JPH07110650A - 映像シミュレーション装置 - Google Patents

映像シミュレーション装置

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JPH07110650A
JPH07110650A JP25621093A JP25621093A JPH07110650A JP H07110650 A JPH07110650 A JP H07110650A JP 25621093 A JP25621093 A JP 25621093A JP 25621093 A JP25621093 A JP 25621093A JP H07110650 A JPH07110650 A JP H07110650A
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screen
housing
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Naoki Fujita
直毅 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】観賞者が、その場所に実際にいるという錯覚を
起こす程高い臨場感を味わうことを可能とする映像シミ
ュレーション装置であって、囲まれるすべての方向から
の映像を見ることができ、実際に歩き回れるという特徴
を持つものを提供する。 【構成】2枚の円板状の側面スクリーン7,8および3
60度パノラマに用いられるようなパノラマスクリーン
6で構成され、観賞者aの身体全体を取り囲んでいる円
柱形状のスクリーンを、観賞者aの動きに対応して車輪
のごとく回転する匡体1の中に、匡体1の回転軸とスク
リーンの回転対称軸を一致させるように横向きに設置
し、観賞者aがパノラマスクリーン6上に立っている時
に、匡体1が仮想空間内で視点が移動した距離に対応し
た角度だけ回転することによって、あたかも回転する円
筒形状の梯子の中で遊ぶ二十日鼠のように、観賞者aが
常に匡体1の中央部に定位しながら仮想空間内で移動し
たのと同じ距離を実際に歩くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、観賞者を取り囲むよう
に設置された映像表示装置に、ある視点から全方向を見
渡した時に見ることのできるような映像を映写すること
により、匡体内部の観賞者がその場所に実際にいるとい
う錯覚を起こす程高い臨場感を味わうことを可能とする
映像シミュレーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、臨場感の高い映像シミュレーショ
ン装置として、例えば特開平4−204842号公報に
開示されるように、部屋の天井、床面、壁面の計6方向
に映像を映写するものがある。このシミュレーション装
置では、任意の方向を見渡すことはできるが、自由に歩
き回ることができる範囲は部屋の内部に限られている。
【0003】広い範囲にわたり連続歩行可能な映像シミ
ュレーション装置として、例えば実願昭61−0724
91号公報に開示されるように、室内歩行器の前方にビ
デオ映像を映写するものがある。これは、任意の方向を
見渡すことができず、歩く時も通常の歩行とは違って違
和感を感じさせる。
【0004】また、広い範囲が連続歩行可能な臨場感の
高い映像シミュレーション装置として、例えば「198
6年、プロシーディングス・オブ・1986・ワークシ
ョップ・オン・インタラクティブ・3ディー・グラフィ
ックスウォークスルー−ア・ダイナミック・グラフィッ
クス・システム・フォー・シミュレーティング・バーチ
ャル・ビルディング(Frederic.P.Broo
ks.:Walkthrough−A Dynamic
Graphics System forSimul
ating Virtual Building:Pr
oc.of1986 Workshop on Int
eractive 3D Graphics 198
6)」に発表されているように、ヘッドマウントディス
プレイと手擦り付きの室内歩行器とを組み合わせた装置
がある。この装置では任意の方向を見渡すことはできる
が、映像の表示に無視できない時間遅れが生じ、歩く時
も通常の歩行とは違って違和感を感じさせる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の映像シミ
ュレーション装置では、観賞者があらゆる方向を見渡す
ことはできるが、自由に歩き回ることが不可能であった
り、ある程度は歩き回ることが可能であるが、あらゆる
方向を見渡すことができない、あるいは映像の表示に無
視できないほどの時間遅れが生じるといった問題点があ
り、臨場感の向上が課題となっている。
【0006】本発明の目的は、観賞者があらゆる方向を
表示の目立った遅れなしに見渡したり、自由に歩き回っ
たりすることができ、従来よりも違和感を感じることが
少なく、映像に合わせて歩き回ることを可能にした映像
シミュレーション装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の装置は、観賞者
が内部で歩行することが可能な寸法形状をもつ匡体の内
部または周囲に、前記観賞者の身体全体を含む前記匡体
内部の空間を取り囲むように複数の映像表示装置を設置
し、与えられた映像情報に応じて映像生成装置が生成す
る映像を映像表示制御装置を通して前記映像表示装置に
映写し、与えられた制御情報および前記映像表示制御装
置から送られる映像表示タイミング信号に応じて生成さ
れた制御信号、または前記映像の生成と同期して生成さ
れた制御信号を用いて、映写される前記映像に対応した
前記匡体の動き制御を匡体制御装置により行なうよう構
成したことを特徴とする。
【0008】
【実施例】次に、本発明について図面を用いて詳細に説
明する。
【0009】図1は、本発明の第1の実施例の全体をあ
らわす斜視図であり、図2は、図1の実施例の側面図で
ある。図1を参照すると、本実施例は、回転させること
が可能な匡体1およびそれを支持するための支柱4と回
転軸受け2,5とを設置台3上に設け、匡体1内部にリ
アプロジェクションタイプの投影用のスクリーン6,
7,8とそれに映像を映写するためのプロジェクタ9〜
16とを配設した構成をもつ。
【0010】図1および図2を参照すると、水平な回転
軸のまわりに回転可能な匡体1は、円筒の両底面にそれ
ぞれ円錐の底面を重ねて張り付けた立体形状であり、円
筒の側面部分の匡体本体と、円錐の側面部分の匡体支持
アームとから構成される。匡体1の回転支持用の回転軸
受け2は、ベアリング22とプロジェクタ保持スペース
と支柱接続部分とから構成され、回転軸受け5は、それ
らに加えて、図3に示した動力生成装置109と動力伝
達装置110とから構成される匡体駆動装置108が取
り付けられている。匡体本体つまり円筒の側面部分は、
1枚または複数枚の透明なガラス板またはアクリル板で
円筒面状に構成され、その透明板を支持するために4個
の支持アーム取付部分19が付いたスクリーン支持枠1
7が、匡体本体の左右両側に1つづつはめ込まれる。ま
た匡体支持アームは、支柱の先端部分に取り付けられた
ベアリングの取付枠20と、充分な強度を持った真直な
あるいは湾曲した支持材18とで構成され、支柱の先端
部分に取り付けられたベアリング22と匡体本体の支持
アーム取付部分19とを繋ぐことで、匡体1がスムーズ
に回転するように匡体1を支持する。本実施例では、支
持材18は、片側4本の真直な剛材で構成されており、
観賞者aの匡体1の出入りを可能にするために、適宜取
り外しができるようになっている。
【0011】匡体1の内部には、匡体内の円柱形状の空
間をとりまくすべての面にリアプロジェクションタイプ
のスクリーン6,7,8を配置する。具体的には、匡体
1の内部に、折り畳むことが可能な円板状の側面用のス
クリーン7,8を、各々折り畳むことのできる円形の折
り畳み枠で取り囲み、匡体本体のスクリーン支持枠17
の内側にスクリーン支持枠17と円筒面状に構成された
1枚または複数枚の透明なガラス板またはアクリル板と
スクリーンの折り畳み枠とが互いに接するように設置す
る。さらに、観賞者aの匡体1の出入りを可能にするた
めに、折り畳み枠の蝶番の部分と折り畳み枠の一部分と
をスクリーン支持枠17に固定し、残りの固定されない
部分のスクリーンを匡体本体の内側または外側に向かっ
て開くようにしてある。本実施例では、円板状の側面用
のスクリーン7,8を、各々2つに折り畳んで半円形に
することのできる円形の折り畳み枠で取り囲み、折り畳
み枠の2つの蝶番の部分と折り畳み枠の半円の部分とを
スクリーン支持枠17に固定し、残りの固定されない半
円部分のスクリーンを匡体本体の外側に向かって開ける
ことができるようになっている。さらに、360度パノ
ラマに用いられるようなスクリーン6を、1枚または複
数枚に分けて円筒面状に構成し、匡体本体の外側の透明
なガラス板またはアクリル板の表面に張り付ける。
【0012】匡体1の外周部には、スクリーン6,7,
8を取り囲むように複数の液晶プロジェクタまたは投射
管方式のプロジェクタ9〜16を設置する。具体的に
は、2枚の円板状の側面用のスクリーン7,8に対して
は、側面用のプロジェクタ9,10を1台づつ、それぞ
れスクリーン7,8に向けて匡体1と一緒に回転しない
ように固定してベアリング22の内側に設置する。パノ
ラマ状のスクリーン6に対しては、複数台のパノラマ用
プロジェクタ11〜16をスクリーン6の外側にほぼ等
間隔に放射状に配置する。本実施例では、プロジェクタ
数は6台としている。この時、パノラマ用のプロジェク
タ11〜16とスクリーン6とは、図3におけるパノラ
マ映像表示装置103を構成し、側面用のプロジェクタ
10,9とスクリーン7,8とは、図3における側面映
像表示装置104,105を構成する。
【0013】図3は、図1の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。図3を参照すると、パノラマ映像表示装置
103,側面映像表示装置104,105中のプロジェ
クタ9〜16は、映像表示制御装置102によって制御
されており、映像生成装置101によって生成され、送
られてきた映像114、すなわち、ある視点から全方向
を見渡した時に見ることのできるような映像を、仮想的
な世界での臨場感が得られるように、観賞者aを取り囲
むように設置されたスクリーン6,7,8に、映写する
ようになっている。その際、映像生成装置101は、形
状データ、テクスチャーデータ等からCG映像を生成し
たり、LD等からビデオ映像を再生したり、圧縮された
画像データを伸長したりする。必要に応じて、同時に匡
体1の制御信号112を生成し、匡体制御装置106に
送ることもできる。またその際、映像表示制御装置10
2は複数の映像114を同期させたり、一つの映像生成
装置101から生成される映像を複数の映像表示装置1
03〜105に分配したり、単にスイッチャとしての役
割を果たしたりする。匡体1は、匡体制御装置106に
よって制御されており、匡体制御信号生成装置107で
生成された制御信号113を匡体駆動装置108に送る
ことでモータ等の動力生成装置109において動力が発
生し、その動力をベルトまたは歯車などの動力伝達装置
110がベアリング22に支えられた匡体1に伝えて回
転させるようになっている。
【0014】観賞者aは、側面スクリーン7を匡体本体
の内側または外側に向かって開け、匡体1内に入る。観
賞者aを取り囲むように設置された映像表示装置103
〜105に、ある視点から全方向を見渡した時に見るこ
とのできるような映像を映写する時、観賞者aは、匡体
1のほぼ中央に立ち、映像の内容によって適宜適当な方
向のスクリーンを見入ることにより、仮想空間の疑似体
験を味わうことができる。例えば、左から自動車が走っ
てきて目の前を通り過ぎ、右の方へ走り去ったというよ
うなシーンを考えてみる。最初観賞者aは、自動車の向
かってくる左手側のスクリーン8を見ているが、自動車
の動きとともに正面中央のスクリーン6に視線を移動さ
せる。その後、右手側のスクリーン7に視線を移すとい
うことになる。また、観賞者aを取り囲むように設置さ
れた映像表示装置103〜105に、視点を移動させな
がら全方向を見渡した時に見ることのできるような映像
を映写する時、観賞者aは、回転する匡体1のほぼ中央
で、視点の移動速度と同じ速度で歩きながら、映像の内
容によって適宜適当な方向のスクリーンを見入ることに
より、より臨場感の高い仮想空間の疑似体験を味わうこ
とができる。例えば、左から自動車が走ってきて目の前
を通り過ぎたので驚いて後ろにさがると、たまたま右の
方から自動車が走ってきて衝突しそうになるというよう
なシーンを考えてみる。最初観賞者aは、自動車の向か
ってくる左側面のスクリーン8を見ているが、自動車の
動きとともに正面中央のスクリーン6に視線を移動させ
る。その瞬間匡体1が後向きに回転を始めたため、数歩
後退する。その後、右側面のスクリーン7に視線を移
し、自分が自動車と衝突しそうであることを感じるとい
うことになる。
【0015】図4は、本発明の第2の実施例の構成を示
すブロック図である。図4を参照すると、匡体1は、匡
体制御装置106によって制御されており、匡体制御信
号生成装置107で生成された制御信号113を、図1
の軸受け5に設置された匡体駆動装置108および設置
台3に設置された匡体駆動装置118に送ることでモー
タ等の動力生成装置109および119において動力が
発生し、その動力をベルトまたは歯車などの動力伝達装
置110および120がベアリング22に支えられた匡
体1および設置台3に伝えて回転させるようになってい
る。
【0016】観賞者aは、側面スクリーン7を匡体本体
の内側または外側に向かって開け、匡体1内に入る。観
賞者aを取り囲むように設置された映像表示装置103
〜105に、ある視点から全方向を見渡した時に見るこ
とのできるような映像を映写する時、観賞者aは、匡体
1のほぼ中央に立ち、映像の内容によって適宜適当な方
向のスクリーンを見入ることにより、仮想空間の疑似体
験を味わうことがでる。例えば、前方から走って来る自
動車を巧みに避けながら、高速道路を逆走するというよ
うなシーンを考えてみる。最初観賞者aは、匡体1が前
方に回転を始めると、自動車の向かってくる前方のパノ
ラマスクリーン6を見ながら、匡体1の回転に合わせて
前方に走り始める。自動車が直前まで迫って来ると、回
転中の匡体1が設置台ごと右または左に向きを変える。
観賞者aが走りながらそれに合わせて身体の向きを変え
ると、うまく衝突を避けることができる。このとき自動
車は右側または左側の側面スクリーン7,8に移動し、
後方に走り去る。もし、観賞者aが設置台3の回転に合
わせて身体の向きを変えるということに失敗すれば、観
賞者aは転倒し、怪我をするというリスクを負う。この
ように1台の自動車をかわした後にも、次々に現れる自
動車を巧みに避けながら、匡体の回転に合わせて前方に
走り続けるということになる。
【0017】図5は、本発明の第3の実施例の全体をあ
らわす斜視図である。図5の実施例は、回転させること
が可能な匡体1およびそれを支えるための匡体支持脚2
3と、回転させることが可能な匡体駆動装置付の設置台
3と、ベアリング付の匡体支持枠24と、動力伝達装置
110を伴う匡体駆動装置と、匡体1内部のリアプロジ
ェクションタイプのスクリーン6,7,8と、それに映
像を映写するためのプロジェクタ9〜16とから構成さ
れる。匡体駆動装置付の設置台3には、図4に示したご
とく、動力生成装置119と動力伝達装置120とから
構成される匡体駆動装置118が各々取り付けられてい
る。
【0018】匡体1、スクリーン6,7,8、プロジェ
クタ9〜16は、第1の実施例と共通である。
【0019】図6は、本発明の第4の実施例の機構部分
をあらわす側面図である。図6の実施例は、任意の方向
に映像を映写することのできる液晶パネルを用いた映像
表示装置付の球形の匡体31と、これを支えるための内
側回転軸41と、支持枠用のベアリング39により回転
させることが可能な内側支持枠40と、ベアリング39
とこれを支える外側支持枠38と、外側支持枠38を支
えるための外側回転軸37と、これを支えるための支柱
34と、設置台3と、設置台3を回転させるための設置
台用のベアリング36とから構成される。内側回転軸4
1、支持枠用ベアリング39、外側回転軸37、設置台
用ベアリング36には、各々図7に示した動力生成装置
109と動力伝達装置110とから構成される匡体駆動
装置108が内蔵されており、制御信号113を動きに
変える。
【0020】図7は、図6の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。図7を参照すると、球形匡体31は、匡体
制御装置106によって制御されており、匡体制御信号
生成装置107で生成された制御信号113を、内側回
転軸41、支持枠用ベアリング39、外側回転軸37、
設置台用ベアリング36に内蔵された匡体駆動装置10
8に送ることで各々のモータ等の動力生成装置109に
おいて動力が発生し、その動力を動力伝達装置110が
伝達して、匡体の回転が起こるようになっている。
【0021】観賞者aは、球形匡体31の扉を開け球形
匡体31内に入る。観賞者aを取り囲むように設置され
た映像表示装置100に、ある視点から全方向を見渡し
た時に見ることのできるような映像を映写する時、観賞
者aは、球形匡体31のほぼ中央に立ち、映像の内容に
よって適宜適当な方向を見入ることにより、仮想空間の
疑似体験を味わうことができる。例えば、前方から走っ
て来る自動車を巧みに避けながら、高速道路を逆走する
というようなシーンを考えてみる。最初観賞者aは、球
形匡体31がある任意の方向に縦回転を始め、自動車の
向かってくるその方向を見ながら、球形匡体31の回転
に合わせて走り始める。自動車が直前まで迫って来る
と、回転中の球形匡体31の回転方向が違和感なく滑ら
かに右または左に向きを変える。観賞者aが走りながら
それに合わせて徐々に身体の向きを変えると、うまく衝
突を避けることができる。このとき自動車は右側または
左側に移動し、後方に走り去る。もし、観賞者aが球形
匡体31の回転に合わせて身体の向きを変えるというこ
とに失敗すれば、観賞者aは転倒し、怪我をするという
リスクを負う。このように1台の自動車をかわした後
は、次々に現れる自動車を巧みに避けながら、球形匡体
31の回転に合わせて前方に走り続けるということにな
る。
【0022】また本発明の各実施例において、偏光メガ
ネを着用し、前記のスクリーンに右目用、左目用の映像
を各々直交する偏光フィルタに通して映写したり、液晶
シャッターつきのメガネを着用し、前記のスクリーンに
右目用、左目用の映像を高速に交互に映写したり、レン
チキュラーレンズをパノラマスクリーンの前に設置した
りすることによって、3次元の立体映像を楽しむことも
可能となる。また、音響装置を付加し、左右の側面映像
表示装置のプロジェクタの近くに各々スピーカを設置
し、パノラマスクリーンにボディソニックシートで用い
られるような小型の振動装置を設置することによって、
立体音響や体感音響を楽しむことも可能となる。また、
空調装置を付加し、側面スクリーン、パノラマスクリー
ン等の隙間に空気送入手段を設け、温度センサ、湿度セ
ンサを匡体内部に設置することによって、任意の温度お
よび湿度を保つこと、さらには香りを楽しむことも可能
となる。また、安全装置を付加し、音声またはボタン等
の非常事態連絡手段により、匡体制御装置の割り込み制
御を行なうことで、観賞者が匡体より脱出したいと思っ
た時に速やかに安全に脱出することのできる装置にする
ことにより、不安感を払拭することも可能となる。
【0023】このように本実施例では、観賞者を取り囲
む映像表示装置を採用した、あらゆる方向の映像を常時
映し出すことが可能な装置を提供し、素早く振り向いた
時でもヘッドマウントディスプレイを利用した時のよう
に映像が遅れて表示されることがないため、あらゆる方
向を表示の遅れなしに見渡すことができる。また、観賞
者が回転する匡体の中に入り込んだ時に、観賞者が手擦
りにつかまることなく、制御信号によって設定された様
々な速度で、映像に合わせて歩き続けることができるた
め、従来よりも違和感を感じることが少ない。
【0024】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上述した実施例に限定されるものでなく、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であ
る。例えば、本実施例では映像表示装置をプロジェクタ
と投影スクリーンの組合せ、特に投影スクリーンはリア
プロジェクションタイプとしたが、省スペースのために
CRT、液晶パネルまたはプラズマディスプレイ等を使
用しても良い。使い方によってはフロントプロジェクシ
ョンタイプのスクリーンも利用可能である。また、CR
T、液晶パネルまたはプラズマディスプレイ等をリアプ
ロジェクションタイプのスクリーンと組み合わせて利用
することも可能である。また、今まで一つの映像表示装
置で表示していたものをマルチスクリーンを利用して多
数の映像表示装置の組合せで置き換えることも可能であ
る。第1および第2の実施例のように全周の映像を用い
るのではなく、前方および側方の一部の映像のみを映写
することは、コストの点から有利となる。これら様々な
変更を外周の映像表示装置全体で見ると、すべて匡体と
共に回転するように設置する場合、すべて匡体外部に回
転しないように設置する場合、および実施例のような場
合、つまりスクリーンは匡体と共に回転するが基本的に
外部に設置するという場合の3種類が考えられることに
なる。この他、匡体の形状も、実施例に示した形状以外
に錠剤のカプセルのような形状が考えられ、それに応じ
て、匡体内部のスクリーンの形状も錠剤のカプセルのよ
うな形状など様々な変形が考えられる。支持の方法も支
柱とベアリングの組合せに限らず、ベアリングを用いな
い方法や天井より吊り下げる方法もあり得る。また、こ
れら匡体形状や左右の支持の高さ、あるいは匡体の揺れ
が制御信号により制御できるように本実施例を作り変え
ることも可能である。さらに、本映像シミュレーション
装置を、例えば、特開平4−204584号公報に示さ
れるような動揺装置上に設置し、制御信号により動揺装
置を制御するようにすることも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、観
賞者が囲まれるすべての方向からの映像を目立った時間
遅れなしに見ることができ、さらに実際に歩き回ること
が可能なため、その場所に実際にいるという錯覚を起こ
す程高い臨場感を味わうことができる。また、CGを用
いて映像を生成した場合、実際に撮影できない場所や設
計段階の建築物に入り込んだ間隔で歩き回ることができ
るため、建設が始まる前の建築物の評価を従来より高い
精度で行なうことが可能となる。クライアントに対する
プレゼンテーションに本発明を用いれば、従来よりも深
い理解を得ることができ、歩くということによって広さ
を体感させることができるため、クライアントに多大な
インパクトを与えることが可能である。また、エンター
テイメント性を付加した場合、従来よりも高い臨場感を
味わうことができるテーマパークのアトラクションを製
作することができるとう効果もある。従来、体感シミュ
レータと呼ばれるアトラクションは、観賞者が椅子に座
って楽しむものであるが、本発明を用いれば、実際に歩
くという動作が入るため、今までとは違ったバーチャル
リアリティを体感させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1および第2の実施例を示す斜視図
である。
【図2】本発明の第1および第2の実施例を示す側面図
である。
【図3】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図4】本発明の第2および第3の実施例の構成を示す
ブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施例の構成を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の第4の実施例の構成を示す側面図であ
る。
【図7】本発明の第4の実施例の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
a 観賞者 1 匡体 2 回転軸受け 5 駆動装置付回転軸受け 4 支柱 3 設置台 6〜8 パノラマスクリーン 9〜16 プロジェクタ 17 スクリーン支持枠 18 支持材 19 支持アーム取付部分 20 取付枠 22 ベアリング 23 匡体支持脚 24 匡体支持枠 31 球形匡体 33 設置台 34 支柱 36 設置台用ベアリング 37 外側回転軸 38 外側支持枠 39 支持枠用ベアリング 40 内側支持枠 41 内側回転軸 101 映像生成装置 102 映像表示制御装置 103 パノラマ映像表示装置 104 側面映像表示装置・右側 105 側面映像表示装置・左側 106 匡体制御装置 107 匡体制御信号生成装置 108 匡体駆動装置 109 動力生成装置 110 動力伝達装置 112 映像表示タイミング信号 113 映像信号 114 制御信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観賞者が内部で歩行することが可能な寸
    法形状をもつ匡体の内部または周囲に、前記観賞者の身
    体全体を含む前記匡体内部の空間を取り囲むように複数
    の映像表示装置を設置し、与えられた映像情報に応じて
    映像生成装置が生成する映像を映像表示制御装置を通し
    て前記映像表示装置に映写し、与えられた制御情報およ
    び前記映像表示制御装置から送られる映像表示タイミン
    グ信号に応じて生成された制御信号、または前記映像の
    生成と同期して生成された制御信号を用いて、映写され
    る前記映像に対応した前記匡体の動き制御を匡体制御装
    置により行なうよう構成したことを特徴とする映像シミ
    ュレーション装置。
  2. 【請求項2】 前記匡体が円筒面状に形成されている請
    求項1記載の映像シミュレーション装置。
  3. 【請求項3】 前記匡体が球面状に形成されている請求
    項1記載の映像シミュレーション装置。
  4. 【請求項4】 前記匡体制御装置は、前記匡体とこれを
    搭載した設置台との各動き制御を行なう請求項1記載の
    映像シミュレーション装置。
JP25621093A 1993-10-14 1993-10-14 映像シミュレーション装置 Expired - Lifetime JPH07109538B2 (ja)

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JP25621093A JPH07109538B2 (ja) 1993-10-14 1993-10-14 映像シミュレーション装置

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WO1997022909A1 (en) * 1995-12-20 1997-06-26 Interval Research Corporation Panoramic display with stationary display device and rotating support structure
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