JPH07128531A - 光集積回路およびその作製方法 - Google Patents

光集積回路およびその作製方法

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JPH07128531A
JPH07128531A JP21553394A JP21553394A JPH07128531A JP H07128531 A JPH07128531 A JP H07128531A JP 21553394 A JP21553394 A JP 21553394A JP 21553394 A JP21553394 A JP 21553394A JP H07128531 A JPH07128531 A JP H07128531A
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light emitting
receiving element
light receiving
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emitting element
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JP21553394A
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Toru Sasaki
徹 佐々木
Takeshi Yamada
武 山田
Makoto Hikita
真 疋田
Hiroshi Nakagome
弘 中込
Hidefumi Mori
英史 森
Saburo Imamura
三郎 今村
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造が容易で光導波損失も小さく、さらに電
子回路上にも光導波路を形成可能な光集積回路及びその
作製方法を提供する。 【構成】 InP基板1の同一基板上には、発光素子9
及び受光素子10と同一の位置合せの手段を講じたマス
クを用いて高分子材料からなる高分子光導波路8が形成
されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光素子からの出力光
を合分波して出力する光回路素子、または入力光を合分
波して受光素子により電気信号に変換する光回路素子、
さらには基板上の一部に生じた電気信号を光信号として
出力または基板上の他部に伝達し再度電気信号とする光
集積回路およびその作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
光デバイスの高度化に伴い機能の集積化された光デバイ
スへの要求が強くなっている。例えば、発光素子や受光
素子単体では無く、分波合波機能を有する光導波路と一
体化された発光素子と受光素子が要求されている。これ
を実現したものとしては、例えばオプティカルエンジニ
アリング(OPTICAL ENGINEERING)1989年第28巻
12号1281頁に開示されているように、光導波路と
発光素子や受光素子を別々に作製し、これらを整列させ
る際に、発光素子や受光素子をその入出力が最大になる
ように動かした後固定したものが作製されていた。
【0003】しかしこのように作製した素子では整列の
ための手間が大きく生産性に問題がある。また、各素子
を個別に動かす必要が有るため素子上に大きな空間が必
要であり、素子サイクルが大きくなるという欠点を有し
ていた。
【0004】これを解決するため、従来において、光導
波路も半導体で作製した素子が提案されている。例えば
エレクトロニクスレターズ(ELECTRONICS LETTERS )1
991年第27巻10号809頁に開示されているよう
に、発光素子や受光素子とともに光導波路も半導体で構
成された素子がある。
【0005】他の半導体素子と半導体導波路を集積した
例として、特開昭64−44087号公報がある。これ
は、図14に示すように、面発光レーザの発信部01を
有する基板02上に半導体からなる導波路03をエピタ
キシャル成長させ、該導波路03の端面を45度に形成
して反射鏡04とし、面発光レーザからの発信光05を
該反射鏡04を介して導波路03に結合するものであ
る。
【0006】半導体光導波路と半導体素子の集積は、発
光素子及び/又は受光素子と同様の工程で、発光素子及
び/又は受光素子と一括して作製できる。従って、両者
を共通の位置合わせマークを用いて作製すれば、発光素
子と光導波路の位置合わせを簡便で且つ高精度に行うこ
とができるという、利点を持つ。しかし、半導体光導波
路では、光伝播損失の低損失化が難しく、典型的には1
0dB/cm程度の値を有する。また、半導体光導波路
では、その層構造をエピタキシャル成長によって作製す
るため、膜堆積に関する制約条件が多い。例えば、一般
に半導体素子上には、絶縁保護膜としての誘電体や、電
極や配線としての金属が堆積されているが、これらの上
にエピタキシャル成長を行うことは出来ない。また、基
板表面の素子が作製されていない部分にのみ、エピタキ
シャル成長を行うことは可能であるが、平坦な基板上へ
の成長に比べ高度な技術を要する。
【0007】また、これら素子では発光素子や受光素子
と光導波路を一体で作製するため、これらを整列させる
手間は不要であるが、光導波路での導波損失を減少させ
るため発光素子や受光素子とは光導波路の構造を変える
必要があり、複数回の半導体の成長や、複数個の半導体
加工プロセスが必要であり、作製に手間がかかるという
問題点がある。
【0008】次に、光導波路として石英系光導波路を用
いるときの問題点を説明する。石英系光導波路では、光
伝搬損失0.1dB/cm以下という他の材料では実現
が困難な低損失化が可能である。しかし、このように低
損失の光導波路を作製するためには、1000℃乃至そ
れ以上の温度でガラスを処理することが必要であり、半
導体素子の作製工程との整合性が悪く、光集積回路の作
製工程に様々な制約が生じるという問題がある。例え
ば、石英系ガラスでは、半導体を成長した基板上に光導
波路を作製するとができない。従って、光集積回路は、
例えば、オプティカルエンジニアリング(OPTICAL ENGI
NEERING )1989年第28巻12号1281頁に開示
されているように、光導波路を作製した基板上に、個々
の半導体素子を一つずつ配置することによって、作製さ
れる。一般に、発光素子及び/又は受光素子と光導波路
の間の高い光結合効率を得るためには、高い位置合わせ
制度が必要であるから、このような作製方法では、生産
性の向上が困難であるという問題がある。
【0009】これに対して、ポリイミドやポリメチルメ
タクリレートなどの高分子光導波路では、例えば、エレ
クトロニクスレターズ(ELECTRONICS LETTERS )199
3年第29巻3号269頁や同書1991年第27巻3
号1342頁に開示されているように、0.1dB/c
m程度の低伝搬損失を得ることが可能である。これらの
高分子光導波路は、スピンコートなどの方法によって基
板上に塗布した高分子薄膜を、約100〜400℃での
温度でベーキングした後、フォトリソグラフィとドライ
エッチングを用いて光導波路の形状に加工することによ
って作製できる。このように、高分子光導波路の作製工
程では、基板温度を高々400℃までしか加熱する必要
がないため、半導体素子の作製工程との整合性も高い。
【0010】高分子光導波路と半導体素子を組み合わせ
た例として特開昭51−113646号公報等がある。
図15に示すように、透明合成重合体シート011に発
光素子012と受光素子013が接着されている。前記
透明合成重合体シート011には屈折率を他の部分より
高くした導光路014が形成されており、発光素子01
2から出射した光は導光路014を通り受光素子013
に入射する。高分子光学回路を作製する方法は以下のと
おりである。まず、発光素子012と受光素子013の
チップを配列するための溝をつけ、鏡面に仕上げた表面
を持つ金型上を準備し、その金型上に各チップを配列す
る。その後、この金型上に溶液製膜法により透明合成重
合体シートを作製すると、透明合成重合シートと発光素
子及び受光素子とが接着され一体化する。透明合成重合
体シートには光又は電子線によって反応する単量体を含
ませておき、光又は電子線により選択的に添加物を反応
させることにより導光路014の部分の屈折率を他の部
分よりも高くする。この場合も、金型上に個々の半導体
素子を一つずつ配置する工程が入るため、整列のための
手間が大きく生産性に問題がある。
【0011】また、高分子光導波路には、面型発光素子
及び/又は受光素子との光結合を行う上で、以下のよう
な問題がある。光導波路と面型の発光素子及び/又は受
光素子の間の光結合は、光導波路に作製した反射鏡を介
して行うことができる。反射鏡は、例えば、光導波路を
形成した基板を水平面から傾けた状態で、斜めにドライ
エッチングする方法によって作製できる。このとき、光
導波路を伝搬する光をできるだけたくさん発光素子及び
/又は受光素子と結合させるという観点から、反射鏡は
光導波路の全膜厚にわたって作製することが望ましいも
のとされている。しかし、エッチングの進行に伴い、エ
ッチング端面はダレや荒れを起こすため、総厚の厚い光
導波路に対して、光導波路の全膜厚にわたる反射鏡を作
製することは難しい。従来、半導体光導波路では、エレ
クトロニクスレターズ(ELECTRONICS LETTERS )199
1年第27巻22号2020頁に開示されているよう
に、上部クラッド、コア及び下部クラッドを備えた光導
波路の全膜厚にわたる反射鏡を作製した例が知られてい
る。このようにコア及び上下クラッド三層の全膜厚にわ
たる反射鏡を作製できるのは、半導体光導波路ではコア
・クラッドの比屈折率差を10%程度に取ることが一般
的であり、この結果、総厚が数μm程度の薄い光導波路
を容易に作製できるためである。これに対して、高分子
光導波路では、0.1dB/cm程度の低損失化が可能
である反面、半導体光導波路ほど大きな比屈折率差を取
ることが難しく、上部クラッド、コア及び下部クラッド
の三層を備えた光導波路を作製すると、その総厚は10
〜50μmとなることが一般的である。一般に、これほ
ど大きな膜厚にわたって良好なエッチング端面を得るこ
とは困難であり、高分子光導波路に反射鏡を作製する上
での大きな問題点となっている。この結果、高分子光導
波路への反射鏡の作製に関するほとんどの報告例では、
エッチング深さを低減するため、光導波路の構造として
上部クラッドのない二層構造が用いられており、反射鏡
はコアのみに作製されることも多かった。しかし、上部
クラッドのない二層構造を用いたり、反射鏡をコアにし
か作製しない場合には、光導波路の伝搬モードの内、空
気中や下部クラッド中へ浸み出した成分について、発光
素子及び/又は受光素子との光結合を得ることができ
ず、結合効率を十分高めることができない。このこと
は、コアからの浸み出しが大きい単一モード光導波路の
場合には特に問題であり、高分子導波路に反射鏡を作製
した公知の例では、多モード光導波路が多用されてい
る。しかし、多モード光導波路でも、コアの外側に浸み
出した成分について発光素子及び/又は受光素子との光
結合が得られないことによる結合効率の低下は免れない
上、多モード光導波路では、方向性結合器などの機能性
光部品を作れないこと、及び単一モード光ファイバを用
いた光通信あるいは光情報処理システムとの整合性が悪
いことなどの問題がある。
【0012】以上のように、高分子材料は、低加工温度
で低伝搬損失の光導波路が作製できるという利点を有す
るものの、面型発光素子及び/又は受光素子との光結合
を行う上で重要な反射鏡の作製が難しいという問題を有
する。ところが、従来の反射鏡を介して高分子光導波路
と面型の発光素子及び/又は受光素子を光結合した光集
積回路には、以下のように反射鏡作製の難度を増大させ
るいくつかの構造上あるいは作製法上の問題点がある。
なお、以下では、基板の光導波路が作製されている側を
上方と定義する。
【0013】まず、従来の反射鏡を用いて光導波路と面
型発光素子及び/又は受光素子を光結合する光集積回路
では、発光素子及び/又は受光素子を光導波路より上方
に配置し、光導波路に作製した上向きの反射鏡を介して
光結合を得る構造が多用されているが、この構造は以下
の理由で問題である。エッチング端面のダレや荒れが起
こる一因は、エッチング中にエッチングマスクの端部が
損傷を受け、不均一に後退することにある。こうしたエ
ッチングマスク端部の後退は、エッチング時間の増大に
伴い顕著となる。このことが、総厚の厚い光導波路ほど
反射鏡の作製が難しいことの一つの理由である。ところ
で、斜めドライエッチングによる上向きの反射鏡の作製
時にエッチングマスクの後退が起こると、図16に示す
通り、光導波路試料の水平面からの傾斜角θ0 に比べエ
ッチング端面の基板面垂線からの傾斜角θが小さくなる
という現象が起こる。図16において、曲線(b)は上
向きの反射鏡を作製した場合のθ 0 とθの間の関係を示
したものであり、θ0 >θの関係があること、及びこの
関係がθの増加した光集積回路の作製方法に共通した問
題点として、ドライエッチングによって作製した端面を
反射鏡として用いていることを指摘することができる。
もし、エッチングマスクの後退に起因するエッチング端
面のダレや荒れによって反射鏡の作製が制限されている
のであれば、反射鏡はこうした問題が起こり難い方法に
よって作製すべきである。
【0014】本発明は上記問題に鑑み、製造が容易で光
導波損失も小さく、さらに電子回路上にも光導波路を形
成可能な光集積回路およびその作製方法を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を解決する本発
明の請求項1に係る光集積回路は、基板上に設けた発光
素子及び/又は受光素子と、該発光素子及び/又は受光
素子に光結合する高分子導波路とからなることを特徴と
する。
【0016】上記光集積回路において、請求項2に係る
光集積回路は、前記発光素子或いは受光素子は導波型で
あり、前記高分子導波路は少なくとも下部クラッドとコ
ア及び上部クラッドからなり、前記コアが前記発光素子
又は受光素子の端面と対向するように終端を有し、前記
発光素子又は受光素子の端面と前記コアの終端との間を
前記高分子導波路の下部クラッド又は上部クラッドを構
成する材料で埋め込まれていることを特徴とする。
【0017】上記光集積回路において、請求項3に係る
光集積回路は、前記発光素子或いは受光素子は導波型で
あり、前記高分子導波路は少なくとも下部クラッドとコ
ア及び上部クラッドからなり、前記下部クラッドが前記
発光素子又は受光素子の端面の近傍で段差を有し、前記
段差と前記発光素子又は受光素子の端面が前記高分子導
波路のコアを構成する材料で埋め込まれていることを特
徴とする。
【0018】上記光集積回路において、請求項4に係る
光集積回路は、前記発光素子或いは受光素子は導波型で
あり、前記高分子導波路は少なくとも下部クラッドとコ
ア及び上部クラッドからなり、前記コアが前記発光素子
又は受光素子の端面の近傍において前記発光素子又は受
光素子の上面に乗上げるように屈曲し、前記発光素子又
は受光素子の端面と前記コアとの間を前記高分子導波路
の下部クラッドを構成する材料で埋め込まれていること
を特徴とする。
【0019】上記光集積回路において、請求項5に係る
光集積回路は、前記発光素子或いは受光素子は面型であ
り、前記高分子導波路は少なくとも下部クラッドとコア
及び上部クラッドからなり、前記下部クラッドが前記発
光素子又は受光素子の近傍で段差を有し、前記段差と前
記発光素子又は受光素子の発光/受光面との間を前記高
分子導波路のコアを構成する材料で埋め込まれているこ
とを特徴とする。
【0020】上記光集積回路において、請求項6に係る
光集積回路は、前記発光素子或いは受光素子は面型であ
り、前記高分子導波路は少なくとも下部クラッドとコア
及び上部クラッドからなり、前記高分子導波路に形成さ
れた反射鏡を介して該高分子導波路と前記発光素子又は
受光素子が光結合することを特徴とする。
【0021】上記光集積回路において、請求項7に係る
光集積回路は、前記下部クラッドは基板の段差を埋め込
むと同時に該下部クラッドの上面が平坦になるために十
分な厚さを有することを特徴とする。
【0022】上記光集積回路において、請求項8に係る
光集積回路は、前記反射鏡が、高分子導波路の下部クラ
ッド厚の一部を残して作製されること、或いは前記基板
が表面に段差を有し、高分子導波路の総厚が反射鏡の近
傍で減少することを特徴とする。
【0023】上記光集積回路において、請求項9に係る
光集積回路は、前記高分子導波路の材料としてポリメチ
ルメタクリレート或いはポリシロキサンを用いることを
特徴とする。
【0024】また、一方の本発明の請求項10に係る光
集積回路の作成方法は、基板上に設けた発光素子及び/
又は受光素子と、該発光素子及び/又は受光素子と反射
鏡を介して光結合する高分子導波路とからなる光集積回
路の作製方法において、該反射鏡を機械加工を用いて作
製することを特徴とする。
【0025】以下、本発明の内容を説明する。
【0026】高分子光導波路の作製においては高温で加
熱などが不要であるため、発光素子や受光素子を半導体
基板上に作製した後、発光素子や受光素子を劣化させる
こと無くこれに合わせて導波構造を作製することが可能
である。また、あらかじめ高分子溶液の粘度をはじめと
した塗布条件を決めておくことにより、自由に膜厚を制
御することが可能である。例えば、高分子溶液の粘度を
高くする、又はスピナの回転数を低くすることにより膜
厚を厚くしたり、逆に、高分子溶液の粘度を低くする、
又はスピナの回転数を高くすることにより膜厚を薄くし
たりすることが可能である。この性質を用い高分子導波
路の導波構造の基板からの距離を自由に制御でき、導波
構造の高さをあらかじめ作製してある発光素子や受光素
子の高さに容易に位置合わせが可能である。
【0027】また、基板上に作製する発光素子や受光素
子を作製するためのマスクと同一の位置合わせの手段を
講じることが可能で、基板面と平行方向での位置合わせ
を容易に実現できる。さらに、高分子導波路は誘電体上
にも形成可能であるため電気回路と発光素子及び/又は
受光素子とを有する基板上で、電気回路の保護膜の誘電
体膜が存在する上に形成することも可能であり、基板上
の一部に生じた電気信号を光信号として基板上の他部に
伝達し再度電気信号とするまたは基板外に伝達するよう
な新しい機能も発現できる。
【0028】本発明の光集積回路では、光導波路材料と
してポリイミド、ポリメチルメタクリレートあるいはポ
リシロキサンなどの高分子を用いるため、低伝搬損失の
光導波路を得ることができる。また、これらの光導波路
の作製工程では最高加熱温度が100〜400℃である
ため、光導波路と半導体素子の作製工程の整合性が高
い。この結果、半導体素子を作り付けた基板上に光導波
路を作製できる。このとき、半導体素子を作製するとき
に用いた位置合わせマークを用いて、光導波路を作製す
れば、両者の位置合わせを簡便かつ高精度に行うことが
できる。さらに、高分子材料は、半導体素子の誘電体薄
膜や金属薄膜上にも塗布することができる。すなわち、
半導体素子の絶縁保護膜や電極及び配線上に光導波路を
作製することが可能である。このことは、石英系光導波
路や半導体光導波路では実現が不可能な、本発明の利点
である。
【0029】また、本発明の光集積回路では、基板の光
導波路が作製されている側を上方と定義するとき、従来
の高分子光導波路において一般的に用いられてきた上向
きの反射鏡ではなく、下向きの反射鏡を用いて光導波路
と面型受発光素子の光結合を得る。図16(a)中の曲
線(c)に示す通り、同図(c)のドライエッチングに
よる下向きの反射鏡の作製では、上向きの反射鏡の作製
とは逆に、エッチングマスクの後退に伴い、エッチング
端面の基板面垂線からの傾斜角θが、光導波路の水平面
からの傾斜角θ0 より大きくなる。従って、下向きの反
射鏡の作製では、所望のエッチング端面の傾斜角より小
さな角度で光導波路を傾斜させた状態でドライエッチン
グを行えばよく、傾斜角が等しい上向きの反射鏡に比べ
作製が容易となる。この結果、上部クラッド、コア及び
下部クラッドの三層を有する高分子光導波路に対して、
上部クラッドから下部クラッドにわたるドライエッチン
グを行っても、良好な反射鏡を容易に作製できる。従っ
て、コアの外部に浸み出した伝搬モード成分についても
受発光素子と光結合させることができ、結合効率を高め
ることができる。
【0030】また、本発明の請求項8記載の光集積回路
では、伝搬モードの光強度がほとんど存在しない下部ク
ラッドの基板界面の近傍には反射鏡を作製しない。この
結果、上部クラッドを備えた光導波路に対しても、良好
なエッチング端面が得られるエッチング深さの範囲内
で、上部クラッドから下部クラッドの高さにわたる反射
鏡を作製することができる。しかも、下部クラッドの基
板近傍に分布する光強度は極めて小さいから、下部クラ
ッド全域に反射鏡を作製した場合に比べ、結合効率の低
下はほとんど起こらない。
【0031】また、本発明の請求項9記載の光集積回路
では、高分子光導波路の材料としてドライエッチングに
よる加工性に優れるポリメチルメタクリレートあるいは
ポリシロキサンを用いるため、ダレや荒れが起こらない
エッチング深さを拡大することができ、容易に上部クラ
ッドから下部クラッドにわたる反射鏡を作製することが
できる。また、ポリメチルメタクリレート及びポリシロ
キサンは、作製工程における最高加熱温度が各々100
〜200℃及び200〜300℃であるため、半導体素
子の作製が完了した後であっても、半導体素子の特性を
劣化されることなく光導波路を作製できる。また、ポリ
メチルメタクリレート光導波路やポリシロキサン光導波
路は、ポリイミド光導波路で問題となるような複屈折性
を持たないため、伝搬光の偏波制御が不要である。
【0032】また、本発明の請求項10記載の光集積回
路の作製方法では、光導波路の加工深さを増加してもダ
レや荒れが起こり難い、機械加工によって反射鏡を作製
するため、容易に上部クラッドから下部クラッドにわた
る反射鏡を作製することができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明に係る好適な一実施例を図面を
参照して説明する。
【0034】(実施例1)図1は本発明の一実施例の素
子の説明図である。同図中、符号1はInP基板、8は
高分子光導波路、9は発光素子、10は受光素子を各々
図示する。同図に示すように、InP基板1上には発光
素子9および受光素子10が作製してある。これに高分
子材料からなる高分子光導波路8を形成する。高分子光
導波路8は例えば一端部Aから1.3μmと1.5μm
の波長の2種類の光が入射し、1.3μm光は受光素子
10で受け1.5μm光は他端部Bに出力する構造であ
り、発光素子9の出力はAから取り出される構造となっ
ている。この光回路は受光素子10や発光素子9と同一
基板上に高分子光導波路8があるため同一の位置合わせ
の手段を講じたマスクを用いて容易に位置合わせが可能
であり、また作製温度も低いため、すでに形成されてい
る受光素子10や発光素子9に悪影響を与えない。さら
に光導波回路はその寸法が数cmの長さであるため、こ
れを従来のように半導体で作製した場合には10dB程
度の損失となるにもかかわらず、高分子光導波路8を用
いることで低損失の導波路とする事ができるため1〜2
dBの損失におさえることができる。
【0035】(実施例2)図2は本発明の一実施例の素
子の説明図である。同図中、符号1は基板、8は高分子
光導波路、9は発光素子、10は受光素子、11a,1
1b,11c,11dは電子回路を各々図示する。ここ
で、電子回路11a,11bの出力の一部は発光素子9
により光信号となり、高分子光導波路8により受光素子
10に伝えられ、電子回路11c,11dに電気信号と
して伝えられる。この時、高分子光導波路8は低温で作
製できる高分子から形成されるため、電子回路11、発
光素子9、受光素子10の作製後に導波路を形成でき
る。また、電子回路11上には保護のための誘電体があ
るが、高分子光導波路8を用いることによりその上にも
容易に形成でき、同一基板上での信号の授受が初めて可
能となる。さらに、高分子光導波路8を基板1の端部ま
で形成し、例えば光ファイバなどと接続することによ
り、容易に基板1の外部とも接続できる。
【0036】次に、発光素子9、受光素子10と高分子
光導波路8との接続部分について詳述する。 (実施例3)図3は本発明の素子の説明図である。同図
中、1は基板、2,2′は半導体層、3は活性層または
光吸収層、4は下部クラッド層、5はコア層、6は上部
クラッド層を各々図示する。基板1の上に半導体層2,
2′および活性層または光吸収層3からなる発光素子ま
たは受光素子が搭載されている。発光素子または受光素
子は図3の光導波路と同じ方向に導波構造となってい
る。これに、高分子材料からなる下部クラッド層4を塗
布し、ついでコア層5及び上部クラッド層6を塗布す
る。次に、発光素子または受光素子に合わせフォトリソ
グラフィおよびドライエッチングなどでコアのパターン
を形成する。この時、コアのパターンは発光素子または
受光素子を作製する際に用いたマスクに対応したマスク
を用いるためマスクの位置合わせのみで自動的にコアを
最適な位置に合わせられる。この時下部クラッド4は発
光素子または受光素子の導波構造に上にまたがって形成
される。そのためコア5も発光素子または受光素子の直
前で屈曲し、発光素子または受光素子の導波構造に上に
またがって形成される。
【0037】(実施例4)図4は本発明の素子の説明図
である。同図中、1は基板、2,2′は半導体層、3は
活性層または光吸収層、4は下部クラッド層、5はコア
層、6は上部クラッド層を各々図示する。基板1の上に
半導体層2,2′および活性層または光吸収層3からな
る発光素子または受光素子が搭載されている。発光素子
または受光素子は図4の光導波路と同じ方向に導波構造
となっている。これに、高分子材料からなる下部クラッ
ド層4を塗布し、ついでコア層を塗布する。次に発光素
子または受光素子に合わせフォトリソグラフィおよびド
ライエッチングなどでコアのパターンを形成する。この
時、コアのパターンは発光素子または受光素子を作製す
る際に用いたマスクに対応したマスクを用いるため、マ
スクの位置合わせのみで自動的にコアを最適な位置に合
わせられる。この際、コアの先端または終端は、発光素
子または受光素子に対向して形成される。その後、上部
クラッド層6を塗布しコア層5を埋め込み、図4の構造
の素子を形成できる。光導波路の構造は、光の合分波の
ためシングルモード構造となっていることが最適であ
る。このような構造になっているため、図3の構造に比
べ、マスクと位置合わせの精度は必要であるが、発光素
子または受光素子とコア層5との間のクラッド6部分を
介し、発光素子からの光は高分子光導波路に、また該光
導波路からの光は受光素子に結合する効率は、図3の構
造の素子に比べ一定で高くできる。
【0038】図5は本発明の素子の説明図である。同図
中、1は基板、2,2′は半導体層、3は活性層または
光吸収層、4は下部クラッド層、5はコア層、6は上部
クラッド層を各々図示する。基板1の上に半導体層2,
2′および活性層または光吸収層3からなる発光素子ま
たは受光素子が搭載されている。発光素子または受光素
子は図5の光導波路と同じ方向に導波構造となってい
る。これに、高分子材料からなる下部クラッド層4を塗
布し、発光素子または受光素子の近傍で下部クラッド層
4が薄くなるようにフォトリソグラフィおよびドライエ
ッチングなどでパターン化する。次にコア層5を塗布
し、発光素子または受光素子に合わせフォトリソグラフ
ィでコアのパターンを形成する。この時、コアのパター
ンは発光素子または受光素子を作製する際に用いたマス
クに対応したマスクを用いるためマスクの位置合わせの
みで自動的にコアを最適な位置に合わせられる。この
際、コアの一部は発光素子または受光素子に接触した構
造となる。その後、上部クラッド層6を塗布しコアを埋
め込み、図5の構造を形成できる。光導波路の構造は、
光の合分波のためシングルモード構造となっていること
が最適である。このような構造の素子になっているた
め、図3の構造の素子に比べ、マスクと位置合わせの精
度は必要であるが、結合効率は一定で高くできる。ま
た、図4の構造の素子に比べ、光導波路端部での反射等
を考慮する必要が無い。
【0039】(実施例6)図6は本発明の素子の説明図
である。同図中、符号7は面型受光素子である。面型受
光素子7は基板面に形成されている。これに、高分子材
料からなる下部クラッド層4を塗布し、面型受光素子7
の近傍で下部クラッド層4が薄くなるようにフォトリソ
グラフィおよびドライエッチングなどでパターン化す
る。このとき面型受光素子7の上では下部クラッド層4
を無くしてしまっても良い。次にコア層5を塗布し、受
光素子に合わせフォトリソグラフィおよびドライエッチ
ングなどでコアのパターンを形成する。この時、コアの
パターンは発光素子または受光素子を作製する際に用い
たマスクに対応したマスクを用いるためマスクの位置合
わせのみで自動的にコアを最適な位置に合わせられる。
その後、上部クラッド層6を塗布しコアを埋め込み、図
6の構造の素子を形成できる。光導波路の構造は、光の
合分波のためシングルモード構造となっていることが最
適である。このような構造の素子になっているため、導
波光は下部クラッド4が厚い部分では基板1と相互作用
がなく低損失に導波できる。また光はクラッド部分にも
広がりを持っているため、薄い下部クラッド4があって
も受光素子部では光導波路の光は面型受光素子7に容易
に結合できる。
【0040】(実施例7)図7は本発明の素子の説明図
である。基板1の上に半導体層2および面型受光素子7
が搭載されている。これに、高分子材料からなる下部ク
ラッド層4を塗布する。面型受光素子7は基板1より盛
り上がっているため面型受光素子7上では下部クラッド
層4が薄くなる。次にコア層5を塗布し、面型受光素子
7に合わせフォトリソグラフィでコアのパターンを形成
する。この時、コア層5のパターンは面型受光素子7を
作製する際に用いたマスクに対応したマスクを用いるた
めマスクの位置合わせのみで自動的にコアを最適な位置
に合わせられる。その後、上部クラッド層6を塗布しコ
ア層5を埋め込み、図7の構造の素子を形成できる。光
導波路の構造は、光の合分波のためシングルモード構造
となっていることが最適である。このような構造の素子
になっているため、導波光は下部クラッド4を厚い部分
では基板1と相互作用がなく低損失に導波できる。また
光はクラッド部分にも広がりを持っているため、薄い下
部クラッド4があっても受光素子部では光導波路の光は
面型受光素子7に容易に結合できる。また作製方法も容
易である。
【0041】(実施例8)図8は本発明の素子の説明図
である。基板1の上に半導体層2および面型受光素子7
が搭載されている。これに、高分子材料からなる下部ク
ラッド層4を面型受光素子7と略平面となる厚さに塗布
し、面型受光素子7の近傍で下部クラッド層4が薄くな
るようにフォトリソグラフィおよびドライエッチングな
どでパターン化する。次にコア層5を塗布し、面型受光
素子7に合わせフォトリソグラフィでコアのパターンを
形成する。この時、コア層5のパターンは面型受光素子
7を作製する際に用いたマスクに対応したマスクを用い
るためマスクの位置合わせのみで自動的にコア層5を最
適な位置に合わせられる。その後、上部クラッド層6を
塗布しコア層5を埋め込み、図8の構造の素子を形成で
きる。光導波路の構造は、光の合分波のためシングルモ
ード構造となっていることが最適である。図7の構造の
素子の場合、素子上のクラッドの厚さおよび半導体層2
の段差端部から面型受光素子までの距離により結合効率
が変化するが、図8の構造の素子の場合、半導体層2の
端部に面型受光素子が存在する場合には図7の構造の素
子の場合よりも結合効率が一定で大きくとれる。
【0042】次に、高分子光導波路8を形成する高分子
材料として、例えばメタクリレートを用いた具体的な例
で説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
く、他の高分子材料、例えばフッ素化や重水素化された
エポキシ、ポリイミド等の有機材料をはじめシリコーン
等を用いた場合も同様な構造に作製可能である。以下に
おいては、基板は主に半導体結晶を用いた例で説明して
あるが、その他、例えばリチウムナイオベイト(LN)
基板やガラス基板など必要に応じた基板を用い、受光素
子、発光素子を貼りつけて用いることも可能であり、限
定されるものではない。
【0043】以下、好適な具体例を説明する。 (具体例1)図3に示すように、アンプ回路を有するG
aAs基板1上にn型InPからなる半導体2、InG
aAs/InGaAsP多重量子井戸(MQW)からな
る活性層3、p型InPからなる半導体2′よりなるレ
ーザーダイオード構造を接着し、これを導波構造に加工
し、両端面はドライエッチングによりミラーを作製し、
発振波長1.53μmのレーザーダイオードを作製し
た。この基板1上に重水素化メタクリレートと重水素化
フッ化メタクリレートとの共重合体を8μmの厚さにス
ピナを用いてコートし下部クラッド層4とし、次に重水
素化メタクリレートの割合を増加した共重合体を5μm
の厚さにスピナを用いてコートした。次に、フォトダイ
オードを作製するときに用いたマスクと共同の位置合わ
せマークを有するマスクを用いてフォトリソグラフィと
反応性イオンエッチングを用いて7μm幅のコア層5を
作製した。このコア層5はレーザー導波構造上に一致し
て設置されている。次に、下部クラッド層4と同じ共重
合体をコア層5の上の厚さが5μmとなるようスピナを
用いて塗布して上部クラッド層6を形成し、図3に示す
構造の素子を得た。ここで、レーザー直前での導波路屈
曲部の基板1に対する角度は基板面に対して約50度で
屈曲し、レーザーをまたぐようにしている。このレーザ
ーダイオードを発振させ高分子光導波路との結合損失を
測定したところ、10dBであった。尚、高分子光導波
路を形成する材料として用いた重水素化メタクリレート
の屈折率はフッ素化した重水素化フッ素化メタクリレー
トの屈折率に比べてその屈折率は高い。
【0044】(具体例2)図4に示すように、InP基
板1上にn型InPよりなる半導体2、InGaAsよ
りなる光吸収層3、P型InPからなる半導体2′より
なるpinフォトダイオード構造を成長し、これを導波
構造に加工した。この基板1上に重水素化メタクリレー
トと重水素化フッ化メタクリレートとの共重合体を4μ
mの厚さにコートし下部クラッド層4とし、次に重水素
化メタクリレートの割合を増加した共重合体を5μmの
厚さにコートした。次に、フォトダイオードを作製する
ときに用いたマスクと共同の位置合わせマークを有する
マスクを用いて図4の形状となるようにフォトリソグラ
フィと反応性イオンエッチングを用いて5μm幅のコア
層5を作製した。次に、下部クラッド層4と同じ共重合
体をコア層5の上の厚さが5μmとなるよう塗布して上
部クラッド層6を形成し、図4に示す構造の素子を得
た。この光導波路に1.3μmの光を通しフォトダイオ
ードとの結合損失を測定したところ、2dBであった。
【0045】(具体例3)図5に示すように、駆動回路
を有するSi基板1上にGaAsバッファ層、GaAs
歪超格子層、InP層を成長した後、n型InPよりな
る半導体2、InGaAs/InGaAsPMQWより
なる活性層3、p型InPからなる半導体2′よりなる
レーザーダイオード構造を成長し、これを導波構造に加
工し、両端面はドライエッチングによりミラーを作製
し、発振波長1.55μmのレーザーダイオードを作製
した。この基板1上に重水素化メタクリレートと重水素
化フッ化メタクリレートの共重合体を10μmの厚さに
コートした。次に、レーザーダイオードを作製するとき
に用いたマスクと共同の位置合わせマークを有するマス
クを用いてレーザー近傍で段差を生じるようにフォトリ
ソグラフィと反応性イオンエッチングを用いてエッチン
グして下部クラッド層4を形成した。次に、重水素化メ
タクリレートの割合を増加した共重合体を7μmの厚さ
にコートした。次に、レーザーダイオードを作製すると
きに用いたマスクと共同の位置合わせマークを有するマ
スクを用いてフォトリソグラフィを行い、反応性イオン
エッチングを用いて7μm幅のコア層5を作製した。コ
ア層5はレーザーダイオードの導波構造上にまでつなが
っている。次に下部クラッド層4と同じ共重合体をコア
の上の厚さが5μmとなるよう塗布して上部クラッド層
6を形成し、図5に示す構造の素子を得た。このレーザ
ーダイオードを発振させ光導波路との結合損失を測定し
たところ、8dBであった。
【0046】(具体例4)図6に示すように、InP基
板1上にInGaAsを光吸収層とする面型のメタル・
セミコンダクター・メタル(MSM)フォトダイオード
構造を成長し、金属電極をつけMSMフォトダイオード
を作製した。この基板1上に重水素化メタクリレートと
重水素化フッ化メタクリレートの共重合体を5μmの厚
さにコートした。次にフォトダイオードを作製するとき
に用いたマスクと共同の位置合わせマークを有するマス
クを用いてMSMフォトダイオードから50μm離れた
ところで段差を生じるようにフォトリソグラフィと反応
性イオンエッチングを用いてエッチングし、フォトダイ
オード上では1μmの厚さとして、下部クラッド層4を
形成した。次に、重水素化メタクリレートの割合を増加
した共重合体を7μmの厚さにコートした。次に、フォ
トダイオードを作製するときに用いたマスクと共同の位
置合わせマークを有するマスクを用いてフォトリソグラ
フィを行い、反応性イオンエッチングを用いて7μm幅
のコア層5を作製した。コア層5はフォトダイオードの
直上を通っている。次に、下部クラッド層4と同じ共重
合体をコア層5の上の厚さが5μmとなるよう塗布し、
図6に示す構造の素子を得た。光導波路に1.55μm
の光を導波させフォトダイオードとの結合損失を測定し
たところ、3dBであった。
【0047】(具体例5)図7に示すように、InP基
板1上にInGaAsを光吸収層とする面型のMSMフ
ォトダイオード構造を成長し、このInP基板を30μ
mの厚さに研磨して、これをガラス基板に金を用いて貼
りつけた後、MSMフォトダイオード構造に加工した。
この基板上に重水素化メタクリレートと重水素化フッ化
メタクリレートの共重合体を32μmの厚さにコートし
て下部クラッド層4を形成した。次に、重水素化メタク
リレートの割合を増加した共重合体を6μmの厚さにコ
ートした。次に、フォトダイオードを作製するときに用
いたマスクと共同の位置合わせマークを有するマスクを
用いてフォトリソグラフィを行い、反応性イオンエッチ
ングを用いて6μm幅のコア層5を作製した。コア層5
はフォトダイオードの直上を通っている。次に、下部ク
ラッド層4と同じ共重合体をコア層5の上の厚さが5μ
mとなるよう塗布して上部クラッド層を形成し、図7に
示す構造の素子を得た。光導波路に1.5μmの光を導
波させフォトダイオードとの結合損失を測定したとこ
ろ、2.5dBであった。
【0048】(具体例6)図8に示すようにSi基板1
上にGaAsバッファ層、InP/InGaAs歪超格
子層、InP層を成長した後、n型InPよりなる半導
体層2とInGaAsを光吸収層とする面型のpinフ
ォトダイオード構造を成長した。半導体層2の全厚さは
13μmである。この基板1上に重水素化メタクリレー
トと重水素化フッ化メタクリレートの共重合体を13μ
mの厚さにコートした。次に、フォトダイオードを作製
するときに用いたマスクと共同の位置合わせマークを有
するマスクを用いてフォトダイオードから20μm離れ
たところで段差を生じるようにフォトリソグラフィと反
応性イオンエッチングを用いてエッチングして下部クラ
ッド層4を形成した。次に、重水素化メタクリレートの
割合を増加した共重合体を6μmの厚さにコートした。
次に、フォトダイオードを作製するときに用いたマスク
と共同の位置合わせマークを有するマスクを用いてフォ
トリソグラフィを行い、反応性イオンエッチングを用い
て6μm幅のコア層5を作製した。コア層5はフォトダ
イオードの直上を通っている。次に、下部クラッド層4
と同じ共重合体をコア層5の上の厚さが5μmとなるよ
う塗布し、図8に示す構造の素子を得た。光導波路に
1.55μmの光を導波させフォトダイオードとの結合
損失を測定したところ、1dBであった。
【0049】(実施例9)図9は、本発明の実施例9を
説明する図であって、同図中、符号21はInP基板、
22はInGaAs(P)系面型PINフォトダイオー
ド、23はInGaAsP系面発光レーザ、24はIn
GaAs系高移動度電界効果トランジスタ(HEM
T)、25は高分子光導波路、25a及び25bはその
コア及びクラッド、26は高分子光導波路25の全膜厚
にわたって作製した反射鏡である。また、A及びBは、
高分子光導波路25の光入射端及び光出射端である。
【0050】本実施例の光集積回路は、高分子光導波路
25のA端から入射した光信号を、反射鏡26を介して
PINフォトダイオード22に結合し、ここで得られる
電気信号をHEMT24を用いた電子回路によって信号
処理した後、InGaAsP系面発光レーザ23で光信
号に変換した上で、反射鏡26を介して高分子光導波路
25のB端から出射する構成となっている。
【0051】ここで、高分子光導波路25のパラメータ
を、光導波路材料としてポリメチルメタクリレートある
いはポリシロキサンを用いた場合について例示すると、
以下の通りである。まず、コアの屈折率及び膜厚は1.
45及び7μm、コア・クラッドの比屈折率差は0.3
%であり、波長が1.55μm以上の光に対して、単一
モード条件を満たしている。この結果、この光導波路で
は、方向性結合器などの機能性光部品の作製が可能であ
る。さらに、これらの光導波路は、単一モード光ファイ
バと伝搬モードが整合するよう設計されているため、モ
ード径の変換を行うことなく単一モード光ファイバを用
いた光通信乃至光情報処理システムと結合することがで
きる。また、この光導波路では、コア中心から±10μ
mの領域に伝搬モードの99%以上の光強度が集中し、
コア中心から±23μm以上の領域では光強度が事実上
零になる。この結果、上部及び下部クラッド厚として、
各々7μm及び20μm以上の厚さを選べば、伝搬モー
ドのほとんどを受発光素子と光結合でき、基板側への漏
れ(あるいは放射)に起因する伝搬損失を無視できる程
度まで低減できる。本実施例では、上部及び下部クラッ
ド厚を、各々10μm及び20μmとした。
【0052】本実施例の光集積回路は、以下の手順に従
って作製することができる。まず、InP基板21上
に、InGaAs(P)系PINフォトダイオード2
2、InGaAsP系面発光レーザ23及びInGaA
s系HEMT24を、エピタキシャル成長、ウェハ・ボ
ンディングあるいは接着剤を用いた貼付け等の方法によ
って作製する。次に、光導波路25の下部クラッド材料
を塗布及びベーキングする。続いて、光導波路25のコ
ア材料を塗布及びベーキングした後、フォトリソグラフ
ィ及びドライエッチングによりコア形状を成形する。さ
らに、光導波路25の上部クラッド材料を塗布及びベー
キングし、光導波路25を得る。最後に、フォトリソグ
ラフィ及び斜めドライエッチングにより反射鏡26を作
製する。
【0053】本実施例の光集積回路では、光導波路の材
料としてポリメチルメタクリレートあるいはポリシロキ
サンを用いているため、光導波路作製における最高工程
温度は100〜200℃あるいは200〜300℃であ
り、受発光素子や電子素子を作製した基板上に、受発光
素子や電子素子の特性を劣化させることなく低伝搬損失
の光導波路を作製できる。また、本実施例の光集積回路
では、下向きの反射鏡を用いて光導波路と面型受発光素
子の光結合を得ている。斜めドライエッチングによる反
射鏡の作製では、エッチング端面の基板面垂線からの傾
斜角は、光導波路の水平面からの傾斜角より大きくなる
ため、傾斜角が等しい上向きの反射鏡に比べ、小さい角
度で光導波路を傾斜することによって作製することがで
き、作製がはるかに容易である。また、本実施例の光集
積回路では、光導波路の材料として加工性のよいポリメ
チルメタクリレートまたはポリシロキサンを用いている
ため、総厚が37μmの光導波路25に対して、上部ク
ラッドから下部クラッドにわたる反射鏡26を良好に作
製することができる。このように、本実施例の光集積回
路では、反射鏡が光導波路の上部クラッドから下部クラ
ッドにわたって作製されているため、伝搬モードの上下
クラッドに浸み出した成分についても受発光素子と光結
合させることができ、光結合効率を高めることができ
る。
【0054】なお、本実施例では、同一基板上に光導波
路のほかに、受光素子、発光素子及び電子素子の三者を
集積した例について述べたが、受発光素子の何れか一方
と光導波路が集積された光集積回路であれば、本発明は
本実施例に対するものと全く同様の効果を持つ。また、
本実施例では、光導波路として単一モード導波路を用い
た場合について示したが、多モード導波路を用いた光集
積回路に対しても、本発明の構造は結合効率の向上に有
効である。また、本実施例では、InP基板上にInG
aAsP系の受発光素子及び電子回路を集積した光集積
回路を例示したが、例えばGaAs、Si、サファイ
ア、LiNO3 などの基板上にGaAlAs、InGa
AlP、あるいはSi系の受発光素子及び電子回路を集
積した光集積回路においても同様の効果を得ることがで
きる。さらに、本実施例では、発光素子として面発光レ
ーザ、受光素子としてPINフォトダイオード、電子素
子としてHEMTを集積した光集積回路を例示したが、
発光素子として面発光ダイオード、受光素子として金属
−半導体−金属(MSM)フォトダイオードあるいはア
バランシェ・フォトダイオード(APD)、電子素子と
してSi−MOSトランジスタ、Si−バイポーラトラ
ンジスタ、あるいは化合物半導体ヘテロバイポーラトラ
ンジスタを用いても全く同様の効果を得ることができ
る。
【0055】なお、本実施例では、光導波路25の全膜
厚にわたって反射鏡を作製する構造を例示したが、光導
波路25においてその伝搬モードの光強度の99%以上
は、コア中心から±10μmの領域に集中しているので
あるから、反射鏡26は10μm厚の下部クラッドを残
す深さまで作製すれば十分である。この方法を用いれ
ば、さらに総厚の厚い光導波路に対しても、本実施例と
同様の良好な反射鏡を作製することができる。また、本
実施例では、基板21として表面が平坦な基板を用いた
例を示したが、実施例11に示すように、表面に段差を
有する基板を用いて、高分子光導波路の総厚が反射鏡の
近傍で減少する構造を作製することによっても、本実施
例より総厚の厚い光導波路に対して、本実施例と同様の
良好な反射鏡を作製することができる。また、本実施例
では、導波路材料としてポリメチルメタクリレート又は
ポリシロキサンを用いた場合を例示したが、これに代え
てポリイミドを用いた場合にも、上向きの反射鏡を作製
することの効果は同様であり、大きなエッチング深さに
わたって良好な反射鏡を得る手段として有効である。ま
た、本実施例では、反射鏡をドライエッチングによって
作製する方法を例示したが、実施例12に示す方法によ
って反射鏡を機械加工を用いて作製すれば、光導波路の
材料や総厚に依らず、上部クラッドから下部クラッドに
わたる反射鏡を良好に作製することができる。
【0056】(実施例10)図10は、本発明の実施例
10を説明する図であって、同図中、符号31はInP
基板、32はInGaAs(P)系面型PINフォトダ
イオード、33はInGaAsP系面発光レーザ、34
はInGaAs系高移動度電界効果トランジスタ(HE
MT)、35は高分子光導波路、35a及び35bはそ
のコア及びクラッド、36は高分子光導波路35の下部
クラッド厚の一部を残して作製した反射鏡である。ま
た、A及びBは、高分子光導波路35の光入射端及び光
出射端である。
【0057】本実施例の光集積回路は、高分子光導波路
35のA端から入射した光信号を、反射鏡36を介して
PINフォトダイオード32に結合し、ここで得られる
電気信号をHEMT34を用いた電子回路によって信号
処理した後、InGaAsP系面発光レーザ33で光信
号に変換した上で、反射鏡36を介して高分子光導波路
35のB端から出射する構成となっている。
【0058】ここで、高分子光導波路35のパラメータ
を、光導波路材料としてポリイミドを用いた場合につい
て例示すると、以下の通りである。まず、コアの屈折率
及び膜厚は1.61及び1.5μm、コア・クラッドの
比屈折率差は3%であり、波長が1.3μm以上の光に
対して、単一モード条件を満たしている。この結果、こ
の光導波路では、方向性結合器などの機能性光部品の作
製が可能である。また、この光導波路では、コア中心か
ら±3.5μmの領域に伝搬モードの99%以上の光強
度が集中し、コア中心から±5.5μm以上の領域では
光強度が事実上零になる。この結果、上部及び下部クラ
ッド厚として、各々3μm及び5μmの厚さを選び、反
射鏡16を2μmの下部クラッド厚を残して作製すれ
ば、伝搬モードのほとんどを受発光素子と光結合でき、
基板側への漏れ(あるいは放射)に起因する伝搬損失を
無視できる程度まで低減できる。本実施例では、上部及
び下部クラッド厚を各々3μm及び5μmとし、反射鏡
16を2μmの下部クラッド厚を残して作製した。
【0059】本実施例の光集積回路は、以下の手順に従
って作製することができる。まず、InP基板31上
に、InGaAs(P)系PINフォトダイオード3
2、InGaAsP系面発光レーザ33及びInGaA
s系HEMT34を、エピタキシャル成長、ウェハ・ボ
ンディングあるいは接着剤を用いた貼付け等の方法によ
って作製する。次に、ポリイミド光導波路の下部クラッ
ド材料を塗布及びベーキングする。続いて、ポリイミド
光導波路のコア材料を塗布及びベーキングした後、フォ
トリソグラフィ及びドライエッチングによりコア形状を
成形する。さらに、ポリイミド光導波路の上部クラッド
材料を塗布及びベーキングし、光導波路35を得る。最
後に、フォトリソグラフィ及び斜めドライエッチングに
より反射鏡36を作製する。
【0060】本実施例の光集積回路では、光導波路の材
料としてポリイミドを用いているため、光導波路作製に
おける最高工程温度は300〜400℃であり、受発光
素子や電子素子を作製した基板上に、受発光素子や電子
素子の特性を劣化させることなく低伝搬損失の光導波路
を作製できる。また、本実施例の光集積回路では、下向
きの反射鏡を用いて光導波路と面型受発光素子の光結合
を得ているため、傾斜角が等しい上向きの反射鏡に比
べ、作製がはるかに容易である。また、総厚が約10μ
mのポリイミド光導波路35の上部クラッド最表面から
膜厚7.5μmの領域に対してのみしか、反射鏡を作製
していない。この結果、加工性の悪いポリイミドを光導
波路材料として用いているにも拘らず、上部クラッドか
ら下部クラッドにわたる反射鏡36を良好に作製するこ
とができる。さらに、反射鏡36は、伝搬モードの光強
度の99%以上が集中している領域をカバーするように
作製されているため、受発光素子との高い光結合効率を
実現できる。
【0061】なお、本実施例では、同一基板上に光導波
路のほかに、受光素子、発光素子及び電子素子の三者を
集積した例について述べたが、受発光素子の何れか一方
と光導波路が集積された光集積回路であれば、本発明は
本実施例に対するものと全く同様の効果を持つ。また、
本実施例では、光導波路として単一モード導波路を用い
た場合について示したが、多モード導波路を用いた光集
積回路に対しても、本発明の構造は結合効率の向上に有
効である。また、本実施例では、InP基板上にInG
aAsP系の受発光素子及び電子回路を集積した光集積
回路を例示したが、例えばGaAs、Si、サファイ
ア、LiNO3 などの基板上にGaAlAs、InGa
AlP、あるいはSi系の受発光素子及び電子回路を集
積した光集積回路においても同様の効果を得ることがで
きる。さらに、本実施例では、発光素子として面発光レ
ーザ、受光素子としてPINフォトダイオード、電子素
子としてHEMTを集積した光集積回路を例示したが、
発光素子として面発光ダイオード、受光素子として金属
−半導体−金属(MSM)フォトダイオードあるいはア
バランシェ・フォトダイオード(APD)、電子素子と
してSi−MOSトランジスタ、Si−バイポーラトラ
ンジスタ、あるいは化合物半導体ヘテロバイポーラトラ
ンジスタを用いても全く同様の効果を得ることができ
る。
【0062】なお、本実施例では、基板31として表面
が平坦な基板を用いた例を示したが、実施例11に示す
ように、表面に段差を有する基板を用いて、高分子光導
波路の総厚が反射鏡の近傍で減少する構造を作製すれ
ば、本実施例より総厚の厚い光導波路に対して、本実施
例と同様の良好な反射鏡を作製することができる。ま
た、本実施例では、導波路材料としてポリイミドを用い
た場合を例示したが、これより加工性に優れるポリメチ
ルメタクリレートあるいはポリシロキサンを用いること
も、総厚の厚い光導波路に良好な反射鏡を作製するため
に有効な手段である。また、本実施例では、反射鏡をド
ライエッチングによって作製する方法を例示したが、実
施例11に示す方法によって反射鏡を機械加工を用いて
作製すれば、光導波路の材料や総厚に依らず、上部クラ
ッドから下部クラッドにわたる反射鏡を良好に作製する
ことができる。
【0063】(実施例11)図11は、図9や図10に
例示した光集積回路において、反射鏡を用いた光結合部
に図9や図10とは異なる構造を用いた例であって、同
図中、符号41は基板、41′は基板41上に作製した
段差、41′aは段差上部、41′bは段差下部、42
は面型受発光素子、43は高分子光導波路、43a及び
43bはそのコア及びクラッド、44は反射鏡である。
図中に示した通り、受発光素子42は段差上部41′a
上に、コア43aは段差下部41′b上の光導波路内の
みに作製した。また、段差上部41′a上の光導波路は
クラッド材料のみによって構成され、段差上部41′a
上の全光導波路厚は、段差下部41′b上に比べ減少す
る構造とした。
【0064】ここで、高分子光導波路43のパラメータ
を、光導波路材料としてポリメチルメタクリレートある
いはポリシロキサンを用いた場合について例示すると、
以下の通りである。まず、コアの屈折率及び膜厚は1.
45及び7μm、コア・クラッドの比屈折率差は0.3
%であり、波長が1.55μm以上の光に対して、単一
モード条件を満たしている。この結果、この光導波路で
は、方向性結合器などの機能性光部品の作製が可能であ
る。さらに、これらの光導波路は、単一モード光ファイ
バと伝搬モードが整合するよう設計されているため、モ
ード径の変換を行うことなく単一モード光ファイバを用
いた光通信乃至光情報処理システムと結合することがで
きる。また、段差下部41′b上における上部及び下部
クラッド厚、及び段差上部41′a上における光導波路
の総厚は、何れも20μmとした。この光導波路では、
コア中心から±23μm以上の領域では光強度が事実上
零となるため、段差下部41′b上における下部クラッ
ド43aの厚さとして20μm以上の厚さを選べば、基
板側への漏れ(あるいは放射)に起因する伝搬損失を無
視できる程度まで低減できる。また、段差41′から受
発光素子42までの距離を数十μm以下に設定しておけ
ば、信号光はこの間をほとんどモード径を変えることな
く直進する。さらに、この光導波路では、コア中心から
±10μmの領域に伝搬モードの99%以上の光強度が
集中するため、段差上部41′a上の光導波路の中心軸
と段差下部41′b上の光導波路の中心軸を一致させ、
段差上部41′a上における光導波路厚を20μm以上
にすれば、伝搬モードのほとんどを受発光素子と光結合
できる。
【0065】図11に示した光集積積回路は、以下の手
順に従って作製することができる。参考のため、図12
には、作製工程の途中段階における試料形状を図示し
た。まず、基板41上をエッチングすることによって段
差41′を作製し、段差上部41′aに半導体受発光素
子42を作製する(図12(a))。この工程は、受発
光素子42を作製後、段差41′を作製するという手順
で行っても構わない。また、半導体受発光素子42の作
製方法は、エピタキシャル成長、ウェハ・ボンディング
あるいは接着剤を用いた貼付け等の方法から選ぶことが
できる。次に、光導波路43の下部クラッド材料を塗布
及びベーキングした後、光導波路43のコア材料を塗布
及びベーキングし(図12(b))、フォトリソグラフ
ィ及びドライエッチングによりコア形状を成形する(図
12(c))。続いて、段差上部41′a上の光導波路
をウェットあるいはドライエッチングにより除去した上
で(図12(d))、光導波路43の上部クラッド材料
を塗布及びベーキングした後(図12(e))、フォト
リソグラフィ及び斜めドライエッチングにより反射鏡4
4を作製する(図12(f))。
【0066】本実施例の光集積回路では、光導波路の材
料としてポリメチルメタクリレートあるいはポリシロキ
サンを用いているため、光導波路作製における最高工程
温度は100〜200℃あるいは200〜300℃であ
り、受発光素子や電子素子を作製した基板上に、受発光
素子や電子素子の特性を劣化させることなく光導波路を
作製できる。また、本実施例の光集積回路では、下向き
の反射鏡を用いて光導波路と面型受発光素子の光結合を
得ているため、傾斜角が等しい上向きの反射鏡に比べ、
良好な反射鏡をはるかに容易に作製することができる。
さらに、本実施例の光集積回路では、加工性のよいポリ
メチルメタクリレートあるいはポリシロキサン光導波路
の膜厚20μmの領域に対してのみ反射鏡を作製してい
るため、容易に良好な反射鏡が得られる上、伝搬モード
の光強度はほとんどこの領域に集中しているため、高い
光結合効率を得ることができる。なお、本実施例では、
導波路材料としてポリメチルメタクリレートあるいはポ
リシロキサンを用いた場合を例示したが、ポリイミド光
導波路に対しても、本実施例の基本的思想は有効であ
る。また、本実施例では、反射鏡をドライエッチングに
よって作製する方法を例示したが、実施例4に示す方法
によって反射鏡を機械加工を用いて作製すれば、光導波
路の材料や総厚に依らず、良好な反射鏡を作製すること
ができる。
【0067】(実施例12)図13は、本発明の光集積
回路の作製方法に関する一実施例を説明するための図で
あって、同図中、符号61は基板、62はポリイミド、
ポリメチルメタクリレートあるいはポリシロキサンなど
の高分子材料を用いた高分子光導波路、62a及び62
bはそのコア及びクラッド、63は受発光素子、64は
光導波路を傾斜させるための傾斜治具、65はスピンド
ル、65aはマイクロドリルあるいはマイクロエンドミ
ルである。
【0068】本実施例の作製方法は、以下の手順で行
う。まず、所望の反射鏡傾斜角に応じて、傾斜治具64
の傾斜角を選択する。次に、受発光素子63に対してマ
イクロドリルあるいはマイクロエンドミル65aの先端
位置を顕微鏡で合わせ、スピンドル65を降下させ、光
導波路62に上部クラッドから下部クラッドに至る穴を
あける。こうして得られた穴は、マイクロドリルあるい
はマイクロエンドミル65aの半径によって決まる曲率
を有するが、マイクロドリルあるいはマイクロエンドミ
ル65aの半径をコア62aの幅に比べて十分大きく選
べば、この曲率は事実上無視でき、平坦な反射鏡として
機能する。例えば、直径130μmのマイクロドリルあ
るいはマイクロエンドミルを用いた場合には直径135
μm±1μmの、また直径120μmのマイクロドリル
あるいはマイクロエンドミルを用いた場合には直径12
6μm±1μmの穴があいた。何れの場合も、穴の真円
度は1μm以上、穴中心の光導波路のコア中心からの位
置ずれは、0.5μm以下であった。
【0069】本実施例では、反射鏡をマイクロドリルあ
るいはマイクロエンドミルを用いた機械加工によって作
製するため、光導波路の材料や総厚に依らず、総厚の厚
い光導波路に対して、上部クラッドから下部クラッドに
わたる反射鏡を良好に作製することができる。なお、本
実施例では、反射鏡をボール盤を用いて機械加工によっ
て作製する方法について述べたが、フライス盤、ダイシ
ングソー、及びカッターなどの機械加工によっても同様
の良好な反射鏡を作製できる。
【0070】
【発明の効果】以上実施例と共に説明したように、本発
明の光集積回路を用いれば、発光素子や受光素子と光導
波路との間の接続を発光素子や受光素子作製後に行うこ
とができ、同一位置合わせマークを用いたマスクで容易
に結合させることができる。さらに、本構造の光導波路
は誘電体上にも実現できるため電気回路素子上や誘電体
基板上にも実現でき従来にない構造の光素子を実現でき
る。本光回路素子の構造は光加入者用の端末をはじめ、
各種光素子やチップ間、チップ内の光インターコネクシ
ョンなどにも有用である。
【0071】さらに本発明の請求項6に記載の光集積回
路では、光導波路の材料として高分子を用いるため、受
発光素子や電子素子を作製した基板上に、受発光素子や
電子素子の特性を劣化させることなく光伝搬損失の低い
光導波路を作製できる。また、本発明の光集積回路で
は、上部クラッド、コア及び下部クラッドの三層を有す
る高分子光導波路に対して、上部クラッドから下部クラ
ッドの高さにわたる反射鏡を作製しているため、伝搬モ
ードのクラッドに浸み出した成分についても受発光素子
と光結合させることができ、結合効率を高めることがで
きる。また、本発明の光集積回路では、下向きの反射鏡
を用いて光導波路と面型受発光素子の光結合を得るた
め、総厚の厚い光導波路に対しても、上部クラッドから
下部クラッドの高さにわたって良好な反射鏡を作製する
ことができる。
【0072】また、本発明の請求項8記載の光集積回路
では、伝搬モードの光強度がほとんど存在しない下部ク
ラッドの基板界面の近傍には反射鏡を作製しないため、
上部クラッドを備えた光導波路に対しても、良好なエッ
チング端面が得られるエッチング深さの範囲内で、上部
クラッドから下部クラッドの高さにわたる反射鏡を容易
に作製することができる。しかも、下部クラッドの基板
近傍に分布する光強度は極めて小さいから、下部クラッ
ド全域に反射鏡を作製した場合に比べ、結合効率の低下
はほとんど起こらない。
【0073】また、本発明の請求項9記載の光集積回路
では、高分子光導波路の材料としてドライエッチングに
よる加工性に優れるポリメチルメタクリレートあるいは
ポリシロキサンを用いるため、良好な反射鏡が得られる
エッチング深さを拡大することができる。
【0074】さらに、本発明の請求項10記載の光集積
回路の作製方法では、光導波路の加工深さを増加しても
ダレや荒れが起こり難い、機械加工によって反射鏡を作
製するため容易に上部クラッドから下部クラッドにわた
る反射鏡を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の素子の説明図である。
【図2】本発明の実施例2の素子の説明図である。
【図3】本発明の実施例3の素子の説明図である。
【図4】本発明の実施例4の素子の説明図である。
【図5】本発明の実施例5の素子の説明図である。
【図6】本発明の実施例6の素子の説明図である。
【図7】本発明の実施例7の素子の説明図である。
【図8】本発明の実施例8の素子の説明図である。
【図9】本発明の実施例9の説明図である。
【図10】本発明の実施例10の説明図である。
【図11】図9及び図10の集積回路の変形例(実施例
11)の説明図である。
【図12】図11に示した集積回路の作製方法(実施例
11)の説明図である。
【図13】本発明の集積回路の作製方法(実施例12)
の説明図である。
【図14】従来の半導体光導波路と半導体素子を集積し
た説明図である。
【図15】従来の光導波路として高分子光導波路を用い
た説明図である。
【図16】(a)は高分子導波路の斜めドライエッチン
グにおける、エッチング端面の基板面推薦からの傾斜角
と光導波路の水平面からの傾斜角との関係を示し、上向
き反射鏡(b)及び下向き反射鏡(c)を作製する場合
についての説明図である。
【符号の説明】
1 基板 2,2′ 半導体層 3 活性層または光吸収層 4 下部クラッド層 5 コア層 6 上部クラッド層 7 面型受光素子 8 光導波路 9 発光素子 10 受光素子 11a〜d 電子回路 21 InP基板 22 PINフォトダイオード 23 面発光レーザ 24 HEMT 25 高分子光導波路 25a コア 25b クラッド 26 反射鏡 31 基板 32 PINフォトダイオード 33 面発光レーザ 34 HEMT 35 高分子光導波路 35a コア 35b クラッド 36 反射鏡 41 基板 41′ 段差 41′a 段差上部 41′b 段差下部 42 面型発光素子 43 高分子光導波路 43a コア 43b クラッド 44 反射鏡 61 基板 62 高分子光導波路 62a コア 62b クラッド 63 受発光素子 64 傾斜治具 65 スピンドル 65a マイクロドリルあるいはマイクロエンドミル
フロントページの続き (72)発明者 中込 弘 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 森 英史 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 今村 三郎 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設けた発光素子及び/又は受光
    素子と、 該発光素子及び/又は受光素子に光結合する高分子導波
    路とからなることを特徴とする光集積回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光集積回路において、 前記発光素子或いは受光素子は導波型であり、前記高分
    子導波路は少なくとも下部クラッドとコア及び上部クラ
    ッドからなり、前記コアが前記発光素子又は受光素子の
    端面と対向するように終端を有し、前記発光素子又は受
    光素子の端面と前記コアの終端との間を前記高分子導波
    路の下部クラッド又は上部クラッドを構成する材料で埋
    め込まれていることを特徴とする光集積回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光集積回路において、 前記発光素子或いは受光素子は導波型であり、前記高分
    子導波路は少なくとも下部クラッドとコア及び上部クラ
    ッドからなり、前記下部クラッドが前記発光素子又は受
    光素子の端面の近傍で段差を有し、前記段差と前記発光
    素子又は受光素子の端面が前記高分子導波路のコアを構
    成する材料で埋め込まれていることを特徴とする光集積
    回路。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の光集積回路において、 前記発光素子或いは受光素子は導波型であり、前記高分
    子導波路は少なくとも下部クラッドとコア及び上部クラ
    ッドからなり、前記コアが前記発光素子又は受光素子の
    端面の近傍において前記発光素子又は受光素子の上面に
    乗上げるように屈曲し、前記発光素子又は受光素子の端
    面と前記コアとの間を前記高分子導波路の下部クラッド
    を構成する材料で埋め込まれていることを特徴とする光
    集積回路。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の光集積回路において、 前記発光素子或いは受光素子は面型であり、前記高分子
    導波路は少なくとも下部クラッドとコア及び上部クラッ
    ドからなり、前記下部クラッドが前記発光素子又は受光
    素子の近傍で段差を有し、前記段差と前記発光素子又は
    受光素子の発光/受光面との間を前記高分子導波路のコ
    アを構成する材料で埋め込まれていることを特徴とする
    光集積回路。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の光集積回路において、 前記発光素子或いは受光素子は面型であり、前記高分子
    導波路は少なくとも下部クラッドとコア及び上部クラッ
    ドからなり、前記高分子導波路に形成された反射鏡を介
    して該高分子導波路と前記発光素子又は受光素子が光結
    合することを特徴とする光集積回路。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の光集積回路において、 前記下部クラッドは基板の段差を埋め込むと同時に該下
    部クラッドの上面が平坦になるために十分な厚さを有す
    ることを特徴とする光集積回路。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の光集積回路において、 前記反射鏡が、高分子導波路の下部クラッド厚の一部を
    残して作製されること、或いは前記基板が表面に段差を
    有し、高分子導波路の総厚が反射鏡の近傍で減少するこ
    とを特徴とする光集積回路。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の光集積回路において、 前記高分子導波路の材料としてポリメチルメタクリレー
    ト或いはポリシロキサンを用いることを特徴とする光集
    積回路。
  10. 【請求項10】 基板上に設けた発光素子及び/又は受
    光素子と、該発光素子及び/又は受光素子と反射鏡を介
    して光結合する高分子導波路とからなる光集積回路の作
    製方法において、該反射鏡を機械加工を用いて作製する
    ことを特徴とする光集積回路の作製方法。
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