JPH07127825A - 溶融処理炉 - Google Patents

溶融処理炉

Info

Publication number
JPH07127825A
JPH07127825A JP5275121A JP27512193A JPH07127825A JP H07127825 A JPH07127825 A JP H07127825A JP 5275121 A JP5275121 A JP 5275121A JP 27512193 A JP27512193 A JP 27512193A JP H07127825 A JPH07127825 A JP H07127825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
water
slag
combustion
evaporator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5275121A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokio Takahashi
時生 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP5275121A priority Critical patent/JPH07127825A/ja
Publication of JPH07127825A publication Critical patent/JPH07127825A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スラグの水冷処理に伴ってスラグピットで生
成される塩水化した排水を比較的簡単な装置系で低コス
トで処理できる処理系を溶融処理炉に備える。 【構成】 被処理物を溶融処理する燃焼部5と、燃焼部
5で発生する燃焼排ガスが流れる排ガス路9と、燃焼部
5で生成されるスラグを水冷する冷却手段10、17と
を備えた溶融処理炉に、排ガス路9内を流れる燃焼排ガ
スが保有する排熱を熱源とする蒸発装置14を排ガス路
9に設けるとともに、冷却手段10、17の冷却水を蒸
発装置14内に導く排水供給路15を設け、蒸発装置1
4で生成される残留濃縮物を、蒸発装置14より取り出
し可能な残留濃縮物排出手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被処理物を溶融処理す
る燃焼部と、燃焼部で発生する燃焼排ガスが流れる排ガ
ス路と、燃焼部で生成されるスラグを水冷するスラグ冷
却水槽等から構成される冷却手段とを備えた溶融処理炉
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の溶融処理炉は、都市ゴミ
焼却、焼却灰、産業廃棄物、下水汚泥等の焼却、溶融処
理の目的に使用されてきており、これらの処理物の埋め
立て地確保の問題、環境対策の問題等から、近来、その
開発及び建設がさかんにおこなわれている。さて、この
種の溶融処理炉は、溶融スラグを水冷するためのスラグ
ピットを備えている。このスラグピットにおいて、溶融
スラグは水砕冷却されるが、この過程において、溶融ス
ラグの中の塩分(NaCl,CaCl2……etc.)
が水に溶け、冷却水が塩水化する。従来、この塩水化し
た冷却水は図2に示すように、独立の排水処理系を備え
て処理していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに塩水化した冷却水を処理するには、この処理系に大
型で複雑な設備が必要であり、技術的にもコスト的にも
大きな問題となっていた。 従って、本発明の目的は、
スラグの水砕処理に伴ってスラグピット内で生成される
塩水化した冷却水を比較的簡単な装置系で低コストで処
理できる処理系を備えた溶融処理炉を得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による溶融処理炉の特徴構成は、排ガス路内を
流れる燃焼排ガスが保有する排熱を熱源とする蒸発装置
を排ガス路に設けるとともに、冷却手段の排水を蒸発装
置内に導く排水供給路を設け、蒸発装置で生成される残
留濃縮物を、蒸発装置より取り出し可能な残留濃縮物排
出手段を備えたことにある。さらに上記の構成におい
て、蒸発装置で発生する蒸気を冷却して液化する熱交換
手段と、熱交換手段で生成される凝縮水を冷却手段に戻
す戻り路とが設けられ、冷却手段、排水供給路、蒸発装
置、熱交換手段及び戻り路との間で、スラグ冷却水の循
環流路が設けられていることが好ましい。それらの作用
・効果は次の通りである。
【0005】
【作用】つまり、本願の溶融処理炉においては、塩水化
した冷却水の濃縮処理が、排ガスが有する排熱により蒸
発装置によっておこなわれる。即ち、塩水化した冷却水
は蒸発装置に送られて、この装置内で水分が蒸発され、
塩がシャーベット化される。従って、水分は蒸気として
回収されるとともに、シャーベット化した残留濃縮物
は、残留濃縮物排出手段を経て取り出され、後の用に供
される。一方、水分は蒸気として回収されるため、蒸気
のままもしくはこれを凝縮させて、排出、排水したり、
再利用したりすることができ問題を起こすことはない。
一方、上記のように、冷却手段、排水供給路、蒸発装
置、熱交換手段及び戻り路との間でスラグ冷却水の循環
流路を形成しておくと、塩水化したスラグ冷却水から塩
分を除去した状態で、凝縮水を冷却手段に戻すことがで
き、冷却手段におけるスラグ冷却水の塩水化を抑えたま
ま炉の運転を連続的に続けることができる。
【0006】
【発明の効果】従って、スラグの水冷処理に伴って冷却
手段内で生成される塩水化した冷却水を比較的簡単な装
置系で低コストで処理できる処理系を備えた溶融処理炉
を得ることができた。
【0007】
【実施例】本願の実施例を図面に基づいて説明する。図
1には本願の溶融処理炉1の断面図が示されている。
【0008】図1に示すように、溶融処理炉1は、二重
円筒構成の竪型回転炉として構成されており、焼却灰等
の不燃物や廃材、廃プラスチック等の可燃物が混合した
状態の被処理物3が投入される環状被処理物供給部4
と、被処理物3が燃焼されるとともに、溶融してスラグ
化される主燃焼室5と、スラグ移動路としての鉛直配置
のスラグポート6、及びスラグポート6の入口部に形成
される二次燃焼室7を備えて構成されている。そして、
前述の主燃焼室5は室頂部に設けられる燃焼用空気供給
路8から供給される燃焼用空気により燃焼溶融が進めら
れる。この主燃焼室5を構成する外筒5aは中心軸周り
に回動可能に構成されており、回転駆動機構5bにより
常時回転されながら処理を進めることができる。従っ
て、主燃焼室5内において、全周から均一に燃焼、溶融
処理がおこなわれる。一方、燃焼室としての主燃焼室5
及び二次燃焼室7で生成される排ガスは、二次燃焼室7
の側部に備えられる排ガス路9より排出される。さら
に、前述のスラグポート6の下部にはスラグピット10
が設けられおり、これにより溶融スラグの水砕冷却がお
こなわれる。さらに詳細には、主燃焼室5で生成する溶
融スラグは、燃焼室下部に設けられている隔壁11を伝
って落下し、その下端周縁端部12よりスラグポート6
に鉛直落下する。そして、スラグはスラグピット10内
に導かれて、冷却されながら、水砕されつつ槽下部へ移
動する。その後、このスラグピット下部に備えられてい
る排出コンベア13により、スラグピット10外へ導出
される。
【0009】以下、本願の特徴構成であるスラグピット
10内の冷却水の処理構成について説明する。排ガス路
9内を流れる燃焼排ガスが保有する排熱を熱源とする蒸
発装置としての蒸発函14が排ガス路9に設けられると
ともに、スラグピット10の冷却水を排水として蒸発函
14内に導く排水供給路15を設け、蒸発函14で生成
される残留濃縮物を、蒸発函14より取り出し可能な残
留濃縮物排出手段16を備えている。即ち、冷却手段と
してはスラグピット10と、このスラグピット10に対
して温水槽17が設けられ、スラグピット10と温水槽
17の間に循環路18が設けられるとともに、この温水
槽17から蒸発函14に温水をおくる温水排水供給路1
5が設けられている。一方、上記の蒸発函14の固体搬
出側に設けた残留濃縮物排出手段16を構成するに、シ
ャーベット状の残留濃縮物を排出するための排出ポンプ
16a及び、排出された残留濃縮物を脱水して固化させ
る脱水機16bが設けられている。さらに、上記の蒸発
函14で発生する蒸気を冷却して液化する熱交換手段と
して凝縮機19が備えられるとともに、前記凝縮機19
で生成される凝縮水を温水槽17に戻す温水戻り路20
とが設けられている。従って、スラグピット10、循環
路18、温水槽17を一体として冷却手段とみなすと、
この冷却手段、温排水供給路15、蒸発函14、凝縮機
19及び温水戻り路20との間で、循環流路100を構
成している。さらに、上述の温水槽17に対して、冷水
槽21が設けられて温水槽17内の水の冷却がおこなわ
れる。この冷却は、冷却槽21内水の冷却槽ポンプ21
a、さらに温水槽17内の熱交換用配管21b及びクー
リングタワー21cに亘る水冷循環路200を設けて、
冷熱の廃棄をおこなっている。
【0010】以上の構成を取ることにより、スラグピッ
ト10、温水槽17とで構成される冷却水の塩水化が防
止されるとともに、スラグ水冷に伴って発生する塩は蒸
発函14を介して脱水処理されることとなる。さらに、
蒸発函14からの蒸気は、凝縮されて再利用されること
となる。
【0011】〔別実施例〕上記の溶融処理炉1において
は、可燃性粗大ゴミ等を含む都市ごみ、産業廃棄物、廃
棄物焼却灰、下水汚泥等、任意のものが処理対象とでき
る。
【0012】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の溶融処理炉の排ガス、冷却水処理系の構
成を示す図
【図2】従来の溶融処理炉の排ガス、冷却水処理系の構
成を示す図
【符号の説明】
5 燃焼部 9 排ガス路 10 冷却手段 14 蒸発装置 15 排水供給路 17 冷却手段 19 熱交換手段 20 戻り路 100 循環流路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物を溶融処理する燃焼部(5)
    と、前記燃焼部(5)で発生する燃焼排ガスが流れる排
    ガス路(9)と、前記燃焼部(5)で生成されるスラグ
    を水冷する冷却手段(10)(17)とを備えた溶融処
    理炉であって、前記排ガス路(9)内を流れる前記燃焼
    排ガスが保有する排熱を熱源とする蒸発装置(14)を
    前記排ガス路(9)に設けるとともに、前記冷却手段
    (10)(17)の排水を前記蒸発装置(14)内に導
    く排水供給路(15)を設け、前記蒸発装置(14)で
    生成される残留濃縮物を、前記蒸発装置(14)より取
    り出し可能な残留濃縮物排出手段を備えた溶融処理炉。
  2. 【請求項2】 前記蒸発装置(14)で発生する蒸気を
    冷却して液化する熱交換手段(19)と、前記熱交換手
    段(19)で生成される凝縮水を前記冷却手段(10)
    (17)に戻す戻り路(20)とが設けられ、前記冷却
    手段(10)(17)、前記排水供給路(15)、前記
    蒸発装置(14)、前記熱交換手段(19)及び前記戻
    り路(20)との間で、スラグ冷却水の循環流路(10
    0)が設けられている請求項1記載の溶融処理炉。
JP5275121A 1993-11-04 1993-11-04 溶融処理炉 Pending JPH07127825A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5275121A JPH07127825A (ja) 1993-11-04 1993-11-04 溶融処理炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5275121A JPH07127825A (ja) 1993-11-04 1993-11-04 溶融処理炉

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07127825A true JPH07127825A (ja) 1995-05-16

Family

ID=17551005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5275121A Pending JPH07127825A (ja) 1993-11-04 1993-11-04 溶融処理炉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07127825A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100404955C (zh) * 2004-12-15 2008-07-23 中国科学院工程热物理研究所 一种污盐的处理方法及其装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100404955C (zh) * 2004-12-15 2008-07-23 中国科学院工程热物理研究所 一种污盐的处理方法及其装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005098552A (ja) ガスタービンが備わる高水分廃棄物の焼却設備
JPH10506322A (ja) 有機性廃液の酸化方法
JPH0933024A (ja) 排煙処理における熱回収方法
JPS6227088A (ja) 蒸発方法及び装置
JP2877734B2 (ja) 洗煙排水発電システム
JPH07127825A (ja) 溶融処理炉
JP2002210447A (ja) 溶融炉からの排出物の処理
JPH09501863A (ja) 汚染土浄化装置及び方法
RU2049740C1 (ru) Система оборотного водоснабжения коксохимического производства
JP2003232511A (ja) 廃液の燃焼方法および燃焼装置
JPH07280241A (ja) 廃液処理装置
JP2743086B2 (ja) 洗煙廃液の濃縮処理法
JPS6020647B2 (ja) 廃液処理方法
JP2003053325A (ja) プラントの水処理設備
KR200294897Y1 (ko) 간접 열처리 방식에 의한 슬러지 건조 장치
JP4593191B2 (ja) 焼却設備における熱交換器の洗浄方法
JP2003329225A (ja) 溶融炉装置、その運転方法及びガス化溶融システム
JP2002085932A (ja) 燃焼ガス排ガスの間接水冷却法
JP3501702B2 (ja) 廃棄物処分場からの排水処理方法
CN109442437B (zh) 一种低浓度有机废液焚烧处理系统和方法
KR200270607Y1 (ko) 폐열을 이용한 로타리킬른식 폐수증발농축기
JPH1133534A (ja) ごみ焼却施設排水からの塩類分離方法
JPH1133533A (ja) ごみ焼却施設排水からの塩類分離方法
KR960001397Y1 (ko) 폐수 처리기
RU2048443C1 (ru) Устройство очистки жидкости