JPH071268A - パレット治具におけるクランパ駆動装置 - Google Patents
パレット治具におけるクランパ駆動装置Info
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- JPH071268A JPH071268A JP14659693A JP14659693A JPH071268A JP H071268 A JPH071268 A JP H071268A JP 14659693 A JP14659693 A JP 14659693A JP 14659693 A JP14659693 A JP 14659693A JP H071268 A JPH071268 A JP H071268A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 クランパへのセットが容易に行なえ、かつ短
時間でアンクランプ状態にすることができ、しかも構成
が簡単でコストの低減が図れ、さらにパレット治具にモ
ーメント等の余分な力が作用しないパレット治具におけ
るクランパ駆動装置を提供する。 【構成】 パレット治具(1)に接近する方向に移動可
能に配置されたクランパ駆動装置本体(8)に、油圧発
生器(2)のシリンダ(3)を押圧操作する操作用シリ
ンダ(10)が、その軸線を油圧発生器のシリンダの軸
線と平行となるようにかつその軸線方向に移動可能に設
けられ、操作用シリンダのシリンダ本体(10a)に、
油圧発生器に設けられた係合用鍔部(4a)に係合する
係合部(14)が一体的に設けられている。
時間でアンクランプ状態にすることができ、しかも構成
が簡単でコストの低減が図れ、さらにパレット治具にモ
ーメント等の余分な力が作用しないパレット治具におけ
るクランパ駆動装置を提供する。 【構成】 パレット治具(1)に接近する方向に移動可
能に配置されたクランパ駆動装置本体(8)に、油圧発
生器(2)のシリンダ(3)を押圧操作する操作用シリ
ンダ(10)が、その軸線を油圧発生器のシリンダの軸
線と平行となるようにかつその軸線方向に移動可能に設
けられ、操作用シリンダのシリンダ本体(10a)に、
油圧発生器に設けられた係合用鍔部(4a)に係合する
係合部(14)が一体的に設けられている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パレット治具に設けら
れたクランパのクランプ状態を解除するために用いられ
るクランパ駆動装置に関する。
れたクランパのクランプ状態を解除するために用いられ
るクランパ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、自動二輪車のクランクケ
ース等のワークに所定の加工を施す場合には、クランク
ケースをパレット治具に固定し、該パレット治具を介し
てクランクケースを位置決めし、穴明けあるいはフライ
ス加工等の所定の加工を施すようにしている。
ース等のワークに所定の加工を施す場合には、クランク
ケースをパレット治具に固定し、該パレット治具を介し
てクランクケースを位置決めし、穴明けあるいはフライ
ス加工等の所定の加工を施すようにしている。
【0003】上記クランクケース等のワークをパレット
治具に固定するには、パレット治具に予め取り付けられ
た複数のクランパによって行なう。クランパは種々のタ
イプがあるが、その一つとして、内蔵されたスプリング
の付勢力によってクランプを行ない、該クランプの解除
をパレット治具に設けられた油圧発生器から発せられる
油圧によって行う形式のものがある。従来、クランプ解
除のための油圧発生器の操作はナットランナにより行な
われていた。すなわち、ナットランナの出力軸の回転を
押圧力に変換し、この押圧力によって油圧発生器のシリ
ンダを押圧操作するようにしていた。
治具に固定するには、パレット治具に予め取り付けられ
た複数のクランパによって行なう。クランパは種々のタ
イプがあるが、その一つとして、内蔵されたスプリング
の付勢力によってクランプを行ない、該クランプの解除
をパレット治具に設けられた油圧発生器から発せられる
油圧によって行う形式のものがある。従来、クランプ解
除のための油圧発生器の操作はナットランナにより行な
われていた。すなわち、ナットランナの出力軸の回転を
押圧力に変換し、この押圧力によって油圧発生器のシリ
ンダを押圧操作するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たようなナットランナを利用したクランパ駆動装置にあ
っては、ナットランナの出力軸先端に設けた六角穴を
油圧発生器側のナット状部材に嵌合する作業が必要とな
りその嵌合作業が面倒である。回転を押圧力に変換す
る構造であるため、アンクランプまで比較的時間がかか
る。構造が複雑となり、コスト高を招く等の欠点があ
った。
たようなナットランナを利用したクランパ駆動装置にあ
っては、ナットランナの出力軸先端に設けた六角穴を
油圧発生器側のナット状部材に嵌合する作業が必要とな
りその嵌合作業が面倒である。回転を押圧力に変換す
る構造であるため、アンクランプまで比較的時間がかか
る。構造が複雑となり、コスト高を招く等の欠点があ
った。
【0005】このような欠点に対処するものとして、ナ
ットランナに替えて油圧あるいは空気圧のシリンダを利
用して直接油圧発生器を押圧操作することが考えられ
る。しかしながら、この場合、シリンダの押圧力が直接
油圧発生器に加わることなるが、油圧発生器は通常パレ
ット治具の端部に配置されているため、結局、パレット
治具に過大なモーメントが作用することとなり、現実の
実施は困難であった。
ットランナに替えて油圧あるいは空気圧のシリンダを利
用して直接油圧発生器を押圧操作することが考えられ
る。しかしながら、この場合、シリンダの押圧力が直接
油圧発生器に加わることなるが、油圧発生器は通常パレ
ット治具の端部に配置されているため、結局、パレット
治具に過大なモーメントが作用することとなり、現実の
実施は困難であった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、油圧発生器へのセットが容易に行なえ、かつ短時間
でアンクランプ状態にすることができ、しかも構成が簡
単でコストの低減が図れ、さらにパレット治具にモーメ
ント等の余分な力が作用しないパレット治具におけるク
ランパ駆動装置を提供することを目的とするものであ
る。
で、油圧発生器へのセットが容易に行なえ、かつ短時間
でアンクランプ状態にすることができ、しかも構成が簡
単でコストの低減が図れ、さらにパレット治具にモーメ
ント等の余分な力が作用しないパレット治具におけるク
ランパ駆動装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では係る目的を達
成するために、パレット治具に接近する方向に移動可能
に配置されたクランパ駆動装置本体に、油圧発生器のシ
リンダを押圧操作する操作用シリンダが、その軸線を前
記油圧発生器のシリンダの軸線と平行となるようにかつ
その軸線方向に移動可能に設けられ、操作用シリンダの
シリンダ本体に、油圧発生器に設けられた係合用鍔部に
係合する係合部が一体的に設けられている構成とした。
成するために、パレット治具に接近する方向に移動可能
に配置されたクランパ駆動装置本体に、油圧発生器のシ
リンダを押圧操作する操作用シリンダが、その軸線を前
記油圧発生器のシリンダの軸線と平行となるようにかつ
その軸線方向に移動可能に設けられ、操作用シリンダの
シリンダ本体に、油圧発生器に設けられた係合用鍔部に
係合する係合部が一体的に設けられている構成とした。
【0008】
【作用】クランパ駆動装置本体がパレット治具側へ移動
して操作用シリンダが油圧発生器のシリンダに対して同
軸状に位置決めされた後、操作用シリンダによって油圧
発生器が押圧操作される。このとき、操作用シリンダは
移動自在とされているから、最初は油圧発生器を押圧す
るときの反作用によって油圧発生器から離間する方向へ
移動し、したがって、油圧発生器を強く押圧することは
できない。このように操作用シリンダが油圧発生器から
離間する方向へ移動すると、操作用シリンダの係合部が
油圧発生器に設けられた係合用鍔部に係合する。係合後
は、操作用シリンダの移動が規制されることから、操作
用シリンダが油圧発生器を強く押圧する。このとき、前
記したように油圧発生器は操作用シリンダのシリンダ本
体から延びる係合部によって支持されており、したがっ
て、操作用シリンダの油圧発生器への押圧力と操作用シ
リンダによる油圧発生器の支持力とは作用、反作用の関
係となって互いに打ち消しあう。この結果、パレット治
具には荷重は加わらず勿論モーメントも作用しない。
して操作用シリンダが油圧発生器のシリンダに対して同
軸状に位置決めされた後、操作用シリンダによって油圧
発生器が押圧操作される。このとき、操作用シリンダは
移動自在とされているから、最初は油圧発生器を押圧す
るときの反作用によって油圧発生器から離間する方向へ
移動し、したがって、油圧発生器を強く押圧することは
できない。このように操作用シリンダが油圧発生器から
離間する方向へ移動すると、操作用シリンダの係合部が
油圧発生器に設けられた係合用鍔部に係合する。係合後
は、操作用シリンダの移動が規制されることから、操作
用シリンダが油圧発生器を強く押圧する。このとき、前
記したように油圧発生器は操作用シリンダのシリンダ本
体から延びる係合部によって支持されており、したがっ
て、操作用シリンダの油圧発生器への押圧力と操作用シ
リンダによる油圧発生器の支持力とは作用、反作用の関
係となって互いに打ち消しあう。この結果、パレット治
具には荷重は加わらず勿論モーメントも作用しない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は本発明にかかるパレット治具にお
けるクランパ駆動装置の側面図、図2は同平面図であ
る。図において符号1はパレット治具であり、ワークを
所定位置に固定する複数のクランパ(図示略)を備えて
いる。クランパは、内蔵されたスプリングの付勢力によ
ってワークをクランプするものであり、クランプの解除
は、該クランパに、パレット治具1の端部に配置された
油圧発生器2から油路2aを介して油圧が供給されるこ
とにより行なわれる。
して説明する。図1は本発明にかかるパレット治具にお
けるクランパ駆動装置の側面図、図2は同平面図であ
る。図において符号1はパレット治具であり、ワークを
所定位置に固定する複数のクランパ(図示略)を備えて
いる。クランパは、内蔵されたスプリングの付勢力によ
ってワークをクランプするものであり、クランプの解除
は、該クランパに、パレット治具1の端部に配置された
油圧発生器2から油路2aを介して油圧が供給されるこ
とにより行なわれる。
【0010】5は油圧発生器2のシリンダ3を押圧操作
して油圧を発生させ、該油圧を前記クランパに供給して
クランプを解除させるクランパ駆動装置である。クラン
パ駆動装置5は、支持フレーム6と、支持フレーム6に
取り付けられたガイド7、7に案内されてパレット治具
1の移送ラインに対して接近離間可能に設けられたクラ
ンパ駆動装置本体8と、該クランパ駆動装置本体8を移
動操作する移動シリンダ9と、前記油圧発生器2のシリ
ンダ3を押圧操作する操作用シリンダ10とを備える。
して油圧を発生させ、該油圧を前記クランパに供給して
クランプを解除させるクランパ駆動装置である。クラン
パ駆動装置5は、支持フレーム6と、支持フレーム6に
取り付けられたガイド7、7に案内されてパレット治具
1の移送ラインに対して接近離間可能に設けられたクラ
ンパ駆動装置本体8と、該クランパ駆動装置本体8を移
動操作する移動シリンダ9と、前記油圧発生器2のシリ
ンダ3を押圧操作する操作用シリンダ10とを備える。
【0011】操作用シリンダ10は、クランパ駆動装置
本体8の上部に設けられたスリーブ11内に上下動自在
に嵌装され、これにより、その軸線を前記油圧発生器2
のシリンダ3の軸線と平行となるように上下方向を向け
て配置されている。また、操作用シリンダ10は、シリ
ンダ本体10aの外周面に設けられた段部と前記スリー
ブ11の内周面に設けられた段部との間に介装されたス
プリング12によって下方へ押圧され、通常は図示せぬ
ストッパにより規制される下方移動限界位置まで下げら
れている。そして、操作用シリンダ10内の上側の油室
10bに油圧が供給されると、ピストン10cおよびそ
れと一体になっているピストンロッド10dがシリンダ
本体10aに対して下方へ相対的に移動し、また下側の
油室10eに油圧が供給されると、ピストン10c等は
逆に上方へ相対的に移動する。
本体8の上部に設けられたスリーブ11内に上下動自在
に嵌装され、これにより、その軸線を前記油圧発生器2
のシリンダ3の軸線と平行となるように上下方向を向け
て配置されている。また、操作用シリンダ10は、シリ
ンダ本体10aの外周面に設けられた段部と前記スリー
ブ11の内周面に設けられた段部との間に介装されたス
プリング12によって下方へ押圧され、通常は図示せぬ
ストッパにより規制される下方移動限界位置まで下げら
れている。そして、操作用シリンダ10内の上側の油室
10bに油圧が供給されると、ピストン10cおよびそ
れと一体になっているピストンロッド10dがシリンダ
本体10aに対して下方へ相対的に移動し、また下側の
油室10eに油圧が供給されると、ピストン10c等は
逆に上方へ相対的に移動する。
【0012】一方、前記油圧発生器2の上部外周にはリ
ング溝4が形成され、これによりリング溝4の上部には
係合用鍔部4aが形成されている。操作用シリンダ10
の下部にはL字状の連結部材13が取り付けられ、この
連結部材13を介して前記係合用鍔部4aに係合する係
合部14がボルト15によって前記操作用シリンダ10
と一体的に取り付けられている。
ング溝4が形成され、これによりリング溝4の上部には
係合用鍔部4aが形成されている。操作用シリンダ10
の下部にはL字状の連結部材13が取り付けられ、この
連結部材13を介して前記係合用鍔部4aに係合する係
合部14がボルト15によって前記操作用シリンダ10
と一体的に取り付けられている。
【0013】係合部14は、平面視コ字状に形成された
もので側部の開口部分を油圧発生器2側に向けて配され
ており、前記移動シリンダ9が伸長操作されてクランパ
駆動装置本体8がパレット治具1側へ移動されるとき
に、該係合部14は油圧発生器2のリング溝4に嵌まり
込むものである。また、係合部14の高さは、リング溝
4の溝幅よりも小さくなるように設定されている。
もので側部の開口部分を油圧発生器2側に向けて配され
ており、前記移動シリンダ9が伸長操作されてクランパ
駆動装置本体8がパレット治具1側へ移動されるとき
に、該係合部14は油圧発生器2のリング溝4に嵌まり
込むものである。また、係合部14の高さは、リング溝
4の溝幅よりも小さくなるように設定されている。
【0014】16はクランパ駆動装置本体8の油圧発生
器側の側面に取り付けられた位置決め用のピンであり、
前記移動シリンダ9が伸長操作されてクランパ駆動装置
本体8がパレット治具1側へ移動されるときに、該位置
決め用のピン16は油圧発生器2の側部に設けられた溝
17に嵌入し、パレット治具1に対するクランパ駆動装
置本体8の上下および左右の相対的な位置を決定するも
のである。
器側の側面に取り付けられた位置決め用のピンであり、
前記移動シリンダ9が伸長操作されてクランパ駆動装置
本体8がパレット治具1側へ移動されるときに、該位置
決め用のピン16は油圧発生器2の側部に設けられた溝
17に嵌入し、パレット治具1に対するクランパ駆動装
置本体8の上下および左右の相対的な位置を決定するも
のである。
【0015】なお、18は操作用シリンダ10のピスト
ン10cから上方へ延びる検出用ロッド10fの昇降位
置を検知する近接スイッチ、19はクランパ駆動装置本
体8の水平方向の位置を検知する近接スイッチ、20は
クランパ駆動装置本体8のパレット治具1への移動限界
位置を決定する調整可能なストッパである。
ン10cから上方へ延びる検出用ロッド10fの昇降位
置を検知する近接スイッチ、19はクランパ駆動装置本
体8の水平方向の位置を検知する近接スイッチ、20は
クランパ駆動装置本体8のパレット治具1への移動限界
位置を決定する調整可能なストッパである。
【0016】次に、上記構成のパレット治具におけるク
ランパ駆動装置の作用について説明する。移送路に沿っ
て移動されるパレット治具1が所定位置で停止される
と、移動シリンダ9が伸長駆動し、クランパ駆動装置本
体8をパレット治具1側へ移動させる。このとき、位置
決め用のピン16が油圧発生器2の側部の溝17に嵌入
し、パレット治具1のクランパ駆動装置本体8に対する
左右方向および上下方向の相対的な位置決めが行なわ
れ、これと同時に、操作用シリンダ10が油圧発生器2
のシリンダ3に対して同軸状となるように正確に位置合
わせされる(図3参照)。
ランパ駆動装置の作用について説明する。移送路に沿っ
て移動されるパレット治具1が所定位置で停止される
と、移動シリンダ9が伸長駆動し、クランパ駆動装置本
体8をパレット治具1側へ移動させる。このとき、位置
決め用のピン16が油圧発生器2の側部の溝17に嵌入
し、パレット治具1のクランパ駆動装置本体8に対する
左右方向および上下方向の相対的な位置決めが行なわ
れ、これと同時に、操作用シリンダ10が油圧発生器2
のシリンダ3に対して同軸状となるように正確に位置合
わせされる(図3参照)。
【0017】次いで、操作用シリンダ10の上側の油室
10b内に油圧が供給されると、ピストン10cおよび
ピストンロッド10dは下方へ移動して、最初、油圧発
生器2の上面に当接する。その後、操作用シリンダ10
がさらに伸長操作されると、ピストンロッド10dの油
圧発生器2への押圧反力によって、逆にシリンダ本体1
0aがスプリング12に抗して上方へ移動される。そし
てシリンダ本体10aに連結部材13を介して取り付け
られた係合部14が係合用鍔部4aの下面に当接したと
ころで、シリンダ本体10aのそれ以上の上方への移動
は規制される(図4参照)。
10b内に油圧が供給されると、ピストン10cおよび
ピストンロッド10dは下方へ移動して、最初、油圧発
生器2の上面に当接する。その後、操作用シリンダ10
がさらに伸長操作されると、ピストンロッド10dの油
圧発生器2への押圧反力によって、逆にシリンダ本体1
0aがスプリング12に抗して上方へ移動される。そし
てシリンダ本体10aに連結部材13を介して取り付け
られた係合部14が係合用鍔部4aの下面に当接したと
ころで、シリンダ本体10aのそれ以上の上方への移動
は規制される(図4参照)。
【0018】その後、さらに前記油室10bに油圧が供
給され続けると、ピストン10cおよびピストンロッド
10dは下方へ移動し、油圧発生器2内のシリンダ3の
ピストンロッドを強く押圧する。これにより、油圧発生
器2内で油圧が発生し、発生した油圧は油路2aを介し
て図示しない各クランパに供給されて、クランプ状態を
解除する。
給され続けると、ピストン10cおよびピストンロッド
10dは下方へ移動し、油圧発生器2内のシリンダ3の
ピストンロッドを強く押圧する。これにより、油圧発生
器2内で油圧が発生し、発生した油圧は油路2aを介し
て図示しない各クランパに供給されて、クランプ状態を
解除する。
【0019】上記油圧発生器2はピストンロッド10d
によって強く下方へ押圧されるが、このとき油圧発生器
2は操作用シリンダ10のシリンダ本体10aから下方
に延びる係合部14によって支持されており、この係合
部による支持力とピストンロッド10dの前記油圧発生
器2への押圧力とは作用反作用の関係であって、互いに
打ち消しあう。したがって、パレット治具1には過大な
荷重は加わらず勿論モーメントも作用しない。
によって強く下方へ押圧されるが、このとき油圧発生器
2は操作用シリンダ10のシリンダ本体10aから下方
に延びる係合部14によって支持されており、この係合
部による支持力とピストンロッド10dの前記油圧発生
器2への押圧力とは作用反作用の関係であって、互いに
打ち消しあう。したがって、パレット治具1には過大な
荷重は加わらず勿論モーメントも作用しない。
【0020】このように、操作用シリンダ10によって
油圧発生器2を強く押圧したところでパレット治具1に
なんら荷重を加わわらないため、操作用シリンダ10の
押圧力を比較的高い値、例えば1000kg/cm2程
度に設定することができ、この結果、油圧発生器2の動
作時間を短く設定することができ、ひいては短時間で各
クランプをアンクランプ状態にすることができる。ま
た、従来の回転を圧力に変換する機構に比べて構成が簡
単であることからコストの低減も無理なく図ることがで
きる。なお、上記アンクランプ状態においてワークを取
り出す。そして、必要に応じて次のワークをセットした
後、各クランプをクランプ状態に戻すには、操作用シリ
ンダ10の下側の油室10eに油圧を供給し、該操作用
シリンダ10を最初の状態に戻すとともに、各部材を図
1に示す状態に戻せばよい。
油圧発生器2を強く押圧したところでパレット治具1に
なんら荷重を加わわらないため、操作用シリンダ10の
押圧力を比較的高い値、例えば1000kg/cm2程
度に設定することができ、この結果、油圧発生器2の動
作時間を短く設定することができ、ひいては短時間で各
クランプをアンクランプ状態にすることができる。ま
た、従来の回転を圧力に変換する機構に比べて構成が簡
単であることからコストの低減も無理なく図ることがで
きる。なお、上記アンクランプ状態においてワークを取
り出す。そして、必要に応じて次のワークをセットした
後、各クランプをクランプ状態に戻すには、操作用シリ
ンダ10の下側の油室10eに油圧を供給し、該操作用
シリンダ10を最初の状態に戻すとともに、各部材を図
1に示す状態に戻せばよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、パ
レット治具に接近する方向に移動可能に配置されたクラ
ンパ駆動装置本体に、油圧発生器のシリンダを押圧操作
する操作用シリンダが、その軸線を前記油圧発生器のシ
リンダの軸線と平行となるようにかつその軸線方向に移
動可能に設けられ、操作用シリンダのシリンダ本体に油
圧発生器に設けられた係合用鍔部に係合する係合部が一
体的に設けられているから、操作用シリンダによって油
圧発生器を強く押圧したところでパレット治具になんら
荷重が加わわらず、したがって、油圧発生器の動作時間
を短くすることとパレット治具に不要なモーメントを作
用させないこととを同時に満足させることができる。ま
た、従来の回転を圧力に変換する機構に比べて構成が簡
単であることからコストの低減が図れるとともに信頼性
も向上し、しかも油圧発生器へのセットも容易になる。
レット治具に接近する方向に移動可能に配置されたクラ
ンパ駆動装置本体に、油圧発生器のシリンダを押圧操作
する操作用シリンダが、その軸線を前記油圧発生器のシ
リンダの軸線と平行となるようにかつその軸線方向に移
動可能に設けられ、操作用シリンダのシリンダ本体に油
圧発生器に設けられた係合用鍔部に係合する係合部が一
体的に設けられているから、操作用シリンダによって油
圧発生器を強く押圧したところでパレット治具になんら
荷重が加わわらず、したがって、油圧発生器の動作時間
を短くすることとパレット治具に不要なモーメントを作
用させないこととを同時に満足させることができる。ま
た、従来の回転を圧力に変換する機構に比べて構成が簡
単であることからコストの低減が図れるとともに信頼性
も向上し、しかも油圧発生器へのセットも容易になる。
【図1】本発明の一実施例を示すパレット治具における
クランパ駆動装置の側断面図。
クランパ駆動装置の側断面図。
【図2】同パレット治具におけるクランパ駆動装置の平
面図。
面図。
【図3】同パレット治具におけるクランパ駆動装置の作
用説明図。
用説明図。
【図4】同パレット治具におけるクランパ駆動装置の作
用説明図。
用説明図。
【図5】同パレット治具におけるクランパ駆動装置の作
用説明図。
用説明図。
1 パレット治具 2 油圧発生器 3 シリンダ 4 リング溝 4a 係合用鍔部 5 クランパ駆動装置 6 支持フレーム 7 ガイド 8 クランパ駆動装置本体 9 移動シリンダ 10 操作用シリンダ 10a シリンダ本体 10b 油室 10c ピストン 10d ピストンロッド 10e 油室 12 スプリング 14 係合部 16 位置決め用のピン
Claims (1)
- 【請求項1】 ワークを所定位置に固定するクランパ
と、シリンダ内蔵の油圧発生器とが設けられたパレット
治具に接近するように移動し、前記油圧発生器のシリン
ダを押圧操作して発生させた油圧を、前記クランパに供
給して前記クランパのクランプ状態を解除するパレット
治具におけるクランパ駆動装置であって、 前記パレット治具に接近する方向に移動可能に配置され
たクランパ駆動装置本体に、前記油圧発生器のシリンダ
を押圧操作する操作用シリンダが、その軸線を前記油圧
発生器のシリンダの軸線と平行となるようにかつその軸
線方向に移動可能に設けられ、該操作用シリンダのシリ
ンダ本体に、前記油圧発生器に設けられた係合用鍔部に
係合する係合部が一体的に設けられていることを特徴と
するパレット治具におけるクランパ駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14659693A JP2618182B2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | パレット治具におけるクランパ駆動装置 |
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1993
- 1993-06-17 JP JP14659693A patent/JP2618182B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN116079589A (zh) * | 2023-03-24 | 2023-05-09 | 肇庆高峰机械科技有限公司 | 一种可调节的夹持装置 |
CN116079589B (zh) * | 2023-03-24 | 2023-09-26 | 肇庆高峰机械科技有限公司 | 一种可调节的夹持装置 |
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JP2618182B2 (ja) | 1997-06-11 |
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