JPH07126B2 - 導電体センサおよびパチンコゲーム機 - Google Patents

導電体センサおよびパチンコゲーム機

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JPH07126B2
JPH07126B2 JP10350690A JP10350690A JPH07126B2 JP H07126 B2 JPH07126 B2 JP H07126B2 JP 10350690 A JP10350690 A JP 10350690A JP 10350690 A JP10350690 A JP 10350690A JP H07126 B2 JPH07126 B2 JP H07126B2
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line
transmission line
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、導電体センサおよびパチンコゲーム機に関
し、特に、導電体を感知する構成を有するものに関す
る。
「従来の技術」 導電体センサとして、例えば、パチンコゲーム機におい
て、その通過経路で導電体であるパチンコ玉の通過を検
出するセンサがある。パチンコゲーム機において、遊技
者の弾く、いわゆる入玉と、セーフ孔に入った玉に対す
る賞としての出玉とを各パチンコゲーム機について正確
に把握することは、遊技場の利益管理や顧客管理の上で
最重要な情報である。
そこで、パチンコゲーム機の通過経路でパチンコ玉の通
過を検知する従来技術として、特公昭64-3506号公報に
開示されたものがある。
すなわち、同公報には、接点対を有する上側シートと下
側シートとを設け、上側シートにパチンコ玉が載ったと
きパチンコ玉の重量で接点対が導通することによりパチ
ンコ玉を検知するものが開示されている。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上記従来の技術では、パチンコゲーム機
の流路でしかパチンコ玉を検知することができないの
で、パチンコゲーム機の盤面でのセーフ孔,アウト孔へ
のパチンコ玉の入り方を検知することができず、ゲーム
の進行の様子を知ることができず、正確なパチンコゲー
ム機の管理には機能が不足しているという問題点があっ
た。
また、接点対の物理的接触により検知が行われるため、
接点対の耐久性に欠けるとともに、接点対が断線した場
合には、検知することができないという問題点があっ
た。
本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたも
ので、セーフ玉、アウト玉の検出をパチンコゲーム機の
盤面で行なうことができ、物理的接触がなくとも検出が
可能で、耐久性を有し、パターンの一部が断線した場合
にも検知が可能な導電体センサおよびこのような導電体
センサを取り付けたパチンコゲーム機を提供することを
目的としている。
「課題を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところ
は、 1 複数の並列した折り返し状の送信線に、面平行位置
で交差方向で複数の並列した折り返し状の受信線を電磁
的に結合させて配置して検知マトリクスを構成し、前記
複数の送信線のうち導電体の接近により電磁特性が変化
した送信線および前記複数の受信線のうち導電体の接近
により電磁特性が変化した受信線を検出して、前記送信
線と前記受信線との交差位置から前記検知マトリクスで
の導電体の位置を感知する導電体センサであって、 前記送信線および前記受信線は、ガラス基板上に蒸着に
より透明導電体パターンを形成し、該透明導電体パター
ンの上に該パターンに沿って金属パターンを形成するこ
とにより構成されることを特徴とする導電体センサ。
2 前面ガラスを請求項1記載の導電体センサにより構
成したことを特徴とするパチンコゲーム機。
3 遊技盤面を請求項1または2記載の導電センサによ
り構成したことを特徴とするパチンコゲーム機に存す
る。
「作用」 折り返し状の送信線に電流を流し磁界を発生させると、
その送信線と電磁的に結合した受信線には相互誘導作用
により起電力が発生する。このとき、パチンコ玉のよう
な導電体が導電体センサに接近すると、導電体の表面に
は導電体センサによる磁束を打ち消す方向に渦電流が発
生する。送信線は、その渦電流の影響でインピーダンス
が変化して電流を変化させる。これに応じて、受信線
は、起電力の大きさを変化させる。この変化を検出する
ことにより導電体の接近を判定することができる。
送信線と受信線とを複数有し、交差方向で配置して検知
マトリクスを構成した場合には、電磁特性が変化した送
信線と受信線とを検出して、その交差位置から検知マト
リクスでの導電体の位置を座標として把握することがで
きる。
導電体センサは、パチンコゲーム機の盤面で、パチンコ
玉の動きを座標の変化として追うことができ、盤面のセ
ーフ孔,アウト孔等の要所に導電体センサを対応させて
ゲームの進行を監視し、入玉,出玉の状況を知り、打ち
止め管理,不正による異常のチェックをしたり、釘調整
等のデータとして利用する。
送信線または受信線の金属パターンが断線した場合に
も、その下の断面導電体パターンが接続されており、送
信線または受信線パターンの断線を防止し、検知が可能
である。
「実施例」 以下、図面に基づき、本発明の各種実施例を説明する。
第1図〜第7図は本発明の第1実施例を示している。第
1実施例では、導電体センサを用いて導電体検知装置を
構成し、これをパチンコゲーム機10に適用した場合を示
している。
第2図および第3図に示すように、パチンコゲーム機10
の盤面11に沿って導電体センサを構成する検知マトリク
ス20が添設されている。
パチンコゲーム機10の盤面11は案内レール12の内側がゲ
ーム域をなし、このゲーム域に、パチンコ玉を弾く多数
の釘13,13…が打ち込まれ、諸所にセーフ孔14a,14a…が
開設され、ゲーム域の下端にアウト孔15が開設されてい
る。
盤面11を覆っている前面ガラス蓋は表面ガラス体16と内
側ガラス体17とによる2重構成となっている。
パチンコゲーム機10の前面にはパチンコ玉の打ち出し操
作をする打ち出しハンドル18と、出玉を受け取る玉皿19
とが設けられている。
検知マトリクス20は、盤面11を覆う2枚のガラス体のう
ち、内側であって盤面側である内側ガラス体17に設けら
れている。
内側ガラス体17は、受信線26のための保護シートである
内部保護ガラス板17a,ガラスベース基板17b,送信線22の
ための保護シートである外側ガラス板17cの3重積層構
成となっており、内部保護ガラス板17aとガラスベース
基板17bとの間に複数の並列した折り返し状の受信線26
が挾装され、ガラスベース基板17bと外側ガラス板17cと
の間に複数の並列した折り返し状の送信線22が挾装され
ている。
複数の送信線22の表側である外側ガラス板17cの表面の
全面には、シールド用の透明導電膜28が添設されてい
る。透明導電膜28は、酸化インジウム(I.T.O.)の膜あ
るいは酸化スズの膜等により形成される。
第1図に示すように、送信線22は、ガラスベース基板17
bの一方の側の表面に高温、または低温スパッタリング
などの蒸着によりI.T.O.膜22aの透明導電体パターンを
形成し、その蒸着した部分の上にそのパターンに沿っ
て、銅のような金属22bを蒸着して金属パターンを形成
することにより構成される。受信線26は、同様に、ガラ
スベース基板17bの他方の側の表面にI.T.O.膜の透明導
電体パターンを形成し、その上にそのパターンに沿っ
て、銅のような金属を蒸着して金属パターンを形成する
ことにより構成される。
内側ガラス体17は、受信線26の上に内部保護ガラス板17
aを、送信線22の上に外側ガラス板17cを、透明接着剤に
より結合して構成される。
第5図に示すように、複数の送信線22は、1本の送信線
22がUターンして平行の折り返し状に構成され、これら
が一方向に並列して同一平面上に配置されている。ま
た、複数の受信線22も、同様に、1本の受信線26がUタ
ーンして平行の折り返し状に構成され、これらが一方向
に並列して同一平面上に配置されている。
各受信線26は、各送信線22と電磁的に結合し、パチンコ
玉のような導電体の接近により電磁特性が変化するよう
各送信線22に対する面平行位置に直角の交差方向で配置
され、各送信線22と各受信線26とで検知マトリクス20を
構成している。
第5図の正面図で、交差する各送信線22と各受信線26と
により囲まれる正方形状の各部分は、電磁特性値たるイ
ンピーダンス変化によりパチンコ玉を感知する検知単位
20a,20a…をなしている。
複数の送信線22および複数の受信線26の端部にはそれぞ
れ外部接続用端子23,27が設けられており、第4図に示
すように、検知単位20a,20a…のいくつかはセーフ孔14
a,14a…に対応している。
なお、送信線22,受信線26のパタン形状は、パチンコ玉
の大きさとの兼ね合いで微妙なものがあり、検知単位20
a,20a…が大きすぎると分解能が悪く、小さすぎると一
個のパチンコ玉に対して複数の検知単位20aが反応して
しまい位置関係がつかみにくくなる。
そこで、送信線22,受信線26の直流抵抗値は、パチンコ
玉に対して反応感度が最も良好な値として好適に10Ω以
上200Ω以下の値、最適には約25Ωの値に設定される。
また、送信線22,受信線26の折り返し幅aは、パチンコ
玉の検知に反応感度が良好な幅として好適に4mm以上16m
m以下の値、最適には8mmの値に設定される。また、各送
信線22間および各受信線26間の幅bは、0.5〜2mm程度が
良好な結果を示している。
通常のパチンコゲーム機10に好適な検知マトリクス20の
パターンは、送信線22が32行、受信線26が32列で、検知
単位20aの個数が合計1024個のパターンである。
また、送信線22,受信線26を構成する導体の太さも影響
が大きく、細いとインピーダンスが高すぎ、太いとパタ
ンの内径が小さくなるので感度が悪くなる。さらに、検
知マトリクス20は盤面11を覆う内側ガラス体17に設けら
れているため、遊技の目障りにならないようできるかぎ
り細くする必要がある。
そこで、送信線22,受信線26を構成する導体の太さは、
好適に20μm以上50μm以下の値に設定される。
パチンコ玉を検知するための導電体検知装置を構成する
信号処理システムは第6図および第7図に示すとおりで
ある。
システムは主制御装置たるCPUユニット30の統御下にあ
り、CPUユニット30の周辺に、CPUユニット30からの制御
信号等を中継するロジックコントローラ31と、検知マト
リクス20からCPUユニット30への出力系を構成するイン
ピーダンスマッチングドライバ32,DCオフセット変換器3
3,ホールド部34,A/Dコンバータ35と、タイミングジェネ
レータ36と、さらに電源ユニット37とが設けられてい
る。
ロジックコントローラ31および前記出力系は外部接続コ
ネクタ38に接続されている。
パチンコゲーム機10側には、検知マトリクス20の複数の
送信線22へ給電する入力系40と、複数の受信線26からの
出力系50とが設けられている。
入力系40は複数の送信線22側に設けられており、入力系
40には、送信線22,22…に所定の周期で順次信号を入力
する送信ドライバ41と、送信ドライバ41に接続し、CPU
ユニット30を源とする制御信号に従い送信ドライバ41が
順次動作するよう制御するデコーダ42とが設けられてい
る。送信線22への電圧波形81としては、第8図に示すよ
うに、周波数1MHzの0Vを中心とした連続のサイン波が好
適である。
さらに、ロジックシーケンサ43と、タイミングジェネレ
ータ44と、送信線行カウンタ45とが入力系40に設けられ
ている。
ロジックシーケンサ43はCPUユニット30からの制御信号
に従い動作し、送信側のデコーダ42と後述する受信側の
マルチプレクサ52とを同期させるものであると同時に、
デコーダ42の順次信号のスキャンニングの周期の始終の
タイミングを制御するものである。
タイミングジェネレータ44は、前記スキャンニングの周
期を決めるもので、パチンコゲーム機10の盤面11上でパ
チンコ玉が移動することに対応するためには最低10KHz
は必要で、実施例では100KHzに設定してある。送信線行
カウンタ45はスキャンニングの周期に応じる送信線22,2
2…を計数するものである。出力系50は複数の受信線26
側に設けられており、複数の受信線26に接続し、各受信
線26,26…の電磁特性値たる電流を受け取って取り扱い
可能な電圧の信号に変換するコンバータ51と、コンバー
タ51に接続し、各受信線26,26…からの信号を順次出力
するマルチプレクサ52が設けられている。
マルチプレクサ52には入力系40のロジックシーケンサ43
の後に併設された受信線列カウンタ53が接続しており、
入力系40と出力系50とはロジックシーケンサ43に接続し
た送信線行カウンタ45と受信線列カウンタ53とにより同
期するようになっており、同期の態様としては、例え
ば、複数の送信線22,22の一回のスキャンニングにつき
複数の受信線26,26のうちの一つの受信線26を検出させ
るものがある。
前記同期の態様とは逆に、複数の送信線22のうちの一つ
の送信線22の一回の送信につき、受信線26,26…が一回
スキャンニングして検出させるものもある。
出力系50のマルチプレクサ52の出力はインピーダンス変
換器54を経てCPUユニット30の外部接続コネクタ38に接
続されている。
次に作用を説明する。
CPUユニット30からアドレス信号およびコントロール信
号がロジックコントローラ31に出力すると、これら信号
は外部接続コネクタ38を経てパチンコゲーム機10に伝達
される。
パチンコゲーム機10では、入力系40のロジックシーケン
サ43が入ってきた信号に基づきシーケンス信号を発し、
該信号はデコーダ42およびタイミングジェネレータ44,
送信線行カウンタ45ならびに受信線列カウンタ53に出力
する。
タイミングジェネレータ44は、検知マトリクス20の複数
の送信線22のスキャンニングの周期を決め、送信線行カ
ウンタ45はスキャンニングの周期に応じる送信線22,22
…を計数して同期を図る。
デコーダ42は送信ドライバ41を順次動作するよう制御
し、それにより送信ドライバ41は所定の周期で送信線2
2,22…に順次信号を入力する。
複数の受信線26側では、複数の受信線26の受信線26,26
…にあらわれる電磁特性値たる電流を受け取ったコンバ
ータ51がこの電磁特性値を取り扱い可能な電圧信号に変
換する。
各受信線26,26…からの変換された信号をうけたマルチ
プレクサ52は、各受信線26,26…からの信号を所定の周
期で順次出力する。
送信側のデコーダ42と受信側のマルチプレクサ52とは、
制御信号に基づき動作するロジックシーケンサ43の制御
信号により動作する送信線行カウンタ45,受信線行カウ
ンタ53のカウントによる同期した動作をする。
ロジックシーケンサ43は、複数の送信線22の一回のスキ
ャンニングにつき複数の受信線26のうちの一つの受信線
26の情報を受信側のコンバータ51およびマルチプレクサ
52に検出させるか、逆に、複数の送信線22のうちの一つ
の送信線22の一回の送信につき、複数の受信線26が一回
スキャンニングして検出させる。
検知単位20aにパチンコ玉がかかるとそこの電磁特性で
あるインピーダンスが変化し、この変化はその位置の受
信線26,26…にあらわれ、その位置の送信線22,22…とそ
れに対応する受信線26,26…とはスキャニングにより検
出することができる。
すなわち、検知マトリクス20の複数の送信線22にそれぞ
れサイン波の一定の信号を送信すると、受信線26,26…2
6と送信線22,22…22とが誘導結合して複数の送信線22に
所定のインピーダンス値が発生する。なお、送信線22へ
の電圧波形81は、0Vを中心とした連続のサイン波である
ため、矩形波のようなノイズの発生がなく、CPUユニッ
ト30などの他の機器への影響を防止することができる。
検知単位20aをパチンコ玉が接近し通過するとき、複数
の送信線22の電磁特性、具体的にはインピーダンス値が
変化し、対応する受信線26の電磁特性、具体的には受信
電流も変化し、その変化は前記のようにコンバータ51か
らマルチプレクサ52にあらわれる。検知単位20aの個数
は送信線22が32行、受信線26が32列で合計1024個である
ため、パチンコ玉が盤面11のどのセーフ孔14aおよびア
ウト孔15を通過しても検出することができる。
マルチプレクサ52の出力はインピーダンス変換器54でイ
ンピーダンス変換を行ない、外部接続コネクタ38からCP
Uユニット30側のインピーダンスマッチングドライバ32
に入ってインピーダンスマッチングが行なわれる。イン
ピーダンスマッチングドライバ32の次のDCオフセット変
換器33は検知マトリクス20からの出力のうち反応波のみ
を受けてホールド部34に出力する。
ホールド部34では高速で送られてきたデータを次のA/D
コンバータ35でのA/D変換が終るまで一時的に保持記憶
しておく。
A/Dコンバータ35では、例えば12ビット等所定のビット
単位で検知マトリクス20からのアナログ信号をデジタル
信号に変換し、データバスを経由してCPUユニット30に
デジタルデータを送る。ホールド部34,A/Dコンバータ35
の動作はロジックコントローラ31あるいはタイミングジ
ェネレータ36の信号によりシンクロするようになってい
る。
A/Dコンバータ35に別に出力端子を用意し、検知マトリ
クス20上の全てのパチンコ玉の動きを長時間に記憶する
ようにしてもよい。
インピーダンス値が変化した送信線22と受信電流が変化
した受信線26とを検出することにより、パチンコ玉の位
置はこれらが交差する位置の座標として把握することが
できる。
なお、検知マトリクス20は、送信線22と受信線26とがU
ターンして平行の折り返し状で並列し、互いに直交して
いるため、パターンが単純で目立たず、銅線などの線材
で容易に製造することができる。また、検知マトリクス
20の送信線22と受信線26とは、送信線22と受信線26とを
屈曲させた場合に比べて、線の長さが短く、直流抵抗が
低くなるため、反応感度が良好である。
また、送信線22または受信線26の銅パターンが断線した
場合にも、その下の透明導電体パターンが接続されてい
るので、送信線22パターンまたは受信線26パターンの断
線を防止することができる。
また、外側ガラス板17cの表面の透明導電膜28は、外側
からの金属や誘導体の電気的影響をシールドするととも
に、パチンコ玉に対する反応感度を上げる作用を有す
る。
セーフ孔14a,14a…に対応している検知単位20a,20a…の
位置を記憶し、さらにアウト孔15の位置も記憶して、パ
チンコ玉の入玉状況をゲームの進行とともに監視する。
そして状況により、打ち止め管理,不正による異常のチ
ェックをしたり、釘調整等のデータとして利用する。
次に、本発明の第2実施例について説明する。
第9図は、第2実施例の送信線または受信線の形状を示
している。すなわち、送信線222または受信線は、ジグ
ザグ状に折れ曲がっている。本実施例は、この形状が異
なるほかは、第1実施例と同様である。
次に、本発明の第3実施例について説明する。
第10図は、第3実施例の送信線または受信線の形状を示
している。すなわち、送信線322または受信線は、検知
単位20b部分が丸く膨らんだ形状を有している。本実施
例も、この形状が異なるほかは、第1実施例と同様であ
る。
次に、本発明の第4実施例について説明する。
第11図は、第4実施例の送信線または受信線の形状を示
している。すなわち、送信線422または受信線は、ジグ
ザグ形状で検知単位20c部分が正方形状に膨らみ、隣り
の送信線または受信線とジグザグ形状が噛み合った配置
を有している。本実施例も、この形状が異なるほかは、
第1実施例と同様である。
上記第2実施例、第3実施例および第4実施例に示すよ
うに、送信線または受信線は、用途、使用目的などに応
じて、種々の形状を有することができる。
次に、本発明の第5実施例について説明する。
第12図は、第5実施例の検知マトリクスの形状を示して
いる。すなわち、複数の送信線522と複数の受信線526と
を同一方向(第12図で下方方向)から導き、互いに交差
する方向へ45度屈曲してのばすことにより直交の交差方
向で配置して検知マトリクス520を構成している。本実
施例も、この形状が異なるほかは、第1実施例と同様で
ある。
次に、作用について説明する。
本実施例では、第12図に示すように、エリア526Aとエリ
ア522Bとが、ほぼ一定したパタン長さで処理されてお
り、複数の送信線522および受信線526は、それぞれの総
長さの差が少ないため、第1実施例の場合に比べて、複
数の送信線522と複数の受信線526とは、直流抵抗値がほ
ぼ同じで、送信線522および受信線526での、直流抵抗の
平均化を図りやすく、この結果、反応感度の平均化を図
ることができる。
次に、本発明の第6実施例および第7実施例について説
明する。
第13図は第6実施例の検知マトリクスの形状を示してい
る。本実施例は、この形状が異なるほかは、第1実施例
と同様である。
本実施例では、エリア122Aとエリア126Bとで極端にパタ
ン長さが異なっている。さらに、エリア126Bでは、線部
分126aと線部分126bとでパタン長さが異なっている。こ
のため、複数の送信線22と複数の受信線26とは、直流抵
抗値にバラツキを有している。
第14図は第7実施例の検知マトリクスの形状を示してい
る。本実施例も、この形状が異なるほかは、第1実施例
と同様である。
本実施例でも、エリア222Aとエリア226Bとエリア227Bと
でパタン長さが異なっており、エリア227Bで、線部分22
7aと線部分227bとでパタン長さが異なっている。このた
め、複数の送信線22と複数の受信線26とは、直流抵抗値
にバラツキを有している。
しかしながら、検知マトリクスは、用途、使用目的など
に応じて、第6実施例および第7実施例に示す形状を有
してもよい。
このように、検知マトリクスは、用途、使用目的などに
応じて、種々の形状を有することができる。
次に、本発明の第8実施例について説明する。
第15図は、第8実施例の検知マトリクスを有する内側ガ
ラス体の構造を示している。すなわち、内側ガラス体81
7は、内部保護ガラス板817a,受信側ガラスベース基板81
7b,送信側ガラスベース基板917b,外側ガラス板817cの4
重積層構成となっており、複数の並列した折り返し状の
受信線826は受信側ガラスベース基板817bの片面に形成
され、その上に内部保護ガラス板817aが貼り合わせら
れ、複数の並列した折り返し状の送信線822は送信側ガ
ラスベース基板917bの片面に形成され、その上に外側ガ
ラス板817cが貼り合わせられている。
そして、内側ガラス体817は、受信側ガラスベース基板8
17bの基板面と送信側ガラスベース基板917bの基板面と
を透明接着剤により貼り合わせることにより製造され
る。そのほかは、第1実施例と同様である。
このように、2枚のガラスベース基板817b,917bを貼り
合わせて内側ガラス体817を製造することにより、内側
ガラス体817の製造が容易となる。
なお、本実施例で、ガラスベース基板817b,917bを2枚
とせずに、1枚で構成し、その両面にパタン処理してそ
れぞれ折り返し状の送信線822と折り返し状の受信線826
とを形成してもよい。
また、パタン処理を内部保護ガラス板817aと外側ガラス
板817cとに形成してもよい。
また、ガラスベース基板817b,917bを、ガラスのほか、
プラスチックフィルムにより構成してもよい。
次に、本発明の第9実施例について説明する。
第16図は、第9実施例の送信線または受信線を示してい
る。すなわち、送信線922は、ガラスベース基板117bの
一方の側の表面にアルミニウムのような金属922aの蒸着
を行なって折り返し状の送信線パターンを形成し、その
蒸着した部分の上にそのパターンに沿って、銅のような
金属922bをメッキして金属メッキパターンを形成するこ
とにより形成される。受信線は、送信線パターンに交差
配置となるように、同様にして、ガラスベース基板117b
の他方の側の表面にアルミニウム蒸着を行なって折り返
し状の受信線パターンを形成し、その上に銅メッキする
ことにより形成される。
次に、作用について説明する。
この銅メッキの膜厚を変えることにより送信線または受
信線の反応感度を制御することができる。例えば、銅メ
ッキの厚さを厚くすれば、その送信線または受信線の直
流抵抗が低くなってパチンコ玉に対する反応感度が大き
くなる。
なお、前記実施例はパチンコゲーム機を示したが、検知
マトリクスの利用はパチンコゲーム機にとどまらず、景
品引き換え所でのパチンコ玉の計数やチェック等、パチ
ンコ玉を数えたり検査したりする検知装置に応用するこ
とができる。検知単位の特性を鋭敏にすれば、偽玉等を
検知することも可能である。
また、検知マトリクスの密度を適正にすれば、パチンコ
玉の飛跡を追うことも可能であり、ゲームを詳細に監視
することもできる。検知マトリクスはパチンコゲーム機
の盤面の裏側に配設してもよい。
なお、検知単位20a,20a…は必ずしも正方形である必要
はなく、適宜いろいろな形状を有してもよい。
また、送信線22,受信線26を構成する導体は、銅のほ
か、アルミニウムや金等の金属、その他、酸化インジウ
ムの膜あるいは酸化スズの膜等の透明導電体膜であって
もよい。
なお、送信線または受信線を製造するとき、銅をI.T.O.
膜に蒸着する代りに、銅箔を導電性接着剤によりI.T.O.
膜に貼りつけて金属パターンを構成してもよい。
また、上記各実施例では、送信線または受信線が複数本
の検知マトリクスを構成する導電体センサについて説明
するが、送信線または受信線は必ずしも複数本である必
要はなく、それぞれ1本ずつの単純な構成から成っても
よい。
「発明の効果」 本発明にかかる導電体センサおよびパチンコゲーム機に
よれば、物理的接触がなくとも検出が可能で、耐久性を
有し、パターンの一部が断線した場合にも検知が可能で
ある。
特に、パチンコゲーム機では、盤面上のパチンコ玉の飛
跡や遊技客が打ち込んだパチンコ玉の数、セーフ孔への
入玉率などのデータを容易かつ迅速に得ることが可能と
なり、ゲームの詳細を遠隔で知ることができるから、パ
チンコゲーム機の計数管理の水準を上げることができ、
また、パチンコゲーム機の釘の調整が誰にでも容易に行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
各図は本発明の各種実施例を示しており、第1図は第1
実施例の送信線または受信線の拡大断面図、第2図はパ
チンコゲーム機と検知マトリクスとを概念的に分解して
示した斜視図、第3図はパチンコゲーム機の部分縦断面
図、第4図は検知マトリクスの正面図、第5図は検知マ
トリクスの形状を示す概略正面図、第6図は信号処理シ
ステムのパチンコゲーム機側を示すブロック図、第7図
は同じく主制御装置側を示すブロック図、第8図は送信
線への電圧波形を示す概略波形図、第9図は第2実施例
の送信線または受信線の形状を示す概略正面図、第10図
は第3実施例の同じく概略正面図、第11図は第4実施例
の同じく概略正面図、第12図は第5実施例の検知マトリ
クスの形状を示す概略正面図、第13図は第6実施例の同
じく概略正面図、第14図は第7実施例の同じく概略正面
図、第15図は第8実施例の検知マトリクスを有する内側
ガラス体の拡大断面図、第16図は第9実施例の送信線ま
たは受信線の拡大断面図である。 B……パチンコ玉、10……パチンコゲーム機 11……盤面、13……釘 14a……セーフ孔、15……アウト孔 17b……ガラスベース基板 20……検知マトリクス、20a……検知単位 22……送信線、22a……I.T.O.膜 22b……金属、26……受信線 28……透明導電膜、30……CPUユニット 31……ロジックコントローラ 32……インピーダンスマッチングドライバ 33……DCオフセット変換器 34……ホールド部、35……A/Dコンバータ 40……入力系、41……送信コイルドライバ 42……デコーダ、43……ロジックシーケンサ 44……タイミングジェネレータ 45……送信線行カウンタ 50……出力系、51……コンバータ 52……マルチプレクサ 53……受信線列カウンタ 54……インピーダンス変換器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の並列した折り返し状の送信線に、面
    平行位置で交差方向で複数の並列した折り返し状の受信
    線を電磁的に結合させて配置して検知マトリクスを構成
    し、前記複数の送信線のうち導電体の接近により電磁特
    性が変化した送信線および前記複数の受信線のうち導電
    体の接近により電磁特性が変化した受信線を検出して、
    前記送信線と前記受信線との交差位置から前記検知マト
    リクスでの導電体の位置を感知する導電体センサであっ
    て、 前記送信線および前記受信線は、ガラス基板上に蒸着に
    より透明導電体パターンを形成し、該透明導電体パター
    ンの上に該パターンに沿って金属パターンを形成するこ
    とにより構成されることを特徴とする導電体センサ。
  2. 【請求項2】前面ガラスを請求項1記載の導電体センサ
    により構成したことを特徴とするパチンコゲーム機。
  3. 【請求項3】遊技盤面を請求項1または2記載の導電体
    センサにより構成したことを特徴とするパチンコゲーム
    機。
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