JPH07127697A - 2段変速装置 - Google Patents

2段変速装置

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JPH07127697A
JPH07127697A JP5274358A JP27435893A JPH07127697A JP H07127697 A JPH07127697 A JP H07127697A JP 5274358 A JP5274358 A JP 5274358A JP 27435893 A JP27435893 A JP 27435893A JP H07127697 A JPH07127697 A JP H07127697A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed change
gear
pump
speed
casing
Prior art date
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Pending
Application number
JP5274358A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Fushiki
正明 伏木
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Publication date
Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラネタリーギヤ式変速機構のロック部材を
駆動力源を用いずにロック可能にし、変速ショックを緩
和し、小型化及びユニット化する。 【構成】 この発明の2段変速装置1は、プラネタリー
ギヤ式の変速機構35と、変速機構35のロック部材7
1,73にポンプ負荷を与えてロックし変速機構35を
変速状態にするギヤポンプ37と、変速時に変速機構3
5の相対回転を許容するワンウェイクラッチ35と、変
速機構35及びギヤポンプ37を収納したケーシング1
1とを備えたことを特徴とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばエンジンと車
両補機との間に配置される2段変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】実公昭62−25935号公報に図6の
ような可変速プーリ201が記載されている。これは、
プーリ203と2段変速装置205とから構成されてお
り、2段変速装置205はプラネタリーギヤ機構207
と、バンドブレーキ209と、ワンウェイクラッチ21
1と、バンドブレーキ209の操作手段とを備えてい
る。ピニオンキャリヤ217に入力するエンジンの駆動
力は、バンドブレーキ209によってサンギヤ215の
回転が制動されると、増速されてインターナルギヤ21
3を介してプーリ203を駆動し、バンドブレーキ20
9が解除されるとワンウェイクラッチ211を介して等
速でプーリを駆動する。
【0003】バンドブレーキ209の操作手段はバンド
219を引張る負圧アクチュエータと、この負圧アクチ
ュエータを駆動する負圧源などを備えている。又、他に
モータでバンドブレーキ209を操作するように構成さ
れた同種の変速装置もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来
は、バンドブレーキ209を操作するために負圧源やモ
ータなどの駆動力源が必要であり、これらはエンジン駆
動のバキュームポンプやオルタネータなどによりエネル
ギーを供給されるから、燃費や加速性を低下させる。
又、バンドブレーキ209はバンド219が滑ると発熱
や摩耗により耐久性が低下するから徐々に締結させるこ
とができず、変速に伴って大きなショックが生じ、2段
変速機構201や被駆動機などの耐久性が損われる。
【0005】又、モータやアクチュエータは大型のもの
を用いないと充分な締結力が得られず、更に図6の例で
は負圧アクチュエータや負圧源などが可変速プーリ20
1と別体であるからそれだけレイアウトが難しい。
【0006】そこで、この発明は、プラネタリーギヤ式
変速機構のロック部材を駆動力源を用いずにロックして
変速状態にできると共に、変速ショックが小さく小型で
ユニット化された2段変速装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の2段変速装置
は、インターナルギヤとピニオンギヤを回転自在に支持
するピニオンキャリヤとサンギヤのうちの2部材を入力
部材及び出力部材とし、他の1部材をロック部材とした
プラネタリーギヤ式の変速機構と、ロック部材にポンプ
負荷を与えロックし変速機構を変速状態にするギヤポン
プと、変速時に変速機構の相対回転を許容するワンウェ
イクラッチと、変速機構及びギヤポンプを収納するケー
シングとを備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】バルブにより例えばギヤポンプの吐出孔を閉じ
る(吐出圧を上げる)と、ギヤポンプが負荷となりこの
ポンプ負荷によりロック部材がロックされて変速機構が
変速状態になり、入力回転は変速されて負荷側に出力さ
れる。ワンウェイクラッチはこの時の変速機構内の相対
回転を許容する方向に配置されている。又、バルブによ
りギヤポンプの吐出孔を開放する(吐出圧を下げる)と
ポンプ負圧が小さくなってロック部材がフリー回転状態
になるが、この方向の相対回転はワンウェイクラッチに
よって遮断され、入力回転はワンウェイクラッチを介し
て等速で負荷側に出力される。
【0009】このように、ロック部材をギヤポンプに連
動させポンプ負荷によりロックさせるように構成したか
ら作動流体の粘性により変速ショックが緩和される。
又、従来例と異って負圧源やモータなどのような駆動力
源が不要であり、バルブを操作する微弱な電力だけで変
速操作を行えるから、それだけエンジンに負担が掛らず
燃費を低下させない。負圧源やアクチュエータのような
大きな外部装置が不要であるから、小型であり、変速機
構とギヤポンプとをケーシングに収納してユニット化し
たから、配置し易いと共に配置スペースも小さくてす
む。
【0010】
【実施例】図1ないし図5により一実施例の説明をす
る。以下左右の方向は図1及び図3と図4での左右の方
向であり、符号を附していない部材等は図示されていな
い。
【0011】図1は実施例の2段変速装置1の他に電磁
クラッチ3とプーリ5とを示しており、これらはエンジ
ンの駆動力を補機に伝達する動力伝達装置7を構成して
いる。
【0012】プーリ5はベアリング9を介して2段変速
装置1のケーシング11のボス部13外周に支承されて
おり、ベルトを介してクランクシャフト側の他のプーリ
に連結され、エンジンの駆動力により回転駆動される。
【0013】電磁クラッチ3は電磁石15とアーマチャ
17とを備えており、電磁石15はプーリ5の凹部19
に貫入した状態で支持部材21を介してケーシング11
に支持され、アーマチャ17はハブ23のフランジ部2
5にばね27を介して連結されている。ハブ23は2段
変速装置1の入力軸29にボルト31とキー33とによ
って固定されている。
【0014】電磁石15を励磁するとばね27が撓んで
アーマチャ17がプーリ5に引付けられて電磁クラッチ
3が締結され、エンジンの駆動力は入力軸29に伝達さ
れる。電磁石15の励磁を停止するとばね27によって
アーマチャは右方へ戻り、電磁クラッチ3が解放されて
入力軸29はエンジン側から切離される。
【0015】2段変速装置1は、ダプルピニオンのプラ
ネタリーギヤ式変速機構35とギヤポンプ37とワンウ
ェイクラッチ39とを備えている。
【0016】変速機構35のインターナルギヤ41(入
力部材)は入力軸29と一体に形成されている。入力軸
29はベアリング43,45を介してケーシング11に
支承されており、入力軸29とケーシング11との間に
はシール47が配置されている。サンギヤ49(出力部
材)は出力軸51に形成されており、出力軸51はシー
ルドベアリング53を介して左端部をケーシング11
に、又ベアリング55を介して右端部を入力軸29に支
承され出力軸51とケーシング11との間にはシール部
材54が配置されている。出力軸51にはエアポンプや
オルタネータのような補機の軸57がキー59で連結さ
れている。
【0017】出力軸51と入力軸29との間にはワンウ
ェイクラッチ39が配置されている。このワンウェイク
ラッチ39は出力軸51が入力軸29より先行回転する
方向の相対回転を許容する方向に配置されている。
【0018】外側と内側のピニオンギヤ61,63は図
2のように3組設けられており、これらはベアリング6
5を介してピニオンシャフト67,69に支承さてい
る。ピニオンシャフト67,69は左右のピニオンキャ
リヤ71,73(ロック部材)に両端を支持されてい
る。左のピニオンキャリヤ71は軸支部75を介して出
力軸51の外周に支承されている。
【0019】ギヤポンプ37は互いに噛合った大径の駆
動ギヤ77と小径の従動ギヤ79とを備えている。駆動
ギヤ77は左のピニオンキャリヤ71に溶接で一体にさ
れており、軸支部81を介してケーシング11に支承さ
れている。従動ギヤ79の軸83はベアリング85を介
してケーシング11に支承されている。インターナルギ
ヤ41はベアリング87を介して駆動ギヤ77に支承さ
れている。ケーシング11にはギヤポンプ37の吸入孔
89と吐出孔91及びオイル溜りが設けられており、吸
入孔89は図2のようにケーシング11に取付けられた
切換バルブ93を介してこのオイル溜りに連通してい
る。
【0020】図3と図4に示したように、切換バルブ9
3はソレノイド95によりスプール97を移動操作する
電磁弁であり、コントロールユニット99により制御さ
れる。これらの図面のドレン101はケーシング11内
に設けられたオイル溜りに相当する。切換バルブ93に
はギヤポンプ37の吸入孔89と吐出孔91とにそれぞ
れ連通した吸入側ポート103と吐出側ポート105及
びドレン101に連通したオイル側ポート107とケー
シング11内の空間と連通したエア側ポート109とが
設けられている。このエア側ポート107は空気流路1
11を介して吸入側ポート103と吐出側ポート105
に連通している。
【0021】図3のように、ソレノイド95が作動して
いない時スプール97はばね113により左側に移動し
ており、オイルはドレン101から吸込まれるが吐出側
ポート105がスプール97によって閉塞されているか
らギヤポンプ37の回転が制動される。こうして、ギヤ
ポンプ37が負荷(ポンプ負荷)となって駆動ギヤ77
(ピニオンキャリヤ71,73)がロックされる。
【0022】又、図4のようにソレノイド95が作動す
るとばね113が撓みスプール97が右へ移動してエア
側ポート109から空気が吸入され、ギヤポンプ37が
空回りしてポンプ負荷が軽くなり、ピニオンキャリヤ7
1,73がフリー回転状態になる。なおこの場合、空気
を循環させるのではなく、吐出側ポート105を開放し
てオイルを循環させポンプ負荷を軽減させてもよい。
【0023】ピニオンキャリヤ71,73がロックされ
ると、入力軸29の回転はインターナルギヤ41とピニ
オンギヤ61,63からサンギヤ49を介して増速さ
れ、出力軸51を介して補機を駆動する。この時のイン
ターナルギヤ41とサンギヤ49間の相対回転はワンウ
ェイクラッチ39により許容される。又、ピニオンキャ
リヤ71,73がフリー回転状態になるとサンギヤ49
に掛る補機の駆動抵抗によりピニオンキャリヤ71,7
3がサンギヤ49より先行回転しようとするが、この方
向の相対回転はワンウェイクラッチ39によって遮断さ
れるから入力軸29の回転はワンウェイクラッチ39を
介して等速で補機に伝達される。
【0024】ケーシング11はシール部材54とシール
47とによって密閉されていると共に、切換バルブ93
のオイル側ポート107とエア側ポート109はケーシ
ング11の内部に開口しているから、増速時と等速時及
びこれらを切換えた時もオイルやオイル混りの空気がケ
ーシング11の外部に噴き出すことはない。
【0025】図5は、こうして構成された2段変速装置
1の変速特性の例を示すグラフである。
【0026】アイドリングから所定のエンジン回転数ま
でコントロールユニット99は上記のように切換バルブ
93を操作して2段変速装置1を増速側に切換える。従
って、出力軸51はエンジン回転数が低い範囲でもグラ
フ115のように増速され、補機は定格に近い回転数で
駆動される。エンジン回転速度が上昇するとコントロー
ルユニット99は2段変速装置1を低速(等速)側に切
換える。従って、補機はエンジン回転速度の高い範囲で
はグラフ117のように低い範囲に較べて減速される。
こうして、補機はエンジン回転速度が大きく変動しても
回転速度の変動幅が小さく抑えられて、正常に作動し破
損が防止される。又、アイドリング回転域から急加速を
する場合、例えばスロットルバルブの開度センサーによ
ってコントロールユニット99にこれを検知させ低回転
速度域で増速側への切換を中止するように構成すれば、
一点鎖線のグラフ119のような変速特性が得られ、補
機の負荷によって加速性が損われないようにすることが
できる。
【0027】2段変速装置は、上記のようにギヤポンプ
37のポンプ負荷で変速操作するように構成されている
から、従来例と異って変速操作用の駆動力源が不要であ
り、切換バルブ93を操作する微細な電力だけで変速を
行えるから、それだけエンジンに負担が掛らず燃費が向
上する。又、変速に当ってはギヤポンプ37の作動流体
の粘性により変速ショックが大幅に緩和されるから2段
変速装置1や補機などの破損が防止され耐久性が向上す
る。又、従来例と異って負圧源やアクチュエータのよう
な大きな外部装置が不要であるから小型であり、増速機
構35とギヤポンプ37とをケーシング11に収納して
ユニット化したから、配置し易いと共に配置スペースを
小さくてすむ。
【0028】
【発明の効果】この発明の2段変速装置は、プラネタリ
ーギヤ式変速機構のロック部材をギヤポンプを負荷にし
てロックするように構成したから、駆動力源が不要であ
り、それだけエンジンに負担が掛らず燃費が向上する。
ギヤポンプの作動流体の緩衝作用により変速ショックが
大幅に緩和されるから、この装置及び被駆動機などの耐
久性が向上する。更に、大きな外部装置が不要である上
にユニット化したから、配置し易く配置スペースも小さ
くてすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】変速時の切換バルブの状態を示す概略図であ
る。
【図4】等速時の切換バルブの状態を示す概略図であ
る。
【図5】この実施例の変速特性の例を示すグラフであ
る。
【図6】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 2段変速装置 11 ケーシング 35 変速機構 37 ギヤポンプ 39 ワンウェイクラッチ 41 インターナルギヤギヤ(入力部材) 49 サンギヤ(出力部材) 71,73 ピニオンキャリヤ(ロック部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インターナルギヤとピニオンギヤを回転
    自在に支持するピニオンキャリヤとサンギヤのうちの2
    部材を入力部材及び出力部材とし、他の1部材をロック
    部材としたプラネタリーギヤ式の変速機構と、ロック部
    材にポンプ負荷を与えロックし変速機構を変速状態にす
    るギヤポンプと、変速時に変速機構の相対回転を許容す
    るワンウェイクラッチと、変速機構及びギヤポンプを収
    納するケーシングとを備えたことを特徴とする2段変速
    装置。
JP5274358A 1993-11-02 1993-11-02 2段変速装置 Pending JPH07127697A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5274358A JPH07127697A (ja) 1993-11-02 1993-11-02 2段変速装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5274358A JPH07127697A (ja) 1993-11-02 1993-11-02 2段変速装置

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JPH07127697A true JPH07127697A (ja) 1995-05-16

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ID=17540549

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5274358A Pending JPH07127697A (ja) 1993-11-02 1993-11-02 2段変速装置

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JP (1) JPH07127697A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011513654A (ja) * 2008-02-27 2011-04-28 ザ ゲイツ コーポレイション 遊星トランスミッション

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