JPH07128161A - トルク測定方法およびその装置とこれらを用いたトルク制御装置 - Google Patents

トルク測定方法およびその装置とこれらを用いたトルク制御装置

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JPH07128161A
JPH07128161A JP5276377A JP27637793A JPH07128161A JP H07128161 A JPH07128161 A JP H07128161A JP 5276377 A JP5276377 A JP 5276377A JP 27637793 A JP27637793 A JP 27637793A JP H07128161 A JPH07128161 A JP H07128161A
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JP
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torque
synchronous motor
loss
stator
motor
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JP5276377A
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Tsutomu Watanabe
勉 渡辺
Chihiro Yamada
千尋 山田
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Toei Electric Co Ltd
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Toei Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精度よく同期モータの実効的なトルクを計算
することが可能なトルク測定方法およびその装置を提供
する。 【構成】 トルク演算回路10は、レゾルバ61から入
力されるモータ7の回転角、ステータの端子電圧、およ
び、ステータの電流の測定値に基づいてモータ7のトル
クを算出する。損失データ記憶テーブル11は、モータ
7のステータの電機子誘起電圧Eと回転数とを一定間隔
のパラメーターとして算出した損失のトルク換算値T
LOSSを3次元テーブルの形式で記憶する。減算回路12
は、トルク演算回路10で算出されたトルクから、対応
する損失のトルク換算値TLOSSを減算して補正する。損
失データ記憶テーブル11に記憶される換算値の測定の
際に、ステータの誘起電圧は恒温槽50によりモータ7
の温度を変更することにより設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は同期電動機のトルクおよ
び損失を測定し、これらの測定値に基づいて同期電動機
の制御を行うトルク測定方法およびその装置とこれらを
用いたトルク制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】モータの回転力(トルク)を測定し、こ
の情報に基づいて該モータをトルク制御する方法および
装置としては、以下に述べるようなものが知られてい
る。図5は、ロータに永久磁石を用いた同期モータのト
ルク制御を行う従来のトルク制御装置9の構成を示す図
である。図6は、トルク制御装置9においてトルク計算
値の補正に使用される同期モータの回転数ωと損失値T
LOSSの関係を示す図である。制御の対象となる同期モー
タには角速度、ステータの誘起電圧、および電流等の測
定手段が備えられており(いずれも図示せず)、トルク
制御装置9はこれらの値を測定してそのトルクを計算
し、同期モータの制御を行う。トルク制御装置9の動作
の概要は、以下の通りである。
【0003】トルク演算回路91は、同期モータの回転
角度に基づいて、その単位時間当たりの回転数を算出
し、さらにこの回転数、ステータの端子電圧等からステ
ータの誘起電圧を算出し、これらの値とステータの電流
に基づいて同期モータのトルクを計算する。損失データ
記憶テーブル94は、トルク演算回路91の制御に基づ
いて、同期モータ回転数に対応する損失の値TLOSSを損
失データ記憶テーブル91から読み出し、減算回路92
に入力する。減算回路92は、この損失の値を前記トル
クの計算結果から減算して補正を行い、同期モータの実
効的なトルクを算出する。トルク制御回路93は、この
算出されたトルクの値に基づいて同期モータの制御を行
う。
【0004】ここで、損失データ記憶テーブル94に記
憶される損失の値TLOSSは、回転数ωをパラメータとし
て、この回転数に対応する関数として記憶されている。
このモータの回転数ωと損失の値TLOSSとの関係は、例
えば図6に示す通りである。以上のようにトルク制御装
置9によりモータの実効的なトルクの値を算出し、この
トルクの値に基づいてトルク制御回路93を介して同期
モータに供給する電力を適切に制御することにより、同
期モータのトルクを所定の値に保つことが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】モータの実効的なトル
クの算出に用いられる損失TLOSSは従来、上述のよう
に、モータの回転数ωの関数として取り扱われてきた。
損失TLOSSは主に鉄損および機械損によって生じ、この
内の鉄損はヒステリシス損およびうず電流損から生じ
る。しかし、少なくとも鉄損の内のヒステリシス損はモ
ータの回転数の関数ではないため、実際のモータの運転
にあってはこの損失TLOSSを回転数のみの関数としては
扱い得ない。したがって、従来のように鉄損をモータの
回転数のみの関数として計算して補正を行った場合、実
効的なモータのトルクを正確に計算することができない
という問題がある。
【0006】さらに、モータの実効的なトルクを正確に
求めることができず、モータに対して正確なトルク制御
を行うことができないという問題がある。また、このよ
うなモータのトルク制御を行い、例えば自動車の動力測
定の際に測定対象物について所定のトルク値の負荷を与
える動力計においては、測定対象の自動車に与えられる
負荷が正確でないためにその燃費等の測定結果に誤差が
生じることになるという問題点がある。
【0007】本発明は以上に述べた従来技術の問題に鑑
みてなされたものであり、より精度よくモータの実効的
なトルクを計算することが可能なトルク測定方法および
その装置を提供することを目的とする。また、このトル
クの計算値に基づいて正確なモータのトルク制御を行う
ことができるトルク測定方法およびその装置とこれらを
用いたトルク制御装置を提供することを目的とする。ま
た、上記トルク制御装置を用いて測定対象物に対して正
確なトルクの負荷を与えることが可能な動力計を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のトルク測定方法は、動作中の同期モータの回
転角、該モータののステータの温度、電流、および、端
子電圧を測定し、該温度に基づいて該ステータの巻線抵
抗値を補正し、該補正された巻線抵抗値、該電流、およ
び、該端子電圧に基づいて該ステータの誘起電圧を算出
し、該同期モータの回転数を算出し、前記誘起電圧と前
記回転数とに基づいて前記同期モータのトルクを算出
し、前記誘起電圧と前記回転数とに対応して予め算出し
た前記同期モータの損失のトルク換算値により前記算出
されたトルクを補正する。また好適には、前記予め算出
した損失のトルク換算値は、測定した該電流、該端子電
圧、および、該温度に基づいて前記同期モータのトルク
を算出し、算出された前記トルクを、該予め算出された
損失のトルク換算値として前記誘起電圧および前記回転
数に対応付けて記憶され、前記予め算出した損失のトル
ク換算値の算出の際の誘起電圧の設定は、少なくとも前
記ステータを所定の温度に設定して界磁の強さを制御す
ることにより行われることを特徴とする。
【0009】本発明のトルク測定装置は、動作中の同期
モータの回転角を測定する回転角測定手段と、前記同期
モータのステータの電流を測定する電流測定手段と、前
記同期モータのステータの端子電圧を測定する端子電圧
測定手段と、前記同期モータのステータの温度を測定す
る温度測定手段と、測定された前記回転角に基づいて前
記同期モータの回転数を算出する回転数算出手段と、測
定された前記ステータの温度に基づいて該ステータの巻
線抵抗値を補正し、測定された前記ステータの電流、端
子電圧、および、該補正された巻線抵抗値に基づいて前
記ステータの誘起電圧を算出する誘起電圧算出手段と、
前記誘起電圧と前記回転数とに基づいて前記同期モータ
のトルクを算出するトルク算出手段と、前記誘起電圧と
前記回転数とに対応して予め算出した前記同期モータの
損失のトルク換算値により前記算出されたトルクを補正
する補正手段とを有する。
【0010】また好適には、前記同期モータを所定の回
転数で回転させる制御手段と、前記同期モータを所定の
温度に設定して前記同期モータの界磁の強さを所定の値
に設定する温度設定手段と、前記ステータの電流、端子
電圧、および、温度に基づいて前記モータのトルクを算
出するトルク算出手段と、前記算出されたトルクを前記
予め算出された損失のトルク換算値として前記誘起電圧
と前記回転数とに対応付けて記憶する記憶手段とを有す
ることを特徴とする。
【0011】また好適には、前記回転角測定手段は、レ
ゾルバにより前記同期モータの回転角を測定することを
特徴とする。また好適には、前記同期モータは、ロータ
に永久磁石を用いた同期モータであることを特徴とす
る。また好適には、動作中の前記同期モータのステータ
の誘起電圧および回転数、またはこれらのいずれか一方
が前記記憶手段に記憶された値と一致しない場合は、記
憶されている前記損失のトルク換算値に基づいて、動作
中の前記ステータの誘起電圧と回転数とに対応する前記
損失のトルク換算値を関数補間する補間手段をさらに有
することを特徴とする。
【0012】本発明のトルク制御装置は、上述のトルク
測定装置により同期モータのトルクを測定し、該トルク
の値に基づいて該モータのトルク制御を行う。本発明の
動力計は、上述のトルク制御装置と、前記トルク制御装
置が制御する同期モータにより測定対象に負荷をかける
負荷手段とを有する。本発明の損失テーブル作成方法
は、所定の回転数で動作中の同期モータを所定の温度に
設定して誘起電圧を所望の値に設定し、該回転数および
該誘起電圧における該同期モータの損失のトルク換算値
を算出し、該算出された損失のトルク換算値を該誘起電
圧、および、該回転数に対応付けて3次元的なテーブル
を作成することを特徴とする。
【0013】
【作用】予め同期モータの損失をトルクに換算して算出
し、モータの回転数とステータの誘起電圧とに対応付け
たテーブルとして記憶する。ロータに永久磁石を用いた
同期モータの損失のトルク換算値を算出する場合、界磁
電流の値を変更してステータの誘起電圧を設定すること
ができないため、同期モータを、例えば恒温槽にいれて
温度条件を正確に設定し、さらにその温度を変更し、温
度変化に伴う界磁の変化によりステータの誘起電圧を所
定の値に設定する。上述のようにステータの誘起電圧を
設定し、同期モータの回転数を制御して同期モータの損
失のトルク換算値を算出する。動作中の同期モータのス
テータの端子電圧と電流に基づいてステータの誘起電圧
を算出し、同期モータの回転角から回転数を算出し、こ
れらの値から同期モータのトルクを算出する。上述のよ
うに得られた動作中の同期モータのトルクから、誘起電
圧および回転数に基づいて前記テーブルを参照して得ら
れる損失のトルク換算値を減算して補正を行い、実効的
なトルクを算出する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は、
本発明のトルク演算制御装置1を応用した動力計8の構
成を示す図である。本発明のトルク演算制御装置1は、
例えば図1に示すように、動作制御装置6を介してモー
タ7をトルク制御し、自動車81に対して端末5から設
定された所定の定トルク負荷を円筒82を介して与え、
自動車81の燃費、排気ガス等の測定を行う動力計8に
適用される。本発明の動力計8のモータ7として永久磁
石を用いた同期モータを用いた場合、出力は5KW〜4
0KW程度となる。この程度の出力の同期モータを使用
した場合、測定対象となる自動車81としては軽自動車
およびオートバイ等の比較的負荷として軽いものが想定
される。動力計8と同様の用途に用いられる装置におい
て、同期モータ(モータ7)の代わりにDCモータを用
いることもできる。
【0015】図2は、図1に示した動力計8のトルク制
御に関係する部分の構成を示す図である。図2におい
て、トルク演算制御装置1は、動作中のモータ7のステ
ータa、bcそれぞれの端子a、b、cの電圧(ステー
タa、b、cの端子電圧)Va 、V b 、Vc 、および、
ステータa、b、cに供給される電流Ia 、Ib 、Ic
を測定し、これらの値に基づいてトルクを算出する。算
出されたトルクは、予めステータa、b、cの誘起電圧
およびモータ7の回転数に対応付けて算出され、テーブ
ルとして記憶されたモータ7の損失のトルク換算値によ
り補正されて実効的なトルクとなる。トルク演算制御装
置1は、この実効的なトルクの値に基づいて動作制御装
置6を制御してモータ7に対してトルク制御等を行うと
ともに、モータ7の損失のトルク換算値のテーブルの生
成も行う。トルク演算制御装置1の構成は、図3を参照
して後述する。
【0016】動作制御装置6は、トルク演算制御装置1
からの制御情報に基づいてモータ7のステータa〜ステ
ータcに供給する電流を制御し、モータ7の回転数等を
制御する。レゾルバ61は、モータ7の回転角を検出し
てトルク演算制御装置1に入力する。動力計8の動作環
境は必ずしも良好でないので、回転角検出にレゾルバを
用いることは耐環境性の面で、例えばエンコーダを用い
るよりも優れている。トルク演算制御装置1は、この回
転角に基づいてモータ7の単位時間当たりの回転数を算
出する。電流検出装置62〜64は、それぞれ動作制御
装置6がステータa、b、cに供給する電流Ia
b 、Ic の値を検出してトルク演算制御装置1に入力
する。
【0017】モータ(SM)7は、例えばロータ(図示
せず)に永久磁石を用いる形式の3相同期モータであ
り、トルク演算制御装置1の制御の対象となる。ステー
タa〜cは、モータ7のステータであり、動作制御装置
6からそれぞれ端子a、b、cから電流Ia 、Ib 、I
c が供給され、これらは中点78に接続されている。中
点78は、モータ7のステータa、b、cの中点であ
り、トルク演算制御装置1に接続されている。中点78
は、トルク演算制御装置1で測定されるステータa,
b、cの端子電圧の基準電位を与える。
【0018】ステータa、b、cは、それぞれインダク
タンス成分(La 、Lb 、Lc )71、73、75およ
び抵抗成分(Ra 、Rb 、Rc )72、74、76を有
する。熱電対77は、例えば銅−コンスタンタン等の熱
電対であり、ステータaの温度を検出して温度信号Tθ
としてトルク演算制御装置1に入力する。熱電対77か
らトルク演算制御装置1に入力された温度信号Tθは、
恒温槽50の制御に使用される。図2の各部分の信号入
出力端子に付した記号は、その入出力端子において入出
力される信号の名称を示す。
【0019】恒温槽50は、トルク演算制御装置1の制
御によりモータ7を所定の温度に設定して界磁の調整を
行う。界磁の強さは、モータ7の温度が、例えば100
度上昇すると17%程度弱くなる。このような温度の変
化に伴う界磁の強さの変化を利用して恒温槽50により
ステータa、b、cの誘起電圧を所定の値に設定し、界
磁の強さを変更してステータa、b、cの誘起電圧を所
定の値に設定する。モータ7の温度と界磁の強さとの関
係は、計算により求めることができる。
【0020】図3は、本発明のトルク演算制御装置1の
構成を示す図である。トルク演算回路10は、レゾルバ
61から入力されるモータ7の回転角、ステータa、
b、cの端子a、b、cに現れる端子電圧、および、電
流計62〜64から入力されるステータa、b、cの電
流Ia 、Ib 、Ic の測定値に基づいて、モータ7の回
転数N、モータ7のステータの誘起電圧E、およびモー
タ7のトルクを算出する。なお、トルク演算制御装置1
の各部分の動作はトルク演算回路10により制御され
る。損失データ記憶テーブル11は、予め速度制御装置
15によりモータ7を所定の複数の回転数で等速回転さ
せて、モータ7のステータ誘起電圧Eと回転数とを一定
間隔のパラメーターとして算出した損失のトルク換算値
LOSSを3次元テーブルの形式で記憶する。損失データ
記憶テーブル11には、トルク演算回路10で算出され
た回転数Nとステータ誘起電圧Eが入力され、損失デー
タ記憶テーブル11は記憶されるパラメーターとこれら
が一致した場合、そのまま対応する損失のトルク換算値
LO SSを減算回路12に入力する。
【0021】これらが一致しない場合、損失データ記憶
テーブル11において、例えば以下のような補間が行わ
れ、この補間結果が減算回路12に入力される。トルク
演算回路10で算出されたモータ7の回転数xとステー
タ誘起電圧yに対応する損失TLOSSxyを求める。損失デ
ータ記憶テーブル11に記憶された以下の4つのパラメ
ーターT11、T 21、T12、T22の範囲内(N1 <x<N
2 、E1 <y<E2 )にある場合について述べる。説明
の便宜上これらのパラメーターをベクトルとして扱っ
て、以下のように表す。 T11:(N1 ,E1 ,TLOSS11)、 T21:(N2 ,E1 ,TLOSS21)、 T12:(N1 ,E2 ,TLOSS12)、 T22:(N2 ,E2 ,TLOSS22)、 ただし、N1 、N2 は、損失データ記憶テーブル11に
パラメーターとして記憶されるモータ7の回転数、
1 、E2 は、損失データ記憶テーブル11にパラメー
ターとして記憶されるモータ7のステータ誘起電圧、T
LOSS11〜TLOSS22は、これらのパラメーターに対応する
損失のトルク換算値TLOSSである。
【0022】まず、損失データ記憶テーブル11は回転
数x、ステータ誘起電圧yがこれらの範囲にあることを
判定する。次に、以下の2つのベクトルTy1、Ty2を求
める。
【数1】 Ty1=((E2 −y)T11+(y−E1 )T12)/(E2 −E1 ) ・・・(1)
【0023】
【数2】 Ty2=((E2 −y)T21+(y−E1 )T22)/(E2 −E1 ) ・・・(2)
【0024】次に、これらのベクトルについて次の演算
を行う。
【数3】 Txy=((N2 −x)Ty1+(x−N1 )Ty2)/(N2 −N1 ) ・・・(3)
【0025】ここで、
【0026】
【数4】 Txy=(x,y,TLOSSxy) ・・・(4)
【0027】である。なお、これらの計算を他の部分、
例えばトルク演算回路10で行うように構成してもよ
い。
【0028】減算回路12は、トルク演算回路10で算
出されたトルクから、損失データ記憶テーブル11から
入力される上述の損失のトルク換算値TLOSSを減算して
補正し、トルク制御回路13、および表示インターフェ
ース回路14に入力する。トルク制御回路13は、減算
回路12から入力される補正後のトルクの値と、トルク
の設定値に基づいて動作制御装置6に対する制御信号を
発生する。表示インターフェース回路14は、補正後の
トルクの値、およびモータ7の回転数等を表示装置に表
示する。
【0029】速度制御装置15は、損失データ記憶テー
ブル11の3次元形式のテーブルを作成する際に使用さ
れ、動作制御装置6を制御してモータ7を等速回転させ
る。通信制御回路16は、端末5との通信制御を行い、
端末5を介して設定されるトルク演算制御装置1に対す
る設定情報、あるいはトルク演算制御装置1から端末5
に出力されるトルク測定結果情報等の入出力を行う。ス
イッチ17は、トルク演算回路10の制御により、モー
タ7の制御を行う場合には図3に示すa側の接点を選択
し、損失データ記憶テーブル11に記憶されるモータ7
の損失のトルク換算値の算出の際には図3に示すb側の
接点を選択する。温度制御装置18は、トルク演算回路
10の制御に従って恒温槽50を所定の温度に設定す
る。以上述べたトルク演算制御装置1の各部分は、各部
分ごとに別々のハードウェアにより構成されるか、ある
いは、DSP等により構成された高速演算を行う計算機
上にソフトウェア的に構成されるか等を問わない。ま
た、モータ7は3相同期モータに限らず、多相同期モー
タであってもよい。
【0030】以下、トルク演算制御装置1およびこれを
用いた動力計の動作を説明する。まず、トルク演算回路
10によるモータ7の実効的なトルクの算出、および、
この実効的なトルクの値を用いたモータ7に対する制御
について説明する。端末5、通信制御回路16を介して
トルク演算回路10にモータ7のトルクが設定される
と、トルク演算回路10は、この値をトルク制御回路1
3に入力するとともにトルク制御回路13を制御してモ
ータ7の回転を始動する。
【0031】モータ7の回転角度はレゾルバ61を介し
てトルク演算回路10に入力され、トルク演算回路10
はこの値に基づいてモータ7の回転数Nおよび角速度Ω
を算出する。また、レゾルバ61、電流検出装置62〜
64、および、ステータa、b、cの端子電圧の測定値
に基づいて以下のようにモータ7のステータ誘起電圧の
算出を行う。モータ7のステータの誘起電圧について、
端子電圧に基づいて銅損の補正が行われる。ここで、モ
ータ7のトルクTは次式で定義される。
【0032】
【数5】 T=P/Ω=E・I/Ω ・・・(5) ここで、Pはモータ7の電力(W)、Ωはモータ7の角
速度(rad/s)、Eはステータの誘起電圧(V)、
Iはステータの電流(A)である。
【0033】また、モータ7の電力Pは次式のように表
される。
【0034】
【数6】 P=Ea ×Ia +Eb ×Ib +Ec×Ic ・・・(6) ここで、Ia はステータaの電流(A相電流)、Ib
ステータbの電流(B相電流)、Ib はステータcの電
流(C相電流)、Ea はステータaの誘起電圧(A相誘
起電圧)、Eb はステータbの誘起電圧(B相誘起電
圧)、Ec はステータcの誘起電圧(C相誘起電圧)で
ある。
【0035】しかし、各ステータa、b、cの誘起電圧
a 、Eb 、Ec は直接に測定することができない。よ
って、各ステータa、b、cの誘起電圧Ea 、Eb 、E
c を次式より求める。
【0036】
【数7】 Ea =Va −Ra a −La dIa /dt Eb =Vb −Rb b −Lb dIb /dt Ec =Vc −Rc c −Lc dIc /dt ・・・(7) ただし、Va はステータaの端子電圧(V)、Vb はス
テータbの端子電圧(V)、Vc はステータcの端子電
圧(V)、Ra はステータaの抵抗(Ω)、Rb はステ
ータbの抵抗(Ω)、Rc はステータcの抵抗(Ω)、
a はステータaのリアクタンス(H)、Lb はステー
タbのリアクタンス(H)、Lc はステータcのリアク
タンス(H)である。
【0037】ただし、式7に示した各ステータa、b、
cのステータ抵抗Ra 、Rb 、Rcは温度の変化によっ
て変化するので、さらに次式により近似される。
【0038】
【数8】 Ra =Ra0(1+KTθ) Rb =Rb0(1+KTθ) Rc =Rc0(1+KTθ) ・・・(8) ただし、Ra0は0°Cの場合のステータaの抵抗
(Ω)、Rb0は0°Cの場合のステータbの抵抗
(Ω)、Rc0は0°Cの場合のステータcの抵抗
(Ω)、Kはモータ7のステータa、b、cの抵抗成分
72、74、76の温度係数(銅の場合、K=0.43
/100)(1/°C)、Tθは、モータ7のステータ
aの温度(°C)である。
【0039】式5〜式8により、モータ7のトルクは次
式により求めることができる。
【0040】
【数9】 Tm ={(Va −Ra0(1+KTθ)Ia −La dIa /dt)Ia +(Vb −Rb0(1+KTθ)Ib −Lb dIb /dt)Ib +(Vc −Rc0(1+KTθ)Ic −Lc dIc /dt)Ic }/Ω ・・・(9) ただし、Tm はモータ7の発生するトルク(N・m)で
ある。
【0041】ここで、端子電圧Va 、Vb 、Vc はトル
ク演算回路10により測定され、電流Ia 、Ib 、Ic
は電流検出装置62〜64により測定され、角速度Ωは
上述のように算出されて、またリアクタンス成分La
事前に測定されて既知となっている。また、リアクタン
ス電圧La ・dIa /dt、Lb ・dIb /dt、Lc
・dIc /dtについては、リアクタンス成分の値と連
続した電流Ia 、Ib 、Icの値に基づいて次式から求
めることが可能である。
【0042】
【数10】 dIa /dt=(Iak−Iak-1)/Δt ・・・(10) ただし、Iak、Iak-1は第k番目、および、第k−1番
目(kは整数)の測定時の電流Ia の値である。
【0043】さらにトルク演算回路9は、式18で求め
た主極の誘起電圧Eを式5に代入してモータ7のトルク
を計算する。この計算結果は減算回路12に入力され
る。また、ステータ誘起電圧Eとモータの回転数Nは損
失データ記憶テーブル11に入力され、上述した損失の
トルク換算値TLOSSの補正等に使用される。減算回路1
2において、このトルクの値から損失データ記憶テーブ
ル11から上述のように出力される損失のトルク換算値
LOSSが減算され、鉄損が補正されてモータ7の実効的
なトルクの値としてトルク制御回路13に入力される。
また、この実効的なトルクの値は、表示インターフェー
ス回路14を介して表示装置に実時間的に表示される。
【0044】トルク制御回路13は、このモータ7の実
効的なトルクの値と、トルクの設定値に基づいて制御信
号を生成し、動作制御装置6に入力する。ここで、図3
に示すスイッチ17はa側の接点を選択している。つま
り、上述のように算出される実効的なモータ7のトルク
の値が設定値よりも低くなった場合、動作制御装置6が
モータ7に供給する電力を増やしてモータ7のトルクを
大きくするように制御信号を生成する。
【0045】逆に実効的なモータ7のトルクの値が設定
値よりも高くなった場合、動作制御装置6がモータ7に
供給する電力を減らしてモータ7のトルクを小さくする
ように制御信号を生成する。ここで、トルク制御回路1
3の制御信号の生成方法としては、例えば予めトルクの
値と発生する制御信号の関係を記憶したROMテーブル
を参照することにより行ってもよく、また適切な演算に
より行ってもよい。
【0046】動作制御装置6は、この制御信号に従って
モータ7に供給する電力を制御してモータ7を所定のト
ルクで回転させる。また、トルク演算回路10で算出さ
れたステータ誘起電圧等は通信制御回路16を介して端
末5において表示、あるいは記憶される。このモータ7
の回転は、図1に示す動力計8の円筒62を介して自動
車81に伝えられ、自動車81に対して設定された値の
一定のトルクの負荷を与える。測定装置80は、自動車
81に関する種々の測定を行う。
【0047】以上で銅損および鉄損を補正したモータ7
の実効的なトルクを算出することができ、また、この実
効的なトルクの値に基づいた正確なモータ7の制御を行
うことができる。さらに、動力計の負荷、例えば自動車
等に正確なトルク値の負荷を与えられるので、自動車の
各性能の正確な測定値を得ることができる。
【0048】以下、損失データ記憶テーブル11の3次
元形式のテーブルの生成方法について説明する。実際に
は、この3次元形式のテーブルは動力計の使用に先立っ
て生成する必要がある。ここで、モータ7で発生する損
失は機械損、鉄損、および、浮遊負荷損に起因するが、
この内の浮遊負荷損はほとんど無視可能と考えられる。
機械損は、さらに摩擦損と風損とからなり、鉄損はヒス
テリシス損と渦電流損とからなる。摩擦損と風損は以下
の式で示すように、いずれもモータ7の角速度Ωの関数
である。
【0049】
【数11】 摩擦損∝Ω ・・・(11)
【0050】
【数12】 風損∝Ω2 ・・・(12)
【0051】ここで、次式が成り立つ。
【数13】 Ω=2πN ・・・(13) ただし、Nはモータ7の単位時間当たりの回転数であ
る。
【0052】よって、機械損は回転数Nの関数である。
また、鉄損は渦電流損とヒステリシス損に起因する。渦
電流損とヒステリシス損は次式で示すように、磁束密度
Bと回転数Nの関数となる。
【0053】
【数14】 渦電流損∝B2 ・N2 ・・・(14)
【0054】
【数15】 ヒステリシス損∝B1.6 N〜B2 N ・・・(15)
【0055】磁束φ、磁束密度B、およびステータ誘起
電圧Eには以下の関係があるので、結局鉄損はEと回転
数Nの関数となる。
【0056】
【数16】 B=φ/S ・・・(16) ただし、Sは有効面積である。
【0057】
【数17】 E=kφN ・・・(17) ただし、kは比例定数である。
【0058】この関係を次式で表す。
【数18】 TLOSS=f(E,N) ・・・(18)
【0059】モータ7の損失の内、銅損はすでに式9に
おいて考慮されている。従って、損失のトルク換算値T
LOSSは、回転数Nとステータ誘起電圧Eをパラメーター
としてテーブル化できる。
【0060】まず、トルク演算回路10は図3に示すス
イッチをb側に選択し、速度制御装置15と動作制御装
置6を接続しモータ7を等速回転させる。レゾルバ6
1、電流検出装置62〜64により測定されたモータ7
の回転角、各電流値、および、トルク演算回路10自体
が測定する各電圧値に基づいて、トルク演算回路10は
モータ7のトルクを計算する。この段階では、損失デー
タ記憶テーブル11の3次元形式のテーブルはまだ生成
されていない。従って、図3においてトルク演算回路1
0と損失データ記憶テーブル11間の点線で示すよう
に、算出されたモータ7のトルクについて損失の補正を
行わずにトルクの値を損失のトルク換算値TLOSSとして
対応するパラメーターと共に記憶する。
【0061】回転数は上述のように速度制御装置15へ
の設定で行う。同一回転数におけるステータ誘起電圧E
の値の変更は、上述のように恒温槽50の温度を温度制
御装置により変更し、モータ7の温度を変更して界磁の
強さを変更することにより行う。つまり、トルク演算装
置10は、速度制御装置15でモータ7の回転数を一定
に保ちながら温度制御装置18を制御して、界磁を強め
たい場合には恒温槽50の温度を下げ、弱めたい場合に
は恒温槽50の温度を上げるように制御する。
【0062】図4は、損失データ記憶テーブル11の3
次元形式のテーブルの内容を説明する図である。図4に
示すように、このテーブルにはステータ誘起電圧Eとモ
ータ7の回転数をパラメーターに損失のトルク換算値T
LOSSが記憶されている。なお、このパラメーターは等間
隔にすることが好適である。以上述べたように、本発明
のトルク演算制御装置1およびこれを使用した動力計に
よれば、モータ7に生じる銅損の変化、および鉄損およ
び機械損の影響を排除した正確なモータ7の実効的なト
ルクの値を計測することが可能であり、この正確なトル
クの値に基づいて正確なモータ7に対するトルク制御を
行うことが可能である。
【0063】また、正確なトルクの値の負荷を測定対象
に与えることが可能であるため、自動車等の各性能を正
確に求めることができる。なお、トルク演算制御装置1
は動力計だけではなく一般的なモータ等の制御に使用し
ても良好な性能を発揮する。トルク演算回路10の各部
分を、カスタムLSIで構成して高速演算を行うように
することにより、トルク演算回路10の応答時間をより
高速にすることができる。また、同期モータの採用によ
り、動力計8として使用する際に構造が簡単となり、し
かも無揺動である。従って、動力計8の機械的強度が向
上する。
【0064】また、ロードセル使用時のような、動力計
8の機械的振動がトルク値に現れない。また、演算によ
りトルクの補正を行うので、錘による動力計8の構成が
不要になる。また、運転中の界磁の変化、例えば電機子
反作用等の影響を受けない。また、モータ7の損失を3
次元的なテーブルに記憶しているので、鉄損等の損失も
次回の変化に対応して正確な補正を行うことが可能であ
る。
【0065】さらに、小出力容量のモータから大出力容
量モータまで、同一のシステムでトルク制御を行うこと
が可能である。また、機械的にトルクの検出を行わない
ので、定格以上の過大な入力に対しても故障等のトラブ
ルを生じにくい。表示インターフェース回路14に4桁
2回路のLED表示器を用いることにより、ステータ誘
起電圧、電流、モータ7の回転数、および、トルク値等
のモニタが可能である。上記実施例に示した他に本発明
のトルク測定方法およびその装置とこれらを用いたトル
ク制御装置は、トルク演算制御装置1においてステータ
aの温度だけでなくステータb、cの温度をも測定する
等、種々の構成をとることができる。
【0066】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、算出
されたモータのトルクの値についてステータの温度、お
よび、鉄損等に基づいた補正を加えることによりその影
響を排除することができ、正確に測定することが可能で
ある。また、このトルクの値に基づいて、モータに対し
て正確なトルク制御を行うことが可能である。さらに、
本発明を動力計に用いた場合、測定対象に正確なトルク
の値の負荷を与えることが可能であり、正確な測定結果
を得ることができる。また同期モータを使用した場合、
ブラシがないのでDCモータを使用する場合に比べて故
障が少なく、しかも保守がしやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトルク演算制御装置を応用した動力計
の構成を示す図である。
【図2】図1に示した動力計のトルク制御に関係する部
分の構成を示す図である。
【図3】本発明のトルク演算制御装置の構成を示す図で
ある。
【図4】損失データ記憶テーブルの3次元形式のテーブ
ルの内容を説明する図である。
【図5】ロータに永久磁石を用いた同期モータのトルク
制御を行う従来のトルク制御装置の構成を示す図であ
る。
【図6】トルク制御装置においてトルク計算値の補正に
使用される同期モータの回転数ωと損失値TLOSSの関係
を示す図である。
【符号の説明】
1・・・トルク演算制御装置、11・・・損失データ記
憶テーブル、12・・・減算回路、13・・・トルク制
御回路、14・・・表示インターフェース回路、15・
・・速度制御装置、16・・・通信制御回路、17・・
・スイッチ、18・・・温度制御装置、5・・・端末、
6・・・動作制御装置、50・・・恒温槽、61・・・
レゾルバ、62〜64・・・電流検出装置、7・・・モ
ータ、71,73,75・・・インダクタンス成分、7
2,74,76・・・抵抗成分、77・・・熱電対、7
8・・・中点、8・・・動力計、80・・・測定装置、
81・・・自動車、82・・・円筒

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動作中の同期モータの回転角、該モータの
    のステータの温度、電流、回転角、および、端子電圧を
    測定し、該温度に基づいて該ステータの巻線抵抗値を補
    正し、該補正された巻線抵抗値、該電流、および、該端
    子電圧に基づいて該ステータの誘起電圧を算出し、 該同期モータの回転数を算出し、 前記誘起電圧と前記回転数とに基づいて前記同期モータ
    のトルクを算出し、 前記誘起電圧と前記回転数とに対応して予め算出した前
    記同期モータの損失のトルク換算値により前記算出され
    たトルクを補正するトルク測定方法。
  2. 【請求項2】前記予め算出した損失のトルク換算値は、
    測定した該電流、該端子電圧、および、該温度に基づい
    て前記同期モータのトルクを算出し、算出された前記ト
    ルクを、該予め算出された損失のトルク換算値として前
    記誘起電圧および前記回転数に対応付けて記憶され、 前記予め算出した損失のトルク換算値の算出の際の誘起
    電圧の設定は、少なくとも前記ステータを所定の温度に
    設定して界磁の強さを制御することにより行われること
    を特徴とする請求項1に記載のトルク測定方法。
  3. 【請求項3】動作中の同期モータの回転角を測定する回
    転角測定手段と、 前記同期モータのステータの電流を測定する電流測定手
    段と、 前記同期モータのステータの端子電圧を測定する端子電
    圧測定手段と、 前記同期モータのステータの温度を測定する温度測定手
    段と、 測定された前記回転角に基づいて前記同期モータの回転
    数を算出する回転数算出手段と、 測定された前記ステータの温度に基づいて該ステータの
    巻線抵抗値を補正し、測定された前記ステータの電流、
    端子電圧、および、該補正された巻線抵抗値に基づいて
    前記ステータの誘起電圧を算出する誘起電圧算出手段
    と、 前記誘起電圧と前記回転数とに基づいて前記同期モータ
    のトルクを算出するトルク算出手段と、 前記誘起電圧と前記回転数とに対応して予め算出した前
    記同期モータの損失のトルク換算値により前記算出され
    たトルクを補正する補正手段とを有するトルク測定装
    置。
  4. 【請求項4】前記同期モータを所定の回転数で回転させ
    る制御手段と、 前記同期モータを所定の温度に設定して前記同期モータ
    の界磁の強さを所定の値に設定する温度設定手段と、 前記ステータの電流、端子電圧、および、温度に基づい
    て前記モータのトルクを算出するトルク算出手段と、 前記算出されたトルクを前記予め算出された損失のトル
    ク換算値として前記誘起電圧と前記回転数とに対応付け
    て記憶する記憶手段とを有することを特徴とする請求項
    3に記載のトルク測定装置。
  5. 【請求項5】前記回転角測定手段は、レゾルバにより前
    記同期モータの回転角を測定することを特徴とする請求
    項3または4に記載のトルク測定装置。
  6. 【請求項6】前記同期モータは、ロータに永久磁石を用
    いた同期モータであることを特徴とする請求項3〜5の
    いずれかに記載のトルク測定装置。
  7. 【請求項7】動作中の前記同期モータのステータの誘起
    電圧および回転数、またはこれらのいずれか一方が前記
    記憶手段に記憶された値と一致しない場合は、記憶され
    ている前記損失のトルク換算値に基づいて、動作中の前
    記ステータの誘起電圧と回転数とに対応する前記損失の
    トルク換算値を関数補間する補間手段をさらに有するこ
    とを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載のトルク
    測定装置。
  8. 【請求項8】請求項3〜7のいずれかに記載のトルク測
    定装置により同期モータのトルクを測定し、該トルクの
    値に基づいて該モータのトルク制御を行うトルク制御装
    置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載のトルク制御装置と、 前記トルク制御装置が制御する同期モータにより測定対
    象に負荷をかける負荷手段とを有する動力計。
  10. 【請求項10】所定の回転数で動作中の同期モータを所
    定の温度に設定して誘起電圧を所望の値に設定し、該回
    転数および該誘起電圧における該同期モータの損失のト
    ルク換算値を算出し、該算出された損失のトルク換算値
    を該誘起電圧、および、該回転数に対応付けて3次元的
    なテーブルを作成することを特徴とする損失テーブル作
    成方法。
JP5276377A 1993-11-05 1993-11-05 トルク測定方法およびその装置とこれらを用いたトルク制御装置 Pending JPH07128161A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1219015A4 (en) * 1999-09-17 2006-05-10 Delphi Tech Inc PERMAMENT MAGNET MOTOR CONTROLLER WITH LOW WAVE
JP2009526512A (ja) * 2006-02-09 2009-07-16 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 電力機器のトルクを求めるための方法および装置
CN110132469A (zh) * 2019-06-26 2019-08-16 中国科学院电工研究所无锡分所 一种便携式电动机扭矩测量装置
CN113271047A (zh) * 2020-02-14 2021-08-17 株式会社安川电机 电力转换装置和电力转换方法

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