JPH07127719A - 車両用自動変速機の変速制御装置 - Google Patents
車両用自動変速機の変速制御装置Info
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- JPH07127719A JPH07127719A JP5272697A JP27269793A JPH07127719A JP H07127719 A JPH07127719 A JP H07127719A JP 5272697 A JP5272697 A JP 5272697A JP 27269793 A JP27269793 A JP 27269793A JP H07127719 A JPH07127719 A JP H07127719A
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Abstract
できる自動変速機の変速制御装置を提供すること。 【構成】車両の減速時において(S2,S4)、車速V
と車両加速度αとを求め(S6,S11)、これら求めた
車速Vと、車両加速度αと、現在の変速段と、に基づい
て設定されている減速時変速パターンに従って、車両加
速度αを0に近づけるように、変速段の切換え及びオー
バーランクラッチ15の作動・非作動を行なう(S12,S
13)。これにより、従来のような減速時における不用意
な変速に伴う車両加速度αの不用意な変化を防止するこ
とができるので、以って良好な車両運転特性を得ること
ができる。
Description
ータ付自動変速機の変速制御装置の改良に関する。
変速機は、車両の走行状態に応じて予め設定された変速
パターンに基づいて自動的に変速されるようになってい
る。つまり、車速と機関負荷(例えば、スロットル開
度)とに応じた変速段設定用の変速パターンを制御部の
記憶手段に記憶しておき、この変速パターンに従って変
速が制御されるものである。なお、通常、変速パターン
は、車速が同じであれば、機関負荷が小さい程、シフト
アップされる傾向に設定されている。
うな従来の自動変速制御装置では、例えば降坂時に、ス
ロットル開度が全閉とされるドライバーの減速要求に対
して、逆にシフトアップされることになり、エンジンブ
レーキによる減速効果が十分に発揮されないため、車両
運転性の悪化、延いてはフットブレーキの過負荷を招く
こととなっていた。
公報には、車両駆動輪側から機関側へ伝達される負のト
ルクの大きさをトルクセンサにより検出し、その大きさ
に基づいて変速制御を行なうようにしたものが提案され
ている。しかしながら、このものには、不整路走行時等
において駆動輪側からの逆入力があると誤検出が発生し
易く不用意な変速が行なわれ易いこと、及びトルクセン
サが高価であるという問題があった。
ロットル開度と、機関回転速度とに基づいて機関の発生
トルクを算出し、該算出した発生トルクと、車両加速度
と、車両重量と、に基づいて車両走行抵抗を算出し、該
車両走行抵抗に基づいて変速制御を行なうようにしたも
のが提案されている。しかしながら、このものでは、ト
ルクコンバータの非ロックアップ状態において、つまり
機関回転と該機関回転が入力される自動変速機との間で
スベリ(回転速度差)が発生している状態では、車両走
行抵抗が正しく算出されないために、変速制御を良好に
行なうことができないという問題があった。
タの特性は、図15に示すような特性を有し、非ロックア
ップ時の伝達効率ηは、100%にはならない。しか
し、上記の特公平4−4351号公報では、車両走行抵
抗(R)を、 R=T・G・1/r−α・m R:車両走行抵抗,T:機関トルク,G:変速比,r:
タイヤ半径,α:車両加速度,m:車両重量 なる式から算出するため、非ロックアップ時には、その
伝達効率ηが小さいので、実際の車両走行抵抗に対し前
記算出される車両走行抵抗が正しく算出されず、変速制
御を良好に行なうことがという問題が発生するのであ
る。
たものであり、減速時における変速制御の最適化を図る
ことができる自動変速機の変速制御装置を提供すること
を目的とする。
1に示すように、機関の出力軸にトルクコンバータ付自
動変速機を連結した車両における自動変速機の変速制御
装置において、車両の減速状態を検出する車両減速状態
検出手段Aと、変速段を検出する変速段検出手段Bと、
車速を検出する車速検出手段Cと、車両の加速度を検出
する車両加速度検出手段Dと、車両の減速状態が検出さ
れた際に、変速段と、車速と、車両加速度と、に基づい
て設定された減速時変速パターンに従って自動的に変速
制御を行なう減速時変速制御手段Eと、を備えて構成し
た。
ロットル開度が所定値以上の状態となってから所定時間
継続したときに車両の減速状態との検出を解除する構成
とすることができる。また、前記車両減速状態検出手段
Aは、減速時の燃料供給停止が解除されてから所定時間
継続したときに車両の減速状態との検出を解除する構成
とすることができる。
燃料噴射量が所定値以上の状態となってから所定時間継
続したときに車両の減速状態との検出を解除する構成と
することもできる。ところで、前記変速段検出手段Bに
より検索された変速段に基づいて、予め変速段毎に設定
された設定車速を検索する設定車速検索手段を備え、実
際の車速が、前記設定車速検索手段により検索された設
定車速以下のときに、前記減速時変速制御手段による変
速制御を禁止するようにするのが好ましい。
動輪回転速度検出手段と、駆動輪の回転速度を検出する
駆動輪回転速度検出手段と、を備え、駆動輪の回転速度
が、被駆動輪の回転速度以上のときに、前記減速時変速
制御手段による変速制御を禁止するようにしても構わな
い。
おいて、車両の実際の加速度と、車速と、変速段と、に
基づいて車両加速度が0に近づくように変速制御を行な
うようにする。これにより、従来のような減速時におけ
る不用意な変速に伴う車両加速度の不用意な変化を防止
することができるので、以って減速時における車両運転
特性の最適化を図ることができる。
速状態でない状態を表す検出値が検出された際に、該検
出値が所定時間継続して初めて真に減速状態でなくなっ
たと判断するように構成すれば、例えば運転者の不必要
なアクセルペダルの操作(あおり等)によって、車両の
減速状態でない状態を表す検出値が検出されても、直ち
に車両が減速状態でなくなったと判断することが防止さ
れるので、高精度に車両の減速状態を検出することがで
きる。したがって、不必要な通常時の変速制御と減速時
の変速制御との切り換えが抑制され、以って車両の運転
性を向上させることができる。
に設定された設定車速を検索し、実際の車速が、前記検
索された設定車速以下のときに、前記減速時変速制御手
段による変速制御を禁止して、変速段と車速との関係か
ら定まる機関の回転速度をエンジンストール等が発生し
ないような回転速度に維持するように、通常の変速制御
に切り換えるようにすれば、エンジンストールや機関回
転速度のハンチング等による車両の前後方向のぎくしゃ
く感の発生を防止することができる。
転速度と、を検出し、駆動輪の回転速度が、被駆動輪の
回転速度以上のときには、前記減速時変速制御手段によ
る変速制御を禁止するようにすれば、駆動輪がスリップ
している場合における不用意な減速時の変速制御を防止
でき、より減速運転時の車両運転性の向上を図ることが
できる。
て説明する。図2に示すように、機関1は、その発生ト
ルクが図示しない車両駆動輪に伝達されるように自動変
速機2に連結されている。該自動変速機2は、機関1の
発生トルクを流体を介して入力するトルクコンバータ3
と、該トルクコンバータ3の出力を入力し変速して出力
する多段式の変速歯車機構4と、これらを駆動する図示
しない油圧機構と、から構成される。
は、図示しない複数のソレノイドバルブが組み込まれて
おり、該複数のソレノイドバルブの開閉の組合せを切り
換えることにより、変速歯車機構4が内装する各クラッ
チ類の締結・開放の組合せが切り換えられ、所望の変速
段への変速が行なわれるようになっている。ここで、自
動変速機2の変速歯車機構4の一般的な作動について、
図11〜図14に基づいて説明する。
ンジの1速の場合(図11参照) 加速時等スロットル開度が大きい場合には、フォワ
ード・クラッチ12、フォワード・ワンウェイ・クラッチ
13、及びロー・ワンウェイ・クラッチ14を作用させ、リ
ア・インターナル・ギア17が逆転するのを規制する。 定常・惰行時は、リア・インターナル・ギア17が正
回転するため、フォワード・ワンウェイ・クラッチ13が
フリーになって空転し、アウトプットシャフト11とイン
プットシャフト10との間で駆動力が伝達されないので、
エンジンブレーキは効かないようになっている。
15を締結(ON)して、フォワード・ワンウェイ・クラ
ッチ13の空転を規制するが、ロー・ワンウェイ・クラッ
チ14がフリーになって空転するため、アウトプットシャ
フト11とインプットシャフト10との間で駆動力が伝達さ
れないので、エンジンブレーキは効かないようになって
いる。
場合(図12参照) 加速時は、フォワード・クラッチ12が締結し、フォ
ワード・ワンウェイ・クラッチ13を介してフロント・プ
ラネット・キャリア16と、リア・インターナル・ギア17
と、を接続させる。駆動力は、インプットシャフト10か
らリア・サン・ギア18に伝達され、リア・プラネット・
キャリア19及びフロント・インターナル・ギア20を同速
度で正転させる。
ント・サン・ギア22が固定されているので、フロント・
プラネット・キャリア16及びそれに接続したフォワード
・クラッチ12とフォワード・ワンウェイ・クラッチ13を
介して、リア・インターナル・ギア17を正転させる。し
たがって、1速のときよりも、リア・インターナル・ギ
ア17が回転する分だけ、増速される。
・ギア17が正転しているために、フォワード・ワンウェ
イ・クラッチ13がフリーとなって空転し、アウトプット
シャフト11とインプットシャフト10との間で駆動力が伝
達されないので、エンジンブレーキは効かないようにな
っている。 減速時において、オーバーランクラッチ15を締結す
ると、フォワード・ワンウェイ・クラッチ13の空転が規
制され、アウトプットシャフト11とインプットシャフト
10との間で駆動力が伝達されるようになるので、エンジ
ンブレーキが効くようになる。
シャフト10とフロント・プラネット・キャリア16とを接
続する。さらに、フォワード・クラッチ12とフォワード
・ワンウェイ・クラッチ13が作用して、フロント・プラ
ネット・キャリア16とリア・インターナル・ギア17とを
接続する。
ア・サン・ギア18及びリア・インターナル・ギア17に伝
達され、リア・サン・ギア18及びリア・インターナル・
ギア17が同速度で正転する。したがって、リア・プラネ
ット・キャリア19もリア・サン・ギア18及びリア・イン
ターナル・ギア17と一体で正転する。 定常・惰行時は、リア・インターナル・ギア17が正
転するため、フォワード・ワンウェイ・クラッチ13がフ
リーとなって空転し、アウトプットシャフト11からの逆
駆動力がインプットシャフト10側へ伝達されないので、
エンジンブレーキは効かないようになっている。
チ15を締結すると、フォワード・ワンウェイ・クラッチ
13の逆転を規制して、アウトプットシャフト11とインプ
ットシャフト10との間で駆動力が伝達されるようになる
ので、エンジンブレーキが効くようになる。 d.Dレンジの4速の場合(図14参照) 加速時は、ハイ・クラッチ23が締結し、インプット
シャフト10とフロント・プラネット・キャリア16とを接
続する。また、ブレーキバンド24が作用し、フロント・
サン・ギア22を固定する。なお、フォワード・クラッチ
12も締結しているが、フォワード・ワンウェイ・クラッ
チ13で空転するため、駆動力伝達には寄与しない。
り、インプットシャフト10からフロント・プラネット・
キャリア16に伝達される。フロント・プラネット・キャ
リア16が正転すると、フロント・サン・ギア22がブレー
キバンド24で固定されているため、フロント・インター
ナル・ギア20は増速され、結合しているアウトプットシ
ャフト11に正転で伝達されるようになっている。
ウェイ・クラッチ13,14を介していないので、アウトプ
ットシャフト11とインプットシャフト10との間で駆動力
が伝達されるので、エンジンブレーキが効くようになっ
ている。 このような変速歯車機構4の変速を行なうための前記複
数のソレノイドバルブのON・OFF制御は、CPU,
ROM,RAM,A/D変換器及び入出力インタフェイ
ス等を含んで構成されるマイクロコンピュータを備えた
制御ユニット50からの制御信号に基づいて行なわれる。
記図示しない油圧機構に組み込まれたオーバーラン・ソ
レノイドバルブ5を前記制御ユニット50からの信号に基
づいて開弁(ON)させることで締結(ON)され、こ
れにより、前述のようにして減速時においてエンジンブ
レーキを効かせることができるようになっている。以下
に、制御ユニット50が行なう変速制御について説明す
る。
信号が入力される。各種センサとしては、スロットル開
度TVOに応じた出力信号を発するスロットルセンサ
6、前記自動変速機2の出力軸の回転速度を検出し車速
Vを検出する車速検出手段としての車速センサ7、シフ
トセレクタ4aのレンジ位置を検出するレンジスイッチ
8a、変速歯車機構4の変速段位置を検出する変速段検
出手段としてのインヒビタースイッチ8b、及びフット
ブレーキON信号を発するブレーキスイッチ9が設けら
れている。
手段、減速時変速制御手段としての機能を備えている。
制御ユニット50は、前記車速センサ7の入力信号に基づ
いて車両加速度を検出する車両加速度検出手段としての
機能を備え、各種センサの信号に基づいて、変速制御を
行なう。
フローチャートに基づいて、詳細に説明する。ステップ
1(図では、S1と記してある。以下、同様。)では、
各種センサからの入力信号を読み込む。ステップ2で
は、ブレーキスイッチ9からのON信号が入力されてい
るか否かを判断する。YESであれば、ステップ5へ進
んで、前回の車速Vを現在の車速Vとし、前回の車両加
速度αを現在の車両加速度αとして、ステップ7へ進
む。NOであれば、ステップ3へ進む。
ーキスイッチ9がONであったか否かを判断する。YE
Sであれば、ステップ4へ進み、今回の車速Vを現在の
車速Vとし、前回の車両加速度αを現在の車両加速度α
として、ステップ7へ進む。NOであれば、ステップ6
へ進む。ステップ6では、今回と前回の車速Vに基づい
て、車両の加速度αを演算する。
構成する。ステップ7では、スロットル開度TVOが、
所定値以下か否かを判断する。所定値以下であれば車両
は減速状態であると判断してステップ8へ進む。一方、
所定値より大きければ、ステップ9へ進む。該ステップ
7が、車両減速状態検出手段を構成する。
所定値より大きい状態が、所定時間継続したか否かを判
断する。YESであれば、車両は減速状態にないと判断
して、通常の変速制御を行なうべく、ステップ14へ進
む。一方、NOであれば、車両は減速状態にあると判断
して、ステップ8へ進む。当該ステップ9は、運転者の
不用なアクセルのあおり等によって、直ちに車両の減速
時の変速制御と通常走行時の変速制御とが切り換わって
しまうことによる車両の運転性の悪化を防止するための
ものである。勿論、該ステップ9を含めて、車両減速状
態検出手段を構成することもできる。
の信号に基づいて、現在のレンジがDレンジにあるか否
かを判断する。YESであればステップ10へ進み、NO
であれば、通常の変速制御を行なうべく、ステップ14へ
進む。ステップ10では、インヒビタースイッチ8bから
の信号に基づいて、現在の変速段位置が2速以上である
か否かを判断する。YESであればステップ11へ進み、
NOであれば、通常の変速制御を行なうべく、ステップ
14へ進む。
に基づいて、車速Vが所定値以上か否かを判断する。Y
ESであれば、減速時の変速制御を行なうべくステップ
12へ進む。NOであれば、エンジンストールや車両の前
後方向へのぎくしゃく感が生じないように、通常の変速
制御を行なうべく、ステップ14へ進む。なお、前記所定
値は、変速段と車速との関係から求まる機関1の回転速
度が、エンジンストール等が発生しないような回転速度
に維持されるように、変速段毎に設定された値であるこ
とが望ましい。
両加速度αとに基づいて、予めROM内に設定記憶され
ている減速時変速パターンマップ(例えば、図4,5,
6)から、減速状態に応じて変速段、及びオーバーラン
クラッチ15のON・OFFを選択する。ここで、減速時
変速パターンマップを、図3,4,5に基づいて説明す
る。
もので、図中領域に車両の走行状態があるときには、
例えば下り勾配が大きい(車両加速度αが車両加速方向
に大きい)として、変速段を2速に維持すると共に、前
述のオーバーランクラッチ15を作用させて、エンジンブ
レーキを強く効かせるようにして、車両の加速度αを0
に近づけるようにする。
域に較べ小さいので、現在の状態を維持する。具体的
には、スロットル開度TVOが大きい状態から減速状態
に移行した直後である場合(定常・加速状態から減速状
態へ移行した直後)には、2速かつオーバーランクラッ
チ15・OFFの状態を維持する。また、前回のフロー実
行時に、上記以外の状態、2速かつオーバーランクラッ
チ15・ONとした場合には、該状態を維持して、不用意
なオーバーランクラッチ15のON・OFFに伴う車両運
転性の悪化(ハンチング等)を防止しつつ、車両の加速
度αを0に近づけるようにする。
両減速方向である場合、例えば更に下り勾配が小さい場
合等には、2速のままでは、減速方向へ車両加速度αが
増大してブレーキ感が大きくなるので、これを防止すべ
く、3速にアップシフトし、かつオーバーランクラッチ
15をONして、エンジンブレーキの効きを弱め、車両の
加速度αを0に近づけるようにする。
減速方向に大きい場合で、例えば領域に較べて下り勾
配が更に小さく、或いは上り勾配となったような場合
で、かかる場合には、領域に較べて減速方向へ車両加
速度αが更に増大してブレーキ感がより大きくなるの
で、これを防止すべく、4速にアップシフトする。な
お、前述したように、4速の場合には、ワンウェイ・ク
ラッチ13,14を使用しないので、弱いながらもエンジン
ブレーキが効くようになっている。
づけるように変速制御を行なうことで、減速時における
車両の運転性の悪化を防止する。次に、現在の変速段が
3速である場合について、図5に基づき説明する。現在
の変速段が3速である場合には、車両加速度αが加速方
向に大きい領域にあると、例えば下り勾配が大きいと
して、変速段を2速にダウンシフトさせると共に、オー
バーラン・クラッチ15をONして、エンジンブレーキを
強く効かせるようにする。
れほど大きくないので、現在の変速段を維持したまま、
エンジンブレーキを効かせるべく、オーバーランクラッ
チ15をONする。領域にあるときには、車両加速度α
は減速方向でありブレーキ感が強くなるので、これを防
止すべく、比較的エンジンブレーキの効かない4速へア
ップシフトして、減速方向の加速度αの増大を抑制す
る。
づけるように変速制御を行なうことで、減速時における
車両の運転性の悪化を防止する。続けて、現在の変速段
が4速である場合について、図6に基づき説明する。現
在の変速段が4速である場合には、車両加速度αが加速
方向に大きい領域にあると、例えば下り勾配が大きい
として、変速段を2速にダウンシフトすると共に、オー
バーラン・クラッチ15をONして、エンジンブレーキを
強く効かせるようにする。
域に較べてそれ程大きくないので、変速段を3速にダ
ウンシフトすると共に、オーバーラン・クラッチ15をO
Nして、エンジンブレーキの効きを領域に較べ弱くす
る。領域(10)にあるときには、車両加速度αは小さい
か、或いは減速方向であるので、現在の状態を維持すべ
く4速を維持して、減速方向の加速度αの増大を抑制す
る。
づけるように変速制御を行なうことで、減速時における
車両の運転性の悪化を防止する。ステップ13では、ステ
ップ12での検索結果に基づいて、前記複数のソレノイド
バルブ及びオーバーランソレノイドバルブ5を駆動制御
して、減速時の変速制御を行なう。
ン(図7参照)に従って、変速段を検索する。ステップ
15では、ステップ14での検索結果に従って、前記複数の
ソレノイドバルブ等を駆動制御して、通常走行時の変速
制御を行なう。以上のように、本実施例によれば、車両
の減速時において、車両の実際の加速度αに基づいて車
両加速度αが0に近づくように変速制御を行なうように
したので、従来のような減速時における不用意な変速に
伴う車両加速度の不用意な変化を防止することができる
ので、以って良好な減速時における車両運転特性の最適
化を図ることができる。
ットル開度TVOを検出するものに換えて、フューエル
カットリカバー信号を利用することもできる。つまり、
図3におけるステップ7,9を、ステップ21、22に変更
することができる。すなわち、図8に示すように、ステ
ップ21では、図示しないエンジン制御ユニットから入力
されるフューエルカット(燃料供給停止)リカバー信号
がONか否か判断する。YESであれば、ステップ22へ
進む。NOであれば、図3と同様ステップ8へ進む。該
フューエルリカバー信号は、アクセル全閉時に行なった
機関1へのフューエルカット(燃料供給停止)を復帰さ
せるための信号である。
バー信号の入力が所定時間継続したか否かを判断する。
YESであれば、確実に機関1へのフューエルカットが
終了し、燃料供給がリカバーされ車両は減速状態でなく
なったと判断し、通常の変速制御を行なうべく、図3の
ステップ14へ進む。一方、NOであれば、フューエルカ
ットリカバー信号の入力が、運転者の不用なアクセルペ
ダルのあおり等のためであったとして、未だ車両は減速
状態にあると判断して、図3と同様ステップ8へ進む。
するものに換えて、フューエルカットリカバー信号を検
出し、かつ該信号が所定時間継続されたことを条件に車
両の減速状態との検出を解除することが可能である。ま
た、車両減速状態検出手段として、燃料噴射量を利用す
ることもできる。つまり、図3におけるステップ7,9
を、ステップ31、32に変更することができる。
では、エンジン制御ユニットにおいて演算される燃料噴
射量が所定値以下であるか否かを判断する。YESであ
れば、減速状態にあるとして、図3と同様ステップ8へ
進む。NOであれば、ステップ32へ進む。ステップ32で
は、燃料噴射量が所定値より大きい状態が所定時間以上
継続したか否かを判断する。YESであれば、確実に燃
料噴射量が増大し車両が減速状態でなくなったとして、
通常の変速制御を行なうべく、図3のステップ14へ進
む。一方、NOであれば、燃料噴射量が所定値より大き
い状態が所定時間以上継続しなかったのは、運転者の不
用なアクセルペダルのあおり等が原因であるとして、未
だ減速状態は継続されていると判断して、図3と同様ス
テップ8へ進む。
両の減速状態を判断するようにすることもできる。ま
た、燃料噴射量が所定値以上となった状態が所定時間以
上継続したときに、車両の減速状態との検出を解除する
ようにしてもよい。なお、機関吸入空気流量に基づい
て、前記同様にして車両の減速状態を検出するようにす
ることも勿論可能である。
速制御を開始(或いは禁止)する条件として、以下の条
件を付け加えるようにしてもよい。これを、図10に示す
フローチャートに従って説明する。該フローチャート
は、図3のフローチャートに、ステップ41,42を付加し
たものであるのでこの部分についてのみ説明する。
N1 、及び被駆動輪の回転速度N2を検出する。ステッ
プ42では、駆動輪回転速度N1 と被駆動輪回転速度(N
2 +x)(xは、ヒステリシス)とを比較する。(N2
+x)≦N1 であれば、駆動輪がスリップしているとし
て、減速時変速制御において不用意なダウンシフト等を
防止すべく通常の変速制御を行なうように、図3のステ
ップ14へ進む。それ以外は、駆動輪はスリップしていな
いとして、図3と同様ステップ7へ進む。なお、前記ヒ
ステリシスxは、駆動輪と被駆動輪の回転速度として異
なる制御系で演算されたものを用いた場合に、つまり異
なるサンプリング時間で駆動輪と被駆動輪の回転速度の
検出が行なわれる場合(例えば駆動輪回転速度は駆動輪
のトラクションコントロール用の制御系で検出された回
転速度を用い、被駆動輪の回転速度は、サンプリング時
間が異なる本実施例用の変速制御系で検出された回転速
度を用いるような場合)等に、サンプリング時間が異な
ることによる検出誤差を排除するためのものである。
る場合には、減速時の変速制御を禁止することで、不用
意な減速時の変速制御を防止し、以って減速運転時の車
両運転性の向上を図ることができる。
車両の減速時において、車両の実際の加速度と、車速
と、変速段と、に基づいて車両加速度が0に近づくよう
に変速制御を行なうようにする。これにより、従来のよ
うな減速時における不用意な変速に伴う車両加速度の不
用意な変化を防止することができるので、以って良好な
減速時における車両運転特性の最適化を図ることができ
る。
ーチャート
ンを示す図
ンを示す図
ンを示す図
ャート
ャート
ローチャート
1速時)
2速時)
3速時)
4速時)
Claims (6)
- 【請求項1】機関の出力軸にトルクコンバータ付自動変
速機を連結した車両における自動変速機の変速制御装置
において、 車両の減速状態を検出する車両減速状態検出手段と、 変速段を検出する変速段検出手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 車両の加速度を検出する車両加速度検出手段と、 車両の減速状態が検出された際に、変速段と、車速と、
車両加速度と、に基づいて設定された減速時変速パター
ンに従って自動的に変速制御を行なう減速時変速制御手
段と、 を備えたことを特徴とする車両用自動変速機の変速制御
装置。 - 【請求項2】前記車両減速状態検出手段が、スロットル
開度が所定値以上の状態となってから所定時間継続した
ときに車両の減速状態との検出を解除してなる請求項1
に記載の車両用自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項3】前記車両減速状態検出手段が、減速時の燃
料供給停止が解除されてから所定時間継続したときに車
両の減速状態との検出を解除してなる請求項1に記載の
車両用自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項4】前記車両減速状態検出手段が、燃料噴射量
が所定値以上の状態となってから所定時間継続したとき
に車両の減速状態との検出を解除してなる請求項1に記
載の車両用自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項5】前記変速段検出手段により検索された変速
段に基づいて、予め変速段毎に設定された設定車速を検
索する設定車速検索手段を備え、 実際の車速が、前記設定車速検索手段により検索された
設定車速以下のときに、前記減速時変速制御手段による
変速制御を禁止することを特徴とする請求項1〜請求項
4の何れか1つに記載の車両用自動変速機の変速制御装
置。 - 【請求項6】被駆動輪の回転速度を検出する被駆動輪回
転速度検出手段と、 駆動輪の回転速度を検出する駆動輪回転速度検出手段
と、 を備え、 駆動輪の回転速度が、被駆動輪の回転速度以上のときに
は、前記減速時変速制御手段による変速制御を禁止する
ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1つに記
載の車両用自動変速機の変速制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5272697A JPH07127719A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 車両用自動変速機の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5272697A JPH07127719A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 車両用自動変速機の変速制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07127719A true JPH07127719A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17517537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5272697A Pending JPH07127719A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 車両用自動変速機の変速制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07127719A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008509362A (ja) * | 2004-08-13 | 2008-03-27 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 自動車のドライブトレインの変速比の決定方法 |
-
1993
- 1993-10-29 JP JP5272697A patent/JPH07127719A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008509362A (ja) * | 2004-08-13 | 2008-03-27 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 自動車のドライブトレインの変速比の決定方法 |
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