映像システムを説明する模式
図。
【符号の説明】
10a、10b X軸枠辺 12a、12b Y軸枠辺 16 X軸移動ガイド 18 Y軸移動ガイド 20 移動体 24 カプセル 26 窓 28 ディスプレイ装置 29 映像発生装置 29a 映像面 30 スピーカー 32 送風機 34 操作盤 50 旋回装置 52 昇降装置 210 テレビ 212 画面 214 画面用窓枠 214A 画面用窓枠 214B 画面用窓枠 216 窓 220 PDP 230 ビデオカメラ 232 映像記録媒体 234 再生装置 236 送信装置 238 受信装置 250 バーチャル・ウインドウ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭乗者が搭乗できるカプセルと、 該カプセルを運動させる運動機構と、 前記カプセルの窓に相当する部分に、該カプセル室内で
    映像を見ることができるように搭載されたディスプレイ
    装置と、 前記ディスプレイ装置によって表示される映像が撮影さ
    れた視点の動きに合わせて前記カプセルが作動するよう
    に前記運動機構を制御する制御装置とを具備することを
    特徴とする仮想空間体験装置。
  2. 【請求項2】 搭乗者が搭乗できるカプセルと、 該カプセルを運動させる運動機構と、 該運動機構を搭乗者によって操作できるように、カプセ
    ル内部に配設された操縦装置と、 前記カプセルの窓に相当する部分に、該カプセル室内で
    映像を見ることができるように搭載されたディスプレイ
    装置と、 前記操縦装置の操作によって運動する運動機構の動作に
    合わせて映像を連動させる映像制御装置とを具備するこ
    とを特徴とする仮想空間体験装置。
  3. 【請求項3】 前記ディスプレイ装置によって表示され
    る映像面が、前記カプセルの壁に設けられた窓の外側に
    所定の間隔を置いて配されると共に、該窓の開口よりも
    大きな面積を備えることを特徴とする請求項1または2
    記載の仮想空間体験装置。
  4. 【請求項4】 前記運動機構が、 第1の方向へ平行に配設された1対の第1軸固定ガイド
    と、 前記第1の方向に対して直角な第2の方向へ平行に配設
    された1対の第2軸固定ガイドと、 前記第1軸固定ガイドと平行に配され、各端部がそれぞ
    れ前記第2軸固定ガイドへ移動可能に連繋され、第2軸
    固定ガイドに沿って前記第2の方向へ移動可能な第1軸
    移動ガイドと、 前記第2軸固定ガイドと平行に配され、各端部がそれぞ
    れ前記第1軸固定ガイドへ移動可能に連繋され、第1軸
    固定ガイドに沿って前記第1の方向へ移動可能な第2軸
    移動ガイドと、 前記カプセルが連結され、前記第1軸固定ガイドと第2
    軸固定ガイドに囲繞されて成る矩形平面内において、前
    記第1軸移動ガイドと第2軸移動ガイド上を前記第1の
    方向および第2の方向へ移動可能な移動体と、 前記第1軸移動ガイドを移動させる駆動機構と、 前記第2軸移動ガイドを移動させる駆動機構とを備える
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の仮想空間
    体験装置。
  5. 【請求項5】 前記カプセルが、前記移動体に、前記運
    動機構の一部となる旋回装置および昇降装置を介して連
    結されていることを特徴とする請求項4記載の仮想空間
    体験装置。
  6. 【請求項6】 画面から所定の間隔をおいて該画面を臨
    む窓を形成すべく枠状に設けられ、前記画面を見る者が
    位置する所定の範囲内では前記窓内には前記画面以外が
    見えないように、前記窓の大きさが前記画面よりも小さ
    く設けられていることを特徴とする画面用窓枠。
  7. 【請求項7】 別体に設けられた画面表示手段へ装着可
    能に、装着用部材が一体に形成されていることを特徴と
    する請求項6記載の画面用窓枠。
  8. 【請求項8】 画面表示手段の本体外壁部と一体に形成
    されていることを特徴とする請求項6記載の画面用窓
    枠。
  9. 【請求項9】 画面表示手段が壁に組み込まれ、該画面
    表示手段の画面に対して設けられたことを特徴とする請
    求項6記載の画面用窓枠。
  10. 【請求項10】 格子またはレンズが設けられているこ
    とを特徴とする請求項6、7、8または9記載の画面用
    窓枠。
  11. 【請求項11】 請求項6、7、8、9、または10記
    載の画面用窓枠を有することを特徴とする画面表示手
    段。
  12. 【請求項12】 近接する位置において、別々の方向へ
    向けて配設された複数の映像収録用カメラと、 該複数の映像収録用カメラを用いて収録した映像を記録
    する映像記録媒体と、 該映像記録媒体の映像記録を再生する再生装置と、 該再生装置によって再生した映像を、前記複数の映像収
    録用カメラの各方向に対応させた各位置で表示する複数
    の画面表示手段と、 該複数の画面表示手段の各画面から所定の間隔をおいて
    該画面を臨む窓を形成すべく枠状に設けられ、前記画面
    を見る者が位置する所定の範囲内では前記窓内には前記
    画面以外が見えないように、前記窓の大きさが前記画面
    よりも小さく設けられた画面用窓枠とを具備することを
    特徴とする映像システム。
  13. 【請求項13】 近接する位置において、別々の方向へ
    向けて配設された複数の映像収録用カメラと、 該複数の映像収録用カメラを用いて収録した映像情報を
    送信する送信装置と、 該送信装置によって送信された映像情報を受信する受信
    装置と、 該受信装置によって得た映像情報を映像に再生し、前記
    複数の映像収録用カメラの各方向に対応させた各位置で
    表示する複数の画面表示手段と、 該複数の画面表示手段の各画面から所定の間隔をおいて
    該画面を臨む窓を形成すべく枠状に設けられ、前記画面
    を見る者が位置する所定の範囲内では前記窓内には前記
    画面以外が見えないように、前記窓の大きさが前記画面
    よりも小さく設けられた画面用窓枠とを具備することを
    特徴とする映像システム。
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