JPH0712932Y2 - 半導体加速度センサ - Google Patents

半導体加速度センサ

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JPH0712932Y2
JPH0712932Y2 JP1990101411U JP10141190U JPH0712932Y2 JP H0712932 Y2 JPH0712932 Y2 JP H0712932Y2 JP 1990101411 U JP1990101411 U JP 1990101411U JP 10141190 U JP10141190 U JP 10141190U JP H0712932 Y2 JPH0712932 Y2 JP H0712932Y2
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JP
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acceleration
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acceleration sensor
sensor
cantilevers
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通昭 山県
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Yokogawa Electric Corp
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は半導体加速度センサに関し、特に、互いに直交
するX,Y,Zの3軸の方向の加速度を検出可能な三次元加
速度センサに関するものである。
(従来の技術) 従来の加速度センサは、第8図に示すように、重みを与
える質量部20と、肉厚が薄いたわみ部21と、このたわみ
部21の主面に形成された拡散抵抗からなるピエゾ抵抗素
子(歪みゲージ)22を有している。
この加速度センサは、歪みゲージの形成面に垂直な方向
の加速度Gを検出するものであり、加速度Gが加わると
たわみ部21が変形し、この変形により生じるピエゾ抵抗
素子22の抵抗値の変化を検出することにより、加速度G
を測定するものである。
このセンサを用いてX,Y,Zの3方向の加速度を検出する
場合は、第9図に示すように、鋼ブロック(台座)30の
3つの面上に1個ずつセンサを固定して行う。
(考案が解決しようとする課題) 上述した従来の技術は、3次元加速度センサを実現する
ためには3個のセンサを組み合わさなければならず、組
み立てが面倒である。また、このセンサの取り付け時に
誤差が生じて各センサの歪みゲージ面が直交しなくなる
と、検知感度(ゲイン)がばらつき、検出精度が低下す
る。また、センサのサイズが大きく、取り付け場所に制
限が生じるという問題点がある。
本考案はこのような問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、感知精度が高く、かつ小型で使いやす
い3次元加速度センサを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、同一半導体チップに3軸に感応するカンチレ
バーを有し、固定面に含まれる、互いに垂直な2方向
(X軸,Y軸)の構造が線対称となっている。
カンチレバーは半導体チップの一部をエッチング除去す
ることにより構成され、X,Y軸方向の加速度を検出する
カンチレバーは、加速度を受けて容易に変形する薄い梁
を有し、この梁上にピエゾ抵抗素子が形成される。各方
向の梁は、例えば全て(100)面で囲まれている。ま
た、検出信号を外部に導出するためのワイヤが接続され
るパッドは、固定面上における線対称軸の近傍に集中し
て配置される。
また、本考案は、同一半導体チップに3軸に感応する3
つのカンチレバーを有し、該3つのカンチレバーのうち
の2つの構造が、半導体チップの中心点に関して点対称
の関係にある。
この構造は、加工再現性のよい異方性エッチングを利用
して形成される。例えば、(100)面を主面とするシリ
コンウエハをKOHやヒドラジン等を用いてエッチング
し、両サイドが(111)面からなる梁を少なくとも3個
形成し、この梁上にピエゾ抵抗素子が形成される。
(作用) ワンチップ化されているため、小型かつ軽量であり、取
り付けが容易である。
線対称のセンサは、センサ取付け面(固定面)を含む2
方向(XおよびY軸方向)のバランスがよく、構造的に
安定であり、かつ、ボンディングパッドを集中的に配置
できるため、外部接続の方向が明確となり、組立てが容
易となる。また、各方向の梁は全て(100)面で囲まれ
ているため、X,Y,Z軸センサの方位は正確に直交し、検
出精度が高い。
点対称のセンサは、構造が密であり、全体のバランスが
よい。また、(111)面のエッチングレートが(100)等
価面のエッチングレートに比べて極端に小さい(約1/10
0)であることを利用して梁を形成するため、梁の幅の
制御性が良好である。
(実施例) 次に、本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
実施例1(線対称) (a)構造 第1図は本考案の第1の実施例の構成を示す平面図(対
応する一部断面図も併記されている)である。
本実施例は、半導体基板を一部除去して3軸方向のそれ
ぞれに感応する3つのカンチレバーを形成したワンチッ
プセンサであり、A−A線に関して対称の構造を有して
いる。
質量部1と、これに連接するダイアフラム(たわみ部)
4とを有するカンチレバーはZ方向(紙面に垂直な方
向)の加速度を検出する。また、質量部2と、(010)
面で囲まれた2つの梁ア,イを有するカンチレバーは、
X方向(紙面上では左右方向)の加速度を検出する。ま
た、質量部3と、(001)面で囲まれた2つの梁ウ,エ
を有するカンチレバーは、X方向(紙面上では上下方
向)の加速度を検出する。
ダイアフラム(たわみ部)4上にはピエゾ抵抗(歪みゲ
ージ)R5が形成されており、梁ア,イ,ウ,エにはそれ
ぞれ、ピエゾ抵抗R1,R2,R3,R4が形成されている。ま
た、ボンディングパッドP1〜P6は固定面6上において、
線A−Aに関してほぼ対称に配置されており、各パッド
にはワイヤW1〜W6が接続されている。
(b)動作 第2図はY方向の加速度を検出する場合の動作を説明す
るための図である。図中、斜線により拡散パターンが示
されている。
このカンチレバーに加速度Gが加わると、質量部3がそ
の加速度の方向に変形し、これに伴って梁ウ,エが弾性
変形する。これにより、ピエゾ抵抗R3,R4が左右に引っ
張られ、横幅が減少して抵抗値が増大する。この変化
を、抵抗R3,R4を構成要素の一つとするブリッジ(抵抗R
10,R20,R30を有する)により検出し、検出信号を出力ア
ンプ7により増幅して出力する。X軸方向の加速度検出
動作も同様である。また、Z方向については、従来と同
様に、たわみ部4の変形をピエゾ抵抗R5で検出する。
本実施例では、各梁は(100)等価面で囲まれているた
め、正確に直交し、検出精度が高い。
(c)製造方法 第3図(a),(b),(c)は第1図のB−B線に沿
う断面構造(梁ウの断面構造)が形成されるプロセスを
示す図である。
まず、P型半導体基板100の上下面にプラズマCVD等によ
りシリコン窒化膜(SiN)200,300を形成する。次に、フ
ォトリソグラフィー技術により、上面のシリコン窒化膜
200の一部に各辺が(100)方向に選択的に開口部400,50
0を形成する(第3図(a))。
次に、開口部400,500よりエッチング液を浸透させ、半
導体基板100を部分的に除去する。このとき、異方性エ
ッチングのため、縦,横がほぼ1:1の比でエッチングさ
れていく(第3図(b))。
その後、上下面のシリコン窒化膜200,300を除去して、
梁ウが形成される(第3図(c))。
実施例2(点対称) 第4図は本考案の第2の実施例の構成を示す図である。
(a)構成 本実施例はシリコンの(100)面をKOHあるいはヒドラジ
ンによりエッチングし、4つの梁オ,カ,キ,ケを形成
したものであり、各カンチレバーの配置が、チップの中
心Dに対して点対称の関係となっている。梁ケは、本実
施例では無効であり、梁オがX軸方向の加速度を検出
し、梁キがY方向の加速度を検出し、梁カがZ軸方向の
加速度を検出するようになっている。また、本実施例で
は、パッドP7〜P12はチップの隅に分散して配置されて
いる。
各梁の両サイドの面は、(111)面となっており、この
面のエッチングレートは極めて小さいため、制御性がよ
く、梁の幅はほぼホトリソグラフィーに使用されるマス
クパターンによって精度よく決定できる。
(b)動作 第5図に示されるように、梁(斜線が施されており、便
宜上、一対の梁A,Bを示してある)は、半導体基板主面
と54°の角度をなしており、その加速度の検知感度特性
は、第6図のようになる。すなわち、加速度αの重力g
に対する角度をθとすると、梁A,Bの歪みの対加速度感
度は正弦関数で表され、出力電圧VA,VBは、 VA=αG0cos(θ−θ0) ……(1) VB=αG0cos(θ+θ0)……(2)で 表される。αは
加速度であり、G0は係数である。
上記(1),(2)式より、加速度αの大きさは、次式
によって求められる。
|α|=(1/2G)[{(VA+VB)/cosθ02+{(VA
VB)/sinθ021/2 … (3) ここで、θ=COS-1{(VA+VB)/(2αG0)}であ
る。
(c)製造方法 第7図(a),(b),(c)は第4図のC−C線に沿
う断面構造が形成されるプロセスを示す図である。
まず、P型半導体基板100の上下面にプラズマCVD等によ
りシリコン窒化膜(SiN)200,300を形成する。次に、フ
ォトリソグラフィー技術により、上下面のシリコン窒化
膜20,300の一部に選択的に開口部600,700,800を形成す
る(第7図(a))。
次に、これらの開口部よりエッチング液を浸透させ、半
導体基板100を部分的に除去する。このとき、(100)等
価面に対して(111)面のエッチングレートは極めて小
さいため、すりばち状にエッチングされていく(第7図
(b))。
その後、上下面のシリコン窒化膜200,300を除去して、
梁が形成される(第7図(c))。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、以下の効果が得ら
れる。
(1)対称性のよい、安定な構造の3次元加速度ワンチ
ップセンサを実現できる。このため、小型かつ軽量であ
り、取扱いが便利である。
(2)X,Y軸方向の加速度を検出するセンサの構造を対
称としたものは、構造の方位が結晶方位によって正確に
決定されるため、X,Y軸の感度が全く等しく、バランス
がよい。
(3)カンチレバーを点対称に配置したものは、梁の両
サイドの面がエッチングレートが小さい(111)面であ
るため、幅がマスク寸法で精度よく決定され、加工性が
よい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例の構造を示す図、 第2図は第1の実施例の加速度検出動作を説明するため
の図、 第3図(a),(b),(c)は第1図のB−B線に沿
う断面構造(梁ウの断面構造)が形成されるプロセスを
示す図、 第4図は本考案の第2の実施例の構造を示す図、 第5図および第6図は第2の実施例の動作を説明するた
めの図、 第7図(a),(b),(c)は第4図のc−c線に沿
う断面構造が形成されるプロセスを示す図、 第8図および第9図は従来例の構成を説明するための図
である。 1,2,3…質量部 4…ダイアフラム(たわみ部) 6…固定(センサ取付け)面 7…出力アンプ ア〜ケ…梁 R1〜R4…ピエゾ抵抗

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに直交するX,Y,Zの3軸の方向の加速
    度をそれぞれ検出する第1,第2,第3のカンチレバーを一
    つの半導体チップに有し、該半導体チップの取付け面に
    平行な上記2軸の方向のカンチレバーの構造が線対称と
    なっていることを特徴とする半導体加速度センサ。
  2. 【請求項2】互いに直交するX,Y,Zの3軸の方向の加速
    度をそれぞれ検出する第1,第2,第3のカンチレバーを一
    つの半導体チップに有し、該3つのカンチレバーのうち
    の2つの構造が、半導体チップの中心点に関して点対称
    の関係にあることを特徴とする半導体加速度センサ。
JP1990101411U 1990-09-27 1990-09-27 半導体加速度センサ Expired - Lifetime JPH0712932Y2 (ja)

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JP2663710B2 (ja) * 1990-11-16 1997-10-15 富士電機株式会社 半導体式加速度センサ及びその製造方法
JPH07325104A (ja) * 1994-06-01 1995-12-12 Zexel Corp 加速度センサ
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